2020年7月3日金曜日

【超高層ビルの足下に全天候型広場】新宿住友ビルに大規模ガラス屋根の広場完成

 住友不動産が整備していた全天候型巨大イベント空間「新宿住友ビル・三角広場」(東京都新宿区)が完成し、1日から一般開放した。設計・監理は日建設計と大成建設、施工は大成建設が担当した。

 三角広場の所在地は東京都新宿区西新宿2の6の1。1974年に竣工した超高層ビル「新宿住友ビル」の大規模改修に合わせて整備した。

 建物低層部に公開空地を覆うガラス屋根を架け、新たなイベント空間を創出する国内初のプロジェクト。広場の総面積は約3250平方メートル。約2600平方メートルのイベントスペース1、約350平方メートルの同2、約300平方メートルの同3で構成する。最大収容人数は約2000人。冷暖房や564インチの4K大型ビジョンなどを備え、多様なイベントに対応する。

完成した広場の外観写真(住友不動産報道発表資料より)
地下1階と地上1階部分には、飲食や物販店舗など全26店舗で構成する「ショップ&レストラン」を導入した。地下2階の「新宿住友ホール」はリニューアルオープン。従来の約3倍となる1126平方メートルの規模に生まれ変わり、国際会議などにも対応可能な設備を備える。

 住友不動産ビル事業本部の宮川享之新宿事業所長は「幅員の広い道路や広大な屋内空地を有効活用することで、ビルを建て替えることなくにぎわいを取り戻す第一歩になる」と話した。

 日建設計設計部門の芦田智之グループマネージャーは「設計コンセプトはリ・イノベーション。関係者が建物を長く使い続けるために考えてくださることが大切だと思った」とプロジェクトを振り返った。

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