2020年5月29日金曜日

【施工は前田建設、2021年1月の上棟めざす】天神ビッグバン、初弾プロジェクトの地上鉄骨工事始まる

 福岡市中心部のビル建て替え促進策「天神ビッグバン」の第1号プロジェクト「(仮称)天神ビジネスセンター」で、地上鉄骨工事が始まった。

 施工を手掛ける前田建設は、2019年1月の着工以来、週休2日を継続しながら工程通りに作業を進めている。12日の立柱式を経て始まった地上工事は、5月中に3階床部分まで完了予定。安全対策にも万全を期し21年1月の上棟を目指していく。

 天神プロジェクト作業所を取り仕切る同社の塚本修史統括所長は、周囲からも様子が見える地上工事が始まり「飛来落下災害や墜落災害の防止を確実に実施して進めなければ」と気を引き締める。外周ネットの先行施工や、前面道路となる明治通り側への仮設大屋根の設置などにより、歩行者や第三者に安心感を持ってもらえる環境を整えながら施工を進めていく。

 人通りも多い天神の街中での施工に「わくわく感も持ってもらいたい」と、透明板を組み合わせた仮囲いを使った建設業の魅力発信にも引き続き取り組む構え。同社職員だけでなく「職長や作業員の皆さんなども楽しく笑顔で工事を進められるように」と今後、親子見学会や各種イベントも積極的に実施しながら「みんなの思い出に残る工事にしたい」と話す。

 天神ビジネスセンターは、福岡地所(福岡市博多区、榎本一郎社長)が計画したS一部RC造地下2階地上19階塔屋2階建て延べ6万1116平方メートルの免震構造建物で、天神エリア最大級のオフィスフロアを実現する。基本設計を日本設計、実施設計を前田建設が手掛けた。竣工は21年9月の予定。

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