国や自治体などが管理する道路構造物を予防保全する取り組みが進む一方で、自治体による修繕の着手が遅れていることが国土交通省の調査で分かった。建設から50年超の橋梁が増える中、早期または緊急の措置が必要な橋梁の数は減っていた。早期または緊急の措置が必要な橋梁のうち、自治体が修繕に着手した割合は79%にとどまっていた。国・自治体の管理道路で2025年度に発生した道路陥没は1万1227件だった。
国交省は、5年に1度の法定点検の結果をまとめる「道路メンテナンス年報(25年度)」を26日に公表した。14年度からの点検の3巡目・2年目の結果を明らかにしている。
18年度末に約13万橋だった建設から50年超の橋梁は、25年度末に約24万橋まで増えた。調査の結果、早期に措置する「III」と、緊急に措置する「II」の判定の合計は、18年度の約6・9万橋が約5・1万橋に減り、予防保全に向けた管理者の対応が進んでいることが裏付けられた。25年度は点検した72万5525橋のうち、III判定は5万0434橋、IIは612橋だった。トンネルは点検した1万1353カ所のうち、IIIは2990カ所、IIは26カ所だった。
19~23年度の2巡目の点検でIIIまたはIIと判定された橋梁で、修繕などに着手した管理者別の割合は国交省91%、高速道路会社79%、自治体69%。完了した割合は国交省52%、高速道路会社52%、自治体45%だった。III・IIの橋梁は、次の点検までに必要な措置を講じることになっているが、5年以上経過しても措置に着手できていない自治体の橋梁が約20%ある。III・II判定のトンネルで修繕などに着手した割合は国交省89%、高速道路会社77%、自治体79%。完了は国交省61%、高速道路会社64%、自治体57%。5年以上経過で措置に着手できていない自治体のトンネルは約10%ある。
国交省が25年度に行った路面下空洞調査の延長は全体の約12%に相当する2788キロメートル。陥没の可能性が高いのが194カ所あり、すべてで修繕などに着手した。年報に陥没の件数を記載したのは初めて。25年度に発生した陥没は直轄国道101件、都道府県管理道路1282件、市町村管理道路9844件。要因は排水施設が多く、都市部は占有物件が起因の陥没が目立った。
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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187151
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