2020年3月17日火曜日

【記者手帖】「新型コロナにあらず」、証明するには

各地で感染拡大の猛威を振るう新型コロナウイルスは、不確かな情報が交錯し日常に不安を与えている。先日、明け方に激しくせき込んで目が覚めた。持病のぜんそく薬で落ち着いたのだが、だるさと頭痛に加えて微熱も。もしやという思いが頭をよぎった◆感染した場合、微熱やせきといった初期症状が現れるという。呼吸器などの基礎疾患があると重症化しやすいため、かかりつけの医師に電話で指示を仰いだ。2日間の自宅療養で無事に職場復帰でき、新型コロナウイルスに罹患(りかん)もしていなかったが、不安で胸が押しつぶされそうだった◆電車の中でもせきをするたび、周囲から冷たい視線を感じる。ぜんそくのせきは他人にうつらないし、マスクを付けせきエチケットに気を配ってもいる。それでも疑心暗鬼になるのだろう。周りには免疫機能が低下している人もいる。ぜんそくのバッジを身に付ければ安心してもらえるだろうか◆正しい情報を誰にでも分かりやすい言葉で伝える-。記者として基本に立ち返る教訓にしたい。(ら)

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