2024年10月1日火曜日

回転窓/国づくりの議論の場

 きょうから10月。「神無月」とも呼ばれ、旧暦の10月は島根県にある出雲大社に日本全国からやおよろずの神々が話し合いのために集まることが言葉の由来とされる▼神様たちの会議ではその年の報告や来年の相談を行うそう。人の計り知れないことが中心で、主な議題は来年の収穫の良しあしや国の繁栄など。国づくりの神様で知られる出雲大社の御祭神・大国主大神は良縁祈願の神様でもあり、人と人の縁結びも重要な議事のようだ▼出雲大社のウェブサイトによると、国土を開拓した大国主大神は農業・漁業といったなりわい、医薬などさまざまな知恵を人々に授け、日々の暮らしのすみずみに至るまで幸せの種まきに励んだ。その後、天照大御神に国を譲り(国土奉還)、自身は神々の世界を治める大神になったとしている▼政治の世界から現代の国づくりに携わる連立政権の自民、公明両党のトップが交代した。1日召集の臨時国会で第102代首相が選出され、新内閣が発足する▼月内の衆院解散・総選挙に向け周囲は騒がしい。多くの問題が山積する中、国会が空転せず、建設的な議論が進み、政治空白が生じぬように。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167520
via 日刊建設工業新聞

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