2021年6月23日水曜日

【地域のシンボルに】大阪府、新安治川水門(大阪市港区)のアイデアコンペ実施

  大阪府都市整備部は、安治川水門(大阪市港区弁天6)の上流側に設ける新水門のアイデアコンペの実施を検討している。募集方法案を21日の府河川構造物等審議会三大水門景観検討部会で提示。コンペの条件は、水門の役割や必要な機能、新水門の整備位置など基本的項目に限定し、自由なアイデアの提出を促す。コンペのスケジュール案によると、募集期間は7月8日から9月3日まで。1次審査で7作品程度に絞り、10月18日に7作品の作者がウェブでプレゼンテーションを行う。11月の部会で選定結果を発表する。

 アイデアコンペは、アーチ型の現水門が地域のシンボルとして親しまれていることを踏まえ、新水門も現水門と同様、地域の安全・安心のシンボルとするため企画。提案では新水門のデザインと周辺地域の活性化案も示してもらう。新水門や周辺地域が完成してから10~20年後のイメージを表現する。

コンペの参考資料として大阪府が示した「木津川水門」のイメージ
(大阪府提供)

 参加できるのは、個人やグループで、国籍や年齢は問わない。アイデアコンペでは新水門の形式自体は制限しない。資料として21日の部会にローラーゲート式の新しい木津川水門(大阪市大正区三軒家東)のパースを提示した。

 府は三大水門(木津川水門、安治川水門、尻無川水門〈大阪市大正区泉尾〉)の更新を計画。高潮に加え、府域に大きな被害を与える想定最大クラスの津波(L2津波)被害を軽減する構造物にする。いずれも1970年に完成したため、老朽化が進んでいる。

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