大阪府全体の発注工事件数(府電子契約ポータルサイトの入札結果ベース)は、元号が令和に変わった2019年度以降も総じて減少傾向にある。格付けのある主要5業種ではとりわけ土木の落ち込みが目立っており、全体件数の縮小に影響していることが分かった。
全業種の総発注件数は、19年度の1353件から20年度に1315件、21年度に1299件、22年度に1270件と減少。その後、23年度は1288件とやや持ち直したが、24年度は1141件と再び減少に転じた。25年度は1140件とほぼ同規模で推移し、19年度比で213件(15・7%)減となる低水準が続いている。
主要5業種(土木、建築、電気、管、舗装)のうち、土木は19年度が418件、20年度が393件、21年度が371件、22年度が386件、23年度が358件、24年度が325件、25年度が310件(19年度比25・8%減)で推移し、減少傾向が最も顕著となった。
土木以外の業種は増減を繰り返しており、土木ほど一貫した減少基調は見えにくい。業種ごとに振れはあるものの、全体件数の減少は土木の落ち込みが強く影響している。
一方で府の建設事業費はここ数年、増加傾向にある。22年度が1680億円、23年度が1789億円、24年度が1979億円、25年度が1848億円で推移。25年度は22年度比で168億円(10・0%)増となっている。
ただ、件数が減っていることを踏まえると、近年の資材価格高騰や労務費上昇によって1件当たりの工事費が膨らみ、事業費の伸びがそのまま事業量の確保につながっていない可能性がある。予算規模が増えても、コスト上昇が工事量を圧迫している実態がにじむ。
さらに府の建設工事競争入札参加資格登録事業者数が26年度に7589者と前年度より154者(2・1%)増えており、受注側にとって案件数の減少は受注機会の縮小に直結する。主要発注部局の発注件数が減少傾向にある中、限られた案件を巡る競争は一段と厳しさを増していきそうだ。
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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183398
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