2026年11月6日金曜日

大阪府、大阪市/副首都・成長ビジョンで中間報告/国に新交付金創設を提案へ

 大阪府と大阪市は、首都中枢機能を代替する副首都に必要となる施設・インフラ整備に向け、新たな交付金制度と地方債制度の創設を国に提案する方向を示した。4日に大阪市役所で開いた第27回副首都推進本部(大阪府市)会議で「副首都・大阪成長ビジョン」の中間報告を行った。2027年3月ごろに素案をまとめ、27年度の成案化を目指す。
 中間報告は副首都法に基づき国が策定する副首都整備方針に対し、大阪から意見を述べるための土台となる。9月の前回会合で示した構想をさらに詰め、今回は大阪が目指す将来像や導入・集積すべき機能を示す第1部「ビジョン編」を報告。引き続き、大阪自らが取り組む施策を第2部「施策編」としてまとめる。
 ビジョン編では規制改革や権限移譲、税制優遇、財政基盤の確立を重視。国への提案例として、新たな交付金「副首都推進交付金」や地方債制度「副首都整備債」を明示し、拠点施設や交通インフラの整備に必要な財源確保を見据えた。
 首都機能のバックアップでは国と府の合築による「副首都庁合同庁舎」(仮称)の整備を引き続き掲げた。大手前エリアを中核に、非常時に緊急災害対策本部を設置できる機能や防災関係機関を集約し、平時から国の行政機能の一部を担う体制の構築を目指す。
 強靱化では府域全体で取り組む施策として防災力や安全・安心の向上に関する項目を新たに追加。三大水門の更新、寝屋川北部・南部地下河川となにわ大放水路の接続、港湾の防潮堤や河川護岸のかさ上げ、下水道整備を列挙。堺2区の基幹的広域防災拠点や南河内地域の新たな防災拠点整備、府域上下水道の広域化・一元化なども盛り込んだ。
 交通インフラではリニア中央新幹線や北陸新幹線、新名神高速道路、新大阪~伊丹空港の直結鉄道、新御堂筋の機能強化を引き続き位置付けた。高速道路の接続改善として大和川線と堺線、池田線と神戸線を例示。淀川左岸線やJR桜島線、京阪中之島線の延伸も掲げた。デジタルインフラでは大阪湾への国際海底ケーブルの陸揚げやデータセンター、電力基盤の一体整備を推進する方向を示した。
 重点整備地域は都心部7エリアと府域4エリアを引き続き設定。各地域の特性を生かした拠点形成やエリア間の連携を進める。
 吉村洋文知事は「国からの財政措置を単なる補助金ではなく、都市の成長による税収増を生み出す投資と捉え、従来の延長線上にない発想で施策を具体化してほしい」と求めた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189133
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回転窓/暖冬と油断せずに

 今年は厳しい残暑が続き、10月21日には各地で統計史上最も遅い真夏日を記録した。11月に入り日中は過ごしやすい日もあるが、朝晩は冷え込みが強まり冬の気配も。急に季節が移り、慌てて衣替えをした人も多かろう▼気象庁が今冬(12月~2027年2月)を暖冬傾向と予想している。東日本、西日本、沖縄・奄美で気温が平年より高く、日本海側は降雪量が少ない見込み。一方で東日本の太平洋側、西日本、沖縄・奄美では降水量が多いそうだ▼この要因は、冬にかけて過去最大の強さになる「エルニーニョ現象」。太平洋の赤道付近(日付変更線付近から南米ペルー沖)で海面水温が平年より高く、気圧配置が変わり寒気の影響が小さくなるという▼前回エルニーニョ現象が発生した23年冬(12月~24年2月)を振り返ると、全国の平均気温は高かったが、南岸低気圧で関東や中部が大雪となった。高速道路の通行止めや鉄道の運休や遅延、空の便の欠航など交通機関に大きな影響が出た▼普段雪の少ない地域でも大雪になったり、寒暖差が大きく急に冷え込んだりするとも予想されている。暖冬と油断せず冬の準備を進めたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189087
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AGC/社長に村野忠之氏、27年1月1日就任

 AGCは、村野忠之常務執行役員が2027年1月1日付で社長執行役員兼最高経営責任者(CEO)に昇格する人事を決めた。平井良典社長は同日付で代表権のある会長に就く。5日に開いた取締役会で、村野氏が同3月30日付で代表権のある取締役に就く人事も内定。同日開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。
 村野 忠之氏(むらの・ただし)1989年早稲田大学法学部卒、旭硝子(現AGC)入社。2021年執行役員、23年常務執行役員。東京都出身、61歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189091
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全建/建設労働問題連絡協議会/熱中症対策を共有、夏期連続休暇を紹介

 全国建設業協会(全建、今井雅則会長)は5日、東京都内で第69回「全国建設労働問題連絡協議会」を開いた=写真。テーマは「労働環境の整備(賃上げ、働き方改革など)と人材確保」。会員企業などから100人が参加した。熱中症対策や猛暑期間の働き方として夏季大型連続休暇などを提言し会員企業に共有した。
 山崎篤男専務理事は「今年の夏も猛暑、酷暑となった。現場作業員の熱中症対策、就労環境整備も大きな課題となっている。本日の講演内容が各建設業協会、会員企業の今後の活動の参考になることを祈念する」と述べた。
 講演では、鴻池組の青柳吉広執行役員経営管理総轄本部管理本部副本部長(安全環境担当)兼ESG経営推進室(環境推進担当)が自社で取り組んでいる、「連続休暇を含む包括的熱中症対策プラン」を紹介。導入の経緯と効果を解説した。同プランを実施後にアンケートで効果も検証し結果を公開。熱中症対策事例を写真で分かりやすく伝えた。
 後町建設工業(東京都渋谷区)の後町廣幸社長が「夏季大型連続休暇の取得推進に関する提言~猛暑期間の生産性低下に向き合う、建設業が発信する新たな働き方・休み方改革~」と題して「夏はまとめて休み、涼しい季節に働く」を提言し、「他産業に先んじて最初に産業全体で取り組みを社会に発信することに意味がある」と指摘。月給制への移行などを訴え、「新規入職者を確保する取り組みにする可能性を広げることが重要」とした。
 鴻治組(広島市、檜山典英社長)の金山基実土木部次長は「熱中症予防から重症化予防まで、できることは全部やる熱中症対策」と題して講演。▽予防▽危険度の周知▽重症化対策-の3本柱を軸に16項目の具体例を明示した。
 建設技能人材機構(JAC)の小田桐俊宏調査研究部長は、27年4月に始まる育成就労制度を解説した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189096
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TGESら/製紙工場跡地にコンテナ型DC/受電容量最大150MW目指す

 東京ガスの全額出資会社東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES、東京都港区、上中孝之社長)らが、北海道釧路市にある製紙工場の跡地でコンテナ型データセンター(DC)事業を始める。年度内に受電容量6メガワットで稼働し、徐々に拡大。最大150メガワットまで引き上げる。工場跡地でのDC事業に関して東京ガスの笹山晋一社長は「40件弱の顧客から引き合いが来ている。契約間近の顧客もいる」と述べ、今後注力する考えを示した。
 TGESとゲットワークス(東京都千代田区、中澤秀則代表取締役)、日本製紙が5日にコンテナ型DC事業の初弾案件を発表した。日本製紙釧路事業所の工場跡地の一部(敷地面積5万平方メートル以下)を借り受け、コンテナ型DCを建設する。
 10月から準備工事に入っている。2027年3月までに稼働する。電源はまずは日本製紙の自家発電システムを活用する。受電容量を段階的に引き上げるため、ガスコージェネレーションシステムなどの導入も計画。同9月には40メガワットに拡大する。同日都内で会見した笹山社長は「30年代のいずれかのタイミングでは150メガワットクラスに伸ばしたい」と説明した。
 TGESとゲットワークスは9月にコンテナ型DCの早期事業化に向け業務提携を結んだ。初号案件でゲットワークスはDCの企画・設計・運営などを担う。TGESは基礎工事や給水・電気設備工事の設計・施工を担当する。日本製紙は用地を提供するとともに、既存受発電設備を使った電力供給を行う。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189083
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東北大、大林組/タフ・フィジカルAIを共同研究/施工現場の自律化・自動化へ

 東北大学と大林組は、施工の自律化・自動化技術を研究開発する産学連携拠点を開設した。災害現場など困難な環境にも対処し、AIで機械やロボットを動かす「タフ・フィジカルAI」の技術に着目。研究開発から同社施工の建設現場で実証し、一連の成果を実用化につなげていく。設置期間は2031年10月31日までの5年。
 東北大のタフ・サイバーフィジカルAI研究センターに1日付で「次世代建設技術共創研究所」を開設した。運営総括責任者を金子智弥特任教授(大林組技術本部部長)、運営支援責任者は大野和則タフ・サイバーフィジカルAI研究センター長、参画企業担当者を日暮一正特任教授(同技術本部エキスパート)が務める。教員として今村文彦災害科学国際研究所教授らが参加する。
 東北大は東日本大震災の知見も生かし、過酷な現場環境の災害対応やインフラ点検で機能するロボットなどタフ・フィジカルAIの研究開発を推し進めている。大林組が施工現場で推進する建設機械の自律・自動運転などの技術と融合。人とロボットが高度に協働する次世代建設現場の実現を目指す。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189098
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ヤクルト本社/戸田総合グラウンドを大正大学に売却/27年4月に引き渡し

 ヤクルト本社は5日、埼玉県戸田市にある「ヤクルト戸田総合グラウンドおよび付属施設」を大正大学に売却したと発表した。10月19日に売買契約を交わした。売却額は非公表。2027年4月に引き渡す。戸田総合グラウンドは現在、プロ野球・東京ヤクルトスワローズの2軍施設として使用している。2軍施設は27年3月に茨城県守谷市へ移転することが決まっている。大正大は硬式野球部の練習拠点として活用する方針だ。
 戸田総合グラウンドは戸田市内谷・美女木地区の荒川河川敷に位置し、広さは約4万平方メートル。ヤクルト戸田球場(観客席350席)、陸上競技トラック(400メートル)、ラグビー場1面、東京ヤクルトスワローズのクラブハウス(地下1階地上5階建て延べ3370平方メートル)などで構成。西側には戸田市営のスポーツ公園「彩湖・道満グリーンパーク」が隣接する。
 大正大は現在、埼玉校舎(埼玉県松伏町)内にある硬式野球部の拠点を戸田総合グラウンドに移す。陸上競技トラックやラグビー場は、引き続きヤクルト本社の陸上競技部とラグビー部が大正大と共同で使用する。26年4月創設の大正大陸上競技部とヤクルト陸上競技部との教育連携も予定している。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189100
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アジア航測/インフラのロボット点検基本技術確立/27年に試験導入サービス提供

 アジア航測は、ロボットによるインフラ点検サービスを2027年に試験導入する。空間情報技術の知見を生かし、周囲の状態を把握する精度を高め、移動ロボットのフロア間の階段昇降に成功している。搭載したAIカメラシステムでメーターを読み取るなど、ロボット点検の基本技術を確立。主要な開発段階が完了したと判断し、ロボット点検が可能か現場で確認したい顧客向けに試験導入する。
 同社は25年から、空間情報技術とロボット、AIを連携させたインフラメンテナンス分野の新規事業に取り組んでいる。ロボットのシステムインテグレーション(SI)サービス「ARSIS」として展開。自社の空間データ活用ノウハウと、スタートアップ企業などの持つ技術を融合し、顧客の課題解決につなげる。
 下水処理場でロボット点検ソリューションの実証を9月に行った。四足歩行ロボットの上部に周囲の形状を精緻に捉えるライダーやカメラを搭載。事前に計測した施設の3D地図データを読み込ませ、通信電波が届かない環境でも自己位置を推定しながら自律走行できた。地図にない障害物が現れても、ライダーなどで検知し回避した。
 新規事業創造本部イノベーション事業部ビジネス開発部ロボティクスソリューション室の佐々木龍室長は「大量の3D点群データを取得・処理する独自技術がスムーズな自律移動を支えている」と説明する。今後について「アームを取り付けて設備のボタンを操作するなど、物理的な動作を伴う機能拡張も可能だ。空間情報やAIによる付加価値向上に取り組みつつ、ロボットを活用した課題解決を提案していく」とした。
 同社は電力インフラ施設などでの実証も視野に入れる。展示会にも出展しており、「建設現場でも使えるのではないか」という声が寄せられたという。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189093
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2026年11月5日木曜日

日建連/新伊達博物館建設工事で親子現場見学会/内装仕上げの和紙貼りに挑戦

 日本建設業連合会(日建連)は3日、愛媛県宇和島市発注の「新伊達博物館建設工事」(施工=五洋建設・宮田建設JV)で親子向け現場見学会「けんせつ探検隊2026」を開いた。小・中学生と保護者約30人が参加。重要文化財を地震や津波、火事から守る建築技術を学びつつ、内・外装の仕上げ工事が進む現場内を見て回った。壁に和紙を貼る内装仕上げの「お仕事体験」も堪能した。
 最初に白井宏和日建連総合調整グループ参事は「安全に気を付けて楽しい見学会にしたい」とあいさつし、「お子さんがものづくりをやりたいと希望を持った時には背中を押してほしい」と保護者に呼び掛けた。
 続いて、五洋建設の上田純工事所長が新博物館の特徴を「頑丈」「かっこいい」の二つのキーワードを挙げて説明。宇和島城を模した入り母屋形状の屋根や内装壁のアクセントとして柿渋染めをして不燃処理を施した和紙をエントランスホール正面2階に貼ることなどを紹介した。
 この後2班に分かれて現場内を見学。展示室は室内の温度や湿度が一定に保たれていることや、収蔵庫は銀行の金庫と同じで扉が厚いなどと説明を受けた。お仕事体験は2階のエレベーター乗降口付近で実施。ローラーでのりを付けた和紙を壁に貼り、はけで空気を逃すように抑える職人技に挑戦した。五洋建設の河口誠総括所長が「表には見えないが建物がある限り残り続ける。場所を覚えておいて」と声を掛けると記念撮影する親子が相次いだ。
 質疑応答では「今までに何棟建ててきたか」との児童の質問に、入社30年以上の河口総括所長が「30棟以上」、20年以上の上田工事所長は「20棟以上」と、ともに1年に1棟のペースで建設してきたと回答すると驚きの声が上がった。
 上田工事所長は「建設の仕事は大変なこともあるが、工事が完成した時の達成感や喜びは何物にも代えがたい感動を得ることができる。時代とともにデジタル化やロボット化と現場は進化しているが、人の手でしか作れないものもあり完成した建物には温かみが感じられる。少しでも建設業界に興味を持ってもらえたらうれしい」と締めくくった。
 現施設の老朽化に伴い隣接する天赦公園内に移転新築する工事で2025年4月に着工した。規模はS+RC一部SRC造2階建て延べ4363平方メートル。隈研吾建築都市設計事務所が設計・監理を担当している。27年2月完成、28年春のオープンを目指す。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189066
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宮城建協、県ら/みやぎ建設ふれあいまつり開く/体験型で建設業の魅力発信!

 親子で建設業の仕事を体験して、ものづくりの楽しさを伝えようと宮城県と宮城県建設業協会(千葉嘉春会長)ら建設団体が協力し、2026年度「みやぎ建設ふれあいまつり」を3日、仙台市青葉区の宮城県庁で開いた。親子連れを中心に約5500人が訪れ、ドローンや小型バックホウの操作体験、ものづくりワークショップなど多彩な催しを通じ、建設業の仕事を知ってもらい、建設業の魅力を発信した。
 イベントは、戦略的広報活動の一環で次世代を担う子どもたちに建設業で働く魅力ややりがいを伝えようと官民が連携。宮城建協をはじめとする建設団体とともに県や東北地方整備局、東日本高速道路会社が17の体験・パネル展示ブースを出展した。
 宮城建協は、新たに小型バックホウによるボールすくい操縦体験を企画した。ドローン操作や高所作業車試乗のほか、「重機でGO」を使い建機オペレーターに挑戦してもらった。ワークショップではセメントでのマグネットづくりや光る泥だんごづくりを楽しんだ。千葉会長は「道路や橋など生活に欠かせない社会インフラを担っているのが建設業。大事な仕事だと知ってもらい、小さな子どもたちが体験を通じ、建設業で働きたいと思ってもらえるきっかけになればいい」と語った。宮城建設女性の会2015(霜山智江子会長)と宮城県建設業青年会(與那覇一登会長)のメンバー総勢100人が体験する子どもたちをサポートするなどスタッフとして参加。霜山会長は「子どもたちが楽しく重機を動かしている姿を見て、将来につながればいいと思った」と期待。與那覇会長も「これまで以上に建設業を体感できるよう工夫して挑んだ。建設業の魅力をどんどん伝えたい」と話した。子どもたちは興味津々でさまざまなブースを巡り、建設業で働くイメージを膨らませた。
 実行委員長を務めた宮城県土木部の我妻賢一事業管理課長は「幼少期から建設業に関心を持ってもらうため体験型のブースを増やした。建設業に触れることで、多くの子どもたちが興味を持ってくれることを期待している」と、イベントの意義を強調した。


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回転窓/防災庁の発足でできること

 2011年に起きた東日本大震災の大津波の被災地を忘れられずにいる。そこにあった人の営みが破壊された惨状や屋上に車が引っ掛かったビルを目の当たりにして、同僚の記者と立ち尽くした▼現地では、救援や緊急復旧に動く建設会社の人たちや行政機関、当時活動した外国の軍関係者などに話を聞いた。何をどう書くか。被災地に入るたびに今も思案に暮れることがある▼14年の広島市の大規模土砂災害の現場から泥まみれになって帰ってくると、地元建設団体の職員がねぎらってくれた。15年に鬼怒川の堤防が決壊し、広範が浸水した茨城県常総市では、泥水をかき出したばかりの地元団体の事務所で記事を書かせていただいた▼各地の地震や台風、大雨、大雪などの被災地で活動している建設会社やインフラの管理者がいる。最前線の人たちを後方で支える職員も応援する家族もいる。記事にすべきこと、しなければならないことは多くある▼2日に防災庁が発足した。残念ながら今後も災害の発生は避けられそうにない。同庁が「世界一の防災大国」(細野豪志防災相)を目指すなら、記者ができることは何か考え続けたい。


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大林組と日通/離島での建設産業廃棄物循環・輸送フロー構築/輸送費・処分費削減

 大林組と日本通運は、離島を対象にした建設廃材のリサイクルフローを確立した。島内での処理や島外への輸送に制限がある状況で再資源化の効率を高める。初弾として沖縄県宮古島の現場で出た廃石こうボードを島外に輸送し水平リサイクルした。今後は他の離島でも建設廃材の効率的な処理に取り組む。石こうボード以外の廃材も同様のフローを構築する。
 大林組が施工する沖縄県宮古島の建設現場で発生した廃石こうボードを廃棄物処理法に基づく広域認定制度を使って回収した。回収に当たっては日本通運のかご台車「NRボックス」を活用。積み込み時に中身が見えるため、建材端材を効率的に回収した。
 NRボックスを使って船舶輸送コンテナへの積載効率を高め、島外に搬出した。廃石こうボードを北九州市内の石こうボードメーカーの工場で処理し、回収量の90%以上を再び石こうボードの原料としてリサイクルした。
 定期輸送便が限定される離島の事情に配慮し、定期輸送スケジュールの設定で現場工程に応じた処理体制を構築した。建設副産物の分別徹底でリサイクル率を向上させ、最終処分率を低減した。
 輸送効率を高めることで二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつなげた。従来発生していた積載ロスの解消で輸送費と処分費を合わせて10%以上削減した。
 今後は国内各地域でも同様のネットワークを整備し、地域の特性に合わせて建設副産物処理の最適化に取り組む。
 建設業界全体で建設副産物をリサイクルする取り組みが進展している。ただ離島では、処理施設や島外への輸送手段が限定され、建設廃材の収集・処分にも課題があった。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189054
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都市機構/発注見通しでの図面情報提供を検討/26年中の開始目指す

 都市再生機構は、工事の発注見通しで公告前に図面を提供する取り組みを検討しており、年内の実施を目指す。建設会社が早い段階から工事内容を把握し、受注を検討しやすい環境を整える。別に余裕期間制度の見直しや競争参加資格を確認する実績証明資料の簡素化も検討中。技術者不足などに対応し、受注者の負担軽減につながる入札契約制度などの改善を進める。
 都市機構は2021年度から、翌年度以降3年間にわたる工事の発注見通しを事業単位で公表している。建設会社へのヒアリングでは2~3年先まで受注が決まっている例もあり、受注を検討してもらうには、事業概要に加えて具体的な判断材料を充実させることが重要だとみる。図面提供を通じて建物や工事の具体像を示し、早い段階からの受注検討を促す。
 対象は団地建て替えに伴う建築工事や基盤整備工事を想定。居住者説明会で配布した図面などをホームページで公表する。詳細な平面図や配置図は業者登録を済ませ、秘密保持契約を結んだ事業者に交付する方法を検討している。提供する図面は、計画部門と連携し、居住者への説明状況などを踏まえて判断する。
 契約から着工までに余裕を設ける「余裕期間制度」は、現行120日としている期間の上限を延ばすことを検討している。技術者の配置を調整しやすくし、工事への参加を後押しする狙いだ。具体的な延長日数は固まっていない。
 入札参加時の資料の提出負担も軽くする方向。現在は工事ごとに施工実績や技術者の経験を証明する資料を求め、審査している。例えば、年度初めにまとめて提出した資料をその後の工事でも繰り返し使えるようにする仕組みを検討する。
 このほか建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入も推奨している。機器を設置するだけでなく、下請業者や作業員が一定割合以上利用しているかを確認した上で、目標の達成状況に応じて工事成績評定を最大1・2点加点。保有資格や就業履歴の蓄積を通じ、担い手の確保や処遇改善につなげる。
 工事段階の書類簡素化では、25年度以降発注の建築・設備工事や住宅保全工事で、紙提出書類の9割以上の削減を図っている。様式をエクセル形式に統一して重複入力を減らすとともに、ASP(情報共有システム)を活用し、協議や検査の原則ペーパーレス化に取り組んでいる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189053
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国交省、都道府県ら/平準化対応の認識共有/11月5日から土木部長会議

 国土交通省は、補正予算依存からの脱却を掲げる政府方針を念頭に、公共工事全般で施工時期の平準化に取り組む必要性を地方自治体と共有する。5日の近畿を皮切りに全国8ブロックを月内に巡回する「地方ブロック土木部長等会議(2026年秋季)」で主要な議題にする。ゼロ債務負担行為などの平準化手法の検討状況、工夫や先行事例を情報交換する。例年と同じ水準で27年度当初の4~6月の工事量を確保できるよう、自治体に早期の対応を呼び掛ける。
 従来は補正予算計上分だった公共事業関係費の当初予算化が想定され、年度当初の閑散状況が一層強まることへの懸念が広がっている。こうした背景から国交省は、都道府県らに平準化の推進を要請する文書を総務省との連名で10月初めに送付。財政部局と発注部局が連携し、本年度の補正予算編成で平準化に必要な債務負担行為の限度額を設定するなどの対応を求めた。ゼロ債務負担行為の対象工事を受注する建設会社の円滑な資金調達が可能な措置も講じる方向で、関係機関との調整段階にある。
 同会議には各ブロックの都道府県と政令市が参加。平準化の取り組みは公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)改正を踏まえた対応の一環で意見交換する。国からの要請だけでなく県などが独自に取り組む工夫も共有し、他団体の参考にしてもらう。品確法対応では現場の週休2日や猛暑対策、DXやAI活用の好事例も共有。直轄工事の猛暑対策サポートパッケージを参考にした都道府県発注工事での実践例も確認する。
 建設分野の担い手確保も議題の一つ。発注者側も含めた広い範ちゅうで建設分野を捉え、一般にも伝わる形で魅力を訴え、若年層を呼び込む方策を議論する。国や多くの自治体が直面している技術職員不足も背景にある。政府が地域未来戦略の中で産業クラスターの形成を後押しする中、地域計画の策定や関連インフラの整備の課題なども意見交換し、今後の展開につなげる機会にする。
 日程は▽5日=近畿(開催地・大阪市)▽9日=北海道・東北(福島市)▽11日=関東甲信(前橋市)▽12日=中国(広島市)▽16日=中部(静岡市)▽17日=四国(松山市)▽18日=九州・沖縄(福岡市)▽19日=北陸(富山市)。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189056
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群馬県/小児医療センター新病院基本設計/延べ3・3万平米、概算工事費328億円

 群馬県は、群馬県立小児医療センター新病院の基本設計をまとめた。病院本体と立体駐車場、渡り廊下、倉庫などを合わせた建物規模はS一部RC造6階建て延べ3万3283平方メートル。病院部分は免震構造を採用し、それ以外は耐震構造となる。概算工事費は約328億1100万円(税込み)。基本設計は山下設計・石井設計(前橋市、石井繁紀社長)JVが担当した。
 建設地は前橋市昭和町3の7の22(敷地面積約1万4800平方メートル)。共愛学園前橋国際大学短期大学部の敷地内に位置する。
 診療科目は16科。病床数は150床を備える。うち新生児集中治療室(NICU)が21床、新生児回復治療室(GCU)が24床、小児集中治療室(PICU)が8床となる。群馬大学医学部付属病院と渡り廊下で接続する。概算工事費のうち306億7300万円を病院本体を充てる。立体駐車場は13億1000万円、渡り廊下で8億2800万円を見込む。
 今後は2027年度にかけて実施設計を行い、28年度前半に建設工事の入札を実施。28年秋~31年秋を建設工事に充て、32年春の開院を目指す。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189068
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清水建設/救急医療支援システムを開発/30年度まで50件受注目標

 清水建設は平時、災害時を問わず急性期病院の救急対応を支援する国内初のシステムを開発した。空きベッドや医療機器といった院内状況と、急患対応のタスクがリアルタイムで把握できる。近くクラウドサービスとして提供を始める。急性期病院などを対象に、2030年度までに50件の受注を目指す。
 システムの名称は「Hub360」。NTTデータと共同開発した。救急現場では急患受け入れの判断に必要な情報が院内の各部局に分散し、集約に長い時間がかかる。Hub360は迅速、的確な判断を支援し、急患の受け入れ増加を後押しする。システム提供で病院との関係を強化し、将来的な病棟の新設、改修を含む総合支援にもつなげる。
 Hub360は空きベッド、スタッフ、医療機器・施設など、院内の状況と急患対応のタスクを分かりやすく集約する。受け入れ可能な患者数、診療科ごとの対応可否が即座に把握できる。患者の緊急度に応じたトリアージや診療の進行状況も確認可能。遅延しているタスクはアラートで注意喚起する。
 初期費用は500万円以上。月額利用料は最低80万円で、各病院向けのカスタマイズや、電子カルテなど他システムとの接続状況に応じて変動する。
 清水建設は、20年7月豪雨で浸水被害を受けた人吉医療センター(熊本県人吉市)と水害対応のタイムライン策定に取り組む過程で、救急対応の現場ニーズを確認。約4年にわたる現場での性能実証に取り組み、平時を含めた支援システムとして完成させた。
 同センターの薬師寺俊剛院長は「限りある人数でも必要な医療を安定かつ持続して供給するため、Hub360を導入し、平時救急や災害時対応のさらなる効率化と質の向上を目指したい」と話す。清水建設は、年間の救急搬送受け入れが2500件を超える急性期病院を中心に導入を働きかける。同センター以外の複数の医療機関も既に導入を検討・予定している。


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2026年11月4日水曜日

回転窓/役割を忘れた大人たち

 「任せて任せず」。松下幸之助の言葉である。仕事を人に任せる。ただし、放任ではなく、責任を持って見守る。組織を動かすには、それぞれが役割と責任を自覚することが欠かせない▼仕事には与えられた役割があり、立場が変われば背負うべき責任も変わる。ところが、その基本を忘れてしまう人がいる。声高に主張する一方で、責任は遠ざけようとする。注意されれば反発し、自分の感情を優先する。周囲も、いいかげんにしろと言いたくなる▼意見を言い、周囲に物おじしない自分を「格好いい」と思っているのかもしれない。だが、周囲から見れば、子供じみた振る舞いに映ることもある。粋がっているつもりが、知らぬ間に未熟さをさらしている▼本当に格好いい人は、態度が大きい人でも、声を荒らげる人でもない。自分の立場を理解し、責任を引き受ける人だ。立場をわきまえることは、自分を小さくすることではない。周囲から信頼され、より大きな仕事を任されるための条件である▼自由を求めるなら、まず役割をしっかりと理解し、責任を果たす。責任を引き受けない自由を、果たして自由と呼べるのだろうか。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189016
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細野豪志防災相/国難級災害に正面から向き合う/国民守り抜く体制構築

 防災庁が2日に発足し、東京・永田町の中央合同庁舎8号館で業務を開始した。事前防災から防災・減災、復旧・復興まで政府の一貫した司令塔となり、府省庁と連携した取り組みを主導する。政府は2日の閣議で人事を決定。初代防災相を細野豪志復興相が兼任する。細野氏は閣議後会見で、「南海トラフ巨大地震など国難級の災害に正面から向き合う。国民を守り抜く強い決意で体制を構築する」と表明した。=2面に関連記事
 同庁は定員352人の体制で発足した。これまでの内閣府防災担当から内閣直属の組織に改まった。大臣、副大臣、政務官と、事務方トップの事務次官の下に総合政策、災害事態対処、防災計画、地域防災の担当統括官を配置した。
 閣議後の会見で細野氏は同庁のミッションや基本理念などを発表した。細野氏は「国難級の災害への対応をミッションの冒頭に据えた。防災庁のDNAに刻み込む」とした上で「南海トラフが起きれば国家の命運を懸けた戦いになる。自覚を持って役割を果たしたい」と強調した。
 事前防災、早期の復旧復興に意欲を示し、「過去の教訓を継承し未来に備える」とも話した。「攻めの防災庁」の取り組みとして、防災産業の振興と経済成長への貢献、国際防災協力にも取り組む。担当相として事前防災につながる国土強靱化の推進にも力を注ぐ。


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仙台市/泉区役所新庁舎が竣工/事業者は三菱地所

 三菱地所が「施設買い取り方式」で事業に取り組んでいる仙台市泉区役所新庁舎が完成し、2日に現地で竣工式が開かれた。事業者は三菱地所で、設計は三菱地所設計、施工は清水建設・阿部建設(仙台市青葉区)JVが担当した。起工式には郡和子仙台市長や野田譲仙台市議会議長、三菱地所の相川雅人執行役常務、清水建設の竹中康博執行役員東北支店長ら約50人が参加。新たなまちづくりの拠点の完成を祝った。
 建設地は泉中央2の1の1。地下RC造2階地上S造6階建て延べ約1万4371平方メートル。2025年1月に着工し、10月30日に工事が完了した。郡市長は「多様な交流やにぎわいを育む拠点として、その役割を発揮できるよう一丸となって市政運営に取り組む」と力を込めた。
 新庁舎は完成後市に有償で譲渡する「施設買い取り方式」を採用。27年1月下旬に開庁する。今後、既存庁舎の解体跡地には約3000平方メートルの区民広場を整備。集客と住居機能を持ったビルと東北労働金庫の本社ビルも開発する。全体完成は29年度内を予定している。三菱地所の相川常務は「地域の皆さまと連携して泉中央エリアのにぎわい創出に取り組みたい」と前を向いた。
 10月27日には既存の区役所を解体する「仙台市泉区役所本庁舎及び東庁舎解体工事」の見積もり合わせを実施し、9億9800万円(税抜き)で清水建設に決定している。工期は28年3月31日まで。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=189039
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建設24社/あと施工アンカー適用拡大へ新工法/4接合部で強度指定取得

 ゼネコンなど24社が、RC造の躯体でコンクリートの硬化後に鉄骨部材を取り付ける「構造用あと施工アンカー」の適用範囲を広げるため、5月13日までに国土交通省の強度指定を取得した。高さ60メートル以下の建物の新築や既存建物の増改築・大規模修繕といった工事に導入できるようになった。これまで実質的に耐震改修に限られていた同工法の適用範囲が大幅に広がり、建築ストックの活用や施工の省力化に役立てる。
 指定を取得したのは▽RN建設▽青木あすなろ建設▽淺沼組▽安藤ハザマ▽奥村組▽熊谷組▽鴻池組▽西武建設▽錢高組▽大末建設▽大日本土木▽大豊建設▽高松建設▽鉄建建設▽東亜建設工業▽東急建設▽東洋建設▽戸田建設▽飛島建設▽長谷工コーポレーション▽ピーエス・コンストラクション▽松井建設▽松村組▽コンステック(大阪市中央区、茶家義明社長)-の24社。
 建設機器メーカーの日本ヒルティ(横浜市都筑区、堺直樹社長)が得ていた接着系あと施工アンカー単体の認定に加え、建設24社が構造部材の認定を取得した。構造物補修などを手掛けるケー・エフ・シーが技術協力した。
 対象の接合部はRC造の▽スラブ・床用小梁▽耐風用小梁と間柱▽ひさし受け小梁と間柱▽階段-の4カ所。工具は日本ヒルティ製に限る。既に強度指定を得ている既存の2工法に比べ適用範囲が広いという。
 これまで鉄骨部材をRC造の柱や梁、基礎などに取り付けるにはコンクリートをはつる必要があり、騒音や振動、廃棄物などの課題があった。新築ではアンカーの位置調整など高精度な施工管理が必要だった。26社は課題解決へ、2023年度に検討会を設立。設計指針の検討や構造用あと施工アンカー活用の需要が高い箇所の選定を進め、26年2月に日本建築センターから部材評定を取得した。
 26社は、7月16日付で飛島建設を幹事社とする「構造用あと施工アンカー研究会」を設立した。情報交換に加え、技術者・技能者向け講習会を開き、修了証を発行する。当面、新工法の設計は指定取得の24社に限り、1社単独か、いずれかの社を含むJVが元請となる工事だけに適用する。会長を務める飛島建設建築本部の高田一豪部長は「強度指定の取得で各社がいろいろな施工が可能になり、将来の可能性も広がる。全国で講習を開くなど全社で展開したい」と述べた。


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エイト日技、DX通信/衛星情報で地震・津波知らせる警報システム実証開始

 エイト日本技術開発らは、10月末から千葉県一宮町で日本の準天頂衛星「みちびき」を活用した地震・津波警報システムの性能などを検証している。同町や自治体向け通信事業を手掛けるDX通信(東京都千代田区、杉本聡代表取締役)と協働。みちびきと警報装置の直接通信で、一般的な防災無線に比べ10秒以上早くアラートが発信できるようにする。年末までを予定する実証実験の結果を踏まえ、自治体による避難経路の検討にも役立てる。
 実証実験するシステムはDX通信が開発した「防災スマートポール」。高さ約10メートルのコンクリート柱に、スピーカー、警告灯、監視カメラ、衛星との接続基盤などが取り付けてある。
 震度5強以上の揺れか4メートル以上の津波が発生した場合、砂浜や海上を問わず最大約300メートル先まで警報と光を届ける。災害時に機能停止リスクがある通信基地局を経由せず、みちびきと警報装置が直接通信。警報の遅延リスクを低減する。平時は広域に届く無線LANのアクセスポイントや、防犯用のカメラとして運用が可能だ。杉本代表取締役は「衛星を活用することで1秒でも早く警報を知らせ地域の安全を守りたい」としている。
 年末まで予定する実証実験では、衛星データの取得を試行する。船を使い、警報がどの程度まで届くかを確かめる。2日に公開したデモンストレーションでは、一宮町の釣ケ崎海岸に設けた機器1基の動作を確認。現地のサーファーと協力し視認・聴取できる範囲も確かめた。サーファーの一人は「沖にいても警報音と光を確認できた。これまでは陸にいる人が海に入って知らせるケースもあったが、安心感が高まるだろう」と話した。
 実証実験を視察した馬淵昌也町長は、「有効性を確認でき次第、他の海岸にも展開し町全体で海難災害への対応力を高めていく」と述べた。
 エイト日本技術開発は実証実験の結果を踏まえ、災害発生時も機能を持続する観点で、自治体による防災スマートポールの配置場所や避難経路の検討を支援する。同社は「地域全体の防災計画を検討する上で、平時・災害時両方に使用できる同システムは有効だ」とみている。
 実証実験は▽ICチップなどの調達・販売を手掛ける伯東(東京都新宿区、宮下環社長執行役員)▽AIカメラを提供するアースアイズ(東京都港区、山内三郎代表取締役)▽千葉県サーフィン連盟▽一宮町サーフィン業組合▽地域から日本を変える-の5者も協力している。


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2026年11月2日月曜日

26年秋の褒章/黄綬褒章に深松努氏・松井栄一氏ら、11月18日伝達式

 政府は2026年秋の褒章の受章者を決め、3日付で発令する。伝達式は各省で行われ、国土交通省関係の伝達式は18日午前11時20分から東京・霞が関の中央合同庁舎3号館10階共用大会議室で行われる。=2面に建設・不動産関係の受章者一覧
 長年業務に精勤した人が対象の黄綬褒章は、岩手県電業協会会長の太田喜直氏(南部電気工事代表取締役社長、56)、岩手県測量設計業協会副会長の菊池透氏(アースデザインコンサルタンツ代表取締役、66)、日本型枠工事業協会専務理事の後町廣幸氏(後町建設工業代表取締役社長、63)、全国鉄筋工事業協会常任理事の清水敬央氏(アイテツ代表取締役、63)、元全国解体工事業団体連合会会長の中橋博治氏(中橋工務店代表取締役社長、79)、宮城県建設業協会副会長の深松努氏(深松組代表取締役社長、61)、元日本空調衛生工事業協会副会長の松井栄一氏(三建設備工業代表取締役社長社長執行役員、61)、元全国鉄筋工事業協会常任理事の山本信二氏(山鐵代表取締役、64)、兵庫県建築士事務所協会会長の渥美充広氏(APEX設計代表取締役、68)、滋賀県建築士会会長の山本良信氏(元ゆー空間建築事務所取締役社長、70)らに贈られる。


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電気設備大手5社/26年4~9月期決算/全社が過去最高益

 電気設備工事大手5社(きんでん、関電工、クラフティア、ユアテック、トーエネック)の2026年4~9月期決算が10月30日に出そろった。引き続き堅調な官民の建設投資を追い風に、連結ベースで全社が増収となった。各段階の利益は全社が過去最高を更新した。きんでん、関電工とユアテックは、売上高と各段階の利益が連単ともに中間期として過去最高。都市再開発やデータセンター(DC)、半導体関連などで工事需要は依然旺盛だ。当面は潤沢な手持ち工事を消化しつつ、新規受注に対処するための施工体制を確保できるかが、経営の焦点となる。
 連結売上高をみると、きんでんは配電線工事や情報通信工事の伸びがけん引した。関電工は配電線工事の増加が増収の主因。クラフティアは地元の福岡都市圏をはじめ、全国で再開発案件などの大型工事を着実に進めた。トーエネックは配電線工事で中部電力グループが25年4月に導入した間接活線工法への対応が進み、工事量を順調に消化した。ユアテックは、ベトナム法人による再生可能エネルギー大型施設工事が進展した。
 本業のもうけを示す営業利益、経常利益と純利益も全社が増加した。各社とも増収に加え、物価上昇に応じた価格転嫁が進んだ。24年度に適用された時間外労働の罰則付き上限規制に伴う業務の生産性改善も実を結び、「好循環が継続している」(関電工)状況だ。
 業績の先行指標となる単体受注高は4社が増加。ユアテックは前年度の大型工事受注に伴う反動減となった。27年3月期連結業績予想は、全社が増収増益を想定する。きんでん、クラフティア、ユアテックの3社は予想を上方修正した。きんでんは連結売上高8500億円を見込む。
 各社は不安定な国際情勢や金利の動向に伴う影響を注視する。手持ち工事や発注の見通しを踏まえ、今後数年は良好な事業環境が続くとみている。将来の「ピークアウト」を見据え、元請として長期契約が見込めるリニューアル工事の受注も重要性を増している。


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2026年11月1日日曜日

道路清掃技術協会ら/安全研修会開く、国交省担当者らが講話/49人が参加

 日本道路清掃技術協会(田中康順会長)と東京道路清掃協会(橋本圭史会長)は28日、第42回安全研修会を東京都台東区の台東区民会館で開いた=写真。両会加盟各社で道路清掃業務に従事する49人が参加し、安全作業に関連した内容を学んだ。研修会に合わせ、安全優良社員7人などに対する表彰も行われた。
 開会に当たり、日本道路清掃技術協会の亀田丈司理事長は、2026年熊本地震(7月)や千葉豪雨(8月)など、激甚化・頻発化する自然災害に言及。熊本地震の被災地では、国土交通省との災害協定に基づき、給水作業要員を協会から派遣したことを紹介し、「災害時にも的確に業務を安全に遂行できる人材の確保・育成が重要だ」と訴えた。
 橋本会長は、安全に作業を行うために「過去の事故事例を学び、安全意識を持ち続けることが大事だ」と強調。研修の成果を職場に持ち帰り、業務に生かしていくよう呼び掛けた。
 研修会では、国交省関東地方整備局、警視庁、東京都建設局による安全作業に関連した講話のほか、東京管区気象台の担当者が気象庁の防災気象情報の利用法を紹介した。


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全生連/26年度上期の生コン総出荷量7・2%減/9年連続マイナス

 全国生コンクリート工業組合・協同組合連合会(全生連、斎藤昇一会長)によると、2026年度上半期(4~9月)の生コン総出荷量は前年同期比7・2%減の2831万9156立方メートルとなり、9年連続で前年同期の実績を下回った。
 内訳は官公需773万1892立方メートル(10・3%減)、民需2058万7264立方メートル(5・9%減)。官公需が9年連続、民需は4年連続の前年割れ。
 9月の生コン総出荷量は前年同月比10・0%減の475万2789立方メートルとなり、49カ月連続で前年同月の実績を割り込んだ。内訳は官公需135万5598立方メートル(前年同月比10・6%減)、民需339万7191立方メートル(9・8%減)。官公需は66カ月連続、民需は20カ月連続で減少した。
 前年同月の実績を上回ったのは6工組。10%以上増加したのは、災害復興工事などの需要があった石川(19・8%)だけ。前年同月の実績を下回ったのは40工組。10%以上減少したのは福島や愛知など29工組だった。
 28日に都内で開いた会見で、斎藤会長は「(生コンの出荷数量は)セメントとほぼ同じになるので、反転の兆しとまでは言い切れないが(来月で)下げ止まりるのでは」との見通しを示した。期首に想定した5900万立方メートルの達成は「可能性がある」とした。


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経産省、独シーメンス/浮体式洋上風力の連携強化/協力覚書

 経済産業省とドイツのエネルギー技術大手・シーメンスエナジー(ミュンヘン、クリスチャン・ブルッフ最高経営責任者〈CEO〉)は28日、浮体式洋上風力発電に関する連携を強化するための協力覚書を交わした。日本での事業の実現、産業基盤強化を目的としたサプライチェーン(供給網)の発展、専門人材の育成で協力する。両者の幹部が覚書に署名した=写真。覚書を踏まえ、同社はオペレーションメンテナンスの拠点を北海道に設置する方針を発表した。アジアへの開設は初めてで、風力発電サプライチェーンの強化を後押しする。


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秋田県、ベスタスら3者/洋上風力分野の人材育成拠点整備で可能性調査へ

 秋田県の鈴木健太知事、洋上風力発電の工事や保守などの人材育成に取り組む長崎海洋産業クラスター形成推進協議会の松尾博志理事長、風力発電機世界大手ベスタス(デンマーク)のヘンリック・アンダーセンCEO(最高経営責任者)の3者が29日、赤沢亮正経済産業相と会談した。3者は風力発電の高度人材の育成で協力覚書を交わしており、秋田県内に育成拠点を整備するための実現可能性調査(FS)に入る。赤沢経産相は、政府として洋上風力の導入を推進する方針を伝えた。
 秋田県は沖合に計画される洋上風力発電設備の稼働を見据え、産業基盤の整備と機能強化、企業誘致に力を入れている。同協議会は、欧州主導だった技術指導や人材育成を日本語で行っている。両者は国外の風力発電事業も念頭に、ベスタスとの関係を強化し、商用運転に必要な人材育成をさらに進める考え。ベスタスが取り組みを後押しする。 
 赤沢経産相は「(覚書を)心から歓迎する」とした上で、アンダーセンCEOに同社の関心、約束が「大変心強い」と伝えた。秋田、長崎両県は、洋上風力や海洋に関する産業クラスターの形成計画を進めることになっており、「強力に(洋上風力の)導入を推進していく」と話した。会談後、鈴木知事は「日本の人材を育てる一歩になる」と話し、地元への経済効果にも期待した。拠点整備の場所、時期は明言を避けた。松尾理事長は「日本語の人材育成は洋上風力産業の基盤になる」と強調した。


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国総研/モビリティ実験フィールドを初公開/新たな道路形状で実証、環状交差点など

 国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)は29日、敷地内に整備した「モビリティ実験フィールド」を報道陣に公開した。東京ドーム約1・4個分に相当する敷地に実物大の道路空間を再現。新型モビリティや新しいタイプの交差点形状など、さまざまな領域で実証実験に活用し、効果や課題を洗い出していく。
 実験フィールドは、茨城県つくば市にある国総研の試験走路南側ループ内側、旧デュアルモードシステム実験施設跡地に整備した。広さは幅約250メートル、奥行き約390メートル。道路空間は自動運転や電気自動車(EV)の普及で変化しつつある。新技術や新たな道路形状の検証を実物大で模擬できるのが特徴だ。
 完成は3月で、今月から新型「多車線ラウンドアバウト(環状交差点)」の実証実験を行っている。国総研の星隈順一所長は「ラウンドアバウトを多車線化し、交通量の多いところに設置するため基礎的な研究を実施している」と説明する。
 実施実験を行っている多車線ラウンドアバウトは、「ターボラウンドアバウト」とも呼ばれる。事故や車線変更時の衝突を防ぐため、あらかじめ行き先(出口)に応じた車線を分離・固定している形状が特徴。フィールドに設けた交差点は環状部の外径が約45メートル、4車線と2車線の道路が交わる想定で設計している。
 現在は事前調査としてスタッフが運転する普通乗用車8台が同時に走行して安全性を確認している。11月からは公募で選ばれた一般市民による被験者走行試験に入る予定だ。技術的課題や安全性を確認し、将来的な技術基準の策定に役立てる。
 星隈所長は今後の展開について、「社会課題を解決するための技術を世の中に実装していくような研究に取り組みたい」と話した。


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IHI/世界に挑む侍ジャパンを応援、オフィシャルパートナーに

 IHIは27日、野球日本代表「侍ジャパン」とオフィシャルパートナー契約を結んだと発表した=画像(報道発表資料から)。日本野球界の発展と国際舞台での活躍を目指す侍ジャパンの姿を、同社グループが国内外で展開する宇宙、エネルギー、インフラ事業に挑戦する姿勢になぞらえた。
 侍ジャパンは、トップチームをはじめ、社会人、U-23、大学、U-18、U-15、女子などの野球日本代表の総称。各世代の舞台で高みを目指し「世界最強」を目指す集団で、2011年に日本野球機構らが正式名称に定めた。
 同社は「侍ジャパンの活動は、技術者の力を引き出し新たな可能性を切り開くIHIグループの姿勢にも通じる」とし、井手博社長は「スポーツにひたむきに取り組む姿は、世代を超えて多くの人の心を動かす。侍ジャパンが、多くの人々に新たな一歩を踏み出す勇気や希望を与えることを願っている」とコメントした。


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2026年10月30日金曜日

回転窓/建築家の手帳

 来年の手帳が文具店などに並び始め、毎年愛用している手帳を早速購入した。仕事ではカレンダーアプリなどを利用しているが、二度手間と分かりながらも手書きの手帳はなかなか手放せない▼手帳は単なるスケジュール管理だけでなく、目標設定やタスク管理、アイデア整理、反省の記録などを行うためのツールにもなる。建築家の内藤廣氏は1985年、35歳の時からA5判の能率手帳にすべての情報を詰め込むことを習慣にしている▼日々の予定はもちろん、その時々で思いついたこと、記憶に残しておきたいこと、旅先や設計中のプロジェクトのスケッチ、仕事やプライベートなことまで、ありとあらゆる情報を手帳に貼り込む。年末には2倍か3倍の厚さになるそうだ▼一人の建築家の手帳を介して思考の軌跡をたどる展覧会が昨年7~9月に都内で開かれた。40年分の手帳を年代別に展示。会期中週3日だけの開館にもかかわらず、延べ6万人が来場したという▼展示された手帳をつづった書籍『内藤廣手帳1985-2025』(グラフィック社)が出版された。どんな時も建築的思考をやめなかった姿勢を読み解きたい。


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ひと/国土交通省不動産・建設経済局建設業課長・伊勢尚史氏/供給網全体で商慣習是正

 建設人材・資材を担当した前職から建設業全体を見渡す立場に変わり、「個別最適よりもサプライチェーン(供給網)全体で建設業を良くしていくことが求められる」と認識する。適切な労働分配や設備投資の前提となる「しっかり稼げる」事業環境をつくり、持続可能な産業構造づくりを政策面でバックアップする。
 建設業政策の新たなビジョンの策定が大仕事の一つ。「持続的な成長産業としての建設業のあり方に関する検討会」を通じ「人材確保、事業基盤強化、商慣習是正の3本柱」で施策を具体化する。「労務費に関する基準(標準労務費)」の定着への制度的な対応も視野に入れる。「正直者がばかを見る」と言われてきた旧弊にメスを入れ、供給網全体の取引適正化に努める企業を競争環境で優位にする評価の在り方や、ダンピングを許容しない公共発注での対応を模索する。
 政府が成長投資の促進を旗振りし、それを下支えする建設業の供給力の確保・向上は関心が高い。これを契機に「民間発注工事の取引慣行の中に是正されるべきところがないか見ていく必要がある」と指摘する。重層下請構造や日給制などの中で吸収されてきた経営上のリスクにどう対処するか。業行政としてのアプローチが問われる。
 (いせ・なおひと)2001年一橋大学法学部卒、国土交通省入省。海事局内航課長、官房参事官(建設人材・資材)を経て7月31日付で現職。埼玉県出身、47歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188891
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全建/自民政策懇で予算・税制要望/当初で物価上昇分含めた事業費確保を

 東京・永田町の自民党本部で28日に開かれた建設関係の「予算・税制等に関する政策懇談会」=写真=で、全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が、予算・税制に関する要望事項を伝えた。2027年度当初予算で補正予算からの脱却を訴え、「従来の当初予算額と補正予算額に加えて、物価上昇分を含む予算の確保が最低限必要」とした。「強く豊かな日本投資枠」も活用した公共事業費の積み増しで実質投資額と発注件数の増加を求めた。27年度税制改正では、取引相場のない株式の評価方法の見直しの凍結を要請した。
 予算に関する要望では、熊本地震や千葉豪雨などの災害時に建設業者が対応していることを説明。近年の資材価格高騰や人件費の上昇で実質事業量が減少していると指摘した。その結果として倒産件数も増加傾向にあることも伝えた。
 26年度第2次補正予算で25年度補正予算分以上の公共事業費を、ゼロ国債などを活用して確保し、年度内に配分・発注することでこれまで補正予算が果たしてきた施工時期の平準化機能が損なわれないようにすることを要望。さらに、補正予算の「裏負担」における地方債の優遇措置で当初予算化されても、同等の水準が維持されるよう求めた。
 税制改正要望では、中小法人の法人税率軽減、交際費等に係る特例措置、中小企業向け賃上げ促進税制の延長、工事請負契約の印紙税撤廃などを盛り込んだ。
 事業承継では、国税庁の有識者会議で検討が進んでいる「非上場株式の相続税評価の残余利益方式への見直し」の凍結を訴えた。全建は「採用されれば相続税負担が大幅に増加し、多くの地域建設業の事業承継が崩壊し地域の守り手が存続不可能になる」と警鐘を鳴らした。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188897
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光明池駅前南地区再開発(大阪府堺市、和泉市)/具体化へ事業協力者募集/協議会

 堺市と大阪府和泉市の市境に位置する南海泉北線光明池駅の南側で、市街地再開発に向けた動きが見えてきた。関係事業者らで構成する光明池駅前南地区再整備協議会(高添陽一代表)は30日、不動産事業者を対象に事業協力者の募集を開始する。対象は堺市南区鴨谷台2と和泉市室堂町にまたがる約2・8ヘクタール。民間事業者のノウハウを活用して再開発計画や事業の成立性を検討する。=発注公告別掲
 協議会は駅南側に立地するサンピア、光明池アクト、ダイエー光明池店などの関係事業者らが、再開発を検討する準備組織として3月に設立した。駅開業期に整備されたこれらの商業施設が更新時期を迎える中、関係者が勉強会を重ね、一体的な再編整備の可能性を探ることにした。堺市と和泉市もオブザーバーとして協議会に参加している。
 募集案件上の事業名は「光明池駅前南地区第一種市街地再開発事業」。事業協力者には施設計画の立案や事業収支の検討、都市計画決定に向けた手続きなどへの支援を求める。現段階で市街地再開発事業の実施や施設の配置、規模などは決まっていない。
 募集要項は30日から11月6日まで、協議会窓口の都市問題経営研究所(大阪市中央区瓦町4、電話06・6208・2030)で配布する。参加表明書は11月30日、応募書類は2027年2月19日まで受け付け、同3月中旬にプレゼンテーションを行う。
 堺市は23年6月に「光明池駅前地域活性化基本方針」を策定。商業機能の維持・向上や居住機能の強化を促すとともに、民間施設の更新に合わせて道路や広場、歩行者デッキなどの公共施設を再編する方向性を示していた。
 本年度は再開発の機運が高まったことを受け、駅前交通広場や歩行者動線など公共施設の再編検討に向けた「光明池駅前南地区再整備に向けた公共施設のあり方検討支援業務」をシティ・プランニングに委託。南側交通広場の交通処理や駅改札から周辺施設への歩行者動線、駐輪場の再配置、高架下を含む公共空間の利活用の検討を進めている。履行期限は27年3月31日。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188901
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鹿島/CO2をコンクリに吸収させる装置を海外初導入、検証開始

 鹿島は二酸化炭素(CO2)をコンクリートに吸収・固定する取り組みを海外でも展開する。CO2の吸収・固定に使う装置を海外で初めて、マレーシアのプレキャストコンクリート工場に導入した。技術の本格展開を見据え、気候条件などを検証しながら試験製造する。
 プレキャストコンクリート(PCa)部材メーカーのJOE Green(シンガポール、ブディマンウィジャヤ最高経営責任者〈CEO〉)がマレーシア・ジョホール州に保有する工場に9月から導入した。
 装置の名称は「Carbon Lock(カーボンロック)」。鹿島の独自製品であるCO2吸収固定コンクリート「CO2-SUICOM(スイコム)」で培った技術を活用して開発した。CO2を充満させた槽にコンクリート製品を入れ、CO2を吸収・固定する。CO2の封じ込めで重要になる温度、湿度などがタッチパネルで設定・自動制御できる。槽へのCO2注入量と残存量などを基に、CO2固定量を算定できる仕組みだ。
 鹿島は国内でCO2吸収・固定の取り組みを拡大してきた。並行してPCa部材工場などへの装置導入と、海外展開の検討を進めてきた。今後は現地の運用条件に応じた知見を蓄積し、海外での本格展開を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188893
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2026年10月29日木曜日

新社長/USENネクスト・エンジニアリング・大田安彦氏

 映像配信サービスや店舗向け音楽放送「USEN」を展開するU-NEXT HOLDINGS(HD)が傘下の電気・通信設備工事2社を統合し、9月に発足した新会社を率いる。建設産業の担い手不足を念頭に、店舗の枠を超えて建築現場を支える基盤の確立を構想する。

 --統合の狙いは。

 「全都道府県を網羅する約130カ所の拠点、自社エンジニア約1000人、約800の協力会社とのネットワークを生かした施工・保守体制を構築する。前身の2社が培ってきた現場力と施工管理力を掛け合わせ、お客さまの要望に柔軟に応えたい。グループアセット(資産)としてチェーン店や大型施設などの膨大な顧客基盤が既にある。ほとんどのお客さまが機材の設置など『施工』を必要としており、成長機会を確信した。グループとして、空間演出の知見も役立てられる」

 --事業方針は。

 「自社エンジニアと協力会社、技術、案件を一体的に結び付ける『現場インフラプラットフォーム』をつくる。設計から施工、運用まで一貫して支援する裏方のプロを目指す。BGMと同じで、後ろに控えて施設の付加価値を高める仕事であり、祖業の思想につながる。今は店舗サービスが中心だが、今春からはデータセンター(DC)2棟の建設を元請で施工している。担い手が探せなくなっているDCの建設需要に応えることは、社会貢献にもなる」

 --自社の強みは。

 「店舗工事では保守メンテナンスまでずっと内製でやってきた。レジや防犯カメラの設置では複数のメーカー指定会社が集まるが、ここをワンストップで担える事業者は少なく伸びしろだ。顧客のコスト抑制につながれば、われわれが出動する価値が高まる。施工後の定期保守で指定業者化を積み重ねることで、必ず収益化できる点がアドバンテージだ。定期保守は出動計画をある程度、自分たちで組める。生産性向上へ施工管理アプリもグループで設計した」

 「ここ15年ほどは店舗サービスのIoT(モノのインターネット)が進み、通信設備が店の命綱になっている。設置するだけでなく、配膳ロボットやデジタルサイネージなど機器を設定する工程が必要になった。技能者の高齢化でパソコンを使う設定業務までできる担い手が少なく、社内養成している」

 --技術者・技能者の確保と育成方針は。

 「人はもっと増やさなければならない。新卒、中途採用ともにしっかり進める。教育では入社4年目まで研修カリキュラムを組んでいる。協力会社も足りておらず、M&A(企業の合併・買収)は一つの手段になるだろう」。(9月1日就任)

 (おおた・やすひこ)1992年天理大学文学部卒、大阪有線放送社(現U-NEXTHD)入社。基幹事業である店舗サービスの各部門長や海外担当役員などを歴任し現職。U-NEXTHD取締役グループアライアンス推進統括部長、USEN取締役を兼務。趣味は楽曲・絵画制作や美術鑑賞。奈良県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188853
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建設技術展2026近畿/大阪市で開幕/本社、近畿建設協会

 ◇過去最多の241者が出展
 「ええもん(技術)使こて、ええモン創ろ!」をテーマに掲げた「建設技術展2026近畿」(主催・日刊建設工業新聞社、近畿建設協会)が28日午前、大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕した。今年は過去最多となる団体や企業など241者が出展。行政や大学・高専・高校なども参加し、9分野約650件の先進技術や研究成果を披露する。2日間にわたって産・学・官の幅広い交流の場となる。入場無料。=1面参照
 午前9時45分からメインホールで開かれた開会式では、主催者を代表して近畿建設協会の谷本光司理事長があいさつ。全国各地で相次ぐ自然災害に触れ、「災害は今後も日本のどこかで起こることを覚悟し、備えなければならない」と指摘。「防災インフラは堤防やダムだけでなく、避難所や避難路、交通網も含まれる。整備から維持管理、更新まで人と技術の総動員が必要になる」と強調した。その上で「技術展が技術開発と担い手育成の大きな核となっていくことを期待している」と述べた。
 出展者を代表して日本道路建設業協会(道建協)関西支部の松井耕二支部長は「自然災害の激甚化やインフラの老朽化、担い手不足などの課題に対応するには、ICTやAIを活用した生産性向上と技術革新、人材の確保・育成が不可欠だ」と強調。「技術は展示するだけでは課題の解決にはならない。実際に触れ、意見を交わし、現場で活用するきっかけが生まれることこそ技術展の大きな意義だ」と語った。
 来賓あいさつでは近畿地方整備局の小林賢太郎局長が、少ない人数でも建設現場の仕事を進められる「i-Construction2・0」の取り組みを紹介。「生産性向上や安全・安心の確保、カーボンニュートラルなどの課題に対応する技術が現場で活用され、社会実装されることを強く期待している」と述べ、産学官の交流から新たなイノベーションが生まれることにも期待を寄せた。
 近畿整備局の朝田将企画部長が開会を宣言し、主催・共催団体などの代表14人がテープカットを行って技術の祭典が幕を開けた。
 建設技術展は土木学会CPD(継続能力開発、初日5・5単位、2日目4・5単位)、全国土木施工管理技士会連合会CPDS(継続能力開発システム、各日2ユニット)のプログラム認定を受けている。展示は▽防災▽環境▽コスト縮減▽安全・安心▽施工▽維持・更新▽DX・ICT▽団体▽学校-の9分野で構成。建設現場の省力化や安全性向上、インフラの長寿命化、脱炭素化などに役立つ技術が紹介されている。大学や高専、高校による研究成果の展示も行われている。
 初日(28日)は、メインホールで関西ライフライン研究会が地震防災フォーラム「災害に強く持続可能な社会基盤づくり」を開催。兵庫県土地開発公社の服部洋平理事長(元兵庫県県土整備部長)が「南海トラフ地震への備えとインフラ・メンテナンス~兵庫県の取組と課題~」と題して基調講演した。NTTインフラネットの阿部俊関西事業部ソリューション事業部長らが参加したパネル討議では、鍬田泰子神戸大学大学院教授がコーディネーターを務めた。
 サブホールでは恒例の橋梁模型製作コンテストの会場製作部門が実施され、27チームが指定材料を使って支間長1メートルの橋梁模型を2時間以内に製作する課題に挑んだ。事前に製作した支間長60センチの模型を展示する学生部門には、大学や高校などから50チームが出場。デザインや構造の工夫を競った。
 午後は建設コンサルタンツ協会(建コン協)近畿支部のシンポジウム「AI時代におけるインフラと官民の働き方の進化~人とAIが共創するミライ 若手からの提言~」を開催。日本マイクロソフトの町田匡史氏が働き方改革をテーマに基調講演し、建設分野の若手6人がAIを活用した10年後の働き方を提言した。
 NPO法人あすの夢土木による「今、バズる 土木動画コンテスト発表会・表彰式」も開かれた。土木の魅力を伝える動画作品を紹介し、会場投票やトークショーを行った。
 近畿整備局は「インフラDXコンペ発表会」を開き、公募で選ばれた9技術を発表。国土交通省の高橋伸輔官房参事官(イノベーション)が「国土交通省におけるインフラ分野のDX(i-Construction2・0・フィジカルAI等)について」と題して特別講演した。
 2日目(29日)は午前10時から橋梁模型製作コンテストの載荷試験が行われる。会場製作部門と学生部門の作品に重りを載せ、強度を検証。学識者や橋梁専門家らがデザイン性や技術度、完成度、経済性、載荷試験の結果を総合的に評価し、最優秀賞などを決定する。
 午後には「関西のインフラ強化を進める会」のシンポジウムを開催する。増田寛也野村総合研究所顧問(元総務相、元岩手県知事)が「人口減少社会を生き抜くために」をテーマに特別講演。小林潔司京都大学経営管理大学院特任教授の進行で、小林近畿整備局長と増田氏が「我が国を取り巻く環境変化と関西の未来戦略」について鼎談(ていだん)する。
 サブホールでは土木学会関西支部と建コン協近畿支部による「関西土木工学交流発表会」のポスター発表が行われる。若手研究者らが研究成果を紹介し、来場者の投票で優れた発表を選ぶ。学生を対象とした「学生のためのキャリア支援~相談にのります、将来への道づくり~」も実施。国や自治体、高速道路会社、建設会社、建設コンサルタント会社の担当者が学生の質問に答える。
 表彰式・閉会式は午後3時50分から行われ、注目技術賞やベストブース賞、橋梁模型製作コンテストの入賞者が発表される。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188831
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回転窓/復旧させない鉄道の思い出

 まだ幼かった昭和の時代の思い出に、祖母と何度も乗った鉄道がある。間近に水田が広がる駅まで歩き、1両編成もあった列車に乗って隣駅まで。遠くない旅を当時は楽しみにしていた▼よく晴れた日のホームと、つながれた手の心地いいぬくもり、その安心感を覚えている。駅前の薬局で「ファイト一発!」のCMで親しまれた国民的栄養ドリンクを初めて買ってもらったことも▼JR東日本が久留里線(千葉県)の久留里~上総亀山間の復旧を断念した。2027年4月1日で廃止が決まっていた区間だったが、大雨による大規模な土砂崩れで線路が流された箇所がある。再開の見通しが立たず、同社の決断に一定の理解もあると聞いた▼人口減少で存続の岐路にある鉄道は全国に数多い。発生頻度が増し激甚化している災害への備えだけでなく、被災後も想定した上で、地域の公共交通の在り方を考えていく必要がある▼祖母と乗った久留里線の記憶は、ひとかたまりの雲が浮かぶ青空と一面緑色の水田の景色とともにある。列車が運んだ人それぞれに、思い出があるだろう。たくさんの人を乗せてきてくれてありがとう。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188842
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日建設計/循環型建築実現へ推進体/行政や施工者など多様な関係者で議論

 日建設計は、建設廃棄物のアップサイクルなどを取り入れた「循環型建築」の実現活動を推し進める。行政や施工者など建築に携わる多様なステークホルダーが参加する推進体を発足。建築廃材の再利用の在り方を多角的に議論する。推進体を通じて得た知見は業界で共有し、循環型建築の社会実装を推し進める。
 行政関係者や施工会社、デザイナー、解体業者など、多様なステークホルダーが参加する推進体「CDC(サーキュラー・デザイン・コレクティブ)協創会議」を発足した。運営事務局はデザインコンサルティング会社のロフトワーク(東京都渋谷区、松井創代表取締役最高経営責任者)が担う。
 本年度は東京、大阪、京都などを拠点に月1回の定例会議を開く。循環型建築に関する取り組み事例を紹介したり、循環型建築に携わる多様な立場から議論を深める。推進体で共有した事例や知見は体系化する。
 推進体の発足に当たり、日建設計で循環型建築の取り組みを主導する設計部門設計グループの金子公亮ダイレクターは「業界の『当たり前』を底上げし、その先で各社の強みを生かす『競創』につなげる。資源と愛着が循環する豊かな社会を、建築・土木の領域から実現したい」とコメントした。
 日建設計は24年度に循環型建築の設計アイデアや先進事例、社外専門家との知見を体系化したナレッジ基盤「サーキュラー・アイデア・カタログ(CIC)」を立ち上げ社内運用を開始。誰もがサーキュラーデザインを実践できる土台を構築した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188843
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宇都宮市/新栃木変電所南側エリアDC整備/三菱地所JVに

 宇都宮市は、データセンター(DC)の整備事業者を選ぶ公募型プロポーザルで、優先交渉権者を三菱地所・JR東日本・デジタルエッジ・ジャパンJVに決めた。11月にも関係機関との調整に入り、2027年3月に契約する。三菱地所JVの提案によると、総事業費は約1兆円を見込む。サーバーなどを除く設備の固定資産税額は、年間約80億円となる見通しだ。プロポには5者が参加した。
 事業名は「『新栃木変電所』南側エリアデータセンター整備事業」。計画地は相野沢町1ほか(敷地面積約37ヘクタール)。東京電力パワーグリッド「新栃木変電所」の南側にあり、変電所から供給電圧154キロボルトの本線・予備線で電力を供給できる。計画地は3月に、地域未来投資促進法の重点促進地域に指定された。同法の特例措置で、市街化調整区域のまま民間開発が可能になっている。
 最大受電能力400メガワット級で、AIに対応した4棟構成のDCを整備する。優先交渉権者が提案したスケジュール案では、27年度から用地買収に向けた地権者交渉を実施。28年度を土地造成工事に充て、29年度に建物の新築工事に着手する。30年度に1棟目を稼働開始。35年度をめどに全施設を稼働させる。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188845
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高速道路3会社/独アウトバーン社と覚書交換/維持管理や人材育成で協力

 東日本と中日本、西日本の高速道路3社は27日、ドイツの高速道路整備運営会社であるアウトバーン(ベルリン、ミヒャエル・ギュントナー経営委員会委員長)と、インフラ分野の協力で覚書を交換した。維持管理分野を中心に4社の知見や経験を共有。高速道路の建設・維持管理技術の向上につなげる。有効期間は3年。
 アウトバーン社はドイツ政府が2018年に設立した。国内各州が担っていた自動車専用道路(総延長約1万3000キロ)の整備・運営を一元化し、効率化するのが目的。21年1月に業務を開始した。日本の高速道路3会社とは、23年ごろからさまざまな形で情報共有を続けてきた。取り組みを強めるため覚書を交わした。橋梁のインフラマネジメント、人材育成と組織開発、C-ITS(協調型高度道路交通システム)の3分野が重点項目になる。
 中日本高速会社の縄田正社長は28日の会見で、「(道路会社は)日本道路公団を分割して設立された組織だが、アウトバーン社は各州政府の自動車専用道路の整備・運営部門が一体化した組織だ。成り立ちが正反対だからこそ、培ってきたノウハウを互いの組織運営や建設・維持管理技術の向上に役立てたい」と話した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188841
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2026年10月28日水曜日

回転窓/砂の上の笑顔と涙

 この前の3連休に、東京湾の海辺で15歳以下のビーチサッカー大会が開かれた。関東以外からもビーチ専門のチームなどが参加し、熱戦が繰り広げられた▼芝の上とは違い、ボールの行方が分かりにくく、足で扱うのにも苦労する。それでも、ためらいなく体を投げ出し、曲芸のような動きを見せる。砂まみれになってボールを追いかける選手たちの、はじけるような笑顔が印象的だった▼決勝戦は千葉市美浜区のJFA夢フィールドにあるピッチで行われた。ビーチ専門のチームと、ビーチサッカーにも力を入れる11人制主体のチームが対戦した▼先制したのは専門チーム。見事なオーバーヘッドキックでシュートをたたき込んだ。11人制主体のチームも負けじと華麗な足技で相手をかわし強烈なシュートを放つ。試合終了30秒前、同点に追い付いた▼両チームは3年前の全国大会でも対戦していた。一部の選手にとっては小学生時代以来の再戦だった。勝敗はPK戦に持ち込まれ、勝者と敗者に分かれたが、砂の上で育まれた友情を見せてもらえた。互いに健やかに成長し、いつか人生のどこかで再び巡り合う日を楽しみにしたい。


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2026年10月22日木曜日

木下建設/官公庁職員ら対象に遠隔施工見学会開く/鴻治組と連携

 木下建設(和歌山県有田市、木下英文社長)は15日、本社で官公庁職員らを対象に遠隔施工の見学会を開いた=写真。災害復旧の相互応援を見据え、鴻治組(広島市安芸区、檜山典英社長)と連携して実施。鴻治組が施工する広島県内の現場にあるバックホウなどを遠隔操作した。近畿地方整備局や和歌山県、有田市の職員と、内閣府の防災庁関係者ら計約30人が実演を見学した。
 両社はEARTHBRAIN(東京都港区、小野寺昭則社長)が提供するデジタルプラットフォーム「Smart Construction」を導入し、遠隔施工を実施している。見学会は、大規模災害時に被災地域の建機を所有者以外の企業が遠隔操作し、復旧作業に当たることを想定して企画。企業間で相互に遠隔施工を実施する、先駆的な取り組みだ。
 木下建設が施工する和歌山県九度山町の「R7紀の川九度山地区上流掘削工事」と、鴻治組が広島県福山市で施工する「令和7年度福山道路山北第4改良工事」(いずれも国土交通省発注)の現場にある、お互いのバックホウを操作した。
 参加者からは「現場の安全管理体制は」「搭乗操作とどのような違いがあるか」などの質問が相次ぎ、担当者が解説。「海外からの遠隔施工も可能か」との問いには、EARTHBRAINの大場重生氏が「1万キロ以上の距離で施工実績がある」と答えた。
 木下建設の山田裕明専務本部長は遠隔施工での災害復旧作業について「請負契約の結び方や、事故が起こった場合の責任の所在など不明瞭な点が多い」と語った。今回の見学会では事前に2社で覚書を交わし、企業間の役割と責任などを明確化。その上で接触事故リスクを避けるため、バックホウですくった土砂を相手方のダンプに移す作業は行わなかった。「遠隔施工のシステムは整いつつあるが、実際に災害復旧を行うとなると、制度面で課題がある」と指摘した。


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回転窓/防災と地域に親しむ大会

 白・赤・青のパッケージとこくのある味わいが特徴の「白バラ牛乳」を販売する鳥取県の大山乳業農業協同組合。県内全ての酪農家が加盟し、生産から販売まで一貫した体制を整えている、全国でも珍しい酪農団体だ▼その牛乳は「ソウルドリンク」として県民に愛され、スイーツを含む乳製品は県外にもファンがいる。今年の創立80周年を記念して販売したトートバッグは10日で完売した▼毎年開かれる「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」が今年は鳥取県で17、18日に開催された。テーマは「共に考え・備え・守る」。防災を学べる子供向けのワークショップや展示など、多彩な企画が用意され、過去最多の約2・7万人が訪れた▼視察した細野豪志防災担当相は「防災の見本市のようだった」と感想を語った。「防災産業を育てるため、発足する防災庁でしっかり考えないと」とも述べた▼大会には同組合なども参加し、会場を巡りながら飲食を楽しんだ人も多かったと聞く。今年は2016年の鳥取県中部地震から10年の節目でもある。地域の魅力に触れることが防災を自分事として考えるきっかけにもなったのではないか。


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新社長/日建設計・勝山太郎氏/AIとの共創で提供価値拡大

 AIの普及や進化で設計業務が大きく変化する中、AIとの共創で提供価値の幅を広げていく。同時に「人だからこそ生み出せる価値」も追求し、それを支える人材の育成にも注力する。2030年までの5カ年経営計画では受託額1050億円を目標に掲げている。建築設計を取り巻く環境の変化を背景に、今後の報酬の在り方も模索する。
 --就任の抱負を。
 「126年にわたり築いてきた伝統と信頼を受け継ぎ、次の時代につないでいく重要性を改めて認識している。これまでの蓄積を未来へつなぐ役割を担いたい。日建設計を次の成長ステージへ進めるため、全身全霊で取り組む。社員個人の成長意欲と、経営陣が考える組織の志や未来像を強く共鳴させたい。社員と対話する機会も増やしていく」
 --注力する取り組みは。
 「AIの徹底活用による業務の効率化・高度化と、『人だからこそ生み出せる価値』の追求に取り組む。社会はAIで大きな転換期を迎えている。AIとの共創で専門性を磨きながら、多様な専門領域の知を結び付け、社会に提供する価値を広げる。周辺環境の分析や情報収集といった作業をAIで効率化していく」
 「AIの活用で削減できた時間を使い、当社で経験のない課題に挑戦する。人々の思いを束ね、一つの方向に導く合意形成力も、これからの設計者に求められる重要な力の一つだ。関係者の気持ちをくみ取り、プロセスの体験価値をクライアントや社会に提供できるような仕組みを考えていく」
 --価値を生み出せる人材をどう育成する。
 「AIによってさまざまな手法がコモディティ化(平準化)する中で、人間だからこそできる課題解決力、発信力、デザイン力を磨くことが重要だ。建築や都市というリアルな現場から得られる経験は大きい。大型プロジェクトなど、さまざまな挑戦を通じて、若手や中堅社員の成長を後押しする仕組みを整備する。設計者としての熱意や論理的な対話力を磨き上げる組織を目指す」
 --設計業務に対する報酬の在り方をどう考える。
 「設計がもたらした成果に対する成功報酬がしっかり得られる在り方を模索したい。設計のアウトプットが大きく変化する可能性がある。こうした動きをチャンスにして、われわれが提供する価値をアピールしていく。例えば、プロジェクトマネジメント(PM)の重要性が非常に高まっているように、設計の周辺領域や、プロジェクトを進める上でのコアとなるプロセスに着目し、一つの価値として提供していく仕組みを考えていく」。
 (2027年1月1日就任予定)
 (かつやま・たろう)1990年早稲田大学大学院修士課程修了、日建設計入社。2020年執行役員、24年常務執行役員、25年取締役。京都府出身、61歳。何度も見に行く建築が「東大寺南大門」(奈良市)、感銘を受けたのは「ルイジアナ近代美術館」(デンマーク)、建築を志すきっかけが「新宿NSビル」(東京都新宿区)という。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188618
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国交省/自動物流道路実証実験を10月28日に開始/成田空港などで無人搬送技術検証

 国土交通省は、自動物流道路の社会実装に向けた2026年度の実証実験を28日から順次開始する。茨城県つくば市の国土技術政策総合研究所(国総研)や成田国際空港、企業の自社施設などを実験場所とし、物流の自動化・無人化に向けた技術検証を進める。国総研では、大成建設を代表企業とするチームが11月10日まで実験を行う。ティアフォーと大成ロテックが参加する。
 搬送機器が走行を不得意とするトンネル部で、反射体による位置補正の効果を確認する。複数台走行時の走行性能や停止・回避動作、停車位置の精度に加え、車両に搭載する自動運転設備の簡素化なども検証する。
 成田国際空港では、清水建設を代表企業とするチームが11月9日~18日、千葉県を代表とするチームが11月19日~25日、鹿島を代表企業とするチームが12月7日~18日、それぞれ実施する。
 清水建設は、パレットコンベヤーや伸縮フォーク式移載機、無人フォークリフト、トラック自動荷役装置などを対象に、荷物の積み込み・荷降ろしにかかる処理能力を検証する。
 荷役処理能力のデータと想定交通需要などを基に、必要な荷役レーン数や荷役バース数などの運用条件を整理。自動物流道路の拠点に必要な荷役スペースや施設規模を算定する。
 自動物流道路は、道路空間に物流専用のスペースを設け、無人化・自動化された輸送手段で荷物を運ぶ新たな物流システム。国交省は担い手不足など、物流を取り巻く課題への対応やカーボンニュートラル(CN)の実現を目指す取り組みとして推進している。


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北海道/GX戦略地域でDC事業者公募/12月4日まで参加受付

 北海道は20日、「GX戦略地域における電力申込内容の承継」に関する公募を開始した。経済産業省のGX戦略地域(データセンター集積型)に選ばれた石狩市と苫小牧市で、道が確保している電力使用枠を、データセンター(DC)を整備・運営する事業者に引き継ぐ。応募申請は12月4日まで受け付け、優先交渉権者は2027年1月以降に選定する。
 GX戦略地域制度では、設備投資への支援や規制・制度改革とともに、国が電力系統の先行整備を行い、DC集積を後押しする。道はこのうち石狩市の5カ所(申し込み電力量計590メガワット)、苫小牧市の1カ所(400メガワット)の用地で電力申し込みを行っており、対象用地にDCの立地を希望する事業者を公募し、選定後に電力申し込み内容を承継することとしている。
 参加できるのは対象用地でDC事業を営む法人またはそれらの法事で構成するグループ。企画提案書の審査項目は▽事業計画▽地域貢献・地域共生▽環境負荷の低減。地域貢献では地元の自治体や企業等との連携、地域内取引の拡大、地域経済の活性化の取り組みなど、環境負荷低減では道内の脱炭素電源の活用計画があることなどが要件となる。
 応募申請後は参加資格確認結果を12月11日に通知し、企画提案書の提出は同14~21日に受け付ける。27年1月に予定するヒアリング審査を経て、優先交渉権者を選定する。
 公募に関するウェブ(Zoom)説明会を28日午後2時から開く予定で、参加申し込みを27日まで受け付ける。担当は経済部産業振興局産業振興課産業集積担当(電話011・204・5328)。
 対象用地の概要は次の通り。▽所在地(敷地面積)=〈1〉申込電力量(受電電圧)〈2〉連系可能時期の目安〈3〉分譲単価(9月末時点)。
 〈石狩市〉
 ▽新港南2丁目737(5万0822平方メートル)=〈1〉80メガワット(66キロボルト)×2区画〈2〉2031年10月以降〈3〉1平方メートル当たり〈1〉万3000円
 ▽新港中央1丁目720の2(1万8552平方メートル)=〈1〉40メガワット(66キロボルト)〈2〉31年11月以降〈3〉1平方メートル当たり1万3000円
 ▽新港中央1丁目40の10のうち(約4万8263平方メートル)=〈1〉75メガワット(66キロボルト)〈2〉31年12月以降〈3〉造成中(28年度予定の分譲開始時に決定)
 ▽新港中央1丁目40の10のうち(約1万0520平方メートル)=〈1〉15メガワット(66キロボルト)〈2〉31年11月以降〈3〉造成中(28年度予定の分譲開始時に決定)
 ▽新港東2丁目123の40のうち、41(東側6万3657平方メートル、西側5万7184平方メートル)=〈1〉300メガワット(275キロボルト)〈2〉32年12月以降〈3〉造成中(27年秋ごろ予定の分譲開始時に決定)
 〈苫小牧市〉
 ▽柏原1の7(46万9801平方メートル)=〈1〉400メガワット(187キロボルト)〈2〉30年8月以降〈3〉46億9801万8000円。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188617
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東京メトロ/北青山三丁目共同ビル開発地下解体・新築/鹿島に

 東京メトロは21日に「北青山三丁目共同ビル開発事業地下解体及び新築工事」の施工を264億5000万円(税抜き)で鹿島に決めたと公表した。東京都港区にある既存建物の一部解体と、跡地に延べ床面積1万2800平方メートルの複合ビルを新築する。9月3日に一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を開札した。入札参加者や予定価格は公表していない。
 工事場所は東京都港区北青山3の38の4ほか(地番、敷地面積2000平方メートル)。東京メトロとサンケイビル(東京都千代田区、飯島一暢社長)が共同で表参道駅至近の青山通り沿いに計画する「北青山三丁目PJ」に伴い、既存建物の地下解体と、店舗やホテルの複合ビル新築を任せる。新たな建物は地下3階地上14階建て延べ1万2800平方メートルの規模で、地下3階に駐車場と機械室、地下2階から地上2階まで商業店舗、地上3階から14階にホテルを配置する。複合ビルは東京メトロの表参道駅と直結する。
 工事で使用する主な資機材はコンクリート8060立方メートル、鉄骨2900トン、鉄筋985トン、外装・内装材ほか。工期は72カ月。2032年度の完成を目指している。設計は久米設計が担当した。
 既存建物の地上部の解体も鹿島が担当する。工期は10月から27年9月末を予定している。


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SecuShard/社内共有ファイルの保護サービス/ランサムウエアの被害防止へ

 サイバーセキュリティーシステムを開発・提供するSecuShard(セキュシャード、東京都新宿区、小倉隆志社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は、社内の共有ファイルをランサムウエアなどの攻撃から守るデータ保護サービスの提供を始めた。ランサムウエアを疑うファイル操作などを自動検知し、操作できないようにする。セキュリティー専任の担当者を置くことが難しい中堅・中小企業の安全なファイル共有を支援する。
 10月から共有ファイル保護サービス「ONE・デジ・ガード」をリリースした。サービスでは共有ファイルに関するトラブルへの対策として三つの機能を搭載した。ランサムウエア対策では、特徴的なファイル操作に加え、盗まれたID・パスワードによるログインや社員による大量データの持ち出しを検知し遮断する。
 保管データに劣化・故障・改ざんがあると自動で検出して通知・点検する。保管するデータ断片の劣化や故障を再構築する場合には、データの復号や復号鍵を必要としない仕組みにより、復旧時の鍵の取り扱いに伴うリスクを低減する。
 データは暗号化したうえで六つの断片に分けて保管する。暗号方式にはCRYPTREC電子政府推奨暗号リスト掲載の方式を採用した。
 日本政策投資銀行と富国生命保険が出資するDBJデジタルソリューションズ(東京都千代田区、新崎恭史社長)の協力を得て実証実験を行った。大量ファイルの一括処理や大容量ファイルの操作に当たっては性能改善に向けて開発と再検証を進める。
 小倉社長兼CEOは「専任担当者がいない企業がデータを守れるよう、『ONE・デジ・ガード』を多くの企業に届けていく」とコメントした。
 セキュシャードは、ONE・デジ・ガードをデータ保護サービス「ONE・デジ・セキュリティ」シリーズの初弾に位置付ける。2027年3月までに業務システムのデータベースとバックアップデータを対象に、新サービスをリリースする予定だ。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188621
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鹿島/ダム基礎処理工を24時間連続施工/削孔・グラウチングを自動化

 鹿島は、ダム基礎処理工でボーリングとグラウチングの作業を自動化し、24時間連続施工を可能にする技術を開発した。一連の削孔作業を自動化する「自動ボーリングマシン」と、セメントミルクの配合決定から注入・洗浄までを自動化する「自動グラウチングシステム」で構成。秋田県東成瀬村で施工中の成瀬ダム堤体打設工事(発注者・国土交通省東北地方整備局)の現場で実証し、生産性向上の効果を確認した。
 ボーリングとグラウチングの作業を自動化し、無人での施工を可能にする。自動ボーリングマシンは、ボーリングロッドの脱着を含む一連の削孔作業を自動化し、熟練技能者と同等以上の削孔速度を確保する。
 自動グラウチングシステムは、管理室と中央プラント、セメントミルクの濃度を任意配合する原液希釈装置がある自動グラウチング用注入プラント、パッカー装置で構成。水押し試験からセメントミルクの配合決定・製造・注入指示、注入時の運転管理、注入後のプラントと配管の洗浄まで一連作業を自動化する。
 ボーリングとグラウチングいずれの作業も異常を検知した場合、設備の自動停止や現場関係者への自動アラートに対応する。
 同社によると、ボーリングとグラウチング作業で1ステージ(セメントミルク注入区間約5メートル)を施工する場合、準備と片付けを含めた1サイクルに約15時間かかる。新技術を成瀬ダム堤体打設工事現場で基礎処理工の一部に検証した結果、従来工法に比べ日当たり施工量を50%向上し、基礎処理工の1サイクルに要する人員を最大70%削減できることを確認した。技能者が本来休憩・交代する時間も無人で作業を継続でき、24時間連続や複数箇所の同時施工も可能になる。
 今後、ダム工事の基礎処理工で自動化技術のさらなる高度化と適用範囲の拡大を目指す。


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2026年10月21日水曜日

長野県/湯の瀬いとおしき発電所が運転開始/設計・施工は北野建設

 長野県が長野市の湯の瀬ダム直下に建設した「湯の瀬いとおしき発電所」(長野市)が、1日に運転を開始した。水力発電の年間発電量は345キロワット時。約960世帯分の電力が賄える。年間約1500トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減を見込む。設計・施工は北野建設が担当した。
 県は20日に現地で竣工式を開いた。長野県の吉沢正公営企業管理者は「気候変動への対応や脱炭素社会の実現が世界共通の課題となる中で、発電所の完成は新たな一歩となる。県の豊かな水の恵みを生かし、再生可能エネルギーの普及拡大と活力ある地域づくりに取り組んでいく」と述べた。続いて、北野建設の丸山譲執行役員土木事業本部長に感謝状を贈った。
 丸山氏は「発注者の熱意と尽力で実現した意義深い事業だ。これからも安全と品質を第一に、皆さんの期待に応えていきたい」と話した。この後、関係者らによるテープカットとくす玉開披で無事完成を祝った。
 湯の瀬ダムは1級河川・信濃川水系裾花川の上流部にある。堤高18メートルの県営重力式コンクリートダムで、上水道・発電を目的にしている。湯の瀬いとおしき発電所の所在地は入山5057の2。オーストリアの水車メーカー・ゲッパートハイドロが製作したS型チューブラ水車を採用。落差が小さいダムの地形に合わせ、水位や流量が変わっても安定した発電量を確保できるようにした。工事費は約31億円(税込み)。
 建設に当たっては、県内企業が参画する「信州Green電源拡大プロジェクト」のスキームを活用した。参加企業はセイコーエプソン、キッセイ薬品工業、キッツ、KOA、八十二銀行(長野市、樋代章平代表取締役頭取)、ユウワ(長野県小諸市、渡辺稔代表取締役)の6社。各社が県内の水力発電所で生み出された電力を購入し、購入費用の一部を水力発電所の建設と、中部電力二股水力発電所(北安曇郡白馬村)の改修に充てる。
 日本生活協同組合連合会(日本生協連)らが出資し設立した電気事業会社の地球クラブ(東京都渋谷区、朝比奈まゆ子社長)と売電契約を締結。県内のコープ店舗や組合員に電力を供給し、再エネ電力の地消地産につなげる。


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回転窓/流鏑馬の魅力

 疾走する馬上から的に弓を射る。伝統武芸の流鏑馬(やぶさめ)が近所で開催されると知り、出かけてみた。開始まで1時間以上もあるというのに、会場は既に黒山の人だかり。小欄も自然と気分が高まった▼流鏑馬の歴史は平安時代にさかのぼる。当時は貴族の宮中儀礼として行われていたが、鎌倉時代になると、武士の鍛錬としての性格が強まった。射手は250メートルの馬場を全速力で駆けながら、三つの的に矢を射る▼会場には、落ち着いた表情で出番を待つ馬もいれば、興奮して頭を大きく動かす馬もいる。どことなく人間に似ている。係員の合図で馬場に入った馬が、ついに走り出した▼やや前傾姿勢の射手は、素早く弓を引き、ひし形の的に矢を放つ。的を射抜けなくとも、その姿はりりしい。走り終えた馬も、やり切ったかのような表情を浮かべている。心の中で「お疲れさま」と声を掛けた▼的に命中した瞬間、観覧席から歓声が上がり、会場全体に一体感が生まれた。長い歴史の中で培われた伝統や様式美に加え、ほかにも魅力があると感じた。過ごしやすくなったこの時期、流鏑馬を見に足を延ばすのも悪くない。


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産構審有識者委員会/仮想空間の意匠/現行制度で保護の在り方検討、ガイド作成へ

 産業構造審議会(産構審、経済産業相の諮問機関)の意匠制度に関する有識者委員会は20日、仮想空間やAI技術に対する制度の在り方について議論した。仮想空間のデザイン(意匠)について、法改正せずに現行の意匠制度の保護の枠組みで画像を保護する措置を検討する方針を確認した。制度の利用者やクリエイター向けに考えを整理したガイドを作成することを決めた。建築デザインを含めたAIによる自律デザインの保護について引き続き調査と検討を行う。
 意匠制度小委員会が会合を開いた。仮想空間のデザインを巡っては、画像として表現される保護の対象を物品や建築物に限定せず、空間やアバターなども含めた上で、画像の用途や機能に着目して類似しているかの類否判断を行う方向としてきた。有識者意見などを踏まえ、これまでの検討成果となる原案を一部修正し、保護の対象をこれまでの「仮想物品等の形状等を表した画像」から、「仮想オブジェクトの形状等を表した画像」とし、画像と関連機器との関係性も考慮する方向に修正する。仮想空間上のサービスを利用する現実空間の利用者に対して、仮想オブジェクトがどういった役割を果たしているかなどにも着目する。
 今後は法改正を伴わない現行の意匠制度の下で画像の保護の考え方を検討していく。修正案は、保護の対象になる仮想オブジェクトの形状等を表した画像の事例に、インテリアのシミュレーションサービスの中で、仮想空間に任意に配置できるソファの形状を表した画像を挙げた。現行意匠制度に基づく操作画像、表示画像に該当するのが理由だという。そうした画像の保護の可能性や権利化の手法は、制度の利用者やクリエイターの理解が十分に進んでいないため、考え方や事例をまとめたガイドを作成し、明確な情報を提供する。
 生成AIの自律デザインについては、保護の在り方についての国内外の関心が高いながら、意匠法からの保護としては「必要がない」「保護せざるを得ない」「困難」などさまざまな意見がある。業界ごとに意見も異なるとされる。対応の方針を約1年半で転換した国もある。小委員会では、AI技術の水準、自律デザインの先行き、諸外国の最新の検討状況を注視しながら、引き続き意匠制度の在り方を調査、検討していく。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188588
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GMOインターネット/北海道石狩市でDC整備/サーバー調達費含め261億円投資

 GMOインターネットグループでインターネットインフラ事業を手掛けるGMOインターネットが北海道石狩市でデータセンター(DC)を整備する。米エヌビディアから調達するGPU(画像処理装置)搭載サーバーを含め総額261億円を投資する。GMOインターネットは石狩市が主導する「石狩データセンターコンソーシアム」に参画。高性能GPUクラウドサービスの拡大に向け、新拠点を整備する方針を示していた。
 GMOインターネットが19日にエヌビディアからの固定資産取得を発表した。最新のDCに対応するGPUサーバーを最大116台購入する。2027年8月から順次、新設するDCに導入する。
 コンソーシアムは石狩市が主体となり7月に設立した。石狩湾新港地域でのDC建設を誘致する。同地域は石狩市と隣接する北海道小樽市にまたがる総面積3000ヘクタールの工業・流通団地。DCが地域と一体となって地域経済を盛り上げ、相互の持続的な成長を目指している。
 GMOインターネットは9月、コンソーシアムに参画した。東急不動産やDCの運用を手掛けるブロードバンドタワーなども参加している。7日にはGMOインターネット、東急不動産、ブロードバンドタワーが、石狩湾新港地域にある再生可能エネルギー100%のDCで、高性能GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」の新拠点を整備すると発表していた。
 再エネ100%のDC「石狩再エネデータセンター第1号」の建設と再エネ電力供給は東急不動産グループが担当した。建設地は石狩市新港中央1の722の1(地名地番)で、延べ1万0065平方メートル、受電容量は1・5万キロボルトアンペアの規模。3月に竣工し8月にサービスを始めた。
 ブロードバンドタワーは石狩再エネデータセンター第1号内の一部を借り受けて造ったDC拠点「石狩新港サイト」を運営している。GMOインターネットが今後開設するDCは、同サイトのデータホールの一部を利用。「GMO GPUクラウド」を提供する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188589
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滋賀県/県庁舎在り方検討懇話会開く/4案を比較、4・3万平米の新棟建設が有効

 滋賀県は、老朽化などに伴い再整備を検討している県庁舎について、現在の東館を解体、新館・新新館を減築し、約4万3200平方メートルの新棟を新たに建設する建物配置案が最も有効と評価した。19日に「県庁舎等のあり方検討懇話会」の第5回会合を県庁で開き、庁舎機能や地方合同庁舎の在り方などについて意見を交わした。配置案では、現庁舎の改修や新棟建設など4案で比較検討した結果を報告。各案の整備期間は11~13年、物価上昇を加味した概算工事費は632億~885億円と試算した。
 県は施設・設備の経年劣化や動線の複雑さなどの課題解決に向け、庁舎全体を取り巻く状況を踏まえた今後の将来像について検討を進めている。国の登録有形文化財に登録されている本館(大津市京町)は全館保存、その他のエリアは新棟の整備などを視野に整備の方向性を検討している。庁舎機能の規模は総延べ約5万5000~6万6000平方メートルを想定。
 建物の配置では、「現庁舎のすべての建物を改修して継続利用するA案」「新新館・東館を改修して継続利用し、延べ約2万8800平方メートルの新棟を1棟整備するB案」「新新館を減築・改修、東館を解体し、延べ約3万7800平方メートルと同5400平方メートルの2棟を整備するC案」「C案を集約し、延べ約4万3200平方メートルの新棟を1棟整備するD案」の4案を提示。物価上昇(3%)を考慮して試算した概算工事費は、A案が632億円、B案が779億円、C案が885億円、D案が868億円。危機管理体制やライフ・サイクル・コスト、動線の最適化などの観点から検討した結果、D案が「課題解消に効果的かつコンセプトに最も沿っている」と評価した。
 現在の庁舎は▽本館▽北新館▽新館▽東館▽新新館▽危機管理センター-などで構成し、規模は総延べ5万1696平方メートル。
 庁舎の現状・課題や必要機能、規模の調査を行う基礎調査業務は山下設計・三菱UFJリサーチ&コンサルティングJVが担当。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188591
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応用地質/冠水検知・通知センサーが効果発揮/千葉豪雨被災自治体でも安定稼働

 応用地質が開発した冠水監視センサーの「冠すいっち」が、道路や河川の危機管理で導入効果を発揮している。河川水位の上昇や下降を遠隔で常時監視し、道路アンダーパスの早期規制判断などを支援する。8月中旬に千葉県で発生した豪雨災害では、市川市内に設置されたセンサーが正常に稼働した。アンダーパスで自動車が水没した事故も相次いだ中、迅速に危険情報を発信し、ソフト面から防災・減災に貢献する。
 冠すいっちは、水位を監視する多点設置型IoTセンサー。ため池や河川、排水溝などに設置できる。
 通信部とセンサーをケーブルで接続する構造で、通信部1台にセンサーを3台まで接続できる。センサーに取り付けた浮きが事前に設定した水位を超えると、通信部からLTE回線に接続し、自治体などの管理者にメールで通知する。浮きは増水、越水ラインなど、複数位置に設置可能で、用途に合わせて調整できる。
 少ない電力で長距離通信ができる無線通信技術も採用。電源工事が不要な大容量のバッテリーを搭載し、最大で5年稼働する。コストも従来の水位計に比べ安価に抑える。
 同社計測システム事業部サービス開発部の中野大介部長は「インフラ管理者は、冠水が起きやすい場所は把握していることが多い。ただハードの整備には時間も費用も掛かる」と開発の経緯を説明する。
 同社はセンサーを活用した水害被害の防止・軽減に向け、2020年から順次冠すいっちなどの提供を開始。今月初旬時点で約200台が稼働している。
 8月の豪雨で大規模な冠水が発生した市川市。21年から13カ所の道路脇にセンサーを設置し、冠水の恐れがある地点の監視を実施している。
 同市道路交通部道路安全課の担当者は「水が引いた際の交通規制解除の目安にもなる」と導入効果を語った。さらに「これまでは現場に行かないと、浸水の度合いが分からなかった。センサーがあると、客観的数値でおおよその状況をつかめる。限られた数の職員が優先して向かうべき場所の検討ができる」と話す。
 センサーの設置で「これまで正確にデータを取ることが難しかった浸水継続時間を記録できる」(中野部長)。履歴はウェブ上で稼働するシステムで管理し、蓄積する。「雨量に対する排水能力の限界値を読み取ることも可能だ。ハード整備の検討にも役立つ」(同)と見る。同社が展開する他のセンサーとも組み合わせ、被災後の施策検討の参考にしてもらう考えだ。
 同社は今後、各地での実績を生かし、浸水想定図作成などのコンサルティング業務と、センサーの導入・設置支援をワンストップで提案していく。


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2026年10月20日火曜日

回転窓/ゆがんでいるのは地図だけか

 「地球は丸い」。誰もが当然のように思っているだろう。ところが、その地球を平面に描くと、どうしても「ゆがみ」が生まれてしまう▼9月4日の国連総会で、各国の実際の面積をより正確に反映する世界地図の利用を促す決議が採択された。背景にあるのは、長く使われてきたメルカトル図法への問題意識だ。赤道から離れるほど陸地が大きく描かれ、欧州や北米は実際より大きく見える。アフリカはグリーンランドと同程度に描かれるが、実際の面積は約14倍もある▼球体を平面にすれば、何かが犠牲になる。形を正しく描けば面積がゆがみ、面積を正しく描けば形が変わる。何を優先するかによって、同じ世界の見え方も変わってくる▼私たちもまた、目に映るものをそのまま見ているとは限らない。自分に都合のいい事実はより大きく、都合の悪い事実はより小さく扱う。目の前の一部分だけを見て、全体を理解したつもりになることもある▼地図が世界のすべてを正確には映せないように、私たちの認識にも限界がある。いま目に映っている世界は、果たして本当の姿なのか。それとも、自分に都合よく描いた世界なのか。


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武蔵野大学/高校生空間デザインアイデアコンペ/最優秀に近藤康介さん

 武蔵野大学工学部建築デザイン学科は、東京都西東京市のキャンパスで「第3回高校生空間デザインアイデアコンペ~建築で描く、みんなと私がつながる場所。~」を開催した。西東京・三鷹・吉祥寺エリアの実際にある敷地を高校生が選び、空間デザインを提案した。提案では独学で模型や図面を作り発表。コンペは建築への興味を高めてもらうのが目的。同学科を受験する参加者も多いという。
 2次審査を9月27日に実施し、27作品から最優秀賞1作品と特別賞(西東京市長賞)1作品、優秀賞8作品を決定した。審査員は建築デザイン学科の専任教員や西東京市の職員が務めた。
 生徒らは自身で選んだ敷地周辺の課題を調べ、特色に合わせた施設を提案。2次審査は建築模型や図面、スケッチなどを使い、制限時間5分でプレゼンテーションした。審査後、武蔵野大工学部建築学科伊藤泰彦教授は「地域が抱える課題を発見する経験が大学に入り学んでいく上で重要になる」と総評した。
 最優秀賞は近藤康介さん(武蔵野大学高校3年生)の「Ikoee House」を選んだ。図書館やキッズルームがあり、多世代が楽しんで学べる施設を提案。熱中症対策、災害時の避難所として活用できる建物を考えた。敷地は西東京いこいの森公園内の原っぱ広場を選んだ。
 建築分野への進学を志望する近藤さんは「これから専門的な事を学んで、今よりさらに充実した設計や模型を作りたい」と話した。受賞作品は24~26日に開催する「西東京市文化祭『作品展』」で展示する。


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帝国データバンク/情報漏えい発生16%/対応強化へ中小企業は費用と人材課題

 帝国データバンクがまとめた情報漏えいに関する企業調査によると、可能性のある事案を含めて情報漏えいが発生した企業が16・2%になったことが分かった。直近1年以内の発生は5・5%。大企業の約30%が経験していた。「分からない」という企業が14・8%あった。対応に関して中小企業からは、課題に費用や人材が挙がった。
 9~14日にインターネットで回答を求め、1328社が回答した。
 人為ミスやサイバー攻撃などを含めた情報漏えいの事案は、「発生したことがある」と回答した企業の場合、1カ月以内、3カ月以内、半年以内、1年以内とも割合が1%台だった。1年以上前は10・7%。
 情報漏えいについては「メールの送信先を誤った」という人為ミスが、建設、中小企業、3カ月以内に発生した企業から複数あった。他社の担当者を装ったメールを受信した際に、緊急と思い込み、電話確認せず情報を送付した企業があった。中小企業からはサイバー攻撃を外部から受けた痕跡があっても、「(対策として)大したことはできていないのが実情」という意見があった。
 情報漏えいが「全く発生したことがない」は69・1%。防止のための教育、投資を行っている企業がある一方、「どのように対策を取るべきか分からない」という不安感を示す企業があった。情報漏えいの有無が「分からない」とした企業からは「専門家がいないため、情報漏えいがあったのか、なかったのか分からない」という回答が複数あり、実態の把握と社内管理が課題になっていることが浮き彫りになった。
 大企業のサプライチェーン(供給網)を構成している企業にセキュリティー対策の強化が求められている中で、費用や人材の制約が課題になっていた。調査結果を踏まえ、情報流出の防止対策にとどまらず、発生した場合の把握と漏えいを見逃さない仕組みの構築が「企業の信用を守る上で一層重要」と指摘している。


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西武HD/軽井沢プリンスホテルリニューアル/名称はヴィラプリンス軽井沢

 西武ホールディングス(HD)は、軽井沢プリンスホテル(長野県軽井沢町)のリニューアルで、改修後のホテル名を「ヴィラプリンス軽井沢」に決めた。約290億円を投資し、イーストエリアとウエストエリアのコテージをより高級感ある「ヴィラ」に造り替える。建築家の坂茂氏が設計を手掛け、西武建設が施工。初弾プロジェクトの「ヴィラプリンス軽井沢 東の杜」は2027年7月30日のオープンを予定している。
 ヴィラプリンス軽井沢は国内外の富裕層をターゲットに、温泉やスキーといったアクティビティを楽しむだけでなく、愛犬と共に軽井沢の自然を満喫してもらう。既存の樹木を生かし、ヴィラごとの距離を持たせた配置。19日に都内で開いたリニューアル説明会で、坂氏は「過ごしてみると、実際の広さの3倍、4倍に感じられると思う。元々の土地や建物の価値を生かすことに重きを置いている西武HDと共に取り組んだからこそ、できた設計だ」と話した。
 西武HDの後藤高志会長は「ヴィラプリンス軽井沢を世界に選ばれるリゾートにしたい。HDの原点である軽井沢の自然や魅力を、この地から未来に伝えていく」と述べた。
 東の杜は、新築でドッグラン付きの「ドッグヴィラ」(22棟)、プライベートガーデンを設けた「フォレストヴィラ」(9棟)、既存コテージを増改築しスキー板を履いたままゲレンデに出られるようにした「スノーヴィラ」(10棟)で構成している。東の杜に続き、「中の径」「西の峯」「天の庭」を28年春以降に開業していく。運営は西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区、金田佳季社長)が担う。


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安藤ハザマら/山岳トンネルでの次世代通信実証/大容量データ伝送に成功

 安藤ハザマらは、山岳トンネル坑内の遠隔施工管理に関する新たな技術実証に成功した。NTTグループの次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」を活用。岐阜県白川村の現場で、約1000キロ離れた距離からの遠隔検査を想定。坑内に設置したカメラ15台の映像を伝送し、幅0・2ミリのひび割れを遠隔で発見可能であると確認した。2027年度以降、実運用に向けた段階的な検証に着手する。
 NTT、富士通グループでネットワーク事業を展開する1FINITY(川崎市中原区、森林正彰社長)と共同実施。4車線化を進める東海北陸自動車道椿原トンネルの掘削現場(発注者=中日本高速道路)で3月に行った。粉じんや湧水、振動が発生するトンネル坑内環境で大容量の通信を円滑に可能であるかを確かめた。
 延長1500メートルの坑内に、延長1100メートルの光ファイバーケーブルを敷設。切羽から100メートルの間隔で6台の光伝送装置を置いた。現場事務所を1000キロ離れた場所に見立て、大容量・高速の次世代型通信網「IOWN APN」への接続による伝送の実現性を検証した。
 4K映像と音声を伝送し、坑内にある幅0・2ミリのひび割れを遠隔から確認。ひび割れは凹凸のある壁面画像を学習させたAIの画像解析による検出に成功した。人の目視による検査時の見落としリスクを低減し、早期の異常検知が可能であると分かった。
 光通信ネットワークの区間での遅延は問題ない値であった。24時間以上の連続稼働でも大きな問題なく作動を続けた。複数箇所の同時映像監視と大容量データ伝送の両立も検証。8Kカメラ15台分の監視映像と併せ、約20ギガバイトの3D計測データを坑内から事務所まで1分程度で伝送することにも成功した。
 山岳トンネルの遠隔施工管理の実現には、高精細な映像や大量の3Dデータをリアルタイムで安定的に送ることが課題となっている。今回の実証結果を受け、複数のトンネル現場、遠隔オフィスでの試行を展開。27年度以降は実環境での有効性の検証にも乗り出す。


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2026年10月19日月曜日

凜/関電工DX推進部副長(DX推進担当)・塚野祐香さん

 ◇後輩に同じ働き方をさせたくない
 電気設備工事の現場に寄り添ったDXの実現に向け、システム開発に従事する。施工管理の経験を生かし、「現場の困り事をどう効率化しようか」と常に考えている。今夏に導入した見積もりの自動概算システムの開発では、チームの中心的な役割を担った。
 座右の銘は「面白いことを見つける」。IT企業との協業では、「仕事の進め方や場の仕切り方がまったく違う。自分の引き出しが増えた」と喜ぶ。施工管理は職人と材料をつなぎ、システム開発は人と情報をつなぐ仕事。そこに共通点を見いだしている。
 理数系科目が得意で工業大学に進学。「人と関わりながら、ものづくりができる仕事がしたい」と2007年に関電工に入社した。
 当時、現場にはまだ女性技術者が少なかった。ある改修工事では、建物を稼働させながら設備を更新するため、夜間や休日の作業が中心だった。「挑戦させてもらえて良い経験だった」と感謝する。ただ、仕事と育児の両立には難しさも感じていた。「育児と仕事を両立できたかと問われると難しい。家族の協力があって続けられたが、この働き方を後輩にはしてほしくない」と振り返る。
 その後はダイバーシティ推進チームのメンバーになり、より良い働き方を会社に提案してきた。「もっと働き方の選択肢が増えれば、建設業界はもっと良く変わっていく」と信じている。
 (つかの・ゆか)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188505
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回転窓/地元の名産に思いを込めて

 毎年秋を迎えると、千葉県に住む友人からの頂き物を楽しみにしている。豪雨災害で収穫に影響が出ているようだが、先日、家に届いた落花生「おおまさり」(品種名)は今年も見事な出来栄えだ▼千葉名産・落花生の中でも堂々たる風格を持つ。大きさは一般的な品種と比べて約2倍。ゆでると実はやわらかく、甘くて食味がいい。落花生を好きな方は一度食べればきっとファンになるだろう▼極めて大粒で収穫量が多く、おいしい落花生を。こうした品種の育成に県農林総合研究センターが1993年度から取り組み、14年かけて品種登録の出願にこぎ着けた。2009年から一般栽培されている(県ホームページ「教えてちばの恵み」から)▼落花生の生産量で全国1位を誇る千葉県。1876年に栽培が始まり、今年は150周年の節目に当たる。これを記念し、県内では企画展なども開かれている▼友人が社長を務める建設会社は、豪雨災害の復旧工事に携わる。自分の住まいも浸水被害に見舞われた。被災地の復興を応援してほしい--。大変な状況にもかかわらず特産品を贈ってくれた彼の、そんな思いが伝わってくる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188497
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大阪府箕面市/新市立病院整備/分離ECI採用、12月上旬に事業者選定プロポ公告

 大阪府箕面市は、新船場北公園跡地で計画している「新市立病院整備事業」で、12月上旬にECI事業者(施工予定者)を決める公募型プロポーザルを公告する。建築工事と設備工事を分離して発注する「分離ECI方式」を採用。参加資格書類を同中旬ごろまで受け付け、プレゼンテーション審査などを経て2027年5月中旬ごろに事業者を決定する。病院棟の規模はS造9階建て延べ約3万8900平方で病床数は390床を想定。28年度の着工と31年度中の開院を目指す。
 発注方針書によると、参加できるのはいずれも単体または2~3者JV。単体とJV代表者は11年度以降に延べ1万5000平方メートル以上の一般病床がある病院(免震構造)の新築または増築工事の施工実績があること。建築工事の単体とJV代表者は建築一式の総合評定値が1700点以上、設備工事は管工事、電気工事の総合評定値が単体またはJVとして1600点以上であることなど。技術協力(実施設計)期間は28年7月まで。工期は同8月から31年8月まで。
 現在の市立病院(萱野5)をCOM1号館と隣接する新船場北公園の跡地(船場東1、約1・5ヘクタール)に移転新築する。基本設計によると規模は病院棟がS造9階建て延べ約3万8900平方メートル、立体駐車場棟はSRC造地下1階地上4階建て延べ約9970平方メートル。
 診療科目は呼吸器・免疫内科や放射線治療科などを新設し計30科、病床数は390床(高度急性期・急性期)で全室個室とする。1階は救急・放射線、2階は手術・HCU(高度治療室)、3階は外来・検査、4階は総合受付・患者支援センター、5~9階は病棟とする。駐車場は約250台確保。8月時点での概算事業費は、建設費約517億円(税込み、以下同)、医療機器整備費約71億円、設計・工事監理費約18億円の計約606億円。
 指定管理者は医療法人協和会、基本計画策定支援業務はシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング、CM(コンストラクションマネジメント)業務はプラスPMが担当した。基本・実施設計は安井建築設計事務所が担当している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188504
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台風25号/印旛沼・船形干拓堤防緊急復旧が完了/西澤関東整備局長らが現場確認

 台風25号の影響で堤防が決壊した印旛沼(千葉県)で、最も被害が大きかった船形干拓地先の緊急復旧工事が15日に完了した。国土交通省関東地方整備局と水資源機構、千葉県で結成した「チーム印旛沼」が、破堤箇所をふさいだ上で鋼矢板を打設して補強する二重締め切り工を実施した。16日に西澤賢太郎関東整備局長と水資源機構の岡村次郎理事長、熊谷俊人千葉県知事が現地を訪れ、施工状況を確認した。
 3人は現場を視察した後、テックフォース(緊急災害対策派遣隊)をはじめとする関東整備局の担当者のほか、水資源機構や県の報告を受けた。西澤局長は「役割分担しながら連携できたことが、スピード感を持った施工につながった」、岡村理事長は「利水関係者や周辺市町の協力に感謝する」と述べた。熊谷知事は「(発災から)3週間という早さで施工いただき感謝する。これから、有識者とともに破堤メカニズムの解明に取り組んでいく」と話した。
 鋼矢板の延長は約120メートル。関東整備局は工事監督や技術支援、緊急排水オペレーションを実施。水機構は印旛、大和田の両機場で排水ポンプを稼働させて水位を低下させ、復旧工事を支援した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188498
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清水建設/米スタートアップと現場向け人型AIロボット開発/作業代替を促進

 清水建設は、建設現場の作業に対応したAI搭載ヒューマノイド(人型ロボット)の開発で、米スタートアップと連携する。建設業向けロボットの本体や制御システム、ソフトウエアを開発しているノーブルマシーンズ(カリフォルニア州、ウェイ・ディン最高経営責任者〈CEO〉)に出資。AIで機械やロボットを動かすフィジカルAIの技術で、人手に頼ってきた現場作業の支援・代替につなげる。
 年内は現場の移動、巡回といった基本動作の検証に取り組む。2027年春以降は実現場での具体的な作業検証にも着手する考えだ。同社は24年5月の設立。連携を機に清水建設は出資を完了した。
 ノーブルマシーンズは身体的負担が大きく、危険な作業の支援・代替ができるよう、建設現場に特化したAIやロボットを開発。清水建設の持つ現場の知見、ノウハウを反映させ、実用性を高める。同社のBIM/CIMデータを活用した模擬的な現場、実現場など、さまざまな検証が可能。建設用途に適したスピード感のある開発・改良が進むとしている。
 年内は現場を再現した仮想空間での歩行シミュレーションを実施。資機材の運搬などの動作検証を進める。27年春以降は施工現場を含め、実機を用いた作業検証に取りかかる。


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2026年10月16日金曜日

回転窓/今治の新たな風景

 健康増進を目的に歩く習慣が付いた一方、自転車に乗ることがめっきりなくなった。この機会に20代の頃から乗り続けた愛車を処分。だが安全のためにと家族から贈られたヘルメットは踏ん切りがつかず、まだ手元にある▼自転車用ヘルメットも耐用年数があり、3年程度が買い替えの目安だそうだ。愛媛県今治市が着用の促進とともに、安全な使用と適切な時期の買い替え、資源循環を一体で進めている▼今治市サイクルシティ推進協議会や乃村工芸社らが連携し「IMABARI REHELM(リヘルム)プロジェクト」を展開。使わなくなったヘルメットを再生素材に変え、イスやテーブルなどの家具にアップサイクルしようと取り組んでいる▼25日にはサイクリングの聖地として知られる「瀬戸内しまなみ海道」を舞台に、世界のサイクリストが集う国際大会「サイクリングしまなみ」が開かれ、同協議会らがプロジェクトを発信。来年3月には家具を市内に設置するという▼今治市はしまなみ海道の四国側の起点で自転車が地域に根付く。ヘルメットがまちで触れ使える家具に生まれ変わり、今治の風景になる日を待ちたい。


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新社長/フジテック・市村雄二氏/世界水準の利益率確保を

 世界レベルの大手昇降機メーカーと同等の利益率確保を目標に掲げた。先行する企業に学びながらオペレーティングモデルを迅速に変革。研究開発への投資も増やし、顧客の期待を超えるイノベーションを創出する。ビジネス環境や顧客の要求に素早く対応する“ハイベロシティ企業”を目指す。
 --就任から約4カ月が経過した。
 「日本の製造業はポテンシャルが高い一方で、テクノロジーを使い切れていないと感じている。グローバル市場での地位確保にも苦戦している。当社もポテンシャルは高いが、生かし切れていないところがある。グローバル・エクセレント・カンパニーへの成長を目指したい」
 --今後のかじ取りは。
 「2026年3月期の連結売上高は過去最高を更新したが、会社のポテンシャルを考えれば、さらに利益を積むことができると思っている。社会や顧客に提供する価値を高めることで、世界レベルの大手メーカーと同等の利益率の確保を目指す」
 --利益率を高める方策をどう考える。
 「リニューアルと保守の領域で投資を増やして利益水準を引き上げ、会社全体の成長につなげたい。リニューアルは、他社製品のリニューアルや保守にも対応できるよう、技術力を高めていく。保守はデジタルで専門的な技術などを補いながら、保守要員の多能工化を進めていく」
 「本社のグローバル化も進める。地域ごとの経験やノウハウを直接、各国のグループ会社間で共有できるようになれば、さらに多くの可能性が生まれる。オペレーションモデルの転換に向け、グローバルな視点でファイナンスや人事制度の標準化を目指している」
 --グループ全体で注力する分野は。
 「昇降機の稼働を通じて蓄積した、人流や属性などさまざまなデータの活用を考えたい。現在はメンテナンス以外で生かせていないデータを、ソフトウエア開発会社やロボットメーカーなどとの協業を通じて活用し、他社にはない新たな価値を創出することで、企業価値の向上や成長につなげる」
 「市場全体で見ると、新設台数は数年前から緩やかに減少している。リニューアルや既設昇降機の性能改善などの需要もあるため、日本市場は伸びしろがあるとみている。海外は北米やインドなど、市場規模が2桁成長している地域で、着実に需要を取り込む。海外メーカーよりもきめ細かく顧客の要望に応え、リニューアル領域も拡大させる。国内外の両市場で着実に業績を伸ばし、目標達成に向けた成長曲線を描きたい」。
 (6月26日就任)
 (いちむら・ゆうじ)1984年大阪大学経済学部卒、NEC入社。2012年コニカミノルタ入社、18年常務執行役。22年三菱ケミカルグループ執行役兼シニアバイスプレジデント兼最高デジタル責任者(CDO)。26年フジテック社外取締役を経て6月26日付で現職。大阪府出身、65歳。テニスは学生時代から競技として続けている。


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横浜市/新横浜駅北部地区まちづくり方針公表/新図書館との回遊性重視

 横浜市は、新横浜駅北部地区のまちづくり方針をまとめた。「つどいが価値を生み つながりが未来を動かす都心 新横浜(シンヨコ)」を目指す姿として、交通機能の強化や土地の高度利用を進める。同地区で計画する、延べ2万平方メートル規模の図書館と連携したまちづくりを展開する。
 高度地区に指定されている環状2号線や宮内新横浜線沿いでは、業務、商業などで土地の高度利用を図る。ITや半導体関連など先端産業の拠点形成や、歩行者ネットワークを拡充させる。7~10年後の完成を見込む新図書館とまちづくりを結び付ける。
 市の担当部署によると、「図書館と駅の回遊性を向上させる機能を導入する」方針で、歩行者デッキの新設なども候補となる。防災力強化のために、帰宅困難者の一時滞留施設の設置も検討する。避難動線の確保、防犯カメラの設置も進める。
 新横浜駅周辺は1975年に土地区画整理事業が終了。95年に「新横浜北部地区街づくり協議指針」を策定した。まちづくり方針を巡っては、2023年からワークショップを開催するなど住民と対話を重ね、2月に骨子を公表していた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188465
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東京都西東京市/東伏見駅周辺まちづくり推進/年度内に基本計画策定へ

 東京都西東京市は、連続立体交差(連立)事業に連動し、東伏見駅周辺のまちづくりを推進している。年度内に基本計画を策定する。素案によると、まちづくりでは、市内外の人でにぎわう街、安全で安心して住める環境を目指す。下野谷遺跡や石神井川、東伏見稲荷神社などの地域資源を維持、活用にも取り組む。誰でも気軽に立ち寄れる施設や、下野谷遺跡の保存と博物館やカフェのような施設整備も検討している。
 基盤づくりに駅北側の側道、交差道路拡幅、南北交通広場整備なども行う。にぎわい創出には土地利用の誘導、高架下活用、駅舎デザイン、バス路線再編などを検討する。安全・安心な住環境のため、石神井川の護岸整備も推進する。
 連続立体交差事業は西武新宿線井荻駅から柳沢駅間の約5・1キロの区間。19カ所の踏切を除却し、交通渋滞解消、道路と鉄道の安全性向上を図る。住居エリアの保全や地域の利便性の向上を目的とした側道の整備を計画する。
 市は2026年度予算案で関連経費として3億3318万6000円を計上した。26年度は西武新宿線井萩駅から東伏見駅付近までの連立事業に関連し、基本計画のほか用地取得なども予定する。駅の南方向に延びる西東京市都市計画道路3・4・17号線の事業認可を受けるため、予備設計に着手する。今後は意見募集の実施後、27年3月に基本計画を策定する。


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大成建設ら/建設ロボ専用図面を自動生成/現場導入後押し

 大成建設とサン・エンジニアリング(神戸市中央区、日部恭宏社長)は、CADやBIMのデータから建設ロボット専用の図面を自動生成するシステムを開発した。ロボットの作業範囲や走行ルートを認識させるために必要な地図の作成を自動化。手作業でかかっていた時間と負担を大幅に減らす。図面の品質も均一化し、建設現場へのロボット導入を後押しする。
 「AutoRoboMapSystem(アームス)」として開発した。米オートデスクが提供するCADソフトで作成した建物のデータを読み込ませると、数回のクリック操作でロボット専用の地図を自動生成できる。現場の状況に応じて、2Dと3Dのいずれの形式でも出力できる。
 BIMデータが持つ部屋や部材の材質などの属性情報を活用し、建設ロボットの環境認識精度を高めることも可能だ。走行ルートの最適化に加え、施工や移動の制御の高度化にも柔軟に対応できるとしている。
 大成建設によると、従来はオペレーターが手作業でロボット専用の地図を作成していた。2Dデータから不要な文字や記号を取り除く必要があり、多大な時間と手間がかかっていた。今回のシステムには、あらかじめ設定したルールに基づいて処理するアルゴリズムを採用。手作業で起こりがちだった文字や記号の消し忘れ、誤消去などのヒューマンエラーを防ぎ、品質の均一化と精度の向上を図る。


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2026年10月15日木曜日

中国整備局/俵山・豊田道路第2トンネル貫通/延長1267メートル

 中国地方整備局山陰西部国道事務所が山口県内で建設を進めている国道491号「俵山・豊田道路」(延長13・9キロ)で、第2トンネル(1267メートル)の掘削が完了し、13日に貫通式が開かれた。施工はアルソシア建設(旧三井住友建設)・岩田地崎建設JVが担当。工事関係者や長門市の江原達也市長、俵山小学校の児童ら約130人が参加し、通り初めや鏡開きで節目を祝った。
 俵山・豊田道路は山口県下関市と長門市を結び、山陰道の一部を構成。第2トンネルは俵山北IC~(仮称)俵山温泉IC間に計画し、仕上がり内空断面積は99・4平方メートル。2024年8月に掘り進め、9月10日に貫通した。遠隔操作でロックボルトを自動打設するなど最新技術を積極的に導入した。
 式では山陰西部国道事務所の岩政孝之建設監督官らが貫通発破のボタンを押した後、無事貫通を確認。俵山幼稚園の園児がくす玉を開くと、同事務所の本村信一郎所長と江原市長ら関係者が通り初めを行い、それぞれ握手を交わし万歳三唱した。
 本村所長は「皆さんは高い技術力と不断の努力によって多くの課題を乗り越えた。安全確保を最優先に品質の高いトンネルを完成させてほしい」と期待。江原市長は「順調に工事が進んでいる。命の道、観光産業の道である山陰道の整備をしっかり前に進めるための活動を加速させたい」と意気込んだ。
 その後、たるみこしを迎え、鏡開きと乾杯で貫通を喜び合った。俵山小の児童は金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」を合唱し、会場を盛り上げた。
 最後にアルソシア建設の平喜彦取締役兼専務執行役員土木事業本部長が「安全・環境に配慮し、持てる力を結集して最後まで力を尽くす」と決意を述べた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188425
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回転窓/砂の上の笑顔と涙

 この前の3連休に、東京湾の海辺で15歳以下のビーチサッカー大会が開かれた。関東以外からもビーチ専門のチームなどが参加し、熱戦が繰り広げられた▼芝の上とは違い、ボールの行方が分かりにくく、足で扱うのにも苦労する。それでも、ためらいなく体を投げ出し、曲芸のような動きを見せる。砂まみれになってボールを追いかける選手たちの、はじけるような笑顔が印象的だった▼決勝戦は千葉市美浜区のJFA夢フィールドにあるピッチで行われた。ビーチ専門のチームと、ビーチサッカーにも力を入れる11人制主体のチームが対戦した▼先制したのは専門チーム。見事なオーバーヘッドキックでシュートをたたき込んだ。11人制主体のチームも負けじと華麗な足技で相手をかわし強烈なシュートを放つ。試合終了30秒前、同点に追い付いた▼両チームは3年前の全国大会でも対戦していた。一部の選手にとっては小学生時代以来の再戦だった。勝敗はPK戦に持ち込まれ、勝者と敗者に分かれたが、砂の上で育まれた友情を見せてもらえた。互いに健やかに成長し、いつか人生のどこかで再び巡り合う日を楽しみにしたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188415
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国交省検討会/処遇や働き方、育成で議論/AIで人を支える視点も

 国土交通省の有識者会議「持続的な成長産業としての建設業のあり方に関する検討会」は13日の会合で「人を大事にする」産業の実現方策を議論し、さらなる処遇改善や働き方改革、人材育成の強化などで幅広く意見が交わされた=写真。人を支えるのに欠かせないツールとして、DXやAIの徹底的な活用を訴える声もあった。次回以降のテーマとなる真に「経営力」のある産業、「未来に続く」産業の議論に各委員の意見を引き継ぎながら、打ち出すべき施策の大枠を固めていく方向だ。
 古屋星斗リクルートワークス研究所主任研究員は、中小・零細企業が多い建設業では人材育成の共同化が有効と指摘。地域の建設業界が主体的に学校教育に投資し、将来の担い手の裾野を広げるアイデアも披露した。浜田紗織ワーク・ライフバランス取締役は、組織の内外に存在する「潜在労働力」を引き出す経営ノウハウの展開を提案。時間や家庭の事情で制約のある人材を切り捨てないマネジメント事例を示し、「人が無理をして仕事に合わせる産業ではなく、人の力が発揮されるよう仕事をつくり変えられる産業」への転換を訴えた。
 福地宏之一橋大学大学院経営管理研究科准教授は、個社として規模の拡大を追求し、教育や採用などの機能を集約する方法も有効な一手だと指摘。ロールアップ型のM&A(企業合併・買収)で経営能力に優れた会社を軸にグループ化するなどし、「人を大事にする企業が成長できる競争環境の創出を考えていく必要がある」と主張した。
 建設業界側からは、月給制への転換の重要性を指摘する声が相次いだ。勝見剛日本建設業連合会(日建連)総合企画委員会政策部会部会長は「施工時期の平準化や支払い条件の改善に向けた民間発注者への指導と、月給制を導入する企業への支援・評価の仕組みが必要だ」と話した。錢高久善全国建設業協会(全建)副会長は仕事量の繁閑差を課題に挙げ、既存制度の建設業務労働者就業機会確保事業について「使い勝手が悪い。柔軟に活用できる制度を考えてもらいたい」と要望した。
 全邦釘東京大学大学院工学系研究科特任教授は「安全や処遇、働き方の改善はAIなしで実現しない。人を減らす技術ではなく、人を守る技術としてAIを捉えるべきだ」と問題提起した。丸山優子山下PMC社長は日本の優れた品質管理のノウハウをフィジカルAIに取り込むことを提案。「人が誇りを持ち、人にしかできない仕事をする。そのことが他産業に比べて高い魅力、やりがい、処遇をもたらす」と訴えた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188423
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大阪市/大屋根リング初期改修基本設計・維持管理計画策定業務/東畑建築事務所JVに

 大阪市は2025年大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の一部残置に向けた「大屋根リングの初期改修に係る基本設計及び維持管理計画策定業務委託」の公募型プロポーザルで、東畑建築事務所・梓設計JVを優先交渉権者に選定した。契約期間は契約日から27年10月29日まで。
 プロポには同JVだけが提案した。7日にプレゼンテーション審査を実施。学識経験者らが実施体制や業務実績、技術提案を審査した。
 業務では此花区夢洲の万博会場に整備された大屋根リングのうち、残置する約200メートルを対象に、木材の劣化状況や構造上の課題を調べ、耐久性向上や構造補強、防耐火・避難安全対策など初期改修の内容を検討する。点検や補修、部材の更新、状態監視を含む長期的な維持管理計画もまとめる。
 大阪府と大阪市は、大屋根リングを万博のレガシー(遺産)として夢洲第2期区域北東部に残し、周辺を記念公園として整備する方針。リングは人が登れる公園施設として活用する。初期改修は工期約12カ月、概算事業費約40億円を想定している。
 業務の契約上限額は4455万円(税込み)。


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2026年10月14日水曜日

回転窓/ジムも生き残り競争

 3連休最終日の12日、スポーツの日にちなんだイベントが各地で行われた。自治体の中には運営する体育館のジムを無料開放したところもあり、小欄も恩恵にあずかろうと重たい体にむち打って利用した▼ジムといえば、かつては大規模施設に多様な筋トレマシンやプールを備え、インストラクターが常駐するのが一般的で、利用料も決して安くはなかった。だが、コロナ禍を経て健康志向が高まり、在宅勤務も普及する中、手軽さを売りにした低価格ジムが急増した▼こうした変化を商機と捉えたのがRIZAPグループだ。コンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」の大量出店で培ったノウハウを外部に提供するため、子会社のRIZAP建設を設立し、建設業に本格参入した▼東京商工リサーチによると、フィットネス市場が拡大する一方、ジムの倒産件数も過去最多のペースで増えている▼最近はランニングと8種の筋トレを組み合わせた「ハイロックス」が世界的な人気を集めるなど、流行の移り変わりも激しい。変化するニーズをつかみ、どう生き残るか。結果を約束する力がジム各社に問われている。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188384
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国交省/リスク検証・改修方法で指針/能登半島地震RC造建築物転倒踏まえ

 国土交通省は、能登半島地震で発生したRC造建築物の転倒被害を踏まえた既存建築物の検証・改修方法の指針を近く公表する。杭基礎の耐震設計が義務付けられた2001年以前に建てられた建築物を対象に、設計図書や実測から転倒につながるリスク要因があるかどうかを絞り込むプロセスを提示。転倒の可能性がある場合、地盤や基礎杭を詳細に調査し、必要に応じ増し杭や地盤改良、減築などの対策を講じてもらう。
 9日に開かれた社会資本整備審議会(社整審、国交相の諮問機関)建築分科会建築物等事故・災害対策部会で、指針内容をほぼ了承した。国交省は策定・公表前に広く一般に意見を募集することを検討している。
 能登半島地震での転倒被害は現地調査や有識者会議の議論を経て、基礎杭の損傷や軟弱な地盤の傾斜、柱の配置の偏りなどが要因になったと分析されている。有識者会議は現行の耐震基準は有効だと結論付けたが、それ以前に建てられ転倒を招いた条件が合致する建築物の安全性確保に取り組む必要性を指摘していた。
 近く策定する指針では、最初にリスク要因があるかどうかを簡素に判断するスクリーニングの方法を提示する。基礎と上部構造の二つの観点でリスク要因を挙げ、すべて該当する場合に詳細な調査に進む。基礎は杭の耐震設計や靱性がある杭の実施・使用状況、上部構造は建物形状や柱の偏りなどから判断する。
 詳細な調査では、地盤調査や基礎ばりの状況から杭が破壊されても地盤で支持力を確保できるかどうかを算出。地震時の杭そのものの性能も詳細に検証する。この結果、転倒の可能性があると判断されれば、施主と設計者が相談しながら地盤や杭を改修する対策を検討してもらう。
 同部会では複数の有識者から、指針の活用を促すための周知方法で注文があった。設計者などの専門家だけでなく、一般のビルオーナーへの「呼び水」となるようなアプローチ方法を求める声があった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188381
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野原諭中企庁長官/中小建設会社の稼ぐ力強化/価格転嫁と取引適正化推進

 中小企業庁の野原諭長官は9日、日刊建設工業新聞など専門紙各社の取材に応じた=写真。8月7日に就任した。中小企業政策のうち、建設業については民間企業の調査結果から零細事業者の倒産が多くなっていることから、「人手不足、後継者がいないなどいろいろな理由がある」とした上で、稼ぐ力を巡る取り組みの柱に価格転嫁と取引適正化、成長投資、事業承継を挙げ、対応を強化する考えを示した。
 野原氏は中小建設会社の倒産に関し、「失業率は上がっていないが、必要な技術が失われるのは避けないといけない」と指摘した。稼ぐ力の強化に向けて、持続的な賃上げの好循環を促していくために価格転嫁と取引の適正化を進めることや、AI・AXを念頭にした成長投資の支援、M&A(企業合併・買収)を含めた事業承継を進めることの必要性を強調した。
 官公需については「インフレ傾向で調達価格が上がっていても、予算が追加されているわけではなく、実質値下げしないと予算に収まらない話があるかもしれない。調査で解像度を高め、対策をしっかり講じたい」と話した。
 中小建設会社にも目を向け、債務負担行為の活用や入札契約制度の工夫で「適切な価格転嫁が図られるよう取り組みを進めたい」と述べ、関係省庁と連携して対応してく方針を説明した。中小企業の設備投資は「AI導入はGXにつながる面もある。投資が必要で新しい取り組みをサポートしたい」と支援に意欲を見せた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188393
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松尾建設/翠興産にCO2固定化設備導入/低炭素コンクリ製造へ

 松尾建設(佐賀市、松尾哲吾社長)は、グループ会社でプレキャスト(PCa)コンクリート製品やプレストレストコンクリート(PC)製品を製造する翠興産(佐賀県伊万里市)の伊万里工場に二酸化炭素(CO2)固定化技術「カーボンキュア」の設備を導入したと発表した。環境負荷の低減と建設分野の脱炭素化を目指し、低炭素コンクリートの製品化を進める。コンクリート1立方メートル当たり約19・3キログラムのCO2削減効果を見込む。
 液化CO2貯蔵タンクや配管、機器操作室を設けた。液化CO2を練り混ぜ水に溶かし炭酸イオンとしてコンクリート内に取り込み、炭酸イオンとカルシウムイオンを結合させCO2を固定した微細な鉱物を生成。これをコンクリート製造時に使用するセメントの一部に代えて配合し、低炭素コンクリート製品を製造する。
 CO2注入量はセメント使用量の0・3%、セメントの削減量は5%を想定。コンクリート1立方メートル当たりのCO2削減量は鉱物化による固定で1・3キログラム、セメント使用量削減による排出削減で18キログラムと試算している。
 今後、強度試験などを行い性能や品質を確認し、実用化を図る。カーボンキュアコンクリートは松尾建設が同社唐津営業所の駐車場舗道の床版に九州で初めて採用した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188389
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理研/富岳NEXT新計算機棟DBOWTO入札公告/12月17日開札

 理化学研究所(理研)は、DBO(設計・建設・運営)方式を採用する「(仮称)新計算機棟設計・施工・維持管理事業」の一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を13日に公告した。2月27日に公募型プロポーザル(WTO対象)で発注したが提案がなかった。要求水準書を見直して一般競争入札に切り替え、参加資格などの条件を緩和した。神戸市中央区の神戸キャンパスに次世代スーパーコンピューター「富岳NEXT」を収容する延べ約6500平方メートル規模の新建屋を整備・運営する。
 入札説明書は理研のホームページで交付する。参加申請は11月24日まで経理・調達本部調達部神戸調達課への持参か郵送で受け付ける。入札書の提出期間は12月7~10日。同17日に開札する。
 参加形態は設計、施工、工事監理、維持管理の各業務を担う単体か複数の企業で構成するグループ。設計と工事監理の担当者は理研か文科省で設計・コンサルティング業務の資格を持つ1級建築士事務所。施工担当者は各工種の算定点数が建築工事1190点、電気設備工事950点、機械設備工事950点の資格をいずれか、あるいは全てを満たすことなど。過去15年間に合計計画電力20メガワット以上、延べ5000平方メートル以上のデータセンター(DC)建屋に関する各実績も求める。
 現行の「富岳」が稼働する理研計算科学研究センターの南側隣接地(敷地面積1万0153平方メートル)に、延べ約6500平方メートルを目安とした新建屋を建設する。最大約40メガワットの計算機用電力、約40メガワットの冷却能力、約50メガボルトアンペアの受電能力を備える次世代の高密度計算基盤となる。工事場所は港島南町7の1の1。工期は2029年12月まで。事業期間は36年3月31日まで。
 アドバイザリー業務はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(現デロイトトーマツ)が担当した。2月公告時に提示した上限金額(税込み)は施設整備約173・5億円、維持管理約6・5億円の総額180億円だった。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188392
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大林組/PC橋の柱頭部施工効率化/30%の工期短縮・省人化

 大林組は、プレストストコンクリート(PC)橋梁工事で柱頭部の施工を効率化する工法を開発した。大型ブラケットを使わず、軽微な改良を施した移動作業車で構築する。大型ブラケットや足場支保工の組み立て解体が不要になり、従来工法に比べ約30%の工期短縮と省人化を実現。高所作業も削減し安全性も高まる。実現場に積極適用し、PC橋梁工事のさらなる生産性を後押しする技術開発も推し進める。
 「クラッベワーゲン工法」として開発した。柱頭部を3段階に分けて構築。まず橋脚と同じ幅の柱頭部を構築した後、移動作業車1基を設置して片側の柱頭部をつくる。続いて幅が広くなった柱頭部の上に2基目の移動作業車を設置。その際には1基目の移動作業車と干渉しないよう配置を工夫する。最終段階でもう片側の柱頭部を構築し、柱頭部が完成する。
 従来の張り出し架設工法では、2基の移動作業車配置するための足場支保工に時間を要していた。新工法では幅が狭い柱頭部にも移動作業車を設置できるよう、移動作業車に作用する荷重をコンクリート部へ伝達する主部材の配置を工夫した。
 相対する主部材を互いに干渉しない位置に配置し、限られた幅に2基の移動作業車設置を可能にした。
 柱頭部を構築した後は従来の施工方法に移行できるよう、主部材の位置を元に戻すスライド機構を既存部材に追加。柱頭部の構築後、短時間で安全に主部材を従来位置へ戻せるようにした。既設設備を基盤に軽微な改良で対応できるのが特長となる。
 新工法では、同社が施工するPC橋梁工事の標準的な作業量で、従来140日必要だった工期を100日まで短縮。作業人員も約1100人から約750人に減らした。


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2026年10月13日火曜日

回転窓/探究の道のりは遠し

 かつてゴルフの楽しさを教えていただいた建設会社の経営者がいる。穏やかでスマートなプレースタイル。歩きながらの会話は弾み、周囲への気配りもすばらしい方だった▼そうした出会いとともに、ゴルフにまつわる格言や文章を読み、その奥深さを知るのも楽しい。なかでも「読むゴルフ」で知られる作家・夏坂健が残したエッセーは秀逸だ▼夏坂がゴルファーの必須科目に挙げるのは歴史学や物理学、心理学、設計学、気象学など。そして「ゴルフとは、遠大にして悠久な一大学問なり」と書いている(ゴルフダイジェスト社『夏坂健 Best of Best 誇り高きダブルボギー』から)▼歴史やルール、マナーを学び、コースに出ると風の向きや強さ、地形、芝目などを読む。1打ごとに変化する自分の心理とも向き合う。まさに「一大学問」と言え、多くの人を魅了してやまない理由でもあろう▼一緒にプレーさせていただいた経営者は、すでに鬼籍に入られた。ゴルフだけでなく、時には仕事面のアドバイスも頂戴した。学問や仕事も探究の道のりは遠く、今も小欄の迷走ぶりを見守ってくれているに違いない。


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政府/梅雨前線豪雨から台風25号までを激甚災害指定へ/災害復旧事業を支援

 政府は、梅雨前線豪雨から台風第25号までの一連の気象現象を激甚災害に指定する見込みを示した。公共土木施設などの災害復旧事業について、国庫補助率を引き上げる措置などを講じる。細野豪志防災担当相は9日の閣議後記者会見で、「被災した市町村や都道府県は、財政面を過度に心配することなく、復旧事業を進めることができる」と説明。その上で、「政府を挙げて、被災自治体や住民の皆さんをしっかりと支援していきたい」と強調した。
 激甚災害の指定により適用される措置には、▽公共土木施設災害復旧事業などに対する特別の財政援助▽農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例▽公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助▽私立学校施設災害復旧事業に対する補助▽市町村が実施する感染症予防事業に関する負担の特例-などがある。
 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助では、農業協同組合や漁業協同組合などが所有する倉庫、共同作業場などの共同利用施設の災害復旧事業に対し、国庫補助率を引き上げるなどの措置を講じる。
 公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助では、災害復旧事業費の3分の2を補助する。私立学校施設災害復旧事業に対する補助では、災害復旧事業費の2分の1を補助する。


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26年熊本地震/熊本県/復旧・復興プラン素案公表/早期復旧と創造的復興推進

 熊本県は8日、「26年熊本地震」の復旧・復興プランの素案を公表した。「最速で目指す痛みの最小化」と「重点取り組みによる被災地の新たな創造的復興」を2本柱に、公共施設の早期復旧や防災庁の地方組織となる「防災局」の誘致などを進める。痛みの最小化は最速での完了を目指し、創造的復興は期間を定めず取り組みごとに進捗を管理していく。今後、市町村からの意見集約を行い、27日に案を公表、10月末までの策定を目指す。
 対象は全45市町村で、熊本市や八代市、氷川町など11市町を重点地域に設定した。
 痛みの最小化では▽命と健康を守る被災者支援▽住まいと暮らしの再建▽社会基盤の早期復旧▽地域経済・なりわいの再建▽防災・減災の取り組み-の5項目を重点的に進める。
 社会基盤の早期復旧では、八代港の港湾機能の維持に最大限配慮しながら復旧を進めるほか、八代工業用水道の早期復旧を図る。地域経済・なりわいの再建では、県営八代工業団地の基盤整備にも取り組む。
 新たな創造的復興では▽新時代を担う地域産業の再興▽新時代へつなぐ「ひと・まち・文化」の創造▽新時代を支え、守る基盤の構築-の3項目を掲げる。
 「ひと・まち・文化」の創造では、県立高校での災害に強い教育基盤の構築や防災・減災に特化した学科の整備に向けた検討を進める。
 基盤の構築では、防災局の誘致による災害対応先進地域の創造を目指すとともに、インフラの強靱化や住宅の耐震化の推進、道路ネットワークの整備、道の駅の防災機能強化を推進する。日奈久断層帯での今後の地震に備え、新たな津波対策にも取り組む。


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日本郵政、日本郵便/東京都江東区の物流施設取得/近隣局の一部機能移転

 日本郵政と日本郵便が東京都江東区にある延べ15万平方メートルの物流施設を取得した。日本郵政の担当者は「銀座局(東京都中央区)、と京橋局(同)をはじめとした近隣郵便局も含め郵便・物流機能を再編する中で、一部機能を移転する予定」と活用方針を説明した。隣接地には郵便局とグループ会社の支社が立地している。シナジー(相乗効果)を生み出し、総合物流企業としての価値を高める。
 日本郵政と日本郵便が2日に土地と建物の取得を発表した。取得価格は非公開。所在地は江東区新砂2の4の17(敷地面積5万9000平方メートル)で、RC造5階建ての構造になっている。建て替えなどはせず、そのまま使う。北側には新東京郵便局、南側には郵便物の輸送などを担う日本郵便輸送(東京都港区、中島直樹社長)の東京支社が立っている。
 日本郵政や日本郵便を含めた日本郵政グループは5月に2026年度から3カ年の中期経営計画を策定した。集配拠点の再編と連動した不動産開発を推進。総合物流企業への転換も掲げた。集配拠点の再編に伴い、空いた土地で新たな施設を造る計画だ。
 再編候補に銀座局と京橋局を挙げていた。銀座局の郵便・物流機能は28年度までに移転する。


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大阪府岸和田市/新庁舎設計/石本建築事務所に

 大阪府岸和田市は「岸和田市新庁舎整備事業設計委託業務」の公募型プロポーザルで、石本建築事務所を最優秀提案者に選定した。4者が提案審査に進出していた。老朽・狭あい化の課題を抱える現庁舎(岸城町)を南海電鉄岸和田駅東側の福祉総合センター敷地(野田町、約1万7400平方メートル)に新築移転する。新庁舎の規模は総延べ約1万7500平方メートルを想定。履行期限は最長で2028年12月28日。32年度の完成を目指す。
 新庁舎は7~8階建てで免震構造を基本とし、低層階に子育てや教育、福祉など市民利用の多い部署を置き、中層階に土木建築などの部署、高層階に議会機能などを配置する。約250台の平面駐車場(約6250平方メートル)を確保し、福祉総合センターと共同利用する。385台の駐輪場(670平方メートル)と92台のバイク駐輪場(320平方メートル)も整備する。
 このほか付属棟に倉庫(平屋50平方メートル)と災害備蓄倉庫(同15平方メートル)、福祉総合センター作業室(同45平方メートル)を設ける。
 同社は「祭りのミチ」「協働のミチ」「集いのミチ」の空間構成を提案し、市民と職員が適度に関わりながら利用できる庁舎の姿を提示。周辺とのつながりを生み出す動線配置などが高評価を得た。
 業務内容は▽新庁舎の基本・実施設計▽現庁舎解体の実施設計▽新庁舎外構整備の基本・実施設計▽許認可申請▽積算▽モニタリング支援▽各種調査▽働き方改革を踏まえたオフィスレイアウト作成。


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関電工/巨大パーツを100km輸送/あぶくま南風力の風車設置が終盤

 福島県のいわき市と広野町にまたがる阿武隈高地で進行している「あぶくま南風力発電所」の建設で、風車据え付け工事がラストスパートに入った。8日までに全28基中23基の組み立てが完了。青空に映える風車群が姿を現している。設計・施工を担当する関電工の久松克也所長は現在、同社が手がける全国11件の風力発電所建設工事の中で「最も難度が高いだろう」と語る。風が強まる11月を前に「10月が勝負どころだ。品質の良い発電所を一日でも早く無事故で事業者にお渡ししたい」と意気込む。
 施工内容は風車の調達・輸送・据え付け、変電所の建設、自営線や集電線の設置など多岐にわたる。工期は2023年9月~27年6月。全体の進捗率は8月末時点で73・4%。10月に17基、11基の年度内引き渡しを目指している。
 この工事を難しくしているのが、部材を運ぶ輸送路の長さだ。海外から部材が届く市内の小名浜港から内陸の「風車サイト」までの道のりは約100キロに及ぶ。久松所長によると、国内の風力発電所では異例の長さで、途中には輸送の支障になりそうなカーブや交差点に加え道幅が狭い箇所が数多く存在していた。工事全体を通しても「経路整備と車両選びが一番大変だった」と明かす。
 ゼネラル・エレクトリック(GE)ベノルバ製の風車のサイズはローター径が103メートル、タワー部分の高さが85メートル。ブレード1枚の長さは約50メートル、タワーは1段当たり約21~24メートルにもなる巨大構造物だ。さらに発電機を格納するナセルは約83トンの重量がある。
 輸送計画の策定には、日本通運グループのNXエンジニアリング(東京都千代田区、宮嵜靖夫社長)が協力。3D測量を活用し、大型車両が通過できるように険しい山道を拡幅・補強したほか、ぶつかりそうな信号機の移設や樹木の伐採などを約8年間かけて地道に進めた。土地の所有者が不明の場合は登記簿調査や地元への聞き取りを行い、一つ一つ突き止めたという。
 輸送にかかる期間も異例の長さだ。一般的に「2日間でも珍しい」(久松所長)とされる中、今回は1回当たり計4日間にわたる。大型部材は6種類の特殊車両を使い分け、小名浜港から計3カ所で積み替えながら風車サイトに運び入れる。このうちブレードの運搬では、トレーラー型の「起立台車」を採用。ブレード先端の位置を電線や信号機の隙間を縫うように微調整しながら輸送する。
 据え付け作業では、国内に16台しかない1200トンづり自走式クレーン2台が稼働。風車のタワー部分を4段階に分けて組み立て後、ナセルやブレードを取り付ける。作業の実施は当日の風の強さや天候を慎重に見極め判断している。
 輸送・据え付け作業は、道路の使用許可が下りる深夜~早朝になる。1日当たり約100人の作業員が毎日、夜通しの工事で発電所を形づくる。久松所長は「万全の準備を整え、作業に臨んでいる」と胸を張る。
 福島県は、産業創出などを目的に再生可能エネルギーの導入を推進している。あぶくま南風力発電所は、コスモエネルギーホールディングスの事業会社・コスモエコパワー(東京都品川区、野倉史章社長)ら4社によるSPC(特定目的会社)「あぶくま南風力発電」(いわき市)が発注。関電工は15年に基本設計、詳細設計を18年に受注。23年8月にEPC(設計・調達・建設)契約を結んだ。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188342
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2026年10月9日金曜日

マルコメ/無添加みそ工場が竣工/施工は大林組、年間1万トンを生産

 みそを中心とする食品メーカーのマルコメ(長野市、青木時男社長)が本社内に建設していた「無添加みそ工場」が8日に竣工した。建物はS造地下1階地上4階建て延べ8201平方メートルの規模。だしなどを含まない無添加みそを年間1万トン製造できる設備を備える。設計は第一設計・大林組JV、施工は大林組が担当した。建物や生産設備への投資額は84億円(税抜き)。
 同日に現地で竣工式を開いた。神事では、青木社長や大林組の佐藤俊美社長ら関係者が神前に玉串をささげた。
 神事後のあいさつで、青木社長は「伝統の醸造技術と、最新鋭の製造・安全衛生システムを組み合わせた新工場から、世界中の食卓にみそを届けたい」と力を込めた。佐藤社長は「(新工場は)マルコメの製品へのこだわりや発酵食品の魅力を発信する重要な場所となる。未来を支える生産拠点として、末永く活用されることを祈っている」と述べた。続いて、俳優の斎藤工さんがゲストとして加わり、テープカットで無事完成を祝った。
 マルコメ本社の所在地は安茂里883。JR長野駅の西側約1キロに位置する。新工場には、みその熟成に使う80トンタンク6基、20トンタンク18基を配置。みそづくりの様子を見学できる施設も設けた。
 健康志向の高まりで、無添加みその需要が急速に伸びている。新工場の稼働により、同社の無添加みそ生産量を年間1万8000トンから2万8000トンに増やす。将来的には、会社全体で3万トンの生産体制を目指す。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188295
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回転窓/平易で正確な表現を

 満員電車の中で新聞を小さく折り畳み、器用にページをめくりながら情報収集する。以前はよく見られた光景がすっかりなくなり、今や新聞はスマートフォンに取って代わられた。どこにいても大量の情報に触れられる▼文化庁が先日発表した2025年度「国語に関する世論調査」によると、国語に関心があると答えた人は83・1%と前回の23年度調査から2・2ポイント上昇し過去最高を記録。スマホやSNSが普及し文字でのコミュニケーションが増えたのが要因という▼「見れた」「出れる」といった「ら抜き言葉」の使用は半数を超えた。若い世代ほど割合が高いが、幅広い世代でら抜き言葉が定着している▼日常生活で文字を縦書きで読み書きする機会があると答えたのは67・3%。どこで読み書きするか複数回答で尋ねると「紙の本・辞書」(69・6%)、「紙の新聞」(58・7%)となった▼新聞が日本語の読み書きに与える影響は大きい。手元に置く『記者ハンドブック』の前書きに、記事は「分かりやすくやさしい文章で書く」「できるだけ統一した基準を守る」のが原則とある。どれだけ時が流れても、記者の基本は変わらない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188291
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鶴田浩久国交審/インフラ海外展開、業界の力を最大限生かす

 国土交通省で国際関係施策を統括する鶴田浩久国交審議官が、建設専門紙会社の取材に応じた=写真。インフラ海外展開を加速するため「企業や団体と連携し、業界の力を最大限生かしていく」と民間との協働を呼び掛ける。国際市場の中で日本の立ち位置を冷静に分析し、優位性を発揮できる領域を見極める必要性を説く。「(海外からの)違う目で見て、初めて自分たちの価値に気づく」と指摘し、海外進出が日本の技術やサービスの潜在力を引き出す契機になることを期待する。
 海外諸国の旺盛なインフラ需要を日本の活力向上につなげる。海外インフラ事業はライバル国との競争が激化し、相手国のニーズも変化している。日本単独だけでなく他国と協調する必要性も指摘。「場合によっては国際標準に合わせ、比較優位が見いだせなければあえて追求しない。自分たちを過信し過ぎず、冷静に分析して進める」と話す。
 日本の強みとして公共交通指向型都市開発(TOD)やスマートシティー、3D都市モデルを積極展開する。これ以外に「防災」を有望分野に挙げる。「日本が力を入れる事前防災は、その概念から広めていくべきだ。人命を守るとともに、事前に防ぐ方が経済的に優位だと発信する必要がある」。
 今後の進出先としてグローバルサウスや、高市早苗首相が5月に発表した「進化したFOIP(自由で開かれたインド太平洋)」を踏まえた展開を検討する。相手国のニーズを探り、日本側が持つ技術などのシーズとマッチングするため「対話の場をつくる」ことに重点を置く。エネルギー資源や水資源の安全保障といった国際社会で重要性を増すテーマにも「国交省として貢献し得る」としてインフラやモビリティーの展開を模索する。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188289
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26年熊本地震/木造仮設住宅の建設進む/2階建てで垂直避難可能に、恒久利用も視野

 26年熊本地震の被災地で、恒久利用を視野に入れた木造仮設住宅の建設が最盛期にある。地震が発生した後、豪雨に見舞われた能登半島地震の教訓を生かし、浸水想定区域に位置する建設地は豪雨などの災害時、上階に避難できるよう2階建て住宅を多く建設する。被災者に寄り添った住環境を整える。
 県は災害協定に基づき、全国木造建設事業協会(全木協、安成信次理事長)、プレハブ建築協会(プレ協、芳井敬一会長)らに仮設住宅の建設を依頼した。1日時点で710戸が着工済み。うち203戸が完成しており、住民への引き渡しが始まっている。全木協は428戸の建設を担い、約60戸を引き渡している。
 8日までに実人数で約420人の建築大工が現場に入った。現在の最盛期では1日当たり約200人が作業に従事する。建設要請を受けた全木協は、JBN・全国工務店協会(安成信次会長)に加盟する工務店を元請とし、全建総連(鈴木貴雄中央執行委員長)が建築大工を送り出す「労働者供給事業」のスキームを活用して工事を進めている。
 発災後わずか6日の8月3日に着工した宇城市当尾仮設団地(第一期)は、9月20日に竣工した。現場の指揮を執るエバーフィールドの久原英司社長は「全国から大工が来て宿泊、消費などをすることで地元が元気になることが一番だと思っている」と話す。
 同社は2016年の熊本地震をはじめ、能登半島地震でも木造仮設住宅の建設を担った。過去の災害対応で培った経験は今回の整備にも生かされている。現場で使う資材は、地域で通常流通しているものを基本としている。地域で普段から流通する材料を使うことで、調達のしやすさに加え地元工務店や木材流通業者など地域産業への需要波及も見据える。
 恒久利用で仮設住宅をそのまま一般住宅として活用できれば、高齢者らの転居に伴う負担も軽減できる。熊本県住宅課の田添知和主幹は「少しでも居住環境を良くしたい。どの住宅も従来の6坪(約20平方メートル)から9坪(約30平方メートル)で整備してもらえるよう要望した」と話す。
 さまざまな事業者が一丸となり、被災者の住まい確保に向けた取り組みが進む。災害時の住宅供給にとどまらず、復旧・復興までを見据えた住環境の整備が求められている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188282
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三井不、野村不/東京ミッドタウン日本橋が竣工/総延べ38・6万平米

 三井不動産と野村不動産が東京都中央区で推進していた「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が9月30日に竣工した。街区名称は「東京ミッドタウン日本橋」。A~C街区に総延べ38・6万平方メートルのビルが並ぶ。2027年にグランドオープンする。街区の北側には日本橋川が流れている。付近で今後本格的に行われる他の再開発と連携し、新たな親水空間も構築する。
 東京ミッドタウン日本橋の所在地は中央区日本橋1。日本橋川の沿岸にはA街区とB街区が東西に並んでいる。A街区は中央区指定有形文化財の「日本橋野村ビルディング旧館」が地下2階地上4階建て延べ5300平方メートルの規模で立っている。その東側のB街区には商業と住宅の複合施設「日本橋リバーサイドテラス」が並ぶ。地下2階地上7階建て延べ6600平方メートルの規模となる。
 A・B街区の南側にあるC街区には地下5階地上52階建て塔屋3階延べ37万4800平方メートルの「日本橋野村三井タワー」が立地する。オフィスや商業施設、ホテルなどが入る。廊下やホワイエを含め総面積6700平方メートルのMICE(国際的なイベント)施設も配置している。
 東京ミッドタウン日本橋のコンセプトには「世界に誇る、日本の起点へ」を掲げた。三井不動産ビルディング本部ビルディング事業一部の山崎翔太主事は8日に開いた内覧会で「日本橋の地が持つ歴史性を踏まえながら、このエリアでフラッグシップ施設として世界に発信していきたい」と説明した。設計・監理は日建設計、施工は清水建設・大林組・錢高組JVが担当した。
 近くを流れる日本橋川を生かしたにぎわい創出にも取り組む。日本橋一丁目中地区再開発事業を含めた日本橋川沿いの五つの再開発事業(開発区域面積合計11ヘクタール)が連携した親水空間を生み出す。首都高速道路の日本橋区間が地下化される2040年頃には長さ約1200メートル、幅約100メートルの親水空間が現れる計画だ。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188292
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ゼネコンら9社/次世代燃料活用の実証に参加/クリーン燃料証書制度導入へ課題検証

 鹿島や清水建設など9社は、環境価値を取引する「クリーン燃料証書制度」の導入に向けて環境負荷が少ない次世代燃料を現場で活用する実証に参加する。実証ではENEOSが水素化植物油(HVO)を輸入し環境価値証書とともに提供。ゼネコンなどが需要家企業として現場の重機などに活用する。制度導入に当たっての課題などを検証する。
 経済産業省がクリーン燃料証書制度の構築を目的に実施する実証。▽NTTドコモ▽ENEOS▽鹿島▽清水建設▽鶴見サンマリン▽T2▽東急建設▽NIPPO▽日本航空-の9社が参加する。
 実証では次世代燃料の環境価値を適切に認証・移転するための仕組みづくりを進める。HVOは廃食油などを水素化処理して製造するバイオ燃料。ENEOSがHVOを提供し、他の8社とトヨタら複数企業が需要家企業としてHVOを活用する。
 証書によるHVO供給を通じて制度の有効性や運用上の課題を検証する。需要家企業は環境価値証書(クリーン燃料証書)の活用に向けた制度的な検証に取り組む。需要家企業は証書を活用することで、低炭素燃料由来の環境価値を事業活動の脱炭素化に反映できるようになる。
 クリーン燃料証書制度は環境価値を適切に評価・流通させる仕組みとして、国が導入を主導する制度。2027年度の制度開始を予定する。制度では認証された環境価値を証書化。燃料現物は環境価値を切り離した燃料として消費される一方、その環境価値は需要家企業が購入できる。需要家企業にとっては、次世代燃料用の専用設備を整備することなく脱炭素化に取り組めるメリットがある。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188288
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2026年10月8日木曜日

回転窓/地域の今年の秋

 今年もお裾分けの逸品で、家人が栗ご飯を炊いてくれた。優しい黄色になったほくほくの実と、毎秋試してきた塩加減がいい具合になって、見た目も味も秋らしさいっぱいの食卓を囲めた▼炊飯器を使い栗を煮ずに済ませる手軽な調理法が多く紹介されている。それでも実を取り出すには、水に浸した外皮の底に包丁を的確な角度で当て、絶妙な力加減で引くようなこつと手間がいる。料理好きの人に準備の時間も楽しむための心持ちを聞いてみたい▼この栗は「食べきれないから」という理由で、知人が届けてくれる。ありがたいけれど、今年は栗の木のある農地周辺が様変わりしたと聞いた▼8月と9月の大雨の爪痕が多く残り、土砂がそばまで迫った家屋もまだある。通行止めのある県道の迂回(うかい)路は朝晩や休日に混雑し、通勤や通学への影響が続く▼週末は栗の木から遠くない畑で、さつま芋と落花生の収穫体験がある。畑を手入れしてきた少年サッカーチームの幼稚園児や小中学生が楽しみにしているが、通行止めで回り道をしないと畑に近づけない。笑顔も復旧工事もある今年の秋。現実の重さを受け止めたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188235
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新社長/日本国土開発・長谷川幸生氏/質を重視し収益力向上

 1951年の創業以来、建築部門出身が社長に就くのは初めて。キャリアの大半を過ごした現場を大切にし、量よりも質にこだわり建設事業の収益力を高める。土木と建築で培った知見を応用し事業領域の拡大を目指す。変化を恐れず挑戦する姿勢で、業績の持続的成長をけん引する。
 --就任の抱負を。
 「『三現(現場・現物・現実)主義』を大切にする。現場に足を運び、実際に見て現状を理解した上で、課題などに対応することが大事だ。工事だけでなく、支店なども含め社員が働いているところは全て現場と認識している。持続的成長には人材の確保・育成が不可欠で、若手が知識、経験、資格を身に付ける環境を整備する。近く全国の若手と対話する場も設け、今後の経営戦略に生かす」
 --業績の現況を。
 「中期経営計画初年度の2026年5月期は、営業損益で厳しい業績となった24年5月期から着実に回復している。好調な建築が営業利益を押し上げた。土木のセグメント利益は初年度の計画に届かなかったが、赤字だった前期から黒字に転じた。建設事業は収益力を高めることが重要になる。量より質にこだわり、受注時の採算管理や綿密な施工計画の立案を徹底する。特に一人一人の能力に見合った人員の適正配置を重視する」
 --注力分野は。
 「建設事業は成長の余地がある。土木は、防災・減災やインフラの維持管理・更新を注視する。特に建築は、新築とリニューアルで伸びしろがあるだろう。引き渡し後の維持管理からリニューアル工事までワンストップで手掛ける『建物のトータルサポーター』として進化し、顧客に寄り添っていく」
 --非建設や海外は。
 「成長分野の不動産・エネルギーに安定して投資する基盤を固めたい。新規事業として能登半島でスマート農業を試行している。海外は、業績全体に占める比率を現在の1割程度から高めたい。土木はバングラデシュなどのアジアで無償資金協力の政府開発援助(ODA)案件、建築は支店がある台湾で注力する」
 --アライアンスの考え方や方針は。
 「規模の拡大を目的とするのではなく、当社だけで不足する人材や地域ネットワークなどを補完する手段として考えている。脱炭素やDXなど当社の強みとシナジー(相乗効果)が発揮できる領域で連携できればいい」
 --DXの戦略は。
 「AIで施工データを分析し、リスク評価に生かす。土木現場を中心に施工の機械化・自動化を推進する。建築の施工管理でも配筋検査システムを試行中だ。生産性や顧客サービスの向上を目指す」。
 (8月27日就任)
 (はせがわ・ゆきお)1990年愛知工業大学工学部建築工学科卒、日本国土開発入社。2023年執行役員建築事業本部長、25年常務執行役員。長年現場に勤務した経験を踏まえ、チームとして互いに理解し助け合う姿勢と、最後までやり遂げる責任感の大切さを説く。趣味は山登りとキャンプ、カメラ。愛知県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188231
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国交省/26年度建設マスターに446人選定/ジュニアマスターは120人

 国土交通省は7日、2026年度「優秀施工者国土交通大臣顕彰」(建設マスター)の対象者として446人(うち女性1人)を決定したと発表した。15年度に設けた「青年優秀施工者不動産・建設経済局長顕彰」(建設ジュニアマスター)は120人(うち女性1人)を選定。顕彰式典を14日に東京都文京区の文京シビックホールで開く。
 建設マスターの平均年齢は52・7歳(40~65歳)。主な職種は建設機械運転工56人、土工54人、大工(型枠大工含む)29人、とび工29人。顕彰制度は、建設産業の第一線で工事施工に従事する人たちの社会的地位・評価の向上を図る狙いがある。
 建設マスターは特に優秀な技術・技能を持つ「ものづくりの名人」で、後進の指導・育成にも貢献し、現場従事者の模範となっている技能者から選ばれる。35回目で総数は1万3762人になった。
 建設ジュニアマスターは、今後さらなる活躍が期待される青年技能者を顕彰し、次世代の担い手の確保・育成に役立てるのを目的に創設。12回目で計1342人となった。今回の平均年齢は35・5歳(27~41歳)。主な職種は大工(型枠大工含む)14人、鉄筋工10人、電気工9人だった。


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富山県魚津市/新庁舎基本設計案公表/27年度第4四半期着工、30年度中に供用開始

 富山県魚津市は6日、新庁舎整備事業の基本設計案を公表した。一般意見は11月6日まで受け付ける。設計は石本建築事務所・中川建築設計事務所JVが担当している。
 新庁舎の規模はS造3階建て延べ約6900平方メートルで免震構造を採用する。場所は現本庁舎の駐車場がある釈迦堂1の10の1。
 1階に窓口・市民サービスを集約しワンフロアで完結する分かりやすい構造とした。業務時間外にも利用できる開放エリアも設置する。2階には執務機能をまとめ、職員の上下移動を抑えた効率的な業務環境を実現する。3階は議会フロアで議場・議会機能を行政執務から切り離し、独立性のある空間を形成する。駐車場は現本庁舎を解体した跡地に整備する。
 新庁舎の建設と並行して公園の再整備も進める。面積は現在の魚津市役所前公園(6069平方メートル)と同程度の規模で芝生広場や車両が乗り入れられるスペース、水景施設などを設置しにぎわいの創出に取り組む。
 概算事業費は78・3億円で、そのうち建設工事は62・7億円。
 2027年度第2四半期までに実施設計をまとめる。同第4四半期に着工し30年度中の供用開始を目指す。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188243
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大成建設/山岳トンネル吹き付けロボ/機体外からリモコン操作可能に

 大成建設らは、山岳トンネル工事のコンクリート吹き付け作業に使うロボットをリモコンで操縦できる新システムを開発した。機体の周囲が見渡せる安全な場所から、走行・停止や速度などをコントロール。オペレーターが機体の外側から操縦するため、周囲の安全を確認する誘導員を置く必要がなくなる。9月から施工中の現場1カ所に導入し坑内で運用している。
 吹き付けロボットのリモコン走行システム「ヘラクレスRC(ラジコン)」は、山岳トンネル工事向け建設機械の開発・販売などを手がけるエフティーエス(東京都中央区、木村浩之社長)と共同開発した。同社が8日から山岳トンネルの工事関係者向けに一般販売する。
 前後進や速度調整、クラクションによる合図、アウトリガーの操作、ケーブルの巻き取り・巻き出しなどの機能をリモコンに集約。運転席からの通常操作も切り替え可能で、さまざまな施工条件に対応できる。
 操作中は回転灯と音声アナウンスで、周囲に機体が動いていることを知らせる。機体の前後を確認し、リモコンにある安全スイッチを押さないとエンジンが始動しない。操作レバーには意図しない操作を防ぐ機構も採用。リモコン本体への大きな衝撃を検知すると、機体が緊急停止する。誤操作やオペレーターの転倒などの異常時に機体が安全に停止する。
 山岳トンネル工事は、掘削した壁面にコンクリートを吹き付ける作業に専用ロボットを使う。機体が長く、運転席から前後や周囲を直接確認しにくい。特に資機材や設備が並ぶ坑内を移動する場合、オペレーターと別に誘導員を置く必要がある。吹き付け作業の自動化・遠隔化が進んでも、機体の移動に最低でも2人が必要で、省人化の課題となっている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188239
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2026年10月7日水曜日

飛島HD/中央大学陸上競技部の駅伝ウエアにロゴ/支援団体とスポンサー契約

 飛島ホールディングス(HD)は、中央大学陸上競技部長距離ブロックの活動を応援する。同部の支援団体「CHUO EKIDEN CLUB」(花田俊輔代表理事)と公式ウエアスポンサー契約を締結。12日の出雲駅伝を皮切りに始まる今季の学生三大駅伝(全日本大学駅伝〈11月1日〉、箱根駅伝〈2027年1月2~3日〉)で、選手が着用する公式ウエアの胸元に同社のロゴを載せる。
 長距離ブロックは、学生三大駅伝で3冠の達成を目指している。スポーツを通じた地域貢献にも取り組み、飛島HDが経営ビジョンで掲げた創造、共創、共生の三つの「バリュー」に重なることから支援を決めた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188204
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回転窓/看板が持つ意味

 過去に放送していたテレビCMの動画集をユーチューブで視聴するのが、ひそかな楽しみになっている。子どもの頃は何とも思わなかったが、大人になって見返すと懐かしさだけでなく、実は丁寧に作り込まれていたのだと、再確認できる▼CMを見て感じるのが、放送当時の社名ではない企業が意外なほど多いこと。廃業した会社もあり、聞きなじみのある社名が変わるのは少々寂しさを覚える▼年度内に名称を変更済みか、変更予定の上場企業は約70社を数える。中には一見しただけで何をやっている会社か判然としない社名もある▼企業が社名を変えるのはイメージ戦略だけでなく、ブランドやサービス名の方が有名になったからなど理由はさまざま。気泡緩衝材メーカーの川上産業は、指でつぶした時に鳴る“プチッ”という音と感触をそのまま社名に使用。1日付でプチプチ株式会社に変更した▼社名とは、いわば会社にとっての看板。企業理念のように守り続けるものと、変えるべきものが何かを捉え、実行に導くのも経営トップの役割と言えよう。看板を掛け替えても中身が変わらない--。そんな事態だけは避けたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188208
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NTT都市開発/アーバンネット札幌リンクタワーが全面開業

 NTT都市開発(東京都千代田区、池田康社長)が札幌市中央区に開発したアーバンネット札幌リンクタワーがグランドオープンを迎え、3日に池田社長らが出席し、同ビル内でオープニングセレモニーが開かれた。
 セレモニーでは冒頭、近隣に所在するベルキッズさっぽろ保育園の園児が描いたグランドオープン記念作品を披露。引き続きあいさつに立った池田社長は「多様な用途・機能、さまざまな人々がリンクし、さまざまな交流が生まれリンクする場になるという思いを込めて開発した。札幌の発展に貢献し、地域に長く愛される存在となるように努めていく」と述べた。
 来賓として出席した秋元克広札幌市長は「多くの方々がここでさまざまな交流をし、新しい出会い、新しい創造が生まれることを期待している」とあいさつした。
 この後、池田社長、秋元市長、ハイアットセントリック札幌の瀧村勇毅総支配人が園児とともにメモリアルオブジェを完成させ、札幌の新たなランドマークの全面開業を祝った。
 アーバンネット札幌リンクタワーの建設地は北海道庁南側に位置する札幌市中央区北1西5の1の4。建物はS・SRC造地下2階地上26階建て塔屋1階延べ6万0941平方メートル、高さ111メートルの規模。北海道庁に面する高層棟のノース棟と、北海道警察札幌方面中央警察署など歴史的建物に囲まれる低層棟のサウス棟の2棟で構成する。
 ノースは地下1階から地上2階に広場や飲食・物販店舗など、3~16階に高機能オフィス、17~26階に米ハイアットホテルズコーポレーションとして札幌初進出のホテルとなる「ハイアットセントリック札幌」(216室)を配置。サウスは2~7階に札幌中心部で最大級のスタートアップ支援施設となる「Hook」が入居する。
 設計は久米設計、施工は大成建設が担当した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188206
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観魚荘倶楽部/内本浩亮の茶室移築保存を計画/一般社団法人化し支援募る

 九州の電力事業や観光業の発展に寄与し俳人や茶人としても知られる内本浩亮(1885~1977年)の茶室「總庵」(福岡市中央区浄水通)を移築保存する計画が進んでいる。遺族から「茶道や建築を学ぶ人の学びの場として役立てたい」と相談を受けた有志らが「観魚荘倶楽部」(代表・荒井圭一郎大阪工業技術専門学校大工技能学科長)を発足させ、移築実現に向けた活動を行っている。
 茶室は内本が暮らした邸宅「観魚荘」の敷地の一角にあり、W造平屋約35m2。初代は1939年に完成した。設計・施工は清水組(現清水建設)で、設計は同社の設計技師である大友弘、施工は日本を代表する数寄屋大工の中村外二が手掛けた。45年の福岡大空襲で焼失したが、大友、中村両氏が再結集し同一図面を使用して55年に再建された。
 移築計画のきっかけは清水建設社員らによる戦前に同社が手掛けた邸宅を調査、記録保存する活動で、観魚荘の存在や内本の人物像などを知ったこと。2024年10月の文化庁の調査では文化遺産相当の価値があるとの評価だった。
 内本の孫の男性が活用を模索していたが具体化する前に亡くなり、敷地も27年末までに売却されることが決まった。
 移築には億単位の資金が必要との試算もあり、倶楽部を一般社団法人として正式に発足させ、企業や個人から広く支援を募りたい考えだ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188211
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三井不動産ら/既存トンネル使いDC整備/27年末に運用開始

 三井不動産ら3社は、神戸市が造成時に土砂運搬用として使っていたトンネルに、地中型データセンター(DC)を整備する。トンネルの大部分は地下40メートルより深い位置に造られている。高い耐震性や物理的セキュリティーが特徴。生成AIの需要拡大に対応する。2027年末の運用開始を予定している。将来的には最大受電容量20メガワット規模のDCとして運用することを目指す。
 三井不と熊谷組、DC事業などを展開するゲットワークス(東京都千代田区、中澤秀則代表取締役)の3社が発表した。トンネルの長さは14・5キロで、ベルトコンベヤーが通っていた。05年9月まで使っていた。
 三井不と熊谷組は14・5キロのうち3キロ(面積約1万7000平方メートル)の貸し付けに関する入札に参加し、9月に落札した。トンネル内にはコンテナ型DCを置く。パシフィックコンサルタンツが協力事業者として参画している。
 三井不は今回のDC整備を各地に存在する遊休地中空間の新たな活用モデルで第一歩に位置付けている。ここで蓄積した開発・運営・技術ノウハウを生かし、他の地域でも地中型DCを展開する考えだ。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188201
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大阪府/住之江公園に指定管理とPark-PFI一体導入/具体化へ対話調査実施

 大阪府鳳土木事務所は府営住之江公園(大阪市住之江区南加賀屋1)で、公園全体の指定管理制度とPark-PFI(公募設置管理制度)を同じ事業者に担わせる仕組みの導入を検討する。府営公園では初めての取り組み。プール再整備と周辺の一体更新を2030年度までに終え、31年度から20年間の指定管理による運営を目指す。
 府営公園ではこれまで、指定管理区域の一部を除外してPark-PFIを導入した事例がある。今回は公園全体の管理運営を担う事業者が、Park-PFIによる施設整備・運営も手掛ける仕組みを想定する。住之江公園では従来、5年ごとの指定管理を実施してきた。27~30年度の次期指定管理期間にハード整備を進め、31年度からの長期の指定管理移行に備える。
 事業の具体化に向け、5日にサウンディング(対話)型市場調査を開始した。提案資料は12月16日まで受け付ける。27年1月下旬~2月上旬に個別対話を行い、26年度末ごろに調査結果の概要を公表する。
 実施要項によると調査範囲は公園全域約15・1ヘクタール。プールや更衣室の更新、民間資金による飲食・運動施設の整備、イベントなどの提案を募る。想定する方式以外の提案も受け付ける。 プールは完成から約60年が経過し、躯体やろ過装置、更衣室の老朽化が著しい。50メートルプールは現形状を維持して更新し、夏季以外は水槽内に足場と床材を設置する。プールサイドを含む約3200平方メートルを運動施設に活用する案も示した。
 更衣室約600平方メートル、機械棟約100平方メートルは新築を想定。児童・幼児向けの水遊び施設や日陰をつくる大屋根、約30台分の臨時駐車場の拡張も提案対象とする。
 調査結果を踏まえて課題を整理した上で、整備内容や事業条件を詰める。


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オリエンタル白石、燈/つり足場で四足歩行ロボの自律歩行成功/AIで姿勢制御

 オリエンタル白石と東京大学発のAIスタートアップの燈(東京都千代田区、野呂侑希社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は、障害物や細かい段差のあるつり足場で、AIを搭載した四足歩行ロボットの自律歩行に成功した。周囲の形状を精緻に捉えるライダーを用いて障害物を回避しながら、AIでロボット本体の姿勢を制御し転倒を防ぐ。人に代わって建設現場を自動巡回し、作業員の安全確保などに役立てる。
 実証実験には、中国ユニツリーロボティクス製の四足歩行ロボット「Go2」を使用した。大きさは幅31センチ、高さ40センチ、長さ70センチ。天井が低い空間などでも人に比べ柔軟に移動できる。
 ロボットにライダーを搭載し、つりチェーンなどの障害物を感知し、経路を計画した。ロボットに装備したセンサーで自身の傾きや、床面から受ける反力を計測し、AIが分析することで転倒せずに歩行。シートやケーブルなど足元の障害物がロボットに引っかかると、自律的に引っかかりを解消しようとする挙動も確認した。
 実証実験を踏まえ、両社は四足歩行ロボットの現場導入に向け開発を続ける。平たんでなく、天井が低いなど限られた空間でも柔軟に移動できる四足歩行ロボットによる現場巡視を実用化。現場で作業員の体調不良を早期に検知し、深刻な事態を未然に防ぐ「早期発見パトロールシステム」の実現を目指す。


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2026年10月6日火曜日

北海道開発局札幌開建/三笠ぽんべつダム定礎式開く/2030年度完成目指す

 北海道開発局札幌開発建設部(開建)は4日、北海道三笠市の現地で三笠ぽんべつダムの定礎式を開いた。かさ上げされた新桂沢ダムと合わせて三笠市、岩見沢市を水害から守る幾春別川総合治水事業の一環として治水ダムを新設する事業。式典には高橋祐介国土交通大臣政務官ら国会議員や国土交通省の職員、自治体関係者、施工者ら約150人が参加し、本格的な本体建設工事に向け礎石を納め、ダムの安泰と永久堅固を祈願した。施工は鹿島・飛島建設JVが担当。2030年度の完成を目指す。
 式典冒頭、主催者を代表してあいさつした高橋政務官は「三笠ぽんべつダムはわが国初の流水型台形CSGダム。鹿島をはじめとする工事関係者が無人化施工など先進的な取り組みを積極的に進めており、これらの技術が国全体のダム建設技術の発展につながると期待されている」と事業の意義を強調。その上で「国交省として地域を洪水の被害から守る安全・安心の確保と、地域のさらなる発展を支える国土づくりに取り組んでいく」と力を込めた。
 続いて来賓の国会議員や周辺自治体の首長が祝辞を述べ、幾春別川総合開発促進期成会の会長を務める西城賢策三笠市長は「このダムが将来にわたって流域住民の命と暮らしを守り、持続可能なまちづくりの強力な基盤となるよう、流域自治体として全力で協力していく」と述べた。
 定礎の儀では、高橋政務官らが礎石の周囲にモルタルを投入する「鎮定(ちんてい)の儀」、岡下淳北海道開発局長、西城市長らがモルタルをならす「斎鏝(いみごて)の儀」、鹿島の風間優代表取締役兼副社長執行役員と飛島建設の深田純一取締役兼上席執行役員副社長、鹿島JVの上本勝広所長らが槌でたたいて納める「斎槌(いみづち)の儀」を行い、、仕上げの「埋納(まいのう)の儀」では、ダンプトラックからCSG材が投入され、礎石が埋め込まれた。
 最後に来賓による万歳三唱とくす玉開披で定礎を祝うとともに、工事の無事完了と地域の発展を願った。
 三笠ぽんべつダムは、北海道三笠市の石狩川水系奔別川上流に新たに建設される日本初の流水型台形CSGダムで、堤高53メートル、堤頂長173・5メートル、堤体積21万4200立方メートルの規模。治水の専用ダムで、新桂沢ダムと二つのダムで洪水の一部をため込むことにより洪水被害を軽減させる。23年4月に基礎掘削工に着手し、年間で掘削工を終え、25年4月に堤体打設を開始した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188163
via 日刊建設工業新聞

回転窓/Bark at the Moon.

 夜道を歩いていると、青白く光る月を見上げることがある。満月なら、なおさらだ。きれいなのに、どこか不気味。こんな夜は、どこかで誰かが悪巧みをしている気がしてならない▼月は何も言わない。ただ、青白い光を地上に落としている。こちらが何を思おうと知らん顔だ。それなのに、見られているような気がする。月のせいなのか、こちらに後ろめたいことがあるのかは分からない▼人間は勝手なものだ。腹が立てば世の中に文句を言い、思い通りにならなければ誰かのせいにする。誰にも言えないことを抱えた夜には、何の罪もない月にまで文句を言いたくなる▼考えてみれば、書くことも似ている。誰かに届く保証などない。それでも、言葉にせずにはいられないことがある。書いたところで何かが変わるとは限らない。それでも、淡々と書く。月が黙って夜空を照らすように▼月は空にいる。こちらの愚痴にも、怒りにも、たぶん興味はない。ただ青白く、こちらを照らしている。ひとりで歩く夜も、誰かと歩く夜も、いつも同じように。もっとも、月からすれば、こっちの方がよほど怪しい夜更けの男なのかもしれない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188157
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