2026年10月8日木曜日

回転窓/地域の今年の秋

 今年もお裾分けの逸品で、家人が栗ご飯を炊いてくれた。優しい黄色になったほくほくの実と、毎秋試してきた塩加減がいい具合になって、見た目も味も秋らしさいっぱいの食卓を囲めた▼炊飯器を使い栗を煮ずに済ませる手軽な調理法が多く紹介されている。それでも実を取り出すには、水に浸した外皮の底に包丁を的確な角度で当て、絶妙な力加減で引くようなこつと手間がいる。料理好きの人に準備の時間も楽しむための心持ちを聞いてみたい▼この栗は「食べきれないから」という理由で、知人が届けてくれる。ありがたいけれど、今年は栗の木のある農地周辺が様変わりしたと聞いた▼8月と9月の大雨の爪痕が多く残り、土砂がそばまで迫った家屋もまだある。通行止めのある県道の迂回(うかい)路は朝晩や休日に混雑し、通勤や通学への影響が続く▼週末は栗の木から遠くない畑で、さつま芋と落花生の収穫体験がある。畑を手入れしてきた少年サッカーチームの幼稚園児や小中学生が楽しみにしているが、通行止めで回り道をしないと畑に近づけない。笑顔も復旧工事もある今年の秋。現実の重さを受け止めたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188235
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新社長/日本国土開発・長谷川幸生氏/質を重視し収益力向上

 1951年の創業以来、建築部門出身が社長に就くのは初めて。キャリアの大半を過ごした現場を大切にし、量よりも質にこだわり建設事業の収益力を高める。土木と建築で培った知見を応用し事業領域の拡大を目指す。変化を恐れず挑戦する姿勢で、業績の持続的成長をけん引する。
 --就任の抱負を。
 「『三現(現場・現物・現実)主義』を大切にする。現場に足を運び、実際に見て現状を理解した上で、課題などに対応することが大事だ。工事だけでなく、支店なども含め社員が働いているところは全て現場と認識している。持続的成長には人材の確保・育成が不可欠で、若手が知識、経験、資格を身に付ける環境を整備する。近く全国の若手と対話する場も設け、今後の経営戦略に生かす」
 --業績の現況を。
 「中期経営計画初年度の2026年5月期は、営業損益で厳しい業績となった24年5月期から着実に回復している。好調な建築が営業利益を押し上げた。土木のセグメント利益は初年度の計画に届かなかったが、赤字だった前期から黒字に転じた。建設事業は収益力を高めることが重要になる。量より質にこだわり、受注時の採算管理や綿密な施工計画の立案を徹底する。特に一人一人の能力に見合った人員の適正配置を重視する」
 --注力分野は。
 「建設事業は成長の余地がある。土木は、防災・減災やインフラの維持管理・更新を注視する。特に建築は、新築とリニューアルで伸びしろがあるだろう。引き渡し後の維持管理からリニューアル工事までワンストップで手掛ける『建物のトータルサポーター』として進化し、顧客に寄り添っていく」
 --非建設や海外は。
 「成長分野の不動産・エネルギーに安定して投資する基盤を固めたい。新規事業として能登半島でスマート農業を試行している。海外は、業績全体に占める比率を現在の1割程度から高めたい。土木はバングラデシュなどのアジアで無償資金協力の政府開発援助(ODA)案件、建築は支店がある台湾で注力する」
 --アライアンスの考え方や方針は。
 「規模の拡大を目的とするのではなく、当社だけで不足する人材や地域ネットワークなどを補完する手段として考えている。脱炭素やDXなど当社の強みとシナジー(相乗効果)が発揮できる領域で連携できればいい」
 --DXの戦略は。
 「AIで施工データを分析し、リスク評価に生かす。土木現場を中心に施工の機械化・自動化を推進する。建築の施工管理でも配筋検査システムを試行中だ。生産性や顧客サービスの向上を目指す」。
 (8月27日就任)
 (はせがわ・ゆきお)1990年愛知工業大学工学部建築工学科卒、日本国土開発入社。2023年執行役員建築事業本部長、25年常務執行役員。長年現場に勤務した経験を踏まえ、チームとして互いに理解し助け合う姿勢と、最後までやり遂げる責任感の大切さを説く。趣味は山登りとキャンプ、カメラ。愛知県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188231
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国交省/26年度建設マスターに446人選定/ジュニアマスターは120人

 国土交通省は7日、2026年度「優秀施工者国土交通大臣顕彰」(建設マスター)の対象者として446人(うち女性1人)を決定したと発表した。15年度に設けた「青年優秀施工者不動産・建設経済局長顕彰」(建設ジュニアマスター)は120人(うち女性1人)を選定。顕彰式典を14日に東京都文京区の文京シビックホールで開く。
 建設マスターの平均年齢は52・7歳(40~65歳)。主な職種は建設機械運転工56人、土工54人、大工(型枠大工含む)29人、とび工29人。顕彰制度は、建設産業の第一線で工事施工に従事する人たちの社会的地位・評価の向上を図る狙いがある。
 建設マスターは特に優秀な技術・技能を持つ「ものづくりの名人」で、後進の指導・育成にも貢献し、現場従事者の模範となっている技能者から選ばれる。35回目で総数は1万3762人になった。
 建設ジュニアマスターは、今後さらなる活躍が期待される青年技能者を顕彰し、次世代の担い手の確保・育成に役立てるのを目的に創設。12回目で計1342人となった。今回の平均年齢は35・5歳(27~41歳)。主な職種は大工(型枠大工含む)14人、鉄筋工10人、電気工9人だった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188238
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富山県魚津市/新庁舎基本設計案公表/27年度第4四半期着工、30年度中に供用開始

 富山県魚津市は6日、新庁舎整備事業の基本設計案を公表した。一般意見は11月6日まで受け付ける。設計は石本建築事務所・中川建築設計事務所JVが担当している。
 新庁舎の規模はS造3階建て延べ約6900平方メートルで免震構造を採用する。場所は現本庁舎の駐車場がある釈迦堂1の10の1。
 1階に窓口・市民サービスを集約しワンフロアで完結する分かりやすい構造とした。業務時間外にも利用できる開放エリアも設置する。2階には執務機能をまとめ、職員の上下移動を抑えた効率的な業務環境を実現する。3階は議会フロアで議場・議会機能を行政執務から切り離し、独立性のある空間を形成する。駐車場は現本庁舎を解体した跡地に整備する。
 新庁舎の建設と並行して公園の再整備も進める。面積は現在の魚津市役所前公園(6069平方メートル)と同程度の規模で芝生広場や車両が乗り入れられるスペース、水景施設などを設置しにぎわいの創出に取り組む。
 概算事業費は78・3億円で、そのうち建設工事は62・7億円。
 2027年度第2四半期までに実施設計をまとめる。同第4四半期に着工し30年度中の供用開始を目指す。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188243
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大成建設/山岳トンネル吹き付けロボ/機体外からリモコン操作可能に

 大成建設らは、山岳トンネル工事のコンクリート吹き付け作業に使うロボットをリモコンで操縦できる新システムを開発した。機体の周囲が見渡せる安全な場所から、走行・停止や速度などをコントロール。オペレーターが機体の外側から操縦するため、周囲の安全を確認する誘導員を置く必要がなくなる。9月から施工中の現場1カ所に導入し坑内で運用している。
 吹き付けロボットのリモコン走行システム「ヘラクレスRC(ラジコン)」は、山岳トンネル工事向け建設機械の開発・販売などを手がけるエフティーエス(東京都中央区、木村浩之社長)と共同開発した。同社が8日から山岳トンネルの工事関係者向けに一般販売する。
 前後進や速度調整、クラクションによる合図、アウトリガーの操作、ケーブルの巻き取り・巻き出しなどの機能をリモコンに集約。運転席からの通常操作も切り替え可能で、さまざまな施工条件に対応できる。
 操作中は回転灯と音声アナウンスで、周囲に機体が動いていることを知らせる。機体の前後を確認し、リモコンにある安全スイッチを押さないとエンジンが始動しない。操作レバーには意図しない操作を防ぐ機構も採用。リモコン本体への大きな衝撃を検知すると、機体が緊急停止する。誤操作やオペレーターの転倒などの異常時に機体が安全に停止する。
 山岳トンネル工事は、掘削した壁面にコンクリートを吹き付ける作業に専用ロボットを使う。機体が長く、運転席から前後や周囲を直接確認しにくい。特に資機材や設備が並ぶ坑内を移動する場合、オペレーターと別に誘導員を置く必要がある。吹き付け作業の自動化・遠隔化が進んでも、機体の移動に最低でも2人が必要で、省人化の課題となっている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188239
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2026年10月7日水曜日

飛島HD/中央大学陸上競技部の駅伝ウエアにロゴ/支援団体とスポンサー契約

 飛島ホールディングス(HD)は、中央大学陸上競技部長距離ブロックの活動を応援する。同部の支援団体「CHUO EKIDEN CLUB」(花田俊輔代表理事)と公式ウエアスポンサー契約を締結。12日の出雲駅伝を皮切りに始まる今季の学生三大駅伝(全日本大学駅伝〈11月1日〉、箱根駅伝〈2027年1月2~3日〉)で、選手が着用する公式ウエアの胸元に同社のロゴを載せる。
 長距離ブロックは、学生三大駅伝で3冠の達成を目指している。スポーツを通じた地域貢献にも取り組み、飛島HDが経営ビジョンで掲げた創造、共創、共生の三つの「バリュー」に重なることから支援を決めた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188204
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回転窓/看板が持つ意味

 過去に放送していたテレビCMの動画集をユーチューブで視聴するのが、ひそかな楽しみになっている。子どもの頃は何とも思わなかったが、大人になって見返すと懐かしさだけでなく、実は丁寧に作り込まれていたのだと、再確認できる▼CMを見て感じるのが、放送当時の社名ではない企業が意外なほど多いこと。廃業した会社もあり、聞きなじみのある社名が変わるのは少々寂しさを覚える▼年度内に名称を変更済みか、変更予定の上場企業は約70社を数える。中には一見しただけで何をやっている会社か判然としない社名もある▼企業が社名を変えるのはイメージ戦略だけでなく、ブランドやサービス名の方が有名になったからなど理由はさまざま。気泡緩衝材メーカーの川上産業は、指でつぶした時に鳴る“プチッ”という音と感触をそのまま社名に使用。1日付でプチプチ株式会社に変更した▼社名とは、いわば会社にとっての看板。企業理念のように守り続けるものと、変えるべきものが何かを捉え、実行に導くのも経営トップの役割と言えよう。看板を掛け替えても中身が変わらない--。そんな事態だけは避けたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188208
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NTT都市開発/アーバンネット札幌リンクタワーが全面開業

 NTT都市開発(東京都千代田区、池田康社長)が札幌市中央区に開発したアーバンネット札幌リンクタワーがグランドオープンを迎え、3日に池田社長らが出席し、同ビル内でオープニングセレモニーが開かれた。
 セレモニーでは冒頭、近隣に所在するベルキッズさっぽろ保育園の園児が描いたグランドオープン記念作品を披露。引き続きあいさつに立った池田社長は「多様な用途・機能、さまざまな人々がリンクし、さまざまな交流が生まれリンクする場になるという思いを込めて開発した。札幌の発展に貢献し、地域に長く愛される存在となるように努めていく」と述べた。
 来賓として出席した秋元克広札幌市長は「多くの方々がここでさまざまな交流をし、新しい出会い、新しい創造が生まれることを期待している」とあいさつした。
 この後、池田社長、秋元市長、ハイアットセントリック札幌の瀧村勇毅総支配人が園児とともにメモリアルオブジェを完成させ、札幌の新たなランドマークの全面開業を祝った。
 アーバンネット札幌リンクタワーの建設地は北海道庁南側に位置する札幌市中央区北1西5の1の4。建物はS・SRC造地下2階地上26階建て塔屋1階延べ6万0941平方メートル、高さ111メートルの規模。北海道庁に面する高層棟のノース棟と、北海道警察札幌方面中央警察署など歴史的建物に囲まれる低層棟のサウス棟の2棟で構成する。
 ノースは地下1階から地上2階に広場や飲食・物販店舗など、3~16階に高機能オフィス、17~26階に米ハイアットホテルズコーポレーションとして札幌初進出のホテルとなる「ハイアットセントリック札幌」(216室)を配置。サウスは2~7階に札幌中心部で最大級のスタートアップ支援施設となる「Hook」が入居する。
 設計は久米設計、施工は大成建設が担当した。


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観魚荘倶楽部/内本浩亮の茶室移築保存を計画/一般社団法人化し支援募る

 九州の電力事業や観光業の発展に寄与し俳人や茶人としても知られる内本浩亮(1885~1977年)の茶室「總庵」(福岡市中央区浄水通)を移築保存する計画が進んでいる。遺族から「茶道や建築を学ぶ人の学びの場として役立てたい」と相談を受けた有志らが「観魚荘倶楽部」(代表・荒井圭一郎大阪工業技術専門学校大工技能学科長)を発足させ、移築実現に向けた活動を行っている。
 茶室は内本が暮らした邸宅「観魚荘」の敷地の一角にあり、W造平屋約35m2。初代は1939年に完成した。設計・施工は清水組(現清水建設)で、設計は同社の設計技師である大友弘、施工は日本を代表する数寄屋大工の中村外二が手掛けた。45年の福岡大空襲で焼失したが、大友、中村両氏が再結集し同一図面を使用して55年に再建された。
 移築計画のきっかけは清水建設社員らによる戦前に同社が手掛けた邸宅を調査、記録保存する活動で、観魚荘の存在や内本の人物像などを知ったこと。2024年10月の文化庁の調査では文化遺産相当の価値があるとの評価だった。
 内本の孫の男性が活用を模索していたが具体化する前に亡くなり、敷地も27年末までに売却されることが決まった。
 移築には億単位の資金が必要との試算もあり、倶楽部を一般社団法人として正式に発足させ、企業や個人から広く支援を募りたい考えだ。


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三井不動産ら/既存トンネル使いDC整備/27年末に運用開始

 三井不動産ら3社は、神戸市が造成時に土砂運搬用として使っていたトンネルに、地中型データセンター(DC)を整備する。トンネルの大部分は地下40メートルより深い位置に造られている。高い耐震性や物理的セキュリティーが特徴。生成AIの需要拡大に対応する。2027年末の運用開始を予定している。将来的には最大受電容量20メガワット規模のDCとして運用することを目指す。
 三井不と熊谷組、DC事業などを展開するゲットワークス(東京都千代田区、中澤秀則代表取締役)の3社が発表した。トンネルの長さは14・5キロで、ベルトコンベヤーが通っていた。05年9月まで使っていた。
 三井不と熊谷組は14・5キロのうち3キロ(面積約1万7000平方メートル)の貸し付けに関する入札に参加し、9月に落札した。トンネル内にはコンテナ型DCを置く。パシフィックコンサルタンツが協力事業者として参画している。
 三井不は今回のDC整備を各地に存在する遊休地中空間の新たな活用モデルで第一歩に位置付けている。ここで蓄積した開発・運営・技術ノウハウを生かし、他の地域でも地中型DCを展開する考えだ。


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