2026年4月17日金曜日

回転窓/解体ではない道

 著名な建築家が設計した有名な建築物でも、老朽化や耐震不足などを理由に解体される。日本を代表する建築家・丹下健三氏(1913~2005年)が設計し、その外観から「船の体育館」と呼ばれ親しまれた「旧香川県立体育館」の解体工事が10日に始まった▼64年に完成した船の体育館は丹下氏が手掛けた戦後モダニズム建築の秀作だ。県内にはほかにも丹下氏設計の「県庁舎東館」があり、こちらは耐震改修し、22年に国の重要文化財に指定された▼日本建築学会が15日に26年の学会賞を発表した。作品賞3作品のうち、周防貴之氏による「屋島山上プロジェクト」、高橋一平氏による「霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ」はリノベーションや改修を行った作品だ▼選考委員会で作品部会長を務めた赤松佳珠子氏はリノベーション作品の応募が多く、「新しいものができにくくなっている社会情勢を踏まえ、建築単体で評価するのが無理になってきている」と指摘。時代の転換点にあると説く▼既存建築に新たな価値を付け加える知見や技術が集まり、実作も増えている。持続可能な社会の実現へ解体ではない道も開けてきた。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183428
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清水建設/軍艦島(長崎市)に56年ぶりの新棟建設/遺構保存へ研究拠点施設供用

 清水建設が「軍艦島」の通称で知られる長崎市沖の端島(はしま)に56年ぶりとなる新棟を建設し、16日に供用を開始した。組み立てや解体が容易な独自の木造仮設技術を導入。研究拠点施設「72号棟」として、建物群など遺構の保存に取り組む。災害や体調不良者の発生時には観光客ら一般来訪者を含めた一時避難所にもなる。崩壊と劣化が進行する世界文化遺産を守り抜く。
 同社は、2025年10月に島内の老朽建物保存活用で連携協定を結んだ長崎市の共同事業者として研究拠点施設を建設した。
 同11月に着工した72号棟は、木造平屋の床面積約50平方メートル、高さ約3メートルの規模。施工は地元工務店の四季工房(長崎県長与町、松浦文彦社長)、整地と蛇籠(じゃかご)基礎工は日本道路が担当した。
 「シミズサイクルユニット」と呼ぶ独自仮設木造システムを採用した。一般流通木材を使い、柱・梁の組み立てや地震時の水平力を負担する外壁(構造用合板パネル)の設置まで簡単な工程で対応できる。建築物として恒久施設とほぼ同等の性能を備える。
 島内の史跡内では地盤が改変できないため、研究拠点施設外周に配置したウエートで強風時などに建物の転倒を防ぐ機構とした。ウエートには、現地にある史跡構成要素以外のがれきを詰めたじゃかごを使い、資材の揚陸も削減している。
 研究拠点施設を運用するための電源システムも導入し、舗装型太陽光発電システムを検証する。地面に敷設した35センチ角の発電ユニット(パネル)と可搬型蓄電池を接続し、ユニット上では歩行も可能。当面は施設の照明・空調・通信用に最大発電能力約21ワットのユニット20枚を設置し、必要に応じて増設していく。通信環境も低軌道衛星通信サービス「スターリンク」を導入して改善した。
 研究者や作業員ら衛生環境にも配慮し、長崎市が管理する新たなトイレシステムも設置。下水道への接続を必要とせず、水をミネラルイオン溶液で再生循環させる。化学溶液を添加した洗浄水400リットルを初期投入すると、2500回程度の利用が可能になる。
 今後、研究拠点施設を活用し、デジタルツインで建物の劣化や被災度を定期的に可視化・自動診断するシステムの開発を目指す。点群データを基に部材単位で変化を比較し、対策の検討に役立てる。
 清水建設は、1916(大正5)年に竣工した国内最古のRC造集合住宅とされる「三菱端島砿業所30号アパート」をはじめ、島内にある建築物の大部分で施工や保全を手掛けてきた。15年の世界遺産登録時には、保管する図面類を歴史資料として長崎市に提供した。引き続き市と連携し、遺構の保存や公開活用などに貢献する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183419
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25年度のアス合材製造量/3・4%減の3247万トン、5年連続減/日合協

 日本アスファルト合材協会(日合協、今泉保彦会長)の調査結果(速報値)によると、2025年度に会員企業の工場828カ所で製造したアスファルト合材は、前年度比3・4%減の3247万トンだった。5年連続の減少。会員以外の企業を含む製造数量(予想値)は3・7%減の3420万トンと過去最低を見込む。ピークの1992年度(8083万トン)から見ると約6割減で、年間3500万トンを下回るのはピーク以降初めてとなる。
 会員企業の製造数量の内訳を見ると、高規格道路など向けの「新規材」が4・3%減の787万トン、一般道が多い「再生材」は3・1%減の2460万トン。製造数量に占める再生材の割合(再生合材製造率)は0・3ポイント上昇の75・8%だった。
 製造量を地域別でみると、全10地区のうち能登半島地震で復興需要のある北陸で増加した。北海道、東北、関東、中部、近畿、四国、九州、沖縄の8地区は減少した。
 会員の合材工場稼働率は全国平均が1・0ポイント低下の31・8%。全国平均を上回ったのは関東(40・8%)と北陸(37・7%)、中部(35・8%)の3地区にとどまる。最も低い沖縄は16・6%だった。日合協は「需要減少や稼働率の低下、固定費の負担増加などが工場経営を圧迫している」と分析する。
 都道府県別の合材製造量を見ると、増加したのは能登半島地震での復興需要がある石川県(20・7%増)などを中心に、愛媛県や新潟県で増加した。一方、前年度の製造量が多かった滋賀県(18・6%減)は反動減となった。
 会員外を含む工場数は12工場が廃止し、ピーク時から約4割減少している。日合協は「工場の廃止は平時の道路維持に加え、災害時の緊急対応力の低下に直結する」と危機感を募らせる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183429
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東北整備局/F-REI建物整備が本格化/5月にも建築本体WTO入札公告

 東北地方整備局が復興庁からの支出委任を受けて進めている福島国際研究教育機構(F-REI、福島県浪江町)の建物整備が本格化する。同機構の管理・運営を担う本部棟(RC+S造4階建て延べ7900平方メートル)など2棟の本体建築工事で、WTO対象の一般競争入札を5月に公告する。概算工事規模は50億円以上で、工期は約27カ月を見込む。同電気・機械設備の一般競争入札(WTO対象)2件は6月に公告する見通しだ。
 建設地は川添中ノ目ほか。本部棟や本部機能支援棟(RC+S+W造2階建て延べ4000平方メートル)、講堂・ホール施設、研究実験施設、短期宿泊施設、固有実験施設などで構成する。本部など連携・交流機能を敷地16・9ヘクタールの東側、研究施設を中央~南側に配置。本部施設棟は2028年度の竣工、研究実験施設や短期宿泊施設、講堂・ホール施設などは30年度末までの順次供用開始を目指している。
 固有実験施設を除く「福島国際研究教育機構施設(24)設計業務」は日建設計・日本設計・パシフィックコンサルタンツ設計JV、固有実験施設を設計する「同(R07)設計業務」は山下設計・日本工営都市空間設計JVに委託している。
 25年4月にF-REIに統合した南相馬市の福島ロボット・テスト・フィールド(RTF)では、実証準備棟(RC+S+W造2階建て延べ1900平方メートル)を建設する。7月にWTO対象の一般競争入札を公告する予定だ。設計はエーシーエ設計が担当している。


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前田建設/全現場で技能者向けポイ活/CCUSレベルに対応、現場入場でポイント獲得

 前田建設は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能レベルに応じ、現場に入場した技能者にポイントを付与する手当制度の運用を始めた。土木、建築を問わず、同社が元請で施工する全現場が対象。1日当たり、レベル4で500ポイント、レベル3が200ポイント、レベル2で100ポイントを付与する。1ポイント1円として月単位で集計し、デジタルギフトを配布する。ポイント活動(ポイ活)を通じ、同社の現場で働く技能者にCCUSのメリットを実感してもらう狙いだ。
 独自の手当制度「MKポイント」は4月に運用を開始した。多くの技能者が同社の現場で働きたいと思える環境を整備し、将来に向けた労働力を確保するのが目的。技能レベルに応じた手当でCCUSの登録率を高め、レベルアップを促す狙いもある。
 同社の現場に入場する技能者(CCUS登録者)のうち、4段階ある技能レベル2~4が対象になる。協力会社組織「前友会」に所属しているかどうかや、請負次数は問わない。
 エムシーディースリー(MCD3、東京都渋谷区、飯田正生社長)が提供する労務安全書類の作成・管理サービス「グリーンサイト」の作業員名簿に記載されていることも条件となる。併せて、グリーンサイトの従業員情報の連絡先に技能者本人の携帯電話番号の入力が必要となる。
 MCD3が提供するアプリ「MYグリーンサイト」をスマートフォンにインストールし、前田建設の「CCUSレベル別ポイントキャンペーン」に毎月応募する。CCUSカードのタッチか顔認証で同社の現場に入場すると、ポイントが付く。月末に集計し、翌月中旬ごろにデジタルギフトを配布する。受け取るデジタルギフトは、Amazon、Apple、Google Playなど7種類から選べる。
 制度の周知と浸透を目的にポスターを作り、全現場の詰め所や朝礼看板などに掲示する。前友会に事前説明したところ、「前向きに受け止めていただいた。レベルアップにもつながりそうだ」(同社担当者)としている。
 同社は、国土交通省の「技能者を大切にする企業の自主宣言」(職人いきいき宣言)制度でゼネコン登録第1号。自社作業所に従事するすべての技能者を対象に、CCUSレベル(2~4)に応じて手当を支給すると宣言していた。


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2026年4月16日木曜日

回転窓/火山と共生する人の言葉

 日本アルプスなど3000メートル級の山々を頂く各地の山小屋で、今シーズンの営業に向けた準備が始まった。富山県のある山荘では、現地入りした従業員が晴天のたびに次々と布団を屋根に干していると聞いた▼長野県と岐阜県にまたがる標高3067メートルの御嶽山。9合目の山荘は7月からの再開を決め、5月から宿泊予約を受け付けるそうだ。その山荘だけでなく、近くの山小屋や麓の温泉宿も、今夏は宿泊予約への期待が一段と大きいと聞いた▼地域一帯が10日付で、58番目の国定公園に指定されたためだ。山頂の荒々しく独特な景観や、そこに至るまでの豊かな自然、今も息づく登山信仰の文化などが評価され、保護に取り組む地元の熱意も伝わった▼御嶽山は富士山に次ぐ国内で2番目に高い火山。9合目の山荘付近には、2014年9月に起きた悲惨な噴火災害の爪痕が残っている▼災害の教訓や備えを取材した時、山荘の主人が「この山と生きていくしかないんだよ」と話してくれた。地元は地域の活性化につながるとして公園指定に沸いているが、その背景には、火山と共生する覚悟と複雑な思いがあると心に留めたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183379
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大阪府/発注工事件数は減少傾向、19年度比15%減/土木の落ち込み目立つ

 大阪府全体の発注工事件数(府電子契約ポータルサイトの入札結果ベース)は、元号が令和に変わった2019年度以降も総じて減少傾向にある。格付けのある主要5業種ではとりわけ土木の落ち込みが目立っており、全体件数の縮小に影響していることが分かった。
 全業種の総発注件数は、19年度の1353件から20年度に1315件、21年度に1299件、22年度に1270件と減少。その後、23年度は1288件とやや持ち直したが、24年度は1141件と再び減少に転じた。25年度は1140件とほぼ同規模で推移し、19年度比で213件(15・7%)減となる低水準が続いている。
 主要5業種(土木、建築、電気、管、舗装)のうち、土木は19年度が418件、20年度が393件、21年度が371件、22年度が386件、23年度が358件、24年度が325件、25年度が310件(19年度比25・8%減)で推移し、減少傾向が最も顕著となった。
 土木以外の業種は増減を繰り返しており、土木ほど一貫した減少基調は見えにくい。業種ごとに振れはあるものの、全体件数の減少は土木の落ち込みが強く影響している。
 一方で府の建設事業費はここ数年、増加傾向にある。22年度が1680億円、23年度が1789億円、24年度が1979億円、25年度が1848億円で推移。25年度は22年度比で168億円(10・0%)増となっている。
 ただ、件数が減っていることを踏まえると、近年の資材価格高騰や労務費上昇によって1件当たりの工事費が膨らみ、事業費の伸びがそのまま事業量の確保につながっていない可能性がある。予算規模が増えても、コスト上昇が工事量を圧迫している実態がにじむ。
 さらに府の建設工事競争入札参加資格登録事業者数が26年度に7589者と前年度より154者(2・1%)増えており、受注側にとって案件数の減少は受注機会の縮小に直結する。主要発注部局の発注件数が減少傾向にある中、限られた案件を巡る競争は一段と厳しさを増していきそうだ。


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大塚駅南口再開発(東京都豊島区)/41階延べ6・2万平米規模に/準備組合

 大塚駅南口地区再開発準備組合(東京都豊島区)が計画するプロジェクトで、建設するビルの概要が明らかになった。延べ6万2780平方メートルの規模で、年度内の都市計画決定を目指す。2027年度の事業計画、28年度の権利変換計画の認可を見込む。解体、新築は29年度着工、完成は32年度を計画している。
 準備組合の事業協力者には東京建物と住友不動産が参画している。コンサルタントは都市設計連合、設計は松田平田設計とゼロアーキテクツ。建物はRC一部S造地下2階地上41階建て。高さは160メートル未満を計画する。低層部に店舗や温浴施設などを配置し、中高層部は共同住宅になる。
 計画地は南大塚3の52ほか。JR・都電荒川線大塚駅の南側約0・5ヘクタールが対象になる。戦後の区画整理以降、多くの飲食店などが立地しにぎわっている。地域のまちづくり協議会などでは、建物の老朽化が進行し防災上の懸念があると指摘されていた。
 再開発事業では災害時の一時避難スペースになる広場も整備する。2カ所で計945平方メートルになる広場に防災備蓄倉庫も設置し、地域の防災対応力向上に貢献する。
 再開発後も残る商店街の一部と駅をつなぐ動線も強化する。再開発ビルの敷地中央は通り抜けできる設計。幅員約9メートルの歩行者通路を設け、駅とまちの回遊性を高める。


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大成建設/太陽光発電だけで建物運用/蓄電池と低圧水素貯蔵設備を活用

 大成建設は、横浜市戸塚区にある技術センターの「人と空間のラボ(ZEB実証棟)」で、太陽光発電だけで必要な電力を賄う建物運用を実証した。蓄電池と低圧水素設備を制御するエネルギー・マネジメント・システム(EMS)で余剰電力を利用。発電量が天候や季節、時間帯で変動する太陽光発電のデメリットをカバーし、蓄電と不足時の供給が同時に行えるようにした。
 太陽光発電は1日単位で見ると、昼の時間帯の発電量が多く余剰電力が発生する。1年を通して見ると、春~夏に電力が増加する。同社は蓄電池の充放電を最適化し、1日の電力需給バランスを調整。年間ベースでは、春と夏の余剰電力を水素に変換して貯蔵し、冬季の水素発電で電力需給を整えた。
 蓄電池はミリ秒単位で充放電でき、容量は900キロワット時(450キロワット時×2台)。入出力は1台当たり100キロワット。リチウムイオン型を採用している。
 水素設備は固体高分子電解質膜(PEM)型の水電解装置を使っており、製造能力は1時間当たり5立方ナノメートル。水素吸蔵合金の貯蔵量は2000立方ナノメートル(111立方ナノメートル×18台)。純水素燃料電池の出力は5キロワットとなる。
 2026年度にデータ分析や実績評価を通じて制御・計画技術を確立する。27年度以降は建物や街区といったシナリオにも技術を展開していく。


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2026年4月15日水曜日

回転窓/10年の思いを紡ぐ

 九州屈指の絶景ドライブロード「やまなみハイウェイ」をご存じだろうか。大分県別府市と熊本県阿蘇市を結ぶ全長約50キロの県道の愛称である。標高の高い山々を貫くように通り、草原の大パノラマが広がる▼沿道には、大自然を体感できる牧場や温泉といった観光名所も多い。中でも人気なのが、九州3大名湯の一つとされる熊本県南小国町の黒川温泉だ▼昨夏に旅行で訪れた時、旅館の女将(おかみ)から「地震ではこの周辺でも土砂崩れや落石が発生し、長期休業を余儀なくされた」と聞いた。さらに「コロナ禍もあって、お客さまの数が元の水準に戻ったのはつい最近」と、苦笑いを浮かべながら教えてくれた▼同一観測点で史上初めて震度7を2度観測した熊本地震の発生から、14日で10年を迎えた。インフラの復旧は着実に進展している。半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に進出し、半導体関連企業を九州に呼び込んでいる▼本紙では、復旧の最前線に携わった人たちのインタビュー連載を掲載している。当事者の貴重な経験を伝えることで、地震の記憶と教訓を未来に紡ぎたい。


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変更労働時間制、全建と日商が運用緩和要望/規制改革推進会議WGで

 政府の規制改革推進会議が設置した「働き方・人への投資ワーキング・グループ(WG)」の14日の会合で、1年単位の変形労働時間制の運用緩和を全国建設業協会(全建)と日本商工会議所(日商)が要望した。現行制度では猛暑や積雪などの天候や、取引先の都合による工期遅れなど突発的な事象への対応が難しいと主張。月ごとの勤務カレンダーを30日前までに定めて労使で合意する仕組みについて、直前での作成や事後的な変更などを認める措置の検討を厚生労働省に求めた。
 厚労省はここ数年の酷暑の影響から運用緩和の声が強まっていることを認識しつつも、余暇の確保などの労働者の生活への影響を踏まえ運用緩和には慎重な姿勢を示す。WGでは、突発的な事象にさらされやすい建設業などは人手不足が進む中で多様で柔軟な働き方が求められていると指摘。厚労省に対して労働者の予見可能性に留意しながら、柔軟な対応を可能にする在り方を労働政策審議会で検討するよう要望した。
 全建は、酷暑などによる現場の不稼働日・時間が増加傾向にある一方、柔軟な働き方のため変形労働時間制の活用したいが、現状は制約が大きいと訴えた。「30日前に天候は予想できない」として、勤務カレンダーの事後作成や前日までの作成を許容することを要望。一度作成しても労使の合意を前提に事後や前日の変更を可能にするなど、天候に応じ臨機応変に対応できる仕組みを求めている。
 労使協定ではなく現場単位で労働者の合意を得れば導入可能にするなど、手続きの簡素化も要望している。就業規則の整備を不要にしたり、監督署への届け出を省略したりすることを提案した。日商も勤務カレンダーの柔軟な変更の認めることや、手続きの簡素化と個別の導入サポートの強化を求めた。


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ライザップが建設業に本格参入/物件選びから施工まで一貫体制、人材育成にも注力

 トレーニングジム事業を中心に展開するRIZAPグループ(ライザップ、東京都新宿区、瀬戸健社長)が、建設業に参入する。主に内装工事を手掛ける「RIZAP建設」(同、幕田純社長)が本格始動する。
 無人運営の24時間ジム「チョコザップ」を年間で1909店舗出店した店舗開発の内製化ノウハウを生かし、物件選びから施工までを一括して担う体制を敷く。人材は自社育成し、年度内にグループ全体でホワイトカラーから500人の職種転換を目指す。
 2015年6月設立の子会社・RIZAPパートナーズを1月、RIZAP建設に改称した。資本金は100万円。既にグループ外から受注を始めており、施工実績は25年10月~26年3月の半年間で186件(売上高約30億円)に上るという。
 14日に都内で会見した瀬戸社長は「建設業のイメージを『新3K』(健康、快活、給与アップ)に変え、人材が活躍できるよう伴走していく」と話した。


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東京・品川区/しながわ水族館リニューアル/33年度開業目指す

 東京・品川区がリニューアルする「しながわ水族館」の開業時期を2033年度に設定していることが分かった。整備事業費は基本設計を基に147億円と試算。設計・施工一括(DB)方式で整備する。28年度までに事業者を決定し、29年度以降の着工を予定。33年度のオープンを目指す。品川らしい「江戸前の海」を感じられる空間にリニューアルする。
 水族館は勝島3の2の1にあるしながわ区民公園内に位置する。京急線大森海岸駅から北東に200メートルの距離にある。既存施設は本館(RC一部S造地下1階地上2階建て延べ3698平方メートル)とアザラシ館(同2階建て延べ351平方メートル)で構成。
 新水族館は、既存施設の東側に建設する。延べ5000平方メートル規模に再編する。既存施設の内、イルカエリアやサメ水槽などは解体するが、一部は休憩所などに改修して残す。リニューアルに向けた設計は三菱地所設計が担当している。
 区は新水族館の展示方針に▽公園の景観と調和▽品川宿の歴史と結びつく品川らしい展示▽生物多様性への興味関心を向上▽XR(クロスリアリティー)を活用した非日常空間の演出-などを挙げた。東京湾と周辺河川に生息する生物を中心に展示する。
 同館は1991年10月の開館。当初は首都圏唯一のイルカショーが見られる水族館だった。区は「イルカショーの継続には現状よりも大規模な施設が必要で、維持管理コストなどを考えると財政負担が大きい。水族館の運営継続を優先しイルカの展示とショーは終了する」としている。
 区は5月に「しながわ水族館リニューアル事業計画」を公表する予定。5月1日から6月末まで区民などに展示したい生き物などを広く募集する。


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MCD3/労務安全書類作成・管理サービスとCCUS技能レベル情報を連携

 エムシーディースリー(MCD3、東京都渋谷区、飯田正生社長)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録された技能者のレベル情報を取得・確認しやすくする。元請の建設会社などに提供している労務安全書類作成・管理サービス「グリーンサイト」で、4段階あるCCUS技能レベルのデータ連携を6月上旬に開始。自動で技能レベルの情報を取り込み、更新・昇格した場合には反映させる。大きな負担になっていた技能レベル情報の取り扱いを大幅に軽減する。
 同社によると、CCUSと民間サービスのAPI連携でCCUS技能レベルのデータ連携は建設業界初になる。グリーンサイトがCCUSから技能レベル情報を直接取得し、技能者本人や所属企業への情報提出依頼や内容確認が不要になる。グリーンサイトで技能レベルに応じた技能者を検索でき、人員配置の最適化に生かせる。
 データ連携により技能者の処遇改善も大きく後押しする。技能レベルに基づく技能者向け手当金算出サービス「スキルマップサイト」と、就労実績に基づくデジタルギフト付与サービス「Myグリーンサイト」にも活用。スキルマップサイトではCCUSの技能レベルを手当金算出の条件に設定し、技能レベルと就業実績を組み合わせた手当計算を自動化・効率化できる。Myグリーンサイトでは技能レベルに応じたデジタルギフトを送付でき、エンゲージメントを向上させる。
 CCUSを運用する建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)の長谷川周夫専務理事兼CCUS事業本部長は、「280万人以上の技能者情報基盤を持つグリーンサイトと連携し、CCUSデータの共同利用が進められることは大変意義深い」とコメント。その上で「多くの元請会社や協力会社が客観的なデータに基づいた技能者の評価を効率的に行えるようになり、処遇改善への具体的なアクションにつながることを大いに期待している」と展望する。
 今後、CCUSから取得するデータを技能レベル情報以外にも拡充する予定だ。


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2026年4月14日火曜日

鹿島東北支店/枝垂れ桜との別れ惜しむ/支店ビル建替で伐採

 鹿島東北支店(横井隆幸執行役員支店長)は9日、仙台市青葉区にある支店ビルの建て替えで伐採される枝垂れ桜との別れの会を開いた=写真。支店幹部に加え、本社から市橋克典専務執行役員開発事業本部長、北典夫専務執行役員建築設計本部長も出席。長きにわたり東北支店の歴史を見守り、毎年春には咲き誇る花で社員らの心を癒やしてきた桜との別れを惜しんだ。
 枝垂れ桜は、現状のままでも寿命は10年に満たないと、専門家に診断されていた。京都の「桜守」として知られ、昨年10月に亡くなった植藤造園第16代・佐野藤右衛門さんの「満開の桜を見て、お別れしなはれ」という助言を受け、開花を待って会を企画した。
 北専務執行役員は「新しい支店ビルは木造高層建築のフラッグシップとなる。鹿島の技術、デザイン力、開発力を結集し、桜に恥じない建築にしたい」と語った。新支店ビルは年内にも着工予定で、「鹿島の木造」として、新たな歴史を刻むことになる。


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仙台市/道路補修判断などでAI活用検証/国交省スマートシティ実装支援に採択

 仙台市は、持続可能なインフラの維持管理に向けた先進的な実証事業に本格着手する。公用車などから撮影した走行映像を道路損傷検知AIで解析し、道路台帳やハザードマップなどの情報と統合。道路管理・防災・都市計画などの分野にまたがるデータを地理空間(都市OS)上で分析できるようにする。補修の判断を効率化し、迅速な道路維持管理につなげる。国土交通省の2026年度「スマートシティ実装化支援事業」で支援対象に選定。6月にも走行映像データの収集に乗り出す。
 本年度の支援額は3960万円(25年度からの継続採択)。NTTデータ東北(仙台市青葉区)と連携している。事業名は「複合データの利活用を通じた高度な施策サイクルの実現」。25年度の実証では、インフラ管理部門で巡回不足や非効率な履歴管理が顕在になった。スマートシティ事業で分野横断データを統合・可視化し、高度で効率的な行政判断に生かす。
 実証事業では、道路維持管理や補修計画の高度化に寄与するかを検証する。市の専門知識を学習した行政特化AIを用い、損傷状況や周辺条件を踏まえた補修の緊急度を提示し、職員の判断を補完。判断支援として有効かを確認する。職員がどの程度使いやすさ、効果を感じたかをアンケートやヒアリングし、AIの判断支援が現場に役立ったかを整理する。
 26年度に実証し、28年度の本格実装につなげる。6~8月にデータを収集し、9月から実証実験効果を検証。26年度末にかけて報告書を作成する。
 費用面は、短期的には行政内部で維持費などを捻出。長期では都市計画や公共施設マネジメント、インフラ維持管理などを高度化し、行政運営全体の効率効果を運営費に再投資するモデルを構築する。


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愛媛県今治市/合同庁舎整備基本計画策定業務プロポ公告/4月24日まで参加受付

 愛媛県今治市は13日、「(仮称)今治市合同庁舎整備基本計画策定業務」の公募型プロポーザルを公告した。24日まで参加表明書、5月19日まで企画提案書を受け付ける。6月8日に最終審査結果を通知する。履行期間は2027年3月31日まで。見積限度額は4983万円(税込み)。
 市庁舎と県の今治支局庁舎を一体的に整備する。必要な機能と規模、敷地内配置、概算事業費、事業手法、整備スケジュールを基本計画にまとめる。建設予定地は現支局庁舎と今治市河野美術館の敷地(旭町1の4、8、9、敷地面積約9470平方メートル)。
 現在の市庁舎は本館や3棟の別館、市民会館、付属棟を入れて延べ2万0853平方メートル、支局庁舎は同4579平方メートル。老朽化や耐震性能不足が課題となっている。
 参加資格は単体かJV。官公庁施設か半分以上が事務所用途で延べ1万平方メートル以上の基本計画または基本設計の実績を求める。


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大林組/PCa部材製作図自動チェックシステムを開発/図面整合性確認を大幅省力化

 大林組は、CADで作成したプレキャスト(PCa)コンクリート部材製作図の自動チェックシステムを開発した。設計図や図面同士の整合性を自動で確認するウェブアプリケーション。従来は多くの時間を要していた目視による図面の整合性確認作業を省力化し、生産性向上と品質確保を両立させる。今後、同システムをPCa以外の工法や工種にも順次拡大・展開していく予定だ。
 同システムでは、設計情報を登録してチェック対象の製作図をアップロードすると、自動で図面を照合してチェック結果を出力する。アップロードした製作図から部材寸法や鉄筋本数、かぶり厚さなどの必要な数値や項目が自動で抽出。設計情報と比べて図面間の不整合を検出する。
 約2300枚の図面を作成した地上28階建て・基準階床面積約2500平方メートルの建築現場では、全体の約22%に当たる省力化効果を確認した。従来の図面チェックにかかる作業量は1日約1000人に上る。同システムの活用でチェック項目の一部を自動化し、同約220人分の作業を削減した。
 特に柱や梁などの躯体構造に関わる鉄筋本数やかぶり厚さなどのチェック項目で高い自動化率を実現。柱で99・4%、梁(単梁)で90・1%、同(その他)で69・8%を自動チェックでき、構造関連のチェック業務全体で約86%の省力化効果を得た。


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2026年4月13日月曜日

回転窓/北上する桜前線とマナー

 3月に北上を始めた桜前線はどこら辺まで達したろうか。職場近くの桜は緑の葉桜に変わったが、休日に足を伸ばせば、咲き誇る花をまだ楽しめる▼米国でも桜は人気だ。ワシントン・ポトマック河畔の桜並木は、かつて東京市(現東京都)から2度目に贈られた苗木が始まり。最初に寄贈した苗木は病害虫が付いていたため焼却処分された▼この報告を米国代理大使から受けた尾崎行雄市長は、桜の木の命を絶った事実も包み隠さず語るのが米国伝統の習慣であり、「初代大統領ジョージ・ワシントンがその習慣の生みの親です」と言葉をかけた(『話のタネになる本』から)。ワシントンが少年時代に父親の大切な桜の木を切り、正直に告白した逸話を引き合いに出したのだ。政治家らしい機知が光る▼国際親善のシンボルでもある桜だが、日本では花見客のマナーの悪さが目に余ることも。国内外から多くの人が押し寄せ、地域の生活環境に深刻な影響が生じて中止となった桜まつりもある。オーバーツーリズムが各地で顕在化し、住民の不安は募る▼桜の花言葉は「気高い」「みやびやか」。めでる側も花に恥じない節度を持ちたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183262
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凜/三建設備工業技術統括本部/NAW ZIN MAW THETさん

 ◇挑戦してみると道が開ける
 BIMエンジニアとして工事に役立つソフトやアプリを開発している。昨年3月にBIMの国際的なプロフェッショナル認定の英語版を取得。世界中の最新情報を集め国際標準に沿ったツールを内製できる人材として社内のDX推進を支える。「人手不足の中で仕事をもっと早く進め、もっと自由時間を増やすことに挑戦している。建物は人にとって大事なものであり、その一部を担うのはやりがいがある」と笑顔を見せる。
 ミャンマー出身。「男性の仕事」とされた道路建設の現場で、土木技術者として働く祖母を見て育った。「ミャンマーの建設技術は遅れている部分がある。自分も何かできれば」と考え、工科大学に進学した。卒業後は住宅建設会社で図面作成などを経験。同僚の誘いを受け、当時、同国に進出していた三建設備工業の面接を受けた。2020年2月の来日後は日本語を学びながら研修で各地の現場を回り、設備設計の実務を学んだ。
 最近、「一期一会」という日本語を覚えた。好きな日本の女性ユーチューバーが「日本の文化のベースには、わびさびと一期一会がある」と語り、自分の人生や仕事にも通じると感じた。「今まで過ごし、学んだことは無駄にならなかった。分からなくても、挑戦してみると道が開ける」と力を込める。
 (三建設備工業技術統括本部電気計装システム部BIM・NFチーム)
 (ノウ・ズィン・モーテッ)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183272
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JABMEE/カーボンニュートラル賞/13件選定、大賞に新菱冷熱工業

 建築設備技術者協会(JABMEE、小瀬博之会長)は9日、第14回カーボンニュートラル賞の受賞業績を発表した。応募業績から、各支部の選考でカーボンニュートラル賞13件を選定。大賞には「新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術」(代表応募者・新菱冷熱工業)が輝いた。
 カーボンニュートラル大賞選考委員会「選考委員特別賞」には「温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入」(清水建設)が選ばれた。
 カーボンニュートラル賞は建物からの二酸化炭素(CO2)排出量をゼロに近づける「CN化」に貢献する建築設備などの取り組みと関係者を表彰している。
 第14回カーボンニュートラル賞の受賞業績(代表応募者)は次の通り。
 【カーボンニュートラル大賞】
 ▽新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術=新菱冷熱工業
 【カーボンニュートラル大賞選考委員会「選考委員特別賞」】
 ▽温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入=清水建設
 【カーボンニュートラル賞】
 ▽寒冷地の免震建築(十勝農協連ビル)における環境配慮技術とコミッショニング実績=三菱地所設計
 ▽ショーボンド建設北日本支社におけるカーボンニュートラルへの取り組み=三菱地所設計
 ▽温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入=清水建設
 ▽新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術=新菱冷熱工業
 ▽Toyota Technical Center Shimoyama 車両開発棟・来客棟~自然との共生を図るサステナブル研究開発施設~=竹中工務店
 ▽大成建設関西支店ビル グリーン・リニューアルZEBの実践=大成建設
 ▽別府温泉 杉乃井ホテル「宙館」における環境・設備計画=鹿島
 【カーボンニュートラル賞支部奨励賞】
 ▽環境との共生、周辺との調和からコミュニティを育む南会津町役場庁舎=福島県南会津町
 ▽キトー山梨本社 地域の資源循環に溶け込む『ZEB』オフィス=竹中工務店
 ▽エア・ウォーター健都 脱炭素を目指したイノベーションオフィスの環境・設備計画=竹中工務店
 ▽JR九州社員研修センターの建築設備計画=安井建築設計事務所。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183271
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東京都調布市/味の素スタジアム南東に公園整備/国有地6ha取得、関連費は40億円

 東京都調布市は東京スタジアム(味の素スタジアム)の南東にある国有地約6ヘクタールを取得し公園を整備する。財務省関東財務局が8日に開催した審議会の結果を受け、9月までに国から土地を取得できる見込みになった。スポーツ・防災機能を備えた公園の整備を年度内に開始し、2028年度第1四半期(4~6月)の供用開始を目指す。
 25年8月に市は味の素スタジアムを本拠地とするJリーグ・FC東京と「包括連携に関する協定」を結んでいた。スポーツを通じたまちのにぎわい強化などを目指し国有地活用に向けた基本計画も策定。再整備の機運が高まっていた。
 公園には、天然芝のサッカー練習場やテニスコートを整備する。災害時には帰宅困難者の受け入れも想定し、防災備蓄倉庫なども設ける。練習場などはFC東京が主体で整備し、市に寄付する。公園の指定管理はFC東京が担当。市は指定管理料を支払う。用地の確保と練習施設以外の整備も市が実施する。
 市は26年度予算に関連予算として、40億2313万円を計上している。「調布基地跡留保地整備計画造成工事」は7月に制限付き一般競争入札で公告する予定。公園の基本設計はアトリエ尖が担当している。
 取得する土地は西町666の1などの調布基地跡地留保地。1974年に国が米軍から返還を受けて以降、「当面の間、処分を保留する」土地に指定され、一般開放されていなかった。その後国は03年に都市部の大規模国有地利用について「原則利用、計画的有効活用」と方針を転換した。
 市は08年には該当の土地を含む留保地利用計画を国に提出していたが、市の財政事情などが原因で事業化していなかった。


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2026年4月10日金曜日

三菱地所ら/ザ・ランドマーク名古屋栄が竣工/施工は竹中工務店

 三菱地所とJ.フロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社が名古屋市中区で建設を進めていた「ザ・ランドマーク名古屋栄」が竣工し、9日に竣工式が建物内で開かれた。多数の関係者が出席し、栄地区では最も高いランドマークの完成を祝った。設計は三菱地所設計と竹中工務店、施工は竹中工務店が担当した。
 神事には三菱地所の岩田聡執行役常務、J.フロント都市開発の平井裕二社長、日本郵政不動産の細井成明常務開発本部長、明治安田生命保険の大崎能正常務執行役、中日新聞社の久野哲弘取締役、三菱地所プロパティマネジメントの高橋哲也代表取締役副社長執行役員、三菱地所設計の露崎達也常務執行役員経営企画部長、竹中工務店の八木康行専務執行役員らが出席した。
 ザ・ランドマーク名古屋栄の規模はS、SRC、RC造地下4階地上41階建て塔屋1階延べ約10万9700平方メートル、高さは約211メートル。地下鉄栄駅とも直結する。オフィスのほか東海エリア初の「コンラッド・ホテル&リゾーツ」、栄エリア初の「TOHOシネマズ」が進出。商業施設「HAERA(ハエラ)」も整備される。
 三菱地所の茅野静仁執行役員中部支店長は、2022年7月の着工以来、約4年の工期で予定通り完成を迎えることができたことについて「事業者側と施工者がチーム一丸となって取り組んだ結果」と振り返るとともに「竣工はスタート。皆さんに今後も愛され、使っていただけるプロジェクトにしていきたい」と話した。


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回転窓/没頭して得る確かなもの

 「没入」という言葉が、楽しさを表現するキーワードになって久しい。「○○の世界に没入できる」「圧倒的な没入感」。エンターテインメントの世界で、こんな宣伝文句が増えている▼小田急箱根が13日に立体音響システムを搭載したロープウエーゴンドラ「音箱(OTOBACO)」の運行を始める。天候に合わせて、風景と音が一体となった新感覚の没入体験を提供する▼ゴンドラにはスピーカー8台と低音再生のウーファー2台を搭載し、眺望に合わせた壮大な音楽が乗っている人を包む。晴れの日はピアノ協奏曲、雨や曇りの日には箱根の景色の想像をかき立てるデジタルミュージックが流れる▼映画館のような立体的な音響が楽しめる「ドルビーアトモス」システムをゴンドラに搭載したのは世界で初めて。早雲山から大涌谷までの区間を片道で貸し切り運行する。箱根でしか味わえない新たな観光価値の創出に一役買いそうだ▼建設業界ではVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を駆使した没入型の業務体験や学習方法が広がっている。効果も高いと聞くが、目の前の仕事に“没頭”し、得られる成果と経験も大切にしたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183204
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日建連、不動協/民間建築の課題解決で協議体設置へ/受発注者の意思疎通深化

 物価高騰や人件費の上昇など急激なコスト増に直面する民間建築工事の課題解決に向け、日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)と不動産協会(不動協、吉田淳一理事長)は協議体の立ち上げで合意した。同じテーブルに着き、円滑な意思疎通を通じて、発注者と受注者の間にある認識の違いを埋める。両団体トップから報告を受けた金子恭之国土交通相は「歴史的な取り組みだ」と述べ、協力する意向を示した。=2面に関連記事
 宮本会長と吉田理事長は9日、金子国交相に制度面や政策面で支援を求める要望書を提出した。協議体では、工事の発注者と受注者というそれぞれの立場から見える課題を共有し、円滑な意思疎通を図る。意見交換のテーマには、▽担い手の確保▽就労意欲に応じた柔軟な働き方の確保▽労務費の行き渡り▽生産性向上▽都市再生関係事業への支援措置の充実-の5項目を盛り込んだ。協議体の開始時期や主要論点は今後具体化する。
 大規模開発の延期や中断が相次ぐ現状に、両団体は危機感を強めている。要望書では「都市の国際競争力強化、自然災害に対する防災力強化、環境問題への対応、良好な住環境の整備など、喫緊の課題の解決に著しい支障が生じている」と窮状を訴えた。
 吉田理事長は「社会課題が輻輳(ふくそう)的に存在している。できることを、スピード感を持って進めなければならない」と指摘。「協議体で施工を取り巻く状況や課題を適切に共有し、理解をさらに深めていく」と考えを表明した。宮本会長は「意見を率直に交わすことがウィンウィンの関係につながる。何を議論すべきか、何が課題かを整理し、認識の違いを明確にしながら進めたい。一定のスピード感も必要だ」と語った。
 金子国交相は「両団体の取り組みが実を結ぶよう最大限努力したい」と協力姿勢を見せた。「建設投資の約7割を占める民間工事は、なお十分に理解されていない」とも指摘。「建設業と不動産業は社会経済システムを支える基盤整備産業として、一体的に発展していく必要がある」との認識を示した。


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五洋建設が創業130周年/時代の変化先取りし未来創造/ロゴも制定

 五洋建設が10日に創業130周年を迎え、「新たな挑戦がつづく」というコーポレートメッセージを打ち出す。時代の変化を先取りし、進化し続けて未来を切り開くという思いを込める。清水琢三社長は「これからも『進取の精神』でサステナブルな建設事業の実践と新技術・新分野への挑戦を続け、全ステークホルダーがわくわくする建設の未来を切り拓(ひら)く」と展望する。
 進化を目指す新たな挑戦のテーマとして、「サステナビリティの取り組みは現場から」と「建設の未来を切り拓く」を掲げる。
 ESG(環境・社会・企業統治)の観点から、サステナビリティを常に意識した事業活動や企業行動を会社のDNAとして進化・定着させる。二酸化炭素(CO2)削減やネーチャーポジティブ(自然再興)の取り組みを推進し、DE&I(ダイバーシティー・エクイティ&インクルージョン)やステークホルダーとの適正取引も着実に進める。
 若者が魅力を感じる建設現場を実現するため、AIとロボットも実装していく。1日付でICT推進室を改組して設立した「グローバルDXセンター」が先導し、デジタル施工の高度化や設計・施工計画の自動化などをけん引していく。
 同社は、130周年を記念するコーポレートロゴマークも制定した。


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清水建設ら/BIMデータを4DVRに自動変換/円滑な合意形成後押し

 清水建設は施工支援システムとして、BIMデータを4D(3D+時間軸)のVR(仮想現実)に自動変換するシステムを開発した。ウェブで施工手順に沿ったモックアップのVRを再生する。高性能PCや専用アプリケーションを不要とし、BIMの専門知識がなくても視覚的に施工手順が再現可能。ウェブサイトで複数人が同時閲覧でき、関係者間で速やかに情報共有して円滑な合意形成や意思決定を後押しする。
 現場支援システムは「VR Snapi(スナッピ)」として、スマートシティーのコンサルティングサービスなどを手掛けるAndeco(大阪市中央区、早川慶朗代表取締役)と共同開発した。
 米オートデスクのBIM統合シミュレーションソフト(Navisworks)を活用し、物件の3Dモデルデータを4DのVRに変換するプラグイン(機能拡張プログラム)になる。施工手順の確認が必要な工種と工程、再現間隔を入力すれば、Navisworksの3Dデータを読み込んで対象工種・工程の3Dモデルを切り出し、自動的に4DのVRとして可視化する機能を備える。
 ウェブを介して遠隔地からでも複数人が同時に簡単にアクセス可能。ゴーグルを着用してVR空間に入れば実物大の4Dモデルを視認でき、関係者間の合意形成協議を確実にスピードアップさせる。
 清水建設は、新システムを「施工特化型4DVR」と位置付ける。現場での施工手順の確認や伝達にとどまらず、発注者への施工計画説明や若手向けの教育・研修、新技術の検証といったあらゆる場面での効果発揮を期待する。
 今後、新システムに現場のDXに役立つ機能を開発・追加し、生産性向上ツールとしてさらなる改良を図る。


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2026年4月9日木曜日

回転窓/桜を追う子どもたちの行く学校

 隠れた桜の名所でもある近所の公園は、雨降りだったこの前の土曜日も満開のソメイヨシノを見ようと出掛けてきた人が多かった。風が強く、咲いたばかりの白い花びらも、中央に赤色が寄った散り際の花びらと一緒に舞った▼それを手でつかまえようと、小学校の入学式が間近になった子どもたちが元気に追い掛けていた。薄日が差した時間があって、雨のしずくがきらきら光る。輝くような桜と子どもたちの笑顔がとてもまぶしく見えた▼文部科学省の有識者会議が、学校の適正規模・適正配置に関する議論の成果をまとめた。公立小中学校の半数で校舎の築年数が40年を超え、その約7割は改修が必要。人口減少で小学校と中学校が1校ずつしかない市町村の割合は16%となった▼会議は広域化や総合化、現代化からの対応が必要と指摘。まちづくりと一体にした在り方の検討などを求めた▼文科省は議論を「適正規模・適正配置等に関する手引き」の改定に反映する。社会や教育が変わっても、児童や生徒を育み、学びの場であり続ける学校。新しい手引をベースに、優しさに包まれた笑顔あふれる空間が提供されたらいい。


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ドトールコーヒー/代々木公園にカフェオープン/1964年の東京五輪宿舎を活用

 コーヒーチェーンのドトールコーヒー(東京都渋谷区、星野正則社長)は9日、東京都渋谷区にある代々木公園に「ドトールパークカフェYOYOGI」をオープンする。1964年の東京五輪で使われた宿舎を活用。レトロな外観を残しつつ、公園を訪れた人の新たな憩いの場を提供する。
 建物は1947年に米軍宿舎として整備された。1964年の東京五輪ではオランダ代表の宿舎として使用。その後は都が保存していたが、老朽化が激しく一般開放はしていなかった。2025年、改修を目的に建物をいったん解体。都立公園の新たな魅力づくりのため、都公園協会が同社を運営事業者に決めていた。
 店舗の内装には五輪の歴史を伝えるデザインを取り入れた。天井に五つのリング状の照明を採用している。建物の歴史を伝えるパネルも設置。壁面に庵治石を敷き詰め、自然との調和を演出している。
 店舗の所在地は代々木神園町2の1。面積は105平方メートルで、「ドトールパークカフェ」ブランドの出店は東京都江戸川区、千葉県柏市に続き、3店目になる。月内に水戸市でも新規店舗がオープンする。
 都と都公園協会は、観光活性化の一環で、都立公園の夜間利用促進に注力している。秋ころには代々木公園内の噴水リニューアルが完了する予定。照明を強化し、夜間も楽しめる環境にする。ドトールコーヒー担当者は「当初は午後7時までの営業だが今後は延長も検討する」とし、カフェとの相互利用も見込まれる。


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山口県周南市/徳山動物園管理運営整備など/ワールドインテックグループと基本協定

 山口県周南市は、Park-PFI(公募設置管理制度)を導入する「徳山動物園管理運営及び広場ゾーン外整備事業」の概要を明らかにした。動物と来場者をつなげる架け橋となるようさまざまなイベントを行うほか、動物のグッズを販売する店舗やキリンを鑑賞できるフードコートを新設するなど民間事業者のノウハウを生かした運営が行われる。このほど、事業者に選定したワールドインテックグループと基本協定を結んだ。指定管理者制度も採用する。
 園内では体験型ワークショップやステージイベントを行い、グルメが集まるにぎわいの場を創出。キリン園舎の近くに屋内休憩所を整備し、フードコートではキリンを眺めながら食事を楽しめる。観光案内施設や動物図書コーナーも設置する。芝生広場や園路、橋なども整備する。2049年3月末まで施設の維持管理と運営を行う。
 ワールドインテックは店舗などを運営し、設計・監理は笹戸建築事務所と山口建設コンサルタント、施工は共同産業と矢田工業が担う。


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PFI・PPP協会/日本式PFIで復興後押し/ウクライナ官民連携支援庁と覚書交換

 日本PFI・PPP協会(植田和男会長兼理事長)は7日、ウクライナの官民連携支援庁と日本のPFI方式導入に向けた「官民連携(PPP)分野における協力に関する覚書」を交換した。ウクライナでの戦闘が終了後、高い公平性や透明性を持つ日本式のPFIで同国の復興を後押しする。日本企業の海外進出にもつなげる。
 今後はウクライナが関心を示すプロジェクトを抽出する。並行して同国と交流できる地方自治体や、同国市場に関心のある企業を募り、戦闘終了後にモデル事業として展開する。
 モデル事業の実施に当たっては公募文章などの作成に協力する。落札者選定手順の透明・公平性や説明責任を担保するメカニズムを伝える。
 6月にポーランドで開かれる「ウクライナ復興会議」に同協会も参加する。今後の活動スケジュールなどを協議するとともに、ウクライナ側から提案された復興プロジェクトを検討する。病院やダムなどの再整備が想定されるという。
 植田会長兼理事長は覚書の調印式で「ウクライナと日本の交流発展のため、太いパイプをつくり上げる第一歩になる」と話した。ウクライナ官民連携支援庁のガチェチラゼ長官は「ウクライナの支援につながるプライベートファイナンスを導入してくれることは私たちにとってとても貴重な機会だ」と期待を寄せた。


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話題の技術/ケミカルグラウト/高圧噴射撹拌工法による杭補強工法

 ◇建物供用中に杭基礎周辺耐震補強
 ケミカルグラウトは、地盤改良による既設建物の杭基礎耐震補強技術を確立した。自社開発の超小型施工機を活用し、建物を供用しながら屋内から直下に広がる杭基礎周辺の地盤改良を施す。全面的な建て替えによる補強と比べコストを大幅に抑えられ、日常の生活や業務などにもほとんど影響しない。防災拠点やBCP(業務継続計画)の観点から学校や病院、工場などを想定し、建設会社や建築設計事務所などに提案していく。
 任意の深さで大口径の地盤改良が可能な高圧噴射撹拌工法を既設建物の杭周囲で展開し、杭基礎を耐震補強する技術になる。国土交通省の革新的社会資本整備研究開発推進事業(BRAIN)に採択された「高圧噴射撹拌工法による既存杭補強工法」として5年間かけて開発。実大実験や3DFEM(影響)解析で杭基礎の補強効果を確認し、このほど建築研究所から研究開発達成との評価を得た。
 自由度の高い高圧噴射撹拌工法によって杭基礎の耐震補強を実現する。自社開発した高圧噴射撹拌工法対応の超小型施工機(長さ0・8メートル、幅0・5メートル、高さ1・8メートル、本体重量360キロ)を用いることで、屋内からでも施工可能。1階の入居者や利用者に限り一時的な退去が必要になるものの、2階以上は供用したたま耐震補強できる。従来の施工機に比べ長さ1・7メートル、幅0・7メートル、高さ0・6メートル縮小し、重量も10分の1程度になる。
 杭基礎の耐震補強効果は、土槽での模型実験や試験ヤードに打設した杭を用いた実大実験で確認。3DFEM解析による再現解析も実施した。
 従来の建て替えに比べコストメリットも大きい。同社が試算したところ、RC造の集合住宅を対象にした場合、杭補強工法の費用は3分の1~5分の1程度に低減可能と見る。
 今後、南海トラフ地震や首都直下地震などの災害に備え、緊急輸送道路沿いにある建築物や防災拠点となる学校・病院、工場などの基礎補強ニーズなどを掘り起こし、新たな収益源として育てていく。当面は年数件程度の採用を目指す。将来的には同数十件程度の需要が創出されると見込んでいる。
 同社の担当者は、「高圧噴射撹拌工法で建物を供用しながら杭基礎周辺の耐震補強が実現できるという認知度を上げないといけない」とし、BRAINによる技術開発の成果を親会社の鹿島以外も含めたゼネコンや建築設計事務所などに説明していく。その上で「興味を持っていただけた会社と連携し、実績を積み上げながら信頼度を高めたい。ゆくゆくは有効な工法として認知され、行政が補助金などで支援するような形で展開されていけばいい」と展望している。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183155
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2026年4月8日水曜日

回転窓/地域資源を守るには

 さて問題です。10月10日は何の日?答えは体育の日だけではない。東京都内に限って言えば「銭湯の日」でもある。1964年10月10日に開幕した東京五輪にちなみ、銭湯経営者で組織する東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が制定した▼若者の間でもブームになりつつある銭湯。小欄の近所にも銭湯があり、通い始めて3年以上がたつ。壁に描かれた風景画を眺めながら、ぼーっと湯船につかり、水風呂で引き締める。これを繰り返して日頃のストレスを発散している▼地域とともに歩んできた銭湯は、当然ながら湯を沸かすのに燃料を使う。エネルギー価格の高騰はダイレクトに入浴料へ跳ね返り、値上げが繰り返されてきた▼現在はおおよそ550円だが、中東情勢がどう料金に影響するかが心配だ。懐を気にせず利用できる時代は終わってしまったのだろうか。とはいえ、採算を無視して営業を続ければ立ち行かなくなる。銭湯経営者は苦境に立たされている▼銭湯は単なる入浴施設ではなく、人とのつながりを育む場でもある。地域の大切な宝物が失われるのは忍びない。銭湯ファンとして妙案がないか、知恵を絞りたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183141
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大阪府、大阪市、堺市/中東情勢踏まえ中小企業支援強化/相談窓口や制度融資を拡充

 中東情勢の緊迫化や原油価格の上昇を受け、大阪府域でも骨材業界など一部で収益圧迫の影響が出始めている。こうした状況を踏まえ、大阪府、大阪市、堺市は中小企業の資金繰りや経営支援に向けた対策を相次いで打ち出した。相談窓口の設置や制度融資の拡充により、影響の長期化に備える構えだ。
 大阪府は1日に制度融資「経営安定サポート資金(オールラウンド型)」の受け付けを開始した。中東情勢や原油高など多様な要因による業績悪化に対応するもので、売上高や利益率が前年同月比で減少した中小企業を対象とする。融資限度額は2億円(うち無担保8000万円)とし、幅広い資金需要に対応する。
 大阪市は、大阪産業創造館を拠点にワンストップの支援体制を構築。専門家による無料の経営相談や資金繰り相談、セーフティーネット保証の認定申請、制度融資の受け付けを一体的に提供する。中東情勢や原油価格高騰、米国関税措置など複合的な外部要因に対応し、事業継続を後押しする。
 堺市も同様に、産業振興センターや商工会議所に特別相談窓口を設置。資金繰りに支障を来す事業者に対し、制度融資の案内や専門家による経営支援につなげる体制を整えた。燃料費や原材料価格の上昇といったコスト増への対応を支援する。
 建設関連でも骨材や輸送コストの上昇が利益率を圧迫する動きが出ており、今後の情勢次第では影響の広がりも懸念される。行政は早期の相談・活用を呼び掛けており、企業側にとっては資金繰り対策と情報収集を並行して進める重要性が高まっている。
 相談窓口は次の通り。
 ▽大阪府中小企業支援室金融課(電話06・6210・9508)▽大阪産業創造館経営相談室(電話06・6264・9838)▽堺市産業振興センター金融支援課(電話072・255・8484)。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183138
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宮崎県延岡市/リサイクル複合施設整備基本計画案を公表/27年度に事業者公募

 宮崎県延岡市は、長浜町のクリーンセンター敷地内にある粗大ごみ処理施設とリサイクルプラザゲン丸館を複合施設として現在地で建て替える「延岡市リサイクル複合施設整備基本計画」の案を公表した。事業手法はDBO(設計・建設・運営)方式の採用を基本とし、施設整備費は約72億3000万円(税込み)と試算した。2026年度は基本設計に着手。27~28年度に事業者選定を行う。
 26年度一般会計当初予算に基本設計や生活環境影響調査委託費、既存施設解体費など2億5702万2000円を計上した。基本設計は指名競争入札を予定している。
 1日当たりの処理能力は17・5トンで、内訳は燃やさないごみと粗大ごみが9・8トン、びん・缶が3・5トン、古紙・古布が4・2トン。31年度の完成、32年度の供用開始を目指す。管理運営期間は20年。
 事業手法は従来方式、DBO方式、DB+O(設計・建設の一括発注、運営の別途発注)方式、BTO(建設・移管・運営)方式のPFIを比較検討。VFM(バリュー・フォー・マネー)の試算では、DBO方式を採用した場合、従来方式に比べ2・67%の削減と最も割合が高かったことなどから、DBO方式の導入を前提に手続きを進める。
 基本計画は27日まで意見募集を行い、5月の策定を目指す。
 基本計画策定等業務はパシフィックコンサルタンツが担当。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183140
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西松建設/コンクリひび割れ調査効率化アプリを開発/点検調書作成を省力化

 西松建設は、コンクリート構造物のひび割れ調査を効率化するアプリケーションを開発した。画像開析ソフトで出力した膨大なひび割れの点検結果データを取り込み、一括して整理・分析する。従来は手作業で対応していた点検調書の作成作業が大幅に省力化できる。インフラ老朽化対策の生産性を高めるツールとして、効率的な点検・調査や適切な補修・補強の実施判断に役立てていく。
 ひび割れの点検結果に関する膨大で多様なデータをアプリに取り込み、一括管理やデータ間の連携を可能にする。情報を選別して表示を自動制限するひび割れの「フィルタリング機能」、色の濃淡で健全度を可視化する「ヒートマップ機能」も搭載している。
 フィルタリング機能では、ユーザーが指定したひび割れの幅や長さ、方向の値に応じて対応可能とした。把握したいひび割れだけを即時に抽出し、高精度な点検データを効果的に活用できる。
 ヒートマップ機能では、単位面積当たりのひび割れ長さに基づく展開画像を色分けして表示する。ひび割れの発生を可視化し、コンクリート構造物の健全性評価が可能だ。分析結果と周辺の地形・地質情報、過去の補修・補強実績を重ね合わせることで、個別の施設特性に応じたひび割れの発生傾向を明らかにする。今後は、アプリの積極活用やさらなる機能向上を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183134
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2026年4月7日火曜日

回転窓/強火だけでは、組織は焦げる

 4月に入り、職場で上司という役を与えられた人もいる。だが、役に就いても中身は自動で備わらない。ここで戸惑う管理職は少なくない。部下との距離、マネジメントの加減、ハラスメントとの境界。どれも曖昧で、一歩間違えれば信頼を失う▼「俺の背中を見て学べ」は、もはや時代にそぐわない。火加減を誤れば料理は焦げるだけだ。米組織心理学者ケン・ブランチャードが提唱した「シチュエーショナルリーダーシップ」は、その加減を見極めよと説く。部下の段階をしっかり見定め、手を貸すか任せるか。現場では判断が問われる▼経験が浅い段階では、迷わせない指示が必要だ。火の通り具合を見て対話で考えさせる。任せられるようになれば手を引く。同じ料理法をあてがうのは思考停止にほかならない▼厳しさは欠かせない。だが、それが「指導」か「圧力」かは紙一重だ。部下の成長よりも自分の評価を優先した瞬間、その境界は崩れ、ハラスメントが顔を出す▼問われているのは目の前の一人に合わせて変われるか。その一歩を踏み込めるかどうかで、肩書は意味を持つ。覚悟がなければ、看板倒れで終わるだけだ。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183114
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ヤマコン/創立60周年感謝祭開く/100億円企業を決意

 コンクリート圧送業界トップのヤマコン(山形市、佐藤隆彦社長)が創立60周年を迎え、グループ会社で創立55周年となる車両整備を担うサニックス(佐藤啓社長)との合同感謝祭を4日、山形市のパレスグランデールで開いた。会社を支える社員に感謝を伝える記念事業として、両社の社員をはじめ佐藤孝弘山形市長、地元金融機関の頭取ら約430人が出席し、節目の年を祝うとともに、さらなる飛躍へ決意を新たにした。
 佐藤隆彦社長は「さまざなま困難の中でも会社が歩みを止めることなく続いているのは、現場の最前線で汗を流し、知恵を絞り安全と品質を守り抜いている社員の皆さんの力があってこそ。その積み重ねこそがヤマコンの誇りであり、最大の強みだ」と強調。ヤマコングループとして売上高100億円を目指す目標を掲げ「夢を持つことが理想となり、計画となり、着実な行動を通じて大きな成果へとつながる。ともに未来を築いていこう」と力を込めた=写真。
 式典では、創業者・佐藤勝彦名誉会長のDNAを原点に大きく成長するため、ヤマコングループを統括する「SHО-Kアライアンス」のロゴマークを発表。山形市にレンタルの電動アシスト自転車7台、市内循環バス停ベンチ4基を寄贈。佐藤山形市長は「社会インフラの建設に不可欠なコンクリート圧送技術のパイオニアとして、ますます発展し、力添えをお願いしたい」し語り、感謝状を贈った。
 同社は1966年3月に前身の山形コンクリートサービスとして、山形の財界人12人が株主としてコンクリートポンプ車を購入し創業。コンクリート圧送業として建設現場への安定供給の一翼を担い、赤をコーポレートカラーに「燃える赤いポンプ車軍団」として確固たる地位を築いてきた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183102
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政府WG/26年度官公需中小向け目標案61%、契約額6・5兆円

 ◇プランで実効性確保
 経済産業省は6日、中小企業の賃上げに関する関係省庁のワーキンググループ(WG)に、官公需法に基づく2026年度の「中小企業者に関する国等の契約の基本方針」の案を示した。中小企業者向けの契約目標は前年度と同じ61%、契約額は約6・5兆円(前年度約5・9兆円)。26年度は官公需に関するプランに基づく取り組みを推進。プランには27年度までにすべての工事発注の契約書にスライド条項を定め、その運用基準を策定することなどを盛り込んだ。
 6日に「賃上げに向けた中小企業等の活力向上に関するWG」を開いた。基本方針の案は、設立10年未満の中小企業者向けの契約目標を3%以上と定めた。価格交渉時には一方的に価格を決定せず、迅速・適切に協議を行うことや、受注者が交渉時に提示した公表資料を合理的な根拠として尊重すること、入札からの契約でも実勢価格が変化した場合に再協議できることなどを明確にする。
 地方自治体は国に倣って必要な施策を講じることに努める。25年9月はコストアップに対して価格転嫁できた割合を示す価格転嫁率が52・1%(25年3月52・3%)に低下していた。
 官公需を巡っては初めて策定した「価格転嫁・取引適正化加速化プラン」に基づいて対策を講じる。プランには、作成するすべての予定価格に需給、原材料費、人件費、エネルギーコストなどの実勢価格を反映し、複数年度契約でも期中の価格変動を適切に反映する取り組みを行った割合を26年度末までに100%(24年度実績90%)にする。すべての工事契約を対象に、受注者から請負契約の変更の申し出があった場合に、変更の実績がないことを理由に協議に応じないようなことをせず、誠実に対応する割合も100%(78%)にする。
 工事発注については、27年度末までに契約書にスライド条項が100%設定され、運用基準が策定されているようにする。24年度の実績は、スライド条項の設定が59%、再協議条項の設定が51%、年1回以上の協議の実施が2%になっているという。24年度の活用割合が97%になっている低入札価格調査制度または最低制限価格制度の活用も100%にする。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183115
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JFEHD、三菱商事/川崎・扇島に受電容量60MWの大規模DC

 JFEホールディングス(HD)と三菱商事が、川崎市川崎区の臨海部にある製鉄所跡地に受電容量60メガワットの大規模データセンター(DC)を建設する。敷地面積は5ヘクタールの予定。隣接地に立つJFEHDの自家発電所から電力を受ける。2031年度に稼働し、将来的には規模を拡大したい考え。AIの普及に伴い、急拡大しているDC需要に応える。
 DCの建設地を含めた周辺エリアは「京浜扇島地区」で、JFEスチールの東日本製鉄所京浜地区だった。23年9月に高炉の稼働を休止した。
 両社は6日、電力事業とDC事業の共同実施に向け、3月末に基本合意書を交換したと発表した。60メガワット級のハイパースケールDCは世界のトップを走る大手IT企業が利用する規模で、数万平方メートルの延べ床面積が必要になることが想定される。
 三菱商事とJFEHD、MCデジタル・リアルティ(MCDR、三菱商事と米国企業が出資した会社)は今後、クラウドやAI計算の基盤構築が可能なDC設計を含めた具体的な計画策定を推進する。
 将来的に土地利用転換の進展やDC事業の拡大に合わせた発電所の増強も見込まれる。三菱商事とJFEHDは水素基地が計画されている扇島地区の特性を生かし、グリーン電力の供給も目指す。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183116
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鹿島/外ケーブル補強工法をUFC道路橋床版交換に国内初採用

 鹿島は、高速道路橋の既設RC床版を「超高強度繊維補強コンクリート(UFC)道路橋床版」に取り換える工事に、外ケーブルで鋼桁を補強する工法を採用した。RC床版に比べ軽量なUFC道路橋床版と鋼桁補強による上部工の重量増加を最小限に抑え、耐震性の大幅な向上と工期の短縮にも貢献する。UFC道路橋床版を用いる高速道路橋の大規模リニューアル工事で導入を拡大するため、技術をさらに改良していく。
 外ケーブル補強工法と組み合わせたUFC道路橋床版への交換は、中日本高速道路名古屋支社が滋賀県彦根市で進める「名神高速道路(特定更新等)河内橋他1橋床版取替工事」の現場で、2025年6月と11月にそれぞれ採用、施工した。鋼単純合成鈑桁橋長29・1メートルにわたる範囲で、UFC道路橋床版に44枚(上下線各22枚)取り換えた。鹿島によると国内で初の事例になる。
 UFC道路橋床版は、阪神高速道路会社と共同開発した。既設RC床版を現行設計基準に対応したプレストレストコンクリート(PC)床版に取り換える場合、鋼桁補強や耐震補強が必要になる場合がある。ただフランジの増厚や補強部材を追加する従来工法は重量が大きく工費もかさむ。そこで鋼桁補強を最小限に抑え、取り換え期間中の補強作業が不要になる外ケーブル工法を組み合わせることにした。
 外ケーブル工法は、ケーブルを鋼桁下部に配置して定着部や偏向部を介しケーブルを緊張することで、鋼桁上部からの負荷に対する耐力を向上させる。PC橋に用いられることが多い補強工法になる。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183109
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2026年4月6日月曜日

回転窓/考・コミュニケーションスキル

 新入社員の皆さんは、きょうも研修に臨んでいるだろうか。入社式を終えてから5日ほど。社会人生活が始まり、慣れない環境での緊張と不安も、これから少しずつ和らいでいくに違いない▼社会人に求められる力の一つに、コミュニケーション力がある。単に人と会話を交わせればいいわけではない。お互いの距離を縮め、信頼し合える関係を築くのに必要なスキルと言えよう▼米国の心理学者アルバート・メラビアンは1971年、視覚、聴覚、言語がコミュニケーションに与える影響を数値化した。感情や態度を伝える場面で、最も影響の度合いが大きいのは視覚からの情報。表情やしぐさ、視線によって相手に与える印象は大きく変わるという▼逆に相手の表情などに目を向ければ、その気持ちを読み取る手がかりになるかもしれない。ただし、見た目の印象がすべてではない。声のトーンや話す速さ、言葉がうまく組み合わさり、はじめて意思を伝えられる▼まずは相手の目を見て話し、そして相手の話に耳を傾けてうなずく。「なんだそんなことか」と思える小さな積み重ねが、コミュニケーションスキルの向上につながる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183053
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凜/関東建設マネジメント企画部育成課技術主任・坂入麻美さん/チャレンジ精神大事に

 広報部門では、社員向けのメールマガジンや自社を紹介するパンフレットの作成に携わってきた。「変化を好む」性格は広報の仕事と相性が良く、自身のアイデアで会社のPR動画を作った時は、「最高に楽しかった」と笑顔で語る。業務で身に付けた“チャレンジ精神”で、会社のさらなる成長に貢献している。
 前職では、非常勤職として国土交通省で秘書業務を経験。仕事と子育ての両立を考え2021年に転職した。2年目に配属された企画部企画課で広報業務を担当。自身の発案で始まった社内向けメルマガは「話題探しに苦労」しながらも、3月時点で90号を超えた。
 広報業務と並行し、就労環境の改善につながる企画提案にも取り組む。女性活躍の推進を後押しする企業を対象とした「えるぼし」認定で「約半年間、関係機関との調整」に奔走。苦労の末に取得へと導いた。
 「多くの人に会社を知ってもらいたい」という思いも込め、国民的人気キャラクターのガチャピンが出演するユーチューブチャンネルとのタイアップ動画も制作。建設業界特有の「専門用語をかみ砕いた表現」を織り交ぜながら台本を仕上げた。配信開始以来、再生回数は1・6万回と順調に伸びている。
 新年度への切り替えに伴い、リクルートが主業務の育成課に異動した。広報業務などで培った経験を「採用の場面でも上手に生かしたい」と気持ちを新たにする。
 (さかいり・あさみ)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183069
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マイクロソフト/日本に1・6兆円投資/データセンター開発も

 米マイクロソフトは3日、日本のAIインフラを強化するため、2029年までの4年間で1兆6000億円投資すると発表した。データセンター(DC)の開発にも充てる見通し。精密製造やロボットの設計・製造などの現場でAIのニーズが拡大している。投資で社会課題の解決と国際競争力強化を支援する。
 同社のクラウドコンピューティングサービスを利用できる環境を整えるため、国内にDCを設ける。具体的な建設候補地は公表していない。技術面ではソフトバンクやクラウドサービスを提供するさくらインターネットと連携する。両社のAI計算基盤を活用し、ユーザーとネットワークを結ぶアプリケーション層やユーザーインターフェース、管理機能などの開発を検討する。
 AIスキルを持つ人材の育成にも力を入れる。国はAIとロボティクス分野で40年までに約320万人の労働力が不足すると予測しているという。NTTデータやソフトバンク、NEC、日立製作所、富士通と協力し、30年までに100万人のエンジニアや開発者を育成する。
 ブラッド・スミス社長は「世界最高水準のテクノロジーを日本に提供するとともに、安全で信頼性の高いインフラの構築に取り組む」と投資の意義を強調。3日午前、首相官邸で高市早苗首相に面会し、投資計画を説明した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183066
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政府/太陽光パネルリサイクル法案決定/再資源化を義務付け

 政府は3日、大量の排出が見込まれる太陽電池廃棄物の再資源化を促す太陽光パネルリサイクル法案を閣議決定した。特別国会に提出する。多量の事業用太陽電池を廃棄する太陽光発電事業者などにリサイクルの取り組みを義務付け、国が認定した事業者の計画に基づくリサイクルの実施を求める。廃棄物処理法に基づく都道府県ごとの許可を不要にしたり、技術開発や施設整備に対する財政措置を講じたりすることで、リサイクルの体制を全国的に整える。
 早期の成立、2027年末から28年初めの施行を目指す考え。メガソーラー事業者が主な対象で、ガラス材料を含む板状の太陽電池を想定。廃棄のための実施計画を環境省、経済産業省が認定する。該当する事業者や、計画を届け出る重量などは今後検討し、政省令で定める。
 法案によると、関係する▽国▽自治体▽事業者▽収集運搬・処分事業者▽排出者(解体工事業者など)▽製造・輸入業者、販売業者-各主体の役割、リサイクル目標、施設整備、費用の低減、技術開発の方向性を示す基本方針を国が策定する。太陽光発電事業者などに対する規制として、国が指導・助言、勧告・命令する措置を定める。
 「廃棄実施計画」の受理から30日経過しなければ、事業者が自ら排出したり、工事や作業を行わせたりできない。計画は重量、排出予定時期、処分方法、工事発注先などを明らかにする。不十分な計画や、合理的な理由なく埋め立て処分が選択されていた場合は変更が求められる。計画と異なる廃棄など、違反には最高100万円の罰金を科す。
 再資源化のための事業計画計画が認定されると、廃棄物の保管日数などの特例が受けられる。法案には製造・輸入業者、販売業者が取り組む事項も定めた。経産省は太陽光パネルを資源有効利用促進法に基づく指定再利用促進製品に指定し、環境配慮設計を求めることも検討する。最終処分場の残余年数やリサイクル費用の状況などから、制度を見直す検討規定を付則してある。施行は公布から1年6カ月以内となっており、国会会期中に成立した場合、施行は早ければ27年末となる。
 使用済み太陽光パネルは、設備の寿命によって30年代後半から大量に廃棄され、現在の約6倍となる最大約50万トンの年間排出が見込まれる。環境省によると、現状は埋め立て処分費が1キロワット当たり約2000円なのに対し、リサイクル費用は8000円超という。現在パネルは廃棄物処理法による適正処理が義務付けられているものの、パネル専用のリサイクル施設は87件、年間処理能力は約13万トンとされることもあって、リサイクルを検討する事業者は約4割にとどまる。
 そのため国主体でリサイクルの枠組みを全国的に整え、リサイクルの選択を後押しする。必要な技術の開発、実装も促す。3日の閣議後会見で石原宏高環境相は「社会全体のコスト抑制を図りながらリサイクルを進める」と法案の意義を強調した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183056
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瑞浪駅南地区市街地再開発準備組合/事業協力者の募集開始/4月13日まで受付

 岐阜県瑞浪市の瑞浪駅南地区市街地再開発準備組合(宮地哲雄代表理事)は、事業協力者の募集を開始した。応募登録申請書は13日まで受け付ける。提案書などの提出期間は5月21日まで。ヒアリングを経て6月上旬に審査結果を通知、発表する。
 応募できるのは単体または企業グループ。単体は建築一式工事1000点以上でRCまたはSRC造延べ5000平方メートル以上の共同住宅の施工実績が条件。グループは単体の条件を満たす構成員が1者。その他の構成員は900点以上で延べ3000平方メートル以上の共同住宅の施工実績が条件。
 業務内容は▽再開発事業認可・組合設立に向けた支援業務=10街区施設計画の立案と関連支援。その他再開発事業に向けた技術(建築・土木)支援▽準備組合の運営支援・協力=関係権利者合意形成支援▽施設建築物等の計画に関する支援業務=10街区施設計画による工事費算定。工事費縮減、工期短縮に向けた提言・助言。事業協力の期間は権利変換認可時まで。
 事業地はJR瑞浪駅の南側。施行地区面積は約0・9ヘクタール。三つの街区に店舗・公益施設(延べ約2400平方メートル、第6街区)、屋内広場・店舗・駐車場(延べ約4700平方メートル、第9街区)、住宅・店舗・公共施設(延べ約7900平方メートル、第10街区)を建設する。住宅の戸数は約110戸。
 3街区のうち最も規模が大きい10街区再開発ビルを確実に完成に導くため、実施設計の段階から技術力とノウハウがある事業協力者を選定する。事業推進性を高め、工事費の高騰にも対応する。
 問い合わせ先はシティプロジェクト推進課都市開発係(電話0572・68・9270)。


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ライト工業/削孔能力高めた新型機を開発/削孔最大径2800ミリに拡大

 ライト工業は、地盤改良工法の一つで大口径の改良体が造成可能な「RASコラム工法」で、削孔能力を大幅に高めた新型機を開発した。削孔の最大直径を従来機の2500ミリから2800ミリに拡大。重量を増やさずに掘削力を高め、硬質な地盤が掘れるようにした。1カ所当たりの改良体を大きくし、本数を減らせるため、より効率的な地盤改良が可能になる。コスト抑制にも役立つと見込む。
 RASコラム工法は、ライト工業が展開する深層混合処理の機械撹拌工法の一つ。原地盤とセメントミルクを撹拌翼でかき混ぜながら削孔し、地盤を改良する。撹拌装置は既存の杭打ち機の先端に取り付けて使う。二重管構造で内軸と外軸が異なる方向に回転する仕組みにより、均質で高品質な改良体を造る。
 新型機「二軸同軸式アースオーガー(BOSSタイプ)」は、減速機などを改良し、出力が同じモーターでもトルクを高められるようにした。従来機との比較で1・5~2倍ほど硬質な地盤にも適用できるという。同社の宇都宮機材センター(栃木県下野市)で試験施工を実施。粘性土と砂れきで構成する地盤を深度15メートル程度まで掘削。改良体の強度や周辺地盤の変位などのデータを基に、所定の品質が確保できると実証した。
 今後は、マニュアルの整備や技術認証の取得を進める。近く新型機を増備し現場での実績などを踏まえ、年度内にもさらに追加する考えだ。


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2026年4月3日金曜日

藤村女子中高/三鷹仮校舎FINDER BASE公開/自ら問いを「見つける」校舎に

 藤村女子中学・高校(東京都武蔵野市)は、JR三鷹駅近くに「未来を見つける学び舎『FINDER BASE』」を開設する。現校舎の建て替えに伴う対応で、仮校舎として一時使用する。教壇のない教室など、従来の形にとらわれない開放的な空間づくりを目指した。菊池健太郎校長は「生徒が自ら問いを『見つける』空間にしたい」と校舎に込めた狙いを話した。
 藤村女子中・高は2027年度に校名を「吉祥寺湧水高等学校・中学校」に変更し、共学化する。仮校舎の所在地は武蔵野市中町3の6の24で、三鷹駅から徒歩10分の距離。新学期から中学校の生徒が登校する。 
 建物はS造2階建て延べ約1260平方メートルの規模。大型ビジョンを備え、プレゼンテーションにも対応可能な空間、可動式のオリジナル器具を備えた空間など、これまでの教室の枠組みを超えたつくりが特徴だ。各部屋の想定用途は大まかに示したが、生徒や教員が自分で使い方を「見つけていく」姿勢を重視している。
 空間の変化に合わせ、授業形式も大きく変えていく。「一つの授業に教員が一人とは限らない体制」を考えているという。「これまでの教室とは違う使い方ができ、授業の可能性が広がる」と環境の変化に前向きだ。
 FINDER BASEを仮校舎として利用するのは数年間だけ。設計を担当した環境計画研究所の進藤然子氏は「かつての仮設校舎は、本校舎ができるまでの数年を『我慢する』場所だった。ただ、生徒にとっての数年は二度と訪れない時間。生徒たちがさまざまな可能性にチャレンジできる、思い切った空間デザインに挑戦した」とコンセプトを明かした。
 設計は同社とシオアリトルデザインが担当。施工は郡リースが担当した。新校舎は現校舎(武蔵野市吉祥寺本町2の16の3)敷地に整備する。施工は竹中工務店。29年度の完成を目指す。


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回転窓/脈々とつながるDNA

 誰にでも人生に影響を与えた恩師がいよう。映画作家の岡博大氏(NPO湘南遊映坐理事長)が初めてメガホンをとった映画『粒子のダンス』は、恩師の建築家・隈研吾氏を15年にわたって追ったドキュメンタリーだ▼岡氏は隈氏が慶応大学で教壇に立っていた時代の教え子。当初教育関係の仕事を志していたが、「隈先生の授業を通じて芸術、文化の魅力を知り、目が開かれた。その魅力を分かりやすく伝えたい」と新聞記者を経て映画の世界に飛び込んだ▼映画には内田祥哉氏(1925~2021年)と原広司氏(1936~2025年)も登場する。ともに隈氏が東京大学で建築を学んだ恩師。ワインを手にリラックスした雰囲気での何げない会話などを収めている▼中でも内田氏が亡くなる2日前、電話での最後のやりとりが奇跡的に映像に残った。「先生お元気そうで安心しました」という隈氏の表情は恩師との別れを悟った寂しさがにじんでいた▼教育の場では隈スタイルを押し付けず、学生自身が考えては造り、造っては考えるという態度を取る。恩師から受けた多彩な建築家を育てるDNAは脈々とつながっている。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183020
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日建連、高速道路会社と意見交換/契約変更に必要な財源確保を

 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)と高速道路各社が意見交換し、入札契約制度や事業推進の在り方で課題を共有した。日建連は、労務費や資材価格の上昇に伴い、実質的に事業量が減少していると指摘。安定的な事業推進に必要な財源規模の拡大と安定的な確保を要請した。契約工事数量の減少や工事打ち切りが発生しないよう、契約変更に必要な財源の確保や措置も求めた。
 意見交換は2、3月に中日本、東日本、西日本の各高速道路会社と実施した。▽財源規模の拡大と契約変更の適正化▽働き方改革の推進▽設計変更協議の円滑化▽生産性向上に資する技術の現場実装の推進▽技術者の育成・定着▽建設業全体の魅力発信の取り組みの横展開-の6テーマで議論した。
 日建連は、労務費や資材価格の上昇の影響を受け「高速道路発注工事で、財源不足による工事の数量減や打ち切りが一定数発生している」と指摘。会員調査の結果によると、数量減や打ち切りが東日本で25%、中日本は12%、西日本で11%あり、受注者に大きな影響が出たという。理由として「発注者の予算・財源の制約」「設計や計画の不備」などが挙がった。
 働き方改革では、時間外労働の罰則付き上限規制や猛暑対応に伴う施工条件の変化を踏まえ、工期や費用の適切な見直しやルールの明確化を要望。資機材ヤードの事前確保など発注者の関与強化も求めた。高速道路各社で4週8閉所を実施した現場は増加傾向にあり、8割を超えている。猛暑による作業効率の低下を抑えるため、対応ガイドラインの整備などにも努める。
 設計変更協議の円滑化では、出来高認定の簡略化や仮払い制度の導入を提案した。高速道路各社は、ガイドラインに基づく対応の徹底に加え、検査の簡略化などを検討していく。生産性向上では、ICTやBIM/CIMの活用に加え、新技術導入時の費用負担の制度化を要請。プレキャスト(PCa)工法は標準化と規格化を前提に、設計段階からの採用拡大を求めた。各社は実務者協議で検討を進めており、共通の技術基準や標準規格の整備を検討していくとした。
 人材面では配置要件や専任要件の緩和、ICTを活用した遠隔管理の導入などを提案した。高速道路各社は「26~42%の現場で管理技術者の交代が必要となり、いずれも受理されている」と説明した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183017
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奈良県/競輪場(奈良市)再整備・運営DBOプロポ公告/整備の委託上限額105億円

 奈良県は1日、DBO(設計・建設・運営)方式で行う「奈良県営競輪場再整備・運営事業」の公募型プロポーザル(WTO対象)を公告した。13、14日に現地説明を含む募集要項などの説明会を実施。参加表明書は6月16~22日に、企画提案書は7月7~13日にメールなどで受け付ける。8月上中旬に優先交渉権者を決める。再整備業務の委託上限額は105億1817万4000円(税込み)。
 参加資格は、事業統括管理業務と維持管理・運営業務を担う代表企業と、再整備業務(設計、施工、工事監理)を担当する設計施工JVで構成するグループ。設計、工事監理企業は1級建築士事務所に登録していること。建設企業は単体または2~4者のグループとし、単体とグループの代表は建築一式工事の総合評定値が1000点以上、それ以外は900点以上であること。バンク整備を行う事業者は、バンクの新設・改修工事などの実績を持つ者を協力企業として選定すること。
 同競輪場(奈良市秋篠町)は一部施設の耐震性能不足などが課題で、県は敷地に点在する老朽施設を集約し、2030年度開催予定の国民スポーツ大会(国スポ)リハーサル大会に向けて29年度内の工事完了を目指している。同事業では、老朽化した施設の解体や新スタンド・バンクの整備、女子選手宿舎や多機能棟の新設、施設の維持管理・運営などを行う。
 事業用地の面積は約6・6ヘクタール。県は敷地を南北に分けて再整備を実施する計画で、同事業で整備を行うのは主に南側の約3・7ヘクタール。新スタンドの規模はS造3階建て延べ3300平方メートル程度。老朽化しているバンクは全面改修する。他に女子選手宿舎(S造2階建て延べ900平方メートル程度)などを新築し、管理センター(同3階建て延べ約1800平方メートル)などの改修も行う。敷地南西のファンゾーン(民間提案エリア)では、地域住民や子どもの居場所となる空間を整備する。
 事業期間は35年3月末まで。
 要求水準書作成・事業者選定支援業務は日建設計コンストラクション・マネジメントと森・濱田松本法律事務所が担当。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183023
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TOTO/セラミック事業が存在感高める/高利益率維持しながら成長続ける

 TOTOが展開する事業の重要領域として、「セラミック」のプレゼンスが高まっている。大分県中津市にあるTOTOファインセラミックス(櫻井隆好社長)の中津工場では、スマートファクトリーを推進するなど、セラミック精密部品の増産体制を強化。2020年の新棟稼働以降、高利益率を維持しながら成長を続けている。26年3月期の営業利益は、前年同期比66億円増の270億円を見込む。
 同社は1979年、茅ケ崎工場(神奈川県茅ケ崎市)に研究開発本部を設置し、ファインセラミックスの商品開発を開始した。半導体製造装置用のセラミック部品(静電チャック)は、84年の事業部設立とともに製造を始めた。
 事業の伸長は、中津工場で4棟目の工場が稼働した20年が起点となっている。新工場はスマートファクトリーを旗印に、クリーンルーム内の無人化やAIによる検査精度の高度化を推進。歩留まりを高め、事業体質の強化を図った。その成果は徐々に現れ、23年度に訪れた4年に1度といわれる需要停滞期(シリコンサイクル)においても、30%の利益率を確保できるまでに至った。セラミック事業の売上高は、25年3月期でグループ全体の7%に当たる503億円に達した。204億円の営業利益は全体の40・6%を占め、連結経営の重要な柱となっている。
 「セラミック事業が成長したことで会社のポートフォリオはより強固になった。住設事業との相互補完も機能していると感じている」とセラミック事業部セラミック事業企画部の亀島順次部長は語る。
 TOTOが創業以来100年以上にわたり磨き上げてきた衛生陶器の成形技術や水栓金具の精密加工技術を生かし、TOTOファインセラミックスは精密さが求められる半導体製造装置向けに、静電チャックやAD(エアロゾルデポジション)部材、液晶パネルなどの製造装置向け構造部材を製造している。
 静電チャックは、セラミックと金属部品を接合した機能部材で、半導体デバイス製造用の基板であるウエハーの固定に用いられる。プラズマ照射が行われるチャンバー(製造装置)内部は過酷な環境であり、高いプラズマ耐性が求められる。同社は他社を上回る耐久性と純度を備えた製品を供給している。
 天井材に使用するセラミックには、同社が実用化したAD法により、プラズマ耐性に優れたイットリア(酸化イットリウム)の膜を塗布している。AD法は産業技術総合研究所(産総研)が発見した、セラミック微粒子を高速噴射し、常温でセラミック膜を形成する技術である。今後、半導体のさらなる進化には、ウエハーをより強力なプラズマで加工する必要がある。それに伴い、セラミックの耐久性もより高めなければ、加工過程でセラミックが削れてごみが発生し、品質低下を招く。高度なプラズマ耐性が求められる環境になれば、需要は一段と拡大する可能性がある。
 構造部材では、3メートルを超える中空構造のセラミック部材を製造できる世界唯一の技術力が強みだ。顧客の要望や半導体の進化に対応できれば、市場の拡大と連動して半導体事業も成長を続けられる。その中で新製品の開発や市場開拓を進め、これまで強みとしてきた構造部材事業をさらに伸ばすことで、セラミック事業の基盤は一層強固になるとみている。


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2026年4月2日木曜日

回転窓/値上げの価値

 料理教室などが開かれている近所の公共施設の利用料金が1日から上がった。1室640円だった料理実習室は25%アップの800円になった▼この料理実習室は、いまならイチゴのケーキやタケノコの煮物といった旬の食材の調理を教えてもらえる教室が人気。同級生や身内と偶然一緒になる人もいるのだそう。値上げに伴って教室の参加費も改定される公算が大きいが、価格に見合う価値が提供される限り、予約を取りにくい状況は続くのだろう▼政府が特別国会に提出する法案に、国土交通省所管の下水道法等改正案がある。道路陥没事故を教訓に老朽化対策を着実に進めるため、安全を評価する診断基準を法制化する。維持管理の状況の公表を義務付け、点検や修繕の体制を強化する▼下水道使用料の考え方には、改築に必要な資金の積み立てが組み込まれる。維持修繕や更新の財源を手当てするのが狙いである▼財源の確保は、国交省の有識者検討会が提言で求めていた。負担を伴うが、社会に欠かせない機能を維持する体制の整備が着実に進むと期待したい。市民を巻き込む事故の悲劇を二度と起こさないためにも。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182984
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ナカ工業/社長に西村昌明氏/4月1日就任

 建材メーカーのナカ工業(東京都台東区)の社長に1日付で西村昌明氏が就任した。佐久間克行社長は代表権のない会長に就いた。
 西村 昌明氏(にしむら・まさあき)1984年大阪工業大学高校卒、ナカ工業入社。2019年執行役員、21年取締役兼上席執行役員、25年常務。大阪府出身、60歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182985
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戸田建設/AIリテラシーを底上げ/専門部署を立ち上げ、全員が資格取得へ

 戸田建設が社員のAIリテラシーを底上げするため、三つの施策を展開している。基本方針を定めるとともに、AIの社内活用でガイドラインを見直す。さらに、生成AIの専門部署も設立した。全社員が生成AIの資格を取得できるよう、会社が後押しする。日常業務でAIを使いこなし、AI環境を内製化できる基盤を構築していく。
 1日に「戸田建設AI基本方針」を策定した。AI活用に関する最終的な判断と責任は人が担う。バイアスの排除による公平性の維持、社員スキルの向上など運用に必要な基本事項を定めている。この方針に基づき社内ガイドラインを見直し、AI技術の変化に柔軟に対応できるようにする。利用時のリスクにも備える。
 DX統括部に3月1日付で「GenAI(ジェネレーティブAI)推進課」を設立した。生成AIを安全に利用するためのルール作りや、社内向けAIシステムの開発・運用を担う。各部署への活用支援や教育、相談窓口としての役割も果たす。
 全社員を対象に、生成AIの基礎知識や活用方法を問う資格試験「生成AIパスポート」の取得を目指す「取得キャンペーン」を展開する。2026年度は会社主導で団体申し込みを行い、社員の負担を軽減する。
 ツールの導入にとどまらず、内製AIアプリでは、AIモデルと外部のデータソースを連携させるための規格「MCP(モデル・コンテキスト・プロトコル)」を活用し、社内外のデータ連携にも取り組んでいる。独自のAI基盤を構築し、社員の創造性や現場の知見を掛け合わせて、「AIとの共創」につなげていく。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182993
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国交省/国土交通省港湾局長表彰(国際貢献活動)創設/インフラシステム海外展開強化

 国土交通省港湾局は、港湾関係で国際機関のガイドラインなどを策定する活動に積極的に参画し、顕著に貢献した技術者を表彰する制度「国土交通省港湾局長表彰(国際貢献活動)」を新設した。
 インフラシステムの海外展開強化を図る。将来的に、地方整備局などが発注する港湾空港関係の建設コンサルタント業務の総合評価落札方式、プロポーザル方式で同表彰実績を加点評価とすることも検討している。
 表彰受賞者は、提出された資料を基に選考し、6月中の発表を予定。応募期間は5月20日まで。功績調書や参考資料などを提出する。詳細は国交省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000557.html)へ。


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大阪府東大阪市/新斎苑整備基本計画/BTO方式、概算整備費約84億円

 大阪府東大阪市は「新斎苑整備事業」の基本計画をまとめた。既存の5斎場を廃止し、市北東部に火葬炉12基を備えた新斎苑を建設する。事業手法はBTO(建設・移管・運営)方式のPFI(サービス購入型)。2026年度第2四半期に実施方針などを公表し、第3四半期に事業者選定の一般競争入札を公告する。概算整備費は約84・9億円(税込み)を見込む。
 建設地は布市町3ほか。敷地面積は約2万2600平方メートルで、用途地域は準工業地域。建ぺい率60%、容積率200%が上限。恩智川を挟んで西側に隣接する加納東公園(約1万3000平方メートル)、加納緑地(約9600平方メートル)と一体的な空間を構築する。
 敷地の大部分は新斎苑整備ゾーン(約1万8500平方メートル)とし、中央に2階建て延べ約5000平方メートルの新斎苑を配置。計約80台分の駐車場(約3000平方メートル)や緑地(約7500平方メートル)も整備する。一般開放する付加機能ゾーン(約4000平方メートル)を敷地の周縁部に設ける。緑あふれる公園のような空間整備を目指し、防災広場としての機能も検討する。
 事業範囲には、敷地内の既存施設・現東部環境事業所(総延べ855平方メートル)の解体撤去を含める。隣接する加納東公園と加納緑地はバリアフリー化や園路照明の設置など再整備を行うが、維持管理・運営業務は含めない。25年度に行った事業者への調査結果などを踏まえ、既存の長瀬斎場の維持管理・運営業務は事業範囲から除外した。
 27年度下半期に設計に着手し、28~30年度に建設工事を行う。31年4月の供用開始を目指す。維持管理・運営期間は15年間を想定している。
 同事業のアドバイザリー業務はNiX JAPAN・アトラスワークスJVに委託する。


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2026年4月1日水曜日

回転窓/満開に咲き誇れ

 関東以西の各地で桜が続々と満開となり、見頃を迎えている。気象庁によれば、東京は例年より5日早く開花した。北日本も今後1週間は気温が高めと予想され、桜前線は早めに北上する見通しだ▼満開の桜が新たな門出を祝福するように、きょう1日は企業の入社式が一斉に開かれる。新入社員たちは不安もあるだろうが、それよりも大きな希望と決意を胸に秘め、新たな一歩を踏み出すのだろう▼大卒者の多くは2003年生まれ、いわゆる「Z世代」だ。ある採用コンサルティング会社の分析では、幼い頃からインターネットやSNSに触れてきたため、多様な価値観を受け入れ、「自分らしさ」を大切にする傾向があるという▼企業には目標を明確に伝えてイメージさせ、二人三脚で業務を進める大切さが求められる。一方、世代や価値観の違いを過剰に意識せず、一人一人と正面から向き合いながら関係性を構築していくという本質は変わらないとも示唆する▼新入社員は、すがすがしい気持ちをいつまでも忘れず、同期と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、真っすぐに成長してほしい。将来を担う「人財」として咲き誇れ!


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国交省人事/四国整備局長に奥田晃久氏、4月1日発令

 国土交通省は1日付で豊口佳之四国地方整備局長が退任し、後任に奥田晃久官房技術調査課長を充てる人事を発令する。
 奥田 晃久氏(おくだ・あきひさ)1996年京都大学大学院工学研究科修了、建設省(現国土交通省)入省。近畿地方整備局企画部長、水管理・国土保全局治水課長を経て2024年7月から官房技術調査課長。広島県出身、54歳。


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広島市とJR西日本、都市圏の発展へ連携協定/まちづくりと鉄道施策を一体で推進

 広島市とJR西日本は3月30日、まちづくりと鉄道を活用した施策を一体的に推進し、広島広域都市圏の持続的な発展を目指す連携協定を締結した。広島駅北口のJR所有地(東区)を候補地にした新アリーナ構想も盛り込み、公民連携の「オール広島」で実現に向けて取り組む。今後は関係機関を含めた協議会を早期に立ち上げ、具体化に向けた検討を加速させる。
 締結式には松井一實市長とJR西日本広島支社の飯田稔督支社長が出席し、協定書に署名した。協定書には西日本の拠点都市としての発展と地域活性化を実現するため、▽新アリーナ構想を契機とした二葉の里地区まちづくりの推進▽楕円(だえん)形の都心づくりのさらなる推進▽広島広域都市圏におけるまちづくりと鉄道施策の一体的な推進-を連携事項に掲げた。
 新アリーナ構想については、プロバスケットボール・広島ドラゴンフライズが本拠地としての利用を要望し、広島イベント事業振興協会や中国地区コンサートプロモーターズ連絡協議会などイベント事業者らが市民から10万筆を超える署名を集めるなど早期実現を訴えている。
 連携事項では「オール広島」での実現に向け、▽JR西日本と市が連携して取り組む▽帰宅困難者の受け入れも視野に防災街づくりを推進する-ことや、アリーナ周辺で「ウオーカブルな街並みを形成することも視野にアリーナ周辺の沿道空間や歩行者空間のリニューアルを検討する」ことを盛り込んだ。
 現在は市と県、JR西日本らで勉強会を設置し、他都市の事例などを研究している。協議会が立ち上がれば、計画の内容や費用の負担割合などを検討する見通しだ。
 飯田支社長は「オール広島の一員として、しっかり連携してタッグを組んで前に進めていこうという決意の表れ」と強調。ドラゴンフライズが本拠地にする広島グリーンアリーナ(中区)の暫定利用期間は2031年までで、飯田支社長はオール広島で取り組めれば31年までの完成も「選択肢の一つ」としている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182956
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26年度スタート/建設業各社、新体制や組織再編で成長図る/時代の潮流に対応

 2026年度がスタートし、多くの建設会社や建設関連会社が経営体制を刷新する。3月26日付で竹中工務店の丁野成人氏が社長に就いた。鉄建建設の今井政人氏、大豊建設の益田浩史氏、ピーエス・コンストラクションの櫻林美津雄氏、イチケンの政清弘晃氏、若築建設の長廻幹彦氏、森組の内山浩二氏らも1日付で社長に就任する。りんかい日産建設は、5月に迎える創業100周年を前に、社名を「RN建設」に変更する。各社は時代の潮流に柔軟に対応した成長戦略を描く。
 ゼネコン以外では、前田道路の富安敏明氏、三機工業の名古屋和宏氏、横河ブリッジホールディングスの中村譲氏、駒井ハルテックの駒井恵美氏、オリエンタル白石の照井満氏、日特建設の上直人氏、DAIKENの清洲忠洋氏らが1日付で社長に就く。定時株主総会が集中する6月下旬には、鹿島の桐生雅文氏、東急建設の久田浩司氏らが取締役会の決定を経て、社長に就任する予定だ。
 中期経営計画をスタートする企業も相次ぐ。東亜建設工業や安藤ハザマ、イチケン、安井建築設計事務所、駒井ハルテックなどが既に新計画を発表している。五洋建設や西松建設、本間組、新日本空調、三菱地所設計なども、26年度に新計画を始動する予定だ。
 中期計画では、各社とも旺盛な建設需要や好業績を追い風に、高いKPI(重要業績指標)を設定する。5月中旬に集中する26年3月期決算の開示に合わせ、折り返しまたは最終年度を迎える現行の中期計画について、上方修正を視野に入れる企業もある。
 時代の潮流に対応した組織再編にも取り組む。特にAIの活用を含むDX、M&A(企業合併・買収)を推進する体制づくりが目立つ。4月に創業130周年を迎える五洋建設は、ICT推進室を改組し、「グローバルDXセンター」を新設する。国内外で連携し、AIを活用した建設DXの取り組みを加速する。西松建設は、経営戦略室に「M&A推進部」、技術戦略室に「AI推進部」を新設する。
 イラク紛争など国際情勢の変動や原油価格の高騰などを背景に、建設業界はさらなる物価高や供給の不安定化といったリスクに直面している。人材不足への対応も依然として課題だ。建設需要は旺盛だが、プロジェクトの相次ぐ見直しや中止の影響で、セメントや生コンクリートの需要は低迷している。メーカー各社は生産体制や商流・物流の見直しを急ぐ。業界各社は強みとする技術力やサービスにさらに磨きをかけ、安定成長や業容拡大を目指す。


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多摩美術大学/上野毛キャンパス(東京都世田谷区)に新棟完成/施工は前田建設

 多摩美術大学が東京都世田谷区の上野毛キャンパスに整備していた新棟が完成した。本部棟と講堂で構成する施設はS一部RC造で、本部棟は地下1階地上5階建て延べ6411平方メートル、講堂は地下1階地上2階建て延べ795平方メートルの規模。内藤廣建築設計事務所が設計し、前田建設が施工した。2024年4月に着工していた。
 26年3月30日に関係者向け内覧会を開いた。本部棟の地下に映像作品の展示エリアを整備した。3方の壁に特殊なスクリーン塗装を施し、プロジェクター映像を投射しやすくしている。
 1階は最大高さ7メートルのギャラリー空間とし、間仕切りで区切れる。道路沿いのガラス壁には高透過・低反射ガラスを使用。ショーケースのように外から作品を眺めることができる。2~4階には講義室を備え、5階には事務室や役員室を整備した。
 講堂の1、2階は演劇などが可能な吹き抜けのホールとなっている。半円形のドーム天井は、鉄筋をユニット化して製作し、現場で組み立てるトラスウオール工法で整備した。音響を良くするため、天井頭頂部はゴムボールを押したようにへこんでいる。地下には空調機械室やダクトスペースを設けた。
 本部棟にある一部の教室は天井の鉄筋や配管をむき出しにしている。建物を支える鉄筋の流れを視覚的に表現。教室を別の用途へ転用する時にカスタマイズしやすい利点がある。
 設計段階で用途が定まっていない部屋もあったため、「まずは建物全体の器をしっかり作り、後からカスタマイズすることを想定した」(内藤廣建築設計事務所)。キャンパスの所在地は上野毛3の15の34。敷地面積は1万5878平方メートル。


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鹿島、島根大学/光ファイバーセンシング対応の計測器開発/インフラ変状を詳細把握

 鹿島と島根大学は、インフラ構造物の変状が詳細に確認できる「光ファイバーセンシング」の技術に対応する計測器を共同開発した。0・2秒間隔で動的にひずみが計測でき、価格は従来製品に比べ3分の1程度に抑えている。インフラ構造物の長寿命化や維持管理を効率化し、機械や航空機などへの幅広い活用も視野に入れる。
 計測器の名称は「SensRay(センスレイ)」。アルネア(東京都港区、呉志松社長)が製作し、アンリツ(神奈川県厚木市、濱田宏一社長)を通じて販売していく。
 光ファイバーセンシング技術は、インフラ構造物の内部や地盤に生じるわずかな変状を遠隔から常時連続して確認できる。汎用(はんよう)の光ファイバーでひずみの大小に関係なく、延長1キロにわたりひずみの分布状態を最速150ヘルツで高速に計測。高精度で安定したひずみ計測結果を得られる。
 橋梁の主桁下端面に光ファイバーセンサーを敷設し、大型車両走行中のひずみ応答を「SensRay」で計測したところ、0・2秒間隔で動的にひずみが変化する様子を桁全体にわたって把握できた。車両の位置ごとに変化するひずみ応答を高速計測する「動的計測」も可能であることを確認した。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182952
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2026年3月31日火曜日

JR東日本/高輪ゲートウェイシティ、大井町トラックス開業/広域品川圏を形成

 JR東日本は28日に複合施設の「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)と「OIMACHI TRACKS」(同品川区)をオープンした。同社が掲げる「広域品川圏」の拠点となる施設。駅を中心にさまざまな関係者とまちづくりに取り組み、世界の都市間競争を勝ち抜く。
 広域品川圏は高輪ゲートウェイ駅と大井町駅を含む東京の南エリア。開発が連鎖的に進んでいる。
 TAKANAWA GATEWAY CITYは高輪ゲートウェイ駅に直結している。品川車両基地跡地にオフィスや商業施設などの複合施設、文化創造施設、マンションなどを建設。総延べ84・5万平方メートルの規模となる。全面開業後は1日約10万人の滞在を見込んでいる。
 2025年に一部施設が先行オープンしていた。28日はオフィスや商業施設、子育て支援施設などが入る複合棟や文化創造施設、マンション棟が新たに開業した。
 OIMACHI TRACKSは大井町駅に新たに設けた改札口でつながっている。ホテル&レジデンス棟やビジネス棟、広場などで構成。建物の総延べ床面積は25・9万平方メートルの規模になる。敷地の北西部には品川区が新庁舎を建設中。完成すると上空の歩行者デッキを使って駅と行き来できる。
 28日のオープニングイベントでJR東日本の喜勢陽一社長は、ゲートウェイシティの今後開発に関して「将来的には品川駅まで歩行者デッキでつながった、ウオーカブルな街へと成長する」と説明。その上で「さまざまなチャレンジが国内各地のチャレンジとつながっていくことで、地域に元気と活力が生まれることを強く願っている」と述べた。小池百合子知事は「高輪と大井町が一体となり、東京の素晴らしさが世界へと発信されていくことを期待している」と話した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182903
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回転窓/それくらいが、ちょうどいい新年度

 3月の終わりと4月の始まり。カレンダーをたった1枚めくるだけだ。昨日ときょうのあいだに、特別な橋は架かっていない。それでも人は、この境目に名前をつける。年度末、新年度。たった一日違うだけで、街は妙に背筋を伸ばす▼人の中身が一晩で入れ替わるはずがなく、昨日までの自分が、今朝になって急に新型になるわけもない。それでも「新生活」という言葉を聞くと、心のどこかで衣替えをしたくなる。中身は同じでも、気分だけは新品の箱に入れ直したくなるのだ▼けれど、ここに小さな皮肉もある。「さあ、やろう」と声高に宣言する人ほど、靴ひもを結び直す。支度は立派だが、地面を蹴る気配がちっともしない。気づけばまだスタートライン。空虚なそぶりは周囲を腐らせる▼節目とは、魔法ではない。しょせんは「よーい」と声をかけてくれる合図のようなものだ。走り出すかどうかは、結局のところ自分の気持ち次第▼カレンダーをめくった朝。大げさな決意はなくてもいい。小さく一歩だけ踏み出してみる。節目とは、気分を軽くするために、誰かが都合良くつけたもの。その程度に思うのが、ちょうどいい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182894
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2026年3月30日月曜日

群馬県ら/仮囲いデザイン・アートコンテスト/最優秀賞に湯けむりの干渉帯

 群馬県は、敷島公園新水泳場「仮囲いデザイン・アートコンテスト」の公開審査会と表彰式を26日に前橋市の群馬建設会館で開いた。群馬建設業協会(青柳剛会長)と群馬県建設事業協同組合(同)の共催。清水建設・池下工業JVが協力した。最優秀賞に加藤雄大さん(東京芸術大学大学院)と棚田悠介さん(同)の「湯けむりの干渉帯」を選んだ。作品は5月ごろ~2028年春の期間に建設現場の仮囲いを彩る。
 コンテストでは、建て替え工事中の群馬県立敷島公園新水泳場建設現場(前橋市敷島町)の仮囲い(縦2メートル×横50メートル)をキャンバスに見立ててデザインしてもらった。全国の大学生や高校生などを対象に、25年12月11日~26年3月5日に募集した。応募総数は79点。
 審査委員長は建築家の内藤廣氏が務めた。審査員は青柳会長と木村雅彦氏、谷川じゅんじ氏、成瀬友梨氏。公開審査会では1次審査を通過した学生11人(9作品)がプレゼンテーションした。最優秀賞1点、優秀賞1点、入選7点を選んだ。
 最優秀賞は、群馬の温泉地を象徴する湯けむりをモチーフに、仮囲いをびょうぶに見立てた参加型のデザインを提案。施工時にはワークショップを開き、地域住民がシールを貼ることで大きな湯けむりを共同で制作する。子どもから大人まで手の届く高さの違いを生かし、さまざまな形の湯けむりが生まれる仕掛けにした。加藤さんと棚田さんは「これからが一番大事。責任と覚悟を持ってつくっていきたい」と意気込みを語った。
 仮囲いは「群馬県立敷島公園新水泳場整備運営事業」の現場に設置している。同事業はBTO(建設・移管・運営)方式を採用。整備事業者は清水建設が代表の10社グループ。新水泳場の規模はRC・S一部W造地下1階地上2階建て延べ1万3049平方メートル。工期は28年7月31日まで。
 最優秀賞以外で公開審査に参加した1次審査通過者と大学、作品名は次の通り。発表順、敬称略。
 【優秀賞】
 ▽田部井仁菜(桐生大学短期大学部)=「Enjoy the Unbreakable Spirit」
 【入選】
 ▽下田育生(多摩美術大学)=「時の流れを泳ぐ」▽楠美運(千葉大学)=「未来をめくる、50メートル」▽内田夏々子(武蔵野美術大学)=「SWIM BEFORE SWIMMING-新水泳場へ向かう、はじまりの風景-」▽高橋来武(東京理科大学大学院)、竹野綾(東京芸大)=「織景」
 ▽北原航太(前橋工科大学大学院)=「景色の結い目-前橋に織り込まれる、未来の風景-」▽田中佑妃乃(島根大学大学院)=「horizon」▽齊藤桃菜(桐生大学短期大学部)=「ゆけむりと駆ける群馬の未来」。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182872
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回転窓/思考を止めない

 かつて発明王トーマス・エジソンの研究所には張り紙があり、こう書かれていたという。〈人間には悪い性格がある。考えないで済む方法がないかと一生懸命に考える〉▼研究で分からないことがあると、解決方法がどこかの書物にないかと探す。自ら思考せず、見つからないと次々に探し、時間を費やしてしまう。そんな研究態度を戒めるための張り紙であったと、世界的な数学者の広中平祐氏(京都大学名誉教授)が自著に書いている▼考えることや学ぶことの大切さを自身の歩みで示してきた広中氏が、18日死去した。1970年に数学のノーベル賞と呼ばれる「フィールズ賞」を受賞。子どもたちが思考力と独創性を競う「算数オリンピック」の創設にも携わった。そうした功績が改めて注目されている▼激動の時代に求められるのは判断力と考える力。人の知恵には広さ、深さ、強さの側面があり、このうち強さとは決断力を促すものだという。広中氏の代表的な著書の一つ『学問の発見』から引いた▼本格的なAI時代にこそ、人は思考を止めてはいけない。考えないで済む方法を考えてはいないか。そう問い続けたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182874
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凜/中日本高速道路名古屋支社津高速道路事務所紀勢工事区係長・甲斐リサさん

 ◇一つ一つの解決にやりがい
 「土木はいい人が多い」。インフラ関連企業で働く母親の言葉が心に残り、土木の道に進んだ。道路は経済や防災などを支える重要なインフラだ。インターンシップで訪れた会社はどこも面白く興味を持った。その中で「計画から調査・設計、施工、維持管理まで携われる」ことが決め手となり、高速道路会社を選んだ。
 最初の配属は名古屋支社建設事業部の構造技術課。紀勢自動車道の4車線化で橋梁設計を担当した。橋梁形式の決定では、支社長も出席する会議で選定理由を説明。「指摘事項を一つ一つ解決するのは大変だが、新たな視点を得るいい機会でもある。そこにやりがいを感じた」と話す。
 専門用語などの基礎知識にとどまらず、「本当に理解しているか、自分のものとして落とし込めているか」を自問する。現在は津高速道路事務所で、設計を手掛けた橋梁の工事を担当。入社5年目を迎え、「現場経験を積み、早く一人前の土木技術者になりたい」と意欲をにじませる。
 社内公募に手を挙げ、2年前からBIM/CIM担当も兼任する。仕事の進め方が「上司から受注者までの伝言ゲーム」のようで、非効率だと感じたことがきっかけだ。最前線で課題を洗い出し、改善につなげる。日々の積み重ねが「会社全体の業務効率化につながれば」と見据える。
 大学を卒業するまで実家暮らし。今は時間に束縛されない1人暮らしを謳歌(おうか)している。
 (かい・りさ)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182879
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国交省/標準労務費の基準値追加/11職種35工種・作業で設定

 国土交通省は、改正建設業法に基づく「労務費に関する基準(標準労務費)」を円滑に運用するため設定している工種・作業別の「基準値」を追加する。専門工事業団体などとの意見交換の進展を踏まえ、新たに11職種の35工種・作業の基準値を近く公表する。改正法の施行当初に公表された初弾を加えると、合計で22職種・分野の134工種・作業で基準値を設定している。
 基準値は、建設工事の多種多様な工種・作業ごとに「公共工事設計労務単価×標準的な歩掛かり」で算出した具体的な数値となる。実際の契約では、個々の作業内容や施工条件を踏まえ基準値を適切に補正し労務費を算出する必要がある。
 今回追加した職種は▽計装▽塗装▽内装▽とび・土工▽板金・屋根ふき▽解体▽防水▽さく岩▽タイル・サッシ・ガラス▽エクステリア▽上下水道。それぞれ具体的な工種・作業を対象に、従事する技能者の職種に応じた設計労務単価と、公共建築・土木工事の標準歩掛かりを基本として用いて基準値を算定した。住宅関係は国交省による歩掛かり調査の結果を反映した。それでも歩掛かりを把握できない工種は基準値を空欄とし、見積もり時の留意点などを示している。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182875
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JR7社/電気設備の材料・部品を共通化へ/供給安定化、災害時の融通想定

 JR7社(北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、貨物)は、在来線の鉄道電気設備に使う材料や部品の安定供給を目指し、仕様の共通化に乗り出した。メーカーの設計や製造、在庫管理の効率化を図るとともに、災害発生時には各社間で融通できる体制を整える。2024年11月に検討会を設立し、これまでに架線と電柱を絶縁する「電車線用ポリマーがいし」や、信号装置の一種である「インピーダンスボンド」など7品目で仕様を共通化した。
 1987年の国鉄分割民営化以降、各社は地域の気候や事故対策などを踏まえ、部材を独自に改良してきた。だが、鉄道用の電気設備部材は生産数量が限られており、製造ラインの確保や技術者の育成など、サプライチェーン(供給網)の維持が課題となっている。同じ機能でありながら、各社で寸法やケーブルの長さなどの仕様がわずかに異なる部材もある。持続可能な鉄道運営に向けた体制の構築を進める。
 検討会では、各社が培ってきたノウハウを反映した「良いとこ取り」を狙う。現在は、さらに10品目で仕様の統一を検討している。施工面でも工法の統一が進むことで、技術者や技能者の相互融通や、部材の納期短縮による工期の平準化といった効果を見込む。
 27日には東京都渋谷区のJR東日本本社で、7社の設備系部門の担当者による記者説明会を開いた。同社の齋藤祐樹執行役員・鉄道事業本部電気ネットワーク部門長は「(車両部品よりも先に)電気設備部品が調達難に直面し、各社で迅速に合意形成ができた」と背景を説明。「メーカーとウィンウィンの関係となるよう、品目を順次拡大したい」と述べた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182876
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帝国ホテル/タワー館の解体時期延期/物価高騰で事業計画見直し

 帝国ホテルは27日、当初計画で2024年度中としていたタワー館の解体工事着手時期を「30年度末ごろ」に先延ばしすると発表した。物価高騰や隣接する「内幸町一丁目街区」再開発の進捗状況を踏まえ、事業計画を見直す必要があると判断した。
 一部のホテル事業(客室の一部と宴会場)は、タワー館の解体工事着手まで暫定的に営業を続けていた。不動産賃貸事業は24年3月末に営業を終了することを公表していた。解体時期の延期により、タワー館のホテル事業(全ての客室と宴会場)、不動産賃貸事業の営業は続ける。
 今後は、物価動向などを踏まえた事業計画の検証を続け、より質の高い計画の策定に当たる。
 帝国ホテルの隣の内幸町一丁目街区中地区では「NTT日比谷タワー」の建設が続いている。竹中工務店が施工を担当。25年12月の時点で31年10月末の完成を予定している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182878
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2026年3月27日金曜日

江戸東京博物館/3月31日にリニューアルオープン/朝野新聞社を服部時計店に

 東京都墨田区にある「東京都江戸東京博物館」が約4年間の休館を経て、31日にリニューアルオープンする。インフラ設備を全面更新し、バリアフリー機能を向上。飲食店などの付帯施設も刷新した。朝野新聞社の大型模型を服部時計店へ改修するなど、展示内容を見直した。
 内覧会を25日に開いた。吹き抜けの5、6階に位置する江戸ゾーンと東京ゾーンの展示室(約9000平方メートル)では、6階の空間構成を見直した。天井付近の壁3面にスクリーンを設置し、江戸時代と現代の空のイメージ映像を投影する。実寸大模型の朝野新聞社社屋は、明治期の銀座を象徴する服部時計店に改修。同店向かいの芝居小屋中村座は内部に動線を設け、展示物を増設した。
 展示内容を刷新するため、明治期の浅草花やしき入場門を復元整備した。同潤会代官山アパートメントの展示では、昭和初期の生活様式を再現している。日本最古の公営乗り合いバス「円太郎バス」の展示も始めた。常設展示室の一部はギャラリー空間へと改修し、さまざまな展示手法を展開可能にした。
 展示室はワンフロアで構成する大空間のため、部屋ごとの改修ができない。同館の学芸員は「一挙にリニューアルしなければならない点が困難だった」と説明した。改修に先立って大型模型は解体し、展示物はすべて外部へ搬出。完工後に展示物を戻す作業もあったため、改修期間は4年間にわたった。
 所在地は横網1の4の1(敷地面積2万9293平方メートル)。施設はS一部SRC、RC造地下2階地上7階建て延べ5万1371平方メートルの規模。菊竹清訓建築設計事務所が設計し、鹿島らのJVが施工した。
 改修設計は建築がプランテック、設備設計は森村設計が担当した。施工は建築工事を大成建設が担った。電気設備工事は日本電設工業・新生テクノス・雄電社JV、給水衛生設備工事は大成設備・日新設備JV、空調設備工事は新日本空調・ヤマト・日設JVが施工。2025年7月に工事が完了した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182800
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回転窓/ミリ単位の仕事

 2026年のプロ野球は、27日にセ・パ両リーグが同時に開幕する。12球団の半数に当たる6人が初の開幕投手という、フレッシュな顔ぶれ。中でも巨人とロッテは新人投手に大役を託した。交流戦を含む全143試合での熱戦に期待したい▼今シーズンから、1~3塁のベースサイズが、従来の約38センチ四方から約46センチ四方へと大きくなる。1辺が約7・6センチ長くなることで、塁間の距離は10~15センチ短くなる。盗塁や内野安打の増加、走者と野手の接触による負傷の減少が目的とされる▼日本に先立ち「拡大ベース」を導入した米大リーグでは盗塁数が増加した。導入初年の23年にナショナルリーグで最多盗塁73を記録。前年が41だったことからも、ベース拡大の効果は大きい▼ベースがほんの数センチ大きくなる。それだけで何かが変わるのか、という印象を持つ向きもあるだろう。だが、わずかな違いがチームの勝敗や選手の運命を左右することになるかもしれない▼ものづくりの現場では“ミリの精度”が求められる。極めて繊細な作業が土木構造物や建築物の完成につながる。妥協なき品質追求の先に大きな達成感がある。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182791
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埼玉県、NTT東日本/地中空洞の早期発見へ連携協定/光ファイバー網を活用

 埼玉県県土整備部とNTT東日本は、「DX推進による建設・維持管理プロセスの変革に関する連携協定」を結んだ。同社の光ファイバー網を活用した地中空洞検知技術などの効果を県管理道路で検証する。締結期間は2029年3月31日まで。
 県庁内で25日に締結式を行った。連携の柱は▽インフラの維持管理における3D点群データの共有、利活用▽地下インフラ情報のデータベース化▽センシング技術を活用した事故・災害の未然防止および維持管理業務の高度化。
 光ファイバー網は地下1~1・5メートル程度に敷設されている。光ファイバーは地中の振動特性を常時計測する。空洞が存在する場合に振動特性が変化することを利用し、空洞の早期発見につなげる。予防保全の強化にも期待する。
 同社は「すべての県管理道路の地下に光ファイバーを敷設しているわけではない。今後、活用可能な道路・地域を絞り込み検証したい」としている。同社が保有する3D点群データを県事業で有効活用する方法も検討する。
 同社は専用車両で走行しながら道路や周辺構造物の情報を高密度な3D点群データとして取得するMMS(モービル・マッピング・システム)で維持管理を実施している。地下インフラ情報のデータベース化に向けた技術支援なども進める。点検業務の効率化と省人化につなげる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182804
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東北のキーパーソン/UNICONホールディングス・小山剛社長

 ◇地域連合で「両取り」実現/技術者一元管理で成長
 UNICONホールディングス(HD、仙台市宮城野区)が2025年9月、東証スタンダード市場に新規上場した。東北に拠点を置く四つの建設会社を傘下に収めた「地域連合型ゼネコン」の持ち株会社だ。物価高騰や人材難など建設業を取り巻く環境は厳しい。難局に対処し持続的な成長を目指すため、同社は「企業集団制度」を活用した機動力の高い技術者配置で高い収益性を実現している。「東北のキーパーソン」の2回目は、UNICONHDの小山剛社長に今後の経営戦略などを聞く。
 --体制発足から3年半が経過した。手応えを。
 「山形、福島両県を地盤とする地域ゼネコン4社(山和建設、小野中村、南会西部建設コーポレーション、南総建)がHD傘下の事業会社として、東日本エリアの公共土木を主軸に展開している。一般に、特定地域のニッチ領域は競合相手が少なく高収益性を維持しやすい。ただ、事業規模を追うと過当競争に陥り、収益性が低下する傾向にある。『地域連合』を組むことで、地場企業としての利点を維持しつつ、グループ一丸となることでスケールメリットを享受する『両取り』が可能になる」
 「最大の強みは、国土交通省の企業集団制度に基づく技術者の一元管理だ。グループ内で柔軟に人員を融通し合い、稼働に余裕のある技術者を応援部隊として投入することで、工期短縮や受注機会の最大化、施工品質の向上につなげている」
 --足元の成果事例を。
 「中核の山和建設(山形県小国町)は、従来、年100件程度だった入札参加数が200件を超える水準となっている。HDで技術者の裏付けがあるからこそ、迅速な判断が可能となり、受注機会を逃さず挑戦できている。東北自動車道・国見SAを全面改築した工事の実績が、東日本高速道路関東支社の狭山PA拡張・改修工事を受注する成果につながり、首都圏近郊に事業エリアを広げる結果に結びついた。個社では対応が困難だった大規模案件の施工経験は、技術者のレベルアップに直結する。実績を重ねノウハウも蓄積して参入領域を拡大していく」
 --働き手の意識変化や働き方改革の成果は。
 「グループ各社で道路、河川、港湾など得意分野が異なる。若手技術者から『幅広い工種を経験したい』という前向きな声が増えている。キャリアの幅が広がることで、『オールラウンドな技術者』を目指す意識の高まりを感じている。組織的な応援があることで、特定の現場への過度な負荷集中を回避できている。夜間工事など人海戦術が必要な局面でも、1人当たりの労働時間を適切に抑制できている」
 --地域建設会社は自然災害への即応力も必要だ。
 「『地域の守り手として存在し続けること』が連合結成の原点だ。22年8月の新潟・下越地方豪雨では複数の拠点から人員と重機を即座に投入し、早期の道路啓開と復旧を実現した。被災地で物資が不足した場合も、太平洋側のグループ企業が調達と輸送を担うなど、広域連携が大きな効果を発揮した」
 --新規上場を経て今後の戦略は。
 「上場審査は課題も多かったが、なんとかオンスケジュールでこぎ出すことができた。ガバナンスや労務管理の体制、制度を整えたことで、ブランディングや採用活動での優位性も高まった。私自身、社員と一緒に会社をつくり上げている実感がある。社員も楽しんでくれていると思う」
 「昨年12月には経営企画部を新設し、M&A(企業買収・合併)の専門人材も配置した。今後は空白地帯を埋める『エリア拡大型』の企業と、既存顧客への対応力を高める『深掘り型』の企業を軸に、仲間を増やしていく。より柔軟で強靱な企業集団として地域社会への貢献度を高め、次のステージを目指す」。
 【会社概要】
 50年以上の歴史を有する南東北のゼネコン3社が経営統合し、22年7月に誕生。その後、23年1月に1社が加わり現在のグループ体制となる。官公庁案件を中心に、主に公共土木工事を手掛ける。堤防や河川を得意とする小野中村(福島県相馬市)、ヘリコプターでの空輸や運航ルールを熟知した南総建(同南会津町)など、各社とも個性が異なり、グループシナジーを生かした事業を展開している。社名のUNICONは「UNITED CONSTRUCTORS of JAPAN」から。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182784
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中国整備局/平和記念公園周辺高潮対策/検討委が提言まとめ、公園との一体整備必要

 広島市中区の平和記念公園周辺の高潮対策を検討していた有識者委員会(委員長・中村良夫東京科学大学名誉教授)が提言書を取りまとめ、内田龍彦副委員長(広島大大学院教授)が26日、中国地方整備局太田川河川事務所の金銅将史所長に手渡した。河川区域だけでなく、公園との一体的整備が必要とし、早期かつ短期間での整備に努めるべきだとした。一部では浸水をある程度許容する柔軟な考えも必要とした。
 元安川と旧太田川に挟まれた同公園周辺は堤防の高さが低く、高潮が発生すると浸水する恐れがあり、同事務所は堤防をかさ上げするなどの高潮対策を計画している。ただ、高潮対策は治水だけでなく、景観や水辺の利活用、文化財、街づくりなどの視点からも検討する必要があり、学識者による「平和記念公園周辺高潮対策検討委員会」を設置し、高潮対策のあるべき姿とその実現方法について議論した。
 提言によると、原爆ドーム付近の護岸のかさ上げは景観や雁木(がんぎ)、園路への影響が大きいため、地盤高の高い公園敷地部を含めた改修とする。浸水から守ることは困難なため、水位上昇時は一部の浸水を許容するなど柔軟に考え、現在の景観を保全する計画が望ましいとした。
 元安川左岸は園路部のかさ上げと既設護岸のかさ上げを取り入れた複合的な改修案を求め、対岸は公園と園路部のかさ上げを一体的に行い、のり面の勾配や構造などを組み合わせた改修が必要とした。旧太田川左岸は道路部のかさ上げが困難なため、堤防部のかさ上げが望ましいとした。対岸は歩道部を含む一体改修を求めた。原爆被害者の慰霊碑や樹木は、できる限り浸水させないようにすべきだとした。
 オンラインで出席した中村委員長は「いろいろな課題はあるが、市民の応援をお願いしたい。新しい世界を広げてほしい」と述べ、金銅所長は「この場所の価値を守り、市民の安全を確保するのが目標であり、一日も早く高潮対策を完了できるよう関係機関と連携しながら取り組んでいく」と話した。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182794
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戸田建設/超高強度吹付コンクリート工法を初適用/従来の3倍以上の長期強度実現

 戸田建設は、施工中の道路トンネルに超高強度吹き付けコンクリート工法を初適用した。トンネルの掘削直後に地山安定や耐久性を確保する技術。初期強度が早期に発現し、従来の吹き付けコンクリートに比べ3倍以上の長期強度も備える。特殊な施工機械を追加せずに導入可能。配合の最適化でコストも抑えている。
 「Multi Effect工法UHS(Ultra High Strength)」を適用したのは、西日本高速道路会社が発注した「広島呉道路吉浦トンネル工事」の拡幅部。従来の吹き付けコンクリートで施工後28日目で発現していた強度が、施工後1日で確保できる。
 液体と粉体をハイブリッドさせた急結剤を使っている現場であれば、特殊な施工機械を追加せずに導入できる。高強度化に伴いセメント量は増加するが、急結剤の添加率を最適化すればコスト上昇を最小限に抑えられる。
 吉浦トンネルの現場では、水セメント比(W/C)を32・5%まで低減した高強度配合にしながら、施工に必要な流動性を確保。施工性を確保しつつ、目標とする強度発現が得られることを確認した。
 今後は地山条件の厳しいトンネルや大断面トンネルなど、高度な変位抑制が求められる工事に適用を拡大。施工データを蓄積し、施工法の確立と適用条件の明確化の両立を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182798
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2026年3月26日木曜日

回転窓/春の公園、やさしいリユースの攻防

 先日、近所の公園で2人の女性が押し問答をしていた。卒業生と、4月に入学する中学生の親同士。譲ってもらう制服などのお礼を巡ってのことだった▼卒業生の親が「お礼なんていらないって。使ってくれるのがうれしいし、こちらがお礼をしたいくらい」と言えば、新入生の親は「だめだめ、もらって」と返し、かぶせるように「いいえ、受け取れません」と応じる。ソメイヨシノの下で繰り広げられたほほ笑ましい攻防は、最終的に受け取ることで決着した▼環境省は、使用済み製品の再利用を促すロードマップをまとめた。衣類や家具を中心に、家電製品なども対象とする▼2030年には市場規模を4・6兆円(現在は3・5兆円)に拡大するほか、民間事業者と協働する自治体を倍増の約600団体に増やす目標も盛り込んだ。リユースを国民にとっての「当たり前」にすることを目指す▼リユースは廃棄物を減らし、脱炭素につながる。適正な市場の形成は経済を活性化させ、新製品の価値を高めることにもつながる。手放す人も使う人も互いに感謝し合う好循環から、新たな価値や別の思い出が生まれていくはずだ。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182732
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JR東日本/TAKANAWA GATEWAY CITY、3月28日開業

 JR東日本が整備してきた「TAKANAWA GATEWAY CITY」が28日、グランドオープンする。「100年先の心豊かな暮らしのための実験場」と位置付け、IC乗車カード「Suica」などを用いた先進的な取り組みを進める。総延べ約84万5000平方メートルに及ぶ国内最大級の開発プロジェクトが施設整備を終え、街として始動する段階に入る。建設中のリニア中央新幹線の新駅や羽田空港に近く、東京都心の「ゲート」となる場所に、新たなにぎわいが生まれる。=1面参照
 JR東日本は、2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅を皮切りに、車両基地跡の約7万4000平方メートルの敷地を開発してきた。所在地は東京都港区高輪2、芝浦4ほか。地区全体で新技術を積極的に取り入れ、実験都市を生み出すプロジェクトだ。列車位置など同社が持つ情報と、センサーなどで取得する街の情報を融合し、ビッグデータを処理・蓄積する仕組みも整えた。未来都市の構築を目指し、新たなサービスを展開していく。
 同日開業するのは▽THE LINKPILLAR2▽MoN Takanawa▽TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE-の3エリア。オフィスや飲食店、ミュージアム、住居などが入る。
 25日に新規開業エリアを報道陣らに公開した。既に一部開業していた「ニュウマン高輪」は、新エリアのオープンで系列最大の商業施設となる。クリニックなども入居し近隣住民の利用も見込む。JR東日本は「入場料なしで入れる施設も多い。公園のような存在の街になれば」としている。




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防衛省/本省DFMセンターで設計、積算、監理機能強化/施設整備体制見直し

 防衛省は25日、施設整備の体制を抜本的に強化するとともに、2026年度の事業概要を明らかにした。施設整備の工事や業務の増加に伴い、地方防衛局が行ってきた実施計画、設計、積算を本省が担い、地方防衛局が工事実施に専念する体制へ改める。同年度から試行する。本省整備計画局施設整備課には設計、積算、自衛隊と米軍の事業監理に関与する(仮称)DFM(ディフェンス・ファシリティ・マネジメント)センターを置く。=1面参照
 同日、東京都内で行った防衛施設強靱化推進協会(乘京正弘会長)との25年度4回目の意見交換会で取り組みを説明した=写真。体制の強化は、必要な施設整備事業を推進しつつ、ドローン、サイバー、宇宙領域といった新たな脅威や戦いを踏まえた施設整備にも柔軟に素早く対応するのが狙い。「本省と地方防衛局の仕事のやり方を抜本的に見直す」(同省幹部)考え。発注者の体制強化と、発注方式、業務スキーム、契約制度の見直し、政産官学の連携強化の五つが柱。
 体制強化はDFMセンターによって計画の具体化や事業監理の機能を強化する。同センター長は建設統括調整官が務める。26年度に一部の地方防衛局を対象に運用を試行する。DX、AI活用を進め、情報や関係業務のプラットフォームを整える。職員が企画・立案、専門業務に専心できるよう部外委託、派遣職員の活用に力を入れる。発注は、地元企業が参画できる分離・分割発注を基本に、大型事業はECI方式や総合発注をさらに活用する。契約関係の業務の負担を軽減し、民間の能力を生かしやすい方策を検討する。
 26年度に10防衛局・支局が発注を予定する工事は710件、そのうちWTO基準額以上は156件。建設コンサルタント業務は775件で内訳は設計311件、監理328件、調査130件。最適化事業でECI方式を適用する地区は、▽帯広駐屯地▽東千歳駐屯地▽海自大湊地区▽神町駐屯地▽練馬駐屯地▽館山航空基地▽海自横須賀地区▽岐阜基地▽善通寺駐屯地▽海自呉地区▽空自防府地区▽福岡駐屯地▽春日基地-の13地区で技術協力の契約を予定している。




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長崎県/長大橋維持管理RO/長大グループに

 長崎県はRO(改修・運営)方式のPFIで行う「長崎県長大橋維持管理事業」の公募型プロポーザルで3者を審査し、長大を代表企業とするグループを最優秀提案者に選定した。今後、随意契約を締結し業務委託する。構成企業は▽大島造船所▽エム・エムブリッジ▽西海建設。同グループが提出した見積価格は16億2400万円(税抜き)。
 事業では支間長200メートル以上の橋梁を対象に、高度な予防保全の実行とライフ・サイクル・コストの縮減による長期供用の実現を目的に、民間事業者の資金やノウハウを活用した維持管理を目指す。
 対象橋梁は▽西海橋(上路式鋼アーチ橋、橋長316・2メートル、佐世保市針尾町~西海市西彼町)▽伊王島大橋(鋼床版箱桁橋、876メートル、長崎市伊王島~香焼町)▽若松大橋(下路式トラス橋、522メートル、新上五島町若松郷)▽生月大橋(同、960メートル、平戸市主師町~生月町)▽大島大橋(斜張橋、1095メートル、西海市大島町~西海町)▽鷹島肥前大橋(同、1251メートル、松浦市鷹島町~佐賀県唐津市肥前町)▽平戸大橋(つり橋、884・6メートル、平戸市岩の上町~田平町)-の7橋。
 国内に前例がないことから課題や効果を検証するため、今回の公募では伊王島大橋と大島大橋を対象に2026~30年度を第1期事業として試行する。31年度以降の事業は第1期の課題を踏まえて維持管理手法を検討する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182750
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日本郵船、NTTファシリティーズら/横浜港(横浜市中区)に洋上DC開所

 洋上に浮かぶデータセンター(DC)の実証実験が始まった。日本郵船やNTTファシリティーズら5者でつくるコンソーシアムが、横浜市中区の横浜港大桟橋ふ頭にあるミニフロート(浮体式係留施設)にコンテナ型DCなどを設置。1年を通じてエネルギーマネジメントや揺れ・振動、塩害などを検証する。2027年をめどに小規模な洋上DCを商用化。徐々に事業を拡大し、30年にも外洋への進出を目指す。
 コンソーシアムは日本郵船とNTTファシリティーズ、ユーラスエナジーホールディングス(HD)、三菱UFJ銀行、横浜市の5者で構成する。25日に現地で洋上DCの開所式を開き洋上DCの見学も行った。
 日本郵船の鹿島伸浩専務執行役員は洋上DCの狙いついて、「海のポテンシャルを最大限活用し、デジタルインフラの拡充と地球環境の両立を目指す。DCを『建てる』から『浮かべる』という新しい発想で事業化につなげていきたい」と説明。参加者に洋上DC事業への参入を求めた。
 NTTファシリティーズの川口晋社長はDCの認知度や関心が高まり、新たな課題に直面しているとし、「課題に対するアプローチのドラスチックな変革が求められている」と指摘。「国内外で陸上DCを構築し蓄えた経験と知見を発揮し、計画や設計、建設、各要素技術で洋上DCの取り組みに最大限貢献していく」と力を込めた。
 洋上浮体型DCを再生可能エネルギーだけで運用する世界で初めての取り組み。実証実験では横浜港に浮かぶミニフロート上にコンテナ型DC、太陽光発電設備、蓄電池設備を設置。系統電力を利用せず、再エネ発電と蓄電池の電力でDCを運用する。25日から稼働し26年度末まで実環境で塩害や振動を受けながら、稼働安定性や再エネのエネルギーマネジメントに関する検証などを行う。




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2026年3月25日水曜日

千葉市/新北谷津清掃工場(若葉区)が完成/設計・施工は日鉄エンジJV

 千葉市が若葉区に建設していた「新北谷津清掃工場」が完成し、24日に現地で竣工式典を開いた。工場棟などはSRC・S造地下2階地上7階建て延べ2万0635平方メートルの規模。設計・施工は日鉄エンジニアリング・三井住友建設JVが担った。式典には神谷俊一市長らが出席し、テープカットで竣工を祝った。稼働は4月からを予定している。
 建設地は旧北谷津清掃工場(北谷津町347)の解体跡地。式典で神谷市長は「解体を含めると約5年の長きにわたる工事だった。竣工は皆さまのご理解、ご協力があってこそだ。新清掃工場周辺の施設整備を段階的に進めたい」と語った。松坂吉則市議会議長は「新工場が適切に維持管理され、末永く市の環境行政を支える柱となることを強く期待している」と述べた。
 工事名は「千葉市新清掃工場建設工事」。煙突高さは130メートル。1日当たり585トン(195トン×3炉)が処理できる。処理方式は市内初のシャフト炉式ガス化溶融方式。市は2031年度ごろをめどに、3カ所ある清掃工場を2カ所に再編する。竣工した新清掃工場の稼働後は、新港清掃工場(美浜区新港226の1ほか)を停止し、リニューアルに入る。終了後に北清掃工場(花見川区三角町726の21)の稼働を停止。北谷津と新港の2工場体制に移行する。
 新北谷津清掃工場の周辺では、環境学習施設やオートキャンプ場、余熱利用施設(温水プール)などの整備計画が進行している。




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回転窓/天平の風を感じて

 社会科の授業で、語呂を交えながら覚えた年号の一つに710年の平城京遷都がある。人によって文言の違いはあるが、大抵は〈なんと美し平城京〉といった具合か▼そんな平城京があったのは、現在の奈良市中心部。天皇の住まいや行政機関の建物を今に伝えているのが世界遺産登録を受けた平城宮跡だ。宮跡は国営公園内にあり、小欄も訪れたことがある。気温が暖かくなり始めるこの時期に園内を散策すると気持ちが良い▼都の正門である「朱雀門」や国家儀式を行っていた「第一次大極殿」は朱塗りの柱と鴟尾(しび)と呼ばれる巨大な屋根飾りが施されている。公園の近くを通る列車からも建物群を見ることができる▼復元事業は2008年に始まった。その作業は膨大な文献と気の遠くなるような発掘調査が伴う。15日には儀式や宴席などに使用されていたとされる「東楼」の復元が完了した▼荘厳な建物は天平文化の象徴とも言える。きらびやかな衣装をまとった雅楽隊などが行進するイベント「天平への誘い」が5月3日に開催される。心地よい春風を感じながら、歴史と文化に触れる貴重な機会を逃す手はない。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182707
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東急ら/6月から大井町線高架下で実証実験/都市型DC導入検討

 東急ら4社は、6月から都市型データセンター(DC)の導入検討で実証実験を始める。東急大井町線の高架下に小型サーバーを設置。断熱・冷却性能などを測定し、鉄道高架下にDCが開設できるかどうか検証する。沿線への展開も視野に入れ、都市型DCの実現可能性を探っていく。
 実証実験では大井町線の高架下に「モジュール型小規模DC」を設置する。サーバーの稼働に必要な電源設備などをコンテナに収め、狭いスペースに配置できるようにした。
 生成AIなどの普及でDCのニーズは高まり続けている。従来の大規模施設に加え、都市部への分散配置で、旺盛な需要に対応しつつ、余裕のある状態を生み出すことに貢献する。
 東急らは渋谷など沿線へのDC導入で沿線価値の向上、人口誘致につなげる。交通や不動産、エンターテインメントなど既存事業の強化にもつなげる。東急以外の参加企業は▽東急建設▽イッツ・コミュニケーションズ▽東急電鉄-の3社。日東工業とタイガー魔法瓶も技術協力する。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182710
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国交省/下水道インフラ/担い手、市民に見える化

 国土交通省は昨年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故を踏まえ、建設会社などの担い手、市民それぞれにインフラの実態を示す「二つの見える化」を推進する。見える化の方向を24日に提示した。管理者や担い手が施設の状態を正確に把握できるよう、点検や診断などの記録様式や標準仕様書を見直し、全国での統一化を図る。竣工時の断面図や施工方法、技術的工夫なども確実に保存する。
 国交省は同日、「下水道管路マネジメントのための技術基準等検討会」(委員長・森田弘昭日本大学生産工学部教授)の第6回会合を都内で開いた。提出資料によると、診断は全体の状態を総合的に判断する「健全度」の区分や写真だけでなく、管理者としての見解や考察も記録。次回以降の点検・診断時に生かせるようにする。明確な診断や点検が困難な場合でも見解や考察を記録。異常箇所の位置、異常に対する所見、劣化進行の可能性や安全性・機能への影響の見立てなどを想定する。
 施設情報として、竣工時の技術的工夫も保存。例えば「軟弱地盤でシールドマシンが計画通りに進まなかった」などの情報を記録する。国交省はデータを収集・蓄積し、AIによる画像認識・診断技術などの技術開発につなげる。
 市民への見える化に向けては、各自治体で施設配置・点検実施時期・診断の結果などの情報のマップ化やインターネットでの公表を促進する。施設の改築費用を含む収支見通しの公表も促す。国交省は公表の枠組みなどの明確化を進める。
 冒頭、森田委員長は「埼玉県八潮市の道路陥没事故から1年が経過し、教訓が明らかになってきた。議論をさらに深めより良い提案をしていきたい」と話した。=写真。同検討会は秋頃に最終整理を取りまとめる。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182714
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大分県/豊予海峡ルート/道路整備概算事業費1・5兆円、PFI導入視野に

 大分県は愛媛県との間を海底トンネルなどで結ぶ「豊予海峡ルート構想」を巡り、道路整備にかかる概算事業費が約1兆5200億円になるとの試算結果を公表した。全体延長約80キロのうち、海峡トンネル部分は約21・3キロ(事業費約9300億円)。陸上部分は大分側が17・8キロ(1000億円)、愛媛側が40・9キロ(4900億円)を見込む。整備にはPFIなど民間活力導入を視野に入れており、2026年度に導入可能性の検討に着手する。
 概算事業費の試算などは、大分県の豊後伊予連絡道路工法検討業務の委託を受けたパシフィックコンサルタンツが担当。類似条件下で施工された海底トンネルとして青森県と北海道を結ぶ青函トンネルと同様の山岳工法を採用することを前提に、施工方法や安全確保を検討した。
 ルートは大分側が東九州自動車道大分宮河内IC(大分市)を起点に東側に分岐し、佐賀関港付近(同)から海底トンネルに入ると想定した。海峡は水深の浅い尾根部を通り最急勾配は4%。佐田岬半島(愛媛県伊方町)に到達し海底トンネルを抜け、三崎港付近などを経由して大洲・八幡浜自動車道保内IC(同八幡浜市)に至る。
 海底トンネルの事業費試算の内訳は、本坑約6200億円、地質・湧水状況の調査で掘削する先進導坑約1600億円、工事用通路の作業坑約1500億円。
 23日の記者会見で佐藤樹一郎知事は海峡部について「橋梁での整備を望む声もある」と述べ、トンネルよりも事業費が増えるが観光振興のメリットが高いため、引き続き検討していく必要があるとした。




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清水建設/環境配慮型コンクリを建築構造材にも活用/建設材料技術性能証明を取得

 清水建設は、建築の非構造部材に限られていた自社開発の環境配慮型コンクリートを構造材にも活用する。日本建築総合試験所の建設材料技術性能証明を取得。2月に竣工した東京都江東区の東京木工場建て替え計画で門塀の構築に初適用した。今後、顧客に提案していく。
 建築の構造材向けに特化した環境配慮型コンクリート「SUSMICS-Cs」として製造した。非構造部材に限定していた従来の二酸化炭素(CO2)固定に加え、一般的なコンクリートと同等の品質・強度・流動性などを満たす品質規格値と適用条件を設定。一般的なRC造の建築に用いられるコンクリートも製造できるようにした。
 従来の「SUSMICS-C」は、木質バイオマスを炭化したバイオ炭を混合して製造。木質バイオマスが成長過程で吸収した大気中のCO2をコンクリートに固定する。使用するバイオ炭の炭素含有率は約90%と高く、1キロ当たり実質2・6キロのCO2を固定し少量でも大きな効果がある。
 構造材向けのSUSMICS-Csが取得した建設材料技術性能証明では、品質規格値をクリアしたバイオ炭を1立方メートル当たり最大80キロまで細骨材と置換してコンクリートに混合できる。




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2026年3月24日火曜日

国立代々木競技場世界遺産登録推進協/施工と保全テーマにシンポ開く/850人参加

 東京都渋谷区にある「国立代々木競技場」の世界遺産登録に向けた機運が高まっている。建築家の隈研吾氏が代表理事を務める推進協議会が、施工と保全をテーマにした第3回シンポジウムを23日に同競技場で開いた。有識者らの活発な議論に、約850人の参加者が聞き入った。
 国立代々木競技場は1964年の東京五輪に合わせて建設され、2021年の東京五輪・パラリンピックでも使われた。建築家の丹下健三(1913~2005年)が意匠設計、坪井善勝(1907~90年)が構造設計を手掛けた。清水建設が第一体育館、大林組が第二体育館を施工した。
 冒頭、日本建設業連合会(日建連)の宮本洋一会長は「(競技場は)日本経済と社会の加速度的発展を象徴する建物だ。未来へ価値を育て続ける生きた遺産として世界に認められることを願っている」とあいさつした。
 続いて、カルロス・ラザロ国際シェル空間構造学会会長(バレンシア工科大学教授)とチューリヒ工科大学のジュリア・ボラー講師、大阪工業大学の廬韻琴講師が講演。「アカデミックから見た大規模空間構造の保全とアーカイブの重要性」と題して意見を交わした。
 清水建設や大林組、三機工業からの登壇者が講演とパネルディスカッションを実施。日本オリンピック委員会(JOC)の三屋裕子副会長と日本フィギュアスケーターズ協会の小塚崇彦代表理事、隈研吾氏による鼎談(ていだん)も行った。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182685
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回転窓/視点をくるりと回す

 行き詰まりは、行き止まりではない。地図をくるりと回せば、思いがけない出口が見つかる。発想の転換とは、その小さな回転に似ている。既存の枠組みからいったん離れ、別の角度から物事を見直す。すると、よどんだ状況にも風が通り、新しい流れを呼び込むきっかけとなる▼たとえば、ひねくれた発想。売れない安価品をさらに値下げするのではなく、価値を加えて高級品に変える。ラテラルシンキングは、論理の一本道から外れ、自由な発想で答えを探る。一見遠回りに見える道が、近道になることもある▼「いつもと同じことをしていれば、いつもと同じ結果しか得られない」。実業家ヘンリー・フォードの言葉だ。変化を望むのであれば、行動そのものを変えるしかない▼だからこそ、「なぜそう決まっているのか」と前提を問い直す習慣が大切になる。異なる価値観に触れれば、思考の窓は静かに開く。「できない」を「どうすればできるか」に言い換えるだけでも、課題の輪郭はおのずと変わる▼特別な才能は要らない。視点を磨き、試しにくるっと回してみる。すると、その一回転が停滞を動かす最初の一歩になる。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182688
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横浜市/労務費ダンピング調査実施/4月公告案件から適用

 横浜市は、4月1日以降に入札を公告あるいは指名通知する工事案件から、労務費ダンピング調査を実施する。低入札価格調査制度の適用案件(総合評価方式、WTO対象)が対象。工事は製造を含むが、物品の製造は含まない。最低制限価格制度の適用案件と随意契約は対象外とする。2025年12月に施行された改正公共工事入札契約適正化法(入契法)に伴う措置。落札予定者の直接工事費が一定水準を下回った場合、理由書の提出を求め審査する。
 調査対象は低入札価格調査制度適用工事の落札予定者か落札候補者。回答書の内容で下回った理由が合理的かどうかを判断する。労務費を含んだ直接工事費を対象とし、材料費や法定福利費などは確認しない。
 一定水準額は市設計書の「直接金額×0・97」。これ以上の場合は調査終了、未満の場合は理由書が必要になる。合理的回答の場合、工事案件の契約を締結する。回答が合理的と認められなかった場合、契約手続きは続行するが、関東地方整備局を経由して建設Gメンに通報。市から改善措置の要請書も送付する。期日までに回答書の提出がない場合は落札者としない。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182691
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兵庫県西宮市/市立中央病院跡地活用/甲友会グループに

 ◇急性期病院と分譲マンション提案
 兵庫県西宮市は、統合移転に伴う市立中央病院(林田町、敷地1万0616平方メートル)の跡地売却先を決める公募型プロポーザルで、社会医療法人甲友会・阪急阪神不動産グループを優先交渉権者に選定した。同グループだけが参加した。急性期病院と分譲マンションを整備する提案が高評価を受けた。提案価格は21億4000万円。
 提案によると、既存建物を解体した上で東側敷地(約5400平方メートル)に急性期病院、西側敷地(約4300平方メートル)にファミリー向け分譲マンションを建設する。
 病院は7階建てで、容積対象面積が約1万0900平方メートル(建築面積約3000平方メートル)。病床数は160~190床で、現市立中央病院が備える急性期病棟やSCU(脳卒中ケアユニット)、地域包括ケア病棟を継承しつつ、地域の要望を踏まえ回復期リハビリテーション病棟を増床する。診療科目は13科で、1次・2次救急医療に対応する。
 分譲マンションは5階建て・容積対象面積約8600平方メートル(建築面積約1900平方メートル)。住戸数は110戸。中央北側敷地に地域に開かれた公園(約750平方メートル)を整備する。
 提案審査では、引き渡し後に速やかに施設整備に着手可能な計画や、救急医療の受け入れ態勢の実現可能性が高いことなどを評価。住民参加型のイベント企画など地域貢献も評価対象となった。
 4月下旬に不動産売買の仮契約、9月下旬に本契約を結び、10月から12月にかけて所有権を移転する。2027年1月以降に事業着手し、30年12月の新病院開院を目指す。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182677
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西松建設らゼネコン5社/免震建物にもCUW工法/隅角部の設計方法確立

 西松建設らゼネコン5社は、仮設用に限定していた山留め壁形鋼材を建物の地下外壁に利用する「CUW工法」を更新した。免震層の地下外壁(立ち上がり壁)と基礎スラブの接合部分(隅角部)の設計方法を確立するなどして、免震建物にも適用しやすくした。日本建築総合試験所の建築技術性能証明も取得している。従来の耐震建物に加え、適用が難しかった免震構造や深い地下構造の超高層などにも積極提案していく。
 CUW工法は、幹事社を務める西松建設が安藤ハザマ、佐藤工業、フジタ、三井住友建設と共同開発した。従来は仮設材として限定使用していた山留め壁形鋼材を建物の地下外壁に利用し、山留め壁の応力材と後打ちRC造壁を構造上一体化した壁体工法になる。地下外壁工事の省力化や建設コストの低減、二酸化炭素(CO2)削減に貢献する。
 同工法の更新で、地震時土圧(短期荷重)に対する設計方法を追加した。ひび割れなどの損傷を最小限にするため、規模が大きい建物や地震時に液状化リスクの高い層が近接する地下外壁では地震時水平力への設計が求められると分析。そこで短期荷重に対する構造性能を確認し、設計指針に追加した。
 立ち上がり壁と隅角部の設計方法も確立した。CUW工法を免震建物に適用する場合、免震層の立ち上がり壁に作用する側圧で生じる断面力に対し、構造安全性を確保できる隅角部が必要になる。従来は具体的な設計方法が明示されていなかったため、構造実験を経て設計指針に盛り込んだ。
 山留め壁に生じた施工誤差への対応方法も追加。従来は山留め壁形鋼材が地盤側にずれて施工された場合、多くの手間を要する溶接金網を設置して補強してきた。作業の合理化に向け、U字型鉄筋による補強方法を考案し、構造実験で耐力を確認して施工指針に加えた。
 西松建設によると、免震層の立ち上がり壁にCUW工法を適用した高さ5メートルの試設計では、従来工法に比べ壁圧と鉄筋量を低減して躯体数量を削減。施工コストとCO2をそれぞれ20%程度低減できた。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182689
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2026年3月23日月曜日

国際園芸博協会/花博開幕まで1年/最新施設計画を公表

 2027年国際園芸博覧会(花博)の開幕まで1年となった19日、運営主体の国際園芸博覧会協会は出展各社による最新の施設整備計画を発表した。清水建設や大和ハウスグループ、東急グループなどが出展概要を初めて公開。協賛金10億円以上の「ダイヤモンドパートナー」である大成建設は、大型木製テラスの完成予想パースを修正した。
 同日付で施設のコンセプトや花博特設サイトの開設を発表する企業も相次いだ。大成建設は、会場が一望できる大型木製テラスの「TAISEI GREEN TERRACE(仮称)」を建設する。清水建設は「シミズ 森のまち」として自然体験学習の場を提供。一つ一つの建物が地球の一部として有機的につながり、森のようにしなやかに機能するイメージを具現化する。
 花博は、27年3月19日~9月26日に横浜市旭、瀬谷両区の旧上瀬谷通信施設跡地で開かれる。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182631
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回転窓/需要側の取り組みも

 1週間ほど前に給油で近くのガソリンスタンドを訪れたところ、レギュラーが1リットルで192円と表示され目が点になった。米国とイスラエルのイラン攻撃によるホルムズ海峡の事実上の封鎖が、急に自分事となった▼政府が石油備蓄の放出を始めた。16日付の官報で石油精製事業者などに義務付けている備蓄量を70日分から55日分に引き下げる告示を出した。民間在庫は昨年末時点で101日分。今回は国内消費量の15日分を放出する▼在庫を146日分保管している国家備蓄も30日分程度を月内に放出。民間分と政府分を合わせた放出量は45日分に相当する約8000万バレルになるという▼2022年以来4年ぶりの備蓄放出に踏み切った。石油元売り各社へのガソリン補助金も19日に始まった。レギュラーで1リットル当たり170円程度への抑制を目指す▼夏(7~9月)と冬(12~3月)に電力需給が逼迫(ひっぱく)すると、政府は安定供給確保のため家庭や企業に節電を要請。ダムの貯水率が低下すれば節水を求める。石油関連製品の供給途絶を防ぎ、危機を乗り切るには、“節油”につながる需要側の取り組みも欠かせない。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182642
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凜/農林水産省東北農政局平鹿平野農業水利事業所・吉川日向子さん

 ◇水と土に心ひかれて
 スーパーに並ぶお米はどのように作られているのか。知っているようで、実は知らないことが多い。農業とは縁遠い都会で育った。だからこそ、命の源となる水や土に関心を持ち、食の大切さを強く感じるようになった。大学では地域生態システム学を専攻。農業土木にとどまらず、地域資源や森林、生態系など幅広いフィールドを対象とする分野で学んだ。
 水資源の多くが農業用水に使われていると知り、その世界に携わりたいと4年前に入省した。2年目に秋田への赴任が決まり、念願だった農地の排水路改修の仕事に関わることになった。「現場と直接関わる仕事は日々達成感がある」。用水路や排水路がなければ農作物は育たない。そのことを少しでも多くの人に知ってもらおうと、現場見学会を企画し、子どもたちに農業用水路の役割や大切さを伝えている。
 土地改良区の若手職員ともタッグを組み、広報活動にも力を入れる。担い手不足、施設の老朽化など、農業が直面する課題は多い。それだけに「地域を巻き込んだ活動が欠かせない」という思いは強い。
 秋田に赴任して3年。「心が豊かな人が多い」と穏やかに話す。「毎日食べる秋田米がモチベーション」と笑うその表情には、地域への愛着がにじむ。フィールドに出て、自分の目で見て、空気を感じて確かめる。その情熱を力に変え、これからも農業農村整備事業を盛り上げていく。
 (きっかわ・ひなこ)




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建研/JIS改正で混合成分の割合拡大/コンクリート性能は同等確認

 建築研究所(建研、福山洋理事長)は、クリンカと石こう以外の混合成分の割合を現行の5%以下から「10%以下」に変更したセメントを使ったコンクリートの性能について、研究結果を公表した。変更前後のセメントを使用した国土交通大臣認定コンクリートを比較し、同等の性能であると判断した。混合成分の割合を拡大する日本産業規格(JIS)改正は、23日付の官報で公告する予定だ。
 クリンカは、石灰石や粘土、けい石などの原料をキルンで焼成してできるセメントの中間製品。石こうや混合物を加えて粉砕すると、粉末状のセメントになる。セメント協会(諸橋央典会長)は、セメント製造の脱炭素を推進する一環として、混合成分の割合拡大に関する研究・検討を進めてきた。
 建研は「JIS改正後のセメントを使用したコンクリートの性能に関する研究」をホームページで公表した。改正JISセメントを使用した大臣認定コンクリートの性能評価実験として、「コンクリートのフレッシュ性状・強度特性検証試験」「高温環境下におけるコンクリートのフレッシュ性状確認試験」「高温履歴下におけるモルタル・セメントペースト試験」を実施した結果、現行JISセメントを使用した場合と同等と評価した。
 これまで、混合成分(高炉スラグやフライアッシュ、シリカ質混合材、石灰石)の分量は5%以下が上限だったが、JIS改正により10%に拡大される。石灰石についても、単独で上限が10%に引き上げられる。改正では、廃棄物などから回収した二酸化炭素(CO2)を固定化した「人工炭酸カルシウム(再生石灰石)」についても、石灰石と同等の品質であれば使用可能となる。コンクリートの風化の目安となる「強熱減量の規定値」は削除される。




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戸田建設/泥土圧シールド掘削土量管理の高精度化システムを開発/含水比を計算

 戸田建設は、泥土圧シールド工法で周辺地盤に対する安全性を向上させるため、高精度の掘削土量計測管理システムを開発した。掘削量の計算式を改良して体積と質量以外に含水比も測定。掘削量をリアルタイム算出するプログラムと連携させた。
 これまでの計算式は、掘削土量の体積と質量を求めていた。改良式は独自に含水比の計測値を取り入れた。計測にしくい過剰取り込み土量や掘削添加材の逸脱量が、より正確に把握できる。土砂の性状に関係なく掘削土量を高精度で計測・管理。計測機器でのデータ記録や掘削土量の全自動で算出し、現場管理者の負担も軽減できる。
 システムの有効性を検証するため、下水道シールドトンネル工事(トンネル外径3200ミリ)で実証実験を行った。システムの連続稼働に問題がなく、掘削土量の真値に対する計測誤差はほぼ3%以内に収まった。従来よりも高精度と証明できた。
 掘削対象土質の変化に対応して掘削土量の計測精度を高めるため、掘削土の土質をAIで判定するシステムも開発している。システムの組み合わせで掘削土量を適切に管理し、シールド工事の安全性向上や省人化、自動化を目指していく。




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清水建設/社内余剰品の再利用推進//6月から譲渡仲介アプリ運用

 清水建設は、社内で不要になった備品や資材などの再利用を推し進める。社内専用の余剰品譲渡ウェブアプリ「ReuseLink」を利用し、引き取りを希望する社員と仲介する。東京支店の試行運用では余剰品の処分費や再利用に伴うコストが抑制できた。6月に首都圏の支店、9月からは全社で本格運用する。
 余剰品が不要になった社員はアプリを通じ、余剰品を写真付きで登録して保管期間を設定。引き取りを希望する社員はアプリの検索機能を使って必要な物品を見つけた場合、「引き取り」を申請する。続いて両者がアプリのチャット機能で引き渡し方法や発送先などを確認。不要になった社員が「発送完了」のボタンを押し、引き取り希望の社員が受け取った段階で「取引終了」のボタンを押して一連の譲渡手続きが完了する。
 アプリに登録された余剰品は約400種類。▽ユニホーム・安全用品▽ファイル▽現場用品▽事務用品▽日用品▽家電用品-の五つのカテゴリーに分類されている。特に建設現場では竣工が近くなるにつれ、再利用可能な備品などの余剰品が多く発生する。取引は10万円未満の余剰品に限定し、引き取る社員が送料を負担する。
 同社によると、アプリの全社展開で従来の処分などにかかっていたコストを大幅削減。年3000万円程度のメリットを見込む。運用後はユーザーからアプリの使い勝手についてフィードバックし、機能をさらに向上させる。




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2026年3月19日木曜日

回転窓/緊急事態宣言の中で入学した子どもたちへ

 定年退職される小学校の先生が、子どもたちに話をする場に立ち会えた。分厚い辞書を数冊抱え、スマートフォンを手に話し始めた▼「先生が苦労して見つけてきた答えを、小さな電話がすぐに教えてくれます。便利だけれど、その答えが正しいのか、自分で考えないといけません。学びを続けてください」と。たくさんの情報を苦もなく入手できるようになった世界を生きる上で、大切なことを伝えていただいた気がした▼近所の小学校は昨日が卒業式。6年生が入学したのは、新型コロナウイルスの流行に伴う史上初の緊急事態宣言が発令された2020年。延期されて6月になった入学式では、名前を呼ばれてもマスクを着けたまま、返事をしなければならなかった▼中学校の制服や正装で卒業式に臨んだ子どもたち。仲間とはしゃいだり、担任の先生の涙にもらい泣きしたりと、記憶に残る日を素顔で過ごせた▼子どもたちは、便利なAIがさらに身近になる時代と向き合う。将来、別の感染症が流行するかもしれず、発生が懸念される巨大な災害もある。知識と知恵を養い、自分を大事に、勇気を持って歩みを進めてほしい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182573
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ネクスコ東日本エンジ/群馬県高崎市にテクニカル・トレーニングセンター開設

 ネクスコ東日本エンジニアリング(東京都荒川区、良峰透社長)は17日、群馬県高崎市に、新たな「テクニカル・トレーニングセンター」を開設した。道路構造物の保守点検人材を育成する実習型の研修施設。床面積が旧施設の1・2倍になり、最大受講者数が50人から120人に増加した。実物の道路設備を移設し、より実践的な研修ができるようになった。
 17日の開所式には良峰社長や東日本高速道路会社の由木文彦社長、関連会社や協力会社の役員らが出席した。良峰社長は「座学研修と実際の設備を使った訓練を組み合わせることで、専門知識と技術を体系的に習得できる」と施設の狙いを説明。由木社長は「現場を支える力をしっかりと養うことを期待している」と新施設の門出を祝った。
 メイン棟にはセミナー室や電気実習室、施設制御実習室などを整備。電気実習室には古いETC施設から移設した受配電設備を配置し、操作方法の確認や故障時の対応方法などを学べる。
 野外には実際の道路設備を用いた訓練ヤードを整備した。実物の遮音壁やコンクリート防音柵などを移設した延長50メートルの本線路上設備実習ヤードでは、設備の機能・構造点検や故障対応を実習できる。ETC施設を再現したETC実機ヤードも整備した。
 別棟にはトンネル非常用設備を整備し、スプリンクラーの放水を訓練できる。実物の橋の供試体などを展示した土木展示室では、床版や道路舗装の劣化具合などを学べる。
 施設所在地は群馬県高崎市高崎町380。敷地面積は1万2781平方メートル。施設はS、RC造陸屋根2階建て延べ3434平方メートルの規模。イーマックエンジニアリングが設計し、田中建設が施工。2024年6月に着工し、26年3月10日に竣工した。
 同市内にある旧トレーニングセンターは、周辺住居に近接していた。研修内容の拡張や高度化に制約があるため、新施設の整備に踏み切った。




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国交省/上下水道の脱炭素化で方向性/官民連携・広域化を推進

 国土交通省は、上下水道事業の脱炭素化と資源利用の促進に向けた今後の取り組みの方向性を示した。少人数で施設を管理している小規模自治体など地域ごとの実情を踏まえ、官民連携や広域化の推進が重要と指摘。脱炭素化や資源利用を進める上で、事業の経済合理性を確保するため、国による経済的インセンティブ制度の構築の必要性も示した。
 同省が18日に開催した「上下水道政策の基本的なあり方検討会」(委員長・滝沢智東京都立大学特任教授)で議論した。官民連携は事業期間の長期化や、建設・更新を含めた対象施設・業務範囲の拡大により、受注者による脱炭素化などの創意工夫の発揮が期待される。
 官民連携の手法はDBO(設計・建設・運営)方式やPFI以外に、施設の更新と運営を民間が一体的に担う「更新実施型」、更新計画案の策定やCM(コンストラクションマネジメント)で自治体を支援する「更新支援型」、コンセッション(公共施設等運営権)方式などを例示した。
 脱炭素化・資源利用は初期コストが大きいものの、省エネルギー化によるランニングコストの低減で、経営改善につながることが多い。持続可能な経営の観点からも推進する必要があると確認した。委員からは「小規模自治体は事業の進め方に悩んでおり、後押しする仕組みや支援が必要」「国が大きなビジョンを示すことで企業の参画を促せる」などの意見が出た。




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三菱地所ら/「ザ・ランドマーク名古屋栄」31日に竣工/施工・監理は竹中工務店

 三菱地所ら5者が名古屋市中区の栄地区で建設を進めていた超高層複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」=写真=が31日に完成する。S、SRC、RC造地下4階地上41階建て塔屋1階延べ約10万9700平方メートル、高さ約211メートルで栄エリアでは最も高いビルとなる。設計は三菱地所設計と竹中工務店、施工と監理は竹中工務店が担当した。
 6月11日にTOHOシネマズとJフロントリテイリングが運営する商業施設「HAERA」が開店する。「HAERA」は地下2階~地上4階、TOHOシネマズは5~9階に入る。オフィスは12~30階で1フロア1600平方メートル。31~40階にコンラッド・ホテル&リゾーツの「コンラッド名古屋」が入る。客室は170室。共用機能として10~11階に最新設備を備えMICE(国際的なイベント)に対応した180人を収容可能な宴会場と、五つの小・中会議室、宴会場を設ける。開業日は決定次第発表する。
 事業者は三菱地所のほか、Jフロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社。場所は中区錦3の25の1。敷地面積は4886平方メートル。地下鉄栄駅や栄地下街とつながる。




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鹿島/太径鉄筋を全自動配筋/現場内で大型ユニット製造効率化、歩掛かり5割向上

 鹿島ら4社は、太径鉄筋を全自動で配筋する工法を開発した。多関節型ロボットと専用ツールを活用し現場内に設けた工場で、大型鉄筋ユニットを全自動で製造する。重量物の人力作業を大幅に削減して安全性を高めるだけでなく、従来工法に比べ鉄筋ユニット製造の歩掛かりが50%程度高まる。原子力関連施設や火力発電所などを想定し、太径多段配筋が必要な工事に展開していく。
 「鉄筋自動プレファブ工法」として、カジマメカトロエンジニアリング(東京都港区、池田邦彦社長)やスターテクノ(愛知県大口町、塩谷陽一社長)、岡部と共同開発した。宮城県女川町の東北電力女川原子力発電所の工事に採用し、安全性と生産性の向上効果を確認した。
 ロボット技術と制御システムを組み合わせ配筋・結束作業を全自動化する。大型で高重量な鉄筋の全自動製造が可能になった。鉄筋ユニットの自動組み立て工場を建設現場に設ける。
 天候に関係なくユニットが製造できる。配筋ロボットが自動で鉄筋束から1本ずつハンドリングし、鉄筋ユニットの運搬台車と連動して格子状に配筋する。
 機械結束が難しかった太径鉄筋に対応し、開発したフック式結束金物を使って結束ロボットで鉄筋交差部を自動結束する。対応可能な鉄筋は直径30ミリ超の「D38」と「D35」の2種類。最大で寸法12メートル×12メートル、重量13トンの鉄筋ユニットが製造可能だ。
 配筋・結束作業の全自動化で、必要な人力作業は鉄筋束の投入や完成ユニットの移動、結束金物の供給などに限定できる。熟練鉄筋工の負担を大幅に軽減。担い手不足の補完にも期待する。




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2026年3月18日水曜日

回転窓/スポーツ中継の転換期

 野球世界一の国を決める2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が佳境を迎えている。侍ジャパンは準々決勝でベネズエラに逆転負けしたが、ゲームセットの瞬間まで勝利を信じていた▼今大会で目立ったのがホームランだ。長距離打者をそろえた日本は計10本と、ベスト4だった17年大会の11本に次いで2番目に多かった▼ホームランのたびに、外野フェンスを埋める企業の広告が目に入った。大谷翔平選手がイメージキャラクターやアンバサダーを務める企業が多く、世界トップクラスの発信力と経済効果を持つアスリートの力に改めて感心した▼今回のWBCでは、米動画配信大手ネットフリックスによる独占配信も日本のファンを驚かせた。地上波では生中継されず、商用利用も禁じられているため、スポーツバーなどの飲食店で視聴できない。過去の大会に比べると視聴者が減り、やや盛り上がりに欠けるように感じたのは気のせいか▼無料視聴が当然という常識を変えなければならないことは理解している。それでも、資本力で優位な海外メディアに対抗するための放映スキームの再構築を期待したい。




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若築建設/社長に長廻幹彦氏、4月1日就任

 若築建設は17日に開いた取締役会で、長廻幹彦取締役兼常務執行役員が4月1日付で社長に昇格する人事を決定した。烏田克彦社長は代表権のない会長に就く。
 長廻 幹彦氏(ながさこ・みきひこ)1987年京都大学工学部土木工学科卒、若築建設入社。2020年経営管理部門経営企画部長、22年執行役員、24年常務執行役員、25年取締役。島根県出身、61歳。




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中国整備局/26年度入札契約制度対応方針案を了承/SII型、評価基準の点差拡大

 中国地方整備局の総合評価審査委員会が17日、広島市中区の同局で開かれ、2026年度の入札・契約制度の対応方針案が了承された。工事では技術提案評価型(SII型)の配点を見直し、評価基準の点差を拡大するほか、新たにチャレンジII型を試行する。生産性の向上を目的に省人化チャレンジ工事も始める。業務では業務チャレンジ型を拡充し、同一県内の事務所や県、政令市との災害支援協定締結を判断基準に加える。このほか、工事、業務ともに若手優秀技術表彰者を評価する。
 対応方針案によると、技術提案評価型(SII型)は優れた提案をより優位に評価するため、評価基準(秀・優・良・可)の点数を拡大。秀(計60点)と可(計0点)の配点は現行のままで、優は計52点を30点、良は計44点を20点にそれぞれ引き下げる。
 チャレンジII型は直轄工事の施工実績がない企業が受注機会を確保できるよう難易度II以下で7000万円程度までの一般土木工事を対象に実施する。チャレンジ型と同様に企業や技術者の同種工事の実績は求めないが、企業と技術者の近隣地域での施工実績の配点はそれぞれ1点減らし、新たに「企業の能力等」の評価に「過去5年間に直轄工事の受注無」を追加し、2点を加点する。
 省人化チャレンジ工事は施工能力評価型(II型)の分任官工事が対象で、参加申請時に提案を求める「省人化A型」と、契約後に受注者が提案する「省人化B型)」に分類。A型は発注者が求めるテーマの提案を評価し、総合評価で1点を加点する。B型は加点がない。
 担い手の確保を目的に、配置予定技術者の評価基準に「若手優秀技術表彰」を追加。施工能力評価型だと加算点は0・7点になる。業務の評価基準にも追加し、総合評価方式簡易型の場合、受賞経験がある技術者に0・6点を配点する。
 造園やのり面処理、塗装など一部工事では工事成績の期間を延ばし、企業は過去2年間を4年間に、配置予定技術者は過去8年間を10年間に変更する。
 業務では、総合評価方式(簡易型・標準型)で発注する調査設計業務の技術評価点を見直し、簡易型では12点の配点を現行の80点以上から81点以上に引き上げる。10・8~1・2点の配点も79~71点を80~72点に見直す。
 地元企業の受注機会を確保するため、業務チャレンジ型に「同一県内の事務所および県、政令市との災害協定の締結」を追加する。




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大成建設/環境配慮コンクリを下水道管渠に初適用/土木学会指針案に準拠

 大成建設は大阪府内で施工した下水道管渠の新設工事に、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に減らした環境配慮型のコンクリートで製作したシールドセグメントを導入した。必要な耐久性を確保しつつ、土木学会(池内幸司会長)が示すコンクリート構造物の設計・施工指針案に準拠するよう、材料配合を調整した。従来のセグメントと同様に製作し、組み立て、据え付けが可能。環境配慮型コンクリートの普及を加速する考えだ。
 下水道シールド工事でのカーボン・リサイクル・コンクリートの適用は国内初という。普及が進めば、従来品と同程度の単価で供給できると見込む。同社の環境配慮コンクリートシリーズ「T-eConcrete」4種類のうち、高炉スラグの活用や炭酸カルシウムの混合によるCO2固定で、CO2排出量の収支をマイナス(100%以上削減)とした「Carbon-Recycle」を使用した。
 材料設計を土木学会指針案に沿うように改良し、セグメントに求められる強度や耐荷重性に加え、下水道に必要な耐摩耗性と耐硫酸性を確保した。材料製造時のCO2排出量は、普通のコンクリート製セグメントに比べ84%削減している。実験では、硫酸による質量減少が大幅に抑えられる効果も確認した。セグメントを長く使った場合の耐硫酸性は、従来型の数倍になると期待する。
 府が発注した「寝屋川流域下水道門真守口増補感染(第2工区)下水道管渠築造工事」に適用した。工期は2022年10月7日~25年7月31日。大成建設・村本建設・中林建設JVが施工した。泥土圧式シールド工法で延長1672・6メートルの管渠構築で、計1431リングを設置。環境配慮型コンクリ製のセグメントは、10リング分の区間(外径3・25メートル、延長12・0メートル)に採用した。CO2削減量は実質約5・7トンに相当する。




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2026年3月17日火曜日

近畿整備局/平城宮跡歴史公園第一次大極殿院復原整備の東楼が完成

 ◇奈良時代の楼閣建築を再現
 近畿地方整備局が奈良市の国営平城宮跡歴史公園で進めている「第一次大極殿院復原整備」で、東楼が完成し、14日に完成披露式典が行われた。2022年に復元された大極門(南門)の東側に位置し、伝統木造技術と最新の施工技術を融合して奈良時代の楼閣建築を忠実に再現した。規模はW造2階建て延べ525平方メートル。設計は文化財建造物保存技術協会と近畿整備局国営飛鳥歴史公園事務所、施工を竹中工務店が担当した。
 第一次大極殿院は宮都「平城宮」の中心的な施設だったとされる。東楼は西楼とともに、南正面の大極門を挟んで東西対称に建てられ、730年前後に築地回廊の一部を解体し、増築されたと考えられている。
 「続日本紀」には聖武天皇が南楼で宴(うたげ)を開いた記述があり、東楼・西楼は儀式や宴席に使用されていた可能性がある。東楼は1973年に奈良文化財研究所の発掘調査で確認された。外周に太い掘立柱を立て、内部の礎石建ち柱で上層床を支える特殊構造で、現存古建築に例のない形式とされる。
 復元工事は2022年4月に着工。吉野ヒノキなどの厳選材を用い、品質管理を徹底し工事を進めた。23年3月に外周柱の設置を始め、仮設の素屋根内で木組みを本格化した。同11月に長さ12メートルの大梁を架設し24年3月に上棟。屋根工事などを進め、25年9月に素屋根を西側へ移動し、東楼の外観が姿を現した。BIMなどの3D技術も積極的に活用。伝統木造の施工手順や鴟尾(しび)の形状検討などを効率化した。
 式典には奈良県の山下真知事や国会議員ら来賓を含め約150人が出席。近畿整備局の齋藤博之局長は「往時の建造物を忠実に再現するとともに、伝統技能の継承にも取り組んだ。今後も関係機関と連携し、第一次大極殿院の復元整備を進めていく」と話した。山下知事は「東楼に続き西楼などの復元が進めば、国内外からの観光客増加が期待される」と述べ、公園南側の県有地を活用したにぎわい創出にも意欲を示した。
 近畿整備局京都営繕事務所の西田誠所長が工事経過を報告後、国営飛鳥歴史公園事務所の柳澤秋介所長が「26年度から東面回廊整備に向けた地盤整備などを本格化する。将来的には西楼なども含め、往時の景観を復元した第一次大極殿院の姿を示したい」と今後の整備方針を説明。最後に関係者がテープカットを行い完成を祝った。




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回転窓/やさしい春の圧力

 春が近づくと、街は忙しそうな顔をする。桜は律義に咲き、人々も新しい季節を待っていたそぶりをする。けれど当の本人はというと、どうも気分が乗らない。心が軽くなるはずの季節が、どうやら花粉と一緒に、妙な怠惰まで運んできたらしい▼考えてみれば、春は「変わりなさい」と優しく背中を押す季節でもある。入学、異動、新生活。世の中はまるで大規模な模様替えだ。家具を動かし、壁紙を張り替え、昨日までの景色を新しくする▼その騒ぎの中で、心だけが古い部屋のまま取り残されていることもある。もちろん、変化は悪いものではない。むしろ停滞こそが退屈の温床だ、と人はもっともらしく言う。ただ、その「変わるべきだ」という空気が、時に親切な圧力になる▼春風は穏やかな顔をしているが、背中を押す力だけは案外しっかりしている。だから時々、思う。もしかすると憂鬱(ゆううつ)なのは春のせいではなく、「変わらなくてもいい」と言ってくれる人が少ないからではないかと▼満開の桜の下で、つぼみのままでいる勇気も、案外悪くない。まあ、そんな空想とは関係なく、花は散り、季節もきちんと前へ進むのだが。




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東京建設コンサルタント/新社長に杉浦達巳取締役兼常務執行役員昇格/3月8日付

 東京建設コンサルタントの社長に、杉浦達巳取締役兼常務執行役員が8日付で就任した。大村善雄社長が7日に死去し、8日に開いた取締役会で杉浦氏の社長就任を決めた。
 杉浦 達巳氏(すぎうら・たつみ)1988年名古屋工業大学工学部土木工学科卒、東京建設コンサルタント入社。2021年執行役員中部支社長、22年取締役、23年常務執行役員。愛知県出身、61歳。




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北海道開発局/26年度完了工事からAI活用試行工事実施/工事成績評定で加点評価

 北海道開発局は、北海道の建設業でのAI活用の意識醸成を図ることを主な目的として「北海道インフラ分野のAI活用試行工事」を実施する。施工、データ連携、施工管理のいずれかの段階で判断を伴うAIの活用が確認された場合、工事成績評定で加点評価する。2026年度完了工事から原則すべての工事を対象に実施する。
 北海道の人口減少・高齢化は全国平均を上回っており、全国に先駆けて公共事業での省人化と生産性向上を進めていく必要がある。さらにi-Contsruction2・0で掲げる三つのオートメーション化でもAIの活用を推進していることから、道内建設業での意識を醸成し、AI活用を推進する。
 対象は26年度完了工事から原則すべての工事で、25年度に完了する工事は対象外。既に公告済みまたは契約済みの工事についても、受発注者協議により試行対象とすることができる。
 評価対象は発注者がAI活用に関する費用を計上していない工事で、施工、データ連携、施工管理のいずれかの段階で判断を伴うAIを活用した場合。文章整理などでAIを活用するものは含まない。
 施工計画書に「インフラ分野におけるAI活用」の項目を設けて取り組みの内容や期待される効果を明記し、完成検査時までに実施内容と効果を報告した場合に、工事成績評定で原則1点を加点する。複数の取り組みを実施した場合でも、加点は原則1点とする。技術提案したものでも、評価対象の条件を満たせば加点対象となる。




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松山市/JR松山駅周辺のまちづくりプラン公表/5000席アリーナ、31年度供用へ

 松山市は、JR松山駅周辺の具体的な整備イメージや今後の進め方を示す「松山駅周辺まちづくりプラン」をまとめた。JR四国車両基地跡地(南江戸1、敷地面積約9250平方メートル)に計画する多目的アリーナは、公設民営の場合に5000席で整備費約200億円と想定。2031年度の供用開始を目指す。にぎわい施設と一体的に整備する。
 多目的アリーナで想定される事業手法として、民設民営と公設民営(BT〈建設・移管〉+コンセッション〈公共施設等運営権〉)を提示した。整備費の内訳は交付金・補助金54億円、市負担73億円、民間資金73億円。公設民営の場合、26年度に事業者公募に入る。27、28年度の設計を経て29年度に着工する。
 駅東口のにぎわい施設は立体道路制度を活用し、1階に駅前広場や集約型公共交通ターミナル、2階以上に商業・飲食、ホテル、駐車場などを配置する。伊予鉄道路面電車の引き込みなどにより交通結節機能を強化する。集約型公共交通ターミナルを除き、26年度に事業協力者を公募、27年度に開発事業者を公募し、28~30年度に設計などを進め31年度に着工する。33年度の供用開始を目標に定めた。
 27年3月31日までの履行期間となる「松山駅周辺施設整備等アドバイザリー業務委託」は日本総合研究所・安井建築設計事務所JVが担当している。




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