2026年6月12日金曜日

回転窓/厳しい状況こそ絶好の好機

 パッケージを白と黒の2色に抑えた「ポテトチップス」が、コンビニエンスストアに並び始めたそうだ。小欄はまだ出会っていないが、もの珍しさに購入してみようと思う▼原因は緊迫する中東情勢に端を発する資源不足でパッケージの印刷に必要なインクの材料(ナフサ)が手に入りにくくなったこと。スナック菓子大手のカルビーが限定販売する白黒デザインには「石油原料節約パッケージ」と表記されている▼材料費が上がった分だけ商品価格を上げたり、値段は据え置く代わりに中身の量を減らしたりする企業が大半を占める中、カルビーは他社と異なるアプローチを取った。外見の美しさを犠牲にしてでも中身を必ず届けるという道を選んだ▼外装の色彩を極限までそぎ落とすことでインク使用量を減らし、商品が店舗から消えてしまう欠品を防ぐ。食品や日用品などでパッケージ、梱包(こんぽう)を簡素化する取り組みが広がってきた▼政府はナフサの供給に問題はないとの見解を示すが、事業者らの手元に届いていないのも事実だ。追い詰められた苦しい状況こそ、新たなことをスタートする絶好の機会となろう。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185136
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風聞/清水建設・新村達也社長/熱中症予防に万全期す

 「現場で熱中症そのものを発生させないことが最も重要だ」と力を込めるのは清水建設の新村達也社長。前年度までは対策の主眼を重篤化防止に置いていた。本年度からは事前の予防により集中。暑さが年々厳しさを増している夏季の熱中症対策に万全を期す。
 昨年6月に法律で職場の熱中症対策が義務化された。屋外作業の多い建設業界では、夏季限定で作業時間を変更・短縮する動きが広がる。比較的涼しい早朝から作業を開始し、暑さ指数(WBGT)がピークを迎える前に終わらせる取り組みも。体調最優先で週休3日制を取り入れる社も出てきた。
 対策強化の一環で作業時間を見直す可能性を示唆し、「近隣との関係も考慮した上で、柔軟に対応しないといけない」と指摘。週休3日制には慎重な構えだが、現場ごとに作業条件が大きく異なる建設業の特性にも触れ、「現場単位というよりも、職種ごとに考える必要がある」との考えを示した。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185134
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日建連/26年度意見交換会総括/働き方改革が確実に進展、PCa導入推進を

 日本建設業連合会(日建連)の蓮輪賢治副会長土木本部長ら土木本部幹部が福岡市内で10日に会見し、全国9地区で開いた公共発注機関との2026年度意見交換会を総括した。公共事業予算の規模拡大や入札制度の改善、働き方改革、担い手確保などをテーマに議論。本部長として初めて臨んだ意見交換について、蓮輪氏は「それぞれ独立した課題ではなく、密接に関係していることを改めて感じた」と総括。「選ばれる産業となるための改革に向けた有意義な意見交換だった」と振り返った。
 会見で蓮輪本部長は「官民を問わず公共インフラを支える仕組みを改革していくための意見交換として大きな意味があった」と述べた。進行役を務めた清水琢三副会長土木本部副本部長は、働き方改革について「週休2日や時間外労働規制の順守という観点で確実に進展している」と評価した。
 猛暑対策は、関連制度の強化もあり各地の意見交換で議論の重要項目になった。問題意識が高まっている状況にあって、日建連は「柔軟な働き方をするためにはどういうサポートをしていかないとできないのかを考えていく」(清水副本部長)考えを公共発注機関に伝えた。
 勤務時間をずらす、休憩を確保しながら働きたいとする意見もあり、清水副本部長は「工期を延ばすだけでなく、現場の実態に即した工事費や積算の在り方を考えていく必要がある」とした。発注段階からプレキャスト(PCa)や生産性向上策を取り込むことも重要で、「設計段階から取り組みを進めることで、働き方改革や猛暑対策にもつながる」(清水副本部長)スタンスを説明した。
 国谷一彦理事土木本部副本部長は、自治体を含む発注者側の理解が年々深まっていると評価した。一方で、PCaの導入が「依然として十分に進んでいない」ことを課題に挙げ、「工期短縮や労務負担軽減などの価値も含めて評価し、導入拡大につなげる必要がある」との考えを示した。
 生産性向上は働き方改革、担い手確保にもつながる。ICTやロボット技術の活用が進む状況にあって、今後の展開では「成功事例だけでなく、新技術が採用されなかった事例やその理由についても分析し、課題解決につなげていかなければいけない」(国谷副本部長)との考えを示した。
 意見交換の全日程を終え、蓮輪本部長は「データがないことにはものが言えない時代だ」と強調。山積する課題に向き合い、解決の糸口を見つけて実行していくため、「エビデンスを示しながら改革を進めていきたい」と述べた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185137
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関東甲信ブロック土木部長等会議/春季定期会合開く/建設業の発展へ議論

 関東甲信1都8県5政令市の土木部門トップと国土交通省、関東地方整備局で構成する2026年度「関東甲信ブロック土木部長等会議」の春季会合が10日、甲府市の山梨県庁で開かれた=写真。地域の守り手である建設業の持続的な発展に向け、公共発注機関が取り組むべき四つの項目を議論。建設業の人材確保・育成に向け、栃木県らが新たな仕組みを検討していると明かした。
 席上、国交省の小林賢太郎官房技術審議官は、建設現場での週休2日や猛暑対策を着実に取り組むとした上で「建設業を他産業並みにする」と訴えた。生産性向上と多様な人材確保には「ICTの活用が不可欠」と指摘。「デジタルデータを利用した書類の削減」にも協力を求めた。
 開催県を代表して山梨県の井上弘之副知事は、3月末に策定した第5次社会資本整備重点計画を説明し、「活力・成長、防災・減災と持続・スマートの三つのキーワードごとに将来像を示している。土木行政の課題は都県政令市で共通する項目もある。課題解決に知恵を絞りたい」と述べた。
 会合では、予算執行上の課題や公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)を踏まえた施策推進、インフラの維持管理手法と地域産業成長プランの4点をテーマに意見交換した。
 人材確保・育成では、短期と長期の視点に立った取り組みを共有した。長期的視点に立った取り組みでは、栃木県と栃木県建設業協会(谷黒克守会長)、とちぎ建設技術センター(谷英夫理事長)の3者が連携。稼働中の建設現場などを活用して建設業への就職を目指す人材をトレーニングする仕組みを検討すると表明した。
 短期的な取り組みでは、猛暑対策として山梨県が夏季の作業不能日を定めた「その他の不稼働日」で算定方法を変更したことを報告。直近5年間で、「暑さ指数(WBGT)31以上」を最も多く観測した年を基準に不稼働日を設定し運用している。
 地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)の実施状況なども議論した。国交省が自治体のサポートを目的にした手引書「群マネ入門超百科」を説明。その上で群馬県からは、県と13自治体が管理するJR線に架かる跨線橋(約100橋)の点検業務を群馬県建設技術センター(岩下勝則理事長)に委託する取り組みを紹介した。26年度に開始したこの取り組みは5年間を想定する。
 着実な予算執行を目指し、千葉県は発注工事の積算過程でAIを活用する効率化策を報告。積算に誤りがないかをAIでチェックするシステムの構築を目指す。
 会合で関東整備局の橋本雅道局長は「受注者のさまざまな声をしっかり受け止め、皆で共有していく」とコメント。業界の発展に向け、不断の努力を続けていくと力強く語った。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185144
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マンションデベら/中東情勢緊迫、ナフサ不足続く/状況注視し柔軟に対応

 マンションデベロッパーやハウスメーカーが、中東情勢の悪化に伴うナフサ不足への対応に追われている。ナフサは塗料や断熱材、接着剤の原料であり、住宅の安定供給に欠かせない。大手住宅設備メーカーがユニットバスの新規受注を全面再開するなど、事態は改善に向かう動きも見られるものの、先行きは依然として予断を許さない。住宅供給各社の情報収集・分析力やプロジェクトマネジメント力が一段と問われそうだ。
 日鉄興和不動産は、ユニットバス以外の住宅設備機器や建設資材について、「断熱材や防水材、塗装材などで納期が不安定な状況が続いている」として懸念を示す。一方、ある大手マンションデベロッパーは、一部機器で納入の遅れが生じているものの、「納品時期の見通しが立たなくなっている住設機器はない」とし、影響は限定的との見方を示した。
 中東情勢が日々変化する中、抜本的な解決策を見いだすのは容易ではなく、各社は臨機応変な対応を迫られている。三菱地所レジデンスは「状況は刻一刻と変化している。注視しながら、その時点で最善と思われる対応策を講じていく」(明嵐二朗社長)との方針を示している。
 大手マンションデベロッパーは「今後さらに影響が拡大する可能性も踏まえ、情報収集と対策の検討を継続している」と説明する。日鉄興和不動産は「継続的に資材の調達状況を確認しつつ、建設工程を調整しながら事業を進めている」とし、大和ハウス工業は「状況を見極める」との構えを示す。
 政府は一貫して「ナフサの供給量は足りている」と説明している。だが、一部の現場に十分行き渡っていないのが実情だ。国による丁寧な情報発信とともに、流通過程での目詰まり防止や買い占めなどの混乱を招く行動の抑制に向けた、冷静な対応が求められている。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185146
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香川県土庄町/まちなか道の駅DBO/27年度に事業者公募

 香川県土庄町は、旧庁舎跡地(甲559の2、敷地面積6595平方メートル)に産業・観光・交流施設「まちなか道の駅」の整備を計画している。整備・運営にはDBO(設計・建設・運営)方式を想定。2027年度に事業者を公募、選定する。28年度の基本・実施設計を経て、29年度に着工するスケジュールを想定している。
 土庄港に近接する立地を生かし、休憩機能や観光案内、地域産品の発信などを一体的に提供する拠点の形成を目指す。百十四銀行・デロイトトーマツJVに委託し検討を進めてきた。
 国土交通省の「官民連携による地域活性化のための基盤整備推進支援事業」の26年度第1回配分先に選定された。事業費は2000万円で半額を国が補助する。概略設計や官民連携事業化手法の精査、事業者公募準備を進める。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185148
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2026年6月11日木曜日

防衛省のECI~部隊と進める工事~・下/土木・建築両部門のモーダルシフト

 ◇PCa工法で工期短縮
 陸上自衛隊武山駐屯地は、三浦半島の西側、相模湾に面している。防衛省南関東防衛局の加藤琢朗調達部長は、整備の課題に部隊活動、期間、交通の三つを挙げる。学校教育や部隊訓練への影響を最小限にとどめ、2028年度の男女共学化に向けた工事を地域交通に配慮しながら工程通りに進める必要があるためだ。学校生活や訓練があり、工事に使える敷地が限られ、「どう進めるか、困難がいろいろあった」という。
 防衛省はECIの設計業務、技術協力業務の中で、学校、部隊、設計者、施工予定者と課題を整理し、技術提案を踏まえながら対策と施工に伴う計画を練り上げた。「コストを含めた総合的な判断」(加藤部長)から、新築する一部の学生隊舎、隊庁舎の新築にPCa工法を適用した。「工期を1年は短縮できた」(同)とみている。最大18トンの部材を揚重する必要があり、五洋建設JVは対応可能なクレーンの能力を見極め、最適な配置にこだわった。
 建物の基礎構築やインフラ工事などから約4・4万立方メートルの建設発生土が出る。車両搬出なら安全確保を徹底しても駐屯地前の国道134号の渋滞が懸念される。そこで設計業務の際に発注者、設計者、施工者が海上搬出について協議した。護岸などを訓練に使う海自と横須賀教育隊の運用を調整し、仮設桟橋を設けた。浚渫も行い、土砂を作業船からガット船に積み替えて搬出する「土木、建築両部門が連携したモーダルシフト」(五洋建設JVの岩崎利彦所長)の体制を整えた。津波対策のために杭径が高層マンション級に大きくなるような建物もあるが、土の搬出と移動を減らす工程と計画を立案した。
 現場は週休2日で作業する。平日、作業員は横須賀市の体験型公園「ソレイユの丘」の駐車場に車両を止め、マイクロバスで現場に移動する。市内業者にはビジネスマッチングの場を通じて、食事の配達やクリーニングなどを担ってもらっている。武山駐屯地の学校整備は、自衛隊の将来を担う人材の確保に直結する。重要な事業ながらも防衛省は「安全保障と経済の好循環」(加藤部長)として地元経済への貢献に努めている。
 「部隊の活動や、建物の仕様、周辺の道路を利用する住民の生活環境も理解してもらえている」。陸自武山駐屯地業務隊の龍崎直樹管理科営繕班電気係長は、現場作業をそう話す。津波対策をはじめ発注段階では仕様を確定できない工事や、インフラの収まりが課題になる建物があり、設計者、施工者と知恵を出し合ってきた。訓練の場所を変えるなど陸海空の各部隊と施工側の要望を擦り合わせながらの作業が続くが、龍崎係長は「勤務環境、生活環境を改善する工事に隊員の期待は大きい」と話す。
 防衛省は防衛3文書の防衛力整備計画に基づき、全国の駐屯地・基地など283地区で最適化事業を推進し、自衛隊施設の強靱化に取り組んでいる。26年度予算にはECI方式を適用する25地区の経費を計上。「ECIでないとできなかった工事」(加藤部長)の経験を次の事業に生かす。 (編集部・溝口和幸)


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全国建設産業教育訓練協会会長・大木勇雄氏に聞く/センターが旗振り役に

 ◇教育はコストでなく人への投資
 富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)を運営する全国建設産業教育訓練協会の会長に、大木勇雄氏(日本建設躯体工事業団体連合会〈日本躯体〉会長)が先月就任した。入職者不足が深刻化する今だからこそ、教育訓練機関の中心を担う「センター・オブ・センター」としての役割を認識。「プレイングマネジャーとして自ら運営しながら、建設産業の教育訓練の新しい在り方を示す」と意気込む。
 --就任の抱負は。
 「2027年に開校30周年を迎える。この30年を振り返りつつ、将来も永続的にセンターを発展させるため、次代を見据えた飛躍の年にしたい。これまで3代の会長が難局を乗り越えてきて今がある。尽力に感謝したい。重い責任に身の引き締まる思いだ」
 「建設産業は多くの課題を抱えるが、特に、現場を支える入職者の不足には危機感を持っている。教育訓練の重要な役割をもっと強調したい。センターで技能を身に付け、働くことの楽しさや喜び、達成感を味わってほしい」
 --教育訓練の必要性をどう訴える。
 「受講生を送り出す企業にメリットを発信し、意識を変えていきたい。人手不足の中、現場を離れて教育させるのは大変だと思う。受講の前後でスキルが目に見えて違うと実感してもらえる教育を提供していかなければならない。教育訓練をコストではなく、人への投資と考えてほしい。送り出す企業には、受講させた成果の生の声を聞いていく。わたし自身も講師と意見交換し、受講生とも身近に接したい」
 --今後の教育訓練の方向性は。
 「これまでは個々の企業や現場、職長ごとに、いわば自己流でやってきた。足場を例に取っても、地域や企業で組み方も専門用語も異なる。どこでも安全や品質が担保されるよう、センターで標準的な組み方を教えることが重要だ。統一的なマニュアルに基づいた教育訓練も今後必要になってくるだろう。業界全体で同じような教え方をするには、相当なエネルギーがいる。センターが旗振り役となり、他の教育訓練機関とも一緒に目指したい」
 「建設キャリアアップシステム(CCUS)の就業履歴は、その人が転職してもたまり続ける。統一的な教育訓練は、労働移動の活発化を前提とした環境でこそ必要だ。AIの発達で産業構造が変わり、異業種からの転職が盛んになる可能性もある。現場経験のない人が学ぶ場としてセンターの重要性は増していくのではないか。育成就労制度が始まり、外国人材を熟練労働者に育てる機運も出てくる。CCUSと連動したスキル向上とキャリア形成に向けた教育訓練を官民で構築していく」
 --新たな教え方に対応した講師の育成も求められる。
 「自己流であってはいけないが、『俺の背中を見て覚えろ』という従来のやり方は、決して悪いわけではない。立派な職人であれば自分のスタイルに自信を持つべきだし、その良さを後進は見習うべきだ。従来の良さを生かしつつ、普遍的で最新の知見に基づいた教え方を追求する。その両方が備わっていれば受講生への説得力も高まるだろう」。
 (おおき・いさお)1972年日本大学理工学部建築学科卒、竹中工務店入社。80年大木組入社、90年社長、現在は名誉会長。団体活動では2018年5月から日本躯体会長。趣味は近代建築巡り。東京都出身、76歳。


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日建連意見交換会・九州地区/工事書類の簡素化を推進/「工事の勘所」運用徹底

 日本建設業連合会(日建連、押味至一会長)と国土交通省九州地方整備局など公共発注機関による九州・沖縄地区の意見交換会が10日、福岡市内で開かれた。日建連は「国の道路・河川工事のうち48%が時間外労働の原則ルールに抵触している。2025年度よりも悪化している」(風間優公共工事委員長)と指摘。さらなる時間外労働の削減に取り組む必要があると訴え、さらなるDX推進による現場生産性の向上、施工管理業務の効率化を求めた。=2面に出席者一覧
 九州整備局は、時間外労働の上限規制を順守するため、24年度から現場での留意・配慮事項を整理・運用する「工事の勘所」や、建設現場の時間外労働削減や働き方改革を目的とした「五つの運用基準(5ルール)」を独自に実践している。25年度には工事書類の簡素化、効率化に向け、日建連九州支部と九州整備局職員による会議を複数回開催。対応案を議論し、26年3月に土木工事書類省力化ガイドを作成した。
 九州整備局の青野正志企画部長は「5ルールや勘所は、受発注者ともに認知度が不足している状況がみられた」と課題を認識。「施工計画の打ち合わせや工事監理連絡会で、受発注者が内容を相互に確認することをルール化した」と報告した。働き方改革の取り組みとして「受発注者の現状を含めた工事の勘所による5ルールで適正運用を徹底する」と表明した。
 意見交換会は九州地区で全日程を終えた。


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YKKAP/住宅・ビル商品、26年秋に15%値上げ/アルミなどの高騰受け

 YKKAPの魚津彰社長は10日、日刊建設工業新聞の取材に応じ、10月にビル用商品、11月には住宅用商品で価格をそれぞれ15%程度引き上げる方針を明らかにした。アルミなどの原材料価格や物流コストの高騰を受けた対応。同社は5月1日受注分から、住宅用やビル用の商品、金属外装材などで価格を5~10%引き上げた。今秋の値上げは2026年で2度目となる。
 魚津社長は、アルミを中心とする原材料価格に加え、光熱費や物流コストの高騰が利益を圧迫していると現状を説明。「非常にインパクトが大きい。自助努力による販管費の削減だけで(コスト上昇分を)吸収できる状態ではない」とし、価格改定は避けられないとの認識を示した。


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