2020年3月6日金曜日

【設計は坂茂氏、ユニークな外観演出】スウォッチ新社屋(スイス)の大屋根、太陽工業の高機能フッ素樹脂膜材採用

 太陽工業(大阪市淀川区、荒木秀文社長)の海外現地法人が施工したスウォッチ・グループ(スイス・ビール市)新社屋の大屋根が完成した。

 大きく弧を描いた木造フレームに高機能フッ素樹脂膜材「ETFEフィルム」が取り付けられ、幾何学的でユニークな外観を演出している。木造の枠組みに隙間なくETFEフィルム製のクッションが取り付けられている。

 大屋根の設計は、建築界のノーベル賞とされる「プリツカー賞」を受賞した坂茂氏が手掛けた。太陽工業の現地法人の太陽ヨーロッパ(ドイツ)が屋根の架設、木造フレームを定着させるためのクッション製造、施工を担った。半円柱状の大屋根は、本社やスウォッチ傘下の高級時計ブランド「オメガ」の工場、展示場、博物館を覆うように設計された。

 屋根は全長240メートル、幅35メートル、高さ27メートルの規模。2018年4月にETFEフィルム製クッションの工事を完了し、19年10月には新社屋の落成式が開かれた。

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