2026年4月14日火曜日

鹿島東北支店/枝垂れ桜との別れ惜しむ/支店ビル建替で伐採

 鹿島東北支店(横井隆幸執行役員支店長)は9日、仙台市青葉区にある支店ビルの建て替えで伐採される枝垂れ桜との別れの会を開いた=写真。支店幹部に加え、本社から市橋克典専務執行役員開発事業本部長、北典夫専務執行役員建築設計本部長も出席。長きにわたり東北支店の歴史を見守り、毎年春には咲き誇る花で社員らの心を癒やしてきた桜との別れを惜しんだ。
 枝垂れ桜は、現状のままでも寿命は10年に満たないと、専門家に診断されていた。京都の「桜守」として知られ、昨年10月に亡くなった植藤造園第16代・佐野藤右衛門さんの「満開の桜を見て、お別れしなはれ」という助言を受け、開花を待って会を企画した。
 北専務執行役員は「新しい支店ビルは木造高層建築のフラッグシップとなる。鹿島の技術、デザイン力、開発力を結集し、桜に恥じない建築にしたい」と語った。新支店ビルは年内にも着工予定で、「鹿島の木造」として、新たな歴史を刻むことになる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183291
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仙台市/道路補修判断などでAI活用検証/国交省スマートシティ実装支援に採択

 仙台市は、持続可能なインフラの維持管理に向けた先進的な実証事業に本格着手する。公用車などから撮影した走行映像を道路損傷検知AIで解析し、道路台帳やハザードマップなどの情報と統合。道路管理・防災・都市計画などの分野にまたがるデータを地理空間(都市OS)上で分析できるようにする。補修の判断を効率化し、迅速な道路維持管理につなげる。国土交通省の2026年度「スマートシティ実装化支援事業」で支援対象に選定。6月にも走行映像データの収集に乗り出す。
 本年度の支援額は3960万円(25年度からの継続採択)。NTTデータ東北(仙台市青葉区)と連携している。事業名は「複合データの利活用を通じた高度な施策サイクルの実現」。25年度の実証では、インフラ管理部門で巡回不足や非効率な履歴管理が顕在になった。スマートシティ事業で分野横断データを統合・可視化し、高度で効率的な行政判断に生かす。
 実証事業では、道路維持管理や補修計画の高度化に寄与するかを検証する。市の専門知識を学習した行政特化AIを用い、損傷状況や周辺条件を踏まえた補修の緊急度を提示し、職員の判断を補完。判断支援として有効かを確認する。職員がどの程度使いやすさ、効果を感じたかをアンケートやヒアリングし、AIの判断支援が現場に役立ったかを整理する。
 26年度に実証し、28年度の本格実装につなげる。6~8月にデータを収集し、9月から実証実験効果を検証。26年度末にかけて報告書を作成する。
 費用面は、短期的には行政内部で維持費などを捻出。長期では都市計画や公共施設マネジメント、インフラ維持管理などを高度化し、行政運営全体の効率効果を運営費に再投資するモデルを構築する。


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愛媛県今治市/合同庁舎整備基本計画策定業務プロポ公告/4月24日まで参加受付

 愛媛県今治市は13日、「(仮称)今治市合同庁舎整備基本計画策定業務」の公募型プロポーザルを公告した。24日まで参加表明書、5月19日まで企画提案書を受け付ける。6月8日に最終審査結果を通知する。履行期間は2027年3月31日まで。見積限度額は4983万円(税込み)。
 市庁舎と県の今治支局庁舎を一体的に整備する。必要な機能と規模、敷地内配置、概算事業費、事業手法、整備スケジュールを基本計画にまとめる。建設予定地は現支局庁舎と今治市河野美術館の敷地(旭町1の4、8、9、敷地面積約9470平方メートル)。
 現在の市庁舎は本館や3棟の別館、市民会館、付属棟を入れて延べ2万0853平方メートル、支局庁舎は同4579平方メートル。老朽化や耐震性能不足が課題となっている。
 参加資格は単体かJV。官公庁施設か半分以上が事務所用途で延べ1万平方メートル以上の基本計画または基本設計の実績を求める。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183295
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大林組/PCa部材製作図自動チェックシステムを開発/図面整合性確認を大幅省力化

 大林組は、CADで作成したプレキャスト(PCa)コンクリート部材製作図の自動チェックシステムを開発した。設計図や図面同士の整合性を自動で確認するウェブアプリケーション。従来は多くの時間を要していた目視による図面の整合性確認作業を省力化し、生産性向上と品質確保を両立させる。今後、同システムをPCa以外の工法や工種にも順次拡大・展開していく予定だ。
 同システムでは、設計情報を登録してチェック対象の製作図をアップロードすると、自動で図面を照合してチェック結果を出力する。アップロードした製作図から部材寸法や鉄筋本数、かぶり厚さなどの必要な数値や項目が自動で抽出。設計情報と比べて図面間の不整合を検出する。
 約2300枚の図面を作成した地上28階建て・基準階床面積約2500平方メートルの建築現場では、全体の約22%に当たる省力化効果を確認した。従来の図面チェックにかかる作業量は1日約1000人に上る。同システムの活用でチェック項目の一部を自動化し、同約220人分の作業を削減した。
 特に柱や梁などの躯体構造に関わる鉄筋本数やかぶり厚さなどのチェック項目で高い自動化率を実現。柱で99・4%、梁(単梁)で90・1%、同(その他)で69・8%を自動チェックでき、構造関連のチェック業務全体で約86%の省力化効果を得た。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183301
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2026年4月13日月曜日

回転窓/北上する桜前線とマナー

 3月に北上を始めた桜前線はどこら辺まで達したろうか。職場近くの桜は緑の葉桜に変わったが、休日に足を伸ばせば、咲き誇る花をまだ楽しめる▼米国でも桜は人気だ。ワシントン・ポトマック河畔の桜並木は、かつて東京市(現東京都)から2度目に贈られた苗木が始まり。最初に寄贈した苗木は病害虫が付いていたため焼却処分された▼この報告を米国代理大使から受けた尾崎行雄市長は、桜の木の命を絶った事実も包み隠さず語るのが米国伝統の習慣であり、「初代大統領ジョージ・ワシントンがその習慣の生みの親です」と言葉をかけた(『話のタネになる本』から)。ワシントンが少年時代に父親の大切な桜の木を切り、正直に告白した逸話を引き合いに出したのだ。政治家らしい機知が光る▼国際親善のシンボルでもある桜だが、日本では花見客のマナーの悪さが目に余ることも。国内外から多くの人が押し寄せ、地域の生活環境に深刻な影響が生じて中止となった桜まつりもある。オーバーツーリズムが各地で顕在化し、住民の不安は募る▼桜の花言葉は「気高い」「みやびやか」。めでる側も花に恥じない節度を持ちたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183262
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凜/三建設備工業技術統括本部/NAW ZIN MAW THETさん

 ◇挑戦してみると道が開ける
 BIMエンジニアとして工事に役立つソフトやアプリを開発している。昨年3月にBIMの国際的なプロフェッショナル認定の英語版を取得。世界中の最新情報を集め国際標準に沿ったツールを内製できる人材として社内のDX推進を支える。「人手不足の中で仕事をもっと早く進め、もっと自由時間を増やすことに挑戦している。建物は人にとって大事なものであり、その一部を担うのはやりがいがある」と笑顔を見せる。
 ミャンマー出身。「男性の仕事」とされた道路建設の現場で、土木技術者として働く祖母を見て育った。「ミャンマーの建設技術は遅れている部分がある。自分も何かできれば」と考え、工科大学に進学した。卒業後は住宅建設会社で図面作成などを経験。同僚の誘いを受け、当時、同国に進出していた三建設備工業の面接を受けた。2020年2月の来日後は日本語を学びながら研修で各地の現場を回り、設備設計の実務を学んだ。
 最近、「一期一会」という日本語を覚えた。好きな日本の女性ユーチューバーが「日本の文化のベースには、わびさびと一期一会がある」と語り、自分の人生や仕事にも通じると感じた。「今まで過ごし、学んだことは無駄にならなかった。分からなくても、挑戦してみると道が開ける」と力を込める。
 (三建設備工業技術統括本部電気計装システム部BIM・NFチーム)
 (ノウ・ズィン・モーテッ)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183272
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JABMEE/カーボンニュートラル賞/13件選定、大賞に新菱冷熱工業

 建築設備技術者協会(JABMEE、小瀬博之会長)は9日、第14回カーボンニュートラル賞の受賞業績を発表した。応募業績から、各支部の選考でカーボンニュートラル賞13件を選定。大賞には「新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術」(代表応募者・新菱冷熱工業)が輝いた。
 カーボンニュートラル大賞選考委員会「選考委員特別賞」には「温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入」(清水建設)が選ばれた。
 カーボンニュートラル賞は建物からの二酸化炭素(CO2)排出量をゼロに近づける「CN化」に貢献する建築設備などの取り組みと関係者を表彰している。
 第14回カーボンニュートラル賞の受賞業績(代表応募者)は次の通り。
 【カーボンニュートラル大賞】
 ▽新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術=新菱冷熱工業
 【カーボンニュートラル大賞選考委員会「選考委員特別賞」】
 ▽温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入=清水建設
 【カーボンニュートラル賞】
 ▽寒冷地の免震建築(十勝農協連ビル)における環境配慮技術とコミッショニング実績=三菱地所設計
 ▽ショーボンド建設北日本支社におけるカーボンニュートラルへの取り組み=三菱地所設計
 ▽温故創新の森 NOVAREにおける次世代まちづくりを見据えた先進環境技術の導入=清水建設
 ▽新菱冷熱工業イノベーションハブの脱炭素と創造性を支える環境技術=新菱冷熱工業
 ▽Toyota Technical Center Shimoyama 車両開発棟・来客棟~自然との共生を図るサステナブル研究開発施設~=竹中工務店
 ▽大成建設関西支店ビル グリーン・リニューアルZEBの実践=大成建設
 ▽別府温泉 杉乃井ホテル「宙館」における環境・設備計画=鹿島
 【カーボンニュートラル賞支部奨励賞】
 ▽環境との共生、周辺との調和からコミュニティを育む南会津町役場庁舎=福島県南会津町
 ▽キトー山梨本社 地域の資源循環に溶け込む『ZEB』オフィス=竹中工務店
 ▽エア・ウォーター健都 脱炭素を目指したイノベーションオフィスの環境・設備計画=竹中工務店
 ▽JR九州社員研修センターの建築設備計画=安井建築設計事務所。


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東京都調布市/味の素スタジアム南東に公園整備/国有地6ha取得、関連費は40億円

 東京都調布市は東京スタジアム(味の素スタジアム)の南東にある国有地約6ヘクタールを取得し公園を整備する。財務省関東財務局が8日に開催した審議会の結果を受け、9月までに国から土地を取得できる見込みになった。スポーツ・防災機能を備えた公園の整備を年度内に開始し、2028年度第1四半期(4~6月)の供用開始を目指す。
 25年8月に市は味の素スタジアムを本拠地とするJリーグ・FC東京と「包括連携に関する協定」を結んでいた。スポーツを通じたまちのにぎわい強化などを目指し国有地活用に向けた基本計画も策定。再整備の機運が高まっていた。
 公園には、天然芝のサッカー練習場やテニスコートを整備する。災害時には帰宅困難者の受け入れも想定し、防災備蓄倉庫なども設ける。練習場などはFC東京が主体で整備し、市に寄付する。公園の指定管理はFC東京が担当。市は指定管理料を支払う。用地の確保と練習施設以外の整備も市が実施する。
 市は26年度予算に関連予算として、40億2313万円を計上している。「調布基地跡留保地整備計画造成工事」は7月に制限付き一般競争入札で公告する予定。公園の基本設計はアトリエ尖が担当している。
 取得する土地は西町666の1などの調布基地跡地留保地。1974年に国が米軍から返還を受けて以降、「当面の間、処分を保留する」土地に指定され、一般開放されていなかった。その後国は03年に都市部の大規模国有地利用について「原則利用、計画的有効活用」と方針を転換した。
 市は08年には該当の土地を含む留保地利用計画を国に提出していたが、市の財政事情などが原因で事業化していなかった。


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2026年4月10日金曜日

三菱地所ら/ザ・ランドマーク名古屋栄が竣工/施工は竹中工務店

 三菱地所とJ.フロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社が名古屋市中区で建設を進めていた「ザ・ランドマーク名古屋栄」が竣工し、9日に竣工式が建物内で開かれた。多数の関係者が出席し、栄地区では最も高いランドマークの完成を祝った。設計は三菱地所設計と竹中工務店、施工は竹中工務店が担当した。
 神事には三菱地所の岩田聡執行役常務、J.フロント都市開発の平井裕二社長、日本郵政不動産の細井成明常務開発本部長、明治安田生命保険の大崎能正常務執行役、中日新聞社の久野哲弘取締役、三菱地所プロパティマネジメントの高橋哲也代表取締役副社長執行役員、三菱地所設計の露崎達也常務執行役員経営企画部長、竹中工務店の八木康行専務執行役員らが出席した。
 ザ・ランドマーク名古屋栄の規模はS、SRC、RC造地下4階地上41階建て塔屋1階延べ約10万9700平方メートル、高さは約211メートル。地下鉄栄駅とも直結する。オフィスのほか東海エリア初の「コンラッド・ホテル&リゾーツ」、栄エリア初の「TOHOシネマズ」が進出。商業施設「HAERA(ハエラ)」も整備される。
 三菱地所の茅野静仁執行役員中部支店長は、2022年7月の着工以来、約4年の工期で予定通り完成を迎えることができたことについて「事業者側と施工者がチーム一丸となって取り組んだ結果」と振り返るとともに「竣工はスタート。皆さんに今後も愛され、使っていただけるプロジェクトにしていきたい」と話した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183186
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回転窓/没頭して得る確かなもの

 「没入」という言葉が、楽しさを表現するキーワードになって久しい。「○○の世界に没入できる」「圧倒的な没入感」。エンターテインメントの世界で、こんな宣伝文句が増えている▼小田急箱根が13日に立体音響システムを搭載したロープウエーゴンドラ「音箱(OTOBACO)」の運行を始める。天候に合わせて、風景と音が一体となった新感覚の没入体験を提供する▼ゴンドラにはスピーカー8台と低音再生のウーファー2台を搭載し、眺望に合わせた壮大な音楽が乗っている人を包む。晴れの日はピアノ協奏曲、雨や曇りの日には箱根の景色の想像をかき立てるデジタルミュージックが流れる▼映画館のような立体的な音響が楽しめる「ドルビーアトモス」システムをゴンドラに搭載したのは世界で初めて。早雲山から大涌谷までの区間を片道で貸し切り運行する。箱根でしか味わえない新たな観光価値の創出に一役買いそうだ▼建設業界ではVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を駆使した没入型の業務体験や学習方法が広がっている。効果も高いと聞くが、目の前の仕事に“没頭”し、得られる成果と経験も大切にしたい。


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