2016年8月2日火曜日

【屋根に木材、大空間確保】東京五輪組織委、有明体操競技場新築工事を発注

体操競技場の完成イメージ
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が1日、実施設計・施工一括方式と技術提案型総合評価方式を適用する「有明体操競技場新築工事」の一般競争入札を公告した。2020年東京五輪の体操競技などで使用する仮設施設として、延べ床面積3万6800平方メートルの有明体操競技場と付随施設を建設する。

 予定価格は240億4000万円。11月7日に入・開札を行い、17年の着工、19年12月末までの竣工を目指す。

 工事場所は東京都江東区有明1の7の4。1万2000席の観客席を持つ高さ29メートルの有明体操競技場(S一部木造3階建て延べ3万6800平方メートル)と、隣接する高さ15メートルのウォームアップ棟(S造平屋4000平方メートル)、電気・機械・昇降機設備、外構の実施設計と施工を一括で発注する。工期は19年12月27日まで。基本設計は日建設計が担当している。

 有明体操競技場の屋根には木材を使用。大空間の確保と五輪終了後の施設撤去を見据え、内部の空間には柱を設けない構造を採用する。

 同工事の受注者には、パラリンピックの競技(ボッチャ)で使用可能な構造に転換するための撤去・改修工事の実施設計も任せる。有明体操競技場は五輪終了後、展示場として約10年間利用することにもなっているため、その後利用のための工事の実施設計も委託する。両工事は別途発注する。五輪終了から10年後には有明体操競技場は解体される。この解体工事も別途発注する。

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