2024年10月3日木曜日

回転窓/読書で活字に触れる

 1カ月に1冊も本を読まない人が6割超に--。文化庁が先月発表した2023年度「国語に関する世論調査」で明らかになった。読書離れがこれほど進んでいるのかと改めて思わされる▼同庁は読書に関する調査を08年度から5年ごとに行っている。1冊も読まない人はこれまで4割台で推移していたが、23年度調査で急増。電子書籍も含む本を1カ月で何冊読むか聞いたところ、「読まない」が62・6%と最多で、「1、2冊」が27・6%、「3、4冊」が6・0%と続いた▼読書量については69・1%が「減っている」と回答。理由は「スマホなど情報機器で時間が取られる」が43・6%と最も多い。本を読まなくても、SNSの投稿やインターネット記事を読む機会が「ほぼ毎日ある」は75・3%に上った▼確かに小欄も電車内や寝室などでついついスマホを触ってしまい、気が付くと多くの時間を割いている。仕事上読むものを除けば、読書量が減少傾向にあるのは否めない▼子どもたちに大切なのはもちろん、大人にも想像力や集中力の向上、ストレス解消などの効果が期待できる読書。今秋は読書量の挽回といきたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167585
via 日刊建設工業新聞

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