「お笑いの総合商社」といわれる吉本興業が、一部劇場に所属する芸歴18年目以上の芸人を対象に、定年制を導入する。7月末には、ピン芸人も含め計22組が劇場を卒業する▼SNSでは「若手にチャンスが回る」と歓迎する声がある一方、「実力ある芸人まで芸歴で線を引くのか」と惜しむ声も。対象芸人の中には「住宅ローンは定年を待ってくれない」と自虐気味に笑いへ変える人もいる。芸人のしたたかさだろう▼もっとも、社会の流れは逆だ。建設業をはじめ人手不足に悩む企業では、技能継承や事業継続のため、定年延長でベテランを引き留めている。「辞めてもらっては困る」が現場の本音だ▼ある建設会社の幹部は「ベテランほどAIを使いこなせる」と話していた。経験があるからこそ、AIが示す答えと現実との微妙なずれに気付ける。人の勘と経験は最新技術に勝る例だ▼結成16年以上の漫才師による「THE SECOND」の決勝大会が16日に開かれる。「M-1」にはない円熟味が魅力で、遅咲きのブレークも多い大会。「第二」が人生の本番になることもある。44歳の小欄も、少し勇気付けられる。
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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=184124
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