2020年10月15日木曜日

【実施設計と施工は竹中工務店JV】東京・中野区新庁舎、21年7月の着工目指す

 東京・中野区は14日の記者会見で新庁舎整備事業の進捗(しんちょく)状況などを明らかにした。プロジェクトは実施設計に入っている。酒井直人区長は同日の会見で新庁舎に設ける機能などを説明。来年6月にも実施設計を完了し同7月の着工を目指す。

 竣工は2024年2月を予定している。実施設計と施工は、竹中工務店・協永建設・明成建設工業・武蔵野建設産業・INA新建築研究所JV。基本設計は日本設計が手掛けた。

 庁舎(中野4の8の1)を中野体育館の解体跡地(中野4の11、敷地面積8557平方メートル)に移転し新たに建設する。進行中の実施設計によると、新庁舎はS一部RC・SRC造地下2階地上11階塔屋1階建て延べ4万7390平方メートルの規模。外観には太陽光パネルや日射を抑制するひし形の膜を採用する。

 特徴的な機能は1階に設置する「イベントスペース」と、屋外に隣接する「集いの広場」。両施設を一体的に活用し、イベントの開催を想定している。会見で酒井区長はイベントなどを日常的に開催することで「区民に足を運んでもらえると思う」と説明した。

 庁舎建設地を含む中野駅の北口エリアは計画中の再開発事業などと並行し、交通広場や歩行者デッキが整備される見通し。デッキは新庁舎の2階部分に接続する計画で、酒井区長は「歩行者を中心とした空間を整備することで駅周辺のにぎわいや回遊性の向上につなげたい」としている。

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