2021年2月24日水曜日

【施工は大林組、三井住友建設ら】トヨタ「ウーブン・シティ」、敷地造成などスタート

  トヨタ自動車が実証都市「ウーブン・シティ」の建設を計画する静岡県裾野市の工場跡地で、敷地の造成工事などが始まった。

 「TMEJ東富士工場更地化工事」の施工者は大林組。東富士工場は昨年末に閉鎖しており今後、段階的な整備でさまざまなモノやサービス、情報がつながる実験的な街が造られる。

 東富士工場の所在地は御宿1200。敷地面積は26万平方メートルで、子会社のトヨタ自動車東日本が運営していた。操業開始は1967年。東名高速道路の裾野ICに近接する。

 トヨタ自動車が2020年1月に公表した内容によると、自動運転やMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などの導入・検証を想定する。

 更地化工事に加え、現地では上物整備も進む。市の開発行為許可標識によると、御宿小鍋沢上1117の1ほかの敷地約5・5ヘクタールに、共同住宅や事務所、店舗、研究所などを建設する計画。施工を三井住友建設が担当。工期は23日から24年3月22日までを予定している。

 初期段階では、同社の従業員やプロジェクトの関係者など、約2000人が暮らすことを見込んでいる。将来的には70・8万平方メートルの範囲を対象に、街づくりを進める構想。暮らしを支える新技術やサービスを、実験的に導入・検証する「コネクティッド・シティ」の構築を目指す。都市設計などは、デンマーク出身の建築家ビャルケ・インゲルス氏が手掛ける。

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