2025年6月2日月曜日

大成建設/無線電子雷管で試験発破成功、道路トンネル工事で国内初

 大成建設は、国内で初めて道路トンネル工事で無線電子雷管「ウインデットIIシステム」を用いた試験発破に成功した。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題に基づく取り組み。2024年に開発した無線電子雷管を機械的に装薬できる装填装置「T-クイックショット」と組み合わせて活用することにより、切羽から離れた場所から安全で効率的な装薬作業が可能になる。
 SIP第3期課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」のサブ課題A「革新的な建設生産プロセスの構築」(研究開発責任者・永谷圭司筑波大学教授)に基づく取り組みになる。
 5月下旬に国土交通省東北地方整備局が建設する国道13号新及位トンネル(山形県真室川町)の現場で無線電子雷管による試験発破を実施し、全数で成功した。トンネル側壁部で約10立方メートルの岩盤に対し、無線電子雷管を取り付けた親ダイとそれ以外に紙巻き含水爆薬を装薬して実施。装薬後の通信確認や発破信号の送信などがすべて無線によって操作でき、切羽近傍での滞在時間を削減。発破作業の安全や生産性の大幅な向上につながる。
 大成建設は従来、発破作業で用いる雷管には有線式を採用。ただ装薬後に雷管から伸びる脚線をすべて手作業でつなぎ合わせる必要があるため、肌落ちリスクのある切羽近傍での作業に時間がかかっていた。
 今後はSIPでの関係機関との連携を通じ、通信試験に基づく無線電子雷管の信頼性向上や無線電子雷管を用いた試験発破の継続的な実施に取り組む。社会実装を目指し、官民協働で取り扱い方法のマニュアル化や関連基準類の整備も推進。トンネル施工の自動化・自律化に向けた技術開発に注力する。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=174370
via 日刊建設工業新聞

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