誰にでも人生に影響を与えた恩師がいよう。映画作家の岡博大氏(NPO湘南遊映坐理事長)が初めてメガホンをとった映画『粒子のダンス』は、恩師の建築家・隈研吾氏を15年にわたって追ったドキュメンタリーだ▼岡氏は隈氏が慶応大学で教壇に立っていた時代の教え子。当初教育関係の仕事を志していたが、「隈先生の授業を通じて芸術、文化の魅力を知り、目が開かれた。その魅力を分かりやすく伝えたい」と新聞記者を経て映画の世界に飛び込んだ▼映画には内田祥哉氏(1925~2021年)と原広司氏(1936~2025年)も登場する。ともに隈氏が東京大学で建築を学んだ恩師。ワインを手にリラックスした雰囲気での何げない会話などを収めている▼中でも内田氏が亡くなる2日前、電話での最後のやりとりが奇跡的に映像に残った。「先生お元気そうで安心しました」という隈氏の表情は恩師との別れを悟った寂しさがにじんでいた▼教育の場では隈スタイルを押し付けず、学生自身が考えては造り、造っては考えるという態度を取る。恩師から受けた多彩な建築家を育てるDNAは脈々とつながっている。
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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=183020
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