大林組と日本通運は、離島を対象にした建設廃材のリサイクルフローを確立した。島内での処理や島外への輸送に制限がある状況で再資源化の効率を高める。初弾として沖縄県宮古島の現場で出た廃石こうボードを島外に輸送し水平リサイクルした。今後は他の離島でも建設廃材の効率的な処理に取り組む。石こうボード以外の廃材も同様のフローを構築する。
大林組が施工する沖縄県宮古島の建設現場で発生した廃石こうボードを廃棄物処理法に基づく広域認定制度を使って回収した。回収に当たっては日本通運のかご台車「NRボックス」を活用。積み込み時に中身が見えるため、建材端材を効率的に回収した。
NRボックスを使って船舶輸送コンテナへの積載効率を高め、島外に搬出した。廃石こうボードを北九州市内の石こうボードメーカーの工場で処理し、回収量の90%以上を再び石こうボードの原料としてリサイクルした。
定期輸送便が限定される離島の事情に配慮し、定期輸送スケジュールの設定で現場工程に応じた処理体制を構築した。建設副産物の分別徹底でリサイクル率を向上させ、最終処分率を低減した。
輸送効率を高めることで二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつなげた。従来発生していた積載ロスの解消で輸送費と処分費を合わせて10%以上削減した。
今後は国内各地域でも同様のネットワークを整備し、地域の特性に合わせて建設副産物処理の最適化に取り組む。
建設業界全体で建設副産物をリサイクルする取り組みが進展している。ただ離島では、処理施設や島外への輸送手段が限定され、建設廃材の収集・処分にも課題があった。
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