2026年8月24日月曜日

回転窓/ダイヤモンドより貴重なもの

 ある歯科医院のウェブサイトに、スペイン人作家ミゲル・デ・セルバンテスの言葉が紹介されている。人の歯はダイヤモンドよりもずっと貴重である--。調べてみると、名作『ドン・キホーテ』の一節に登場する▼健康な歯がいかに大切かは知っていても、これまで定期的に歯科健診を受けてこなかったという方も少なくないのでは。虫歯などが進んで痛みを感じてからではなく、日頃からのケアにもっと気を配りたい▼口内のトラブル予防に役立つ歯みがき粉には、さまざまな効能をうたった多くの商品がある。かつての金属製チューブは、使っているうちに中身を押し出しづらくなったが、小欄と同じ昭和世代には懐かしい思い出だろう▼いつからかしなやかなラミネートチューブが増え、その形状にも変化が。横型のチューブだけでなく、キャップを下にして置く縦型が多くなった。材質の技術革新とともに、使いやすさなどを追求したものなのかもしれない▼2日ほど前から右の奥歯がしくしくと痛むのを我慢しながら、きょうのコラムを書いている。ダイヤモンドよりかどうかはさておき、歯の大切さが痛いほど分かる。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187031
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東洋建設、CCTの50年・1/現地化で築いた半世紀の信頼

 ◇顧客、従業員満足度ナンバーワンへ
 東洋建設の海外現地法人でフィリピンに拠点を置く「CCTコンストラクターズ・コーポレーション(CCT)」が設立50周年を迎えた。7月にマニラ近郊のホテルで開かれた記念式典で、社長の二木要氏は、招待客や従業員を前に「フィリピンでナンバーワンの建設会社になる」と宣言した。東洋建設、そしてCCTはどのように現地に根付き、成長を遂げたのか--。半世紀の歩みを踏まえ、次の50年に向けた「ナンバーワン」への航路を展望する。
 (編集部・漆舘卓海)
 東洋建設と同国のつながりは、1973年5月のマニラ営業所開設に始まる。最初の案件はマニラ近郊のナボタス漁港整備だった。二木氏は当時の現場を「殺伐として非常に危険だった」と伝え聞く。CCTは76年7月、同国建設大手のフィリピン建設開発公社(現フィリピン国営建設公社)とC&A建設、東洋建設の3社合弁で設立した。
 以降は、大きく分けて政府開発援助(ODA)の土木を東洋建設マニラ営業所、民間建築をCCTが担う形で、協力してプロジェクトを推進。オイルショックやアジア通貨危機などの困難を乗り越え、施工実績を重ねた。マニラ首都圏のマカティ市にある両社のオフィスは同じフロアにあり、技術的に打ち合わせができる環境を整えている。
 CCTがこれまで手掛けた案件は300件を超える。マニラ中心部から車で約1時間のファーストフィリピン工業団地(バタンガス州)南部にはCCTが施工した工場が立ち並ぶ一角があり、地元からの同社に対する信頼を象徴している。
 記念式典で語った「ナンバーワン」の意味について、二木氏は「単なる売上高や規模の順位ではなく、顧客満足度、従業員満足度で1位になることだ」と真意を明かす。式典ではCCTとして初めて永年勤続者を表彰し、30年以上勤める社員8人をねぎらった。同国では転職を繰り返す「ジョブホッピング」が珍しくない。だが、CCTには勤続10年を超えるベテランが数多い。
 理由の一つが業務の「現地化」だ。同社は現地職員326人(4月末時点)に対し、日本人職員は16人とごく少数だ。日本での研修などで人材を育成し、工事に関連する権限はできるだけ現地に委譲してきた。「フィリピン人の『ボス』が管理し、日本人職員が支える組織が確立できている」と、二木氏は強靱な経営体制に胸を張る。
 待遇改善、正確な勤怠管理による働き方改革にも常に前向きな姿勢だ。2020年、コロナ禍で数カ月に及ぶロックダウン(都市封鎖)が実施された時には、業務がない日を無給にするゼネコンもあった。しかし、CCTは従業員の生活を守るため、給与を満額支給し続けた。
 式典の最後に、CCT会長の中澤裕樹氏(東洋建設執行役員)は「50年という節目を迎えられたのは、多くの皆さまの支えがあってこそだ」と感謝を強調し、信頼の歴史を将来へつなぐ決意を示した。
 (次回から3面に掲載)


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187028
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近畿整備局/舞鶴港和田地区バース延伸でケーソン据え付け着手、東洋建設が施工

 近畿地方整備局は19日、舞鶴港和田地区国際埠頭(京都府舞鶴市)の第2バース延伸に向け、初弾となるケーソンの据え付け工事を報道関係者に公開した=写真。施工を東洋建設が担当。発注者や工事関係者が見守る中、起重機船で828トンのケーソンをつり下げ、注水作業を経て高精度で海底に据え付けた。1日1函のペースで作業を進め、25日までに計5函の据え付けを完了する。
 京都府と共同で進める「舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業」の一環。外貿コンテナやバルクなど貨物需要の増大や船舶の大型化に対応するため、直轄事業でマイナス12メートル岸壁を210メートル延伸する。これによりバース延長は560メートルとなり、最大3隻の貨物船の係留が可能になる。
 東洋建設が施工するのは「舞鶴港和田地区岸壁(マイナス12メートル)基礎工事」(工期3月30日~11月18日)。基礎工(基礎捨て石1386立方メートル)と本体工(ケーソン5函)、裏込め工(裏込め材5157立方メートル)などを行う。
 ケーソンの規模は長さ11・65メートル×幅6メートル×高さ15・3メートル。別途工事で同港平地区のヤードで5函を製作した。
 この日は国内最大の起重機船「海翔」(最大荷重4100トン、寄神建設所有)でつり上げた状態で約8・5キロの距離を海上運搬し、午前9時に現地で据え付け作業を開始。午前中に注水を終え、所定位置まで慎重にケーソンを移動、安定を保ちながら据え付けた。作業後に潜水士が目視確認を行った。
 5函を順次据え付けた後は、中詰め材の充填と蓋コンクリートの打設を行い、本体工を完了。裏込め工に移行する。
 バース延伸計画では、今回工事を含めて計20函のケーソンを据え付ける。2030年代前半の完成を目指す。
 舞鶴港湾事務所の関係者は「国際物流拠点としての機能強化に加え、大規模災害発生時に阪神港における物流機能のリダンダンシー(冗長性)を確保するなどの事業効果が期待されている。今回のケーソン据え付け着手で大きなステップを踏むことができた。安全で高品質な施設整備に取り組んでいく」と語った。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187032
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国交省/JAPANコンストラクション国際賞17件を発表、最優秀は積水ハウス

 国土交通省は21日、第9回「JAPANコンストラクション国際賞」の表彰対象プロジェクトなどを発表した。海外の建設・開発プロジェクト8件、中堅・中小建設関連企業5社、先駆的事業活動4件を「質の高いインフラ」を象徴する事例などとして表彰する。建設・開発プロジェクトの最優秀賞には、積水ハウスが米国で展開した「米国SHAWOOD事業Sommers Bendプロジェクト」が選ばれた。表彰式を9月3日に東京都中央区の時事通信ホールで行う。=2面に関連記事
 質の高いインフラを代表する建設・開発プロジェクト、海外で先導的に活躍する中堅・中小建設関連企業、質の高いインフラの実現に貢献する研究開発や人材育成などの先駆的事業活動の3部門ごとに表彰する。
 中堅・中小建設企業部門は▽エイケン(東京都世田谷区)▽小澤土木(浜松市)・橋本組(静岡県焼津市)▽水研(滋賀県日野町)▽SPEC(東京都杉並区)▽多機能フィルター(山口県下松市)。エイケンはバングラデシュやネパール、小澤土木・橋本組はベトナム、水研は米国や韓国、SPECはカンボジアやスリランカ、多機能フィルターはフィリピンやインドネシアに主に進出している。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187038
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話題の技術/ジャパンギャランティサービス、朝礼の多言語翻訳サービス検討

 建設業界向けにIT機器のレンタルサービスを展開するジャパンギャランティサービス(東京都千代田区、小山啓二代表取締役)が、建設現場の朝礼で伝達事項を多言語に翻訳するサービスを検討している。現場で働く外国人の増加に対応。同社がサイネージ事業を提供する現場で実証試験を行い、外国人作業員への安全周知や作業内容の理解度向上に寄与していることを確認した。今後は生成AIなども活用しサービスの向上を目指す。
 デジタルサイネージ管理システム「建設SIGNESS」のライブ朝礼システムの新機能として、複数の現場で試行運用中。QRコードをスマートフォンで読み取るとウェブ会議システム「Cisco Webex」(シスコ ウェベックス)が起動し、話し手の日本語をリアルタイムで翻訳する。120カ国語に対応し、各自が選んだ言語で字幕表示される。
 同社が外国人作業員を対象に行ったアンケートによると、7割以上の外国人作業員が翻訳サービスを利用したことで日本語だけの朝礼より理解しやすくなったと効果を実感。6割が今後も朝礼での継続導入を希望した。関東圏を中心に、複数のゼネコンで実証試験が行われた。
 以前は周囲の環境によって音声認識が不安定になりやすかったが、イヤホンマイクの導入などで音声認識の精度を高めた。開発を先導するソリューション戦略室の大坊孝博室長は「建設業は専門用語が多く、たまに誤訳されてしまうことが課題だ。今後はウェベックスと生成AIを組み合わせることで、より正確な翻訳が可能になるのではないか」と、翻訳のさらなる精度向上に意欲を見せた。
 コロナ禍で朝礼を分散した際、煩雑な準備や機材トラブル、セキュリティーの問題に見舞われるユーザーが多かった。ユーザーからの要望でウェベックスとの連携を始めた。
 「人が手を動かして作る建設の現場と、私たちの進めるDXをつなぐのは『画面』だと考える。お客さんの仕事を支えるサイネージ事業の一部として、(お客さんに)もっと喜んでいただきたいと思い翻訳サービスの開発に着手した」(大坊氏)。
 今後は、翻訳サービスを含む建設SIGNESSのさらなる普及に努める。現場のエリアに合わせた天気予報やWBGT値(暑さ指数)の表示、騒音計と振動レベル計とのサイネージ連携などの多様なサービスも拡充。顧客の要望を形にする姿勢を追求していく。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187019
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2026年8月21日金曜日

東京都ら/女子中高生向けオフィスツアー開く/安藤ハザマ本社で

 東京都と山田進太郎D&I財団は、女子中高生向けオフィスツアー「Girls Meet STEM」を19日に安藤ハザマの本社(東京都港区)で開いた。同社の各部署で働く若手女性社員が参加した中高生からの質問に答えた。建築分野で普及しつつあるBIMの紹介やオフィス内の見学もあった。
 女子中高生にSTEM(科学・技術・工学・数学)分野をより知ってもらい、進路選択に役立ててもらう取り組み。同日は中学生10人、高校生14人の合わせて24人と保護者が参加。建設業や会社の紹介に続き、あらかじめ寄せられた質問に、職員が答えた。同社からは技術研究所や意匠設計、建築技術などの部署で働く女性社員が出席。参加者は「建設業界に入ったきっかけは」「理系に進んだ理由」「AI活用は進んでいるか」などの質問があった。その後、社員が引率してオフィススペースを見学。大阪・関西万博のパビリオン建築に使ったBIMモデルの紹介などもあった。
 デザインの仕事に興味があるという高校2年の長尾理央さんは「設計以外の(施工管理などの)仕事も詳しく知ることができた。大学での学びや女性の働き方を詳しく聞けて良かった」と話していた。友人の川田すずなさんは「異動の要望も聞いてもらえて、自由度の高い会社と感じた。将来は研究職に就きたくて理系を選んだので、建設会社にも研究分野の仕事もあると知ってより興味がわいた」と語った。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186966
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回転窓/身を守る意識と行動

 都内は先週、ぐずついた空模様で少し過ごしやすいなと感じた。だがそれもつかの間、猛暑が戻ってきた。湿度も高く、気温は35度に迫る。エアコンなしでは生活できなくなっている▼ダイキン工業が世界11カ国・12都市のエアコン所有者1200人(各都市100人)を対象に行った「世界の空気感調査」の結果を先日公表した。暑い時期に自宅で1日を過ごす際の冷房使用時間は、東京が14時間12分と12都市で最も長かった▼ここ5年で東京は年間の猛暑日(35度以上)日数が倍増し、気温の上昇幅も12都市で1番。約3割の人が一日中エアコンをつけっぱなしで、約6割は11時間以上と回答するなど長時間使用が一般化している▼世界をみると12都市の9割弱の人が「5年前より暑くなった」と実感し、8割強が「エアコンの使用時間が長くなった」と答えた。暑さが暮らしやエアコンの使い方に影響しているとうかがえる▼危険な暑さは睡眠の質の低下や疲労の蓄積といった身体の不調につながり、熱中症のリスクも高める。日中から夜間まで無防備に過ごさず、昼夜を問わずに暑さから身を守るよう意識して行動に移そう。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186964
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東北整備局長・小島優氏が会見/安心と発展をインフラで支える

 7日付で東北地方整備局長に就任した小島優氏が19日、仙台市内で会見を開いた=写真。震災伝承と事前防災、地域の発展を支えるインフラ整備、担い手確保に注力する。いずれの施策も「地域住民や建設産業の声にしっかり耳を傾け、関係者が一体で取り組めるように力を尽くす」考えを表明した。
 --初の東北勤務に当たり、就任の抱負を。
 「山に囲まれた広大なエリアに約800万人が分散して暮らしている。各地の安全性を確保しつつ、相乗効果を発揮するため、点在する盆地や平地を結び付けるインフラのネットワークを構築する必要がある」
 「新たな広域地方計画と社会資本整備重点計画が決定されたことを踏まえ、エネルギー分野や半導体といった産業集積の強みを発揮できる基盤を整える。『4縦貫7横断』の骨格道路ネットワークや洋上風力発電基地港湾の整備を着実に進める。安全・安心と地域発展をインフラで支える」
 --激甚化する大雨被害や地震に備え、事前防災にどのような考えで臨むか。
 「防災・減災と国土強靱化の取り組みをしっかり前進させる。本省で災害の初動対応を担う部署に勤務していた時、かつて働いていたエリアで豪雨による甚大な被害が生じ、忸怩(じくじ)たる思いに駆られた。事前防災の重要性を痛感した。この経験を胸に、整備局長として住民の生命と財産を守る大役を果たしていきたい」
 --震災伝承の取り組みについては。
 「東日本大震災から15年がたち、記憶が風化しないように関係者と連携を取りながら伝承に取り組む。インフラに関しては復旧・復興事業で確実に整備効果が生まれている。一方で福島県の復興は道半ばだ。第3期復興・創生期間に、F-REI(福島国際研究教育機構)をはじめ新たなまちづくりを力強く支援する」
 --労務費や資材の高騰で予算確保の重要性が高まっている。
 「単価の上昇により、従来と同じ予算では発注量が抑制されてしまう。これまでの金額をベースにした上で、物価上昇に見合った予算を確保できるよう、現場のニーズをきちんとくみ上げて中央に伝える」
 --喫緊の課題となっている担い手確保に向けた考えは。
 「東北は人口減少が他地域より速く進行しており、危機感は強い。建設業界は使命感を持って献身的に仕事をしている。地域に根差し、魅力とやりがいがある仕事だと認識してもらえるように、給料や休日など処遇改善の施策を展開することはもちろん、関心を持ってもらうためにも情報発信に力を注ぐ」
 「『東北未来働き方・人づくり改革プロジェクト』の取り組みを発展させるため、建設産業との意見交換の場を重要視している。将来にわたってインフラサービスを提供できるように、持続可能な建設業界をつくるため官民が一体になって力を尽くす覚悟だ」。
 (こじま・まさる)1992年東北大学工学部卒、建設省(現国土交通省)入省。水管理・国土保全局河川環境課長、官房審議官(技術、水管理・国土保全)などを経て現職。愛知県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186962
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人材協検討会/新たな教育訓練体系構築で方向性/新人教育の全国的な仕組みを先行整備

 建設関連団体が中心となり技能者の新たな教育訓練の在り方を模索する取り組みで、新人教育の全国的な仕組みを先行して整える方向で検討に入った。業界全体で教育訓練の在り方を体系化することを念頭に、OFF-JT(職場外訓練)を中心としたカリキュラム開発などを推進。各団体が単独、あるいは連携し、全国各地をカバーする実施体制を敷く。手始めとして、新人教育の既存の取り組みを費用面で支援する事業に近く取りかかる。=2面に関連記事
 建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)が事務局を務める「建設産業人材確保・育成推進協議会」(人材協)に設置した「新たな教育訓練体系構築検討会」で方向性をまとめた。まずは離職防止が喫緊の課題となる新人の教育訓練の在り方を固めた上で、それを発展させて技能レベルに応じた継続的な育成体系の構築を目指す。
 新人教育の目指す水準は、建設キャリアアップシステム(CCUS)レベル2の一歩手前程度を目標に据える。実技を伴うOFF-JTの集合研修を前提に、技能検定2級の取得に必要とされる200~400時間程度の教育内容を想定。カリキュラムや教材の開発、講師の確保・養成に取り組む方針だ。全国各地で負担なく教育を受けられる体制を目指し、専門工事業や総合工事業の各団体や職業訓練法人、労働組合などによる実施体制の充実を促す。
 教育訓練の実施団体を支援するスキームを検討し、それを業界全体で支える恒久的な財源も将来的に確保したい考えだ。2026年度は当面必要となる予算として建設技能人材機構(JAC)による拠出とCCUSの運営費から9900万円を確保。この一部を活用し、新人教育を既に展開する団体を対象とした支援事業を創設する。
 支援先は9月に公募する。支援額は教育訓練の実費の2分の1相当を賄える水準とし、1団体当たり200万円を上限とする。一定の教育効果を確保する観点などから支援先の要件などを詰める。地域の先導的な取り組みを後押しし、成果の水平展開を目指す。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186971
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鹿島/フィギュアスケート紀平梨花選手と所属契約/新たな挑戦を応援

 鹿島がフィギュアスケートの紀平梨花選手の挑戦を応援する。1日付で所属契約を結んだ。紀平選手は2025年に女子シングルからアイスダンスへ転向。世界の舞台で磨いた技術と表現力をベースに、西山真瑚選手と組んで新たな競技に挑戦している。紀平選手の姿を自社の事業に重ね、同社は社会課題の解決や新たな価値創造に挑み続ける。
 鹿島スケートクラブ所属としてリンクに立つ紀平選手は「アイスダンスという新たな挑戦を続ける中、このようなご縁をいただけたことに心から感謝している」とコメント。「世界の舞台でより良い演技をお見せできるよう、これからも努力を重ねていく」と活躍を誓った。
 現在の活動拠点はカナダのモントリオール。トリプルアクセルを最大の武器に、国際スケート連盟(ISU)グランプリファイナル優勝、四大陸フィギュアスケート選手権と全日本フィギュアスケート選手権の2連覇などを達成。女子フィギュア界をけん引してきた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186973
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熊本市/新庁舎等整備で床面積削減案/従来から1割程度削減

 熊本市は新たな本庁舎・議会棟と中央区役所庁舎の整備を巡り、床面積の縮減案を公表した。本庁舎・議会棟と中央区役所庁舎で総延べ7万5000平方メートルとしていた床面積を6万8340平方メートルに削減した。執務機能での削減を図ったほか、多目的スペースなどの交流・共創機能の床面積については共用部などを活用するとしてゼロとした。
 6日に書面開催した「新庁舎整備基本計画検討分科会」(分科会長・田中智之早稲田大学創造理工学部建築学科教授)で示した。
 本庁舎・議会棟は5350平方メートル削減し5万0650平方メートル、中央区役所は1310平方メートル削減し1万7690平方メートルとなる。このうち議会棟は今後議会側と調整するとして削減していない。
 内訳は執務機能について本庁舎で執務室を1220平方メートル、会議室を530平方メートル、中央区役所で執務室を410平方メートルそれぞれ削減。交流・共創機能については本庁舎は3600平方メートル、中央区役所で900平方メートルを想定していたがゼロとした。窓口スペースなどの手続き・相談機能と交流・共創機能も内包するとしている設備・共用部は検討中で、さらなる削減の可能性を探る。
 計画する新庁舎は近年の労務単価や資材の高騰を受け、6月に概算事業費が基本構想(2024年8月策定)で示した約616億円から大幅増の約1065億~約1230億円に達する見込みとなった。
 市は外部専門家で構成する「新庁舎整備事業検証委員会」(委員長・塚原健一九州大学大学院教授)で整備内容や工事費の妥当性、財政への影響などの検証に着手。これと並行し、26年度末の基本計画策定に向けて、同分科会では床面積の縮減を視野に入れた建築計画の見直しを進めている。
 整備予定地は本庁舎・議会棟がNTT西日本所有地(中央区桜町、敷地面積9987平方メートル)、中央区役所庁舎が市役所花畑町別館跡地(花畑町、2749平方メートル)。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186970
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飛島建設/トンネル坑内で人や重機の状況可視化/長距離通信優先でニーズ応える

 飛島建設は、山岳トンネルの掘削工事で、坑内にいる人や重機の位置・稼働状況をまとめて把握するシステムを開発した。2022年9月に日本での利用が認められた長距離通信規格「Wi-Fi HaLow(ワイ・ファイ・ヘイロー)」を活用。坑内の最奥部まで電波が届くよう工夫した。ローカル5Gなどを使う従来型に比べ、機器の導入・運用コストを大幅に抑えながら、施工管理を効率化できる。
 新開発の「トンネル坑内可視化システム」は、現場の情報を一つの画面に集約し、状況を時系列で把握できる。時間や場所、端末を問わず表示でき、作業の効率化やトラブルの早期発見につながる。取得した情報は、作業後の分析や教育にも活用できる。
 ワイ・ファイ・ヘイローの採用で、通信環境の確保が難しいトンネル切羽付近でも、低コストでインターネットを利用できる。同規格は免許が不要で、自営で設置できる。1台の親機に複数の子機を接続でき、多くの重機をまとめて管理できる。障害物の多い環境でも通信が安定し、アンテナの設置場所も柔軟に選べる。他の通信機器との互換性も高く、現場の通信網を構築する際には、既存の汎用(はんよう)型通信機器をそのまま利用できる。同社によると、ワイ・ファイ・ヘイローを山岳トンネルの現場に導入するのは国内で初めてという。
 位置情報把握には、職員のスマートフォンの接続情報を利用できるため、坑内に入る職員が専用ビーコンなどを新たに携帯する必要もない。親機は連続ベルトコンベヤーの端部を支えるテールピース台車に設置。掘進に伴い必要だった機器の移設作業をなくした。
 6月までに、国内の長大トンネル掘削現場でシステムの有効性を実証した。今後は現場への適用を広げ、データの蓄積や機能の拡充を進める。開発担当者は「通信速度よりも距離を優先した。費用対効果を考え、現場のニーズを満たせるようにしたい」としている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186957
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2026年8月20日木曜日

回転窓/盆踊り会場の地下のインフラ

 千葉豪雨から今日で1週間。千葉市中央区のJR蘇我駅は、外房線の一部区間が不通のままで東口を代行バスが行き来する。近くの小学校は前の歩道が陥没し、営業を再開できない店舗もある▼大雨の翌朝、駅周辺で目にした惨状が忘れられない。動けなくなった車がそこかしこで道をふさいでいた。自宅に帰るために、トラクターのバケットに子どもを乗せ、車をけん引してもらった家族がいた。それでも駅から徒歩6分の公園では週末の盆踊り大会の会場設営が始まり、少しずつ日常が戻りつつある▼市は蘇我駅東口を雨水対策の重点地区に位置付け、浸水を軽減するための雨水貯留槽の整備を20年に開始。昨夏に2期工事を完了させていた▼大雨の当夜、駅東口は大人の腰ほどまで水没した。市の担当者は「想定を上回る雨量だった」と悔やむが、貯留層があったから守られた命と財産があることは事実だろう▼貯留槽は盆踊り会場の公園の地下にある。見えないが、工事現場を見学した小学生と近隣の住民が存在と価値を知っている。街中にある防水、排水、治水に貢献したインフラの必要性が知れ渡ってくれたらいい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186945
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東京都ら/女子中高生向けオフィスツアー開く/大林組の女性社員がやりがい伝える

 東京都と山田進太郎D&I財団は、女子中高生向けオフィスツアー「Girls Meet STEM」を18日に大林組の研修施設「ポートプラス」(横浜市中区)で開いた。女子中高生にSTEM(科学・技術・工学・数学)分野をより知ってもらい、進路選択に役立ててもらう取り組み。大林組の女性社員がクイズツアーや座談会などで学生と交流しながら、建設業の働き方ややりがいなどを伝えた。
 ツアーには中学生12人、高校生16人が参加、自己紹介や簡単なゲームで交流した後、クイズツアーとしてポートプラス内部を見学した。ポートプラスは大林組が設計・施工した国内初の高層純木造耐火建築物。内部を見て回り、最先端の木造・耐火、環境技術を学んだ。クイズでは、ポートプラスの木材使用量や二酸化炭素(CO2)削減量のほか、大林組が提唱する持続可能型都市「LOOP50」に関するクイズもあった。座談会では「学生時代はどんな勉強をしたか」「1日のスケジュールは」などの質問に大林組の女性社員が答えた。
 母親に勧められてツアーに参加したという石原佳奈さん(中学2年)は、「ゲームがきっかけで建築に興味を持った。(ポートプラスを見学して)建築は人を支えるだけでなく、環境にも貢献していることが分かった。大林組の人たちの情熱も感じた」と話していた。
 女子中高生向けオフィスツアー「Girls Meet STEM」は、毎年春に第1弾、第2弾を夏に開催している。夏休みに合わせて月内に開催する第2弾では、建設や製造、情報通信などの企業が合わせて80社以上参加。研究所やオフィスなどの職場・現場に女子中高生が訪れ、理系の仕事やロールモデルに触れ、理数系のキャリアへの関心を高めてもらう。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186934
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秋田県知事らとUAE大使が面会/AIDC計画具体化に向けて関係強化

 秋田市でのAIデータセンター(DC)の建設計画を巡り、アラブ首長国連邦(UAE)のシハブ・アルファヒーム駐日大使が19日に秋田市を訪れ、鈴木健太秋田県知事らと面会した。知事公舎で協議した大使と知事は、建設計画の具体化に向け、連携を強めることで一致した。UAEの政府系ファンドが投資する方向で調整が進んでいる。
 鈴木知事は「秋田県は木材資源と鉱物資源で発展したが、時代に合わせて産業構造を変えていきたい。より絆を強くしていければ」と歓迎した。懇談では、DC関連をはじめ、エネルギーなど幅広い分野での連携を見据え、交流を深めることで一致。UAE側は、重視するAI分野での協力にも前向きな姿勢を示した。今後、具体的な連携の内容や方法を協議する。
 DCは、エスツー(秋田市、須藤晃平社長)と米AIスタートアップのビットグリット(デラウェア州)が中心となり、秋田市内に建設する。県が市北西部に造成している、洋上風力発電などの再生可能エネルギーを100%供給する下新城工業団地と、隣接地に市が計画する飯島地区工業団地への立地を想定している。総受電容量は最大500MWで、国内最大級となる。2030年代までの稼働を目指し、事業費は2兆円規模に上る見込み。下新城工業団地の分譲面積は約30ha。現在は1期分の約10haで造成工事が進み、加藤建設と板橋組が施工している。
 アルファヒーム大使は同日、沼谷純秋田市長とも面会し、秋田大学や建設予定地の下新城工業団地を視察した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186941
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ゼネコン各社/熱中症対策にあの手この手/変形労働時間制や装備拡充

 厳しい暑さが続く夏季の建設現場で、ゼネコン各社が熱中症対策に工夫を凝らしている。体調の変化を速やかに発見し、熱中症の重篤化を防止するツールや設備・装備を一段と充実。特に変形労働時間制を導入し、作業時間全体の短縮や比較的涼しい早朝への始業時間変更などで対応する社は多い。引き続き万全の対策と細心の注意を払い、安全最優先の現場運営で厳しい残暑を乗り越えていく。=3面に関連記事
 熱中症対策の新たな試みで今夏に相次いだのが、夏季限定で導入した変形労働時間制やサマータイムだ。大林組は、全社方針として午前8時~午後5時だった作業時間帯の標準を、午前7時~午後1時に変更・短縮した。鹿島は推奨事項として、工事事務所ごとの判断で1カ月単位の変形労働時間制を展開している。
 前田建設も午前7時~午後3時に作業している。別の準大手ゼネコンは現場条件に応じ、早出や時短、休憩、これらの複合というパターンに分けて柔軟に対応。青木あすなろ建設も条件が合ったモデル現場にサマータイムを導入した。鴻池組は、変形労働時間制を期間限定ではなく1年単位で展開している。夏季連続休暇や週休3日制の導入、サマータイムの設定などで対策に万全を期す。
 現場従事者一人一人の健康状態を管理し、適切に対処する現場運営にも気を配る。大成建設は「熱中症予防推進者」を配置。清水建設は重篤化防止に置いていた対策の重点を、熱中症自体の発生予防に転換した。竹中工務店は2026年度から熱中症対策を全社重点施策に位置付け、全作業所の作業環境を改善。五洋建設は「熱中症予防自己チェックシート」をデジタル点検簿で管理する。
 戸田建設や西松建設、鉄建建設、飛島建設らは、作業服の冷却・空調や熱中症の予兆を検知するウエアラブル端末などの機能をさらに充実。長谷工コーポレーションは、東京の現場に導入していたウエアラブル端末の適用範囲を関西にも広げた。安藤ハザマはAIカメラ、三井住友建設はDXの技術も取り入れた。
 小まめな水分・塩分補給も展開している。熊谷組は初めての試みとして、全現場に塩分やクエン酸などが配合された「飲む氷」を配布した。東亜建設工業も水分と電解質が速く吸収・キープできるORSタブレットを支給している。
 気象庁の予報では、西日本を中心に今後も暑い日が続く見通し。災害に見舞われた熊本や千葉は厳しい環境での対応になる。安全衛生対策を担う複数のゼネコン関係者は異口同音に「対策強化の成果と課題をきちんとフィードバックすることが大切だ」と指摘する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186943
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西日本高速関西支社/滋賀管内舗装補修入札公告/8月31日まで参加受付

 西日本高速道路関西支社は7月29日、「令和8年度滋賀高速道路事務所管内(特定更新等)舗装補修工事」の条件付き一般競争入札を公告した。申請書などの提出は31日まで受け付ける。入札書の提出期間は11月10日~12月3日。同8日に開札を行う。
 参加資格は舗装工事等級Aの認定を受けている単体または等級AとBの2者による特定JV。単体とJVの代表者・構成員は表層の設計舗装面積が1万平方メートル以上のアスファルト舗装工を実施した工事、高速自動車国道、自動車専用道路、歩行者、自転車と原動機付き自転車の通行が禁止された道路の交通規制(本線の車線減少)を実施した工事(通行止め、片側交互通行、路肩規制、IC規制と料金所規制は含まない)の施工実績があることなど。
 滋賀高速道路事務所管内で、切削オーバーレイ工による舗装補修を行う。概算数量は切削オーバーレイ工約4万4000平方メートル。
 工事場所は滋賀県東近江市尻無町~大津市追分町、滋賀県甲賀市甲賀町~草津市野路町、大津市瀬田神領町~京都府宇治市二尾勢ノ谷。
 工期は480日。発注者が定めた一定の期間内で落札者が工事の開始日を任意に選択できる余裕期間設定工事。2027年5月までに着工することが条件。
 総合評価方式(技術評価最高16点)を適用する。落札決定は12月22日を予定。契約後VE、単価表の提出、総価単価契約を適用。週休2日促進工事(発注者指定方式)で工事工程表を開示する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186937
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大林組、AGC/廃棄窓ガラスをフロート板ガラスにリサイクル/資源の循環利用促進

 大林組とAGCは19日、建物の解体工事で発生した廃棄窓ガラスを建築用フロート板ガラス製造原料の一部に使い、建設現場で活用する「水平リサイクル」の仕組みを構築したと発表した。三菱UFJ銀行本館(東京都千代田区)解体工事に初適用。回収した窓ガラスで製造した板ガラスを、大林組施工の建設現場で利用する予定。解体現場由来の窓ガラスを原料の一部にし、フロート法で板ガラスを製造するのは国内初という。
 水平リサイクルはまず、大林組が請け負った解体工事で発生する廃棄窓ガラスを回収し、中間処理工程でカレット(再生原料)に加工する。茨城県神栖市にあるAGC鹿島工場に搬入し、原料の一部に使用。高い原料品質が求められるフロート法で製造した透明なフロート板ガラスを、大林組が施工する建設現場で再利用する流れだ。
 三菱UFJ銀行は、2025年2月に三菱UFJ銀行本館の解体工事に着手。大林組らが解体施工を手がけた。26年4月には「MUFG本館」建設が着工。大林組・戸田建設・錢高組・大末建設・鉄建建設JVの施工で、30年10月の完成を予定している。
 本館解体工事では149トンの廃棄窓ガラス(グラスウール再生分含む)をリサイクルし、81トンの板ガラスに再生した。水平リサイクルによって二酸化炭素(CO2)排出量が49トン削減と試算している。
 従来のガラスリサイクルは、廃棄ガラスを型板ガラスや網入りガラスにリサイクルしている。今回の取り組みにより、汎用(はんよう)性の高い透明フロートガラスの原料の一部として活用するリサイクルを実現し、建築用板ガラス全体への展開が可能となった。これにより、ガラスリサイクルのさらなる拡大や高度化を後押しするとともに、資源の循環利用促進と、製造・輸送に伴う環境負荷低減につながるサプライチェーン(供給網)構築が期待できる。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186946
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2026年8月19日水曜日

回転窓/観光資源としてのインフラ

 観光地として名高い栃木県の日光は、数多くのダムを抱える地域でもある。鬼怒川の温泉街から車で40分も走ると、上流エリアに点在するダムの一つ、湯西川ダムが姿を現す▼完成は2012年と、国が管理する五十里、川治、川俣の3ダムに比べて新しい。国内で標準とされる重力式コンクリートダムは、大雨の際に洪水を調整したり、工業や都市用水として下流域に水を供給したりと、多くの機能がある▼水陸両用車で湖からダムを見るツアーがあると聞き、参加してみた。取材で何度も訪れてはいるが、堤体から見下ろす以外にダムを見たことがなかった小欄にとって、風景の一つ一つが新鮮に映った▼車体が湖に入る瞬間は多くの参加者が緊張の面持ちだった。車内では、ダムの歴史や役割などを添乗員が分かりやすく解説してくれる。約90分の短い冒険だが、充実した時間を過ごすことができた▼普段の生活でインフラのありがたみを実感できる場は少ない。そういう意味で、インフラツーリズムは貴重な機会だろう。ツアーには多くの子どもも参加する。建設業の担い手になってくれればと願うのは、少々欲張りなのだろうか。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186910
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東京・大田区/樹木の安全対策強化/補正予算に関連費、診断対象拡大

 東京・大田区は、都内で倒木事故が相次いで発生していることを受け、公園や道路の樹木の安全対策を強化する。関連経費として約4300万円を2026年度第3次補正予算に盛り込んだ。従来実施してきた点検から診断、伐採までの維持管理体制を継続しながら、診断対象の樹木の数を増やす。気候変動や老朽化、病害虫被害などが原因で起こる倒木事故を未然に防ぎ、区民が安心して過ごせる公園や道路を実現する。
 区は公園樹木約5万本、街路樹約1万本を管理している。補正予算を使って診断対象の樹木数を増やし、27年度以降に診断予定だった樹木も前倒しで診断することで、危険な樹木への対応を早める。災害時の避難経路となる重要路線にある街路樹を重点的に診断する。
 診断対象の樹木選定は、まず区の職員が巡回・点検で幹の空洞やキノコの発生、病害虫被害などを確認する。異常が見つかった場合、樹木医などに依頼し詳細に診断する。専門事業者はレジストグラフや音波診断などの非破壊検査を使って診断し、幹断面の空洞率が50%以上の場合、倒木の危険があると判断。区が造園事業者に依頼して伐採する。
 診断の結果延命可能と判断した樹木は、造園事業者が枝葉を刈り込み風圧を減らす。病害枝を除去して倒木リスクも低減する。
 区が新たに補正予算を編成して樹木の安全対策を強化する背景には、都内各地で倒木事故が頻発していることがある。3、4月にかけて、世田谷区の砧公園で倒木事故が相次ぎ発生した。目黒区、町田市でも同様の事故が起きた。大田区で倒木は発生していないが、事故を未然に防ぐことで区民の安全を守る。
 倒木の増加には複合的な要因があるが、気候変動による生育環境の変化に加え、台風などによる強風被害の激甚化の影響が大きい。気温の上昇で樹種に適した生育環境が保てなくなっている。台風などの強風で枝が折れ、そこから腐朽が進むケースもある。
 区内では20年ごろから幹に穴を開け生息するカシノナガキクイムシの被害が発生している。都内では幼虫が幹の内部を食い荒らす外来種のクビアカツヤカミキリも確認されている。
 さまざまな要因で樹木を取り巻く環境は変化している。倒木事故は今後も増える可能性がある。区は補正予算を活用して樹木の健全性を確保し、区民が安心して過ごせる公園・道路づくりを進める。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186903
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東北整備局/25年度の地下占有物調査/国道は181カ所で空洞確認

 東北地方整備局は2025年度に実施した国管理道路の路面下空洞調査状況をまとめた=表参照。25年度は管理延長全体の約2割に当たる568キロで調査し、181カ所の空洞を確認した。このうち補修済みは35カ所。未補修の箇所は空洞の拡大状況と社会的影響の度合いなどを考慮し、補修や経過観察といった対応を取る。
 8月上旬に各県で開いた県地下占有物等連絡会議で報告した。同会議は県道路メンテナンス会議の下部組織。25年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損に起因する大規模道路陥没事故後、初年度の調査となった。
 国道を対象とした路面下空洞調査は、5年に一度の頻度で電磁波を用いて実施している。今回、スコープなどによる詳細調査を行った結果、岩手(125カ所)と宮城(45カ所)で空洞を多く確認した。
 このほか25年度に各管理者が実施した地下占有物の点検状況を見ると、電力施設の洞道は6県9カ所で点検し、不具合はゼロ。同じくマンホールは2169カ所を調査し、青森県内の6カ所で不具合があり、全て対応済み。通信施設は洞道、マンホールとも不具合箇所はなかった。
 ガス施設は6県3587キロで点検を行い、75カ所の不具合を確認。ほぼ措置済みで、秋田の7カ所のみこれから対応する。
 水道施設(上水道と簡易水道)は、6県4万9024キロを点検(宮城・山形・福島は巡視延長と漏水調査延長の合算)。不具合3921カ所のうち、措置済みは2792カ所。
 下水道は6県1697キロで点検し、約25キロで不具合を確認。このうち措置済みは約2・8キロにとどまる。
 電信柱は6県58本で不具合があり、25年度に11本を措置。残る47本は25年度以降に対応するとした。電力柱については25年度に不具合処置箇所はなかった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186912
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地域発/松嶋建設/失敗も発信しつながり築く

 ◇衛星画像活用した災害現場の被害状況解析の取り組み
 富山県立山町に本社を置く社員17人の松嶋建設(松嶋幸夫社長)が、先端技術を駆使して現場業務の効率化に挑んでいる。砂防施設の管理や除草、除雪を担う同社は、国の請負業務などで災害時に現場へ駆け付けることもしばしばだ。松嶋幸治代表取締役専務は「失敗も含め、ありのままの現実を発信することが成功につながる」と語る。衛星画像を現場に取り入れる取り組みをSNSで発信し続けたことで、専門家とのつながりを築いた。
 同社は、富山県建設業協会と県との協定に基づき、2023年6月に富山県を襲った線状降水帯による豪雨災害で、標高1000メートルを超える立山連峰の山中へ出動した。土砂災害は20キロ四方、232カ所に及んだ。松嶋氏は「広域の被害状況を効率的に把握するには衛星画像が最適」と判断し、富山県立大学との共同研究に乗り出した。
 当初は双方に専門人材がおらず、研究は難航した。それでも松嶋氏は、「衛星画像の解析に挑戦するも失敗続き」という自社のありのままの状況を発信し続けた。投稿は次第に第一線で活躍する衛星画像の専門家の目に留まり、やりとりを重ねる中で直接指導を受ける機会を得た。松嶋氏は「物おじせず飛び込む姿勢が実を結んだ」と振り返る。
 同社は24年1月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が事務局を務める衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)に加入した。同社によると、建設会社の衛星画像解析分野での加入は初めてという。大手宇宙関連企業も多く参画する中、松嶋建設は「地方の現場や学生にも分かりやすい」衛星データの活用を目指す。
 CONSEOが主催する官民連携の災害対応訓練では、同社は衛星データ解析を担った。土砂崩れによる道路崩落や河道閉塞(へいそく)箇所などの被害推定地点を抽出し、衛星画像データの受領から約1時間半で解析できることを確認した。

 同社のDXは、日常の維持管理業務にも広がっている。立山連峰から富山湾に注ぐ常願寺川では、延長36キロにわたる堤防の除草作業管理にGISを導入した。
 グーグルマップをベースに自作した「河川管理デジタル地図」に、マンホールや地中ケーブルなどの位置情報を取り込んだ。これにより、背丈ほどある草に隠れた危険な埋設物もスマートフォンで視覚的に把握できるようになった。
 これまで砂防や維持管理の現場は、熟練技術者の経験に大きく依存してきた。「雨が降ると危険な場所」といった地域特有の暗黙知は、担当者が代わると引き継がれないこともある。紙の台帳を電子化し、写真やメモと連携させたこのシステムは、現場の安全確保だけでなく、発注者である自治体とのコミュニケーションツールとしても威力を発揮している。松嶋氏は「現場目線で本当に役立つデータをそろえている」と胸を張る。

 山奥の砂防現場など、建設業には常に危険と隣り合わせの環境がある。松嶋氏は「危険な作業を次の世代まで背負わせるのかという強い危機感がある。先進技術を取り入れ、より安全で負担の少ない現場を目指したい」と語る。次代を見据えた松嶋建設の挑戦は続く。

 松嶋建設
 □本社=富山県立山町道源寺574
 □電話=076・463・0885
 □ホームページ=https://www.e-matusima.co.jp/
 【会社概要】
 1953年に創業。立山地区を中心に土木工事や河川の維持管理などを手掛ける。


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大阪府/新千里北第3期住宅建替(豊中市)/民活導入検討へアドバイザー業務公告

 大阪府は府営新千里北住宅(豊中市新千里北町2)で未更新となっている老朽住棟22棟685戸の建て替え再編に先立ち、民間活力活用手法の導入可能性を探る。18日に「大阪府営新千里北第3期住宅における民活手法の導入可能性の検討にあたってのアドバイザー業務」の一般競争入札を公告した。参加申請の提出期限は9月1日。入札書は同16、17日に受け付け、同18日に開札する。
 新千里北住宅は1965~66年度に完成した中層耐火住宅。敷地は全体で約10ヘクタール。既存住棟の耐震性や設備の老朽化が課題となっていた。これまでの第1、2期で計約7ヘクタールの建て替え再編を完了した。第3期が最終となる。全体の基本計画は汎設計が担当した。
 アドバイザー業務の参加資格は府入札参加資格者名簿「各種施策研究・調査」の登録者で、府内に事業所があることなど。過去10年間の公営住宅整備に伴うPFIアドバイザー業務の履行実績も求める。
 業務では民間事業者が入居者の本移転支援と既存住宅の撤去、設計、建設、工事監理などを一括して担い、完成した府営住宅を府に引き渡す事業方式を想定。建て替えで生み出す活用用地についても、民間事業者が府から取得して民間住宅や生活支援施設などを整備する可能性を調べる。
 府が直接実施する場合の事業費と比較して財政負担の削減効果を算定するとともに活用用地の購入や定期借地権の設定といった取得条件への意向も把握する。
 履行期限は2027年3月17日。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186914
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2026年8月18日火曜日

回転窓/執着の果て

 権力は、成功では腐らない。腐らせるのは、その座への執着だ。国際サッカー連盟(FIFA)が進めていたワールドカップ事業の売却構想は、加盟団体の強い反発を受けて撤回に追い込まれた。世界最大のスポーツイベントを金融商品として扱おうとした発想は、組織運営のゆがみを浮き彫りにした▼背景には、トップの独断的な姿勢への不信も透けて見える。どれほど巨額の資金を動かし、いくら人心掌握にたけていても、それだけで組織は動かせない。金で忠誠は買えても、信頼までは買えないからだ。権力を守ることが目的になれば、改革は看板だけとなり、利益は一部に偏る。異論は次第に遠ざけられ、組織は静かに活力を失っていく▼これはFIFAだけの話ではないだろう。会社でも学校でも家庭でも、「みんなのため」が、いつの間にか「自分のため」にすり替わる瞬間がある。守るべきものを見失い、自らの立場を守ることが優先されたとき、組織は進むべき道を誤る▼利益は誰のためにあるのか。その問いを失った組織の未来は閉ざされる。最後に守り抜こうとしているのは、組織ではない。自分のいすだけである。


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三重県/緊急災害対策派遣隊「TEC-MIE」創設/5分野約300人で編成

 三重県は、大規模災害時に被災自治体の公共土木施設等の迅速な復旧・復興を技術的に支援する緊急災害対策派遣隊「TEC-MIE(テック・ミエ)」を12日付で創設した。道路やドローンによる調査など5分野、約300人の隊員で構成し、災害の規模や被災状況に応じて必要な隊員を選定する。県内の自治体だけでなく県外の要請にも応える方針。
 隊員は▽道路▽河川・砂防▽港湾・海岸▽下水道▽ドローンによる調査-が専門の県土整備部の土木技術職員などで編成する。活動内容は被災状況の調査と情報収集・整理、公共土木施設等の応急復旧、災害復旧に関する技術的支援など。平時から研修・訓練などを実施し、災害対応力を向上する。
 13日の定例記者会見で一見勝之知事は「被災した、被災の可能性がある自治体から県に要請を受け出動する。ドローンや排水ポンプ車など県の資産を活用して災害復旧を支援する」と説明。県外への派遣は全国知事会の要請を受けて行うことになる。機材が充実した中部地方整備局のテックフォース(緊急災害対策派遣隊)とも連携して活動する。将来的には人材や機材など民間企業との連携も視野に入れる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186885
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東京ガス/消化ガスとグリーン水素でeメタン製造/脱炭素社会の実現後押し

 東京ガスが脱炭素社会の実現に向け、新たな取り組みを展開している。東京都と組み、メタン・二酸化炭素(CO2)で構成する消化ガスと、グリーン水素を原料にした「e-methane(eメタン)」製造の実証実験を実施。ここで得た知見を使い、eメタンやバイオガスの有効活用に向けた道筋をつける。「2030年に都市ガス供給量の1%導入を目指す」(吉田範行東京支社長)考えだ。
 数ある技術の中で同社がeメタンを選んだのは、国内エネルギー消費の6割を占める熱需要の脱炭素化に有効だからだ。加えて、既存の都市ガスパイプラインや顧客が持つ燃焼設備をそのまま使うことができ、コストを抑えることができる。実証実験で得られた技術は精度を高め、将来的にはアジアをはじめとする海外に展開。グローバルで脱炭素化に貢献する方針だ。
 今回の実証実験で使う水素は都の京浜島グリーン水素製造所(東京都大田区)で造っている。eメタンを製造するメタネーション装置は都の森ケ崎水再生センター(同)近くに設置。同装置に水素と水再生センターの消化槽で発生した消化ガスを取り込む。同装置は水再生センターの施設とパイプでつながっているため、消化ガスを連続的に供給できる。1時間当たり260軒が消費するガスを製造できるという。
 京浜島グリーン水素製造所と森ケ崎水再生センターは約1・5キロ離れている。水素は1週間に2回、メタネーション装置近くまでカードルで運んでいる。
 同社は従来、eメタン製造の実証実験を横浜テクノステーション(横浜市鶴見区)で行っている。グリーン水素とごみ焼却場排ガスから回収したCO2を原料にしている。吉田支社長は「横浜テクノステーションと森ケ崎での実証を経て、将来的には革新的な技術を導入し、さらなる効率化とコストダウンを目指したい」と話した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186881
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大阪府大東市/庁舎整備基本構想改定版案を策定/27年度初めにも基本設計発注手続き

 大阪府大東市は庁舎整備基本構想の改定版案をまとめた。現庁舎敷地の東側隣地を活用し、周辺の三つの公共施設を統合して建て替える。新庁舎の規模は延べ約1万6000平方メートルで、概算事業費は約143・3億円を見込む。早ければ市議会の9月定例会で基本構想改定版の議決を得て、2027年度当初予算に基本設計業務の委託費を計上。同年度初めの発注手続き開始を目指す。
 市は21年9月に策定した庁舎整備基本構想に基づき、耐震改修し増築を行う形での庁舎整備事業を進めていた。しかし基本設計の実施に向けて25年度に行った耐震診断で、建物の劣化が想定以上に進行していることが判明。耐震改修での事業実施を断念し、隣地の取得を前提に現在地で建て替える方針に変更した。このほど隣地の大部分を所有する所有者と用地の取得・一部借地について合意に至る見込みとなり、事業実施のめどが立った。
 機能統合の対象は庁舎の近隣に位置する保健医療福祉センター(幸町)とキッズプラザ(同)、市民会館(曙町)の3施設。新庁舎に占める面積は▽庁舎機能=1万0531平方メートル▽保健医療福祉センター=1433平方メートル▽キッズプラザ=763平方メートル▽市民会館=3347平方メートル-を見込む。
 基本構想改定版案では新たな施設配置のモデルプランをいくつか示しているが、全体工期が短くコスト抑制の可能性が高い1棟新築案が有力としている。取得した隣地部分に8~9階建て程度の新庁舎1棟を建てるもので、外構の一部をにぎわい創出や防災広場などに活用できる範囲が大きくなる。1階に総合窓口を設置し、低層階には市民の利用が多い部署と関連部門を配置。上層階には議場や執務部門、市民会館機能などを置く。
 事業手法は基本設計先行型の設計・施工一括(DB)方式を想定している。1棟新築案の場合、新庁舎完成までに約5年を要する見込みで、早ければ32年度初めごろの供用開始となりそうだ。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186886
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2026年8月17日月曜日

回転窓/連休明けの心得

 連休明けの仕事はどうも憂鬱(ゆううつ)になる--。多くの人に思い当たることではないだろうか。どう乗り切るかは人それぞれだが、有効な手だてがあるなら参考にしたい▼総合事務用品メーカーのプラスが、オフィスで働く人を対象に行ったアンケート(2023年)で、お盆休みなど長期休暇の後に「出社したくない」と思うことがある人は全体の8割超に上る。そんな気分を克服するには、「週末に楽しい予定を入れて、それに向けて頑張る」などの回答が寄せられた▼「連休前に面倒な仕事は終わらせておく」も回答の一つ。確かにその通りとうなずくものの、なかなかそうはいかないのが現実だろう。ちなみに「出社したくない」と思うことのない人からは「気持ちの持ちよう」などの意見があった▼少しの気の緩みが事故につながりかねない建設現場で、休み明けは特に注意が必要とされる。日頃から万全の対策を取っていても、意識が散漫になっては安全を守れない▼被災地では休日も復旧作業に当たる人たちがいる。そうした災害現場にも思いを巡らせ、気を緩めないよう意識したい。きょうも安全に一日を終えるために。


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日建協/新副議長らに3人選出

 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、青山敏幸議長)が3、4日に都内で開いた定期大会で、新副議長にシミズユニオンの海老根宜範氏と戸田建設職員組合の小林晃平氏、事務局長に西松建設職員組合の水永賢氏を選出した。
 就任に当たってのコメントは次の通り。
 海老根 宜範氏(えびね・よしのり)2011年明治大学商学部卒、清水建設入社。茨城県出身。
 「建設産業の発展・労働環境の向上を目指して活動に取り組む」
 小林 晃平氏(こばやし・こうへい)17年工学院大学建築学部卒、戸田建設入社。長野県出身。
 「建設産業の魅力向上に向けて労働者の働き方改善に尽力する」
 水永 賢氏(みずなが・けん)1997年亜細亜大学法学部卒、西松建設入社。東京都出身。
 「日建協ビジョンが掲げる『誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業』の実現に向け、加盟組合とともに一歩ずつ着実に歩みを進めていく」。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186851
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凜/国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所・笠井杏奈さん

 ◇今度は自分が誰かの目標に
 大学では農学部に在籍していた。国土交通省を志したきっかけは、説明会で出会った職員の人柄だった。採用担当の先輩が仕事の魅力を熱心に語り、質問にも一つ一つ丁寧に答える姿に心を動かされ、「この人と一緒に働きたい」と思った。入省6年目を迎え、現在は和歌山河川国道事務所で河川工事の発注を担当している。
 入省当初は専門用語もほとんど分からず、“畑違い”の環境に戸惑う日々だったが、「毎日少しずつ成長できるのが楽しい」と、持ち前の前向きさで乗り越えてきた。
 2年目に姫路河川国道事務所で携わった水防業務は、大きな転機になった。国交省が気象庁と連携して行う降雨や水位の予測が避難情報の判断基準となり、多くの人の命を守っていることを知った。「縁の下で住民の命を守り、社会を支える仕事なんだ」と実感し、仕事への誇りはさらに強くなった。
 4年目には、技術系係員として初めて採用活動を担当した。自ら感じた仕事のやりがいを、専攻が土木工学以外の学生にも分かりやすく伝えることを心がけた。「笠井さんのような人と一緒に働きたい」と言ってもらえたことが、何よりうれしかった。
 4月からは現在の職場で働いている。新たに学ぶことは多い。それでも、かつて憧れた先輩のように、「今度は自分が誰かの目標になりたい」と、一歩ずつ成長を続けている。
 (かさい・あんな、国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所工務第一課工務係長)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186865
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全建/地方自治体の首長専決状況/導入59団体、6割突破、兵庫県が新たに制度化

 全国建設業協会(全建、今井雅則会長)の調査によると、議会の承認が必要な工事請負契約の変更について、首長が専決処分できる範囲を定めている地方自治体は59団体となり、都道府県と政令市・県庁所在地の計98団体の60・2%を占めた。7月時点の調査で、22年度の調査開始から初めて全体の6割を超えた。制度を設けていない団体が39団体あり、さらなる普及が課題となっている。
 都道府県では、47団体のうち25団体が首長の専決処分を認めており、前年度から1団体増えた。導入率は53・2%で、初めて半数を上回った。新たに制度を導入したのは兵庫。議決対象となる契約金額5億円以上の工事請負契約で、契約金額の1割以内、変更額が5億円未満の契約を、首長の専決処分で対応できるようにした。
 都道府県の運用を見ると、北海道、山梨、新潟などは「契約金額の1割以内」を基本基準としているほか、神奈川、兵庫は大規模契約を対象に同様の基準を設けている。一方、茨城、栃木、大阪、広島などは「1000万円」「3000万円」「5000万円」などの金額基準を採用している。
 福島、埼玉、熊本、高知では契約金額の変更に加え、一定期間以内の工期延長も専決処分の対象。運用基準は自治体ごとに異なる。東京、千葉、静岡、京都、岡山、福岡、沖縄など22都府県では、専決処分の範囲を定めていない。
 政令指定都市・県庁所在地では34団体が制度を導入しているものの、23年度以降は横ばいで推移している。都道府県と合わせた導入自治体数は、22年度の52団体から59団体へ7団体増え、導入率も53・1%から60・2%へ7・1ポイント上昇した。ただ、全体で39団体が制度を設けていない。迅速な契約、工事の円滑な執行に向け、一層の制度整備が求められる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186867
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エトワール海渡/都内の繊維問屋街に交流拠点、26年秋開業

 アーティストや地域住民、来街者が交わる新たな拠点が、国内有数の繊維問屋街に今秋、グランドオープンする。東京都千代田区の東神田に誕生するのは「アートスペース/偶然はない。」。アパレルやファッション雑貨などを扱う総合卸商社・エトワール海渡(東京都中央区、早川謹之助社長)が所有するビルの一部を活用。かつて商談の場だったフロアをクリエーターや研究機関向けのスタジオへとリノベーションし、新たな創作の拠点として生まれ変わらせる。
 アートスペースの所在地は東神田1の13の3。アパレルや服飾雑貨の卸売店が密集する馬喰町に近接する。敷地面積は833平方メートル。地下2階地上7階建て延べ4813平方メートル規模のビルは1969年に完成した。耐震補強を施し、これまでエトワール海渡の「商品部ビル」として使われてきた。
 交流拠点へと生まれ変わる空間設計は安井建築設計事務所が手掛けた。地下2階にレンタル倉庫を設け、地下1階には演劇やダンスの練習にも利用できるスタジオを配置。地上1階は地域住民が利用できるオープンスペースやワークショップスペース、カフェになる。2階は、かつて商談スペースだった区画を生かし、制作スタジオなどとして貸し出す。
 1階フロアは先行オープンしている。アートプロジェクトの企画・運営を手掛けるコマンドAの中村政人ディレクター・アーティストは「アートにおける新しいエコシステムをつくっていきたい」と、ビルリノベーションに込めた狙いを話す。
 エトワール海渡はアートスペースを拠点に、隣接する馬喰町まで含めたエリア構想「馬喰クラート」を描く。早川社長は「『働く』『暮らす』『探す』『作る』が歩いてつながる、新しい感性を育むまちにしていきたい」と期待を膨らませる。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186862
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東急建設ら3社/測量業務でドローンの空撮画像から3D点群データ生成を自動化

 東急建設ら3社は、ドローンで撮影した画像から3D点群データを生成する一連の作業を自動化した。撮影データをパソコンにダウンロードしたり、解析のために3D化ソフトにアップロードしたりする作業を省略。作業工数を従来比で約50%削減した。
 KDDI、KDDIスマートドローン(東京都千代田区、博野雅文社長)と共同で、ドローンポートと3D点群生成システムを連携した自動3D化機能の実証実験を行った。能登半島地震で被災した能越自動車道穴水道路の復旧工事の測量業務に適用。ドローンの遠隔操縦から空撮データの自動転送、3D点群データの生成までプロセス全体がシームレスに自動連携できるとを確認した。
 KDDIは通信インフラ「スターリンク・ビジネス」を提供し、インターネット通信を確保した。KDDIスマートドローンは、撮影画像の自動転送やデータの自動アップロードのシステム連携を担った。
 ドローンの遠隔運航で空撮した後、撮影した数百枚の画像データをKDDIスマートドローンのクラウドシステムを経由して3D点群生成システムに自動転送。そのまま自動で解析処理も開始した。ドローンの飛行完了後にオペレーターの手作業を介さずに3D点群データが自動で完成した。
 生成した3D点群データはクラウドで一元管理する。データ生成完了後は、現場事務所や本社、支店などの関係者間で共有できる。
 ドローンを使った測量は、撮影した数百枚の画像データをパソコンにダウンロードし、手動で3D化ソフトにアップロードし解析していた。データ転送やアップロードに最大2時間かかっていた。社内で3D点群データが生成できる人材は限られており、各現場への配置は困難だった。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186860
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2026年8月7日金曜日

国交省・塩見英之事務次官が就任あいさつ/ダイナミックに政策展開

 幹部職員の人事が7日に発令された国土交通省で同日午後、新旧事務次官が職員に訓示した。新任の塩見英之事務次官は「政策のマイナーチェンジでは、ほとんど社会に効果が及ばないということが多いのではないか。勇気を持って決断し、ダイナミックに政策を展開したい」と強調した。
 塩見次官は「平成入省の次官の拝命になった。国交省の職員の特徴を私なりに短い言葉で表現すると、『実直、一生懸命、責任感』がぴったり当てはまる」とした上で、「大好きであって、これを守り、発展させて引き継いでいきたい」と力強く話した=写真。
 国交省のCX(組織変革)を進める中での居心地の良さを感じられる職場と一体感を持てる人間関係、公共工事設計労務単価を1年で15%以上引き上げたようなインパクトのある対応とダイナミックな政策の展開、国民や企業に対する分かりやすい説明に横断的に取り組む考えを表明した。当面の課題を26年熊本地震とし、「高い使命感を持って存分に力を発揮していくことが求められる」とした。2027年国際園芸博覧会の成功も挙げ「皆さんと一緒に精いっぱい努力する」と話した。
 勇退した水嶋智前次官は昭和入省の幹部の最後の一人。約40年の間の職員、関係者との出会いに謝意を示し、「仕事を通じて自らの魂を磨き、自らを高めていく。社会に貢献することを自らの喜びと感じることができる、出会った国交省の仲間たちがすべてそういう人たちだった」と振り返った。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186828
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上場ゼネコン大手4社/26年4~6月期決算/3社増収・全社営業増益

 上場ゼネコン大手4社(鹿島、大林組、大成建設、清水建設)の2026年4~6月期連結決算は、期初計画通りの滑り出しとなった。豊富な手持ち工事が売り上げを押し上げ、3社が前年同期比で増収。受注時の採算管理を徹底し、利益率も改善したことで全社が営業増益を確保した。各社は施工体制を維持しながら利益を確保し、27年3月期の業績目標達成を目指す。=3面に連結決算・単体受注高の表
 売上高は3社が増収だった。大林組と清水建設は国内工事が順調に進み、大成建設は国内建築の期初手持ち工事高の増加が寄与した。大林組は買収した米建設会社GCON(アリゾナ州)、大成建設は東洋建設の業績が上乗せされた。一方、鹿島は施工初期段階の案件が多い建築事業の影響で減収だったが、前期の過去最高に続く高水準を維持した。
 本業のもうけを示す営業利益は全社が前期実績を上回った。受注時の採算管理が利益率の改善につながり、鹿島と大林組は国内外の物件売却益も押し上げ要因となった。単体の完成工事総利益(粗利益)も全社が改善。追加設計変更契約の獲得も利益を後押しした。
 業績の先行指標となる単体受注高は、大型工事の受注などで鹿島と大林組が増加した。大成建設と清水建設は前期の大型工事受注の反動で減少。単体繰越工事高は全社が増え、手持ち工事はさらに積み上がった。
 27年3月期の業績予想は、3社が期初予想を据え置いた。鹿島は中東情勢の影響を現時点では限定的とみる一方、先行きの不透明感を考慮し、一定のリスクを織り込んだ予想を維持した。清水建設は清和綜合建物(東京都千代田区、大串桂一郎社長)の持ち分法適用会社化に伴う負ののれん相当額を投資利益に計上し、経常利益と純利益を上方修正した。
 建設需要は旺盛だが、国際情勢や金利動向は業績の下振れ要因となり得る。各社は技術開発で生産性を高めるほか、M&A(企業合併・買収)も活用し施工体制を強化する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186825
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回転窓/世界を引っ張る人に

 熊本の地がまたも震度7の激震に襲われた。猛暑と断水が続き、被災者らは厳しい生活を強いられている。暑さの中での避難生活や復旧活動と、水の確保や供給という二つの問題が同時に顕在化した▼「水の日」の8月1日に都内で開かれた「水未来会議2026」(日本水フォーラム主催)を取材した。水問題に関心を持つ高校生が「水が豊富に使える日本人は、災害などで水の適量が変わった時の知恵を持っていない」と指摘し、はっとさせられた▼この学生はタンザニアの水事情を調べた。限りある水で生活するタンザニア人の姿を踏まえ「水の『ある・なし』ではなく、水を自分事として捉え、どう付き合っていくかが大事だ。相手の当たり前を知り、持続的な支援や水循環の仕組みを考えていきたい」と話した▼当たり前と思い込んでいる常識は、あるコミュニティーで正しくても、別のコミュニティーでは間違っていることがある。違いを乗り越え、活路を見いだそうと意見を交わす学生たちの姿が頼もしかった▼ボーダーを乗り越える人材は今後ますます求められる。日本だけでなく、世界を引っ張る人に育ってほしい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186791
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全建/国交省に27年度税制改正要望/法人税率の軽減措置延長など

 全国建設業協会(全建、今井雅則会長)は5日、2027年度税制改正に関する要望書を国土交通省の楠田幹人不動産・建設経済局長に提出した。中小建設会社の経営の安定や事業継続の支えとなる要望を主体に、法人税率の軽減措置の延長や中小企業経営強化税制の延長などを求めた。檜山典英経営委員会委員長、馬場弘昭税制専門委員会委員長が楠田局長に要望書を手渡した。=2面に要望項目
 全建の会員は地域の中小建設業が主体であることから、地域を含めた建設需要の保持・引き上げに関する要望が中心。中小企業としての経営の安定や事業継続の支えになる税制改正を盛り込んだ。中小法人の法人税率軽減措置は制度の延長に加え、40年以上見直されていない対象所得金額の引き上げと軽減税率のさらなる引き下げを要望した。
 重点項目として「固定資産税の特例措置」と「中小企業経営強化税制」の延長・拡充を挙げた。人手不足への対応や生産性向上、働き方改革、賃上げによる処遇改善が不可欠と指摘。中小建設企業が継続的に賃上げを実施することは経営上容易ではないとし、設備投資を促す税制措置の継続・拡充を求めた。併せて、制度利用に伴う申請手続きや書類作成が大きな負担となっていることから、手続きの簡素化も要望した。
 要望を受け、楠田局長は「建設業の現況を十分理解した。中小企業関連の要望も多いが、建設業は中小企業比率が高く、中小企業がしっかりしないと成立しない構造だと理解している。中小企業庁にも伝えるとともに、必要な対応を図っていく」と応えた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186792
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平和不/東京証券取引所周辺でリノベに注力/平日・休日問わずにぎわうまちに

 東京証券取引所(東京都中央区)を中心とした金融街・兜町が生まれ変わろうとしている。証券取引所ビルのオーナーである平和不動産がリノベーション主体の街づくりを展開。同社が所有する建物で証券会社や銀行が撤退後、低層部の外壁を取り壊し、セットバックすることで滞留空間を創出した。建物内の空きスペースには感度の高い店舗を誘致。平日、休日問わず若者を中心に人を引きつけている。
 リノベの対象エリアは東京証券取引所が位置する中央区日本橋兜町と隣接する日本橋茅場町。改修後はアパレルのセレクトショップやベーカリー、ビストロ、フラワーショップなど洗練された店舗が入り、新たなトレンドの発信地になりつつある。同社は兜町・茅場町ブランドの確立を目指している。
 リノベの一号案件は1923年竣工の第一国立銀行の3代目建物の分館(日本橋兜町3の5)。2020年に「K5」としてリニューアルオープンした。レストランや独創的なデザインのホテルなどが入っている。兜町が変わるきっかけになった物件だ。
 同社の土本清幸社長はK5がオープンする前の兜町の様子を「週末になると誰も歩いていない。銀行のATMも週末は閉まる街だった」と振り返った。足元では「当社が戦略的に誘致した店舗30店への来客者数が月間で8万人を超え、年間で約100万人になった」と、来街者が飛躍的に増えた現状を説明した。
 23年には銀行店舗として使っていた兜町第7平和ビル(日本橋兜町6の7)を大規模改修し、地下1階と地上1階にベーカリーやビストロ、カフェなどが入った。「BANK」の名前で街の新たな拠点に位置付けた。
 K5の北側に位置する「兜町平和ビル」(日本橋兜町3の3)は今年リノベを行った。1972年に竣工したビルで、これまで証券会社が入居していた。タイル造りの外壁は、過去の改修によってパネルで覆われるようになった。今回の改修で1階部分のパネルを撤去。タイルは必要に応じて補修した。レトロさが感じられるとともに、歴史的な価値も静かに伝えている。建物内にはセレクトショップや飲食店が入っている。
 同ビルの改修は東京都の「リノベーション・モデル事業」に採択された。設計・工事費用の一部を都が補助している。土本社長は「歴史ある建物や街並みを守り、生かしながら街を次世代につなぐとともに、新たな価値を生み出す街づくりに取り組む」と述べ、今後もリノベを通じ兜町・茅場町エリアをブラッシュアップする考えを示した。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186798
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横浜市/豊岡町複合施設再整備BTO(鶴見区)/佐藤工業グループに

 横浜市は「(仮称)豊岡町複合施設再整備事業」の一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を6月29日に開札し、189億9606万円(税込み)で佐藤工業が代表の企業グループを落札者に決めた。入札には佐藤工業グループだけが参加した。月内に基本協定を結ぶ。12月議会で承認後、契約する。事業はBTO(建設・移管・運営)方式のPFIを採用。期間は2047年3月31日までの約20年となる。 
 老朽化した豊岡小学校(鶴見区)の建て替えを契機に、図書館や保育園、子育て拠点などと複合化した建物を整備する。
 建設する建物は7階建て延べ1万3362平方メートルの複合棟と、平屋1032平方メートルの体育館棟で構成する。複合棟は1~4階が小学校、5~7階は図書館や保育所、区民の活動場所などとなる。同事業の施設建設完了後に、別事業として敷地内に借地用地を確保し、プールや民間施設を民設民営で整備する予定だ。
 計画地は鶴見区豊岡町27の1。JR京浜東北線鶴見駅から徒歩7分に立地する。敷地面積は西側9658平方メートル、東側534平方メートル。
 落札者のグループ名は「未来を紡ぐ・豊岡グループ」。構成企業は▽佐藤工業横浜営業所=代表企業、建設▽奈良建設=建設▽三洋装備=維持管理▽有隣堂=運営▽プロジェクトブレイン=SPC統括管理▽奥野設計=設計▽パシフィックコンサルタンツ横浜事務所=設計-となっている。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186801
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大林組/CO2固定吸収型コンクリ、福島の中間貯蔵施設工事に適用/調達先も拡充

 大林組は、二酸化炭素(CO2)の固定吸収量が排出量を上回るカーボンネガティブな「クリーンクリートN」を、福島県浪江町の中間貯蔵施設工事に適用した。土木工事の現場打設コンクリートに適用するのは初めて。クリーンクリートNの原料となるCO2吸収・固定化材料の調達先も多様化した。全国展開を見据え調達体制の拡充を進める。
 クリーンクリートNは低炭素型コンクリート「クリーンクリート」に、あらかじめCO2を吸収・固定化した粉体(主に炭酸カルシウムなど)を混和することで、CO2排出量を最大約120%削減可能なCO2固定吸収型コンクリート。特別な設備を必要とせず、通常のコンクリートと同様のプロセスで施工できる。
 同社が施工する「中間貯蔵双葉地区受入分別処理・貯蔵工事」(環境省発注)の仮設建物基礎に、クリーンクリートNを適用した。CO2吸収・固定化材料として、アサヒ飲料が全国に設置する「CO2を食べる自販機」で大気中のCO2を吸収した材料を用いた。
 セメント代替に高炉スラグ微粉末(産業副産物)を75%使い、CO2排出量を低減したクリーンクリートに、細骨材の一部として自販機のCO2吸収材を混和。CO2排出量を実質ゼロ以下にした。
 自販機に飲料を補充する時にCO2吸収材を設置、回収し、輸送に伴う新たなCO2排出を抑制。既存物流網を活用して大林組の建設現場に届ける。CO2の回収から材料化、利用までを地域内で循環させる「地産地消型のCO2資源循環」につなげる。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186796
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2026年8月6日木曜日

回転窓/備えながら願う星

 8月に入って花火大会が多く開かれている。26年熊本地震の被災地では中止になった大会がある一方で、新潟の長岡花火は熊本の被災地の復興も願って打ち上げられた▼大気が不安定な季節であって、今年の東京の隅田川花火大会は光と音の合間に稲光と雷鳴が混じった。主催者がSNSで急な大雨に注意を呼び掛けたが、混雑でスマートフォンがつながりにくく、気象情報をすぐに確認できない場所があった▼大雨になるような天気の急変は『すごすぎる天気の図鑑』(荒木健太郎著、KADOKAWA)にある予兆の説明が分かりやすい▼入道雲(雄大積雲)の頭の雲(頭巾雲)は積乱雲に発達する兆し。濃いすじ雲(巻雲)が広がるなら、その先の積乱雲は限界まで発達している可能性が高い。積乱雲の進む方向を知らせてくれる雲もあるという▼天気予報をこまめに知りたい日は、雨量や川の水位が分かる国土交通省の「川の防災情報」も確認したい。ただ情報を入手できない状況や場所がある。隅田川なら来年は50回目の節目の大会。電子機器に頼り過ぎない備えを考えつつ、満天の星がきらめく夜空になるよう願いたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186730
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国交省/熱中症対策先進事例を周知/都道府県・政令市に、現場作業回避制度など

 国土交通省は、地方自治体が取り組む建設工事の熱中症対策の先進事例を周知する。都道府県レベルでは工事積算時に熱中症対策の経費を計上する取り組みがほぼ定着し、猛暑となる時間帯の現場作業を回避する制度の導入など各団体が独自に展開する施策も目立つ。都道府県・政令市には、今月中旬まで全国を巡回する2026年度上期「ブロック監理課長等会議」(入札契約担当課長会議)で事例を共有する。
 猛暑日を考慮した工期設定は、夏場の厳しい現場環境を背景に対応が広がっている。国交省や総務省が25年6月時点で行った調査によると、都道府県・政令市はほぼ対応済みで、市区町村も22・8%まで対応する団体の割合が増えている。
 国交省がブロック監理課長等会議の前段階で行ったアンケートでは、熱中症対策の経費計上を実施しているのが都道府県47団体中46団体、政令市20団体中19団体に達した。都道府県の約7割に当たる33団体が、建設工事の猛暑対策を市区町村に働き掛けていることも分かった。発注者協議会などの場を活用した説明と働き掛け、市町村の首長や幹部への直接訪問に取り組む県がある。
 自治体独自の熱中症対策として、就業時間を前倒しする「サマータイム導入工事」の実施を推奨する静岡県、高温時間帯の作業を回避する「クールワークタイム制度」を導入する高知県の例がある。群馬県は猛暑日の実績から工期延長可能な日数を自動算出し、契約変更手続きの現場負担を軽減するアプリを導入している。国交省直轄工事と同じように、猛暑期間の現場作業の休工を発注者と協議できることを特記仕様書に明記している団体もある。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186738
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きんでんら3社の蓄電所ファンド/第1号案件に愛知県の春日井蓄電所選定

 きんでんは5日、関西電力、MUFGサステナブルエナジー(東京都千代田区、鈴木洋介代表取締役)と共同運用する蓄電所ファンド「カン-denchiファンド」の初弾案件として、愛知県春日井市内津町で開発する「春日井蓄電所」を選定したと発表した。ファンドが出資するカン-denchiが、運営を担う春日井蓄電所を通じて蓄電所を建設する。敷地面積は約7500平方メートルで、定格出力3・9万キロワット、定格容量8・1万キロワット時。きんでんがEPC(設計・調達・建設)を手がけ、2028年4月の商業運転開始を予定している。
 太陽光や風力など天候の影響を受けやすい再生可能エネルギーの導入拡大で出力抑制が増加している。電力の余剰時に充電し不足時に放電する蓄電所は、再エネの有効活用や安定的な電力需給に貢献できる。
 きんでんは、ファンドを通じて蓄電所事業を推進する。電気設備の設計・施工で培った技術力を生かし、カーボンニュートラル(CN)の実現を目指す。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186728
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JR西日本/大阪城公園駅にデッキ新設/大阪城東部地区へアクセス向上

 JR西日本は、「森之宮1・5期開発」が進められる大阪城東部地区(大阪市城東区)へのアクセス向上を目的に、大阪環状線大阪城公園駅に接続デッキを整備する。2025年9月にオープンした大阪公立大学森之宮キャンパスをはじめ、今後誕生する大阪メトロ森之宮新駅やアリーナ施設など新たな街と駅を結ぶ。現在はJR西日本コンサルタンツで設計を進めており、大鉄工業が施工を予定。28年春ごろの供用開始を目指す。
 デッキはこれまでエリアを東西に分断していた駅東隣の車両所を立体的に横断する。第二寝屋川沿いに大阪メトロが整備する「水辺の歩行者空間」とつなぎ、快適なアクセス動線を確保。駅やデッキを介して西側の大阪城公園と東側の新街区を直結し、回遊性を創出する。
 デッキの全長は約37メートル。2層で構成し、観光名所である大阪城や、車両所を出入りする列車を眺望できる展望エリアを屋上に整備。来訪者に駅での滞在や周辺施設を楽しめるよう店舗も設置する。
 整備に当たり、JR西日本は大阪公立大学の学生らとワークショップを開き、キャンパスの最寄り駅として魅力的なデザインや活用案を聴取。今後、提案があったアイデアを施設に反映させる予定だ。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186740
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2026年8月5日水曜日

回転窓/大切な夏の風物詩

 夏祭りや花火大会のシーズンが到来した。都内では7月25日に隅田川花火大会が開かれ、前年に比べ2万人ほど多い95万人が訪れたという。今週は全国屈指の人気を誇る東北三大祭り(青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、仙台七夕祭り)も予定されている▼夏祭りの起源は、この季節に流行しやすい疫病の退散や災害防止などを願う厄よけの祈りにある。人と地域を結ぶ交流の場としても大切な役割を果たし、各地で長い歴史を紡いできた▼そんな夏の風物詩にも変化が訪れている。年々厳しさを増す暑さや突然の大雨に対応するため、開催時期を春や秋へ見直す動きが相次ぐ。40度を超える酷暑日が続く中、安全を最優先に考えれば、やむを得ない選択なのかもしれない▼今秋には東京湾花火大会が11年ぶりに再開される。以前は8月第2土曜日の開催だったが、天候リスクを考慮して10月4日に変更された。秋の夜空を彩る大輪の花火も、きっと見応えがあるだろう▼今月も西日本を中心に厳しい暑さが続くようだ。お盆休みには家族や友人と出かける人も多いだろう。熱中症対策を万全にしながら、大切なひとときを過ごしたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186707
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新潟建協・福田会長会見/熊本地震被災地支援へ/防衛省と意見交換も準備

 新潟県建設業協会の福田勝之会長は4日に会見し、日刊建設工業新聞など専門紙各社の質問に答えた。会見で福田会長=写真=は、「26年熊本地震」の被災地支援について、準備を進めていると発言。具体の支援内容については、詰めている最中と語った。防衛省との意見交換会開催に向け準備を進めていることも明らかにした。地域建設業については、「地域の社会インフラの整備や維持管理だけでなく、災害対応を通じて、住民の生命を守り、将来世代の安全・安心を確保していくのが使命」と発言。
 その上で、「地域建設業が地域の守り手として社会的役割を果たしていけるよう、公共事業予算の安定的・持続的な確保について、引き続き、あらゆる機会を捉えて国、県などに要望していく」と述べた。
 地域建設業についてはこのほか、「終わりの見えない資材価格の高騰や人件費の上昇などの影響で、経理環境は一段と厳しさを増している」と述べた上で、ただ「全国で大規模災害が頻発しており、防災・減災を支えるという役割を担っているのは地域建設業だ」と発言。
 その上で、「第1次国土強靱化実施中期計画が2026年度から発動し、25年12月には改正建設業法が全面施行され技能者の処遇改善が進展する可能性は大きい。建設業を取り巻く環境は新たな段階を迎えたと認識している」と語った。
 インフラDXの取り組みについては、「ICTの活用により生産性が向上している企業もあるが、ICT建機や測量機器などの設備投資には高額な費用がかかるほか、人に対する研修・教育も必要。こうした課題があるため、ICT活用工事に対応できないところも見受けられる。これらを踏まえて、中小建設業がICT施工に対応可能になるような支援を国に対し要望していく」と述べた。
 外国人材の活用については、「25年10月末時点の新潟県内建設業が雇用する外国人は1828人で、うち会員企業は74人いて、多くを技能労働者が占める」と説明。続けて、「外国人雇用事業所数や労働者数などの動向について情報を収集し、会員に提供していく」と述べた。
 会員企業の現場の週休2日については、「25年度に会員企業を対象に行った調査によると、土日休みの完全週休2日と、変則的だが完全週休2日の形態を取っているところを合わせると71・4%となった。調査開始以来、初めて7割を超えた」と語った。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186701
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大成建設グループ/福島県田村市にゼロウオータービル完成/技術実証センター本運用

 大成建設グループは4日、福島県田村市に整備した次世代技術実証センターの本運用を開始した。中核施設となる「ゼロウオータービル」として、建物内で使用する水を雨水の再利用だけで賄う管理事務所棟が完成した。ゼロウオータービルは自治体庁舎やオフィスビルなどへの展開を目指す。1年前から先行運用している無人自動運転トラックの舗装テストコースは、5台同時の24時間連続走行が可能で、多様な次世代技術の早期実用化につなげる。
 同日、施設を報道陣に公開した。同社の長島一郎専務執行役員技術センター長は「当施設は次世代技術のショールームではなく、社会実装を前提とした『実証フィールド』として構築した」と説明。環境性能とレジリエンスに優れた次世代技術の実証を加速し、国内外への普及を進める。
 次世代技術実証センターは、▽ゼロウオータービルの自然共生型管理棟▽森や半自然草原、湿地で構成するネイチャーフィールド▽舗装テストコース-の3施設で構成する。本運用を始めた自然共生型管理棟はセンター全体を管理する。飲料水を含む建物内で使用する水を雨水で賄い、汚水や雑排水もトイレ洗浄水として循環利用する。水道水は原則使用しない。
 雨水ろ過装置と生活排水の微生物膜浄化処理装置を組み合わせ、効率的な水循環システムを構築した。貯留槽と屋根に設けた集水設備で雨水を30トン貯留。AIを活用し、降雨量などに応じて雨水貯留量をリアルタイムで予測・制御する。
 施設はW造2階建て延べ約580平方メートルの規模。田村市産の一般流通木材を活用し、シザーズアーチ架構を採用することで、約11メートルスパンの木造大空間を確保した。
 同社は、横浜市中区にある横浜支店ビルを改修し、ゼロウオータービルの機能を導入する予定。自治体庁舎への導入も視野に入れ、小規模建築物には全面導入、中・大規模建築物には循環トイレやシャワーなどの一部導入を提案する。木アーチ架構も災害時の応急仮設住宅や地方・郊外型データセンターなどへの展開を見込む。
 同社グループは、埼玉県幸手市の次世代技術研究所で国内初の「ゼロカーボンビル」として整備した管理研究棟とのシナジー(相乗効果)で、持続可能な次世代技術の開発を強化する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186703
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26年熊本地震/政府、道路復旧に予備費206億円/8月末まで断水解消

 政府は4日の閣議で、26年熊本地震の被災地支援として2026年度予算の予備費から242億円の使用を決定した。うち206億円は被災した道路の復旧に充てる。これ以外のインフラも復旧作業が急ピッチで進む。3日に被災地を視察した金子恭之国土交通相は4日の会見で「特に、現地は断水が大きな問題」とし、8月末までに段階的に断水を解消する方針を示した。
 道路復旧関係の予備費は、国道3号など直轄国道の復旧に50億円、西日本高速道路会社が管理する九州自動車道などの復旧に156億円を使用する。路面の段差や亀裂、道路橋の損傷や支承破損の復旧に充てる。これ以外の予備費の使途はプッシュ型の物資支援に24億円、都道府県などが行う救助業務への支援に12億円。
 金子国交相は高速道路の復旧状況について、九州自動車道と南九州道で8月後半に全線で一般車両が通行可能になる見通しを示した。九州道は一部の通行制限を伴う形で復旧する。南九州道の妙見第一橋で発生した複数の橋脚の沈下や隆起に対し、西日本高速道路会社に復旧方法を検討する有識者委員会を4日に設置し、6日に現地調査を実施する。視察した熊本県氷川町の断水は全国からの応援で復旧が進み、導水管や浄水場、送水管の機能がほぼ確保された状況と語った。
 政府は3日、地震による災害を「激甚災害」に指定し、地域を限定しない「本激」とする方針を表明。被災自治体が行う道路や河川、農地などの災害復旧事業費の国庫補助率を引き上げる。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186709
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長尾荒阪地区区画整理(大阪府枚方市)/準備組合が発足/業務代行予定者に鴻池組JV

 大阪府枚方市の中東部、JR学研都市線長尾駅の北側に位置する長尾荒阪地区(約40・7ヘクタール)の土地区画整理準備組合が7月11日に発足した。業務代行予定者には、事業協力者を務めてきた鴻池組・シーアールイーJVを選定。同24日の第1回理事会で寺嶋保彦理事長などが選任された。今後、具体的な土地利用計画の検討準備として基準点測量の実施や土地利用意向確認などの個別協議を進める。
 同地区は第二京阪道路や2027年度以降に開通予定の新名神高速道路にも近く交通利便性の高い地域で、24年1月にまちづくり検討会を設立。長尾駅に近接する長尾駅東地区(約6・2ヘクタール)、同駅北東側の長尾播磨谷地区(約29・8ヘクタール)と一体で、土地区画整理事業の実現に向けた取り組みを進めている。
 土地利用計画図案によると、北側に「産業施設ゾーン」、南側に「次世代複合施設ゾーン」などを設定。既存の福祉施設などに配慮した整備を進める。
 25年時点の事業協力者からの提案によると商業施設や物流施設を誘致する計画で、28年度に工事を開始、完成を34年度と見込んでいた。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186712
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安藤ハザマ、神戸高専/フィジカルAI活用した建機自動化で共同研究

 安藤ハザマと神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)は、AIで機械やロボットを動かす「フィジカルAI」を活用した建設機械の自動化に向け、共同研究を始めた。まずはヒューマノイド(人型)ロボットによる大型油圧ショベルの自動操作の実現を目指す。将来的には他の建機にもフィジカルAIによる自動操作を展開し、建設業の深刻な人手不足への対応につなげる。
 4月から、ヒューマノイドロボットによる建機の自動操作に向けた本格実証に着手した。安藤ハザマは建機の自動化を進めており、神戸高専システム情報工学科・田原研究室は、土工作業シミュレーションを活用した建機自動化AIの開発や、ヒューマノイドロボットを活用した小型電動ショベルの自動化に取り組んでいる。共同研究では、双方の技術と知見を融合する。
 共同研究では、建機自動化におけるフィジカルAIの有効性を検証する。その後は大型油圧ショベル以外の建機への展開や、有人作業のヒューマノイドロボットへの置き換えなど、建設現場でのフィジカルAIの適用拡大を進める。
 建設業界では、労働力不足の解消と生産性向上に向け、フィジカルAIの活用への期待が高まっている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186710
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2026年8月4日火曜日

高専連合会デザコン専門部会/「西川和廣賞」受賞、多くの学生が卒業後に活躍

 全国高等専門学校連合会(高専連合会、清水一道会長)デザコン専門部会が、インフラ長寿命化社会への変革を目指し、地元のインフラを守る名もなき貢献者を顕彰する「西川和廣賞」(人材育成部門)を受賞した。主催は高専インフラメンテナンス人材育成推進機構(西川和廣理事長)。7月30日に都内で表彰式が行われ、西川理事長が高専連合会デザコン専門部会幹事の玉井孝幸氏(米子高専)に表彰のたてを手渡した。=2面に関連記事
 同賞の人材育成部門は、持続的な社会インフラの建設・維持・管理を可能とするための人材育成や市民啓発などの活動を実施した個人または団体に授与する。高専連合会デザコン専門部会は「全国高等専門学校デザインコンペティション構造デザイン部門の23年にわたる開催」で受賞した。
 デザコンは本年度で23回目を迎え、これまでに延べ5000人を超える高専生が全国大会に参加。構造デザイン部門では大会ごとにさまざまな素材や構造条件の下で橋梁模型を作成し、載荷試験とプレゼンテーションにより作品の性能を競う。優秀な作品に国土交通大臣賞や日本建設業連合会会長賞、日刊建設工業新聞社賞などを贈っている。
 主催者からは「デザコンで設計から製作までを体験した多くの学生が卒業後、わが国の橋梁の新設や維持管理のエンジニアとして活躍している」と高い評価を得た。
 米子高専の玉井教授(校長補佐、地域創生テクノセンター長)は「デザコン」の名称について「『デザインコンテスト』ではなく、『デザインコンペティション』の略だ。コンペは1位を目指す競技であり、学生たちには“頂”を目指してほしく、コンペティションにこだわっている」と説明した。
 2026年度は11月7、8日の2日間、北海道函館市の函館サーモン・まるなまホールで開催。主管校は函館高専が務める。玉井教授は学生と教員の交流もあるなど積極的な参加とともに、協賛企業の募集も呼び掛けた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186658
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回転窓/孫に誇れる橋

 橋梁業界を取材していた頃、ある橋梁会社のトップに聞いた話が忘れられない。その人は長大橋建設に携わり、幾多の苦難を乗り越えた。「一番うれしかった瞬間ですか」と尋ねると、少し照れながら「違うよ」と首を振った▼完成した橋を家族と車で渡った時のこと。かわいがっていた孫が「じいじってすごいね」とつぶやいた。その一言に涙が止まらなくなったという。橋づくりに人生を懸けた技術者にとって、それは何よりの勲章だった▼8月4日は「橋の日」。橋は人や物を運ぶだけでなく、地域と地域、人と人をつなぐ。一方で、巨大インフラには事業費や環境への影響などを理由に、厳しい視線が向けられる▼それでも多くの橋梁技術者は口をそろえる。「造らなければ技術は廃る」と。長大橋建設は数十年に一度あるかないかの挑戦だ。設計や施工の知見は現場で磨かれ、技術は次世代へと受け継がれる▼大型事業には賛否がある。だからこそ議論を尽くし、理解を得る努力が欠かせない。挑戦的で夢のあるプロジェクトは若い技術者を育て、やがて孫に誇れる橋を生み出す。その積み重ねが、未来の橋づくりを支える力になるだろう。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186662
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新会長/防衛施設強靱化推進協会・築地功氏、シンクタンク機能担う

 安全保障を取り巻く環境が厳しく、防衛施設の整備や強靱化の担い手が果たす役割は大きい。発足から3年目。設立時16社だった会員は40倍以上に増え、協会の必要性と高い期待を裏付けた。乘京正弘前会長からのバトンを引き継ぎ、2代目の会長として活動をけん引する。
 --就任の抱負を。
 「自衛隊施設強靱化議員連盟や防衛省、業界の力添え、協力をいただいて立ち上がった協会を引き継ぐ。『我が国の平和と安全に貢献』を目的としている協会の陣頭に立つことに誇りを感じる。協会を成長・発展させるのが役割だ。事業を深掘り、充実する延長線上の取り組みに加えて、協会でなければできない事業や情報発信を強化したい。組織が大きくなっている。設立時から徹底しているコンプライアンスに加えて、ガバナンスの強化に努める」
 --設立からを振り返って。
 「6月の理事会時点で会員は675社になった。規模感だけで組織の重要性は語れないが、着実な会員の増加は理念や目的、事業内容に対する業界の理解が進んでいる現れと考えている。防衛省や米軍との意見交換、防衛大臣への要望提出、防衛省との災害協定締結などに取り組んできた。8支部を置き、防衛局などとの意見交換、見学会、講演会も実施した。短期間で立ち上げ運用できたのは、皆さんの尽力あってで感謝したい」
 --防衛施設整備の課題や対応は。
 「5年間で4兆円と見積もられている『施設の強靱化』を円滑に推進するには、協会の特性を生かした事業、例えば各種の認定制度などに取り組む必要がある。問題意識は意見や要望として伝え、防衛省がさまざまな制度改正を実施し、より良い受注・施工環境がタイムリーに提供されることにつながっている。建設業界の状況や市場動向によっては、さらなる見直しを要望するケースもあり引き続き意見を伝える。支部の設置で地域の課題や特有の事業を背景にした個別要望を防衛局などに直接伝える体制が整った。支部の意見交換会を積極的に実施したい」
 --協会の将来像は。
 「防衛施設の整備などに特化した事業者団体としての知見やノウハウを蓄積していく。シンクタンクの役割も担えるよう、設計や施工の専門家集団として課題に対応する。建設事業者の将来像、地域の担い手確保、官民連携の在り方といったマクロの議論にも対応できるようにしたい。政策や施策の理解を深め、問題意識を持って事業に取り組む必要がある。方針を折に触れて伝え、一つ一つの事業を着実に推進する」。
 (6月17日就任)
 (つきじ・いさお)1987年京都大工学部卒、飛島建設入社。2013年土木事業本部受注戦略室部長、16年同土木技術部長、24年4月執行役員技術研究所長兼土木技術部長、同10月同技術戦略担当兼技術研究所長兼土木技術部長、25年4月社長。京都府出身、62歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186644
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26年熊本地震から1週間/建設各社が応急復旧に奔走

 熊本県内で最大震度7の揺れを観測した「26年熊本地震」の発生から4日で1週間を迎える。多くの建設各社では施工中のプロジェクトや協力会社を含む技術者・技能者らに大きな被害が発生していないことを確認。官民の発注者や日本建設業連合会(日建連)など業界団体らと連携し、飲料水など救援物資の輸送や被害確認、応急復旧に奔走している。
 鹿島は、九州支店の建築・土木・管理部門から社員を被災地に派遣。飲料水や衛生用品などの備蓄品も熊本営業所に搬送した。商業施設や教育施設などの安全確認・応急復旧にも対応中。日建連九州支部の災害対応活動に参画し、24時間対応体制で社員を配置する。
 大林組は、工事事務所の宿舎と事務所の一部で停電・断水が発生し、周辺の工事事務所などから支援物資を調達した。九州支店と他の支店から応急危険度判定員らを派遣。九州支店の備蓄飲料水も搬送した。地震の影響によるサプライチェーン(供給網)の乱れが工事に影響していないか精査している。
 大成建設は、顧客や関係機関からの要請に順次対応中。本社と九州支店などの全社連携体制を維持し、さらなる要請に備える。清水建設は、得意先施設の被災状況に応じた調査・復旧対応を順次展開中で、本社からの支援要員の派遣を準備中だ。竹中工務店は、重大危機事象に基づく社内規程に基づき、今後の対応に備えている。
 五洋建設も日建連や日本埋立浚渫協会(埋浚協)らからの要請を踏まえ対応中。戸田建設は、作業所や協力会社と連携し物資輸送などに取り組む。前田建設は、土木事業本部も建築の施工案件を調査し応急復旧に対応。安藤ハザマは、顧客の建物調査や日建連の要請に基づき土木施設の調査に同行。西松建設は、被害の大きかった地域や協力会社に飲料水を提供した。
 道路舗装会社も着々と応急復旧工事に対応している。日本道路は、7月31日から要請を受け応急復旧工事の準備中。要請内容の確認や現地打ち合わせなどを進める。鹿島道路は、緊急対応工事を優先施工中。地震発生翌日に西日本高速道路会社の依頼を受け、高速道路の点検協力や段差補修など緊急補修に対応した。
 建設コンサルタントでは、日本工営がD-Waste.Net(災害廃棄物処理支援ネットワーク)から災害廃棄物処理支援の派遣要請を受け、3日午前時点で本社から2人が対応中。災害廃棄物の仮置き場の現状確認などの作業を実施する可能性がある。エイト日本技術開発は、建設コンサルタンツ協会(建コン協)らからの要請に基づき、橋梁緊急点検に対応する。
 アジア航測やパスコは、被災地の航空写真撮影を実施・公開した。国際航業はSAR衛星データを公表し、地表面の隆起を観測。大日本ダイヤコンサルタントは、橋梁の緊急調査やのり面・トンネルの点検、橋梁復旧設計支援を展開する。オリエンタルコンサルタンツは球磨川に架かる橋梁の緊急点検要請に対応している。
 設備工事会社では、クラフティアの熊本支店管内事業所で一部被害があったが、事業を継続している。日本コムシスはグループ会社の要請を受け、広域支援体制に移行。NTTの指揮の下、6日から14班50人の支援チームを派遣予定。日本電設工業は、熊本県内の鉄道被災箇所で復旧要請があった場合、速やかに対応できるよう九州支店で支援体制を整備している。関電工は、電気設備復旧の応援要請に備える。
 建材メーカーの生産拠点も被害が出ている。熊本県八代市にあるYKKAPの九州製造所は、敷地内の液状化や・建屋、生産設備など被害が発生し、断水も継続中。地震発生直後から生産を停止しており、再開時期は未定という。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186654
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26年熊本地震/九州整備局などが支援活動本格化、球磨川堤防で緊急応急復旧推進

 26年熊本地震の余震が続く中、熊本県内を中心に九州地方整備局などが応急復旧や支援活動に当たっている。3日午前までに同局、他の地方整備局からの応援を含む延べ1390人がテックフォース(緊急災害対策派遣隊)の隊員として被災状況の確認を進めている。国直轄の河川では3水系7河川で被害を確認。特に被害の大きかった球磨川堤防では7月29日から緊急応急復旧工事を進めている。
 国直轄の河川については、発災直後から緊急点検を実施し、球磨川、白川、緑川の3水系7河川で、91カ所で堤防天端のクラックなどの被害が見つかった。このうち球磨川堤防では約250メートルにわたる堤防の沈下や亀裂、はらみ出しなどの被害発生を受け、3カ所で緊急応急復旧工事に着手。今後の台風などに備え、このほかの被災箇所でも早急な対応に向けた準備を進めている。
 九州整備局では八代市内の断水被害を受け、7月31日午後3時から八代港岸壁に所有船2隻を停泊させた給水支援を開始。1日以降は同港に中部地方整備局、三角港に北陸地方整備局からの応援船が到着し、給水支援などに当たっている。
 九州整備局は管内の防災道の駅から防災用コンテナ型トイレを随時、美里町、宇城市、氷川町、八代市の避難所に派遣設置。1日以降には福岡県と、近畿、中国、四国の各地方整備局の管内にある4カ所の防災道の駅から氷川町内に追加派遣された。
 熊本県建設業協会では7月29日午後に前川浩志会長を本部長とする災害対策本部を設置し、八代、宇城の支部を中心に県との災害協定に基づいて会員企業が24時間態勢で県管理の河川、道路の応急対応などに当たっている。
 熊本県は3日午後、第1弾となる被災者向けの応急仮設住宅の建設工事に着手。宇城市で3団地50戸、氷川町で1団地20戸を建設する。県は災害協定に基づき、全国木造建設事業協会に依頼した。
 宇城市には当尾仮設団地(松橋町)10戸、小川仮設団地(小川町)30戸、豊野仮設団地(豊野町)10戸を建設し、いずれもW造平屋を予定する。完成時期は9月下旬を見込む。氷川町にはS造平屋のプレハブで、吉本仮設団地(高塚)20戸を建設。災害協定に基づいてプレハブ建築協会に依頼する。9月上旬の完成を想定している。
 八代市でも建設に向けた調整を進めており、宇城市や氷川町でも被災状況に応じて追加での建設を検討していく考え。


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茨城県河内町/新庁舎基本設計概要案公開、30年5月開庁へ

 茨城県河内町は、新庁舎の基本設計概要案を公開した。建設地は現役場敷地内。建物はRC一部S・W造3階建て延べ2997平方メートルの規模。工事は2期に分け、1期で本体、2期で現庁舎解体と外構を施工する。9月~2028年3月に実施設計をまとめる。同7月~30年3月を1期工事に充て、同5月に開庁する。概算事業費は36・6億円。基本設計は楠山設計・相澤建築設計事務所JVに委託している。
 築50年を過ぎ、建物や設備が老朽化している現庁舎を建て替える。建設地は源清田1183ほか(敷地面積1万1869平方メートル)。用途の指定なし(建ぺい率60%、容積率200%)。
 現庁舎を運用しながら整備する。新庁舎は敷地西側に配置。南側には広場を設ける。東側は駐車場にする。水害時を考慮し、1階の床レベルを周囲の地盤よりも上げ、外周部にはコンクリート壁を立ち上げる。
 1階には多目的スペースや、上部が吹き抜けとなった町民ラウンジを置く。南側広場に面した部分を、休日開放スペースにし、トイレや授乳室を利用できるようにする。3階には議場や、災害対策本部として運用できる会議室を置く。外観は町のシンボルとなるような大きな屋根を設ける。
 実施設計の段階で事業費を精査し、コスト縮減を図る。27年1~3月に先行して北側擁壁、盛り土工事に着手する。開庁後の30年5月~31年3月に2期工事(解体・外構工事)を施工する。


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2026年8月3日月曜日

国交省幹部人事/事務次官に塩見英之氏・4整備局長ら交代、8月7日発令

 国土交通省は8月7日に発令する幹部人事を発表した。退任する水嶋智事務次官の後任として塩見英之国土交通審議官が就任する。廣瀬昌由技監は留任。国交審には黒田昌義官房長、鶴田浩久総合政策局長が新たに就任する。寺田吉道氏は留任。復興庁は8月4日付で山野謙事務次官が退職し、後任に天河宏文統括官が就く。=2面に新任幹部の経歴
 建設業行政を担当する不動産・建設経済局長には須藤明夫内閣官房内閣総務官を起用し、楠田幹人氏は総合政策局長に移る。官房長は石原大物流・自動車局長。内閣官房に出向する中田裕人都市局長の後任に佐々木正士郎国土政策局長が横滑りし、その後任に井崎信也官房審議官(住宅局担当)を充てる。
 内閣官房に出向する林正道水管理・国土保全局長の後任に森本輝中部地方整備局長、内閣府へ出向する宿本尚吾住宅局長の後任に佐々木俊一政策統括官が就く。沓掛敏夫道路局長、安部賢港湾局長は留任する。
 鉄道局長に岡野まさ子官房総括審議官、物流・自動車局長は舟本浩内閣府総合海洋政策推進事務局長、海事局長に足立基成官房審議官(危機管理、海事局、港湾局担当)、航空局長は池光崇官房公共交通政策審議官、北海道局長に富山英範官房審議官(北海道局、道路局担当)、観光庁長官は木村典央観光局次長が就任する。
 地方整備局は同日付で4局長が交代する。東北地方整備局長に小島優官房審議官(技術、水管理・国土保全局担当)、関東地方整備局長は官房付の西澤賢太郎前水管理・国土保全局河川計画課長、中部地方整備局長に西村拓東北地方整備局長、近畿地方整備局長は小林賢太郎官房技術審議官を起用する。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186603
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凛/オリエンタル白石東京支店工事部・田鍋萌果さん/橋がつながる瞬間にやりがい

 橋梁新設の最前線に立ち、現場代理人として指揮を執る。入社してから8カ所目となる石川県の現場には赴任したばかりだ。「周囲の手厚いサポートのおかげで、これまで仕事を嫌だと感じたことは一度もない」。そう言い切る彼女のまなざしには、若手らしからぬ確かな頼もしさが宿っている。
 群馬県の高専で土木を学んだ後、オリエンタル白石に入社。東京支店の工事部に所属し、東日本各地の現場を駆け回ってきた。
 入社の決め手となったのは、高専時代に参加したインターンシップ。1週間にわたり現場で汗を流し、同郷の所長や女性技術者の先輩と言葉を交わす中で、「ここでなら自分らしく働ける」と直感したという。
 入社数年後には、自社の社員が自分一人という現場を任される経験もしたが、「特別、重荷に感じることはなかった」と振り返る。
 今年に入り、初めて現場代理人に就任。「工事係の頃とは異なり、現場全体の調整や資材手配などに奔走している」と責任の重さを肌で感じながらも、それ以上のやりがいを見いだしている。
 これまでの現場経験で、橋がつながる瞬間に幾度も立ち会ってきた。「この仕事でしか味わえない格別な感覚がある」とやりがいを語る。
 「身体を動かし、現場で手を動かす仕事が好き」。そう語る田鍋さんは、オフの日も活動的だ。週末には音楽フェスに足を運ぶなど、オンとオフの切り替えもしなやかに楽しんでいる。
 (たなべ・もえか)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186609
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26年熊本地震/東北大災害科研が速報会開く/前回地震で断層に大応力

 東北大学災害科学国際研究所(越村俊一所長)は7月31日、最大震度7を観測した「26年熊本地震」の速報会をオンラインで開いた。約300人が視聴した。10年前の熊本地震後に断層へ応力が加わり、地震が発生しやすくなっていた範囲で、今回の地震が起きたことが報告された。
 福島洋教授は、16年の地震直後から日奈久断層に大きな応力が加わっており、「地震の発生確率は16年の熊本地震直後に跳ね上がり、その後は低下すると予想されていた。断層にかかる力が依然として高い中で今回の地震が発生した」と説明した。
 同断層帯の南部と雲仙断層帯でさらにひずみが蓄積していることも判明。「ただちに次の大地震が起きるという意味ではない」としながらも、「断層周辺の変化をこれまで以上に注意深く監視する必要がある」と警鐘を鳴らした。南海トラフ地震との関連はなく、阿蘇山の火山活動への影響も小さいとの見解を示した。
 速報会では▽地震発生場と余震活動▽地殻変動観測▽地震動特性▽26年熊本地震における建物被害の初期整理と現状把握▽マルチモーダル被害解析▽文化財レスキュー▽熊本県内医療機関の被災状況と医療対応▽2度目の熊本地震に際して-の8テーマを報告した。
 熊本大学からも研究者2人が参加した。竹内裕希子副学長は、地震発生直後から現在までの対応や交通状況などを説明。「これから長期にわたる復旧・復興に向け、多くの方と連携していきたい」と話した。
 地震発生から3日の開催で、被害の全容が明らかになっていない中、越村所長は「私たちに今できることは、あらゆる方法でデータや情報を収集し、地震のメカニズムや被害状況について研究力を総動員して分析・解明し、成果をできるだけ早く共有することだと考えた」と訴えた。速報会の模様は、東北大災害科学国際研究所のYouTubeチャンネルで公開する予定だ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186608
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ナカノフドー建設/シンガポール現法がチャンギ空港の事務所ビル受注

 ナカノフドー建設のシンガポール現地法人・ナカノシンガポールが「チャンギ空港ターミナル3・事務所ビル新築工事」を受注した。ターミナル3に接続し、共用している地下3階建て駐車場の上部に、6階建ての事務所ビルを新築する。既存施設の運営への影響を最小限に抑えるため、工事は2期に分けて実施する。1期は事務所ビルを建設し、2028年前半の完成を予定。2期はバス乗り場を改修し、同年後半の完成を見込む。
 発注者はチャンギエアポートグループ。設計はDCAアーキテクツが担当した。完成後の建物はS造地下3階(既存)地上6階建て延べ1万5340m2の規模になる。
 昨年11月に創業50周年を迎えたナカノシンガポールは、これまで約280件の建築プロジェクトを手掛けている。ECIなどの実績が評価され、今回の受注につながった。同社の片岡清社長は「安全を最優先に、空港運営や利用者への影響を最小限に抑えながら、プロジェクトを遂行する」とコメントした。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186600
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三菱地所/大手町ゲートビルディング完成/神田と大手町エリアの交流促進

 東京・神田と大手町をつなぐエリアに新たなランドマークが7月31日に誕生した。三菱地所が手がけた延べ8・5万平方メートルの「大手町ゲートビルディング」(東京都千代田区内神田)。日本経済をけん引する大手町と江戸の文化が残る神田の結節点として、経済・文化の交流と循環を後押しする。二つのエリアを隔てる日本橋川に人道橋も整備。「大手町仲通り」と接続し回遊性を高める。
 大手町ゲートビルディングの所在地は千代田区内神田1の1の16(敷地面積5105平方メートル)。地下SRC一部RC・S造、地上S一部柱CFT造地下3階地上26階建て延べ8万5398平方メートルの規模で完成した。既存のビル2棟を1棟に建て替えた。地権者は三菱地所を含めて9者。三菱地所の個人施行で再開発した。設計は三菱地所設計、工事は大成建設、関電工、新菱冷熱工業、斎久工業、日立ビルシステムが担当した。
 ビルの2~4階は農業や食の産業支援施設が入る。8~25階にはオフィスが入居する。基準階面積は2070平方メートル。大企業からスタートアップまで幅広く対応する。
 ビル建設だけでなく、にぎわい創出につながる周辺のインフラを整備したことも特徴だ。ビルの南側を東西に流れる日本橋川に歩行者専用の人道橋「仲通り散歩橋」を架けた。日本橋川を隔てた対岸の大手町エリア内で南北に延びている大手町仲通りと接続。神田エリアとの人の往来を後押しする。
 日本橋川には防災船着き場「鎌倉河岸船着場」も整備した。災害時の防災力強化に貢献する。平時は観光舟運の拠点としての利用も検討する。人道橋と船着き場は今後千代田区が管理する。
 竣工式後の祝賀会で三菱地所の中島篤社長は「事業開始後、新型コロナウイルスや中東情勢などいくつもの困難を乗り越えて完成した。二つのエリアをつなぐというビルの役割を果たしていきたい」と話した。大成建設の相川善郎社長は「計画地は地下鉄丸ノ内線や首都高、日本橋川が近接している。既存施設に支障をきたすことがないよう当社を始め、施工を担った各社の持てる技術を最大限発揮し完成した」と述べ、高い技術力が求められた工事を振り返った。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186596
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鹿島、鹿島道路/現場由来の廃プラ活用し高耐久アスファルト舗装/資源の再利用実現

 鹿島と鹿島道路は7月31日、建設現場で発生する廃プラスチックを再利用した資源循環型の高耐久アスファルト舗装を開発したと発表した。アスファルトに添加する改質材の一部を現場由来の廃プラに置き換え、舗装の耐久性を高める。これにより舗装の更新期間が延びる。鹿島グループ内で資源を再利用するマテリアルリサイクルの構築とともに、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現にも寄与する。
 「サーキュラプラス舗装」は、鹿島道路が保有するアスファルトにプラスチック原料の改質材を添加し舗装の耐久性を大幅に高める技術をベースに開発した。改質材の一部を、鹿島の建設現場で発生した廃プラに置き換え、鹿島道路のアスファルト合材プラントで添加する。
 完成した高耐久アスファルトは、鹿島、鹿島道路それぞれの建設現場でサーキュラプラス舗装として使用する。鹿島がリサイクルで協業してきた中間処理業者各社の協力も得て、鹿島グループ内でのマテリアルリサイクルを実現する。
 鹿島道路の技術開発総合センター(埼玉県久喜市)構内で、現場由来の廃プラが約50%の改質材を添加したサーキュラプラス舗装の試験施工を実施。原料となる建設廃プラのばらつきなどの影響や、動的安定度の測定によるわだち掘れ抵抗性を検証した結果、一般的なアスファルト舗装と比べ耐久性が大幅に向上することを確かめた。
 供用から舗装の補修や更新までの期間が長くなり、更新頻度を抑える。このため、二酸化炭素(CO2)排出量の削減だけでなく、維持管理費を含めたトータルコストの大幅な低減も期待できるという。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=186592
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