2020年10月27日火曜日

【延べ6.5万㎡、整備費567億円】東京アクアティクスセンター(江東区)がオープン

  東京都は、東京五輪・パラリンピックで競泳などの会場となる「東京アクアティクスセンター」(江東区)の完成披露式典を24日に開いた。施設は2月末に完成。当初は3月に式典を予定していたが新型コロナウイルスの影響で延期していた。

 25日から競技団体による大会利用や練習利用を開始。これで都が五輪に向け整備した新規恒久施設がすべてオープンした。

 式典であいさつした小池百合子知事は「新型コロナウイルスに打ち勝ち、安全・安心に開催できるよう国や組織委員会と連携して万全の準備をしたい」と決意を語った。水温管理に地中熱を活用するなど施設の環境配慮策もアピールした。式典では競泳とパラリンピック水泳、飛込、アーティスティックスイミングのトップ選手らによる「泳ぎ初め」も行われた。

 施設規模は地下1階地上4階建て延べ約6万5500平方メートル。基本設計は山下設計が手掛け、丹下都市建築設計とオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッドが協力した。実施設計・施工は大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業異業種JVが担当した。整備費は567億円。


 観客席は仮設を含め約1万5000席。大会後は上層部の仮設席を取り外し、約5000席にスケールダウンさせる改修工事を予定している。都関係者によると、大会運営の簡素化に伴う仮設オーバーレイの計画変更は無い見通し。

 仮設席も既に多くが取り付けられている。仮設オーバーレイ工事は大林組が担当。延期決定を受け現在は中断した状態で、残りは五輪開幕から逆算して仕上げる。

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