2021年11月2日火曜日

【橋のお医者さんってなに?】土木応援チームデミー&マツ、北九州市小倉北区でイベント開催

 「噂(うわさ)の土木応援チーム デミーとマツ」は10月30日、北九州市小倉北区の福岡北九州高速道路公社北九州事務所で体験型イベント「都市高速(トシコー)マイスターになろう~橋のお医者さんって何するの?~」を開いた。

 市内に住む小中学生と保護者16人が参加。事務所構内を通る実際の都市高速道路の橋梁を教材に都市高速道路が果たす役割や維持補修の大切さを楽しく学んだ。

 ツタワルドボク(片山英資代表理事)が共催。設立50周年を迎えた同公社が記念イベントとして開催に協力した。

 イベント前半の講習でデミーとマツの松永昭吾氏は都市圏の大動脈である都市高速道路が安全に利用できるよう、人間の健康管理と同じように巡視や点検、治療が日々繰り返されていると説明。土木は社会の困ったことを解決する「やさしさを形にする仕事」と語りかけ、生活を支える社会資本整備の重要性を説いた。

 公社の職員は管理する北九州高速道路の総延長49・5キロのうち約9割が開通から30年以上を経過し、維持補修を行わなければ使えなくなってしまうと説明し「どんなふうに北九州高速道路が守られているかを知ってもらえれば」と述べた。

 その後に行われた体験で参加者は橋の健康診断として鋼橋の箱桁の中に入ってさびやボルトの異常がないかなどをチェックする目視点検、高所作業車からのコンクリート橋の打音検査などを行った。橋の治療体験では水性のペンキを使った橋脚の塗装体験、使用済みの中央分離帯ブロックの欠けた箇所をモルタルで埋める左官体験などを行った。

 参加者は普段見られない高速道路の裏側を見て感心した様子で、作業に夢中で手を動かしていた。小学6年生の男子児童は「塗装が難しかった」と興奮した様子で話した。体験後には公社の小山健一企画部長が参加者に都市高速マイスターの任命証と参加者の名前が記された名刺を贈り、最後に管制室も見学した。

 北九州高速道路は大規模補修を未実施の1~3号線で老朽化が進み、要補修箇所数は14年度末に比べ19年度末で約6・5倍の約2600カ所に急増している。

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