2026年も東京都内では、都心部を中心に大規模開発を巡る活発な動きが続きそうだ。幹線道路沿いの都有地ではマンションやホテルが入るビルを建設し、国内外から多様な人材を呼び込む。沿道の別のエリアでは新たなスポーツ施設の建設がスタート。交流人口を拡大する。物価高騰のあおりを受けてスケジュールや投資規模を見直すプロジェクトも目立つ。建設業の働き方改革、契約の在り方にどう対応するかも問われている。
都内でも有数のファッション感度の高い店舗や会社が集まる青山エリア(港区)では、2棟総延べ約18万平方メートルのビルを建設する工事が6月にスタートする。建設地は港区北青山3の301で、大部分が都有地。都営住宅が立っていた場所で、千代田区から渋谷区までを通る青山通り沿いに位置する。
再開発ビルにはオフィスやホテル、交流機能を入れる。建物内外を活用した歩行者通路も整備する。
青山通り沿いの神宮外苑エリアでは「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」が進んでいる。25年12月には都が権利変換計画を認可した。2月に秩父宮ラグビー場を移転・建て替える工事を始める。建設地は近くにある神宮第二球場の解体跡地。収容人数は約1万5000人を見込む。
青山一丁目交差点付近では、「Honda青山ビル」が解体中だ。ホンダの自社ビルで、本社として使っていた。ホンダは青山ビルと土地の所有権の一部を三井不動産レジデンシャルに譲渡。同社と共同で建て替える。
浜松町駅(港区)から大井町駅(品川区)までの都内南側エリアでも大規模プロジェクトが進行中だ。
大井町駅の隣接地では複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」が3月下旬にまち開きする。賃貸住宅やオフィス、商業施設などで構成。総延べ約25万平方メートルに及ぶ。歩行者デッキを中心に、人や情報、モノなど新たな交流を生み出す。
大井町トラックスの西側では品川区が新庁舎を施工中だ。建物は地下SRC・地上S一部RC造地下2階地上14階建て延べ約6万平方メートルの規模。新庁舎の3階レベルで歩行者デッキを造る。地上に降りることなく、大井町駅から庁舎に入ることが可能だ。
総延べ約126万平方メートルの建物群を建設する予定の築地市場跡地(中央区)では土壌汚染対策工事や既存基礎などの撤去工事を行っている。都有地で、都が民間事業者に貸し付ける。準備工事が完了後は約5万人を収容する大規模集客施設などを設ける。敷地全体に人工地盤を構築。1階は車路、2階は歩行者とすみ分け、ウオーカブルなまちをつくる。
再開発の足かせになっているのが上がり続ける建設費だ。江戸川区では、船堀駅近くで新たに建てる延べ5・8万平方メートルの民間棟の建設を担う特定業務代行者の選定手続きが中止になった。工事費高騰などにより、再開発組合と建設会社との間で条件が合わなかった。26年度以降の再公募を計画している。隣接地に建てる約6・1万平方メートルの区の庁舎棟も着工時期を最大2年5カ月遅らせる。
再開発が白紙になった中野サンプラザ(中野区)。区は区民や団体との意見交換や民間事業者向けのサウンディング(対話)調査を踏まえ、再整備事業計画修正素案や事業スキームの方向性をまとめる考えだ。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180510
via 日刊建設工業新聞


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