2026年4月22日水曜日

最近1年間の完成工事高2025年下期調査1

 今回は「2025年下期調査」として2024年10月~2025年9月の決算期分を対象に、3月31日までに回答を得た533社の業績を速報として集計した。集計の都合上、総合建設業303社、道路・舗装工事業29社、鉄骨・橋梁工事業8社、電気・通信工事業23社、設備工事業156社のほか、いずれにも分類できない14社は建設関連としてまとめ、次ページ以降に完成工事高順などでランキング掲載した。調査票に完工高が未記入の会社は、各分類の末尾に参考として掲載している。変則決算会社もランク外として各分類の最後尾に掲載している。
 集計対象のうち、24年10月~25年3月に決算期を迎えた会社のデータは、前回集計の「2025年上期調査」(25年9月30日掲載)と同じ数値となっている。今回は主に25年4~9月に決算期を迎えた会社のデータを更新した。
 回答533社の業績傾向を見るため、完工高が売上高の50%以上を占める491社を抽出し、これを基に売上高や経常利益、完工高、完工利益、受注高などを別途ランキングした。
 再集計から総合建設業と道路・舗装工事業、鉄骨・橋梁工事業を「土木・建築関係」、設備工事業と電気・通信工事業を「設備関係」として、それぞれ完工高上位を順位ゾーン別で下表に掲載した。表では業績の傾向を把握するため売上高や完工高、受注高、利益などの区分で前期から業績が改善した(上回った)会社の数を対象総数で割り、「伸びた会社の割合(%)」として示した。
 今回の調査対象のうち上位の多くが3月期決算であるため、25年3月期決算の集計結果に沿った内容になる。総合集計は前期決算に相当する前々回の「2024年下期調査」結果との対比として作成した(調査対象会社は一部変わっている)。
 土木・建築関係の業績は前期比で、売上高が大手5社で2.8%プラス、6~30位が6.1%プラス、31~100位で3.4%プラス、101~200位が4.5%プラスで、201~300位が3.8%プラスと各階層でプラスとなり、全体として堅調に拡大している。
 完工高は、大手5社で3.0%プラス、6~30位が7.6%プラス、31~100位で3.3%プラス、101~200位が3.6%プラス、201~300位は3.7%プラスとなった。
 完工利益も伸びており、大手5社は65.5%と大幅伸びた。6~30位と31位~100位は10~20%台のプラス、101位~200位は6.2%プラス、201~300位は10.3%プラスとなった。
 経常利益は、前期比ですべての階層でプラスとなっており、特に大手5社は116.7%プラス、以下の階層で10~30%のプラスとなっている。
 売上高経常利益率の平均値はすべての階層で5~6%台に向上した。完工高総利益(粗利益)率の平均値もすべての階層で向上している。
 受注高は、前期比で大手5社が0.6%マイナス、6~30位で0.3%、31~100位が6.9%、101~200位で2.9%、201~300位が6.2%と、大手5社を除いてプラスとなっている。各階層で採算性を最優先している。
 設備関係の業績は、売上高が全ての階層の前期比で4~6%のプラスとなった。完工高も全ての階層で5~6%台のプラスとなった。完工利益は上位30位が31.4%プラス、以下の階層も20%台プラスと大幅に伸びた。
 経常利益は、前期比で上位30位が41.0%プラスと大幅な伸び。31~100位が41.3%プラス、101~160位で33.3%プラスとなっている。売上高経常利益率の平均値は各階層で9%台に伸びた。
 国内の建設需要はおう盛で業績も堅調だ。しかし、不安定な中東情勢や円安の影響を背景に、利益確保の難易度が上がっている。建材価格は依然として高止まりしており、利益を圧迫している。これに人材不足が加わり、単なるコスト増だけでなく、工期の遅れなど深刻なリスクに結びついている。
 多くの工事を受注するだけでなく、利益が確保できる案件を選別する能力がより重要になる。コスト増を発注者に適切に求めることができるかも、業績を左右する要因になる。


https://www.decn.co.jp/inc/uploads/2026/04/202604140101006-1.jpg

from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183536
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿