東京・新橋に勤めるサラリーマンの多くが利用する駅前ビル内の飲食店街。和洋中なんでもそろい、平日昼は1000円以下のランチメニューが充実している▼ご飯お代わり自由というありがたい店も多かったが、そのほとんどで先週から無料の場合は1回までという制限が設けられた。店員に聞くと、「米の高騰」が理由という▼農林水産省によると米の価格は13週連続で上がっている。3月末には5キロ当たりの平均販売価格が4206円に高騰し、2000円程度だった1年前から倍増した。背景には猛暑による収穫量の減少やインバウンドも含めた消費の増加がある▼政府は新米が出回る前の7月まで毎月一定の備蓄米を放出し、流通の安定化により価格の引き下げ方針を打ち出す。ここにきて米国産米の輸入拡大案も浮上する▼生活必需品のガソリンも1リットル200円超のエリアが出ている。猛暑が予想される夏は電気代も大きな負担になるだろう。国会では夏の参院選を前に減税、補助金、給付金といった聞こえの良いキーワードが連日躍る。国民にとって真に必要な物価高対策とは…。政治の覚悟とセンスが問われる。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=173313
via 日刊建設工業新聞


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