2021年12月6日月曜日

【凜】国交省不動産・建設経済局・横田僚子さん

 ◇働き手と家族の幸せのために◇

  年初に4人目の子どもを無事に出産、産休明けの4月から現職に。建設業界に直接関わる部署は初めて。専門工事業団体のトップと接する機会も多い。若い世代の入職者が少ないという窮状を聞きながらも、「みんなで業界を良くしていこうという前向きな熱意を感じる」。現場の声に応えようと試行錯誤する日々だ。

 仕事と家庭の両立には周囲とのコミュニケーションが必要と実感している。保育園に預ける子どもの送り迎えや突然の体調不良など、子育てには制約がつきもの。周囲と話しができていれば仕事の段取りや調整はスムーズになる。仕事とプライベートの線引きはなかなか難しい。さまざまな悩みを受け入れる素地を職場で整える必要もあると考えている。

 家庭内でも夫婦間の“ほうれんそう(報・連・相)”は欠かせない。0~8歳の4人姉妹。面倒を見るのは苦労が多い。夕方以降に仕事が立て込む時期は、保育園帰りの子どもを連れて職場に戻ることもある。それができるのも周囲の理解があってこそだ。

 子どもと近所を散歩していて建設現場の前を通ることがある。「お母さんは大工さんたちのための仕事をしているんでしょ」と言われることがうれしい。建設業に携わる人たちが働きやすく、安全に仕事ができる環境を実現するにはどうしたらいいか--。働き手はもちろん、家族の幸せも思って仕事に励む。

(よこた・りょうこ、建設市場整備課専門工事業・建設関連業振興室長)

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