2022年5月25日水曜日

GEヘルスケア、清水建設/医療現場の生産性向上へ協業

 医療機器メーカーのGEヘルスケア・ジャパン(東京都日野市、多田荘一郎社長兼最高経営責任者〈CEO〉)と清水建設が、DXを追求したスマート・ホスピタルの構築に向け協業する。GEヘルスケアと社会医療法人誠光会淡海医療センター(滋賀県草津市)が協働で導入した国内初の中央管制システム「コマンドセンター」と、建物設備と各種アプリなどを相互連携する清水建設の建物オペレーティングシステム(OS)のデータを連携。医療現場の生産性向上に取り組む。
 病院運営と施設運営のデータを連携しDXを駆使することで予見性の高い分析能力の強化や、運営全体の効率化・最適化を図る。将来的には新築・改築案件を対象にトータルプロデュースサービスとして設計から施工、医療システム、機器最適配置、運用モデルまでデジタルサービスを基軸とした共同提案を目指す。
 舞台となる淡海医療センターのコマンドセンターでは、医療情報システムから収集した電子カルテなどのデータをリアルタイムに分析。病床の稼働状況やスタッフの業務を画面で見える化し、病床の割り当てやスタッフ配置など迅速な意思決定を支援している。
 協業の事前準備として淡海医療センターの既設設備機器を集中監視するプラットフォームを清水建設の建物OS「DX-Core」で構築。コマンドセンターとのデータ連携とともに、病院運営の効率化に向けた課題を抽出する。次のステップで両システムのデータ連携を実証。最終段階では実証成果を踏まえ、地域医療連携推進法人湖南メディカル・コンソーシアム(草津市)に加盟する31法人99施設に連携システムの展開を目指す。
 清水建設の井上和幸社長は「DX-Coreはデジタルな空間、サービスを提供する代表格の技術だ。誠光会とGEヘルスケアとの協業で培った知見を展開することで医療施設に導入が進み、業務効率化に貢献することを期待している」とコメントした。



source https://www.decn.co.jp/?p=142859

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