2026年7月9日木曜日

神奈川県鉄筋業協同組合/全国技能大会神奈川地区予選開く/代表に佐々木晃太さん

 神奈川県鉄筋業協同組合(工藤桂一理事長)は、「第6回全国鉄筋技能大会(TETSU-1 GRAND PRIX)」の神奈川地区予選を、4日に横浜市旭区の神奈川県立産業短期大学校西キャンパスで開いた。組合員などから4選手が出場し、鉄筋組み立ての精度と速さを競った。審査で駒井興業の佐々木晃太さんを代表に選んだ。佐々木さんは10月3日に静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで開かれる全国大会に出場する。
 大会は全国鉄筋工事業協会が主催し、日刊建設工業新聞社らが後援。鉄筋工事業界の技能向上や次世代技能者の育成、社会的認知の向上を目的に開いている。競技課題は国家技能検定の鉄筋組み立て1級問題にはら筋1段を追加した内容。標準時間は1時間20分で、1時間40分を超えると打ち切りとなる。
 神奈川地区予選には佐々木さん以外に山田貴史さん(スチール・ワン)、前野佑介さん(イー・ケー・エス)、中山康希さん(同)の4人が出場した。選手は、図面を確認しながら鉄筋を配置し結束作業を進め、全員標準時間内に終了させた。工藤理事長は「本選に向けて練習を積み重ね、出来栄えの精度をさらに上げるように頑張ってほしい」と激励した。


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地域発/丸高工務店(岩手県奥州市)/5年前から月給制に切り替え

 型枠工事会社の丸高工務店(岩手県奥州市、高橋健一社長)は、現場作業に従事する社員の給料を5年前から月給制に切り替えた。春の大型連休など現場が休工となる時期でも、一定額の給料を支払い、安定した生活やモチベーションの維持につながっている。2年前からは1日の労働時間を工夫することで、年間休暇日数の最低ラインとされる「105日」も確保している。
 1974年に創業して50年を超えた同社は、95年に法人化。岩手県を中心に地場ゼネコンの1次、全国大手の2次下請会社として、現場での型枠施工を手掛けている。社員数は24人。うち21人が現場作業に従事しており、平均年齢は外国人材を含めて34歳と若い。年間売上高は2億5000万~3億円の間で推移している。
 建設会社勤務を経て先代から会社経営を引き継いだ高橋社長は、県内の型枠工事会社で組織する岩手大友会の副会長を務めるなど、業界活動にも力を入れる。日給月給制による不安定な給料の支払いについては、当初から課題を感じていたという。「新卒で入社した若手社員にとってみれば、日給月給制の下では大型連休の現場休工を経た5月分の給料が、4月分よりも減ってしまう影響は大きい」(高橋社長)。実際、日給月給制の時代は、若手の離職率が高かった。
 現場で働く社員の中には、結婚して子どもが小さい人も少なくない。運動会など学校行事で仕事を休む場合でも、一定の給料を支払うことができる月給制への移行には、社員も「喜んでいるようだ」と高橋社長。働いた分だけ給料を得ることができる日給月給制から月給制へと一斉に移行した当初、「士気が下がるのではないかと危惧する意見もあったが、それもなかった」と振り返る。
 2年前からは年間休暇日数を105日とするため、1日の労働時間を変更した。従来は、午前8時~午後5時の間に昼食(1時間)と午前10時、午後3時に各30分の休憩を取ることによって、1日7時間労働としていた。これを午前8時~午後5時30分の間に、昼食(1時間)と午前10時、午後3時の休憩を各15分に変えることで、1日の所定労働時間を8時間とした。
 こうした工夫で生産性を高めながら、週休2日を基本とした働き方を実現した。
 同社は、所在地の奥州市を中心に工業高校、普通高校など10校ほどに毎年求人票を出し、新卒採用を目指している。人材育成にも力を入れ、登録基幹技能者や1級技能士の資格取得者も複数輩出している。
 ただ、少子高齢化が地方部で特に顕著に進行していることもあり、なかなか思ったように若手を採用できていない。そうした中で協同組合ユウアンドアイ(東京都足立区、天野博之理事長)を通じて、フィリピン人の技能実習生8人を迎えている。今後12人まで増やす計画もある。
 制度が「育成就労」に移行しても、外国人労働者の採用方針を継続し、彼らの意向も踏まえて在留資格「特定技能」の取得も後押ししたい考えだ。戦力として期待される外国人材には「資格取得を促し、現場のリーダー格として従事できるよう育てていきたい」と高橋社長は語る。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185887
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回転窓/健康な地熱開発

 梅雨の湿気は苦手でも、蒸し料理なら好む人は多いだろう。野菜も肉も魚でも、ゆでたら溶け出る栄養やうまみを蒸気がぎゅっと閉じ込めてくれる。油を使わない健康的な調理でもある▼温泉どころの大分県別府市の鉄輪温泉に「地熱観光ラボ縁間(えんま)」がある。豊後水道の海鮮など好みの食材を蒸す調理の体験が人気という。ここは地熱への理解を促す経済産業省の取り組みで整備された▼活火山の多い日本は、発電端出力1000キロワット以上の地熱発電所が27カ所あり、設備容量は世界10位の50万キロワット超(2025年4月時点)。政府の第7次エネルギー基本計画は、次世代型地熱を含めて自立電源とする競争力を中長期で高めることにしている▼有望地域の調査が国主導で行われ、温泉法や自然公園法などの許認可を巡る関係省庁の対応も進みつつある。ただ温泉地をはじめ新規の開発は、なかなか難しい現実があると聞いた▼それでも理解を得る活動が各地で続き、日本地熱協会のように開発リスクに備える保険制度を提供する団体もある。地域との対話を重ねながら、資源を持続的に生かす地熱開発が広がってほしい。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185894
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日建協/26年賃金交渉中間報告/31組合すべてベア獲得、大卒初任給30万円台も

 ゼネコン各社で賃上げの動きが続いている。日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、青山敏幸議長)が8日に公表した2026年賃金交渉の中間結果によると、回答した31組合すべてが基本給を引き上げるベースアップ(ベア)を獲得し、6組合は要求を上回る水準の回答が会社からあった。ベアの加重平均で1万8482円(前年実績1万8044円)。企業業績よりも政策や社会情勢で賃上げの大きな流れができた結果となった。大卒初任給で初めて32万円台に引き上げた社もあった。
 1日時点の集計結果を公表した。月例賃金は31組合すべてが定期昇給を含め前年実績以上の水準を確保した。6組合は要求を上回る水準。17組合は要求を下回る水準ながらもベアを獲得した。
 ベアの単純平均は2万0719円(1万7225円)。定期昇給を含めた昇給額は、単純平均で2万8970円(2万5778円)、加重平均は2万8970円(2万7894円)だった。日建協は「政府主導の賃上げ機運の醸成や物価上昇が追い風になり、継続した賃上げを獲得した」と見る。
 一時金は妥結報告があった30組合のうち24組合が前年実績を上回り、5組合が同額となった。単純平均で5・42カ月(5・17カ月)、加重平均で5・96カ月(5・18カ月)だった。1組合は前年実績を下回る水準で妥結した。
 大卒初任給は組合要求による引き上げはなかったものの、23組合は会社提示で増額になった。過去最高の水準になっており、日建協個別賃金水準の先行ラインとしている29万円台を上回り、30万円台が14組合(8組合)、31万円台が3組合(1組合)、32万円台が1組合あった。32万円台は過去最高となる。日建協によると「人材獲得の動きが如実に表れた」と分析している。
 日建協は来年度に「日建協個別賃金」を改定する予定だ。「企業業績よりも政策や社会情勢で賃上げの大きな流れができた結果」と分析する。今後も「政府の賃上げ施策や運用を注視し、足元の物価高に対応する必要がある」とした。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185900
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広島新アリーナ構想/オール広島で実現へ/官民協議会が初会合、31年度開業目指す

 大規模なイベントに利用できる新アリーナの実現に向け、広島県内の官民のトップが参加する協議会の初会合が7日、広島市中区のエディオンピースウイング広島で行われた。広島駅北口のJR西日本社有地(広島市東区二葉の里3、約1万8800平方メートル)を候補に建設の方向性を検討する。バスケットボールBリーグプレミア(1部)の広島ドラゴンフライズの浦伸嘉社長が「負担付き寄付」の事業手法を提案し、規模や運営方法などを含めて次回から議論が本格化する。「オール広島」で取り組むことも確認した。
 発足した「新アリーナの実現に向けた協議会」の発起人はドラゴンフライズと広島イベント事業振興協会。メンバーは広島県の横田美香知事、広島市の松井一實市長、広島商工会議所の松藤研介会頭、JR西日本広島支社の飯田稔督支社長、福山市立大都市経営学部の渡邉一成学部長、イベント事業振興協会の松本朋憲社長、ドラゴンフライズの浦社長の7人。都市再生機構らがオブザーバーとして参加する。座長に渡邉学部長が就いた。
 会合では浦社長が構想の経緯や建設候補地、目標スケジュールを説明。施設規模は最大1万人収容を想定し、開業は本拠地の広島グリーンアリーナの暫定利用期限となる2031年度がめどとした。28年度の着工を目指す。
 浦社長は「人とまちと社会のつながりを深化する拠点としてオール広島で実現したい」と述べ、JR西日本をはじめ、政財界に協力を求めた。飯田支社長は「連携してしっかり取り組みたい」と応じ、積極的に参画する意向を示した。事業計画の検討にも加わる。
 事業手法について、浦社長は「建設後に行政に寄付することを念頭に検討してはどうか」と、民間が建てた後、行政が所有し、民間が運営を担う「負担付き寄付」を提案。横田知事は「機運の醸成などを検討したい」とした。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185898
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清水建設/フィジカルAI実装へ本腰/ロボット現場巡回・塗装作業など

 清水建設は、AIで機械やロボットを動かす「フィジカルAI」の現場導入に本腰を入れる。手にカメラを持った状態で自律歩行するヒューマノイドロボットによる現場巡回や、作業者の動作を模倣学習したロボットアームでの塗装作業を実証中。東京駅日本橋口前で施工する国内最高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」の現場などで導入し、効果を確認している。
 フィジカルAIは、カメラやセンサーなどで現実世界の状況を把握し、ロボットや機械システムを最適に制御するAI技術群の総称に当たる。
 同社は、フィジカルAIの代表技術として、人間と同じようにその場の状況で柔軟に動作するAIロボットに着目。建設現場でこれまで活用されてきたロボットはプログラムされた通りの動作しか対応できないため、作業ごとの専用機であることが多かった。AIロボットは複数の作業をこなす汎用(はんよう)機になると期待する。
 施工中のトーチタワー現場では、カメラを持ったヒューマノイドが毎秒1メートルの速度で自律歩行する。現場の状況を感知・判断しながら、あらかじめ指定した道順で巡回している。今後、カメラで撮影・取得した映像は、マルチモーダルLLM(大規模言語モデル)を駆使したAIで解析し、現場巡回のさらなる効率化に役立てることも考えている。
 AIロボットを柱とするフィジカルAIの本格展開に向け、現場用に特化した「AIエコシステム」も構築する。現場のデータ収集・分析・シミュレーションやAI学習モデルの構築、ロボットへの実装(実証実験)といったサイクルを着実に回し、ロボットによる現場作業の適用範囲拡大を目指す。高齢化する熟練技能者の知見もモデル・アーカイブ化し、伝承していく。ソニーら複数企業の技術協力を得て一連の取り組みを推進する。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185890
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東畑・梓JVら/大阪・関西万博の大屋根リング、デジタル空間に再現/無償で公開

 東畑建築事務所・梓設計JVと梓総合研究所が、大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の文化的、建築的価値を未来に保存、継承するデジタルアーカイブプロジェクト「Record-RING(レコード・リング)」を始める。空撮による3Dスキャニングデータを基に、デジタル空間でリングの姿を「ありのまま」に再現。特設サイト(https://record-ring.jp)で無償公開する。
 東畑・梓JVは大屋根リングの基本設計に携わった。従来の図面や写真による2Dの記録にとどまらず、その場に流れていた空気感や光の移ろいといった「リングの文化的価値」をそのままの状態でデジタル空間に保存。誰もがいつでもアクセスできる状態で公開する。
 デジタル再現するため、3Dガウシアンスプラッティング(GS、大量の写真から高精度な3D空間を再現する技術)を活用。会期終了直後の空撮で取得した3Dスキャニングデータと、竣工写真などを組み合わせた3Dデジタルアーカイブを構築する。
 アーカイブをプロジェクト特設サイトで無償公開し、3D空間でリングの上を飛び回るような疑似体験ができる場を提供。リングの成り立ちや設計コンセプトを伝えるコンテンツとしての機能も兼ね備える。
 今後は、プロジェクトの趣旨に賛同する建築関係者・企業と連携し、個々のパビリオンの記録公開を受け入れるプラットフォームとしての役割を果たす考え。公的機関によるデジタルアーカイブ構築の支援などにもつなげていく。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185892
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2026年7月8日水曜日

回転窓/橋とともに

 「瀬戸内のハワイ」ともいわれる山口県東部の周防大島(屋代島)が人気を集めている。青く澄みわたる海と四季の彩り美しい山に囲まれた瀬戸内海で3番目に大きい島。温暖な気候を生かして栽培するみかん畑もあちこちに広がる▼リゾートホテルやおしゃれなカフェも多く、観光やドライブに人気のスポットである。県内外からの移住者も増加中。特に富裕層の人気が高く、周防大島町の2022年度町民税収入は前年度比で約7倍となった▼周防大島の玄関口となるのが、本州と連絡する「大島大橋」だ。橋長1020メートルの連続トラス橋として1976年7月に開通した。潮の速い流れに対応し、橋脚は世界初となる多柱式基礎の上に連続トラスを設置する工法が採用された▼96年6月に通行が無料となり、アクセスがしやすくなった。18年10月には外国籍貨物船が接触し、橋に敷設された本土から島に送水する管が切断する事故も。紆余(うよ)曲折を経て4日に開通50周年を迎えた▼藤本浄孝町長は同日の記念式典で「これからも大切な命綱である大島大橋を大切にしたい」と話した。島と橋は共存共栄であり続ける。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185854
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ひと/地盤工学会東北支部長・吉田真悟氏/見えないものを知ってもらう

 「地盤工学は縁の下の力持ち。見えないからこそ、その意義を丁寧に伝えることが大切になる」と力を込める。地盤調査は「建物を建てたり、トンネルを掘ったりする時、最初に必要となる」工事の根幹だ。技術の担い手を確保し、人材を育成するため、正確な情報発信に力を注いでいく。
 「社会の安全を支える大切な技術、仕事だと若い世代にも知ってほしい」との思いは強い。2025年から「地盤調査フィールドツアー」を開催し、実際に地盤調査を体験してもらう機会を設けた。1泊2日の地盤工学セミナーにも現場見学を盛り込み、仕事を肌で感じてもらう機会を広げている。
 今後は就活イベントでの情報発信にも前向きに挑戦する。「参加した学生に『こういう分野があるんだよ』と伝わってほしい。心のどこかにキーワードとして残してくれたら」と柔和に笑う。見えないところで社会を支える技術者を送り出すため、若者に誠実に向き合い続ける決意だ。
 (よしだ・しんご)1990年日本大学大学院理工学研究科修了、大成建設入社。東京支店土木部長、大成ロテック常務執行役員などを経て、2025年4月から大成建設執行役員東北支店長。地盤工学会では同5月から東北支部長を務める。神奈川県出身、61歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185864
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国交省直轄土木/設計成果をデータ本位に変革/BIM・CIMプロセス間連携で方針

 国土交通省は、直轄土木の工事・業務に適用するBIM/CIMで、設計から施工などプロセス間のデータ連携を円滑にする対応方策を示した。3Dモデル自体を設計から施工に引き継いでも、現場条件などの更新に対応できず、施工段階に改めて3Dモデルを作成している実態に着目。3Dモデルの契約図書化を目指していた従来方針を転換し、設計に関するデジタルデータを成果物として引き継ぎ、後工程での加工や編集をしやすくする。
 産学官で構成する「BIM/CIM推進委員会」の7日の会合で説明した。BIM/CIM原則適用からは3年が経過。工事・業務受注者へのアンケートでは、発注者などとの対話促進に3Dモデルの有効性が挙がる一方、2Dと3Dの二重作業が手間といった声が絶えない。3Dモデルのファイル形式は再編集が難しく、施工段階で再作成が必要だとの課題もある。
 プロセス間のデータ連携が十分に図られていない現状を踏まえ、国交省は3D設計の在り方を組み立てる上で、デジタルデータの伝達を主目的とする方針を打ちだす。設計成果をファイル形式ではなく、データ本位の「情報モデル」に変革するとうたう。AIの発達で3Dモデルの自動生成などの技術開発が進展することを背景に、各プロセスで3Dモデルや2D図面が必要であれば、引き継がれたデータを基に都度再現することにする。
 まずは設計デジタルデータを情報モデルとして工種ごとに体系化する。各データと3D空間をひも付けたり、視覚的な確認が困難なデータの妥当性などを判断できたりする仕組みも必要だとする。その上で、3Dモデル自体を契約図書にする従来方針はいったん留保し、情報モデルを契約図書とするガイドラインの策定を目指す。ガイドラインの作成を進めながら、2027年度には活用の試行を経て本格導入する。
 3Dモデルの再現や、受発注者間の共有を容易にする仕組みも整える。BIM/CIM適用業務で用いる3Dモデルの標準オブジェクトライブラリを整備し、9月に公開予定。受発注者が必要な3Dモデルや関連データがブラウザーで共有可能なクラウドシステムを構築中で、12月にも完成する。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185852
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帝国データバンク/26年上半期インフレ倒産動向/建設業倒産が最多151件

 帝国データバンクは7日、「物価高(インフレ)倒産の動向」(2026年上半期)を発表した。燃料や原材料の上昇分を価格転嫁できない「値上げ難」などによる倒産は556件(前年同期比23・8%増)で、集計を開始した18年以降で最多となった。業種別は建設業が最も多く151件(27・9%増)を占め、半期ベースの過去最多を更新した。
 建設業の倒産は、中東情勢に伴うナフサ由来の製品の資材高や価格高騰の影響が目立った4月以降から増加し、6月は36件発生した。建設業の倒産は、木材の価格高騰と供給難が相次いだウッドショック、円安による資材高、人手不足の影響が重なった24年5月の32件がこれまでの最多。それ以降は単月ベースで10~20件台が続いていた。
 建設業の物価高倒産を要因別に集計したところ、鋼材、木材、コンクリートなどの資材費が高騰する原材料高由来の倒産が全体の約40%に相当する65件あった。ナフサの供給不足からの影響は確認できず、以前からのウッドショック、物価高といった建築資材の価格高騰に加えて、若手の不足と高齢の職人の引退からの作業員不足、外注費が高騰する中での人件費増の倒産もあった。
 建設業の物価高倒産は、72件の総合工事が特に多く、そのうち一戸建て住宅や集合住宅などの新築が主体の木造建築工事が42件で最も多かった。木造建築工事の半期ベースの倒産は、24年上半期に次いで2番目に多かった。左官工事は65件、半期ベースで過去最多となった。
 不動産業の倒産は11件で初めて10件を超えた。建築コストの上昇から物件の価格を引き上げている社が多いものの、金利上昇などから最終ユーザーの購買意欲が落ち、販売棟数が減ったことで事業に行き詰まった社があったという。ウッドショックの影響の表面化までが約3年だったことや、建設業、製造業は売り上げの上昇分をコスト高が上回る増収型の物価高倒産が増える懸念があり、「今後の動向を注意深く見守る必要がある」と展望している。


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九州整備局/建機に軽油代替燃料活用/八代河川国道で試行工事

 九州地方整備局は土木工事の現場における脱炭素化に向けた取り組みの一環として、熊本県内の直轄工事で軽油代替燃料を活用した試行を実施する。廃食油を化学処理した成分を軽油に添加した2種類の代替燃料を、現場で稼働する建設機械で活用。騒音や臭い、建機への影響などを検証し、2027年度以降の適用条件を検討していく。7日に八代河川国道事務所が試行工事1件の一般競争入札を公告した。
 国土交通省では25年4月に策定した「脱炭素アクションプラン」を踏まえ、国発注の土木工事の脱炭素化に向けたリーディング施策として、次世代燃料の使用促進に関するロードマップを作成。九州整備局も25年度末に管内での取り組み事項を整理した「道路脱炭素推進計画」を公表した。
 今回の試行ではおおむねすべての建機メーカーが保証範囲としている廃食油由来の成分5%を軽油に混合させた「B5」の代替燃料を活用。併せて、混合割合の高い燃料の使用拡大を見据え、一部の建機メーカーが保証範囲とする混合率20%の「B20」も導入する。掘削や土砂の積み込み、整地を行うバックホウの稼働状況に問題がないかなど、効果や影響の度合いを検証する。
 試行対象は「熊本57号長浜地区改良11期工事」で、工事内容は道路土工、地盤改良工、構造物撤去工、仮設工など。工期は27年2月26日まで。場所は熊本市南区海路口町~熊本県宇土市上網田町。
 九州整備局によると、25年度に関東地方整備局が先行して試行している。26年度の管内での試行は同工事のみ。調達上の課題などを検証した上で27年度以降の対応方針を決めるとしている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185871
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関東整備局/357号多摩川トンネル工事/ケーソン沈設が本格始動、施工は五洋建設

 関東地方整備局は、国道357号(東京湾岸道路)の整備に関連し、「多摩川トンネル」工事の進捗状況を明らかにした。延長2・7キロのシールドトンネルを施工するのに必要な立坑を羽田空港(東京都大田区)と浮島(川崎市川崎区)に整備。立坑はニューマチックケーソン工法で施工する。五洋建設が施工を担当し、月内には浮島側でケーソンを沈設する工事が本格化する。
 多摩川トンネルは東京湾岸道路の一部を構成し、計画延長は3・4キロとなっている。うち地下トンネル部が約2・7キロ、外径は約16メートル。2車線で計画する。20年12月に公表した東京湾岸道路の事業評価によれば、トンネル自体の総事業費は約1880億円を見込む。2029年3月末の完了を目指す。
 羽田空港側に整備する立坑は横46メートル、縦28・1メートル、深さ31メートル。浮島側は同31・9メートル、同37メートル、同48・4メートルの規模を想定する。RC製のケーソン躯体を自重で沈下させるニューマチックケーソン工法で立坑を構築する。順調に進めば月内にも浮島側で躯体を沈設する工事に着手する。両端の立坑が完了後、トンネル本体の工事に移る。
 浮島と羽田空港を結ぶ方法は、内陸側に位置する産業道路か国道1、15号を経由する3ルートがある。ただ3ルートとも1日10万台以上の交通量があり、慢性的な交通渋滞が発生している。多摩川トンネルが完成すると両区間のアクセス時間は約8分で済む。約23分を必要としていた産業道路よりも大幅な時間短縮が期待できる。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185858
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飯田橋駅東地区再開発(東京都千代田区)/事業費793億円、当初計画の倍以上/組合

 JR飯田橋駅(東京都千代田区)の東側エリアで進行している「飯田橋駅東地区第一種市街地再開発事業」の事業費が793億円になることが分かった。当初計画の2倍以上になる。飯田橋駅東地区市街地再開発組合の担当者は「複合的な事業変化に伴うもの」と説明した。
 同組合が東京都に事業計画書の変更認可申請を行った。千代田区役所で21日まで縦覧している。同計画に対する意見を8月5日まで都都市整備局市街地整備部で受け付ける。
 2022年10月の組合設立認可時、事業費は367億円だった。4万6565平方メートルだった延べ床面積を5万0090平方メートルに拡大する。計画変更後の工期は28年9月~32年2月(従来23年9月~26年11月)を予定。公共施設の工期は29年5月~33年2月(25年4月~28年8月)を見込んでいる。
 計画地は飯田橋3(区域面積約0・7ヘクタール)。JR飯田橋駅の東側に位置し、東京メトロ・都営大江戸線飯田橋駅に近い。計画地を東西に貫く区道は歩行者空間が不足し、歩行の安全に課題があった。再開発で駅前広場を構築し、駅周辺のにぎわいを創出する。安全で快適に歩ける環境も整える。
 再開発ビルはS・SRC・RC造地下2階地上26階建て塔屋2階。建築面積は約3670平方メートル。最高高さは従来と同じ約130メートルとなる。地下2階に駐車場を配置し、地下1階に駐車・駐輪場と店舗を配置する。地上1階は店舗フロア、2~16階がオフィスで、18~26階に住宅を設ける。
 敷地内に複数の広場を整備する。合計1988平方メートルの広さとなる。幅2メートル、延長約220メートルの歩道状空地も整備する。再開発組合には参加組合員として三菱地所、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業、清水建設の4社が参画している。


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豊田上豊田駅周辺土地区画整理組合発起人会/8月に事業化検討パートナー募集

 愛知県豊田市の(仮称)豊田上豊田駅周辺土地区画整理組合発起人会(田中則夫会長)は、8月3日に事業化検討パートナーの公募手続きを開始する。業務代行者になることを前提に、無償で事業計画作成に協力する民間事業者を募る。9月以降に参加意向書や事業提案書などを受け付ける。11月下旬に開催する選定委員会で事業者を選定、12月下旬に協定を結ぶ予定。
 豊田上豊田駅周辺土地区画整理事業の施行区域(上原町、大清水町)は、名鉄豊田線上豊田駅の東側約23・8ヘクタール。市の総合計画では「えきちか居住誘導エリア」と「重点居住誘導駅」に位置付けられている。現在は市街化調整区域だが、浄水地区と梅坪地区の市街地に挟まれ名鉄豊田線を中心とした利便性の高い地区であるため、多くの住宅需要が見込まれている。
 2024年4月に発起人会が発足、現在は測量等の調査を進めている。基本構想では住宅開発を中心に駅前広場の整備や商業施設などの誘致を想定。駅へのアクセスを改善し、利便性とにぎわいを創出するまちづくりを目指している。
 事業化検討パートナーは、業務代行者となることを前提に事業計画書の作成に向け無償で助言や提案を行う。今後の想定スケジュールは、27年度内に事業計画を作成し、28~29年度に業務代行予定者の公募と選定、都市計画決定手続きを進める。30年度に本組合を設立し、業務代行者と契約を結ぶ。業務代行者は、保留地の取得などを条件に土地区画整理組合との契約に基づく事務や調査設計、工事発注などを一括で代行する。


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淀屋橋駅西地区再開発組合ら/淀屋橋ゲートタワー、7月9日グランドオープン

 淀屋橋駅西地区市街地再開発組合と参加組合員の大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発は7日、大阪市中央区北浜4に完成した大型複合ビル「淀屋橋ゲートタワー」を報道機関に公開した。オフィスフロアは5月から順次入居が始まっており、9日には地下1階~地上2階の商業ゾーンと11階の公共貢献複合ゾーンを含めてグランドオープンする。御堂筋の玄関口に、人とまちをつなぐ新たな交流拠点が生まれる。
 内覧会に先立つ記者会見で、組合の江口康二理事長は「グランドオープンはゴールではなく、新たなスタートになる。多くの人々が集い、交流し、新しい価値を創造するランドマークとして成長していくことを願っている」と述べ、再開発事業の完成を契機に淀屋橋・北浜エリアのさらなる発展をけん引する考えを示した。
 その後、商業ゾーンやオフィスフロア、公共貢献複合ゾーンを公開した。11階には一般開放する屋上庭園を中心に、シェアラウンジやビジネスサポート施設を配置。中之島や土佐堀川を望む眺望と緑を生かし、オフィスワーカーや来訪者、地域の人々に開かれた空間とした。1階オフィスロビーは水面を進む船をイメージした折り上げ天井を採用し、水都大阪や船場の歴史を感じさせる象徴的な空間に仕上げた。
 同施設は「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」として整備したオフィス主体の大型複合ビル。施設規模はS一部SRC・RC造地下2階地上29階建て延べ13万2424平方メートル。高さは135メートル。主要用途は事務所、店舗、駐車場。設計・監理は日建設計、施工は大林組が担当した。2025年12月15日に竣工した。


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熊谷組/トンネル発破で無線電子雷管付き「親ダイ」装填自動化/切羽立ち入り不要に

 熊谷組は7日、山岳トンネルの掘削工事で、爆薬を発破孔に詰める一連の作業を「完全自動化」したと発表した。離れた位置から起爆を指示できる「無線電子雷管」を活用し、既存の爆薬遠隔装填システムと組み合わせた機械化システムを開発した。作業員は発破孔との位置合わせ後、大型掘削機・ドリルジャンボの操縦室内に設けた操作パネルから安全に装薬作業に従事できる。危険な切羽の直下に立ち入らずに済み、トンネル工事の安全性と生産性を高める。
 同社は内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に参画し、無線電子雷管システムの社会実装と標準化を進めている。今回の新システムはニシオティーアンドエム(大阪府高槻市、北俊介社長)、キヨモトテックイチ(宮崎県日向市、清本康夫代表取締役)と共同開発した。発破孔に詰める起爆用爆薬「親ダイ」と追加の爆薬「増ダイ」、爆薬をふさぐように詰める粘土(通称あんこ)を全自動で装填する装置を製作した。
 5月18日に熊谷組が福井県大野市で施工している「大野油坂道路新下半原トンネル工事」(発注・国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所)の発破作業に導入した。トンネルの延長は230メートル、断面積は109平方メートル。新システムで切羽中央の10カ所の発破孔に爆薬を装填し、全ての起爆に成功。装薬を機械化できることを確かめた。作業も従来工法に比べスムーズだったという。
 切羽近くは落盤や土砂崩壊の危険がある。発破工法での爆薬設置は多数の孔に爆薬を詰め込み、最後に爆薬同士を手作業で結線しなければならず、身体的な負担が大きい。
 熊谷組土木事業部トンネル技術部の杉本憲一部長は「目的は技能者や技術者の数が減る中で、さらに安全性と生産性を高めることだ。装薬の機械化と自動化にめどが付いた段階であり、まだ道半ば。いかに素早く滑らかにできるか、改良を続けていく」と開発方針を語った。


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2026年7月7日火曜日

回転窓/眠気との知恵比べ

 眠気を払う方法はないものか--。そんなことを思う瞬間がある。会議の最中や昼食後の静かな時間。まぶたが重くなり、意識が遠のいていく。気持ちを入れ直し、背筋を伸ばすが、眠気はどこ吹く風だ▼コーヒーを飲む。席を立って歩く。あの手この手を試しても、眠気はなかなか手ごわい。不思議なのは、睡眠不足だけが原因ではないことだ。十分に寝たはずでも襲ってくる一方で、夢中になれることには驚くほど眠気を忘れる。どうやら退屈さにも敏感らしい▼眠気と戦うたび、体には体の都合があると思い知らされる。時計に合わせて暮らしても、体のリズムは必ずしも従わない。眠くなる時間に眠れず、眠ってはいけない時に眠気が忍び寄る▼だから最近は、眠気を完全な敵とは考えないことにした。仕事中の居眠りは困るが、眠気も体の正直さなのかもしれない。抗えない時は頭の中で叫ぶ。周囲に悟られないように▼どんなに便利な時代になっても、眠気退散の決定打は見つかっていないらしい。追い払うことばかり考えず、うまく付き合う知恵を探すのも悪くない。勝敗のつかない知恵比べは、きっと明日も続くのだろう。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185829
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全建会員、2割がAI活用/1~3割程度の省人化効果実感、安全管理などの活用に関心

 建設業界で業務へのAI活用が着実に広がっている。全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が会員企業を対象に社内や現場でのAI活用状況を調査したところ、18・7%の企業が既に取り組んでいることが分かった。活用内容は、対話型生成AIサービスを使った「事務・バックオフィス業務」(89・3%)が突出して多い。AIの導入効果については、約5割の企業が「1割以上の省人化効果があった」と回答。会員企業からは「現場技術者の書類作成などの負担が軽減され、その分、現場管理に注力できるため、生産性向上につながっている」と、効果を実感する声が寄せられた。
 2025年度の生産性向上の取り組みに関するアンケートには、会員企業2750社が回答した。主な受注先は都道府県(51%)、市区町村(20・6%)、国土交通省(15・1%)の順で、約7割が地方自治体を主な受注先としている。
 AI活用による省人化効果については、「3割以上」と回答した企業が9・7%、「1~3割」が41・4%だった。一方、AI活用に取り組んでいない企業は81・3%に上るものの、そのうち62・6%が「AI活用に関心がある」と回答しており、今後の普及拡大が期待される。
 関心のある分野では、「事務・バックオフィス業務(生成AIを活用した文章・書類作成、議事録作成、翻訳など)」が69・9%で最も多く、「現場の安全管理(AIカメラによる危険検知、重機との接触・侵入防止など)」(61・0%)、「工程・経営管理(データ分析に基づく工程の最適化や人員配置など)」(41・5%)と続いた。
 一方、会員企業からは「AIやDXの活用で一定の生産性向上は期待できるものの、それだけでは現場の負担を抜本的に解消するには限界がある」との指摘もあった。AIやDXの活用に加え、書類の簡素化や複数現場の兼務要件の緩和を進め、「1人の技術者が複数現場を無理なく兼務できる環境整備が不可欠」(別の会員企業)との声も上がっている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185821
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関東鉄筋連青年部会/新卒採用アンケート/高卒初任給30万円超が2社

 ◇採用難背景、平均で1万上昇
 関東鉄筋工事業団体連合会(関東鉄筋連、新妻尚祐会長)青年部会(小林正人部会長)がまとめた会員企業対象の新卒採用状況アンケート結果(回答119社)によると、4月入社の高校卒新入社員を採用した企業は11社で、採用人数は計29人だった。初任給の平均額は23万9782円。前年の23万円に比べ約1万円上昇した。30万円(手当含む)以上と回答した企業も2社あり、採用難を背景に高卒初任給の上昇が加速している。
 調査は6月、関東1都6県の鉄筋組合会員企業を対象に実施した。回答は茨城10社、栃木12社、群馬3社、埼玉30社、千葉21社、東京20社、神奈川23社の計119社から得た。
 4月入社の高卒採用活動は40社が実施した。このうち新入社員が採用できたのは11社だった。採用人数は1人が8社、2人、3人、5人以上がそれぞれ1社。求人票に掲載した初任給(手当を含む総支給額)は23万~24万円が9社(全体の19・6%)で最も多く、次いで25万~26万円が7社(15・2%)、24万~25万円と27万~28万円がそれぞれ5社(各10・9%)だった。30万円以上が2社ある一方、20万円以下も5社あり、企業体力の違いが初任給額にも表れている。
 年間休日は101~110日が14社(23・3%)で最も多く、次いで111~120日と120~125日がそれぞれ11社(各18・3%)だった。1社が127日と回答するなど、休日数は年々増加傾向にある。
 過去1年間(2025年7月~26年6月)に特定技能外国人を採用したのは54社。採用人数は1人17社、2人20社、3人9社、4人4社、5人以上4社だった。このうち技能実習から移行したと回答した企業は42社。国籍はベトナムが全体の約3割を占め、次いでフィリピン、インドネシアの順となった。一方、技能実習生の採用は65社で、採用人数は1人9社、2人22社、3人23社、4人4社、5人以上7社。日本人の採用が難しい中、外国人材の受け入れを積極的に進めている実態がうかがえる。
 「日本人の現場作業員が不足していると思うか」との質問には、90社が「はい」と回答した。一方、6月時点で来春入社の高卒採用で求人票を申請していたのは23社、月内に申請予定は22社にとどまり、採用活動への動きが鈍い企業も少なくない。青年部会はさまざまな情報を発信し、会員の採用活動を後押しする考えだ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185832
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マイクロン/広島工場(広島県東広島市)拡張工事が起工/フジタが総合建設パートナー

 米半導体大手マイクロン・テクノロジーは、子会社のマイクロンメモリジャパンの広島工場(広島県東広島市)で、4日に拡張工事の起工式を開いた。工場の西側にクリーンルームを備えた新棟を建設。AI向け次世代メモリーを生産する。2028年後半に製造装置の搬入を始める予定だ。プロジェクトの総合建設パートナーはフジタが務める。 =9面に関連記事
 プロジェクトの投資額は1兆5000億円。このうち経済産業省が研究開発や製造設備に最大5360億円の支援を決めている。マイクロンが13年にエルピーダメモリを買収して以降、最大規模のクリーンルームの増設となり、記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー(DRAM)や広帯域メモリー(HBM)の量産体制を整え、先端半導体の国内サプライチェーン(供給網)を強化する。
 起工式には赤沢亮正経済産業相、同社の幹部や国、地元自治体、施工会社の関係者ら300人以上が出席した。マイクロンのサンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)は「世界トップクラスの研究開発と大量生産を一つの施設で実現している」と広島工場を紹介し、「世界のメモリー需要はこれまでにないほど高まっている」と強調した。
 広島工場は東広島市の吉川工業団地にあり、敷地は約30ヘクタール。DRAMの開発や製造を担っている。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185824
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東北農政局/廻堰大溜池の改修/地区調査に着手

 東北農政局は、青森県鶴田町と弘前市に跨がる廻堰(まわりぜき)大溜池の老朽化対策に取り組むため、本年度から複数年をかけて地区調査を進める。北奥羽土地改良調査管理事務所が耐震性能照査検討や施設計画検討など4件の関連業務を発注した。
 簡易公募型プロポーサルの「国営土地改良事業地区調査廻堰大溜池地区耐震性能照査検討業務」は5月14日に見積もりを行い5109万円(税抜き、以下同)で三祐コンサルタンツ。同じく「同施設計画検討その他業務」は同日に見積もりを行い2900万円でNTCコンサルタンツ。簡易公募型競争入札の「同地質調査その他業務」は同13日に開札し2500万円でNTCコンサルタンツ。簡易公募型プロポーサルの「同環境配慮計画作成その他業務」は同25日に見積もりを行い2555万円でジルコに決定している。
 廻堰大溜池は岩木山を水源とし、青森県の五所川原市、つがる市、鶴田町の西津軽地域に広がる農地に用水を供給する。受益面積は約8680ヘクタール。江戸時代に築造し、西津軽農業水利事業で改修とかさ上げを施している。「津軽富士見湖」として観光名所にもなっている。
 堤体は中心コア型アースダム。堤高7メートル、堤頂長4178メートル、堤体積約30万立方メートル、有効貯水量1100万立方メートルの規模。漏水を受けて浸透流解析を実施しており、安全確保に向けた具体的な対策を今後に固める。取水塔の老朽化対策も検討する。
 履行期限は、耐震性能照査検討と施設計画検討その他が2027年3月19日。地質調査その他が同1月13日。環境配慮計画作成その他が同3月12日まで。


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愛知県/美術品等共同収蔵庫整備等事業/実施方針を公表、8月に公告へ

 愛知県は6日、PFIを導入する「愛知県美術品等共同収蔵庫整備等事業」の実施方針を公表した。今後のスケジュールは8月に総合評価一般競争入札(WTO対象)を公告し、9月に参加表明書を受け付ける。個別対話を経て2027年2月に事業提案書の提出を締め切る。同3月に落札者を決定、公表する予定。実施方針に対する意見や質問は17日まで受け付ける。
 参加資格は統括管理、設計・工事監理、建設、維持管理、運営、付帯業務(営業倉庫)の業務に当たる者で構成する企業グループ。このうち、統括管理業務企業は物品の製造等に登録され、PFI事業の統括管理に関する契約実績かPFI事業の代表企業としての契約実績を求める。
 設計・工事監理業務企業は、延べ2000平方メートル以上の国公立、私立の登録博物館か指定施設などの増築設計か改修設計の実績、建設業務企業は建築工事1200点以上、電気・管工事880点以上など。
 施設の規模は延べ約8000平方メートル。このうち収蔵面積は約5700平方メートルを確保する。建物の高さは約20メートル(3階建て相当)を想定。事業手法はBTO(建設・移管・運営)方式のPFI。建設地は元県立常滑高校敷地(常滑市奥栄1)。事業区域面積は約1・8ヘクタール。事業者は、建設工事着手前までに野球場約1・6ヘクタールの整地工事を完了する必要がある。設計・建設期間は27年7月から31年3月まで、維持管理・運営期間は51年3月まで。
 希望者には守秘義務対象資料を配布する。31日まで申し込むことが必要。問い合わせ先は県民文化局文化部文化芸術課収蔵庫整備グループ(電話052・954・6703)。


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大阪府市/夢洲第2期区域開発事業者募集プロポ公告/8月5日から参加受付

 大阪府と大阪市は、大阪・関西万博跡地のうち売却対象地約42ヘクタールを対象とした「夢洲第2期区域開発事業者募集」の公募型プロポーザル(2段階審査方式)を3日に公告した。計画内容と価格の提案を評価する。参加申請の受付期間は8月5日~2027年1月8日。提案書類は同1月12~15日に受け付ける。その後、同2月17日に価格提案審査を行い、開発事業予定者を決定する。予定価格は9月14日に公表する。
 応募者は企業または企業グループで、特別目的会社(SPC)などの設立も可能。代表企業には16年1月以降に完成した1ヘクタール以上の都市開発事業などで事業者として参加した実績を求める。設計実績や施工実績は開発実績として認めない。
 売却対象地は大阪市此花区夢洲中1、夢洲東1の雑種地。敷地面積は42万0062平方メートル。用途地域などは商業地域・国際観光地区で、建ぺい率80%、容積率400%。このほか夢洲駅南西出入り口付近4011平方メートルを貸し付け対象土地とし、開発事業者に随意契約で貸し付ける。
 売却対象地は28年2月29日まで博覧会協会が使用するため、原則として同3月1日に引き渡す。貸し付け対象土地は30年春ごろ以降の引き渡しとなる。
 募集では大規模なエンターテインメント・レクリエーション機能、大阪が強みを持つ産業・研究の拠点機能や展示機能の導入などを求める。大屋根リングの記憶を想起させる空間形成や、静けさの森の樹木を利活用した緑地整備、DX・GXを活用した安全・安心なまちづくり、エリアマネジメントの仕組みも重視する。任意で夢洲第3期区域やグリーンテラスゾーンを含めた一体的なまちづくり提案も受け付ける。
 審査は、まず学識経験者らで計画提案を評価し、一定水準を満たした提案を優秀提案に選定する。続いて優秀提案者を対象に売却対象土地の売り払い価格について価格提案審査を行い、予定価格以上で最も高い価格を示した者を開発事業予定者に決める。
 計画提案は100点満点で評価し、65点以上であることや「万博レガシーの継承と発信」の項目で20点中14点以上を得ることなどを優秀提案の条件とした。24年9月に実施したマスタープラン策定に向けた民間提案募集の優秀提案者には5点を加点する。
 府市は6月に策定した「夢洲第2期区域マスタープランVer・3・0」で万博の理念を継承し、国際観光拠点形成を通じて「未来社会」を実現するまちづくりを目指しており、夢洲を大阪の成長・発展を先導する東西軸の「ニシ」の一大拠点に育てる狙いだ。


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組織設計事務所ら4社/中大規模木造の設計支援AIツール開発/分散する知見束ねる

 日建設計と日本設計、三菱地所設計の組織設計事務所3社と、バーチャル内覧事業などを展開するArchiTech(京都市左京区、伊藤拓也社長)が、中大規模木造建築に特化したチャット形式の設計支援AIツールを開発する。2025年度に構築した試作システムと試験運用の成果を踏まえ、本年度は実用化に向け精度を高め、プレ公開を目指す。分散する設計ノウハウを束ね、実務者が活用できる共有基盤を社会インフラとして定着させる。
 共同開発の取り組みが、林野庁の補助事業「CLT〈直交集成板〉等木質建築部材技術開発・普及事業(令和7年度)」に採択された。25年度に続く継続採択となる。
 4社は生成AIを活用した設計支援ツールを共同開発する。ユーザーによる利用データを蓄積・分析し、関係機関と連携しながら不足情報を収集・整備してデータ基盤を拡充。設計支援ツールを継続的に改善する好循環モデルを築く。
 設計支援AIチャットボットの開発や、回答生成の根拠となるデータ(法規制、設計事例、技術資料、調達情報など)の収集と整備、持続的な運営体制の検討を一体的に推進。本年度は前年度に構築した基盤を踏まえ、設計実務での活用を見据えた実用化に向け、精度向上のフェーズに入る。
 設計実務での利用を想定した評価指標を整備し、出典提示の正確性や回答の網羅性を継続的に検証、改善する。法改正や新基準、最新の設計実例などを反映するため、収集対象や収集体制、更新フローを再整備する。業界団体や地方自治体、企業、研究機関などと連携し設計事例や技術資料、木材調達情報といった実務に直結する情報源を拡充する。回答の正確性・信頼性を一段引き上げ、設計者が安心して業務で活用できる品質を確保する。
 中長期的には、設計支援ツールの精度向上と情報基盤の継続的な拡充を進めながら、設計実務での本格活用と持続可能な運営体制を確立する。木材利用を推進する公益的な活動に向けたネットワークの構築も目指す。


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安藤ハザマ/世界初の核融合発電所建設に参画/技術力・ノウハウ提供

 安藤ハザマは、太陽エネルギーを再現する核融合技術に着目した世界初の発電所建設事業に参画する。2030年代の第1弾商用発電所稼働に向け、土木・建築さまざまな大型プロジェクトで培った知見と技術力で協力する。核融合発電技術を開発するスタートアップ、Helical Fusion(ヘリカルフュージョン、東京都中央区、田口昂哉代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)のパートナーとして参画する。
 安藤ハザマの国谷一彦社長と田口代表取締役兼CEOが6日に都内で会見し、事業構想などを説明した。核融合技術で実用発電を目指し、ヘリカルフュージョンが国内に先駆けて展開する「ヘリックス計画」で連携する。両社は既に資本業務提携しており、同日付で基本合意書を交わした。
 ヘリックス計画では、岐阜県土岐市にある自然科学研究機構の核融合科学研究所(NIFS)の敷地で、直径4~5メートル規模の最終実証装置の製造・建設が進んでいる。今後、30年前後の稼働に向けて移設する構想もある。
 30年代の稼働を目指す第1号の商用発電所の装置は、最終実証装置に比べ直径が約30メートルと約7~10倍程度の規模を想定している。
 安藤ハザマは、電力・エネルギー関連工事などで培った遮蔽(しゃへい)や免震、用地買収・交渉などの技術やノウハウを提供する。国谷社長は「フュージョンエネルギー(核融合)の実現に貢献し、豊かな未来の実現に取り組む」と述べた。


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2026年7月6日月曜日

回転窓/おもちゃ病院で夢つなぐ

 同じ病院と言っても、こちらの方は親しみやすく夢の続きを見られるようでいい。自治体の広報誌で「おもちゃ病院」を初めて知った▼壊れたり動かなくなったおもちゃを、ボランティアの方々が修理してくれる。依頼者は子どもだけでないようだ▼大人だからおもちゃに無縁というわけではない。おもちゃの歴史をつくってきたものには「すっかり成長したおとなでも、きっぱり断ち切ってしまうことのできない子ども時代をなつかしむ気持ち」(A・フレイザー著『おもちゃの文化史』から)もある。日本玩具文化財団のウェブサイトに紹介されていた▼1960年代に大ヒットし、長年歌い継がれている童謡「おもちゃのチャチャチャ」。作家・野坂昭如氏が作詞した原曲はバラエティー番組の挿入歌だったが、後に作詞家・吉岡治氏によって童謡に生まれ変わったという。夜になると箱から飛び出したおもちゃが踊る場面は楽しい▼これからはおもちゃの世界にもAIが広がっていくだろう。子どもたちが大人になったとき、どんなおもちゃを懐かしむのか。今は分からないが、夢の続きを見せてくれるものであってほしい。


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凜/大豊建設管理本部総務部広報課・川上果麗さん/「大豊建設っていいな」を届けたい

 父親が建設関連企業に勤めていたこともあり、幼い頃から建設業は身近な存在だった。就職活動で建設会社を選択肢に入れたのも自然な流れだった。縁あって大豊建設に入社し、最初は東京土木支店総務部総務課に配属された。担当は営業事務や人事労務、現場事務など。バックオフィスから携わった工事が竣工を迎えた際に、「うれしさと達成感が大きく、やりがいを感じた」と振り返る。
 広報課に異動したのは昨年秋。辞令を受けた時、頭に浮かんだのは「これまでの経験が生かせないのではないか」という気持ち。それでも持ち前の好奇心旺盛な性格が不安を消し去り、新たな環境へ飛び込んだ。
 現在は社内報づくりやホームページの見直し、広告デザイン、ノベルティー制作など幅広い業務を担当する。これまで社内で完結していた仕事は社外にも広がった。従来と異なる視点で会社が見られるようになり、広報の仕事に大きな魅力を感じている。
 「どうせ仕事をするなら面白く」をモットーに、周囲とのコミュニケーションを大切にする。常に前向きな姿勢の根底には、「笑う門には福来たる」という思いがある。
 将来の目標は「頼りにされる人」になること。上司から教わった「目配り、気配り、心配り」をこれからも大切にしながら、「大豊建設っていいな、気になるな」と思ってもらえるような仕事を追い求めていく。
 (かわかみ・かれん)


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全建/片山財務相らに「骨太の方針」策定で緊急要望/補正・当初上回る公共事業予算を

 全国建設業協会(全建)の今井雅則会長ら幹部は2日、片山さつき財務相、金子恭之国土交通相、城内実経済安全保障担当相の3人に経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の策定に向けて緊急要望した。地域建設業の現状を説明し、公共工事予算の確保や建設資材の安定供給、価格転嫁などを求めた。国土強靱化実施中期計画に係る予算を含め、2025年度補正予算と26年度当初予算の合計を大きく上回る公共事業費を確保を訴えた。見坂茂範参院議員も同席した。
 緊急要望では、建設資材の価格高騰や労務費の上昇を踏まえた実質事業量が増加に転じるよう盛り込んだ。中東情勢の悪化に伴い、ナフサを原料とする建設資材の安定供給が懸念される状況から、安定供給のための代替ルートの確保、供給の目詰まりを必須として、公共工事でスライド条項や設計変更による適切な価格転嫁を徹底することを求めた。ナフサ由来の建設資材に係る国土交通省直轄工事で新たに始まった設計変更の取り扱いを速やかに現場で対応するよう指摘した。
 要望に対して、片山財務相は「公共事業や国土強靱化は優先度の高い政策」とし「インフラ整備は単なる施設更新にとどまらず、地域未来投資や産業立地、地域経済の成長を支える基盤として重要だ」と述べた。
 金子国交相は「公共事業予算は、資材価格や労務費の上昇を踏まえ、必要な事業量の確保に努める」とした。「今後の予算編成で、当初予算と補正予算を合わせて昨年度を大幅に上回るように努力をしていきたい」と意気込んだ。ICT施工など生産性向上につながる補助制度も、「現場ニーズを踏まえ、必要な予算の確保に最大限努力していく」と話した。
 城内担当相は「災害が激甚化・頻発化する中で、地域の守り手として活躍されていることは頭が下がる思い」と謝意を述べた。「インフラの老朽化対策は危機管理投資として不可欠であり、インフラ整備を前提としない日本の成長戦略はあり得ない。骨太方針では、要望も踏まえ、引き続き取り組んでいく」と話した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185798
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国交省/改正業法施行前調査/労務費と材料費は5~6割

 ◇見積書内訳明示努力義務化を周知
 国土交通省は、改正建設業法が全面施行する直前の2025年10~11月時点で、元下・下下間で取り交わす見積書で労務費などを内訳明示しているかどうかを調査した。改正業法では労務費や材料費に加え、法定福利費や安全衛生経費といった特定の必要経費を見積書で内訳明示することを建設業者に努力義務化した。1次下請の対応として労務費と材料費は5~6割程度が内訳明示に対応している状況にある。
 25年度「社会保険の加入及び賃金の状況等に関する調査」の一環で、改正業法への対応実態を聞いた。調査は建設業許可業者3・5万者に依頼し、うち6051者の有効回答があった。改正業法に基づく「労務費に関する基準」や見積もり・契約規制の運用、見積書での内訳明示の努力義務化などを「知らない」と回答したのは約4分の1。法施行直前の段階で新たな措置の認知状況は途上だったことが分かる。
 労務費の内訳明示は下請次数を問わず、公共工事より民間工事の方が進んでいない傾向があった。内訳明示した労務費を「100%以上受け取れた」との回答割合も、公共工事の1次下請が78・9%だったのに対し、民間工事の1次下請は72・1%とやや低かった。
 材料費は反対に、民間工事の方が内訳明示の割合が高くなる。材料費を「種類ごと」か「一括」で記載した1次下請は公共工事で67・9%、民間工事で74・9%だった。一方、内訳明示した材料費を「100%以上受け取れた」は公共工事の1次下請で74・9%、民間工事の1次下請で68・5%と逆転する。労務費よりも受け取れる割合が少なめだとみることもできる。
 社会保険未加入対策の一環で先行的に取り組まれてきた法定福利費の内訳明示は、公共工事の1次下請で71・4%が対応するなど高めの割合で推移する。ただ、民間工事は公共工事より約20ポイント低めの対応状況となっている。「100%以上受け取れた」割合も公共工事の1次下請が81・8%に対し、民間工事の1次下請は74・0%と低い。
 安全衛生経費は内訳明示の前段階として、取引当事者間で対策実施の役割分担と費用負担の明確化が必要となる。現状で役割分担・費用負担が明確化されているケースは、公共工事も民間工事も半数程度にとどまる。内訳明示の浸透に向けた過渡期が続いており、実施割合は依然2割程度と低い。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185809
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首相訪印/長大橋O&M、工場建設など民間協力覚書129件/投資規模2兆円

 インド市場を巡る日本企業の対応が一段と活発化する。高市早苗首相の同国訪問に伴い、日本企業と同国の政府機関、現地企業などが129件の協力覚書に署名した。長大橋のO&M(運用・保守)、工場建設と土地取得、新幹線新駅周辺の外国直接投資などで2兆円規模の投資が見込まれる。高市首相と同国のナレンドラ・モディ首相は2日に協力関係の深化に合意したことを発表。モディ首相は将来の高速鉄道路線開発への日本企業参加を招請した。
 日本企業の協力覚書によると、JFEエンジニアリングは長大橋のO&M業務の共同入札に現地企業と臨む。アンドラブラデシュ州に廃棄物発電事業の合弁会社を設立するための協力覚書も交わした。SMFGインディア・クレジットは、建設機械に関するユーザー向けローンの覚書にコマツ・インディアと署名した。
 スズキは四輪車工場のための土地をグジャラート州に取得する。アッサム州にはバイオガスプラントを設置する。富士フイルムはグジャラート州の半導体材料工場建設の投資、トヨタ・キルロスカ・モーターは新車両製造の工場建設計画、住友不動産は整備が進んでいる新幹線の新駅周辺エリアなどの地区開発に外国直接投資(FDI)を誘致するための戦略的パートナーシップに関する覚書にそれぞれ署名。ホンダはラジャスタン州のタプカラ2輪車工場の生産ラインを増設する。丸紅は分譲住宅開発の投資ファンドを組成する。
 ダイキン工業はハリヤナ州に新しい研究開発拠点を設立し、中部電力は風力太陽光発電・小売事業会社への出資契約を結んだ。高砂電気工業は現地企業との技術・製品開発についての覚書を交わした。NTTデータは、インド・シンガポール間の海底ケーブルを提供するとともにインドのデータセンター事業を拡大する。
 2日に首都デリーで開かれた日印経済フォーラムには、150以上の日本企業が参加した。高市首相は「129件の民間協力文書、2兆円を超える事業機会の創出を発表できた」とあいさつした。日本とインド両国で石油備蓄の強化を含めた地域のエネルギー安全保障の取り組みを進めることを表明。両国企業でグリーンアンモニアを年間40万トン規模で生産する事業や、インド全土で1000基のバイオガスプラント整備を進めるとも話した。
 首脳会談では、関係の深化、経済安全保障・エネルギー安全保障の協力推進、投資・イノベーション協業で一致した。インド北東部からベンガル湾を結ぶ産業バリューチェーン構想の実現や重要鉱物に関する知見の共有、データセンターなどのデジタルインフラ分野の技術協力を進めることなどを確認した。2日には共同声明を発表。両首相はムンバイ~アーメダバード高速鉄道事業の重要性を再確認した。モディ首相が将来の路線開設への日本企業参加を求めたことを日本側が歓迎した。モディ首相は来年に日本を訪問する見通しとなった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185814
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前田道路/学生向け環境教育プロジェクトを拡大/循環型社会学び環境意識向上へ

 前田道路は、大学生向けに実施している環境教育の取り組みを拡充する。有志の大学生を募集して春に実施してきた環境教育プロジェクトを、5年目となる今年から春と夏の年2回に増やす。夏の初弾は、国内で初めてごみ排出ゼロを目指すと宣言した徳島県上勝町で実施する。資源循環に取り組む同町で、循環型社会の在り方を学んでもらう。参加者の環境意識の向上と、就職先として環境負荷低減に努める前田道路への関心を高めてもらう狙いだ。
 プロジェクトでは同町のごみ分別施設「ゼロ・ウェイストセンター」を見学し、44種類別の分別でモノを再利用したり、極力ごみを出さないようにしたりする同町の取り組みを学んでもらう。県内にある前田道路の合材工場の見学も予定する。プロジェクトには同社の若手技術系社員も参加。社員への環境教育としての側面も持たせる。
 前田道路はアスファルト合材を製造する過程で二酸化炭素(CO2)を排出するため、CO2削減の取り組みを展開している。上勝町のごみ排出ゼロを目指す姿勢が同社の取り組みと親和性があるとして、プロジェクトの実施地域に決めた。佐藤祐胤執行役員管理本部人事部長は「CO2を排出している当社は高い環境意識を持つ必要がある。同じように環境に関心がある学生の参加を通じて、当社にも関心を持ってもらいたい」と期待を寄せる。
 参加無料。8月4、21日に事前の勉強会を行い、9月2、3日に現地見学へ行く。募集人数は10人程度。応募条件は理系学部に所属する20歳以上の大学2~3年生か、修士1年生。面談と選考を経て参加者を決める。前田道路の新卒採用サイトなどから申し込みを受け付けている。応募締め切りは15日まで。
 前田道路は毎年、CSR(企業の社会的責任)の一環で有志の大学生向けに小笠原諸島で環境教育プロジェクトを実施。生物多様性とインフラ整備をどう両立させていくかというテーマで大学生に学習の機会を提供していた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185815
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徳島県/道路改築工事(宮平トンネル)WTO入札公告/7月17日まで参加受付

 徳島県は3日、「道路改築工事」の一般競争入札(WTO対象)を公告した。参加資格は3者JV。代表者は土木一式の総合評定値1200点以上。17日まで参加申請、8月31日まで入札書を受け付け、9月1日に開札する。予定価格は37億8549万5000円(税抜き)。
 一般国道438号宮平バイパスの宮平トンネルをNATMで掘削する。施工延長は878メートル、内空断面積は53・5平方メートル。道路は2車線で幅員6・5メートル。詳細設計は四国建設コンサルタントが担当した。場所はつるぎ町貞光長瀬。工期は2030年3月25日まで。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185803
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東京都西東京市/田無第三中学校周辺エリア構想イメージ/武蔵野大らが協力

 東京都西東京市は、田無第三中学校(西原町3)の建て替えと連動し、周辺エリアで災害時の安全性を確保し、幅広い世代が交流できるまちづくりを進める。まちづくりのコンセプトは「集い つながり 豊かに育つ みんなのリビングにしはらの杜」。地域の安全確保や防災力強化、多様な公共サービスの提供、みどりと調和する拠点整備に重点を置く。
 市がまとめた「田無第三中学校周辺エリア構想」を基に、武蔵野大学工学部建築デザイン学科水谷俊博研究室の学生らが、まちづくりのイメージを作成した。構想は▽行政サービスの展開▽公共施設の再編▽学校施設の活用-の三つを柱に据えている。建築デザインからのアプローチでイメージ図をまとめた。市は冊子の表紙やコンセプトのイメージ図として活用する。
 田無第三中を中心に半径1200メートルが対象エリア。最寄り駅は西武新宿線の田無駅、花小金井駅など。エリアを市街地形成、文教、沿道、農地共存、商業住宅共生、住宅準工形成にゾーン分けし、まちづくりの方向を検討する。
 田無第三中は地域コミュニティー、生涯学習の場として再整備する。校庭や体育館、特別教室、屋内温水プール、図書室は地域との供用も検討する。体育館や武道場も造る。複合化する公共サービスは市民集会所や保育園、支援センター、相談窓口、防災備蓄倉庫など。生きがいを持ち、安心して暮らせるまちを実現する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185804
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JOGMEC/岩手県雫石町と秋田県湯沢市で地熱開発具体化

 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、岩手県雫石町と秋田県湯沢市で計画している「地熱フロンティアプロジェクト」について、本年度に準備段階の工事を始めるなど具体化を急ぐ。
 天候に左右されず安定したベースロード電源として期待される地熱発電は、開発コストの高さや調査期間などリードタイムの長さが民間参入の障壁となっている。このため資源エネルギー庁とJOGMECは2025年度から「地熱フロンティアプロジェクト」に着手。従来実施していた地表調査に加えて、これまでは民間事業者が行っていた噴気試験を含む資源調査まで国が先行して引き受ける。開発が有望と判断できた場合は、掘削した井戸を希望に応じて民間事業者に引き継ぐ。
 事業の候補地には雫石町の2カ所と湯沢市の1カ所を選定済み。
 雫石町の候補地は岩手山南西の網張地域と、秋田県境に近い丸森地域。網張地域では本年度に既存設備の撤去と水井戸の掘削といった準備工事を始める。測量は田中技研(盛岡市)が担当。丸森地域はアクセス道路の整備に向けて環境調査を委託する。測量は興林と日鉄鉱コンサルタント(東京都港区)が担当している。2カ所とも温泉モニタリングも実施する。
 湯沢市の候補地は皆瀬川の上流域。本年度に保安林解除と栗駒国定公園に関わる許認可の手続きを進める。猛禽(もうきん)類調査も東北緑化環境保全(仙台市青葉区)に委託している。順調にいけば進入路の整備などを発注する見込み。
 各地区とも造成など準備工事を経て、1本当たり1~2キロほどの長さを想定する調査井を掘削。その後に専門設備を発注して仮噴気試験を開始する。民間事業者に引き継いだ後も、環境影響調査(環境アセスメント)や開発工事を継続的に国が支援する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185806
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東亜建設工業ら/制振ブレースを低コスト化/鋼材だけで構成

 東亜建設工業など3社が新タイプの建築物向け制振ブレースを開発した。鋼材だけで構成し、特殊な加工や溶接方法を必要とせず製作できる。同程度の性能を備えた従来のブレースに比べ、コストを抑えた。物流施設をはじめ、商業施設や事務所ビルなど幅広い用途に向けた低コストの耐震・制振対策として提案し、BCP(業務継続計画)への貢献を目指す。
 「折返しプレート式座屈拘束ブレース」を青木あすなろ建設、名構設計(名古屋市中区、大谷智徳代表取締役)と共同開発した。物流倉庫で一般的なブレース付きラーメン構造に採用される座屈拘束ブレースの新タイプとなる。日本ERIの構造性能評価を取得しており、現在は特許を出願中だ。
 鋼材の塑性変形でエネルギーを吸収するダンパー部と支持材で構成する。主架構とは一般的なボルト接合で接続する。並列に配置した複数の鋼板を直列に接合。ダンパー部は、断面の異なる9枚の鋼板(芯板1枚、中板6枚、外板2枚)を一筆書きのように折り返し、鋼板の両端部に設けたプレートと互い違いに接合する。鋼板同士の隙間を適切に管理して重ねることで、圧縮力が作用する鋼板の座屈を隣接する鋼板が拘束する効果を発揮する。
 ダンパー部の断面積と長さ(折り返し位置)を調整することで、耐力と剛性を自由に調整できる。構成部材はすべて鋼材で、特殊な加工や溶接方法は不要。定量的な効果は公表していないものの、鋼材に加えて鋼管やモルタルなども使用する従来の座屈拘束ブレースに比べ、コストを低減した。設計時の想定を超える変形が生じても急激な耐力低下を起こさないフェールセーフ機構も備える。
 今後は物流倉庫をはじめ、幅広い用途の実物件に適用し、防災・減災やBCPを支えていく。技術のさらなる高度化も目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185811
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2026年7月3日金曜日

回転窓/安全な富士登山を

 富士登山シーズンに入った。今年は山梨県側(吉田ルート)と静岡県側(須走ルート)の山開きが1日に統一され、残る静岡県側の富士宮と御殿場の2ルートも10日から登山可能に。開山シーズンを心待ちにしていた方も多かろう▼30年にわたり毎年富士山に登る知人に聞くと、10年以上前と比べ登山者数が減っているという。環境省が調べた開山期(7、8月)の登山者数を見ると、2010年の約32・1万人に対し25年は20・5万人と減少した。だが、軽装や弾丸登山、マナー違反など課題は増えているようだ▼両県は今夏も厳格な入山管理を行う。全ルートで1人当たり4000円の入山料を徴収し、午後2時から翌日午前3時までの間は入山を制限する。吉田ルートでは1日当たり4000人の制限も設けた▼静岡県側(須走・御殿場・富士宮の3ルート)から入山する場合、ルールやマナーに関する事前学習(eラーニング)を義務付けた。「富士山テスト」に全問合格し、入山証の取得も必要だそうだ▼外国人登山者の数も増えている。安全な登山計画を立て、世界文化遺産の富士山を楽しみ、魅力を味わってほしい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185749
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大阪労働局、建災防大阪ら/新4S運動推進大会開く/安全・安心な職場環境実現へ

 大阪労働局と建設業労働災害防止協会(建災防)大阪府支部らで構成する全国安全週間大阪大会運営会議は1日、大阪市中央区のエル・おおさかで2026年度安全衛生表彰式「大阪発・新4S運動推進大会」を開いた=写真上。約350人が参加し、健康で安全・安心な現場の実現を目指して災害防止活動に取り組むことを誓い合った。
 大会では、泉川邦充大阪労働基準連合会会長の開会の辞に続き、高橋秀誠大阪労働局長が「それぞれの職場で労働災害防止の重要性を改めて認識いただき、安全で安心して働ける職場環境づくりに向け、さらなる前進を期待している」とあいさつした。
 安全衛生表彰式では、厚生労働大臣賞優良賞の披露に続き、同奨励賞・功績賞と大阪労働局長賞の受賞者に高橋局長が賞状を贈呈。最後に立岩範彦労働者健康安全機構大阪産業保健総合支援センター副所長が大会宣言を読み上げ、満場の拍手で採択した。
 本年度安全衛生表彰(大阪労働局関係)の建設関連の受賞者は次の通り。
 【厚生労働大臣賞】
 ▽優良賞(安全確保対策)=竹中工務店大阪本店「大阪中部地区FMセンター」、うめきた2期JV(竹中工務店・大林組)「(仮称)うめきた2期地区開発事業北街区分譲棟新築工事」、大林組大阪本店「(仮称)大阪市福島区福島2丁目プロジェクト」、鹿島・高松JV「(仮称)大阪市淀川区十三東計画東敷地新築工事」、大林組・ハンシン建設JV「京都線・千里線淡路駅周辺連続立体交差工事(第3工区)に伴う土木工事」
 ▽同(健康確保対策)=竹中工務店大阪本店「小林製薬彩都新研究所新築工事」
 ▽奨励賞(安全確保対策)=竹中工務店大阪本店「(仮称)本町3丁目プロジェクト」
 ▽功績賞=中村佐知大中山製鋼所専務取締役、野口清志ダイキン工業淀川製作所安全環境担当部長、吉田伸司大和ハウス工業本社安全管理部長
 【大阪労働局長賞】
 ▽優良賞(安全確保対策)=大林・日本国土・前田特定JV「一級河川寝屋川加納元町調節池築造工事(R4本体工)」
 ▽奨励賞(安全確保対策)=大林組大阪本店「堂島関電ビルリニューアル工事」、三同建設「曽根崎2丁目計画(梅田OSビル、大阪日興ビル地上解体工事)」
 ▽功績賞=森永泰弘建災防大阪府支部参与
 ▽安全衛生推進賞=上總一栗本建設工業安全環境部顧問、堀河和夫森組安全・品質環境部専任役、岩根良文藤木工務店大阪本店工事部工務担当部長、横田哲男西松建設西日本支社安全環境部安全課安全マイスター、佃浩司住友電設電力本部安全品質管理室主管、紅谷憲一郎中央電設本店副本店長、植田定義三栄建設安全品質管理部長。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185742
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自民党・見坂茂範参院議員「励ます会」開く/現場の声聞き国政に

 自民党の見坂茂範参院議員を「励ます会」が6月29日に東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。建設業界関係者らが多数駆け付ける中、見坂議員は「モットーは現場主義だ。何よりも現場の声をしっかりと聞いて、国政に届ける。政策に生かす。これが私の役割だ」と改めて決意を述べた=写真。
 励ます会には建設や建設関連、トラック運輸、住宅など幅広い業界の関係者が参加した。見坂議員は、中東情勢に起因する物価高騰や慢性的な担い手不足を背景に「日本の将来は厳しく、多難な時代に入ってくる」と前置きし、各業界で「賃金をアップし、若い人たちに選んでもらえる業界にしていくことが、わたしに課せられた使命だ」と強調。「少しでも明るい未来を見通せるよう、政治の場でしっかりと活動していく」と話した。
 自民党からは古賀誠元幹事長、松山政司参院議員会長に加え、現職閣僚の平口洋法務相、城内実経済財政担当相、林芳正総務相、金子恭之国交相が出席し、見坂議員への支援を呼び掛けた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185756
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日鉄興和不/川崎市で複合施設着工/物流施設・R&D・工場が一体に

 日鉄興和不動産は1日、川崎市で賃貸物流施設と賃貸R&D施設、賃貸工場を一体化した「(仮称)LOGIFRONT 01-LabFactory川崎高津」に着工した。延べ12・1万平方メートルの規模で、日鉄エンジニアリングが設計。日鉄エンジ・ナカノフドー建設JVの施工で2028年春の完成を目指す。
 建設地は高津区下野毛2の976の1ほか(敷地面積4万6089平方メートル)。施設はS造7階建て12万1039平方メートルの規模を計画している。JR南武線・武蔵新城駅の北側、徒歩16分の場所に位置。ランプウェイ型の建物は、研究・開発から製造、保管・配送まで幅広い用途に対応できる。産業インフラの高度化だけでなく、地域と企業、行政を結び持続可能なまちづくりに貢献する。
 建物は1~4階が物流フロアで、6、7階は研究開発・工場フロアになる。物流施設の貸し床面積は約7000平方メートル。各フロア28台のトラックが接車可能だ。研究開発・工場施設の貸し床面積は約2000平方メートル。7トンまで積載可能な荷物用エレベーターを設ける。
 大規模地震や豪雨などが発生した場合、敷地内の広場や建物内のラウンジ・デッキテラスを一時避難場所として開放する。


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東京・中央区/銀座と日本橋地区の区道改修/石畳風でまちに彩り

 東京・中央区は、にぎわい創出や観光振興につながる道路空間の整備を推進する。路面を石畳風に改修し、まちに彩りを持たせる。インター・ロッキング・ブロック(ILB)を敷設している道路は、ブロックを一つ一つ敷く従来の工法を見直し、より耐久性の高い方法を採用する。2026~30年度に銀座と日本橋エリアの区道で計3390平方メートルを改修する。
 ILBは、コンクリートブロックをかみ合うように敷き詰めて舗装する。ブロックの色や形、素材が豊富でデザイン性が高く、まちの景観を良くする効果が期待される。中央区では主に歩道がない道路などに敷設している。沈み込みやブロックの欠損など老朽化が進行している箇所がある。改修することで活気を一層生み出すだけでなく、安全性も確保する。
 改修工事ではブロックを埋める方法ではなく、「カラー舗装」を採用する。舗装材に色素を混ぜ、グレー系の色にして敷設。その後カッターで目地を入れる。見た目は石畳のようになる。ブロックを一つ一つ埋めるよりも「耐久性が高くなる」(区担当者)という。
 銀座地区では26~28年度に合計2090平方メートルを改修する。同地区を北東方向から南西方向に貫く中央通り(国道15号)と平行に通る歩道のない区道が対象となる。日本橋エリアでは29、30年度に横山町の問屋街を通る道路など合計1300平方メートルを改修する。


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FSE/日ハム2軍施設移転先を恵庭市に内定/2030~31年の開業目指す

 ファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE、北海道北広島市、前沢賢社長)は2日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの2軍施設の移転先を、北海道恵庭市に内定したと発表した。収容人数3000~5000人のメインのスタジアムを核に、商業施設や住居、宿泊施設などを整備する。今後恵庭市との協議や設計を進め、2028年度の着工、30~31年度の開業を目指す。
 対象用地はJR千歳線恵み野駅~島松駅間にある46ヘクタールの敷地。3000~5000席程度の屋根なしメインスタジアムと練習用のサブグラウンド、室内練習場、選手寮のほか、ビジター選手や国内外のスポーツ合宿に対応した宿泊施設、商業施設なども段階的に建設し、地域と連携したまちづくりを進める構想だ。
 同日、北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOで記者会見したFSEの小林兼開発副本部長は「広さや立地という大きな魅力がある一方で、駅前から候補地までの動線計画など課題もあるが、市や期成会から課題を克服する可能性を示していただいたことが大きな後押しとなった。市が進める駅前再整備との相乗効果を期待している」と選定理由を説明した。


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民間工事、契約方式の選択肢充実必要/国交省はOBCF導入へ議論

 予測困難な物価変動など建設事業を巡るリスク要因が肥大する中、「オープンブック・コストプラスフィー契約(OBCF)」が有効な工事契約方式として浮上している。国土交通省が9日に初会合を開く建設業政策の新しいビジョンの検討会で議論の俎上(そじょう)に載る方向だ。特に、民間工事は総価一式で請負契約を結ぶ従来方式の弊害が強まっていると考えられ、受発注者の合意に基づき選択可能な契約方式のバリエーションを充実させるべきだとの声が上がっている。=2面に関連記事
 国交省が4月に公表した「今後の建設業政策のあり方に関する勉強会」の取りまとめでは、OBCFについて「コストなどの透明性を担保しつつ、円滑に工事を進めるための現実的な契約手法の一つとして検討に値する」とした。有効なケースとして資材価格や労務費など建設コストの上昇局面、迅速な対応が必要な大規模災害時を例示する。
 OBCFは受注者が支出した費用(コスト)の内訳を発注者に開示した上で実費精算し、事前に合意した報酬(フィー)を加算して支払う仕組み。物価変動に応じた価格転嫁や設計変更の協議を円滑に行えたり、詳細な工事内容が未確定の段階で迅速に発注できたりするメリットがある。国交省は実践の経験があるゼネコンを含む、国内外の関係事業者にヒアリングした調査結果を3月に公表。今後の検討材料として、受発注者それぞれの立場で想定される効果や課題を整理した。
 建築費の高騰をきっかけに今月始まった不動産協会(不動協)と日本建設業連合会(日建連)の協議体では、受発注者の「情報の非対称性」が話題になった。発注側の目線からは「コストが一体いくらかかり、労働者に行き渡っているか。それが見えるようにならなければ正当に判断できない。建築費が高騰する根拠に透明性が得られていない」といった声が多く聞かれる。
 国交省の調査によると、OBCFが定着している英国では、民間工事用の標準的な契約約款に多種多様な選択肢が用意されている。日本では選択肢が少なく「契約の技術革新が生じにくい」という現地事業者の声も紹介する。建築生産分野のある専門家は、総価契約が大勢を占める現状を踏まえ「本来は発注者の目的に応じ、最適な発注・契約方式を選択できる環境がなければならない」と指摘する。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185738
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関東、中部、北陸の3整備局/陸自東部方面隊と協定締結/災害時の連携強化

 関東、中部、北陸の3地方整備局は、陸上自衛隊東部方面隊と災害時の連携・協力についての協定を締結した。各機関が個別に交わしている災害協定とは別に4者共同の協定を新たに作成。災害対策基本法の一部改正で地方自治体に対する国の支援体制が強化された。被災情報の交換に加え、物資や救援部隊が参集するのに必要な土地情報などを共有する。
 災害時に備えて広域的な災害協定を締結するのは、陸上自衛隊に所属する五つの方面隊で東部方面隊が初めて。
 東部方面隊が管轄する関東甲信越と静岡を含む11都県は、首都直下や南海トラフなどの巨大地震や富士山噴火などのリスクを抱えている。激甚災害に対応するため、4者は▽情報交換▽土地等の使用▽輸送・技術協力-の3項目について連携する。迅速に対応できるよう防災訓練なども行う。
 各整備局が保有する河川や道路のCCTV映像、東部方面隊のヘリコプター映像を共有して救助や被災調査をしやすくする。物資供給やテックフォース(緊急災害対策派遣隊)の活動拠点として4者が管理する国営公園や自衛隊の使用地を合わせ121カ所を提供する。2024年1月の能登半島地震を教訓に、孤立地域への人員や資機材の運搬でも技術協力する。
 4者は1日に東京都練馬区の陸上自衛隊朝霞駐屯地で締結式を開き、協定書に調印した。席上、上田和幹東部方面総監は「大規模災害への対応力を強化し、国民の負託に応える」と表明した。
 橋本雅道関東整備局長は「4者が協定を結ぶことで応急復旧活動に対する能力向上が期待できる」と語った。森本輝中部整備局長は、防災訓練を通じて「テックフォースのオペレーションに役立てたい」と強調。植田雅俊北陸整備局長も4者との「緊密な連携」を目指すとした。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185740
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トヨタ紡織/シート工場を新設、7月着工予定/設計・施工は矢作建設工業

 トヨタ紡織は1日、愛知県豊田市に自動車用シートの新工場の建設を発表した。7月に着工し、2029年1月の操業開始を目指す。設計・施工は矢作建設工業。
 規模はS造2階建て延べ6万8500平方メートル。場所は生駒町、駒場町。敷地内に地域共生エリアを設け、平常時には地域住民の交流の場として、災害時には防災拠点として活用する。温室効果ガス排出量の実質ゼロにも取り組む。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185747
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清水建設/冷蔵倉庫設計手法を見直し/内側躯体だけ断熱パネル

 清水建設が冷蔵倉庫の設計手法を抜本的に見直した。各階に断熱パネルで囲った区画を設けて冷却空間を創出する「パネル冷蔵倉庫システム」の新タイプを開発。従来は建物の外周と内側で一体だった躯体を切り離し、建物内側の躯体だけを断熱パネルで覆う構造にした。冷却効率の向上や倉庫面積の拡大を実現し、ライフ・サイクル・コスト(LCC)を大幅に抑える。初弾として千葉県市川市で自社開発する物件に適用する。
 新技術は、パネルシステムと並ぶ冷蔵倉庫の一般的な形式である「躯体システム」の要素技術を融合して開発した。躯体システムは壁と床、天井に断熱材を直接施工し、建物内部全体を冷却する。冷却空間を設ける建物内側の躯体とフレームを、建物外周躯体のフレームで包み込む二重架構を採用。外周躯体のフレームが地震力を負担するため、建物内側フレームの部材断面が小さくできる。柱間隔の長スパン化も可能になる。
 構造的に独立した建物内側フレーム全体を大型の断熱パネルで囲むことで、気密性と断熱性が増し冷却効率も高まる。従来のパネル冷蔵倉庫に比べ、建物高さを最大12%、断熱パネル施工面積は50%、空調負荷を15%抑えられる。倉庫面積は5%拡大する。初期投資と維持管理コストの削減にもつながる。
 1日に市川市塩浜3で着工した「(仮称)エスロジ市川2期計画」に適用する。建物はS一部RC造4階建て延べ1万3200平方メートル。同規模の従来型パネル冷蔵倉庫と比べ、建物高さを1・7メートル、断熱パネル施工面積は4500平方メートル、空調負荷を年間250万円超抑えられると見込む。倉庫面積は300平方メートル広くなる。同計画をモデルケースとして積極的に提案していく。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185750
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2026年7月2日木曜日

回転窓/局に紡がれる取り組み

 放鳥されたトキの位置情報を市町村単位で公開する取り組みが始まった。定着が妨げられないよう詳細は非公開だが、環境省の野生復帰の活動に生かされる▼トキの保護を巡っては、2010年に保護施設の個体が動物に襲撃された痛ましい事故があった。当時、責任を痛感し、悲嘆する地方環境事務所の担当者らを幹部が「ここからだよ」と励ましたと聞いた▼八つある同省の地方環境事務所の名称が1日からそれぞれ地方環境局に改まった。これまで災害の現地対策本部の会合などでは、事務所というだけで他省庁の地方支局の後ろに配置されることもあったのだそう▼各環境局の所在地や管轄区域は事務所と同じで、引き続き環境政策を地域の現場組織として担う。トキも熊も脱炭素も、大気や水、災害廃棄物処理まで。所管が多くて広い環境行政は、それだけ国民に近い存在でもある▼5月末、石川県内で初めて本州にトキが放鳥された。職員や関係機関の熱心な活動とひたむきな思いが結実した。位置情報が分かるのはこの8羽。局になっても続いていく各事務所の取り組みがある。各地の身近な局の活動が知られたらいい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185715
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時流/日本機械土工協会会長・玉石修介氏/共通課題に「協調」して対応

 ◇付加価値踏まえ適正賃金を
 日本機械土工協会(日機協)の新会長に玉石修介氏(玉石重機社長)が5月19日付で就任した。玉石新会長は協会活動について「協調という視点が重要となる。少子高齢化問題など会員企業が共通する課題は内部でしっかり議論し、協調して取り組んでいきたい」と、意気込みを語った。
 --就任の抱負は。
 「山梨敏幸前会長が進めてきた協会活動の近代化と、時代の変化への適合性を高めることを継承していきたい。過去には同業者が乱立し、いがみ合う状況もあった。今は相互理解の場としての協会活動が充実し、時代への対応力を培う場としての機能も出てきた。50年を超える協会の歴史で蓄積された経験やノウハウを生かしたい。特に会員相互の受注競争は当然行うが、少子高齢化への対応や物価高問題など共通の課題については、『協調』という視点からしっかりと議論したい。賛助会員も含めて会員同士のコミュニケーションを強化することで、協会活動の厚みも増すだろう」
 --中東問題や物価高への対応は。
 「専門工事業は現地単品生産でモノづくりに専念するため、物価高に備えることが難しく、影響をもろに受ける。機械や燃料のコスト上昇を社内だけで吸収するのは難しい。このため、発注者には適正価格での発注をお願いしたい」
 --国土交通省が4月に機械等損料を改定した。
 「大変ありがたい。生産性を向上させるためにも最新鋭機の導入は欠かせない。建設機械の老朽化は作業とともに進むため、引き上げてもらった損料は機材更新の原資となる。電動建機や新たな革新的な建設機械の導入の動きもあり、適切な対応を今後も引き続き実施してほしい」
 --担い手確保策は。
 「機械土木工事はプロジェクトがあれば、全国どこでも施工しなければならない。この特殊性を解消するのは難しいが、さまざまな処遇改善はできる。社員の月給化は協会として早くから取り組んできたが、賃金の伸びが他産業に比べ少ない。生涯賃金という観点から賃金制度を考えたい」
 「若い人に入職してもらうには、仕事内容をきちんと社会的評価をする仕組みが重要になる。われわれが造るインフラは何十年も国民の生活や経済を支える。そういう付加価値を含めて評価してほしい。土木作業員という言葉の響きも気になる。この仕事に携わる者はいくつもの資格が必要で、いわゆる高い技能を備えた職人集団だ。職人の技能に見合った対価を支払う仕組みが求められる」
 --自動化や機械化の動きはどうか。
 「人力作業就労者の高齢化を考えると、機械土工作業の高度化などは避けて通れない。ただ、人的作業がすべてなくなることは考えにくい。国交省のICT導入協議会は4月、建設分野のフィジカルAI活動推進ワーキンググループを設置した。苦渋作業を解消するため、新たな施工手段の活用などを検討する。こうした人的作業環境の改善にも積極的に取り組んでいきたい」。
 (たまいし・しゅうすけ)1975年日本大学生産工学部土木工学科卒、玉石重機入社。取締役、常務、専務を経て2006年に社長(現職)。日機協の活動では理事、常務理事、副会長を経て26年5月19日付で会長。兵庫県出身、74歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185710
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四国整備局/BCP優秀認定会社41社に功労賞/地域防災力向上に貢献

 四国地方整備局は、地域建設業のBCP(事業継続計画)の取り組みをたたえる新制度を創設した。四国に本社を置く一般土木C等級を対象とする四国建設業BCP等審査会の「災害時の基礎的な事業継続力」の認定審査で優秀な取り組みと認められた会社(優秀認定会社)に功労賞を授与する。
 南海トラフ地震が切迫する四国独自の制度で、インフラの守り手として地域全体の防災力向上に寄与する地域建設業に感謝の意を込める。功労賞の授与対象は7月末時点で有効な認定を受けている優秀認定会社(2023年度第1回認定審査~26年度第2回認定審査)41社。内訳は徳島県8社、香川県8社、愛媛県17社、高知県8社。
 四国建設業BCP等審査会から認定を受けた企業は四国整備局の総合評価方式で加点評価される。このため功労賞受賞による新たな加点はしない。「国土交通Day」(7月16日)行事の一環として行われる国土交通行政関係功労者事務所長表彰式に合わせ、優秀認定会社所在地最寄りの事務所長から授与する。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185718
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大阪メトロ・角元敬治社長が就任会見/外部との戦略的連携を強化

 6月30日付で大阪メトロの社長に就任した角元敬治氏が本社で記者会見を開き=写真、交通事業と都市開発を一体で進める成長戦略を打ち出した。民営化から8年が経過し、2025年度に過去最高益を更新したことを踏まえ、「企業として第2章に踏み出した」と強調。外部との戦略的連携を強化しつつ、森之宮や夢洲などの開発を着実に推し進める考えを示した。
 金融機関出身の角元社長は25年から社外取締役を務め、「私に期待されているのは『つなぐこと』と認識していた」と説明。「成長路線を描くためには社内の力だけでは限界がある」と述べ、同業他社をはじめ、不動産や生活サービスなど幅広い分野との戦略的連携で、自社にない経営資源や新たな成長機会を取り込む方針を打ち出した。
 一方で「変えてはいけない本質」に安全・安心の徹底を挙げた。「ここが揺らげば交通事業者としての信頼や存在基盤が失われる」と強調。「長年培ってきた技術や現場力が当社の財産」とし、安全運行を支える技術と信頼を将来に引き継ぐ姿勢を示した。
 その上で、変革の柱に▽外部との戦略的連携▽デジタル・AIの活用▽人材戦略-の3本柱を提示。外部連携では、多様なジャンルの事業者と協業し、新たな街づくりやサービス創出につなげる考えを示した。デジタル・AIでは、運行管理やダイヤ作成などで業務の効率化を進め、人材戦略では社員一人一人が能力を発揮できる環境を整備する。
 中長期的には、企業理念に掲げる「大阪から元気をつくり続ける」の実現に向け、交通事業を軸に生活サービスや都市開発を融合した事業展開を加速させる。交通と一体となった都市開発では、森之宮や夢洲など東西軸の強化を推進。「新規開発にとどまらず、御堂筋をはじめ南北軸も含めた既存エリアの価値向上にも取り組む」と力を込めた。
 大阪公立大学新キャンパスが完成し拠点形成が始動した森之宮地区は、新駅や駅ビル、空飛ぶクルマ発着場、アリーナの整備を見据え、「当社が注力すべき重要エリア」と位置付けた。一方で、建設コストの上昇や人手不足を踏まえ、「事業のタイミングを見極めつつ、関係者と共に計画の具体化を進めたい」と話した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185704
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甲府市/湯村温泉再生へ/山梨の名産品と出会う場所に

 開湯1200年の歴史があり、武田信玄も湯治に訪れた甲府市の湯村温泉。この温泉街を復活させようと、甲府観光開発(甲府市、笹本健次社長)が再整備に乗り出した。同社と市の予算も合わせ、総事業費20億円超を投入。マルシェやジュエリープラザ、バスターミナル、足湯などの建設を計画する。最盛期には40以上の温泉宿が軒を連ねたにぎわいを取り戻す取り組みが始まった。
 2021年に湯村温泉旅館協同組合、昇仙峡観光協会、JTBの3者の出資で設立した新会社・甲府観光開発が再整備を主導する。同社の社長に就任した笹本氏は、温泉街屈指の名旅館「常磐ホテル」の社長も兼務する。
 客足が遠のいた湯村温泉街では過去にも複数回、再整備計画が持ち上がったものの、資金や人材面が折り合わず計画に進展はなかった。東京で出版社を経営していた笹本氏は一念発起し帰郷。温泉街の現状を打破するため、地元の銀行や企業、市に根気強くかけあい、協力を取り付けた。
 再整備の対象範囲を「温泉街の入り口から800メートルの区間」に絞った。25年8月に創業100年を超える老舗「旅館明治」を大規模リニューアルしたことを皮切りに、26年度は集客の核となる施設を複数建設する。
 テーマは「やまなしの“ほんもの”と出会う場所」。革製品の「甲州印伝」、果物、ワインなどの特産品を販売するマルシェや、ジュエリーの販売と見本市を開催できるプラザを新たに設ける。「山梨には良いものがたくさんあるが、PRがうまくいっていない」と笹本氏。再整備では単に宿泊にとどまらない来訪の目的づくりを行う。各施設は27年春の全面開業を目指す。
 車がないと移動が難しいという地方観光の弱点にもメスを入れる。常磐ホテルと甲府記念日ホテルの敷地の一部を使い、バスターミナルと駐車場を整備。昇仙峡やリニューアルが進む遊亀公園付属動物園などを周遊する「山梨版はとバス」(笹本氏)の発着場となる。キャパシティーに限りがあるJR甲府駅のロータリーを補完する。
 甲府観光開発の積極果敢な姿勢に市も共感。税収増を理由に、市は26年度予算に道路舗装費1・1億円、マルシェ建設費3・5億円の総額4・6億円を計上した。
 建設費や物価の高騰など課題も多いが、笹本氏は「手をこまねいていても何も始まらない」と話す。「温泉街の再生は一世代で終わるようなものではない。次世代がしっかりと引き継げる土壌をつくる」ため、笹本氏や地元の挑戦は続く。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185719
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NTTファシリティーズら/大規模DC、モジュール型建築手法開発着手

 NTTファシリティーズは1日、データセンター(DC)の申請や設計、建設にかかる期間を大幅に短縮する新たな建築手法の開発に着手したと発表した。日鉄エンジニアリングとシステム建築を用いたモジュール型DCの標準化などの検討で基本合意した。工場で生産した部材を現場で組み立てて構築するDCモデルを開発。大規模DCの申請・設計・施工期間を従来比で最大約50%短縮する。
 NTTファシリティーズの次世代型DCプロジェクトの第3弾。DCモデル「Hyper Ready Module」は、建物を構成する五つの主要部材(基礎、擁壁、鉄骨、外壁、屋根)をモジュール化し、あらかじめ工場で生産することで工期を短縮。主要な空調・電気設備機器を屋外に配置し、建物を低層化(1、2階建て程度)して軽量にする。
 建物部分は高耐震構造としながら、主要設備を制振化し、ITサーバーを置くデータホールの床部分を免震化(床免震)する免制振ハイブリッド構造を採用。BCP(事業継続計画)で免震建物相当の性能を維持した上で、建物全体は免震構造としない構成にする。これにより構造評定や大臣認定などの各種申請期間、免震・基礎工事にかかる期間を短縮、省略する。
 設備もモジュール化する。メインフレームの主要構造部に加え、設備耐震用のサブフレーム(配管・配線を支持するフレーム)をあらかじめ構築。空調用配管や電気配線を工場でユニット化し、現場で組み立てる。昇降機を使う上部作業を極力減らし、効率化を図る。
 地震リスクに対する高い信頼性の確保を目的に、レジリエンス設計に取り組む。日本データセンター協会(JDCC)が定めるファシリティスタンダードの最高基準「ティア4」相当のPML評価基準(地震リスク評価基準)を踏まえ、地震発生時の設備への影響を抑制。DC機能を維持するため、設備耐震用サブフレームの制振化や、構造と設備のモニタリングシステム導入といった対策も講じる。
 設計から建設までのすべてのプロセスを標準化。ハイパースケール(数十~数百メガワット級)の大規模DCで申請・設計期間を1年、建設工期を1年とし、プロジェクト全体の期間を約2年と想定している。
 今後、DC事業者や関係機関と連携しながら具体化を進め、2028年度の実現を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185708
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2026年7月1日水曜日

回転窓/井の中の蛙大海を知らず

 洋服や靴などを購入するまで気持ちの踏ん切りがつかない時がある。先日、なじみの店にお邪魔した際、対応してくれた店員の宣伝文句に負けてしまい、前から欲しいと思っていた洋服を購入してしまった▼洋服店で声を掛けられることに苦手意識を持つ人は少なくない。だが自社の商品を売るプロの着こなしは参考になる面もあり、小欄はあえてアドバイスを求めるようにしている▼商品購入の決め手はデザインだけではない。よく利用する別の洋服店に愛想の良い店員がおり、聞いてみると社内の接客コンテストで優勝したことがあるという。商品購入に接客態度が大きく作用するのだと合点がいった。誠実で丁寧な対応をされると気分も良い▼接客業に限らず、プロを名乗るからには外の世界でも通用する技量を持っていなければならない。未熟さを痛感した時、〈井の中の蛙大海を知らず〉であった自分に気付く▼少しでも自分を高めたいと思うなら、知らない世界を経験することも、時には大事なのかもしれない。当然だが、それには踏み出す勇気も必要だ。現状維持に満足するか、変えたいと思うか。それは自分次第だ。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185671
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政府/骨太方針原案/フィジカルAIで社会資本整備の生産性向上

 政府は6月30日、経済財政諮問会議(議長・高市早苗首相)を開き、経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太の方針)の原案を示した。財政計画の方向として「戦略的な社会資本整備の推進」では、フィジカルAIによる生産性向上と、賃上げ・処遇改善・人材確保による「地域のインフラの整備力を強化」とうたった。労務費確保の必要性や資材価格の高騰を考慮し、「必要な事業量を確保する」とも明記した。
 27年度予算編成の基本方針は、概算要求で通常歳出とは別枠の「『強く豊かな日本』投資枠」を創設し、上限のない予算要求や予算額を示さない事項要求を行えるようにするとした。補正予算依存の財政運営から脱却し、恒常的な施策は当初予算で措置するとも記した。補正予算を編成する場合は「真に緊要性の高い施策」に限定する。基金のルールなども見直す。基本方針は年内に必要な改定を行う。
 原案は国土形成や交通空白の解消に関して、総合的なインフラマネジメントを推進し、メンテナンスを予防保全型に転換することや、老朽化対策とまちづくりの連携を進めるとした。成長投資を支える基盤として▽高規格道路▽整備新幹線▽リニア中央新幹線▽都市鉄道▽港湾▽空港-などの早期整備と担い手の確保・育成に取り組む。インフラや施設整備関係では、33年度再開場に向けた国の責任による国立劇場再整備、医療機関の連携・再編・集約化の促進、大学など機能強化と規模適正化、高等専門学校の新設・機能強化などを進める。
 防災・減災は、「令和の国土強靱化対策を断行」と記した。防災庁の設置で政府の司令塔機能を強化し、地域の防災力向上を支援する。政府の代替拠点、首都中枢の防災性能強化、法案成立を前提とした副首都の活用なども盛り込んだ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185672
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原爆ドーム保存/試験施工で効果確認へ/広島市が委員会に報告

 ◇壁面再現し経過観察
 広島市は6月29日、世界遺産「原爆ドーム」(中区)の保存策を検討する「特別史跡原爆ドーム保存技術指導委員会」(委員長・三浦正幸広島大学名誉教授)を平和記念公園(中区)内のレストハウスで開き、今後の保存工事に備え、試験施工を行うと報告した。壁面がれんがとモルタル、しっくいの試験体を製作し、吸水防止剤や充填材を施工して効果を確認する。2039年ごろまでドーム敷地内で経過を観察し、実際の保存工事に適用できるかを調査する。
 原爆ドームは被爆から80年以上がたち、壁面のひび割れやれんが、コンクリートの劣化が進み、過去5回にわたって崩落や落下、雨水、地震対策などの保存工事を実施。約3年ごとの健全度調査を基に、劣化した部材の補修や補強を行いながら現状維持の保存に努めている。
 25年2月には「経年的な劣化によるひび割れなどが確認されたが、特筆すべき劣化はみられなかった」と報告し、市は今後の保存工事に備え、現地での試験施工を視野に補修工法を検討している。
 市によると、れんがとモルタル、しっくいで約30センチ四方の壁面を再現した試料(立方体・直方体)を製作し、補修材を施工して試験体にする。補修材には中性化や白華など建物の劣化を防ぎ、長寿命化や外観の維持に効果を発揮する浸透性の吸水防止剤を採用。外壁がれんが、モルタル、しっくいの試験体を2個ずつ作る。
 過去に原爆ドームの小さなひび割れの補修に使った無機系の充填材を塗った試験体も2個製作し、吸水防止剤と充填剤の効果を比較するため、補修材を使わない試験体もそれぞれ1個ずつ作る。
 設置場所は原爆ドームの柵内。26年度内に試験体を設置し、39年まで13年間の長期にわたって試験施工を行い、3年ごとのモニタリングで防水性や外観への影響、材料と試験体との不着性などを確認する。
 コンクリートのひび割れは、5回目の保存工事で無機系充填材で補修を行っているが、24年度の健全度調査で一部ひび割れが進んでいることが確認されたことから、ひび割れを再現した試験体の製作が可能か検証を行う。
 会合後、三浦委員長は「通常の文化財は傷んだ部分を取り換えることで半永久的に保存できるが、原爆ドームはそのもの自体に価値があるため、取り換えができない」と説明。「核兵器が世界からなくなるまで絶対に残さないといけない使命がある。少しでも長く保存できる方法の開発が急務だ」と強調した。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185676
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フジタ/山岳トンネル覆工コンクリ、圧力に応じ圧送速度制御/連続で自動打設可能に

 フジタは、山岳トンネル工事でセントル(移動式型枠)にかかる圧力を監視・制御しながら、覆工コンクリートを連続して自動打設するシステムを開発した。圧力を随時監視し可視化する独自技術と、岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義代表取締役)が開発した自動打設対応のセントルを組み合わせた。広島県呉市で施工中のトンネル工事に導入し、最大50%の省人化を実現している。
 山岳トンネル工事は、覆工コンクリートの自動打設でセントルにかかる圧力が上昇すると、緊急停止などの措置を取る。自動打設が中断し、自動化のメリットを阻害してしまう。フジタは圧力に応じてコンクリートのポンプ圧送速度を制御し、円滑に自動打設する「ポンプ圧送速度制御システム」を実用化した。
 同社は圧力の状況をリアルタイムに監視し、コンクリートの充填性を高めて空隙発生を防ぐ独自技術「圧力ウォッチャー」を保有。これに岐阜工業の「トンネル二次覆工自動打設スライドセントル」(国土交通省の新技術情報提供システム〈NETIS〉登録技術)を組み合わせた。圧力値を3段階に設定し、それぞれに応じてポンプ圧送速度を制御する。
 フジタは施工中の「広島呉道路呉トンネル工事」(西日本高速道路中国支社発注)に新システムを導入。高速道路会社のトンネル工事でバイブレーションを用いながら中流動コンクリートを打設する。このため圧力ウォッチャーとトンネル二次覆工自動打設スライドセントルに、「トンネル二次覆工自動型枠バイブシステム」(岐阜工業、NETIS登録技術)を加えた。
 覆工作業はこれまで1班6人編成だが、自動打設の適用で4人編成になった。今回のシステム導入でさらに1人削減でき、3人編成が可能。従来と比べ作業員を半数に減らせる。自動打設を止めないことで打設時間が短縮できるため、翌日の脱型までの養生時間をより長く確保。圧力を適切に制御することで所定の出来形を着実に確保するなど品質向上につながっている。
 呉トンネル工事は延長3249メートルのうち、2376メートルがトンネル区間。工事の進捗状況は6月30日時点で、掘削約1645メートル、覆工約367メートル。工期は2021年6月~27年4月。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185673
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2026年6月30日火曜日

回転窓/満員御礼 ぎゅうぎゅう家族

 帰ってきた、と勝手に思っているツバメ夫婦に、待望の子どもが生まれた。今年は5羽。近所の顔なじみ気分で見守っている。巣の縁に小さな頭が並ぶ様子は何とも愛らしいが、見れば見るほど気になることがある。どう考えても部屋が狭い▼もともとツバメの巣は広くない。そこへ成長した5羽がぎゅうぎゅうに身を寄せ合う。餌の時間はさらに大騒ぎ。一斉に首を伸ばして口を開くものだから、落ちないかとひやひやする。それでも当の本人たちはお構いなし。決まって左端にいる子は特に元気だ▼親鳥は朝から晩まで大忙しで、おなかを空かせたひなのため餌探しに飛び立ち、戻ってきて与え、また空へ。何度も往復する姿はけなげというほかない▼あと何日かすれば、巣は空っぽになる。今は狭過ぎるほどのワンルームも、その頃には広く、寂しく見えるだろう。だからこそ、今だけのにぎやかさをそっと見守りたい▼見上げれば、きょうも5羽が肩を寄せ合っている。窮屈そうなのに、見ているこちらの気持ちは和む。やがて来る巣立ちまでのわずかな時間、この小さな家族と同じ屋根の下で過ごせると思うと、頬が自然と緩む。


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新社長/矢作建設工業・竹下英司氏/総合力磨き企業価値向上へ

 新中期経営計画(2026~30年度)がスタートした。持続的成長と企業価値の向上を実現するため、建築、土木、不動産事業でより強固な基盤を築くとともに、無形資産価値の最大化に取り組む。人材と組織の活性化によって総合力を引き上げ、総合建設業としての強みをさらに高める。
 --就任の抱負を。
 「安全と品質、顧客や地域との信頼関係、社員や現場を大切にする姿勢は変わらない。一方で、目まぐるしく変化する社会環境に対応するため、スピード感のある意思決定を心掛ける。人材と組織の活性化にもこだわり、企業経営をさらに進化させたい」
 --現在の経営状況は。
 「総合建設業として建築、土木、不動産の3本柱で収益バランスが取れ、相互補完できる体制が整った。各分野の技術力を高めるとともに、土地の確保から造成、建築、管理までを一貫して担うプロジェクトを通じて総合力を発揮し、相乗効果を高めていく」
 「建設部門は、顧客の要望に供給力が追い付いていない状況を改善する必要がある。不動産部門では、得意とするBtoB分野にリソースを集中するため分譲マンション事業を名鉄グループに譲渡した。物流倉庫の需要は一時期の勢いに比べると落ち着きが見られるものの、産業用地開発は今後も一定の需要があり堅調に推移すると考えている。中部地域はものづくり産業が集積している。防災性やアクセス性など、顧客の要望に合った土地を開発したい」
 --中期経営計画で目指す姿は。
 「建築は受注領域を広げたい。土木は公共、民間ともに受注拡大を図る。不動産はBtoB事業にしっかり取り組み、それぞれの事業価値を高める。同時に、人材や技術など無形資産の価値も最大化したい。人材確保では首都圏と関西圏に力を入れ、採用動画の更新やデジタル広告の活用などによる知名度向上にも取り組む。教育は、社員の自発的な学びを支援する方向へシフトする。技術開発や人材育成への投資は惜しまない」
 「建設業は人がいてこそ成り立つと痛感している。職場環境は大きく改善できた。今後の課題は働きがいの向上だ。社員に活力がなければ良い仕事はできない。自らの仕事に誇りを持ち、社内で価値を認められるには、社員同士のリスペクトが必要だ。部署間の垣根がなく互いに顔の見える組織になれば、挑戦の幅も広がるだろう。人材と組織の活性化にこだわりたい」
 「顧客や地域の課題にしっかり答えを出せる会社でありたい。他社以上に顧客や地域に近い距離で向き合い、総合力を生かしてスピード感を持って課題を解決できれば、企業価値の向上につながる」。
 (6月26日就任)
 (たけした・えいじ)1995年名古屋大学工学部卒、矢作建設工業入社。2022年執行役員人事部長、24年常務執行役員コーポレート本部副本部長兼人事部長、25年専務執行役員コーポレート本部長。相手の良い所を見つけて人間関係を築ける性格。「社員も組織も本人もまだまだ伸びしろがある」と確信している。愛知県出身、53歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185607
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国交省/女性活躍・定着SNS発信強化/ロールモデル事例集など周知

 国土交通省は、建設産業の女性活躍・定着を促進する官民の取り組みを一段と周知するため、SNSでの発信を強化する。北陸地域を拠点とする「ほくりくアイドル部」と協力し、各メンバーのX(旧ツイッター)アカウントで建設現場の魅力的な職場づくりや柔軟な働き方の事例を紹介してもらう試みを始めた=写真(国交省公式Xから)。
 同部を2026年度の「女性活躍けんせつ産業ナビゲーター」に任命した。建設業の女性就業者や経営トップ、現場監督者、官民の工事発注者など情報発信のターゲットを明確に定めた上で、各メンバーが7月末までに集中的に関連情報を投稿。国交省が過去に作成してきた女性活躍・定着に関する事例集をまとめたウェブサイトに誘導する。
 各事例集のターゲット層への周知が徹底されていないとの問題意識が背景にある。女性の技術者や技能者のキャリアパス・ロールモデル集や、出産・育児などと仕事の両立を支援するパンフレットといった充実した事例集を当事者らに有効に活用してもらう狙いがある。これと並行し本年度は、建設業のさまざまな職種や働き方を女性の若年層にアピールする方法などの調査・検討も進める。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185616
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鳥取県/県立高専設置へ産官学で検討チーム/全国初の農業高専誕生も

 鳥取県は、県立高等専門学校の設置に向けた検討を始める。6月補正予算に「県立高等専門学校設置検討事業」として120万円を計上した。議会閉会後に産官学による検討チームを立ち上げ、具体的な協議を進める。
 県立高専は地域産業のニーズを踏まえ、実践的な高度専門人材育成し、地元に定着させるのが目的。4月に設置した高校教育改革推進コンソーシアム内に検討チームを設置する。コンソーシアム内の各部会でも協議する。
 メンバーは県内の産業界や県教育委員会などの教育関係、県の関係部局を中心に構成し、文部科学省と鳥取大学、鳥取環境大学がアドバイザーとして参画する予定。
 検討のテーマは▽県立高専設置の可否▽必要となる制度改正と財源確保策の整理▽運営基盤の在り方-となり、改革先導拠点校の鳥取工業高校と倉吉農業高校の高専化が可能かについて協議する。
 農業高専が設立されれば全国初となり、県農業大学校との連携実績を生かして運営を行う。工業関係では企業内実習の重点化など地元の産業ニーズを踏まえて検討する。2年程度をかけて議論する見通しだ。県議会は29日に閉会した。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185624
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東洋建設/国内最大級ケーブル敷設船完成/洋上風力係留・送電網構築に活用

 東洋建設は、ノルウェーを拠点とする造船会社・ヴァルドの造船所で建造していた自航式ケーブル敷設船の引き渡し式を26日に現地で開いた。国内最大級となる9000トンのケーブルタンクを搭載し、将来、浮体式洋上風力の係留や海底直流送電網の構築などに活用する。今後、約3カ月かけて日本に回航し、北海道の石狩湾新港を母港にする。
 ケーブル敷設船の名称は「DISCOVERY(ディスカバリー)」。規模は総トン数約1・9万トン、全長150・1メートル、幅28メートル、深さ12・2メートル。9000トンのケーブルタンクと、400トンつり級のメインクレーンと100トンつり級のサブクレーンを搭載。大規模で高難度の敷設工事にワンストップで対応でき、自動船位保持スステムで変化の激しい海象条件にも安全で高精度なケーブル施工を実現する。
 中村龍由社長は、建造に尽力したヴァルドの関係者らに感謝を伝えた。その上で「日本での本格的な事業展開に向けての準備を進めていくに当たり、顧客や事業パートナー、そして社会のために、長期的な価値創造に引き続き尽力する」とコメントした。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185618
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2026年6月29日月曜日

回転窓/慣れた行動に思わぬ危険も

 家の中で足の小指をドアにぶつけ、あまりの痛さに声も出なかったことがある。翌日に病院へ行くと、診断は「骨折」。今でもあの痛みを思い出すと冷や汗がにじむ▼いつものように部屋へ入ろうとしただけなのに、なぜぶつけたのか。人間の脳は足の小指を正確に認識できず、だから距離感をつかめないでぶつけてしまうのだという。それなら仕方ないと納得しようとするものの、自らの不注意を反省するしかない▼今年も7月1日に「全国安全週間」が始まる。6月の準備月間に建設各社の安全大会が開かれ、ゼロ災への重点方針を確認。先日取材した大会では、高年齢労働者に対する労災防止措置を事業者の努力義務とした改正労働安全衛生法の内容などが解説されていた▼転倒災害の発生状況を見ると、年齢とともに増える傾向がある。つまずきが原因の場合は多くが何もない場所で起きているというから、自分では気づかない加齢による身体機能の低下に十分注意しなければならない▼慣れた行動の中に思わぬ危険が潜んでいることも。足の小指を骨折して以来、何げない日常でもそうした警戒心を持つようにしている。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185570
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新社長/鹿島・桐生雅文氏/持続的成長へ基盤強化

 「技術立社」としての高い品質に裏打ちされた建設バリューチェーン(価値連鎖)を拡充する。人とAIが融合した現場の生産性向上策を加速。新たなM&A(企業合併・買収)も視野に、事業基盤を強化する。2026年3月期に達成した過去最高の業績を持続的成長につなげていく。
 --就任の抱負を。
 「重責に身の引き締まる思いだ。創業186年の歴史で積み上げてきたステークホルダーとの信頼を大切にしていく。私自身もキャリアの大部分に当たる35年間を現場で勤務し、近隣や協力会社らの方たちと向き合ってきた。現場で培った判断力や調整力を経営に生かし、鹿島グループのさらなる発展に尽力する」
 --業績現況と当面の経営方針を。
 「26年3月期は、連結売上高が初めて3兆円の大台に乗り、営業利益も過去最高を更新した。中期経営計画の最終年度となる27年3月期は、押味至一代表取締役会長と天野裕正元社長が推進してこられた施策を引き継ぎ、さらなる高いレベルに引き上げたい」
 --次期中期計画の重点施策は。
 「持続的成長に向け事業基盤を強化する。そのためにもグループ全体で建設バリューチェーンを拡充・加速させる。企画・開発や設計・エンジニアリングなどの上流から運営・保守といった下流までをワンストップで対応し、収益力を高めていく」
 「担い手の確保と育成も重要だ。建設業の魅力発信や技術の継承、協力会社で働く技能者の処遇改善に力を注ぐ。現場の生産性向上も推進する。有効なツールとしてAIを活用する考えだが、引き続き最終的な判断は人が担う」
 --国内建設事業にはどう取り組む。
 「建築は、半導体やデータセンター、医薬品といった生産施設に加え、都市部の再開発などの動向を注視している。土木は、国土強靱化や老朽化対策とともに、風力・原子力発電などのエネルギー関係にも目を配っていく」
 --M&Aはどう考える。
 「引き続き国内外を問わず、建設バリューチェーンを高める観点で検討する。成長が見込める分野に事業領域を拡大し、収益力・施工力を高めるためにも必要だ。一方、業界再編を目的としたM&Aは、特殊な建設業の業態に合わないと思う」
 --海外は。
 「エリアの特性に応じた戦略を展開する。例えば米国ならM&Aで現地企業を買収し、施工を全て任せる方法が現実的だろう。東南アジアでは日本人の技術者が現地に赴いて監督する必要がある。国としては米国が最大市場で、ベトナムやマレーシアでの展開も視野に入れている」。
 (6月26日就任)
 (きりゅう・まさふみ)1984年早稲田大学理工学部建築学科卒、鹿島入社。2021年執行役員東京建築支店副支店長、24年常務執行役員横浜支店長。受けた恩を深く感じ取り最大限報いる「感恩報謝」の精神を大切にしている。趣味はゴルフと早朝の散歩、料理。東京都出身、64歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185567
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東京都都市整備局/神田錦町三丁目南部東都市計画素案/再開発ビルは延べ22万平米

 東京都都市整備局は、都市再生特別措置法に基づく「神田錦町三丁目南部東地区」の都市計画素案をまとめ、26日から縦覧を開始した。都市再生特別地区制度を活用し、容積率を1130%まで引き上げる。再開発ビルは地下3階地上35階建て延べ約22万平方メートルの規模。高さは約180メートル。事業主体は神田錦町三丁目南部東地区市街地再開発準備組合(野見山芳忠理事長)。安田不動産や都市再生機構が事業協力者として参画する。都市計画策定支援業務を久米設計と上野計画事務所、基本計画の策定と基本設計を久米設計が担当している。
 再開発の計画地は、東京メトロ東西線竹橋駅の300メートル北東に位置する千代田区神田錦町2ほか。北側は神田警察通り、南側は外堀通りに面する。計画面積は約2・5ヘクタール。建物は低層の北地区と高層の南地区に別れており、北地区には公共公益施設の配置を予定している。
 ウオーカブルな街づくりによるにぎわい創出、近接する日本橋川の水辺空間と連携した都市基盤整備、防災力向上など都市機能への貢献を評価し、基準容積率(615%)に515%を上乗せし、最高限度を1130%に引き上げる。再開発区域内の区道は廃止して一体の街区とする。
 メインの建物となる南地区は事務所や店舗、宿泊、文化交流、高校、駐車場などを配置する。地下には北地区と合わせて417台分の駐車場を設け、周辺エリアと連携したウオーカブルな街づくりに貢献する。中層部に文化交流施設、高層部はデザイン性の高いホテルを誘致する。
 周辺の大通りや街路と一体となった広場空間も整備する。エリアマネジメント組織を立ち上げ、神田錦町エリア全体での魅力ある街づくりを目指す。工事期間中も仮囲いアートなどでにぎわいを生み出す。
 2029年度に着工し36年度の完成を目指す。周辺の歩行者空間や下水道管路の整備、無電柱化なども29年度から着手する計画だ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185578
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東日本高速会社/吉岡幹夫社長が就任会見/スピード感持ち財源確保

 東日本高速道路会社の吉岡幹夫新社長が25日に都内で会見し、今後の方針などを語った=写真。吉岡氏は「現場と経営陣が同じ方向を向くことが大事だ」との考えを示し、風通しの良い組織づくりに注力すると表明。資材高騰や老朽化対応などの課題に正面から向き合い、高速道路サービスの安定提供に尽くすとした。
 労務費や資材費高騰で維持管理コストが上昇基調にある状況で、吉岡氏は債務返還や事業運営をどう進めるかが喫緊の課題と指摘。「他社と連携しながら、スピード感を持って財源確保を進めたい」と述べた。高速道路の料金収入に加え、SAやPAを「収益部門の極めて重要な柱」と認識。休憩場所ではなく、地元と連携し付加価値を創出する地域拠点を目指していく。利便性を高めるため、無人決済の導入や大型車ドライバー向けのシャワー施設などを整備していく。
 「高速道路はいろいろな新技術を実験する非常に貴重な空間だ」と述べ、自動運転や走行中給電の実証実験を進める方針。猛暑対策では「熱中症対策に伴う費用をしっかり計上しなければいけない」と表明。工期設定などで作業環境を改善していく考えも明らかにした。
 吉岡氏は1986年東京大学工学部卒後、建設省(現国土交通省)入り。北陸地方整備局長、道路局長、技監、事務次官などを経て2025年7月から国交省顧問を務めた。神奈川県出身、62歳。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185571
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前田道路/ポットホール検出技術を開発/生活道路も網羅、市町村道中心に展開へ

 前田道路は、インターネットに接続できる一般車両(コネクティッドカー)が収集したデータから、道路のポットホールを検出するシステムを開発した。検出した舗装の異常を対応の優先度が高い順に5段階で評価。タグを地図に色分け表示する。一般車両からデータを得るため、生活道路なども網羅。道路の管理で人手不足などの課題を抱える市区町村にサービス提供する。
 ポットホール検出システム「みちタグ」は、段差などで起こる車輪速の変化から路面の状況を推定する。異常の検出箇所を地図にタグ表示。80%程度の精度でポットホールが検出できる。対応優先度が最も高い「至急補修」から最も低い「経過観察」まで、損傷度合いを5段階で評価し、道路の効率的な維持管理を支援する。
 走行中にさまざまな情報を送信するコネクティッドカーからデータを得ることで、生活道まで網羅できるのが強みだ。コネクティッドカーは一般車両のため走向台数が多く、生活道路を含めデータを網羅的に取得できる。同社は「地域密着の会社として生活道を守る機能に注力した」(村田純技術研究所技術戦略課課長)という。
 タグには現地の情報や補修記録などのメモが書き込める。舗装の損傷は3カ月程度で進行するため、地図データを3カ月間隔で比較すると、ポットホールになりそうな箇所が予測でき、事後対応になりがちな補修を効率化できる。国内の自治体に試行導入したところ、市民などからの補修要望が56%減少。高精度なポットホール検出で補修箇所が増加し、補修の効率は4・5倍に高まった。
 道路の総延長のうち市町村道は約8割を占める。ポットホールは早期の検出と補修などの対応が求められるが、道路を管理する市町村は人材や予算が不足している。苦情が寄せられてから対応するという事後処理が課題だった。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185575
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2026年6月26日金曜日

回転窓/誰もが快適な利用を

 最寄り駅で女性トイレにだけ長い列ができる光景をよく見かける。空港との乗換駅のため大きなキャリーバッグを持つ外国人も多く、日本のトイレ事情がどのように映っているのか気がかりだ▼国土交通省の調査によると男性用便器の設置数(個室と小便器の合計)を1とした時、女性用便器の数は鉄道駅0・63、空港0・66、バスターミナル0・71、映画館0・89だった。特に鉄道駅と空港で女性用の数が少ない▼建設当初に男性利用者が多いことを前提に便器数を設定したのが主因。女性の社会進出が進んだ現在、男女の便器数が利用者構成と懸け離れている▼女性トイレの行列解消に向け国交省が初めてガイドラインを公表した。便器数の基準を策定する学会や行政、施設管理者などに対し、男女の待ち時間が平等になるようバランスに応じた便器の設置を求めた▼男女の利用者数がほぼ同数の施設は原則、女性用便器数を男性用以上とも定めた。男女問わず快適にトイレが利用できるようにしていきたい▼個室でのスマートフォン使用を控えるなど利用者側にも取り組めることがある。待ち時間を減らす行動も心掛けたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185534
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労研首脳が会見/安全管理水準のレベルアップ/熱中症対策、外国人への教育強調

 建設労務安全研究会(労研)の細谷浩昭理事長、小澤重雄、稲直人、田中克志の3副理事長は24日に都内で会見し、今後の活動について「100年続くようなものにしていかなければいけない」などと語った。10月に発足80年を迎える。建設現場で働く外国人の安全教育やシニア世代の労働災害、熱中症対策などを課題に挙げ、会員の情報共有や安全管理水準のレベルアップにつながる対応を取っていく。
 安全衛生委員会グッドプラクティス部会が「熱中症良好事例集」を策定中で7月に作業を終える。会員企業の好事例として103件を盛り込む予定で、細谷理事長は「かき氷や塩バナナ、ミストなど各社が工夫している。各社の良い取り組みを組み替えながら、水平展開することは非常に効果的だ」と発刊の意義を説明した。
 稲副理事長は「熱中症がクローズアップされている状況で、厳しい環境で働きながら『大丈夫だろう』と思う人がまだいる」と課題を指摘。小澤副理事長も「重篤化は対処が遅れた結果であり、病院で診察を受け治療してもらうのが最善策だ」と述べた。
 細谷理事長は、労災防止の課題として外国人を挙げた。労研の調査(4月1日時点)によると、作業所で働く4249人のうち552人(13%)が外国人だった。割合は増加傾向にある。言葉の壁や会話の理解度、文化の違いなどが課題で、約3割は意思疎通に不可欠な日常会話でハードルがあると分かった。細谷理事長は「日本語が理解できないと労災がさらに増加する可能性がある」と今後を懸念。「外国人に対する新しい教育、現場の実情に応じた指導とフォローも必要だ」との見解を示した。稲副理事長は「何もないところから建物を造る建設現場は一般作業と比べ危険も多い。言葉が話せず文字も読めない人材が来ても技術習得や安全教育はできない。受け入れる方法を考えないといけない」と課題を挙げた。
 細谷理事長は、仕事の目的や最悪の事態を理解する「仕事の本質教育」の重要性を強調した。「何のために行うのかという仕事の目的や趣旨を意識する。この考え方は災害防止が基盤になる」と訴えた。さらに「人間は必ずミスをするという前提で、設備や機械、工具、方法を見直し、作業そのもののを安全化することが重要だ」と強調した。
 5月18日の定時総会で就任した田中副理事長は「他会社の良い点を吸収し、自社に持ち帰ることに努め、業界全体で安全と労災防止に取り組みたい」と語った。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185538
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首都高速道路会社/青木由行社長が就任会見/長期的視点で価値向上へ

 首都高速道路会社の社長に25日付で就任した青木由行氏が都内で会見し、今後の方針などを語った=写真。青木新社長は利用料金の引き上げや、道路清掃業務を巡る問題への対応など、目の前の課題に「真摯(しんし)に対応する」と述べた上で、脱炭素社会の実現を見据えたネットワーク整備や渋滞対策を推進する考えを表明した。
 日本橋区間地下化事業やETC専用化など、より快適で便利なサービスの提供を目指す。
 国交省での勤務経験も踏まえ、「省庁時代には見えなかった首都高グループの労苦や課題を軽減するため、自分の知見を生かす機会があればありがたい」と語った。長期的な視点に立ち、首都高速道路の価値向上につながる取り組みを進め、次世代へ継承していく考えも示した。
 同社が10月から実施する利用料金の改定では、「労務費や材料費の高騰などで事業環境は厳しさを増している。利用者の理解を得ながら準備を進める」と説明。利用者の満足度を高めるための安全対策やサービスの充実を進めるとともに、積極的なコスト削減にも取り組む姿勢を示した。
 青木新社長は1986年東京大学法学部卒業後、建設省(現国土交通省)入り。官房建設流通政策審議官、都市局長、土地・建設産業局長、不動産・建設経済局長、内閣府地方創生推進事務局長などを経て、2022年10月から不動産適正取引推進機構の理事長を務めた。63歳。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185540
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松山市/斎場BTO/7月1日に新施設着工、28年4月完成目指す

 松山市がBTO(建設・移管・運営)方式のPFIで進める「松山市斎場再整備・運営事業」で7月1日に新施設の建設工事が始まる。規模はRC、S造2階建て延べ約4150平方メートル。火葬炉14基、待合室14室などを備え、1日最大35件の火葬に対応する。工期は2028年4月末まで。同8月の供用開始を目指す。PFI事業者は西松建設が代表企業を務める特定目的会社(SPC)の松山だんだんの杜。
 現斎場の南側(食場町乙11の9、敷地面積9010平方メートル)を造成し建設用地を確保した。新斎場の利用開始まで現施設を使い続ける。現斎場は29年7月末までに解体し跡地に駐車場を設ける。維持管理・運営期間は48年3月末まで。総事業費は93億9399万2911円(税込み)。
 SPCのほかの出資者は宮本工業所と合人社計画研究所、五輪、二神組。協力企業として山下設計と大建設計工務が参画している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185536
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ダイキン、鹿島ら/空調付きベンチ開発/東京・丸の内で今夏に事業性検証

 ダイキン工業や鹿島など4社は、空調機能付きのベンチを共同開発した。背面や側面から適度な風を送り、通常時に比べ体感温度を5度下げるという。持続可能なまちづくりへ、デザインや構造には木端材を活用する。7月24日~8月23日に東京都千代田区の丸の内仲通りで開催される社会実験イベントで利用状況を調べ、今後の製品化やビジネス展開の可能性を探る。
 プロジェクトには、ダイキン工業などが出資し共創支援事業を展開する「point0」(東京都千代田区、石原隆広社長)、鹿島グループの内装設計会社イリア(東京都港区、田澤良一社長)が参画する。
 ベンチは「Marunouchi Street Park 2026 Summer」の会場に設置する。内部構造に、ダイキン工業の空調の知見を応用した。鹿島は快適に過ごせる環境の検証と分析を担う。point0は地域の魅力を高め、都市空間での新しい滞在方法を提案する。イリアは街並みと調和し、快適さと意匠性を両立するデザインを追求する。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185530
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2026年6月25日木曜日

中国整備局、広島県/福山港箕島地区/水深9・5m岸壁が暫定供用

 中国地方整備局と広島県が進めている福山港箕島地区ふ頭再編改良事業(福山市)で、水深9・5メートルの岸壁が暫定供用し、21日に記念式典が開かれた。鋼材や造船機材などバルク貨物の輸出、バイオマス燃料の輸入に対応し、標準サイズの貨物船が満載状態で接岸できる。既設の水深7・5メートル岸壁を合わせると3隻が同時着岸でき、輸送の効率化が図られる。
 式典には国や県、地元自治体をはじめ、港湾利用者や施工会社の関係者らが出席。永井学国土交通政務官は「暫定供用は通過点に過ぎない。水深12メートルの岸壁が完成することで、3万トン級の貨物船が着岸可能となり、福山港の物流機能がますます強化される。事業の早期完成に向け、引き続き全力で取り組む」と述べた。
 横田美香知事は「全体が完成することで福山港が県東部の物流拠点として充実強化される。地域産業の国際競争力のさらなる向上や持続的発展に大きく貢献できるよう今後も国と連携をして取り組む」と決意を述べた。
 地元選出の国会議員らの祝辞や利用企業の代表者あいさつに続き、テープカットとくす玉開披で暫定供用を祝った。
 同事業はバルク貨物の取扱量の増加や船舶の大型化に対応するため、中国整備局が岸壁と航路、泊地、県が貨物ヤードの整備を進めている。暫定供用した岸壁は延長160メートル。積載量1万7000~1万9000トン級の貨物船が満載接岸できる。3月31日に運用を開始した。
 今後は岸壁の延長を260メートルまで延ばし、水深を12メートルまで深くする。航路と泊地も水深12メートルにする。積載量3万トン級の貨物船が接岸できる。事業期間は2031年度まで。総事業費は234億円。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185506
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回転窓/グルクンの紙幣

 沖縄県を代表する魚のグルクン。年間を通じて捕れるタカサゴ科の魚を総じてこう呼び、唐揚げは郷土料理としても知られる▼沖縄本島から南西に約300キロの宮古島。この時期は西の伊良部島や、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋越しに眺める夕日が美しい。地元の都市開発関係者が夕暮れにグルクンなどを狙ったサンセットフィッシングが「ぜいたくな時間」と話していた▼宮古島は働きながら長期の島暮らしを楽しむ若者や、リゾート開発、インフラ工事に携わる建設関係者が多くいる。島に暮らす人の3割以上が島外出身という統計もあって、宮古島市議会は島外から来た人々との共生がたびたび議題になる▼観光収入が柱の島にとって、島外の人々がもたらす経済効果は大きい。試行錯誤が続く中、市は共生策の一つとして理想通貨を運用している。地元支援やボランティアなどから得ることができて、協賛店で使える▼通貨の単位はM(ミャーク)。1M札にグルクンを描いた通貨制度のキャッチコピーは「いいコトをしたら、ちょっといいコト。」。紙幣の流通に伴って共生が進めば、きっとグルクンも喜んでくれる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185498
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関東整備局/AIで被災状況、支援要請を自動選別/システム試作、28年度実運用へ

 関東地方整備局が、災害時に出先事務所や自治体から送られてくる大量のメールをAIで自動選別するシステムを構築している。文書に記載されている被害の規模や応援要請の有無などを読み取り選別する。防災担当の職員が手作業で選別が不要となり、円滑な初動対応を可能にする。年度内にシステムを試作。2027年度に実運用の準備を進め、28年度の運用開始を目指す。
 災害時、関東整備局の統括防災官グループには被災状況報告に加え、テックフォース(緊急災害対策派遣隊)やリエゾン(現地情報連絡員)の派遣を要請する文書が一度に500通以上送られてくる。大量のメールからインフラの被害状況や要請の有無などを見落とすことなく抽出し、対応の優先順位を付けるには時間と労力が必要となる。
 関東整備局はAIを使って大量のメールを自動で整理し、振り分けられれば職員の業務効率向上が期待できると判断。25年度にシステム構成などの検討に着手した。自治体名や被害の大小などを基に優先順位を付けやすくするため、AIには過去の災害で発信されたメールを学習させる。
 公募型プロポーザルで公告した「R8災害対応システム検討業務」の一部でシステムを試作する。第4四半期(27年1~3月)にはAI用のサーバーの設計などを行う予定だ。28年度に運用を開始し、改善点などがあれば修正する考えだ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185503
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全国クレーン建協宮城支部/宮城県知事に緊急要望/適正価格での取引を

 全国クレーン建設業協会(全ク協)宮城県支部(成澤隆二支部長)は23日、移動式クレーン作業の適正価格での取引に関連する協力を求め、村井嘉浩宮城県知事に緊急要望した。成澤支部長、菊地文博副支部長らが県庁を訪れ、物価が高騰するなか、低価格競争による影響を受けた窮状を支部独自の資料を作成して説明。作業単価の改善による適正価格の確保や作業料金提示方法の見直しに理解を求めた。
 同支部では、車両本体価格やメンテナンス費用の高騰、燃料費の上昇などで、25トンクラスのクレーンで一日9万円前後と試算している。公共工事の現場で、実際には日額4万円での契約があると指摘した上で「十分なメンテナンスや修理、部品の定期交換が必要。安全な作業を維持していくために現状の作業単価の改善が必要」と適正価格を訴えた。要望では、適正価格を把握するため、移動式クレーン作業料金を機械損料等(燃料費、一般管理費含む単価)と人件費、法定福利費の3分割とするよう元請企業に理解と周知を求めた。クレーン作業が伴う県発注工事での会員企業の積極的な活用や現場の実態に合った経費計上も要望した。
 村井知事は「地元企業を活用した場合、加点するなどの総合評価方式も採用している。皆さんが声を出すことで実情を知る機会になった」と応じた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185504
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大阪市/インテックス整備等基本計画・民間活力導入可能性調査等業務/日建設計JVに

 大阪市は「国際見本市会場(インテックス大阪)整備等に関する基本計画策定及びPPP/PFI導入可能性調査等業務委託」の公募型プロポーザルで、日建設計・日建設計コンストラクション・マネジメント・日本総合研究所JVを委託先に選定した。プロポーザルには3者が参加した。老朽化が進んでいる国際見本市会場「インテックス大阪」(住之江区)の4・5号館を建て替え、ほかを大規模改修する。
 インテックス大阪は1985年に開業した西日本最大の見本市会場。建物や設備の経年劣化が進み、機能面でも陳腐化している。他都市では次々と新たな展示館の建設が進んでおり、都市間競争力の低下が懸念されている。現状のままでは今後のMICE(国際的なイベント)需要に十分対応できない可能性があり、市が目指す世界水準のMICE都市の推進には、機能回復にとどまらない抜本的な対応が必要とされている。
 今回の業務ではインテックス大阪の機能向上を図るため、4・5号館の建て替えと他号館の改修スケジュールなどに関する基本計画を策定するとともに、PPP/PFIの導入可能性調査を実施する。
 主な業務は▽施設配置計画の作成▽諸室整備計画▽事業手法・事業計画の検討▽導入可能な事業手法案の抽出▽PPP/PFI事業手法導入範囲の整理▽事業スキームの比較検討▽民間意向調査▽VFM(バリュー・フォー・マネー)算定▽6号館の建物診断▽他館の改修スケジュールの作成▽整備費の算出▽事業者公募に必要な資料作成-など。委託期間は2028年3月31日まで。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185497
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ダイナミックマッププラットフォーム/北米に道路橋・トンネル管理システム提供

 ダイナミックマッププラットフォームは、米国やカナダの交通行政機関に道路橋や道路トンネルの高さ制限情報を提供し、整備・管理を支援する取り組みを始めた。自動運転などモビリティー向けに整備してきた高精度3Dデータをインフラ管理にも活用する。モービル・マッピング・システム(MMS)と呼ばれる計測機器を搭載した専用車両を走行させてデータを取得。国内でもインフラ管理分野への応用が可能とみて、活用の可能性を探る。
 同社は北米全域の自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けに高精度3Dデータを整備してきた。米国本土48州とカナダ全土で計約150万キロの道路データを整備してきた。約25万件の橋梁・高架構造物とトンネル約2000本のデータも保有する。これらの資産を最大限活用し、効率的な維持管理やインフラストックの更新を支援する。
 高精度3Dデータは、SNBI(米橋梁管理基準)に対応した形式で提供できる。GISや3Dデータ管理プラットフォームなど既存の運用環境との連携も可能だ。国内のインフラ管理分野でも北米向けに先行提供するシステムの技術や知見が応用できるとみている。
 同社によると、米国では橋梁の車両衝突事故が年間約1万5000件発生している。高さ制限情報を正確に把握することが急務とされ、道路舗装後に通行可能高さが低くなるケースもあり、継続的な情報更新も必要になっている。米国の州交通局は、制度改定などを背景に橋梁情報の高度化が進展。詳細データの整備ニーズも高まっているという。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185493
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JERA/DCの集積モデル構築へ/発電所から直接送電

 JERAは24日に東京都中央区の本社で会見し、同社の発電所から直接電気を供給するデータセンター(DC)の集積モデル構築に向け、検討を深める方針を示した。国内では系統接続に時間が必要なため「JERAから直接電力を供給するモデルに高い関心が寄せられている」(可児行夫代表取締役会長)という。DCに直接送電することで、施設の稼働開始時期の早期化や安定的な運営につなげる。
 同社の火力発電所は東京湾岸に集中している。DCの集積モデル構築に当たっては、「発電所の隣接自治体や事業者とのネットワークを生かす」(同)考えだ。2025年10月には横浜港(横浜市)にある同社の火力発電所構内にDCを誘致する覚書を横浜市と交換した。政府とは投資促進税制の適用可能性や申請に向けたスケジュールなどを協議している。
 アメリカや欧州、アジアでも複数の事業者とDC向けの電力供給に関して協議を続ける。可児会長は「JERAにとっては単なる新規事業ではない。世界のデジタル技術の基盤構築につながる。特に日本では産業競争力を支える取り組みになる」と述べ、社会貢献度の高い事業になるとの見方を示した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185501
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2026年6月24日水曜日

回転窓/球場の光熱費

 東京大学卒のプロ野球選手で、引退後は福岡ソフトバンクホークスで取締役として球団経営に携わった小林至氏のユーチューブチャンネルが面白い▼「マネーボール」というタイトル通り、経営の観点でプロ野球にまつわるお金のからくりを解説する内容だ。21日にアップされた動画では、球場の光熱費がテーマになった▼結論は、屋外球場が年1億~1・5億円、ドームなら4億~6億円。小林氏はドーム球場を「3万~4万人が35~38度の熱を発するホットヨガスタジオ」と例え、照明に加え巨大空間を冷やす空調や湿度管理などに費用がかさむと紹介した▼夏季の暑さが厳しさを増す中、ドーム建設のネックになるのは建築費と指摘する。屋根の設置費を200億~300億円と試算したものの、雨天中止時の損失防止やコンサートなど試合以外のイベント開催なども考えると、ライフ・サイクル・コスト(LCC)はプラスになると見込む▼小林氏が現役時代にプレーした千葉ロッテマリーンズは、屋内型スタジアムとして千葉マリンスタジアムの再整備を目指している。コスト力もある「稼げる」球場の誕生を期待したい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185453
via 日刊建設工業新聞

環境省/年内に総合評価方針/国などの産廃処理契約

 環境省は、国や独立行政法人などの産業廃棄物処理の事業者選定に適用する総合評価方式の方針を年内にまとめる。環境配慮契約基本方針検討会の専門委員会が2026年度の初会合を23日に開き、具体的な検討を開始した。これまでの議論を踏まえ、評価項目、配点、留意事項などの案を9月ころまでに取りまとめ、同検討会で決定する予定だ。
 環境配慮契約法に基づく基本方針は、産廃処理の事業者選定について総合評価方式が「最善」と定めている。ただ環境負荷を低減する要素と価格を巡る判断が難しく、基準を満たす事業者の中から価格競争で落札者を決める裾切り方式も依然採用されている。同省の調査では契約件数に占める36・8%が同方式になっていた。同省は産廃処理の環境負荷低減効果を算定するための知見が蓄積されてきたことなどから、総合評価方式の適用を再検討することにした。
 廃棄物専門委員会が23日に会合を開いた。同委員会は25年度までの会合で総合評価方式への移行が「時期として妥当」と判断している。理由に優良処理業者の参入促進と不適正処理排除の観点を挙げた。評価項目について複数の項目を設定し、標準点と加算点のバランス、廃プラスチックにターゲットを絞った制度設計などに配慮するよう求める意見が出ている。民間からは、気候変動などに関する国際的開示基準のCDPスコアや企業のガス削減に関するSBT認定といった外部評価、焼却処理の有無の評価を求める意見が寄せられている。
 総合評価方式についての対応は政府の基本方針に反映されることになる。基本方針の変更が26年度末に閣議決定された場足、28年度の契約から同方式が本格導入される見通し。
 地方自治体は努力義務として対応が求められることになる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185458
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清水建設/粘性汚染土壌のPFAS98%除去/泡に吸着・回収し場内処理

 清水建設は、粘性土主体の有機フッ素化合物(PFAS)で汚染された土壌の洗浄技術を確立した。泡に吸着するPFASの性質を利用した。室内試験を実施したところ、PFAS含有量の98%以上を試験対象の土壌から除去し、浄化土として95%以上の回収に成功。汚染サイトでの場内処理が可能になり、従来の焼却処理で生じていた搬出・運搬などのコストを圧縮し、二酸化炭素(CO2)排出量も削減する。
 泡に吸着するPFASの性質に着目。解泥機で汚染土壌に水を加えて攪拌し、粘性土をスラリー(泥水)状にほぐして細かく分散。汚染土壌に付着したPFASを効率的に水へ移すと同時に、汚染物質を泡に吸着させ濃縮物として回収する「泡浮上分離」と呼ぶ手法を採用した。
 従来の土壌洗浄は、砂質主体の汚染土壌を対象にしており、粘性土主体のPFAS汚染土壌に適用しにくくい。焼却処理を適用してきたものの、処理コストがかさむ課題もあった。
 今後は米テキサス州に小規模プラントを設置し、9月から技術実証に乗りだす。日本に比べ規制が先行する米国市場での処理実績を積み重ねていく。将来的な国内での規制強化も見据えつつ、国内外で土壌浄化事業の積極展開を目指す。
 PFASは水や油をはじき、熱や薬品に強い耐熱・耐腐食性を備える。幅広い製品に使用されてきたが、人体への強い影響が指摘されている。自然界に放出されるとほとんど分解されない。環境への残留性や生態系への影響を考慮し、世界で製造や使用を規制する動きが広がっている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185459
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広島市/MICE施設整備基本計画策定支援業務/デロイトトーマツに

 広島市は「MICE施設整備基本計画策定支援業務」の公募型プロポーザルで、デロイトトーマツの提案を選定した。西区の商工センター地区に計画する展示機能を主体にしたMICE(国際的なイベント)施設の整備に向け、概略の配置計画や事業手法などを検討する。同社だけが参加。1595万円(税込み)で契約した。
 整備予定地はMICE施設が西区商工センター3の2、立体駐車場が同2の12の6。展示面積は6000平方メートル(無柱空間)を基本とし、将来的に拡張を検討する。可動間仕切りで3~4分割に対応する。
 業務では市や他都市の類似事例などを踏まえ、各室の構成や規模、建物形状を整理。立体駐車場の規模も検討する。MICE施設と駐車場、両施設を接続するペデストリアンデッキの配置図や平面図、イメージパース図を作成し、MICE施設は配置コンセプトが異なる3案程度を比較検討して最適案を提案する。駐車場の必要台数の算定や概算事業費の算出も行う。市場調査を実施し、PPP/PFI手法の導入可能性を調査する。
 委託期間は2027年3月末まで。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185464
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2026年6月23日火曜日

京都労働局ら/京都新聞ビル再開発計画の現場で合同パト/熱中症防止など呼び掛け

 京都労働局の伊勢久忠局長と建設業労働災害防止協会京都府支部の小崎学支部長らは22日、京都市中京区で進む「KNP計画(京都新聞ビル再開発計画)」の現場で2026年度の夏季安全衛生合同パトロールを行った。改修工事に伴うアスベスト(石綿)の飛散防止対策などを見て回り、熱中症など労働災害の防止を呼び掛けた。
 同計画は大成建設と平和不動産、マイナー・ホテルズが共同で出資し、京都新聞旧本社ビルの北館を改修、南館を建て替えてホテルを整備するもの。ホテルの規模は地下2階地上8階建て塔屋3階総延べ約2万3000平方メートルで、客室数は約240室を見込む。大成建設が担う南館の解体と北館の内装解体工事が1月に着工し、同社が並行してホテルの基本設計を進めている。29年秋の竣工、30年の開業を目指す。
 パトロールでは冒頭、伊勢局長が「安全は工事関係者や事業者、行政が一体となって初めて実現する。現場の優れた取り組みを共有し、災害のない職場づくりを進めていきたい」とあいさつし、小崎支部長が「安全な作業環境実現のため、さまざまな視点から意見・助言をいただきたい」と述べた。工事概要説明の後、北館内装解体の現場を視察。クーリングルームなど熱中症対策の設備や石綿除去の作業を見て回った。作業では大成建設が開発し、少量・高圧の水で石綿の飛散を抑制するT-ジェット工法が用いられており、その効果や安全性を確認した。
 講評の後、大成建設の山浦恵介作業所長が「現場の安全はもちろん、地域の方々の安全を最優先に考え、無事故・無災害で竣工を迎えたい」と述べた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185416
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回転窓/グルグルが気になるお年頃

 「なにそれ?」と首をかしげられるようなことが、妙に気になる性分である。小欄の場合、それは洗濯機だ。スイッチ一つで後は機械が勝手にやってくれる。そう分かっているのに、つい洗濯槽をのぞき込んでしまう。シャツとタオルは偏っていないだろうか、きちんと洗濯液につかっているのか。心配したところで、洗濯機はお構いなしだ▼先日も梅雨の晴れ間に洗濯機をのぞき込み、グルグル回る洗濯槽を眺めていた。その姿はさながら品質検査員。家族から見れば、不審者そのものだったろう▼もっとも、こんなことができるのも洗濯機のおかげだ。ひと昔前まで、洗濯は手間も時間もかかる重労働だった。家族全員の洗濯物と向き合った人たちが、洗濯機の前でぼんやり過ごす私を見たら、「あんた、暇だね」と失笑するに違いない▼洗濯機はきょうも黙々と回り続ける。その様子をじっと眺めながら、洗濯物がきれいになるのを待っているのか、つかの間の何もない時間を味わっているのか、自分でもよく分からない▼洗濯機がグルグルと回り、水の音が響く。便利さが生んだのは、案外、こんな真っ白な時間なのかもしれない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185413
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関東整備局江戸川河川/サマータイム導入後押し/大林組施工、江戸川水閘門改築I期

 関東地方整備局江戸川河川事務所は、同局発注で大林組が施工する「R6江戸川水閘門改築(I期)工事」で、猛暑時間帯の施工を避けるサマータイムの取り組みを後押しする。熱中症対策として涼しい時間帯に作業を集中させ、安全確保や施工品質の維持につなげる。実施期間は7月13日~8月7日。通常は午前8時~午後5時の作業時間を午前7時30分~午後1時30分に変更する。
 サマータイムは、同社が現場管理の一環で導入する。移動式の冷却設備や体調管理システムといった従来の熱中症対策も併用。▽熱中症リスクの低減▽施工品質の確保▽生産性の維持-を図る。同事務所は工事関係地域への周知などで、円滑な取り組みを支援する。
 導入後は1日当たりの作業時間が約2時間短縮される。同事務所担当者によると、「年間を通じた総作業時間が変わらないよう、別の時期に作業時間を延長」し、工程全体で調整する考え。「こうした先行的な取り組みを後押しし、情報提供を進めていく。建設業界が魅力ある職場になれば」と期待を寄せる。
 大林組は、サマータイムの取り組み後に「作業員の感想を収集し、評価分析をする」(同社担当者)方針だ。
 R6江戸川水閘門改築(I期)工事は、東京都江戸川区と千葉県市川市にまたがる江戸川水閘門を改築し、耐震性や設備の操作性を高める。工期は3期に分割。1期はECI方式を適用し、閘門と水門を一つずつ建設する。設計は建設技術研究所が担当。施工は大林組が担う。2028年度の完成を目指す。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185411
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広島県呉市/幸町地区新複合施設基本計画策定支援業務/日本工営都市空間グループに

 広島県呉市は「幸町地区総合整備に関する建物等調査及び新たな複合施設整備基本計画策定支援業務」の公募型プロポーザルで、日本工営都市空間と昭和設計による共同事業者の提案を選定した。ヒアリング審査などを踏まえ、同者を優先交渉権者にした。
 業務内容は点群調査、青山クラブと桜松館の3Dモデル作成、部材移設・意匠再現検討と調査、複合施設の展示・収蔵計画、事業手法、整備スケジュールの検討、概算工事費の算出、基本計画図やイメージパースの作成などを行う。履行期間は2027年3月31日まで。
 計画では、青山クラブや入船山記念館など旧海軍ゆかりの建物が立地する幸町地区に複合施設などを整備する。青山クラブはすべて解体し、外観デザインを継承した複合施設を建てるほか、美術館本館や入船山記念館は現在の配置のままで一部機能の移転などを検討する。地区内の移動をスムーズにする空中回廊も設ける。
 複合施設は美術館やホール、音楽活動練習室、情報発信コーナー、物販・飲食スペースなどを備え、延べ面積は約5900平方メートルを想定する。
 26年度は保存・活用する青山クラブと桜松館の部材調査や解体設計を進め、27年度に取り壊す。複合施設は26年度に新美術館の基本計画をまとめ、29年度の着工を予定。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185418
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三井住友建設/XRでトンネル施工管理効率化/計測作業・帳票作成を一人で

 三井住友建設は、現実世界と仮想世界を融合するXR技術で、山岳トンネルの施工管理を効率化する計測・管理アプリを開発した。米アップル製のXRゴーグルと組み合わせ、従来は2人で対応していた高所を含む計測作業から帳票作成までを一人で完結。測量機器や高所作業車の設置、計測中の工事車両一時通行止めが不要になり、出来形計測に有効と確認した。
 建設テックスタートアップのネクステラス(札幌市中央区、木下大也代表取締役)の協力で、「XR Measure」として開発した。山口県長門市で施工する「令和5年度俵山・豊田道路第2トンネル工事」(発注者・国土交通省中国地方整備局山陰西部国道事務所)の壁面導水シートで性能を確認した。
 計測者はXRゴーグルを装着し、対象物の起点と終点を指定するだけで、簡単に距離が計測できる。事前に測量した基準点に基づき、CIMモデルを実空間に重ねて表示すると、設計断面で対象物の計測情報を確認しながら測定可能だ。
 計測結果はCAD展開図に自動で反映される。DXF形式の帳票として自動出力され、出来形管理がより迅速で正確に行えるになる。
 今後、CIMモデルとの連携強化やトンネル施工管理のデジタル化を発展。計測データの一元化と施工管理のさらなる効率化を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185414
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2026年6月22日月曜日

回転窓/地域と共に歩むトンネル

 19世紀末に英国人宣教師で登山家のウォルター・ウェストンが著した『日本アルプスの登山と探検』は、日本の雄大な山々の魅力や風習を世界に紹介した。1896年にロンドンで出版されてから、今年で130年を迎える▼長野県松本市の上高地には、ウェストンのレリーフが設置されている。今年も6月第1日曜、現地で「ウェストン祭」が開かれた▼上高地の山岳リゾート地としての歩みは、玄関口の道路トンネルなくしては語れない。菊地俊朗氏の著書『釜トンネル 上高地の昭和・平成史』(信濃毎日新聞社)を読むと、トンネルが地域社会といかに密接な関係にあるかが分かる▼国土の多くが山地の日本で、トンネル施工の人材確保は重要だ。だが日本建設業連合会(日建連)の調査資料では、トンネル切羽作業員が高齢化によって、2034年には大幅に減少すると予測されている。新技術の導入や標準化、施工の自動化などが急がれる▼かつて秋の上高地を訪れた時、地元の方に「今度は新緑の6月ごろにもぜひ」と勧められた。当時はまだなかった現在の釜トンネルなどを抜けて、初夏の色に彩られた風景に出会いたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185389
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日本国土開発/社長に長谷川幸生常務執行役員が昇格/8月27日就任予定

 日本国土開発は19日に開いた取締役会で、長谷川幸生常務執行役員が社長に昇格する人事を内定した。8月27日開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定する。進行中の中期経営計画で設定した目標の達成が見え、業績も回復基調にあることから、経営を後進に引き継ぐ。林伊佐雄社長は取締役を退任し特別顧問に就く予定だ。
 長谷川 幸生氏(はせがわ・ゆきお)1990年愛知工業大学工学部建築工学科卒、日本国土開発入社。2023年執行役員建築事業本部長、25年常務執行役員。愛知県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185387
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東京・港区/全区道で道路下空洞調査へ/陥没事故受け対象路線拡大

 東京・港区は道路下空洞調査の対象範囲を広げる。5年に1回の頻度で行う調査で、従来は2車線以上の区道を対象にしていた。今後は2車線未満も含め、全区道(延べ約220キロ)で空洞の有無を調べる。2025年に区内で起きた陥没事故の教訓を生かす。区民がいつも安全に道路を通行できる環境を整える。
 港区は「道路施設維持管理計画」に基づき、区道や橋梁、トンネルなど道路施設の点検、補修・更新に取り組んでいる。舗装に関しては、路面の状態調査と道路下空洞調査を5年に1回行っている。
 路面の状態調査は2車線以上の区道のうち代表1車線をピックアップ。路面性状測定車で調べている。空洞調査は2車線以上の区道を対象に空洞探査車を使って調査している。ただし、震度5以上の地震が発生した時には、全区道を対象に空洞探査車だけでなくハンディ型地中レーダーなどを使い、迅速に調べる。今後は地震の有無にかかわらず全区道を確認する。
 調査対象拡大の契機になった陥没事故は25年5月21日に発生した。穴は幅、深さとも1・2メートルの規模。清掃作業車の後部車輪が穴にはまり動けなくなった。けがをした人はいなかった。区は24年度に定期点検を行っていた。だが、陥没した道路は道幅が狭く点検の対象外だった。
 事故を受け、区は25年度と26年度に2車線未満の区道の道路下空洞調査を実施。25年度は延長78・7キロを調べ、陥没する危険性が高い場所が7カ所あった。補修は完了している。数センチ程度の小規模な空洞も見つかった。直ちに陥没することはないことから、状況を見極めながら計画的に補修する。26年度は延長75・6キロの道路を調べている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185391
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JR貨物/広島車両所を大規模改修/車両棟、事務所棟など新設

 JR貨物は18日、広島車両所(広島市東区)の大規模改修工事を実施すると発表した。建て替えを含めた全面的な改修を行い、労働環境の改善や作業効率の向上を図り、安全・安定輸送を支える車両メンテナンス体制を強化する。
 広島車両所は1943年3月に操業を開始し、機関車・貨車の大規模な定期検査を担っている。敷地は約8万平方メートル。操業から80年以上が経過し、施設や設備の老朽化に加え、レイアウトは操業当時と変わっておらず、現状のメンテナンス工程に合わせた効率化が課題になっている。
 改修工事ではメンテナンス作業を続けながら解体や新築、移設を段階的に実施する。メイン工場となる第1主棟をはじめ、第3、第4主棟などを解体し、車両棟や総合事務所棟などを新築する。26年から工事を始め、完成は35年を予定する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185393
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清水建設/耐火材自動吹付ロボットを実用化/生産性1・5倍に向上

 清水建設は、耐火被覆材の自動吹き付けロボットを実用化した。タッチパネルで範囲を選択すると、ロボットが梁などに被覆材を満遍なく吹き付ける。約900平方メートルの吹き付け作業で、必要な人員を従来の3人から2人に削減できる。月内に機能を吹き付け作業に限定した改良機を完成させ、都内の大規模現場に試験導入する。
 2025年に開発した「Robo-Spray(ロボ・スプレー)II」を、神奈川県内で施工する公共施設の現場に導入した。実証で過去最大の面積となる約900平方メートルを施工。ロボットはアームやアームの高さを調整するリフター、現場を自律移動する台車で構成する。オペレーターがタッチパネルで吹き付け範囲を選択すると、ロボットが施工位置を自動で合わせ、6軸のアームを駆使して被覆材を吹き付ける。
 今後はロボットの施工効率を最大化する運用体制を構築する。移動や盛り替えの回数が少なく済む大梁などの施工面積が大きい箇所はロボットが作業する。技術的な難度が高い小梁などは従来通り人が施工。ロボットと人で作業対象を分け施工の効率を最適化する。
 吹き付け作業の全自動化に向け、ロボットの改良にも取り組む。自律移動の機能をなくして電動移動に限定し、作業機能も吹き付けに絞る。機能を簡易化して開発コストを削減した改良機を月内にも完成させ、現場に投入する。
 耐火被覆の吹き付けは、これまで被覆材を供給するプラントマン、押さえ工、吹き付け工の3人一組で作業していた。ロボットを使うとプラントマンと押さえ工兼オペレーターの2人体制で施工できる。


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2026年6月19日金曜日

東北整備局/中山平大橋で現場見学会/小中学生がDXに触れる

 東北地方整備局仙台河川国道事務所は17日、宮城県大崎市に建設中の国道47号中山平大橋の現場で、地元小中学生を対象に見学会を開いた。上部工の施工を担当する三井住友建設の若手社員らが、DXの取り組みを紹介。子どもたちは現場のスケールを実感し、最新の技術に触れた。
 見学したのは鳴子小中学校(大崎市)6・7年生の児童生徒と先生約50人。工事概要の説明を受けた後、現場で使われた複数のDX技術を体験した。箱桁内部を歩いているかのように体験できるVRゴーグルも人気を集めた。
 7年生の村田明王さんは「家が近いのでいつも見ていたが、あっという間に橋ができてびっくりした。VRゴーグルは最先端でかっこいい」と目を輝かせた。
 工程とレーザスキャナーによる計測システムを説明した入社2年目の伊禮蘭世さんは「緊張したが子どもたちに分かりやすく話すことを心掛けた」と振り返った。
 浪岡和浩所長は「省人化につながる技術を多く紹介した。子どもたちが興味を抱いて、将来は担い手になってもらえたらうれしい」と話した。
 線形改良事業の一環で建設している中山平大橋は橋長159メートルのPC2径間連続ラーメン箱桁橋。張り出し架設工法を採用した。工期は2026年7月10日まで。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185340
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復興支援ソング「球磨川」再リリース/さとう宗幸氏作曲、CD化でクラファン呼び掛け

 2020年7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県人吉市。被災地の復興支援ソングがCD化され、再リリースされる。題名は「球磨川」。地元商工会議所が1997年に創立50周年事業として制作。地元の画家、故坂本福治さんが作詞し、シンガー・ソングライターのさとう宗幸さんが作曲した。7月4日には人吉温泉にあるあゆの里で、発売記念の「さとう宗幸コンサート」=写真はちらし=を予定している。
 20年7月3日の夜半から九州中部で激しい雨が降り、球磨川が決壊した。69人が犠牲となり、人吉温泉街も大きな被害を受けた。
 温泉宿の女将(おかみ)がメンバーの「さくら会」のコーラスで、歌い継がれてきたのが球磨川だった。復興作業を進める中で地元有志が集まり、地域で長年親しまれてきた歌をCD化しようという動きが始まり、復刻版の発売にこぎ着けた。制作費に充てるクラウドファンディングを実施中。地元では人吉の復興を支えた歌として、協力を呼び掛けている。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185333
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回転窓/日頃の備えを再点検

 梅雨前線が北上し、北陸や東北もいよいよ梅雨入りしそうだ。この週末は前線の活動が活発となり、西日本などで大雨となる恐れがある。一方、5月初めに梅雨入りした沖縄では、夏本番が近づいている▼今年は5月に異例の早さで全国的に夏日(最高気温25度以上)や真夏日(30度以上)を記録したこともあり、6月に入って涼しさを感じた日も少なくない。だが、梅雨の時期は気温がそれほど高くなくても湿度が高いため、汗が蒸発しにくく、体に熱がこもる「梅雨型熱中症」に注意が必要だ▼気温が25度前後でも油断は禁物。体がまだ暑さに慣れていないこともあり、体温調節がうまくできない。本格的な夏を迎える前からリスクが高まるため、水分補給に加え、エアコンや除湿機を活用した湿度管理にも気を配りたい▼梅雨の季節は、大雨による災害が発生しやすい時期でもある。今月上旬には、和歌山県南部に上陸した台風6号に伴い各地で線状降水帯が発生し、氾濫危険情報が出された▼最新の気象情報や避難情報に注意を払い、いざという時に落ち着いて行動する。そのためにも、この機会に備えを改めて点検したい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185335
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UBE三菱セメント/社長に加藤秀樹氏、6月26日就任予定

 UBE三菱セメントは、代表権のある会長に小野光雄専務執行役員、社長に加藤秀樹常務執行役員兼最高財務責任者(CFO)が就く人事を内定した。26日開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定する。小山誠代表取締役会長と平野和人社長は特別顧問に就く予定。
 加藤 秀樹氏(かとう・ひでき)1986年九州大学法学部卒、三菱鉱業セメント(現三菱マテリアル)入社。2022年UBE三菱セメント常務執行役員、25年CFO。福岡県出身、62歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185331
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建築学会/建築士試験の在学中受験、教育機関の意見聴取し制度設計・運営に反映を

 日本建築学会(小野田泰明会長)は、建築士試験の在学中受験を可能にする建築士法改正案などに対する意見書を18日付で国土交通省に提出した。改正法施行まで十分な時間を確保し、受験要件の指定科目を提供する教育機関の意見を学会などを通じ丁寧に聴取した上で、制度設計や運営に反映するよう求めた。今回の制度改正でコンピューターを使用したCBT試験への移行を前提に検討する必要があるとも指摘した。
 日本建築士事務所協会連合会(日事連)、日本建築士会連合会(士会連合会)、日本建築家協会(JIA)の3団体が、建築士資格制度の改善事項を自民党建築設計議員連盟に共同提案。これらを受けまとめた改正案によると、建築士確保のため、一定の単位取得などを条件に在学中の受験を導入する。
 建築学会は建築士確保や試験制度の見直しの必要性に理解を示した上で、受験機会が1年増える利点はあるものの、全体の有資格者数増加の効果は極めて限定的と指摘した。教育カリキュラムへの影響は甚大とし、公正な制度設計や運用に向けた準備・検討に多大な時間を要すると予想。このため法改正から施行まで十分な時間的余裕を確保し、教育機関の意見を丁寧に聴取した上で、制度設計や運営に反映してほしいとした。
 建築士試験のCBT化は避けて通れないとも主張。今回の制度改正は、CBT試験方式の移行を前提に検討する必要があるとした。受験者、作題者、監督者、採点者などの負担を踏まえ、現行制度のような紙ベース(手描き)で年1回一斉に試験することの合理性を点検する必要も指摘した。
 試験制度改善についても提案した。現行制度では受験負担(受験準備にかかる金銭・時間)に大きな課題があり、必ずしも必要とは考えられない負担を次世代の職能人材に課し、その結果、建築士職能の魅力を減退させる懸念があると指摘。少子化が進行する時代で次世代の職能人材を適切に育成するため、一括同時選抜型から通年分散型に移行し、資格志望者の多様なキャリアパスに応じる制度改正を求めた。
 日本の建築士資格は裾野の広い包括的な専門資格となっている。この特性と強みを踏まえ、将来的な職能と資格の在り方を発展させる方向で制度を改正するべきだと主張。包括的で基盤的な専門資格の位置付けを勘案し、試験の実施形態や難易度の設定などを検討してほしいとした。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185337
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熊本市/新庁舎など概算事業費/1065億~1230億円、専門委で妥当性検証

 熊本市は新たな本庁舎・議会棟と中央区役所庁舎の整備に伴う概算事業費が約1065億~約1230億円に達するとの試算結果を公表した。近年の労務単価や資材の高騰を受け、基本構想(2024年8月策定)で示した約616億円から大幅に増加する見込みとなった。市は7月に外部専門家で構成する「新庁舎整備事業検証委員会」を設置し、整備内容や工事費の妥当性、財政への影響などを検証していく。
 最新の概算事業費は17日の市議会庁舎整備に関する特別委員会で報告された。主な内訳は、▽設計費約25億円▽工事費約885億円▽土地取得費約95億円▽現庁舎解体費約45億~約210億円。現庁舎解体費は3案を示し、可能な限りすべての構造物を撤去する場合に約210億円、上部と地下躯体のみで約135億円、上部躯体のみで約45億円。工期の検証や地下水への影響を考慮し、解体範囲を固めていくとした。
 概算事業費から地方交付税の措置分、庁舎跡地の売却益などを引いた実質的な市の財政負担額は約437億~約528億円と算出した。
 築44年を迎えた現庁舎を耐用年数の築70年まで改修しながら継続使用し、一部庁舎機能の維持のために民間ビルの賃借を引き続き行うと、約530億円の財政負担が発生。耐用年数まで使用した後の建て替えでは1000億円規模の費用が生じ、今回の新庁舎整備よりも過大な財政負担になると説明した。
 新設する検証委は、▽防災関係の専門家▽建設市場の動向や公共事業の専門家▽地方財政の専門家▽国土交通省の営繕関係者▽県の建設関係団体-の5人程度の委員で構成し、原則公開で開催する。検証結果については、26年度末の基本計画策定に向けて詳細な床面積などを検討している検討分科会に答申する。
 新庁舎の整備予定地は本庁舎がNTT西日本所有地(中央区桜町、敷地面積9987平方メートル)、中央区役所庁舎が市役所花畑町別館跡地(花畑町、2749平方メートル)。必要面積は本庁舎議会棟が延べ5万6000平方メートル程度、中央区役所庁舎が延べ1万9000平方メートル程度と試算している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185343
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鉄建建設ら/マンケージの肌落ち災害防護/柔軟素材マットで接近作業しやすく

 鉄建建設ら3社は、山岳トンネル工事のうち切羽付近の肌落ち災害対策として、作業用ケージ(マンケージ)を防護するマットを共同開発した。トンネル断面に合わせて変形する柔軟なマット構造に着目。支柱などを取り付ける従来の鋼製防護設備では難しかった壁面近接を容易にした。ドリルジャンボやコンクリート吹き付け機にも後付けできる。今後、複数現場での検証や改良を重ね、本格展開を目指す。
 「マンケージ用防護マット」として、日建リース工業(東京都千代田区、金子弘社長)、テッケン興産(東京都文京区、野尻泰弘社長)と共同開発した。日建リース工業グループの東宏(札幌市東区、田渕優也社長)が製造している発泡ウレタンとポリカーボネートで構成する「肌落ち防護マット」を応用した。
 トンネル断面に合わせて柔軟に変形するため、坑壁や天端に接近して作業できるようになった。防水シートで覆われ、ロックボルトなど削孔濁水を伴う作業の環境も改善。スライド機構を搭載しており、作業範囲に応じてマット位置も調整する。備え付けのレバーホイストで高さを調整すると、最適な作業位置が確保できる。
 宮城県加美町で施工する「鳴瀬川ダム迂回路トンネル工事」(発注者・国土交通省東北地方整備局)の現場に試行導入した。新技術情報提供システム(NETIS)の登録申請も準備している。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185329
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2026年6月18日木曜日

宮城県加美町/新庁舎が着工/施工は丸か建設・小野田建設JV

 宮城県加美町は17日、移転新築する「加美町新庁舎建設工事」の安全祈願祭を開いた。分散している行政機能を集約し、利便性の向上と業務の効率化を図る。設計は東北設計計画研究所(仙台市泉区)・E.I.S設備計画(同青葉区)JV、施工は丸か建設(加美町)・小野田建設(同)JVが担当。2028年3月の竣工、同5月の開庁を予定している。
 神事では鎌入れを東北設計計画研究所の鈴木光夫代表取締役会長、鍬入れを石山敬貴加美町長、鋤入れを丸か建設の佐々木一暢社長が行い、工事の安全を祈願した。
 石山町長は「新庁舎完成を予定する28年度は、町の合併から25年の節目となる。新たな町づくりのスタートになる」と期待した。設計者を代表して東北設計計画研究所の千葉昭典社長が「官民協働型の新庁舎として、利用しやすく働きやすい庁舎を町民とともにつくり上げていく」と述べ、佐々木社長は「庁舎建設は、半世紀に一度の機会。地元に育てられた企業として、町民の思いを受け止め、無事故・無災害で町のシンボルとなる建物を完成させる」と決意を語った。
 建設地は矢越11の1ほか。敷地1万5629平方メートルにS一部W造3階建て延べ5197平方メートル規模の町役場を新築する。1~2階は執務室のほか町民の多様な活動に対応可能な共用スペースを配置し、3階に議場を設ける。耐震性能を高めた構造と防災拠点としての機能も備える。ZEBReady取得も目指す。工事は建築、電気、機械設備、昇降機設備、外構の各一式を担う。
 高橋悟作業所長(丸か建設)の話
 「資材調達・納入など課題はあるが、チーム一丸となって工期内に高品質の建物を安全に完成させたい」。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185303
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回転窓/アジサイと映える傘

 先日アウトドアショップで携行用の傘を選んでいると、店員がさまざまな商品を見せてくれた。重いけれど丈夫な晴れ雨兼用、軽さを追求した外国製の日傘、某メーカーの人気の折り畳み式も▼店員は梅雨の晴れ間に北関東の高山を登ってきたそう。日に焼けた肌を見せながら「これからは夏山も街歩きも必須です」と言って、遮光率が高く、片手で差せて登山リュックに装着しやすい折り畳み式を薦めてくれた▼店の商品カタログの中で、折り畳み傘はドイツ発祥ながら、ワンタッチで自動開閉する機能は日本で開発されたと紹介があった。行動中に片手で差せるのはとても便利で、傘選びのポイントにもなる▼そうした機能の恩恵は、あったらいいと思う独自の発想と、製品化のための研究開発のおかげだろう。人の時間と技術力の結晶が世界に評価され、大勢の人の身近なところで役立っているのが誇らしく思えた▼あじさいが映える季節になった。水色やピンクが鮮やかに見える雨の中、一瞬のきつい日差しで水滴がきらきら光る花も見られますように。ぜいたくな願いを込めて、ぜひ、お気に入りの傘を持ち歩こう。


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中部整備局・森本局長と中日建設・高木社長ら対談/建設業のイメージをかっこよく

 中部地方整備局と愛知県建設業協会が創設した「一目でわかる伝わる工事メッセージ大賞」で大賞を受賞した中日建設の高木賢一朗社長と作品を考案した監理技術者の加藤学氏、森本輝局長との対談が16日、局長室で行われた=写真。大賞の副賞として企画されたもので、「建設業の明るい未来に向けて」をテーマに意見を交換。業界全体で「子どもたちが将来なりたい職業ナンバーワン」を目指し、建設業のかっこいいイメージづくりに取り組んでいくことで一致した。
 メッセージ大賞は、建設業に対する理解や共感を深めてもらうため、工事の内容や目的などが一目で分かる工事看板メッセージを表彰する。中日建設は、施工する熱田伝馬橋解体工事で「新しい橋へバトンタッチ 熱田伝馬橋 解体中」という看板メッセージを考案。現場内の3カ所に設置している。
 冒頭、テーマに対し高木社長は「子どもたちが将来なりたい職業ナンバーワンを目指す産業へ進化すること」、加藤氏は「地域住民や若い世代に分かりやすく情報発信していくことが重要」と提言した。
 加藤氏は「解体に長い年数を要する一方、何の工事か、何のための工事か分からず地域の方から十分な理解を得ていない、むしろ不満の感情があるのではないか、と感じていた」と言い、「前向きなメッセージになるよう“バトンタッチ”という言葉を選んだ」と、メッセージの背景や込めた思いを説明。森本局長は、細やかなコミュニケーションで地域との信頼関係を構築していることに感謝と敬意を表した。
 意見交換で高木社長は「建設業に携わる全ての人が誇りを持てるようにしたい」、加藤氏は「日々の作業が暮らしを支えている。見えづらいが現場の努力にも着目してほしい」と思いを語った。
 森本局長は「かっこいい、やってみたい、と思ってもらえないことが最大の課題。建設業に携わる者全てが誇りを持ち、業界を挙げてイメージ改善に取り組む必要がある」と述べるとともに「発注者としても電子化や無駄の排除、契約変更など柔軟に対応し現場がスマートに、かっこよく仕事ができるよう全力で取り組みたい。業界と連携し公共事業や建設業に関するさまざまな情報発信も行っていきたい」と話した。
 意見交換後、加藤氏は「看板設置後、地域の理解が進んだような気がする。(国土交通省や県など)他の現場でもやってみたい」、濱田禎企画部長は「看板説明の例示や前例にとらわれない、現在の言葉で表現できたのは良かった。取り組みに理解を示す発注者もある。来年度以降も取り組みが広がってほしい」と話した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185292
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専門工事会社、半数超が技能者1人も採用できず/業界全体で対応を/建専連調査

 建設工事の技能者を雇用する専門工事会社の採用難が一段と厳しくなっている。建設産業専門団体連合会(建専連、岩田正吾会長)が傘下団体の会員企業に行った直近の調査によると、技能者を「(必要だったが)1人も採用できなかった」との回答が5割を超えた。予定通り採用できた会社は1割強にとどまり、1年前と比べても採用状況は悪化している。ゼネコンやハウスメーカーを含めた人材獲得競争の激化が背景にあるとの見方もある。=2面に関連記事
 昨年11、12月に行った「働き方改革における週休2日制、専門工事業の適正な評価に関する調査」の結果(有効回答751社)を公表した。技能者を予定通り採用できた会社は14・1%。予定通り採用できなかった会社は74・9%に達し、1年前の65・2%を大きく上回った=グラフ参照。
 調査主体の「建設技能労働者の働き方改革検討委員会」で委員長を務める蟹澤宏剛芝浦工業大学教授は、この結果を「建設業界全体で重く受け止めるべきだ」と強調する。従来は専門工事会社が主にアプローチしてきた工業高校生に「大手のゼネコンやハウスメーカーが(主に技術者として)目を向けている」と指摘。「現場で直接施工を担う人材が枯渇してしまったらどうするか。元請や下請の立場を超え、業界全体で考えないと、現場のものづくりが成り立たなくなってしまう」と警鐘を鳴らす。
 建設業への入職機運を高め、既存人材の離職を食い止めるためにも、現場の労働環境の改善が必要だと訴える。
 今回の調査によると、各社で実際に取得できている休日が「4週8休以上」は18・9%だった。1年前の10・3%から改善したが、依然低い水準だ。週休2日が困難な理由は「適切な工期が確保できない」「元請が休ませてくれない」が回答数の上位を占める。現状の打開には発注者・元請間での対応が必須となる。
 酷暑対策も急務だ。昨年から熱中症対策が義務化され、水分摂取や休憩しやすい環境整備など元請主導の対策は下請目線でも強化されている。一方、猛暑期間の現場閉所日数が「増えた」は14・1%だった。蟹澤教授は、夏場の休日確保や労働時間短縮の必要性を指摘。その間も生産性を維持する方策として部材のプレハブ化や、設計の確定を前倒しするフロントローディングの徹底による現場作業のオフサイト化を提案する。


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日建連/片山さつき財務相に予算拡充要望/「新たな投資枠」創設を

 日本建設業連合会(日建連)の押味至一会長と蓮輪賢治副会長は、片山さつき財務相と12日に面会し公共事業予算の抜本的な拡充を要望した。押味会長は日建連の新執行体制を報告し、建設業には十分な施工余力があると説明。ここ数年の資材高騰や賃金上昇を的確に反映した予算編成を求めた。2025年度補正予算と26年度当初予算の合計額を上回る予算規模を確保し、「実質事業量」を維持する必要性を、具体的な根拠とともに説明した。佐藤信秋前参院議員も同席した。
 押味会長らは「新たな投資枠」の創設も求めた。「危機管理投資」として第1次国土強靱化実施中期計画に基づく事業、「成長投資」として幹線道路ネットワーク整備事業を当初予算で別枠確保するよう要望。公共工事設計労務単価を政策的に引き上げ、労務費が現場の技能者まで適切に行き渡る仕組みを徹底することで、担い手の確保につながると説明した。
 片山財務相は、「大規模な事業は予見可能性が重要で、ある程度の見通しを示す必要がある」と話した。新たな投資枠については、「今日お話しいただいたものの中には経済安全保障に関わる部分もあると思う。そうしたものは別枠で予算を措置することもあり得るのではないか」と述べた。その上で、「建設業なくして日本の国内総生産(GDP)は成り立たない」と理解を示した。


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広島県/木材利用促進へ建築大賞創設/8月31日まで応募受付

 広島県は木材を使った建築物を表彰する「ひろしまの木を活かす建築大賞」を創設した。木造や木質化した非住宅の建築物を表彰することで、建築士らの木材利用の意欲を高め、森林資源の循環利用につなげるのが目的。16日に作品募集を始めた。
 対象は2016年4月から26年6月15日までに竣工した建築物。県内で伐採して丸太を製材した県産材や県内で製材加工された県産木材を使用しているのが条件で、使用箇所や使用量は問わない。
 設計者、建築主、施工者のいずれかが応募でき、連名も可能。学識者や建築関係団体の代表者らが木造化・木質化を実現するための工夫やデザイン、快適な空間づくりなどを基準に審査を行い、最優秀賞(県知事賞)1点、優秀賞数点を選定する。
 作品の応募受け付けは8月31日まで。1次審査で5点程度を選定し、プレゼンテーションを受ける2次審査(公開)で受賞作品を決める。早ければ年内に表彰式を行う。
 応募は、建築大賞事務局(広島県木材組合連合会内、電話082・253・1433)まで。


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西武鉄道/西武球場前駅建替(埼玉県所沢市)/周辺エリアの魅力向上

 西武鉄道は17日、埼玉県所沢市にある西武球場前駅の駅舎を建て替えると発表した。改札前に配置している屋根の一部や床面は改修する。ベルーナドームの最寄り駅として、駅を出た瞬間から心と体が動き出すような躍動感のある駅空間を目指す。周辺エリアの魅力向上につなげる。工期は2026~29年度を予定している。
 西武球場前駅の所在地は所沢市上山口2090の3。改札前の屋根は、改修で風の流れや揺らぎを表す形状にする。トイレも更新する。新駅舎のデザインコンセプトは「Swing」。付近に位置する狭山丘陵の風に加え、野球の応援で盛り上がる熱気、声援を表現するとともに、安心感のある空間を創出する。
 西武グループは、所沢エリアを「ベッドタウン」から、「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」の4要素がそろった「リビングタウン」に進化させる。西武球場前駅周辺は、ベルーナドームや西武園ゆうえんち(所沢市)をはじめ、多彩なレジャー施設と豊かな自然が共存している。


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エムビーエス、村田製作所/ガラス管とRFIDタグで構造物外装の異常検知

 建築物のリフォームなどを手掛けるエムビーエスと村田製作所が、土木・建築構造物の外装に生じる異変を簡単な仕組みで検知し、監視できるようにするシステムを共同開発した。両社の独自技術を組み合わせ電源設備や配線を不要とすることで、保守管理の負担やコストを抑えつつ幅広く適用できる。それぞれ単独で特許を出願した。エムビーエスは2027年5月頃までに実証実験を始め、早期のサービス展開を目指す。
 新開発の「状態・異常検知システムおよび状態・異常検知方法」ではエムビーエスのコンクリート剥落を防止するコーティング技術によって、村田製作所の無線自動識別(RFID)タグを封入したガラス管デバイスを構造物表面に一体的に固定する。構造物のひび割れや変位に伴う応力でガラス管が破損すると、通信状態が変化。RFIDタグの読み取り機が検知し、損傷の発生を警告する。
 変化の有無を基準に異常かどうかを判定するため、センサーで連続的に数値を計測する従来型の監視システムに比べ、大幅な簡素化を実現した。ガラス管にスリット加工を施すことで検知精度を調整でき、1ミリ未満の微細なひび割れにも対応できる。タグごとの固有番号と取り付けた位置をあらかじめ対応させておけば、通信状態が変化した時に、構造物のどこに異常が起きたかを特定しやすい。コーティングは透明で、目視確認も併用できる。
 コンクリート構造物だけでなく、外壁タイルやサイディングなどの建築外装材にも応用できると見込む。老朽化が進む道路や橋梁、擁壁などインフラ設備の管理負担を減らす方法として実用化していく。


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清水建設/水上建築事業化へブロック浮体改良/施工性・耐久性を向上

 清水建設は、実水域での浮体式建築を事業化するため、要素技術として自社開発のブロック浮体を改良した。実用性にこだわり、形状変更や製作段階での工夫を凝らして施工のしやすさや耐久性を高めた。イベントプロモーションなど手掛ける博展と協働し、改良したブロック浮体の技術を検証。浮体式建築の事業創出に取り組む。
 浮体式建築の技術は、同一規格の発泡スチロール製ブロック浮体を組み合わせ、水上に構築した地盤の上に建物を建築する。水上でのイベントやカフェ・レストランなど水辺のにぎわいを創出する多様なニーズに応える。
 改良したブロック浮体は、人力による作業のしやすさを考慮し持ち手を設けた。ブロック上面の凹部に水がたまらないよう十字の溝を入れ、その中央に排水用の貫通穴を開けた。貫通穴に通した短管パイプを固定して浮体の分離を防止。メンテナンスがしやすいより安全な構造にした。
 表面仕様も従来モデルに採用していた硬質ウレタン塗装からプラスチックコーティングに変更した。耐久性が向上し、内部素材と一体成型で強度も高めた。
 ブロック浮体は、1個の重量が約20キロ(1・8メートル×0・9メートル)と約30キロ(2・7メートル×0・9メートル)の2種類あり、いずれも人が運べるほど軽い。鋼製やコンクリート製の浮体に比べ、建設機械が使えない施工条件でも、人力で速やかに組み立てられる。ブロック浮体の組み合わせ個数・段数を変えると、建物の重さに応じて浮力が調整できる。
 同社は、2021年9月からブロック浮体の開発を始めた。静岡県西部の浜名湖に水上の暮らしが体感できる実験施設「マリンフォレスト」を設け、実証実験に取り組んできた。博展と27年12月までの共同実証契約を締結した。水上利活用イベントに改良型ブロック浮体を導入するなどして、浮体式建築の事業化を目指す。


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2026年6月17日水曜日

回転窓/勘違いが生む悲劇

 自分の勘違いが原因で人に誤解を与えてしまった経験が多々ある。たいていは勉強不足だった当の本人が改善すべきこと。ネットで資料を調べたり、人に聞いたりして正しい情報を得て記憶を修正すれば済む▼勘違いの代表例として多いのが言葉の意味だ。例えば、テレビ番組や書籍などでたびたび目にする「憮然(ぶぜん)」という言葉は失望や落胆を意味するが、なぜか腹を立てる状態の「憤然」と取り違えて記憶してしまっている▼すぐ調べればよいものをつい忘れてしまうことも少なくない。誤認識したことを放置した結果、恥ずかしい思いをした方も多かろう。小欄も勘違いの末、話がかみ合わなかったことが何度もある▼勘違いは誰にでもある。だが間違った知識を正しいものとして理解してしまったことで、取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがある。人間の記憶とは違い、新聞はそう簡単に修正できない▼記者は物事への探究心だけではなく、記事がどう影響するかを想像できる思考回路も備えるべきではないか--。重大な過失を生まないため、正しい知識を学び吸収することが大事だと肝に銘じたい。


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