2024年5月7日火曜日

回転窓/東アジア初の世界パラ陸上

 世界パラ陸上競技選手権大会(主催・国際パラリンピック委員会)が17~25日に神戸市で開かれる。同大会の東アジアでの開催は今回が初めて▼約100カ国・地域から約1300人の選手が参加する見通しだ。当初は2021年に開かれる予定だったが、コロナ禍で2度の延期を余儀なくされた。今夏にパリで開かれるパラリンピックの前哨戦の時期となり、白熱した戦いが繰り広げられそう▼大会では新たな記録に注目が集まる。男子走り幅跳びのマルクス・レーム選手は8メートル72センチという世界記録(1月末時点)を持ち、健常者の世界記録(8メートル95センチ)に肉薄する。カーボン繊維強化プラスチック製の義足や時速30キロが出る競技用の車いすなど、アスリートを支える用具も進化が著しい▼視覚障がいのある選手によるトラック競技では、同じロープを握り合って併走するガイドランナーも参加する。限界に挑むアスリートと支える人の姿は、われわれに大きな感動を与えてくれるだろう▼来年に2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる関西地区。多様な人が生き生きと活躍する社会に向け良い流れを作っていきたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=163293

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