総合エネルギー調査会の小委員会は3日、太陽光発電の導入を巡る支援の在り方を議論した。委員からは、設置地域の価値を高めたり、国産太陽光発電パネルの導入を促したりする措置で、対応を求める意見が出た。会合では再生可能エネルギーを長期の安定電源としていく取り組みも確認した。
省エネルギー・新エネルギー分科会と電力・ガス事業分科会の再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会が会合を開いた。地上設置の事業用太陽光発電は、設置する地域との共生が課題になっている。経済産業省の有識者検討会では、国のFIT(固定価格買い取り)制度や、売電価格に補助を上乗せするFIP制度の新規支援について2027年度から対象にしないことへの賛意がある。一方、再エネを主力電源化する政府方針を踏まえ、屋根設置をはじめ地域と共生させながら導入をさらに進めることも求められており、小委員会で支援を重点化する太陽光発電の類型などを議論することになっていた。
この日の会合では、「メガソーラー(大規模太陽光発電)を攻撃するだけでなく、地域にどういう価値をもたらすかの検討」を求める意見があった。設置に対して「マイナス要素をなくす評価から地域の発展を促す評価も必要」という指摘も出た。屋根設置の合理性を検証した上で導入の促進策を議論したり、「国産パネルを大規模に導入できるよう応援する仕組み」を求めたりする意見もあった。重点化する太陽光発電に対する具体的な支援の方向は、経産省の調達価格等算定委員会が検討、決定する方向となっている。
12~16年度に導入された事業用太陽光は約46万件、電源は約2900万キロワットあり、国の総発電電力量の3~4%に当たる。32年度から調達期間・交付期間が終わるため、経産省はアクションプランに基づき、長期の安定電源とするための取り組みを進めている。同小委員会には、地域との共生や自然配慮をうたった行動理念・原則を関係団体が策定していたり、事業評価と損害保険を組み合わせた民間の事業展開が進んでいたりすることが報告された。災害・盗難リスクの指摘もあった。
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