2026年8月31日月曜日

奈良市/クリーンセンター建設/候補地3カ所調査、概算総事業費1000億円超に

 奈良市は27日、新たなごみ処理施設・クリーンセンターの建設候補地で行った調査結果を公表した。調査はパシフィックコンサルタンツに委託して大和田町と北之庄町で行い、概略施設配置の検討や地質調査、交通量調査などを実施。概算事業費の検討では、20年間の維持管理・収集運搬費を含む総事業費はいずれの地点でも1000億円を超える見込みとなった。
 大和田町の候補地(52・4ヘクタール)は平地部と山地部の2種類の地形があり造成費用などが異なるため「大和田町北側」と「同南側」の2カ所を設定し、北之庄町(28・8ヘクタール)と計3カ所で調査した。敷地内に配置する施設は▽1日当たりの処理量190トン(95トン×2炉)の焼却施設▽破砕選別施設(処理量35トン)▽計量棟▽駐車場▽雨水調整池-など。
 地質調査は、大和田町の2カ所では周辺住民から寄せられた自然環境への懸念に配慮して現地調査は行わず、既存資料を用いた評価を実施。地表面下約25メートルに支持層が出現すると推定した。北之庄町ではボーリング調査を行い、地表面下24~30メートル付近と46メートル以深に支持層が出現した。
 交通量調査は各候補地付近の計9交差点で実施し、クリーンセンター開業後でも交差点の容量には余力があるとの評価となった。
 造成工事費や焼却施設建設費、用地取得費などを合わせた概算整備費は▽大和田町北側=527億8050万円▽同南側=532億1086万円▽北之庄町=514億8850万円。維持管理・収集運搬費を含めると総事業費は▽大和田町北側=1110億1488万円▽同南側=1114億4524万円▽北之庄町=1094億0287万円-の算出結果となった。
 留意事項としては、いずれの候補地も液状化対策を想定する必要がある。大和田町ではアクセス道路以外に代替路がないことや、オオタカ繁殖環境保全のための工事中断など、事業期間長期化のリスクがあるとした。
 候補地を巡っては、2025年6月に市の諮問機関「奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会」が大和田町、北之庄町、七条町の3カ所が適地と答申。同12月には「神殿町周辺地域」の自治協議会から候補地検討の提言があったが、その後撤回された。七条町は過去に地元から反対の請願書が提出され、市議会で採択した経緯などを踏まえて、26年3月定例会で同町を除く大和田町、北之庄町の2候補地で調査を行う予算が可決された。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187207
via 日刊建設工業新聞

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