2022年7月26日火曜日

利根沼田テクノアカデミー/前橋工業高校の職業体験受け入れ、小中学校にすのこ寄贈

 群馬県沼田市にある職人育成校の利根沼田テクノアカデミー(桑原敏彦校長)は、同市内の小中学校と県立前橋工業高校を対象にした社会貢献活動を行った。小中学校5校に訓練生が製作したすのこを8日に寄贈し、階段の修繕も行った。15日に前橋工業高校の建築コース1年生の40人を職業体験として迎え入れ、板金など6業種の仕事を体験してもらった。
 利根沼田テクノアカデミーは、板金、瓦、大工、水道設備、左官、塗装の6業種の訓練コースがある。すのこは、卒業前の24人の訓練生がカンナ掛けするなど丁寧に仕上げ、白沢中、沼田小、升形小、小中一貫の多那小・中に寄贈した。渡り廊下などに使われる。階段の修繕は薄根小で行った。桑原校長によると、「訓練生は数日後に自社に戻った。実際の仕事をするための自信につながった」という。
 前橋工業高校は2班に分かれ、訓練コースのある6業種の業界や仕事の説明を受け、訓練生が行っている作業などを体験した。利根沼田テクノアカデミーは、職人のキャリアパスを明確に設定している企業と提携関係を整えている。体験には9社の職人が講師を務め、仕事のやりがいなどをアピールした。意見交換にも参加した。職人の仕事をアピールする目的もあり、桑原校長は「今後の建設業の担い手確保につながる可能性がある」と手応えを示した。
 利根沼田テクノアカデミーは、地域のコミュニティーや観光施設などと関わりながら現場で即戦力となる職人の育成を行っている。「地域に根差した活動が大事」(桑原校長)として、社会貢献に力を入れ、食材や弁当の調達、入浴などで地域の企業、施設と協力している。



source https://www.decn.co.jp/?p=144731

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