2025年4月17日木曜日

静岡県/ペロブスカイト太陽電池の導入実証開始、鈴与商事ら協力・耐久性など検証

 静岡県は、県内初となるペロブスカイト太陽電池の導入実証をスタートした。鈴与商事と積水化学工業、積水ソーラーフィルムが協力し、清水港の県有施設屋上に設置。1年かけて耐風圧や塩害環境下での耐久性などを検証する。県はペロブスカイト太陽電池をはじめとした次世代型太陽電池の普及促進を図るため、民間企業や研究機関などで組織する「県創エネ・蓄エネ技術開発推進協議会」の下部組織となる部会を6月までに設置し、技術支援やモデル導入実証に取り組む方針。
 ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟性があるため、従来は設置が困難だったビルの壁面や耐荷重が低い屋根にも設置できる。製造工程も従来より少ないためコスト削減が可能。
 県初の導入実証は、積水ソーラーフィルムが設計・製造・販売を行っているフィルム型ペロブスカイト太陽電池14枚を、興津13号上屋(静岡市清水区)の屋上に設置。1年かけて発電量や劣化状況などのデータを取得し、耐久性や製造技術の確立に向けた開発に生かすとともに関連ビジネスへの参入促進を目指す。
 今回の導入実証は、次世代型太陽電池の普及促進に向けた取り組みの第1弾。県は取り組みを加速するため、産学官民で組織する創エネ・蓄エネ技術開発推進協議会に、ペロブスカイト太陽電池をはじめとした次世代型太陽電池分野に特化した部会を新たに立ち上げる。開発の現状や課題などの情報共有、技術支援などを行う。モデル導入実証にも積極的に取り組む考えだ。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=173124
via 日刊建設工業新聞

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