2024年10月2日水曜日

群馬建協/CCUSと建退共の連携強化を提言、上限規制アンケート受け

 群馬県建設業協会(青柳剛会長)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)と建設業退職金共済(建退共)制度のさらなる連携強化を国土交通省などに求める。CCUSの就労履歴と建退共の就労実績、労務安全書類を電子化し「通門管理機能」(現場へ入場する作業員の入退場履歴を管理できる機能)で連携。協調領域をDXして現場管理の効率化、省力化につなげるのが狙い。2日に行う関東地方整備局との意見交換会などで質疑テーマに挙げ、積極的に提言する。
 群馬建協は時間外労働の上限規制適用を受け、8月26日~9月9日にアンケートを実施。会員276社中244社が回答した。
 規制適用後に明らかとなった課題として「工事コスト上昇」と「生産性低下」が挙がった。生産性低下の理由としては「後片付けを勤務時間内に行うため日当たり作業量が低下した」「工事書類を作る時間がなくなってしまった」「時間外労働をしないため工事工程が延びた」の三つが大半を占めた。
 アンケート結果を受け、群馬建協の若田部純一常務理事は「建設システムの生産性をどう高めるかが今後の課題となる」と指摘。青柳会長は「地域の企業が力を合わせる協調領域で働き方改革を進めることが大事だ」と訴え、▽協調領域のDX拡張と加速化▽労務単価の引き上げと歩掛かりの見直し▽受発注者間の業務の洗い出しとスリム化の徹底-の3点を提言した。
 群馬建協は2日の関東整備局との意見交換会に続き、8日には全国建設業協会(全建、今井雅則会長)関東甲信越ブロック会議も控える。青柳会長は「今後はデータ管理で業務を棚卸しして実際にどう業務を効率化するかをしっかり提言したい」と強調。「これから現場管理の問題点が出てくるだろう」とし、年数回の調査を継続する方針だ。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167553
via 日刊建設工業新聞

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