大成建設は、1車線規制で取り換えが可能なプレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)床版を幅員方向で接合する技術を開発した。車両進行(橋軸)方向の床版接合を効率化する施工法「Head-barジョイント」を、幅員(橋軸直角)方向の床版接合にも適用。従来工法に比べて施工性向上と工期短縮を実現し、交通への影響を最小限に抑えながら床版取り換え工事を行える。26、27日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる「ハイウェイテクノフェア2024」に出展する。
新技術はHead-barを採用したことで床版接合部内の配筋が不要となり、床版間の幅(間詰幅)が従来工法の4分の1以下になる。間詰材の打設数量を縮減し、小型の間詰め材製造機械と打ち込み機材を用いて迅速に間詰め作業が行える。
PCa床版の設置も容易なことから、現場での施工性が大幅に向上し、工期短縮を実現する。従来工法では幅員方向の継ぎ目にプレストレス(圧縮力)を導入し床版を接合していたが、接合部への配筋が必要になるなど施工性に課題があり、工期短縮が困難となっていた。
床版同士の接合部に充填する高強度繊維補強モルタルは引張力を負担できるため、接合部へのプレストレスを導入しなくても耐久性を確保できる。床版接合部は、設計供用期間100年相当の疲労耐久性を持つと実証試験で確認済み。要求性能を満たす高い安全性を確保している。
既に床版取り換え工事に導入している。同社は今後、全国の道路橋のRC床版取り換え工事に対して新技術を積極的に提案、適用したい考え。床版取り換え工事のさらなる生産性向上を目指す。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167360
via 日刊建設工業新聞
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