堺市は石津水再生センター内(西区石津西町)に雨水ポンプ場を建設する計画で、11月に整備方針の検討に入る。2026年度末までに検討を終え、水再生センター内施設の一部改築も含めた具体化へ準備を進める。詳細なスケジュールは未定。地球温暖化に伴う気候変動で激甚化、頻発化している豪雨災害への対応力を強化する。
雨水ポンプ場は水再生センター構内の第1・2系水処理施設北側に計画。消火器庫や脱臭ファン、土砂置き場など既存10施設を撤去し新設する。合流式雨水排除ポンプ場として毎秒36立方メートル(雨天時計画雨水量)の排水能力を想定し、流入渠として施工済みの石津バイパス(BP、口径5000ミリ)とつなぐ。BPから雨水ポンプ場に雨水を引き込む接続部分の整備も検討する方針だ。
1972年2月に稼働した石津水再生センターは石津川河口の臨海埋め立て地に位置し、左岸地域の鳳や浜寺地区、中央部市街地の下水処理を担う。施設の老朽化が進んでおり、雨水ポンプ場の新設に合わせ最終沈殿池や管理棟など構内施設の改築も計画している。市上下水道局は本年度当初に下水道施設での老朽化・災害対策として、気候変動による将来的な降雨量増加を考慮し計画を見直す方針を打ち出していた。
現在、雨水ポンプ場の整備方針検討業務の委託先を決める入札手続き中で、10月24日に開札する。民間事業者の意向調査を一括し、民間の技術力や創意工夫を生かせる公民連携手法導入の可能性も探る。履行期限は27年3月18日。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=166971
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