2020年7月6日月曜日

【凜】日本工営コンサルティング事業統括本部・前田夢さん

◇地域に寄り添った提案を◇

 街づくりの方向性を示す都市計画やマスタープランの策定に欠かせないデータの収集・分析業務を担当する。街の魅力を高めるため交通インフラや都市機能をどう配置するか。それが「技術者の腕の見せどころ」と語る。先輩社員に早く追いつき、自分が考案したプランで「地域の人々を笑顔にするのが将来の目標」と目を輝かせる。

 地元福岡の大学で土木工学を学んだ。入学前は建築設計やデザインに興味を持っていた。都市計画を学んでいる時に「土木の世界にのめり込んだ」と振り返る。日本各地の街を知りたいと感じ、建設コンサルタントへの就職を希望。インターンシップ(就業体験)で訪れた日本工営のアットホームな雰囲気と、「社員一人一人の意識の高さ」に魅了され入社を決めた。

 顧客は公共機関が多く、国の国土強靱化計画や地方自治体から依頼のあった都市計画の立案など、業務内容は多岐にわたる。自治体を支援する立場として住民説明会にも立ち会う。計画内容が思うように伝わらず、自治体職員と住民が口論する場面にも遭遇した。職員に代わり丹念に説明する上司の姿を見て「自分もああなりたい」と誓った。

 地域に寄り添った提案をするには「エンドユーザーである市民との対話が欠かせない」。多様化する発注者ニーズに応えるため日々の努力を怠らない。

 (交通運輸事業本部交通政策事業部交通都市部、まえだ・ゆめ)

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