仙台都心と南部を結ぶ都市計画道路南小泉茂庭線で、広瀬川に架かる宮沢橋の架け替えが完了し12日、現地で開通式が行われた。既存橋の約30メートル上流に新しい橋を通すことで、宮沢橋交差点の変則五差路を解消して安全性を高めるとともに、現行の2車線を4車線に拡幅し、円滑な交通を確保する。事業主体は仙台市。下部工や道路改良は地域建設会社、上部工は駒井ハルテック・三井住友建設鉄構エンジニアリング・角藤JVが担当した。
式典には工事関係者と住民ら約100人が出席し、約70年にわたり地域を支えた旧橋に思いをはせつつ、新しい橋の供用を盛大に祝福した。郡和子仙台市長は「暮らしと経済を支える重要な都市基盤の整備に、昼夜を問わず携わってくれた工事関係者に心から感謝する」と謝意を示した上で、「人と人、地域と地域を結ぶ『架け橋』として親しまれ、未来に受け継いでもらいたい」と期待を寄せた。続いて事業報告とテープカット、くす玉開披、通り初めを実施。地元の小学生による吹奏楽演奏と、地域のすずめ踊り団体の演舞が花を添えた。
新しい宮沢橋の建設場所は若林区舟丁(左岸側)、太白区根岸町(右岸側)。橋長145メートルで幅員25メートルの鋼2径間連続箱桁。住民の要望に応えて旧橋と同じ赤色で桁を塗装した。2017年に宮沢橋工区として事業化。19年に下部工に着手し、23年からは現地で桁の架設に取り組んできた。
上部工の架設工法は、右岸側に河川敷がないためクレーンベントと送り出しを併用した。市の担当者は「交差点との接続部は全て夜間工事だった。まだ仕上げ工程が残るので、最後まで安全に事業を遂行する」と気を引き締めた。
新しい宮沢橋は13日から供用している。旧橋は30年度までに撤去する。
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