2026年6月17日水曜日

回転窓/勘違いが生む悲劇

 自分の勘違いが原因で人に誤解を与えてしまった経験が多々ある。たいていは勉強不足だった当の本人が改善すべきこと。ネットで資料を調べたり、人に聞いたりして正しい情報を得て記憶を修正すれば済む▼勘違いの代表例として多いのが言葉の意味だ。例えば、テレビ番組や書籍などでたびたび目にする「憮然(ぶぜん)」という言葉は失望や落胆を意味するが、なぜか腹を立てる状態の「憤然」と取り違えて記憶してしまっている▼すぐ調べればよいものをつい忘れてしまうことも少なくない。誤認識したことを放置した結果、恥ずかしい思いをした方も多かろう。小欄も勘違いの末、話がかみ合わなかったことが何度もある▼勘違いは誰にでもある。だが間違った知識を正しいものとして理解してしまったことで、取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがある。人間の記憶とは違い、新聞はそう簡単に修正できない▼記者は物事への探究心だけではなく、記事がどう影響するかを想像できる思考回路も備えるべきではないか--。重大な過失を生まないため、正しい知識を学び吸収することが大事だと肝に銘じたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185267
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中日本高速道路/小山PA整備運営、トヨタ不と連携

 中日本高速道路会社は11日、新東名高速道路に建設する「小山PA(仮称)(上り)」の施設を、トヨタ不動産と連携して整備運営すると発表した。敷地を分割所有し、飲食や物販、情報発信などの施設を設置する。PA全体の運営管理は中日本高速会社が担う。開業時期は未定。
 同PAの計画地は静岡県小山町大御神。新東名・新秦野IC(神奈川県秦野市)~新御殿場IC(静岡県御殿場市)間に位置する。敷地面積は約2万平方メートル。造成工事が進んでいる。
 中日本高速会社は軽飲食物や物販などの施設を整備運営する予定。トヨタ不は飲食施設や複合施設「富士モータースポーツフォレスト」の情報発信拠点、小山地域の魅力を伝える物販施設、リラックスできる屋外空間の整備運営する計画だ。
 トヨタグループは、同PAの周辺で富士モータースポーツフォレストプロジェクトに取り組んでいる。同PAや併設する「小山スマートIC(仮称)」が玄関口になるため、整備運営への参画を決めた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185257
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国交省/インフラDX大賞の募集開始/9月17日まで受付

 国土交通省は16日、インフラ分野の生産性向上に貢献する優れた取り組みを表彰する2026年度「インフラDX大賞」の募集を開始した。応募期限は9月17日。施工や維持管理だけでなく調査、測量、設計など上流工程の取り組みも積極的に募る。データやデジタル技術を活用したインフラサービスの向上、建設生産プロセスの高度化・効率化、組織の働き方や文化・風土の改革など、幅広い事例を募集する。
 25年度に完了した取り組みが対象。元請、下請を問わない。審査観点は▽有効性▽先進性▽波及性-の三つ。有効性と先進性がそれぞれ5点ずつ、波及性はより比重の大きい10点としている。コストや汎用性などの面で、より導入しやすい取り組みを高く評価する。
 26年度はi-Constructionの取り組み開始から10周年を迎える。国交省は、さらなるDXの推進につながる先進事例の応募を期待している。特にオープンデータの利活用、インフラ分野のAI実装、i-Con2・0の取り組みにつながるBIM/CIMなどによる省人化、生産性向上の取り組みを募る。
 「国交大臣賞」や「優秀賞」に加え、インフラ分野のDX推進で有効なスタートアップの取り組みに対する「スタートアップ奨励賞」も設けている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185268
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近畿整備局/総合評価方式で26年度から新制度試行/猛暑対策の取り組みに加点評価

 近畿地方整備局は、総合評価方式で建設現場の猛暑対策を評価する新たな制度を2026年度から試行する。技術提案評価型に「猛暑対策の取り組み」に関する評価項目を新設し、作業環境の改善や施工時間の短縮につながる提案を加点評価する仕組みだ。まずは本官工事1件で試行し、制度面から現場対策の普及を後押しする。
 この施策は、国土交通省が25年12月に公表した「猛暑対策サポートパッケージ」の一環。総合評価方式を活用して受注者の創意工夫を促し、作業環境の改善や生産性向上、担い手確保につなげる狙いがある。
 新設する「技術提案評価型(猛暑対策評価)」は、本官工事を対象とするS2タイプ(WTO工事)とS3タイプ(非WTO工事・一般土木)、分任官タイプの3区分で運用する。近畿整備局は、本官工事に加え、分任官工事にも適用効果があると判断し、独自に評価対象を設定した。
 S2、S3タイプは、入札参加者が多く見込まれ、昼間の屋外作業が多い工事などを対象とする。S2では従来の指定テーマ(工事目的物の性能・機能の向上に関する事項)の提案数を最大4提案から3提案に、S3は2提案から1提案に減らし、その代わりに「猛暑対策の取り組み(具体的な方法と効果)」を1提案求める。
 提案内容は、施工の効率化や現場の省人化によって夏場の施工時間短縮につながるものとし、具体的な方法・工夫の適切性や履行確実性、施工時間の短縮効果などを総合的に評価する。配点は15点。
 分任官タイプは2億円以上の工事と、アスファルト舗装工事では1・4億円以上(A等級)を対象に試行する。従来の施工能力評価型に猛暑対策の技術提案(10点)を追加する仕組みで、対象工事の条件や提案内容はSタイプと同様とする。
 近畿整備局では「27年夏に向けた取り組みとして、本年度に契約する本官工事でS2、S3のいずれか1件を試行したい」(神谷毅企画部技術管理課建設専門官)としている。分任官タイプについても、来年夏まで工期が及ぶ工事などを対象に条件を精査し、試行に向けた検討を進める。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185273
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福岡市/福岡アジア美術館別館新設/工事費140億円、今夏に基本設計プロポ公告

 福岡市は警固公園地下駐車場跡地(中央区天神)に新設する福岡アジア美術館の別館施設について、工事費が140億円程度になるとの試算結果を公表した。今夏をめどに基本設計の委託先を選定する公募型プロポーザルを公告し、2027年初めの事業者決定を予定している。新設施設の規模は約7500~9000平方メートルを想定し、実施設計以降の事業手法は、従来方式とDBO(設計・建設・運営)方式、BTO(建設・移管・運営)方式のPFIを比較検討している。
 工事費の試算結果などは同日に開かれた市議会の経済振興委員会、福祉都市委員会に報告した。
 別館新設は老朽化に伴い廃止となった同駐車場跡地(RC造地下2階地上1階建て延べ1万1292平方メートル)の既存構造物を改修し、美術館として再活用する。工事費は近年の国内美術館の整備事例を参考に、3月時点の工事単価、想定する床面積を基に算出した。
 新設施設の機能は、ギャラリーなどの展示ゾーン約3000平方メートル、ワークショップ室などの学び・体験ゾーン約600平方メートル、ショップなどのにぎわい・集客ゾーン約1500平方メートルなどを想定。
 駐車場上にある同公園の新たな顔として、約1000~1500平方メートルのエントランス施設も計画している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185266
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第一生命保険/仙台第一生命ビル建て替え/竹中工務店で着工

 第一生命保険は16日、仙台第一生命ビル建て替え計画の新築工事に着工した。設計と施工は竹中工務店が担当。近隣では仙台市役所や勾当台公園、定禅寺通の再整備が進み、エリア全体が新しい姿に変貌する。完成時期は2028年4月を予定している。
 施工地は仙台市青葉区国分町3。規模はS造13階建て延べ1万6345平方メートル。1・2階が店舗、3~13階は事務所を設ける。環境性能評価はZEBReadyを達成する。
 仙台市が推進する「せんだい都心再構築プロジェクト」の対象で、高機能オフィスを設けることで容積率緩和を実現する。低層部には都市計画提案(都市再生特別地区の変更)により、周辺公共空間と一体化したオープンスペースを設け、地域や入居テナントと協働しにぎわいを生む利活用に取り組む。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185269
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西濃建設/東海環状道大野神戸IC周辺にホテルと商業施設など整備/6月15日起工式

 西濃建設(岐阜県揖斐川町、宗宮郷社長)は、東海環状道大野神戸IC北側の用地の整備事業で、ホテルや商業施設からなる複合施設の建設計画を公表した。15日に起工式を開いた。2027年秋以降の開業を予定する。
 場所は岐阜県大野町下磯、大野神戸ICから約200メートルの距離に位置し、道の駅「パレットピアおおの」の北側に当たる。約1万5000平方メートルの敷地にホテル棟(S造3階建て延べ2000平方メートル)とヴィラタイプの客室(W造平屋25~100平方メートル)47棟を整備する。商業施設(S造平屋2500平方メートル)には飲食、物販、温浴施設などが入る予定。総事業費は35億円。
 大野町が24年に行った「大野神戸インターチェンジ周辺まちづくり整備事業」の公募型プロポーザルで同社が選ばれ、町による造成工事が一部完了したことから建設を開始する。
 同社によると、商業施設は地域の魅力を発信し、体験につながる内容とするとともに、パレットピアおおのと連携してにぎわいの創出に取り組むという。宿泊施設は周辺企業のニーズに応える客室タイプに加え、ファミリーやグループでの利用も視野に入れた計画とし、広域観光およびインバウンド向けに観光と滞在が楽しめる施設を目指す。


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大成建設/環境配慮コンクリート使用の擬石製品受注製造へ/低炭素の付加価値可視化

 大成建設は、自社開発の環境配慮コンクリートを使った擬石製品のオーダーメード受注を始める。環境配慮コンクリートと任意の石材を組み合わせて、テーブル天板などのオリジナルの擬石製品をつくる。発注者自らがワークショップ形式で骨材の配置決めや打設などをして製作に携わってもらう。二酸化炭素(CO2)を吸着できるという低炭素建材としての付加価値をオリジナル製品にすることで可視化。付加価値を強調して、同社の環境配慮コンクリートの活用を促進する。
 キャッチコピーは「CO2マイナスを、愛着プラスへ」。初弾として同社設計本部のオフィス向けに環境配慮コンクリートを使ったオリジナル天板を製作した。同社が総力を挙げて取り組んだホテルオークラ東京(港区)新築工事の一部と同じ種類の石を使用。天板はオフィスが一部移転しても共に成し遂げた仕事を回顧し、新しい世代へ継承する象徴として機能している。
 原章史設計本部リニューアルデザイン部リニューアルデザイン室(西田)シニア・アーキテクトは、製作した天板について「若い世代との会話のきっかけにもなる。会社への愛着や前向きな考え方を引き継いでいける場になっている」と話す。顧客にもオリジナル製品を通じて、こうした「場」を付加価値として提供できると考える。
 大成建設は構造部材などへの環境配慮コンクリートの活用に取り組んでいる。環境配慮コンクリートは柱や梁などの主要構造物に適用させるには、大臣認定などハードルが高い。オーダーメード受注で法的制限がなく柔軟に導入できる内装材として普及に努めつつ、主要構造物への適用も目指し同時並行で展開していく。
 今後はショールームも兼ねたオフィスに積極的に導入し、発注者などにオーダーメード製品の魅力をアピールする。


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2026年6月16日火曜日

関電不開発/中之島三丁目共同開発Ⅳ期が起工/設計は日建設計、施工は大林組

 関電不動産開発が大阪・中之島で進める「中之島三丁目共同開発IV期計画」の起工式が、15日に行われた。関電ビルディング東側の敷地で、木質デザインを内外装の基調としたオフィスビルを建設する。規模はS造(木質ハイブリッド構造)8階建て延べ1万0739平方メートル。設計は日建設計が手掛け、施工は大林組が担う。2028年11月の竣工を予定している。
 同社と関西電力、ダイビルは1997年から、中之島にふさわしい街づくりを目指して「中之島三丁目共同開発」を段階的に進めてきた。I~III期工事は既に竣工し、IV期となる今回のオフィスビル建設が開発の総仕上げとなる。
 建物の内外装に木質素材を採用するとともに、CLT(直交集成板)耐震壁など構造面にも木質建材を使い、木のぬくもりと安全性・機能性を両立したオフィス空間を創出する。新たな歩行者デッキも整備し、堂島川から土佐堀川までをつなぐ歩行者動線を形成して、水辺と調和した都市景観をつくる計画だ。
 起工式では日建設計の児玉謙代表取締役副社長が鎌、関電不動産開発の福本恵美社長が鋤、大林組の佐藤俊美社長が鍬を入れ、工事の安全を祈願した。来賓の森望関西電力社長、鍬田博文ダイビル社長のあいさつの後、福本社長は「最も重視したのは、街区で培われてきた価値・思想を受け継ぎつつ、それを今の時代にふさわしい形に更新することだ。これからの都市に求められる、やすらぎと持続可能性を一つの建物として具現化する。安全第一で、このまちの未来に誇れる建物を完成させたい」と述べた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185235
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回転窓/井戸を掘れない人と掘れる人

 会話はキャッチボールとよく言う。だが実際は、ボールを受けるより投げる方が楽なことが多い。自分語りは迷わずできるし、沈黙も埋められる。相手がうなずけば、なお心地よい▼記者の仕事は、その逆にある。取材では、自分が話し過ぎた瞬間に大切な言葉を逃す。少しだけ呼び水を差し込み、相手が安心して話せる流れをつくる。沈黙を恐れず、表情の変化や言葉のためらいに耳を澄ます。そうして初めて、本音が顔をのぞかせる▼人は誰しも、自分を分かってほしいと思う。自分語りが悪いわけではない。ただ、人の話を引き出すほど、自分の知らなかった世界が現れる。相手の言葉をたどり、思いがけない景色と出会う喜びが記者の妙味だ▼年齢を重ねるほど、人は語りたい物語を抱えていく。だからこそ油断すると、人の話より自分の答えを急いでしまう。冗舌さと対話力は違う。たくさん話すより、相手に話してもらう方が難しい▼井戸を掘る人は、自分の水量を誇らない。深く掘れば、まだ知らない水脈があると知っているからだ。他人の井戸に耳を澄ませば、自分の世界も深くなる。会話とは、水脈を探す営みに近い。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185222
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