熊本県は「(仮称)都市高速鉄道阿蘇くまもと空港アクセス鉄道整備事業」について、環境影響評価(環境アセス)の方法書の縦覧を開始した。縦覧期間は9月12日まで。地元説明会を20~23日に開催し、意見書の提出を9月26日まで受け付ける。2027年度以降に用地取得を含めた具体的な鉄道整備に着手することを目指しており、整備期間は約8年を予定している。
アクセス鉄道の計画ルートはJR豊肥本線の肥後大津駅(大津町)から分岐する単線の延長約6・8キロ。構造形式はかさ上げ式(高架橋)、地表式、掘削式、地下式を採用する。アセス方法書の段階ではルートについては具体的な複数案を設定せず、幅を持たせた「ルート帯」とし、今後のアセス手続きの中で環境影響の回避・低減を考慮し、具体的なルートを絞り込む。
起点の肥後大津駅とその周辺の市街地、中間部の水田耕作地域や白川河川部はかさ上げ(高架橋)を基本に検討していく。一方、高遊原台地の端部から空港付近は地下式(トンネル)を基本に検討する。トンネルの施工方法は未定。地下水に影響を及ぼさないよう、地下式を採用する区間は帯水層の上部にトンネルを設置する考え。
アクセス鉄道が開業すると、同空港から熊本駅までの所要時間は約40分になると見込んでいる。空港リムジンバスや自家用車などを使う現行のアクセス方法に比べて約20分短縮される。22年9月時点の概算事業費は約410億円(税込み)。
アセス方法書の作成は長大が担当。
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