2024年10月3日木曜日

奈良県五條市/イオン敷地内に交流施設、対話で支援業務内容検討

 奈良県五條市はイオン五條店(今井2)の敷地内に、図書館を中心に子どもの遊び場やホールなどを備えた「(仮称)市民交流施設」の整備を計画している。イオンリテールの商業施設と合築または併設を予定し、市と同社が共同で事業を進める。同社が基本計画と基本・実施設計の各業務を発注する。市はアドバイザリー業務の委託を予定しており、サウンディング(対話)型市場調査の結果を踏まえ、業務内容を検討する。2日に市場調査の参加申し込みの手続きを始めた。
 計画では図書館やホールなどに加え、子育て支援施設、ギャラリーなどを整備する。図書館はカフェや書店を設け、憩いの場を提供する。ホールは音楽イベントや映画の上映などに対応し、観客席を設置する。ギャラリーでは芸術・文化活動の発表や観光情報などを発信する。
 イオン五條店は建て替えを予定し、新設する商業施設にはスーパーマーケットや直売所、物販店、飲食施設が入り、敷地内にバスターミナルの整備も計画している。
 事業手法はEOI(アーリー・オペレーター・インボルブメント、運営候補者先行選定)方式を採用。計画段階から運営の視点を取り入れることで、施設の利用価値や満足度を最大限に高める。2025年度までに設計をまとめ、26~27年度に建設工事、28年度からの運営開始を目指す。
 市場調査はアドバイザリー業務の受注希望者と意見交換を行い、委託業務の内容に反映するのが目的。25日まで参加申し込みを受け付け、28日に個別で対話を行う。対話項目は▽事業アイデア、実施する事業内容▽事業期間▽発注に当たって配慮すべき事項-など。30日に対話結果の概要を公表する。
 対象案件は「(仮称)五條市市民交流施設整備事業(EOI方式)アドバイザリー業務」。施設を最大限活用するための提案や助言を受けるほか、基本計画や設計業務の受託先に図書館、ホールなど各施設の規模や配置、商業施設との最適なゾーニングや動線を提案してもらう。受託者は指定管理者として施設の管理運営を行う。
 業務期間は24年度末~29年3月末。工事期間中は情報共有など連絡調整だけ行う。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167592
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿