2026年10月21日水曜日

長野県/湯の瀬いとおしき発電所が運転開始/設計・施工は北野建設

 長野県が長野市の湯の瀬ダム直下に建設した「湯の瀬いとおしき発電所」(長野市)が、1日に運転を開始した。水力発電の年間発電量は345キロワット時。約960世帯分の電力が賄える。年間約1500トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減を見込む。設計・施工は北野建設が担当した。
 県は20日に現地で竣工式を開いた。長野県の吉沢正公営企業管理者は「気候変動への対応や脱炭素社会の実現が世界共通の課題となる中で、発電所の完成は新たな一歩となる。県の豊かな水の恵みを生かし、再生可能エネルギーの普及拡大と活力ある地域づくりに取り組んでいく」と述べた。続いて、北野建設の丸山譲執行役員土木事業本部長に感謝状を贈った。
 丸山氏は「発注者の熱意と尽力で実現した意義深い事業だ。これからも安全と品質を第一に、皆さんの期待に応えていきたい」と話した。この後、関係者らによるテープカットとくす玉開披で無事完成を祝った。
 湯の瀬ダムは1級河川・信濃川水系裾花川の上流部にある。堤高18メートルの県営重力式コンクリートダムで、上水道・発電を目的にしている。湯の瀬いとおしき発電所の所在地は入山5057の2。オーストリアの水車メーカー・ゲッパートハイドロが製作したS型チューブラ水車を採用。落差が小さいダムの地形に合わせ、水位や流量が変わっても安定した発電量を確保できるようにした。工事費は約31億円(税込み)。
 建設に当たっては、県内企業が参画する「信州Green電源拡大プロジェクト」のスキームを活用した。参加企業はセイコーエプソン、キッセイ薬品工業、キッツ、KOA、八十二銀行(長野市、樋代章平代表取締役頭取)、ユウワ(長野県小諸市、渡辺稔代表取締役)の6社。各社が県内の水力発電所で生み出された電力を購入し、購入費用の一部を水力発電所の建設と、中部電力二股水力発電所(北安曇郡白馬村)の改修に充てる。
 日本生活協同組合連合会(日本生協連)らが出資し設立した電気事業会社の地球クラブ(東京都渋谷区、朝比奈まゆ子社長)と売電契約を締結。県内のコープ店舗や組合員に電力を供給し、再エネ電力の地消地産につなげる。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188581
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回転窓/流鏑馬の魅力

 疾走する馬上から的に弓を射る。伝統武芸の流鏑馬(やぶさめ)が近所で開催されると知り、出かけてみた。開始まで1時間以上もあるというのに、会場は既に黒山の人だかり。小欄も自然と気分が高まった▼流鏑馬の歴史は平安時代にさかのぼる。当時は貴族の宮中儀礼として行われていたが、鎌倉時代になると、武士の鍛錬としての性格が強まった。射手は250メートルの馬場を全速力で駆けながら、三つの的に矢を射る▼会場には、落ち着いた表情で出番を待つ馬もいれば、興奮して頭を大きく動かす馬もいる。どことなく人間に似ている。係員の合図で馬場に入った馬が、ついに走り出した▼やや前傾姿勢の射手は、素早く弓を引き、ひし形の的に矢を放つ。的を射抜けなくとも、その姿はりりしい。走り終えた馬も、やり切ったかのような表情を浮かべている。心の中で「お疲れさま」と声を掛けた▼的に命中した瞬間、観覧席から歓声が上がり、会場全体に一体感が生まれた。長い歴史の中で培われた伝統や様式美に加え、ほかにも魅力があると感じた。過ごしやすくなったこの時期、流鏑馬を見に足を延ばすのも悪くない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188584
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産構審有識者委員会/仮想空間の意匠/現行制度で保護の在り方検討、ガイド作成へ

 産業構造審議会(産構審、経済産業相の諮問機関)の意匠制度に関する有識者委員会は20日、仮想空間やAI技術に対する制度の在り方について議論した。仮想空間のデザイン(意匠)について、法改正せずに現行の意匠制度の保護の枠組みで画像を保護する措置を検討する方針を確認した。制度の利用者やクリエイター向けに考えを整理したガイドを作成することを決めた。建築デザインを含めたAIによる自律デザインの保護について引き続き調査と検討を行う。
 意匠制度小委員会が会合を開いた。仮想空間のデザインを巡っては、画像として表現される保護の対象を物品や建築物に限定せず、空間やアバターなども含めた上で、画像の用途や機能に着目して類似しているかの類否判断を行う方向としてきた。有識者意見などを踏まえ、これまでの検討成果となる原案を一部修正し、保護の対象をこれまでの「仮想物品等の形状等を表した画像」から、「仮想オブジェクトの形状等を表した画像」とし、画像と関連機器との関係性も考慮する方向に修正する。仮想空間上のサービスを利用する現実空間の利用者に対して、仮想オブジェクトがどういった役割を果たしているかなどにも着目する。
 今後は法改正を伴わない現行の意匠制度の下で画像の保護の考え方を検討していく。修正案は、保護の対象になる仮想オブジェクトの形状等を表した画像の事例に、インテリアのシミュレーションサービスの中で、仮想空間に任意に配置できるソファの形状を表した画像を挙げた。現行意匠制度に基づく操作画像、表示画像に該当するのが理由だという。そうした画像の保護の可能性や権利化の手法は、制度の利用者やクリエイターの理解が十分に進んでいないため、考え方や事例をまとめたガイドを作成し、明確な情報を提供する。
 生成AIの自律デザインについては、保護の在り方についての国内外の関心が高いながら、意匠法からの保護としては「必要がない」「保護せざるを得ない」「困難」などさまざまな意見がある。業界ごとに意見も異なるとされる。対応の方針を約1年半で転換した国もある。小委員会では、AI技術の水準、自律デザインの先行き、諸外国の最新の検討状況を注視しながら、引き続き意匠制度の在り方を調査、検討していく。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188588
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GMOインターネット/北海道石狩市でDC整備/サーバー調達費含め261億円投資

 GMOインターネットグループでインターネットインフラ事業を手掛けるGMOインターネットが北海道石狩市でデータセンター(DC)を整備する。米エヌビディアから調達するGPU(画像処理装置)搭載サーバーを含め総額261億円を投資する。GMOインターネットは石狩市が主導する「石狩データセンターコンソーシアム」に参画。高性能GPUクラウドサービスの拡大に向け、新拠点を整備する方針を示していた。
 GMOインターネットが19日にエヌビディアからの固定資産取得を発表した。最新のDCに対応するGPUサーバーを最大116台購入する。2027年8月から順次、新設するDCに導入する。
 コンソーシアムは石狩市が主体となり7月に設立した。石狩湾新港地域でのDC建設を誘致する。同地域は石狩市と隣接する北海道小樽市にまたがる総面積3000ヘクタールの工業・流通団地。DCが地域と一体となって地域経済を盛り上げ、相互の持続的な成長を目指している。
 GMOインターネットは9月、コンソーシアムに参画した。東急不動産やDCの運用を手掛けるブロードバンドタワーなども参加している。7日にはGMOインターネット、東急不動産、ブロードバンドタワーが、石狩湾新港地域にある再生可能エネルギー100%のDCで、高性能GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」の新拠点を整備すると発表していた。
 再エネ100%のDC「石狩再エネデータセンター第1号」の建設と再エネ電力供給は東急不動産グループが担当した。建設地は石狩市新港中央1の722の1(地名地番)で、延べ1万0065平方メートル、受電容量は1・5万キロボルトアンペアの規模。3月に竣工し8月にサービスを始めた。
 ブロードバンドタワーは石狩再エネデータセンター第1号内の一部を借り受けて造ったDC拠点「石狩新港サイト」を運営している。GMOインターネットが今後開設するDCは、同サイトのデータホールの一部を利用。「GMO GPUクラウド」を提供する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188589
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滋賀県/県庁舎在り方検討懇話会開く/4案を比較、4・3万平米の新棟建設が有効

 滋賀県は、老朽化などに伴い再整備を検討している県庁舎について、現在の東館を解体、新館・新新館を減築し、約4万3200平方メートルの新棟を新たに建設する建物配置案が最も有効と評価した。19日に「県庁舎等のあり方検討懇話会」の第5回会合を県庁で開き、庁舎機能や地方合同庁舎の在り方などについて意見を交わした。配置案では、現庁舎の改修や新棟建設など4案で比較検討した結果を報告。各案の整備期間は11~13年、物価上昇を加味した概算工事費は632億~885億円と試算した。
 県は施設・設備の経年劣化や動線の複雑さなどの課題解決に向け、庁舎全体を取り巻く状況を踏まえた今後の将来像について検討を進めている。国の登録有形文化財に登録されている本館(大津市京町)は全館保存、その他のエリアは新棟の整備などを視野に整備の方向性を検討している。庁舎機能の規模は総延べ約5万5000~6万6000平方メートルを想定。
 建物の配置では、「現庁舎のすべての建物を改修して継続利用するA案」「新新館・東館を改修して継続利用し、延べ約2万8800平方メートルの新棟を1棟整備するB案」「新新館を減築・改修、東館を解体し、延べ約3万7800平方メートルと同5400平方メートルの2棟を整備するC案」「C案を集約し、延べ約4万3200平方メートルの新棟を1棟整備するD案」の4案を提示。物価上昇(3%)を考慮して試算した概算工事費は、A案が632億円、B案が779億円、C案が885億円、D案が868億円。危機管理体制やライフ・サイクル・コスト、動線の最適化などの観点から検討した結果、D案が「課題解消に効果的かつコンセプトに最も沿っている」と評価した。
 現在の庁舎は▽本館▽北新館▽新館▽東館▽新新館▽危機管理センター-などで構成し、規模は総延べ5万1696平方メートル。
 庁舎の現状・課題や必要機能、規模の調査を行う基礎調査業務は山下設計・三菱UFJリサーチ&コンサルティングJVが担当。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188591
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応用地質/冠水検知・通知センサーが効果発揮/千葉豪雨被災自治体でも安定稼働

 応用地質が開発した冠水監視センサーの「冠すいっち」が、道路や河川の危機管理で導入効果を発揮している。河川水位の上昇や下降を遠隔で常時監視し、道路アンダーパスの早期規制判断などを支援する。8月中旬に千葉県で発生した豪雨災害では、市川市内に設置されたセンサーが正常に稼働した。アンダーパスで自動車が水没した事故も相次いだ中、迅速に危険情報を発信し、ソフト面から防災・減災に貢献する。
 冠すいっちは、水位を監視する多点設置型IoTセンサー。ため池や河川、排水溝などに設置できる。
 通信部とセンサーをケーブルで接続する構造で、通信部1台にセンサーを3台まで接続できる。センサーに取り付けた浮きが事前に設定した水位を超えると、通信部からLTE回線に接続し、自治体などの管理者にメールで通知する。浮きは増水、越水ラインなど、複数位置に設置可能で、用途に合わせて調整できる。
 少ない電力で長距離通信ができる無線通信技術も採用。電源工事が不要な大容量のバッテリーを搭載し、最大で5年稼働する。コストも従来の水位計に比べ安価に抑える。
 同社計測システム事業部サービス開発部の中野大介部長は「インフラ管理者は、冠水が起きやすい場所は把握していることが多い。ただハードの整備には時間も費用も掛かる」と開発の経緯を説明する。
 同社はセンサーを活用した水害被害の防止・軽減に向け、2020年から順次冠すいっちなどの提供を開始。今月初旬時点で約200台が稼働している。
 8月の豪雨で大規模な冠水が発生した市川市。21年から13カ所の道路脇にセンサーを設置し、冠水の恐れがある地点の監視を実施している。
 同市道路交通部道路安全課の担当者は「水が引いた際の交通規制解除の目安にもなる」と導入効果を語った。さらに「これまでは現場に行かないと、浸水の度合いが分からなかった。センサーがあると、客観的数値でおおよその状況をつかめる。限られた数の職員が優先して向かうべき場所の検討ができる」と話す。
 センサーの設置で「これまで正確にデータを取ることが難しかった浸水継続時間を記録できる」(中野部長)。履歴はウェブ上で稼働するシステムで管理し、蓄積する。「雨量に対する排水能力の限界値を読み取ることも可能だ。ハード整備の検討にも役立つ」(同)と見る。同社が展開する他のセンサーとも組み合わせ、被災後の施策検討の参考にしてもらう考えだ。
 同社は今後、各地での実績を生かし、浸水想定図作成などのコンサルティング業務と、センサーの導入・設置支援をワンストップで提案していく。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188576
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2026年10月20日火曜日

回転窓/ゆがんでいるのは地図だけか

 「地球は丸い」。誰もが当然のように思っているだろう。ところが、その地球を平面に描くと、どうしても「ゆがみ」が生まれてしまう▼9月4日の国連総会で、各国の実際の面積をより正確に反映する世界地図の利用を促す決議が採択された。背景にあるのは、長く使われてきたメルカトル図法への問題意識だ。赤道から離れるほど陸地が大きく描かれ、欧州や北米は実際より大きく見える。アフリカはグリーンランドと同程度に描かれるが、実際の面積は約14倍もある▼球体を平面にすれば、何かが犠牲になる。形を正しく描けば面積がゆがみ、面積を正しく描けば形が変わる。何を優先するかによって、同じ世界の見え方も変わってくる▼私たちもまた、目に映るものをそのまま見ているとは限らない。自分に都合のいい事実はより大きく、都合の悪い事実はより小さく扱う。目の前の一部分だけを見て、全体を理解したつもりになることもある▼地図が世界のすべてを正確には映せないように、私たちの認識にも限界がある。いま目に映っている世界は、果たして本当の姿なのか。それとも、自分に都合よく描いた世界なのか。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188548
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武蔵野大学/高校生空間デザインアイデアコンペ/最優秀に近藤康介さん

 武蔵野大学工学部建築デザイン学科は、東京都西東京市のキャンパスで「第3回高校生空間デザインアイデアコンペ~建築で描く、みんなと私がつながる場所。~」を開催した。西東京・三鷹・吉祥寺エリアの実際にある敷地を高校生が選び、空間デザインを提案した。提案では独学で模型や図面を作り発表。コンペは建築への興味を高めてもらうのが目的。同学科を受験する参加者も多いという。
 2次審査を9月27日に実施し、27作品から最優秀賞1作品と特別賞(西東京市長賞)1作品、優秀賞8作品を決定した。審査員は建築デザイン学科の専任教員や西東京市の職員が務めた。
 生徒らは自身で選んだ敷地周辺の課題を調べ、特色に合わせた施設を提案。2次審査は建築模型や図面、スケッチなどを使い、制限時間5分でプレゼンテーションした。審査後、武蔵野大工学部建築学科伊藤泰彦教授は「地域が抱える課題を発見する経験が大学に入り学んでいく上で重要になる」と総評した。
 最優秀賞は近藤康介さん(武蔵野大学高校3年生)の「Ikoee House」を選んだ。図書館やキッズルームがあり、多世代が楽しんで学べる施設を提案。熱中症対策、災害時の避難所として活用できる建物を考えた。敷地は西東京いこいの森公園内の原っぱ広場を選んだ。
 建築分野への進学を志望する近藤さんは「これから専門的な事を学んで、今よりさらに充実した設計や模型を作りたい」と話した。受賞作品は24~26日に開催する「西東京市文化祭『作品展』」で展示する。


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帝国データバンク/情報漏えい発生16%/対応強化へ中小企業は費用と人材課題

 帝国データバンクがまとめた情報漏えいに関する企業調査によると、可能性のある事案を含めて情報漏えいが発生した企業が16・2%になったことが分かった。直近1年以内の発生は5・5%。大企業の約30%が経験していた。「分からない」という企業が14・8%あった。対応に関して中小企業からは、課題に費用や人材が挙がった。
 9~14日にインターネットで回答を求め、1328社が回答した。
 人為ミスやサイバー攻撃などを含めた情報漏えいの事案は、「発生したことがある」と回答した企業の場合、1カ月以内、3カ月以内、半年以内、1年以内とも割合が1%台だった。1年以上前は10・7%。
 情報漏えいについては「メールの送信先を誤った」という人為ミスが、建設、中小企業、3カ月以内に発生した企業から複数あった。他社の担当者を装ったメールを受信した際に、緊急と思い込み、電話確認せず情報を送付した企業があった。中小企業からはサイバー攻撃を外部から受けた痕跡があっても、「(対策として)大したことはできていないのが実情」という意見があった。
 情報漏えいが「全く発生したことがない」は69・1%。防止のための教育、投資を行っている企業がある一方、「どのように対策を取るべきか分からない」という不安感を示す企業があった。情報漏えいの有無が「分からない」とした企業からは「専門家がいないため、情報漏えいがあったのか、なかったのか分からない」という回答が複数あり、実態の把握と社内管理が課題になっていることが浮き彫りになった。
 大企業のサプライチェーン(供給網)を構成している企業にセキュリティー対策の強化が求められている中で、費用や人材の制約が課題になっていた。調査結果を踏まえ、情報流出の防止対策にとどまらず、発生した場合の把握と漏えいを見逃さない仕組みの構築が「企業の信用を守る上で一層重要」と指摘している。


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西武HD/軽井沢プリンスホテルリニューアル/名称はヴィラプリンス軽井沢

 西武ホールディングス(HD)は、軽井沢プリンスホテル(長野県軽井沢町)のリニューアルで、改修後のホテル名を「ヴィラプリンス軽井沢」に決めた。約290億円を投資し、イーストエリアとウエストエリアのコテージをより高級感ある「ヴィラ」に造り替える。建築家の坂茂氏が設計を手掛け、西武建設が施工。初弾プロジェクトの「ヴィラプリンス軽井沢 東の杜」は2027年7月30日のオープンを予定している。
 ヴィラプリンス軽井沢は国内外の富裕層をターゲットに、温泉やスキーといったアクティビティを楽しむだけでなく、愛犬と共に軽井沢の自然を満喫してもらう。既存の樹木を生かし、ヴィラごとの距離を持たせた配置。19日に都内で開いたリニューアル説明会で、坂氏は「過ごしてみると、実際の広さの3倍、4倍に感じられると思う。元々の土地や建物の価値を生かすことに重きを置いている西武HDと共に取り組んだからこそ、できた設計だ」と話した。
 西武HDの後藤高志会長は「ヴィラプリンス軽井沢を世界に選ばれるリゾートにしたい。HDの原点である軽井沢の自然や魅力を、この地から未来に伝えていく」と述べた。
 東の杜は、新築でドッグラン付きの「ドッグヴィラ」(22棟)、プライベートガーデンを設けた「フォレストヴィラ」(9棟)、既存コテージを増改築しスキー板を履いたままゲレンデに出られるようにした「スノーヴィラ」(10棟)で構成している。東の杜に続き、「中の径」「西の峯」「天の庭」を28年春以降に開業していく。運営は西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区、金田佳季社長)が担う。


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安藤ハザマら/山岳トンネルでの次世代通信実証/大容量データ伝送に成功

 安藤ハザマらは、山岳トンネル坑内の遠隔施工管理に関する新たな技術実証に成功した。NTTグループの次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」を活用。岐阜県白川村の現場で、約1000キロ離れた距離からの遠隔検査を想定。坑内に設置したカメラ15台の映像を伝送し、幅0・2ミリのひび割れを遠隔で発見可能であると確認した。2027年度以降、実運用に向けた段階的な検証に着手する。
 NTT、富士通グループでネットワーク事業を展開する1FINITY(川崎市中原区、森林正彰社長)と共同実施。4車線化を進める東海北陸自動車道椿原トンネルの掘削現場(発注者=中日本高速道路)で3月に行った。粉じんや湧水、振動が発生するトンネル坑内環境で大容量の通信を円滑に可能であるかを確かめた。
 延長1500メートルの坑内に、延長1100メートルの光ファイバーケーブルを敷設。切羽から100メートルの間隔で6台の光伝送装置を置いた。現場事務所を1000キロ離れた場所に見立て、大容量・高速の次世代型通信網「IOWN APN」への接続による伝送の実現性を検証した。
 4K映像と音声を伝送し、坑内にある幅0・2ミリのひび割れを遠隔から確認。ひび割れは凹凸のある壁面画像を学習させたAIの画像解析による検出に成功した。人の目視による検査時の見落としリスクを低減し、早期の異常検知が可能であると分かった。
 光通信ネットワークの区間での遅延は問題ない値であった。24時間以上の連続稼働でも大きな問題なく作動を続けた。複数箇所の同時映像監視と大容量データ伝送の両立も検証。8Kカメラ15台分の監視映像と併せ、約20ギガバイトの3D計測データを坑内から事務所まで1分程度で伝送することにも成功した。
 山岳トンネルの遠隔施工管理の実現には、高精細な映像や大量の3Dデータをリアルタイムで安定的に送ることが課題となっている。今回の実証結果を受け、複数のトンネル現場、遠隔オフィスでの試行を展開。27年度以降は実環境での有効性の検証にも乗り出す。


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2026年10月19日月曜日

凜/関電工DX推進部副長(DX推進担当)・塚野祐香さん

 ◇後輩に同じ働き方をさせたくない
 電気設備工事の現場に寄り添ったDXの実現に向け、システム開発に従事する。施工管理の経験を生かし、「現場の困り事をどう効率化しようか」と常に考えている。今夏に導入した見積もりの自動概算システムの開発では、チームの中心的な役割を担った。
 座右の銘は「面白いことを見つける」。IT企業との協業では、「仕事の進め方や場の仕切り方がまったく違う。自分の引き出しが増えた」と喜ぶ。施工管理は職人と材料をつなぎ、システム開発は人と情報をつなぐ仕事。そこに共通点を見いだしている。
 理数系科目が得意で工業大学に進学。「人と関わりながら、ものづくりができる仕事がしたい」と2007年に関電工に入社した。
 当時、現場にはまだ女性技術者が少なかった。ある改修工事では、建物を稼働させながら設備を更新するため、夜間や休日の作業が中心だった。「挑戦させてもらえて良い経験だった」と感謝する。ただ、仕事と育児の両立には難しさも感じていた。「育児と仕事を両立できたかと問われると難しい。家族の協力があって続けられたが、この働き方を後輩にはしてほしくない」と振り返る。
 その後はダイバーシティ推進チームのメンバーになり、より良い働き方を会社に提案してきた。「もっと働き方の選択肢が増えれば、建設業界はもっと良く変わっていく」と信じている。
 (つかの・ゆか)


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回転窓/地元の名産に思いを込めて

 毎年秋を迎えると、千葉県に住む友人からの頂き物を楽しみにしている。豪雨災害で収穫に影響が出ているようだが、先日、家に届いた落花生「おおまさり」(品種名)は今年も見事な出来栄えだ▼千葉名産・落花生の中でも堂々たる風格を持つ。大きさは一般的な品種と比べて約2倍。ゆでると実はやわらかく、甘くて食味がいい。落花生を好きな方は一度食べればきっとファンになるだろう▼極めて大粒で収穫量が多く、おいしい落花生を。こうした品種の育成に県農林総合研究センターが1993年度から取り組み、14年かけて品種登録の出願にこぎ着けた。2009年から一般栽培されている(県ホームページ「教えてちばの恵み」から)▼落花生の生産量で全国1位を誇る千葉県。1876年に栽培が始まり、今年は150周年の節目に当たる。これを記念し、県内では企画展なども開かれている▼友人が社長を務める建設会社は、豪雨災害の復旧工事に携わる。自分の住まいも浸水被害に見舞われた。被災地の復興を応援してほしい--。大変な状況にもかかわらず特産品を贈ってくれた彼の、そんな思いが伝わってくる。


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大阪府箕面市/新市立病院整備/分離ECI採用、12月上旬に事業者選定プロポ公告

 大阪府箕面市は、新船場北公園跡地で計画している「新市立病院整備事業」で、12月上旬にECI事業者(施工予定者)を決める公募型プロポーザルを公告する。建築工事と設備工事を分離して発注する「分離ECI方式」を採用。参加資格書類を同中旬ごろまで受け付け、プレゼンテーション審査などを経て2027年5月中旬ごろに事業者を決定する。病院棟の規模はS造9階建て延べ約3万8900平方で病床数は390床を想定。28年度の着工と31年度中の開院を目指す。
 発注方針書によると、参加できるのはいずれも単体または2~3者JV。単体とJV代表者は11年度以降に延べ1万5000平方メートル以上の一般病床がある病院(免震構造)の新築または増築工事の施工実績があること。建築工事の単体とJV代表者は建築一式の総合評定値が1700点以上、設備工事は管工事、電気工事の総合評定値が単体またはJVとして1600点以上であることなど。技術協力(実施設計)期間は28年7月まで。工期は同8月から31年8月まで。
 現在の市立病院(萱野5)をCOM1号館と隣接する新船場北公園の跡地(船場東1、約1・5ヘクタール)に移転新築する。基本設計によると規模は病院棟がS造9階建て延べ約3万8900平方メートル、立体駐車場棟はSRC造地下1階地上4階建て延べ約9970平方メートル。
 診療科目は呼吸器・免疫内科や放射線治療科などを新設し計30科、病床数は390床(高度急性期・急性期)で全室個室とする。1階は救急・放射線、2階は手術・HCU(高度治療室)、3階は外来・検査、4階は総合受付・患者支援センター、5~9階は病棟とする。駐車場は約250台確保。8月時点での概算事業費は、建設費約517億円(税込み、以下同)、医療機器整備費約71億円、設計・工事監理費約18億円の計約606億円。
 指定管理者は医療法人協和会、基本計画策定支援業務はシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング、CM(コンストラクションマネジメント)業務はプラスPMが担当した。基本・実施設計は安井建築設計事務所が担当している。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188504
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台風25号/印旛沼・船形干拓堤防緊急復旧が完了/西澤関東整備局長らが現場確認

 台風25号の影響で堤防が決壊した印旛沼(千葉県)で、最も被害が大きかった船形干拓地先の緊急復旧工事が15日に完了した。国土交通省関東地方整備局と水資源機構、千葉県で結成した「チーム印旛沼」が、破堤箇所をふさいだ上で鋼矢板を打設して補強する二重締め切り工を実施した。16日に西澤賢太郎関東整備局長と水資源機構の岡村次郎理事長、熊谷俊人千葉県知事が現地を訪れ、施工状況を確認した。
 3人は現場を視察した後、テックフォース(緊急災害対策派遣隊)をはじめとする関東整備局の担当者のほか、水資源機構や県の報告を受けた。西澤局長は「役割分担しながら連携できたことが、スピード感を持った施工につながった」、岡村理事長は「利水関係者や周辺市町の協力に感謝する」と述べた。熊谷知事は「(発災から)3週間という早さで施工いただき感謝する。これから、有識者とともに破堤メカニズムの解明に取り組んでいく」と話した。
 鋼矢板の延長は約120メートル。関東整備局は工事監督や技術支援、緊急排水オペレーションを実施。水機構は印旛、大和田の両機場で排水ポンプを稼働させて水位を低下させ、復旧工事を支援した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188498
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清水建設/米スタートアップと現場向け人型AIロボット開発/作業代替を促進

 清水建設は、建設現場の作業に対応したAI搭載ヒューマノイド(人型ロボット)の開発で、米スタートアップと連携する。建設業向けロボットの本体や制御システム、ソフトウエアを開発しているノーブルマシーンズ(カリフォルニア州、ウェイ・ディン最高経営責任者〈CEO〉)に出資。AIで機械やロボットを動かすフィジカルAIの技術で、人手に頼ってきた現場作業の支援・代替につなげる。
 年内は現場の移動、巡回といった基本動作の検証に取り組む。2027年春以降は実現場での具体的な作業検証にも着手する考えだ。同社は24年5月の設立。連携を機に清水建設は出資を完了した。
 ノーブルマシーンズは身体的負担が大きく、危険な作業の支援・代替ができるよう、建設現場に特化したAIやロボットを開発。清水建設の持つ現場の知見、ノウハウを反映させ、実用性を高める。同社のBIM/CIMデータを活用した模擬的な現場、実現場など、さまざまな検証が可能。建設用途に適したスピード感のある開発・改良が進むとしている。
 年内は現場を再現した仮想空間での歩行シミュレーションを実施。資機材の運搬などの動作検証を進める。27年春以降は施工現場を含め、実機を用いた作業検証に取りかかる。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188500
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2026年10月16日金曜日

回転窓/今治の新たな風景

 健康増進を目的に歩く習慣が付いた一方、自転車に乗ることがめっきりなくなった。この機会に20代の頃から乗り続けた愛車を処分。だが安全のためにと家族から贈られたヘルメットは踏ん切りがつかず、まだ手元にある▼自転車用ヘルメットも耐用年数があり、3年程度が買い替えの目安だそうだ。愛媛県今治市が着用の促進とともに、安全な使用と適切な時期の買い替え、資源循環を一体で進めている▼今治市サイクルシティ推進協議会や乃村工芸社らが連携し「IMABARI REHELM(リヘルム)プロジェクト」を展開。使わなくなったヘルメットを再生素材に変え、イスやテーブルなどの家具にアップサイクルしようと取り組んでいる▼25日にはサイクリングの聖地として知られる「瀬戸内しまなみ海道」を舞台に、世界のサイクリストが集う国際大会「サイクリングしまなみ」が開かれ、同協議会らがプロジェクトを発信。来年3月には家具を市内に設置するという▼今治市はしまなみ海道の四国側の起点で自転車が地域に根付く。ヘルメットがまちで触れ使える家具に生まれ変わり、今治の風景になる日を待ちたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188472
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新社長/フジテック・市村雄二氏/世界水準の利益率確保を

 世界レベルの大手昇降機メーカーと同等の利益率確保を目標に掲げた。先行する企業に学びながらオペレーティングモデルを迅速に変革。研究開発への投資も増やし、顧客の期待を超えるイノベーションを創出する。ビジネス環境や顧客の要求に素早く対応する“ハイベロシティ企業”を目指す。
 --就任から約4カ月が経過した。
 「日本の製造業はポテンシャルが高い一方で、テクノロジーを使い切れていないと感じている。グローバル市場での地位確保にも苦戦している。当社もポテンシャルは高いが、生かし切れていないところがある。グローバル・エクセレント・カンパニーへの成長を目指したい」
 --今後のかじ取りは。
 「2026年3月期の連結売上高は過去最高を更新したが、会社のポテンシャルを考えれば、さらに利益を積むことができると思っている。社会や顧客に提供する価値を高めることで、世界レベルの大手メーカーと同等の利益率の確保を目指す」
 --利益率を高める方策をどう考える。
 「リニューアルと保守の領域で投資を増やして利益水準を引き上げ、会社全体の成長につなげたい。リニューアルは、他社製品のリニューアルや保守にも対応できるよう、技術力を高めていく。保守はデジタルで専門的な技術などを補いながら、保守要員の多能工化を進めていく」
 「本社のグローバル化も進める。地域ごとの経験やノウハウを直接、各国のグループ会社間で共有できるようになれば、さらに多くの可能性が生まれる。オペレーションモデルの転換に向け、グローバルな視点でファイナンスや人事制度の標準化を目指している」
 --グループ全体で注力する分野は。
 「昇降機の稼働を通じて蓄積した、人流や属性などさまざまなデータの活用を考えたい。現在はメンテナンス以外で生かせていないデータを、ソフトウエア開発会社やロボットメーカーなどとの協業を通じて活用し、他社にはない新たな価値を創出することで、企業価値の向上や成長につなげる」
 「市場全体で見ると、新設台数は数年前から緩やかに減少している。リニューアルや既設昇降機の性能改善などの需要もあるため、日本市場は伸びしろがあるとみている。海外は北米やインドなど、市場規模が2桁成長している地域で、着実に需要を取り込む。海外メーカーよりもきめ細かく顧客の要望に応え、リニューアル領域も拡大させる。国内外の両市場で着実に業績を伸ばし、目標達成に向けた成長曲線を描きたい」。
 (6月26日就任)
 (いちむら・ゆうじ)1984年大阪大学経済学部卒、NEC入社。2012年コニカミノルタ入社、18年常務執行役。22年三菱ケミカルグループ執行役兼シニアバイスプレジデント兼最高デジタル責任者(CDO)。26年フジテック社外取締役を経て6月26日付で現職。大阪府出身、65歳。テニスは学生時代から競技として続けている。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188452
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横浜市/新横浜駅北部地区まちづくり方針公表/新図書館との回遊性重視

 横浜市は、新横浜駅北部地区のまちづくり方針をまとめた。「つどいが価値を生み つながりが未来を動かす都心 新横浜(シンヨコ)」を目指す姿として、交通機能の強化や土地の高度利用を進める。同地区で計画する、延べ2万平方メートル規模の図書館と連携したまちづくりを展開する。
 高度地区に指定されている環状2号線や宮内新横浜線沿いでは、業務、商業などで土地の高度利用を図る。ITや半導体関連など先端産業の拠点形成や、歩行者ネットワークを拡充させる。7~10年後の完成を見込む新図書館とまちづくりを結び付ける。
 市の担当部署によると、「図書館と駅の回遊性を向上させる機能を導入する」方針で、歩行者デッキの新設なども候補となる。防災力強化のために、帰宅困難者の一時滞留施設の設置も検討する。避難動線の確保、防犯カメラの設置も進める。
 新横浜駅周辺は1975年に土地区画整理事業が終了。95年に「新横浜北部地区街づくり協議指針」を策定した。まちづくり方針を巡っては、2023年からワークショップを開催するなど住民と対話を重ね、2月に骨子を公表していた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188465
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東京都西東京市/東伏見駅周辺まちづくり推進/年度内に基本計画策定へ

 東京都西東京市は、連続立体交差(連立)事業に連動し、東伏見駅周辺のまちづくりを推進している。年度内に基本計画を策定する。素案によると、まちづくりでは、市内外の人でにぎわう街、安全で安心して住める環境を目指す。下野谷遺跡や石神井川、東伏見稲荷神社などの地域資源を維持、活用にも取り組む。誰でも気軽に立ち寄れる施設や、下野谷遺跡の保存と博物館やカフェのような施設整備も検討している。
 基盤づくりに駅北側の側道、交差道路拡幅、南北交通広場整備なども行う。にぎわい創出には土地利用の誘導、高架下活用、駅舎デザイン、バス路線再編などを検討する。安全・安心な住環境のため、石神井川の護岸整備も推進する。
 連続立体交差事業は西武新宿線井荻駅から柳沢駅間の約5・1キロの区間。19カ所の踏切を除却し、交通渋滞解消、道路と鉄道の安全性向上を図る。住居エリアの保全や地域の利便性の向上を目的とした側道の整備を計画する。
 市は2026年度予算案で関連経費として3億3318万6000円を計上した。26年度は西武新宿線井萩駅から東伏見駅付近までの連立事業に関連し、基本計画のほか用地取得なども予定する。駅の南方向に延びる西東京市都市計画道路3・4・17号線の事業認可を受けるため、予備設計に着手する。今後は意見募集の実施後、27年3月に基本計画を策定する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188462
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大成建設ら/建設ロボ専用図面を自動生成/現場導入後押し

 大成建設とサン・エンジニアリング(神戸市中央区、日部恭宏社長)は、CADやBIMのデータから建設ロボット専用の図面を自動生成するシステムを開発した。ロボットの作業範囲や走行ルートを認識させるために必要な地図の作成を自動化。手作業でかかっていた時間と負担を大幅に減らす。図面の品質も均一化し、建設現場へのロボット導入を後押しする。
 「AutoRoboMapSystem(アームス)」として開発した。米オートデスクが提供するCADソフトで作成した建物のデータを読み込ませると、数回のクリック操作でロボット専用の地図を自動生成できる。現場の状況に応じて、2Dと3Dのいずれの形式でも出力できる。
 BIMデータが持つ部屋や部材の材質などの属性情報を活用し、建設ロボットの環境認識精度を高めることも可能だ。走行ルートの最適化に加え、施工や移動の制御の高度化にも柔軟に対応できるとしている。
 大成建設によると、従来はオペレーターが手作業でロボット専用の地図を作成していた。2Dデータから不要な文字や記号を取り除く必要があり、多大な時間と手間がかかっていた。今回のシステムには、あらかじめ設定したルールに基づいて処理するアルゴリズムを採用。手作業で起こりがちだった文字や記号の消し忘れ、誤消去などのヒューマンエラーを防ぎ、品質の均一化と精度の向上を図る。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188464
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2026年10月15日木曜日

中国整備局/俵山・豊田道路第2トンネル貫通/延長1267メートル

 中国地方整備局山陰西部国道事務所が山口県内で建設を進めている国道491号「俵山・豊田道路」(延長13・9キロ)で、第2トンネル(1267メートル)の掘削が完了し、13日に貫通式が開かれた。施工はアルソシア建設(旧三井住友建設)・岩田地崎建設JVが担当。工事関係者や長門市の江原達也市長、俵山小学校の児童ら約130人が参加し、通り初めや鏡開きで節目を祝った。
 俵山・豊田道路は山口県下関市と長門市を結び、山陰道の一部を構成。第2トンネルは俵山北IC~(仮称)俵山温泉IC間に計画し、仕上がり内空断面積は99・4平方メートル。2024年8月に掘り進め、9月10日に貫通した。遠隔操作でロックボルトを自動打設するなど最新技術を積極的に導入した。
 式では山陰西部国道事務所の岩政孝之建設監督官らが貫通発破のボタンを押した後、無事貫通を確認。俵山幼稚園の園児がくす玉を開くと、同事務所の本村信一郎所長と江原市長ら関係者が通り初めを行い、それぞれ握手を交わし万歳三唱した。
 本村所長は「皆さんは高い技術力と不断の努力によって多くの課題を乗り越えた。安全確保を最優先に品質の高いトンネルを完成させてほしい」と期待。江原市長は「順調に工事が進んでいる。命の道、観光産業の道である山陰道の整備をしっかり前に進めるための活動を加速させたい」と意気込んだ。
 その後、たるみこしを迎え、鏡開きと乾杯で貫通を喜び合った。俵山小の児童は金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」を合唱し、会場を盛り上げた。
 最後にアルソシア建設の平喜彦取締役兼専務執行役員土木事業本部長が「安全・環境に配慮し、持てる力を結集して最後まで力を尽くす」と決意を述べた。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188425
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回転窓/砂の上の笑顔と涙

 この前の3連休に、東京湾の海辺で15歳以下のビーチサッカー大会が開かれた。関東以外からもビーチ専門のチームなどが参加し、熱戦が繰り広げられた▼芝の上とは違い、ボールの行方が分かりにくく、足で扱うのにも苦労する。それでも、ためらいなく体を投げ出し、曲芸のような動きを見せる。砂まみれになってボールを追いかける選手たちの、はじけるような笑顔が印象的だった▼決勝戦は千葉市美浜区のJFA夢フィールドにあるピッチで行われた。ビーチ専門のチームと、ビーチサッカーにも力を入れる11人制主体のチームが対戦した▼先制したのは専門チーム。見事なオーバーヘッドキックでシュートをたたき込んだ。11人制主体のチームも負けじと華麗な足技で相手をかわし強烈なシュートを放つ。試合終了30秒前、同点に追い付いた▼両チームは3年前の全国大会でも対戦していた。一部の選手にとっては小学生時代以来の再戦だった。勝敗はPK戦に持ち込まれ、勝者と敗者に分かれたが、砂の上で育まれた友情を見せてもらえた。互いに健やかに成長し、いつか人生のどこかで再び巡り合う日を楽しみにしたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188415
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国交省検討会/処遇や働き方、育成で議論/AIで人を支える視点も

 国土交通省の有識者会議「持続的な成長産業としての建設業のあり方に関する検討会」は13日の会合で「人を大事にする」産業の実現方策を議論し、さらなる処遇改善や働き方改革、人材育成の強化などで幅広く意見が交わされた=写真。人を支えるのに欠かせないツールとして、DXやAIの徹底的な活用を訴える声もあった。次回以降のテーマとなる真に「経営力」のある産業、「未来に続く」産業の議論に各委員の意見を引き継ぎながら、打ち出すべき施策の大枠を固めていく方向だ。
 古屋星斗リクルートワークス研究所主任研究員は、中小・零細企業が多い建設業では人材育成の共同化が有効と指摘。地域の建設業界が主体的に学校教育に投資し、将来の担い手の裾野を広げるアイデアも披露した。浜田紗織ワーク・ライフバランス取締役は、組織の内外に存在する「潜在労働力」を引き出す経営ノウハウの展開を提案。時間や家庭の事情で制約のある人材を切り捨てないマネジメント事例を示し、「人が無理をして仕事に合わせる産業ではなく、人の力が発揮されるよう仕事をつくり変えられる産業」への転換を訴えた。
 福地宏之一橋大学大学院経営管理研究科准教授は、個社として規模の拡大を追求し、教育や採用などの機能を集約する方法も有効な一手だと指摘。ロールアップ型のM&A(企業合併・買収)で経営能力に優れた会社を軸にグループ化するなどし、「人を大事にする企業が成長できる競争環境の創出を考えていく必要がある」と主張した。
 建設業界側からは、月給制への転換の重要性を指摘する声が相次いだ。勝見剛日本建設業連合会(日建連)総合企画委員会政策部会部会長は「施工時期の平準化や支払い条件の改善に向けた民間発注者への指導と、月給制を導入する企業への支援・評価の仕組みが必要だ」と話した。錢高久善全国建設業協会(全建)副会長は仕事量の繁閑差を課題に挙げ、既存制度の建設業務労働者就業機会確保事業について「使い勝手が悪い。柔軟に活用できる制度を考えてもらいたい」と要望した。
 全邦釘東京大学大学院工学系研究科特任教授は「安全や処遇、働き方の改善はAIなしで実現しない。人を減らす技術ではなく、人を守る技術としてAIを捉えるべきだ」と問題提起した。丸山優子山下PMC社長は日本の優れた品質管理のノウハウをフィジカルAIに取り込むことを提案。「人が誇りを持ち、人にしかできない仕事をする。そのことが他産業に比べて高い魅力、やりがい、処遇をもたらす」と訴えた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188423
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大阪市/大屋根リング初期改修基本設計・維持管理計画策定業務/東畑建築事務所JVに

 大阪市は2025年大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の一部残置に向けた「大屋根リングの初期改修に係る基本設計及び維持管理計画策定業務委託」の公募型プロポーザルで、東畑建築事務所・梓設計JVを優先交渉権者に選定した。契約期間は契約日から27年10月29日まで。
 プロポには同JVだけが提案した。7日にプレゼンテーション審査を実施。学識経験者らが実施体制や業務実績、技術提案を審査した。
 業務では此花区夢洲の万博会場に整備された大屋根リングのうち、残置する約200メートルを対象に、木材の劣化状況や構造上の課題を調べ、耐久性向上や構造補強、防耐火・避難安全対策など初期改修の内容を検討する。点検や補修、部材の更新、状態監視を含む長期的な維持管理計画もまとめる。
 大阪府と大阪市は、大屋根リングを万博のレガシー(遺産)として夢洲第2期区域北東部に残し、周辺を記念公園として整備する方針。リングは人が登れる公園施設として活用する。初期改修は工期約12カ月、概算事業費約40億円を想定している。
 業務の契約上限額は4455万円(税込み)。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188418
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2026年10月14日水曜日

回転窓/ジムも生き残り競争

 3連休最終日の12日、スポーツの日にちなんだイベントが各地で行われた。自治体の中には運営する体育館のジムを無料開放したところもあり、小欄も恩恵にあずかろうと重たい体にむち打って利用した▼ジムといえば、かつては大規模施設に多様な筋トレマシンやプールを備え、インストラクターが常駐するのが一般的で、利用料も決して安くはなかった。だが、コロナ禍を経て健康志向が高まり、在宅勤務も普及する中、手軽さを売りにした低価格ジムが急増した▼こうした変化を商機と捉えたのがRIZAPグループだ。コンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」の大量出店で培ったノウハウを外部に提供するため、子会社のRIZAP建設を設立し、建設業に本格参入した▼東京商工リサーチによると、フィットネス市場が拡大する一方、ジムの倒産件数も過去最多のペースで増えている▼最近はランニングと8種の筋トレを組み合わせた「ハイロックス」が世界的な人気を集めるなど、流行の移り変わりも激しい。変化するニーズをつかみ、どう生き残るか。結果を約束する力がジム各社に問われている。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188384
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国交省/リスク検証・改修方法で指針/能登半島地震RC造建築物転倒踏まえ

 国土交通省は、能登半島地震で発生したRC造建築物の転倒被害を踏まえた既存建築物の検証・改修方法の指針を近く公表する。杭基礎の耐震設計が義務付けられた2001年以前に建てられた建築物を対象に、設計図書や実測から転倒につながるリスク要因があるかどうかを絞り込むプロセスを提示。転倒の可能性がある場合、地盤や基礎杭を詳細に調査し、必要に応じ増し杭や地盤改良、減築などの対策を講じてもらう。
 9日に開かれた社会資本整備審議会(社整審、国交相の諮問機関)建築分科会建築物等事故・災害対策部会で、指針内容をほぼ了承した。国交省は策定・公表前に広く一般に意見を募集することを検討している。
 能登半島地震での転倒被害は現地調査や有識者会議の議論を経て、基礎杭の損傷や軟弱な地盤の傾斜、柱の配置の偏りなどが要因になったと分析されている。有識者会議は現行の耐震基準は有効だと結論付けたが、それ以前に建てられ転倒を招いた条件が合致する建築物の安全性確保に取り組む必要性を指摘していた。
 近く策定する指針では、最初にリスク要因があるかどうかを簡素に判断するスクリーニングの方法を提示する。基礎と上部構造の二つの観点でリスク要因を挙げ、すべて該当する場合に詳細な調査に進む。基礎は杭の耐震設計や靱性がある杭の実施・使用状況、上部構造は建物形状や柱の偏りなどから判断する。
 詳細な調査では、地盤調査や基礎ばりの状況から杭が破壊されても地盤で支持力を確保できるかどうかを算出。地震時の杭そのものの性能も詳細に検証する。この結果、転倒の可能性があると判断されれば、施主と設計者が相談しながら地盤や杭を改修する対策を検討してもらう。
 同部会では複数の有識者から、指針の活用を促すための周知方法で注文があった。設計者などの専門家だけでなく、一般のビルオーナーへの「呼び水」となるようなアプローチ方法を求める声があった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188381
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野原諭中企庁長官/中小建設会社の稼ぐ力強化/価格転嫁と取引適正化推進

 中小企業庁の野原諭長官は9日、日刊建設工業新聞など専門紙各社の取材に応じた=写真。8月7日に就任した。中小企業政策のうち、建設業については民間企業の調査結果から零細事業者の倒産が多くなっていることから、「人手不足、後継者がいないなどいろいろな理由がある」とした上で、稼ぐ力を巡る取り組みの柱に価格転嫁と取引適正化、成長投資、事業承継を挙げ、対応を強化する考えを示した。
 野原氏は中小建設会社の倒産に関し、「失業率は上がっていないが、必要な技術が失われるのは避けないといけない」と指摘した。稼ぐ力の強化に向けて、持続的な賃上げの好循環を促していくために価格転嫁と取引の適正化を進めることや、AI・AXを念頭にした成長投資の支援、M&A(企業合併・買収)を含めた事業承継を進めることの必要性を強調した。
 官公需については「インフレ傾向で調達価格が上がっていても、予算が追加されているわけではなく、実質値下げしないと予算に収まらない話があるかもしれない。調査で解像度を高め、対策をしっかり講じたい」と話した。
 中小建設会社にも目を向け、債務負担行為の活用や入札契約制度の工夫で「適切な価格転嫁が図られるよう取り組みを進めたい」と述べ、関係省庁と連携して対応してく方針を説明した。中小企業の設備投資は「AI導入はGXにつながる面もある。投資が必要で新しい取り組みをサポートしたい」と支援に意欲を見せた。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188393
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松尾建設/翠興産にCO2固定化設備導入/低炭素コンクリ製造へ

 松尾建設(佐賀市、松尾哲吾社長)は、グループ会社でプレキャスト(PCa)コンクリート製品やプレストレストコンクリート(PC)製品を製造する翠興産(佐賀県伊万里市)の伊万里工場に二酸化炭素(CO2)固定化技術「カーボンキュア」の設備を導入したと発表した。環境負荷の低減と建設分野の脱炭素化を目指し、低炭素コンクリートの製品化を進める。コンクリート1立方メートル当たり約19・3キログラムのCO2削減効果を見込む。
 液化CO2貯蔵タンクや配管、機器操作室を設けた。液化CO2を練り混ぜ水に溶かし炭酸イオンとしてコンクリート内に取り込み、炭酸イオンとカルシウムイオンを結合させCO2を固定した微細な鉱物を生成。これをコンクリート製造時に使用するセメントの一部に代えて配合し、低炭素コンクリート製品を製造する。
 CO2注入量はセメント使用量の0・3%、セメントの削減量は5%を想定。コンクリート1立方メートル当たりのCO2削減量は鉱物化による固定で1・3キログラム、セメント使用量削減による排出削減で18キログラムと試算している。
 今後、強度試験などを行い性能や品質を確認し、実用化を図る。カーボンキュアコンクリートは松尾建設が同社唐津営業所の駐車場舗道の床版に九州で初めて採用した。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188389
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理研/富岳NEXT新計算機棟DBOWTO入札公告/12月17日開札

 理化学研究所(理研)は、DBO(設計・建設・運営)方式を採用する「(仮称)新計算機棟設計・施工・維持管理事業」の一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を13日に公告した。2月27日に公募型プロポーザル(WTO対象)で発注したが提案がなかった。要求水準書を見直して一般競争入札に切り替え、参加資格などの条件を緩和した。神戸市中央区の神戸キャンパスに次世代スーパーコンピューター「富岳NEXT」を収容する延べ約6500平方メートル規模の新建屋を整備・運営する。
 入札説明書は理研のホームページで交付する。参加申請は11月24日まで経理・調達本部調達部神戸調達課への持参か郵送で受け付ける。入札書の提出期間は12月7~10日。同17日に開札する。
 参加形態は設計、施工、工事監理、維持管理の各業務を担う単体か複数の企業で構成するグループ。設計と工事監理の担当者は理研か文科省で設計・コンサルティング業務の資格を持つ1級建築士事務所。施工担当者は各工種の算定点数が建築工事1190点、電気設備工事950点、機械設備工事950点の資格をいずれか、あるいは全てを満たすことなど。過去15年間に合計計画電力20メガワット以上、延べ5000平方メートル以上のデータセンター(DC)建屋に関する各実績も求める。
 現行の「富岳」が稼働する理研計算科学研究センターの南側隣接地(敷地面積1万0153平方メートル)に、延べ約6500平方メートルを目安とした新建屋を建設する。最大約40メガワットの計算機用電力、約40メガワットの冷却能力、約50メガボルトアンペアの受電能力を備える次世代の高密度計算基盤となる。工事場所は港島南町7の1の1。工期は2029年12月まで。事業期間は36年3月31日まで。
 アドバイザリー業務はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(現デロイトトーマツ)が担当した。2月公告時に提示した上限金額(税込み)は施設整備約173・5億円、維持管理約6・5億円の総額180億円だった。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188392
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大林組/PC橋の柱頭部施工効率化/30%の工期短縮・省人化

 大林組は、プレストストコンクリート(PC)橋梁工事で柱頭部の施工を効率化する工法を開発した。大型ブラケットを使わず、軽微な改良を施した移動作業車で構築する。大型ブラケットや足場支保工の組み立て解体が不要になり、従来工法に比べ約30%の工期短縮と省人化を実現。高所作業も削減し安全性も高まる。実現場に積極適用し、PC橋梁工事のさらなる生産性を後押しする技術開発も推し進める。
 「クラッベワーゲン工法」として開発した。柱頭部を3段階に分けて構築。まず橋脚と同じ幅の柱頭部を構築した後、移動作業車1基を設置して片側の柱頭部をつくる。続いて幅が広くなった柱頭部の上に2基目の移動作業車を設置。その際には1基目の移動作業車と干渉しないよう配置を工夫する。最終段階でもう片側の柱頭部を構築し、柱頭部が完成する。
 従来の張り出し架設工法では、2基の移動作業車配置するための足場支保工に時間を要していた。新工法では幅が狭い柱頭部にも移動作業車を設置できるよう、移動作業車に作用する荷重をコンクリート部へ伝達する主部材の配置を工夫した。
 相対する主部材を互いに干渉しない位置に配置し、限られた幅に2基の移動作業車設置を可能にした。
 柱頭部を構築した後は従来の施工方法に移行できるよう、主部材の位置を元に戻すスライド機構を既存部材に追加。柱頭部の構築後、短時間で安全に主部材を従来位置へ戻せるようにした。既設設備を基盤に軽微な改良で対応できるのが特長となる。
 新工法では、同社が施工するPC橋梁工事の標準的な作業量で、従来140日必要だった工期を100日まで短縮。作業人員も約1100人から約750人に減らした。


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2026年10月13日火曜日

回転窓/探究の道のりは遠し

 かつてゴルフの楽しさを教えていただいた建設会社の経営者がいる。穏やかでスマートなプレースタイル。歩きながらの会話は弾み、周囲への気配りもすばらしい方だった▼そうした出会いとともに、ゴルフにまつわる格言や文章を読み、その奥深さを知るのも楽しい。なかでも「読むゴルフ」で知られる作家・夏坂健が残したエッセーは秀逸だ▼夏坂がゴルファーの必須科目に挙げるのは歴史学や物理学、心理学、設計学、気象学など。そして「ゴルフとは、遠大にして悠久な一大学問なり」と書いている(ゴルフダイジェスト社『夏坂健 Best of Best 誇り高きダブルボギー』から)▼歴史やルール、マナーを学び、コースに出ると風の向きや強さ、地形、芝目などを読む。1打ごとに変化する自分の心理とも向き合う。まさに「一大学問」と言え、多くの人を魅了してやまない理由でもあろう▼一緒にプレーさせていただいた経営者は、すでに鬼籍に入られた。ゴルフだけでなく、時には仕事面のアドバイスも頂戴した。学問や仕事も探究の道のりは遠く、今も小欄の迷走ぶりを見守ってくれているに違いない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188330
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政府/梅雨前線豪雨から台風25号までを激甚災害指定へ/災害復旧事業を支援

 政府は、梅雨前線豪雨から台風第25号までの一連の気象現象を激甚災害に指定する見込みを示した。公共土木施設などの災害復旧事業について、国庫補助率を引き上げる措置などを講じる。細野豪志防災担当相は9日の閣議後記者会見で、「被災した市町村や都道府県は、財政面を過度に心配することなく、復旧事業を進めることができる」と説明。その上で、「政府を挙げて、被災自治体や住民の皆さんをしっかりと支援していきたい」と強調した。
 激甚災害の指定により適用される措置には、▽公共土木施設災害復旧事業などに対する特別の財政援助▽農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例▽公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助▽私立学校施設災害復旧事業に対する補助▽市町村が実施する感染症予防事業に関する負担の特例-などがある。
 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助では、農業協同組合や漁業協同組合などが所有する倉庫、共同作業場などの共同利用施設の災害復旧事業に対し、国庫補助率を引き上げるなどの措置を講じる。
 公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助では、災害復旧事業費の3分の2を補助する。私立学校施設災害復旧事業に対する補助では、災害復旧事業費の2分の1を補助する。


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26年熊本地震/熊本県/復旧・復興プラン素案公表/早期復旧と創造的復興推進

 熊本県は8日、「26年熊本地震」の復旧・復興プランの素案を公表した。「最速で目指す痛みの最小化」と「重点取り組みによる被災地の新たな創造的復興」を2本柱に、公共施設の早期復旧や防災庁の地方組織となる「防災局」の誘致などを進める。痛みの最小化は最速での完了を目指し、創造的復興は期間を定めず取り組みごとに進捗を管理していく。今後、市町村からの意見集約を行い、27日に案を公表、10月末までの策定を目指す。
 対象は全45市町村で、熊本市や八代市、氷川町など11市町を重点地域に設定した。
 痛みの最小化では▽命と健康を守る被災者支援▽住まいと暮らしの再建▽社会基盤の早期復旧▽地域経済・なりわいの再建▽防災・減災の取り組み-の5項目を重点的に進める。
 社会基盤の早期復旧では、八代港の港湾機能の維持に最大限配慮しながら復旧を進めるほか、八代工業用水道の早期復旧を図る。地域経済・なりわいの再建では、県営八代工業団地の基盤整備にも取り組む。
 新たな創造的復興では▽新時代を担う地域産業の再興▽新時代へつなぐ「ひと・まち・文化」の創造▽新時代を支え、守る基盤の構築-の3項目を掲げる。
 「ひと・まち・文化」の創造では、県立高校での災害に強い教育基盤の構築や防災・減災に特化した学科の整備に向けた検討を進める。
 基盤の構築では、防災局の誘致による災害対応先進地域の創造を目指すとともに、インフラの強靱化や住宅の耐震化の推進、道路ネットワークの整備、道の駅の防災機能強化を推進する。日奈久断層帯での今後の地震に備え、新たな津波対策にも取り組む。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188341
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日本郵政、日本郵便/東京都江東区の物流施設取得/近隣局の一部機能移転

 日本郵政と日本郵便が東京都江東区にある延べ15万平方メートルの物流施設を取得した。日本郵政の担当者は「銀座局(東京都中央区)、と京橋局(同)をはじめとした近隣郵便局も含め郵便・物流機能を再編する中で、一部機能を移転する予定」と活用方針を説明した。隣接地には郵便局とグループ会社の支社が立地している。シナジー(相乗効果)を生み出し、総合物流企業としての価値を高める。
 日本郵政と日本郵便が2日に土地と建物の取得を発表した。取得価格は非公開。所在地は江東区新砂2の4の17(敷地面積5万9000平方メートル)で、RC造5階建ての構造になっている。建て替えなどはせず、そのまま使う。北側には新東京郵便局、南側には郵便物の輸送などを担う日本郵便輸送(東京都港区、中島直樹社長)の東京支社が立っている。
 日本郵政や日本郵便を含めた日本郵政グループは5月に2026年度から3カ年の中期経営計画を策定した。集配拠点の再編と連動した不動産開発を推進。総合物流企業への転換も掲げた。集配拠点の再編に伴い、空いた土地で新たな施設を造る計画だ。
 再編候補に銀座局と京橋局を挙げていた。銀座局の郵便・物流機能は28年度までに移転する。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188335
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大阪府岸和田市/新庁舎設計/石本建築事務所に

 大阪府岸和田市は「岸和田市新庁舎整備事業設計委託業務」の公募型プロポーザルで、石本建築事務所を最優秀提案者に選定した。4者が提案審査に進出していた。老朽・狭あい化の課題を抱える現庁舎(岸城町)を南海電鉄岸和田駅東側の福祉総合センター敷地(野田町、約1万7400平方メートル)に新築移転する。新庁舎の規模は総延べ約1万7500平方メートルを想定。履行期限は最長で2028年12月28日。32年度の完成を目指す。
 新庁舎は7~8階建てで免震構造を基本とし、低層階に子育てや教育、福祉など市民利用の多い部署を置き、中層階に土木建築などの部署、高層階に議会機能などを配置する。約250台の平面駐車場(約6250平方メートル)を確保し、福祉総合センターと共同利用する。385台の駐輪場(670平方メートル)と92台のバイク駐輪場(320平方メートル)も整備する。
 このほか付属棟に倉庫(平屋50平方メートル)と災害備蓄倉庫(同15平方メートル)、福祉総合センター作業室(同45平方メートル)を設ける。
 同社は「祭りのミチ」「協働のミチ」「集いのミチ」の空間構成を提案し、市民と職員が適度に関わりながら利用できる庁舎の姿を提示。周辺とのつながりを生み出す動線配置などが高評価を得た。
 業務内容は▽新庁舎の基本・実施設計▽現庁舎解体の実施設計▽新庁舎外構整備の基本・実施設計▽許認可申請▽積算▽モニタリング支援▽各種調査▽働き方改革を踏まえたオフィスレイアウト作成。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188332
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関電工/巨大パーツを100km輸送/あぶくま南風力の風車設置が終盤

 福島県のいわき市と広野町にまたがる阿武隈高地で進行している「あぶくま南風力発電所」の建設で、風車据え付け工事がラストスパートに入った。8日までに全28基中23基の組み立てが完了。青空に映える風車群が姿を現している。設計・施工を担当する関電工の久松克也所長は現在、同社が手がける全国11件の風力発電所建設工事の中で「最も難度が高いだろう」と語る。風が強まる11月を前に「10月が勝負どころだ。品質の良い発電所を一日でも早く無事故で事業者にお渡ししたい」と意気込む。
 施工内容は風車の調達・輸送・据え付け、変電所の建設、自営線や集電線の設置など多岐にわたる。工期は2023年9月~27年6月。全体の進捗率は8月末時点で73・4%。10月に17基、11基の年度内引き渡しを目指している。
 この工事を難しくしているのが、部材を運ぶ輸送路の長さだ。海外から部材が届く市内の小名浜港から内陸の「風車サイト」までの道のりは約100キロに及ぶ。久松所長によると、国内の風力発電所では異例の長さで、途中には輸送の支障になりそうなカーブや交差点に加え道幅が狭い箇所が数多く存在していた。工事全体を通しても「経路整備と車両選びが一番大変だった」と明かす。
 ゼネラル・エレクトリック(GE)ベノルバ製の風車のサイズはローター径が103メートル、タワー部分の高さが85メートル。ブレード1枚の長さは約50メートル、タワーは1段当たり約21~24メートルにもなる巨大構造物だ。さらに発電機を格納するナセルは約83トンの重量がある。
 輸送計画の策定には、日本通運グループのNXエンジニアリング(東京都千代田区、宮嵜靖夫社長)が協力。3D測量を活用し、大型車両が通過できるように険しい山道を拡幅・補強したほか、ぶつかりそうな信号機の移設や樹木の伐採などを約8年間かけて地道に進めた。土地の所有者が不明の場合は登記簿調査や地元への聞き取りを行い、一つ一つ突き止めたという。
 輸送にかかる期間も異例の長さだ。一般的に「2日間でも珍しい」(久松所長)とされる中、今回は1回当たり計4日間にわたる。大型部材は6種類の特殊車両を使い分け、小名浜港から計3カ所で積み替えながら風車サイトに運び入れる。このうちブレードの運搬では、トレーラー型の「起立台車」を採用。ブレード先端の位置を電線や信号機の隙間を縫うように微調整しながら輸送する。
 据え付け作業では、国内に16台しかない1200トンづり自走式クレーン2台が稼働。風車のタワー部分を4段階に分けて組み立て後、ナセルやブレードを取り付ける。作業の実施は当日の風の強さや天候を慎重に見極め判断している。
 輸送・据え付け作業は、道路の使用許可が下りる深夜~早朝になる。1日当たり約100人の作業員が毎日、夜通しの工事で発電所を形づくる。久松所長は「万全の準備を整え、作業に臨んでいる」と胸を張る。
 福島県は、産業創出などを目的に再生可能エネルギーの導入を推進している。あぶくま南風力発電所は、コスモエネルギーホールディングスの事業会社・コスモエコパワー(東京都品川区、野倉史章社長)ら4社によるSPC(特定目的会社)「あぶくま南風力発電」(いわき市)が発注。関電工は15年に基本設計、詳細設計を18年に受注。23年8月にEPC(設計・調達・建設)契約を結んだ。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188342
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2026年10月9日金曜日

マルコメ/無添加みそ工場が竣工/施工は大林組、年間1万トンを生産

 みそを中心とする食品メーカーのマルコメ(長野市、青木時男社長)が本社内に建設していた「無添加みそ工場」が8日に竣工した。建物はS造地下1階地上4階建て延べ8201平方メートルの規模。だしなどを含まない無添加みそを年間1万トン製造できる設備を備える。設計は第一設計・大林組JV、施工は大林組が担当した。建物や生産設備への投資額は84億円(税抜き)。
 同日に現地で竣工式を開いた。神事では、青木社長や大林組の佐藤俊美社長ら関係者が神前に玉串をささげた。
 神事後のあいさつで、青木社長は「伝統の醸造技術と、最新鋭の製造・安全衛生システムを組み合わせた新工場から、世界中の食卓にみそを届けたい」と力を込めた。佐藤社長は「(新工場は)マルコメの製品へのこだわりや発酵食品の魅力を発信する重要な場所となる。未来を支える生産拠点として、末永く活用されることを祈っている」と述べた。続いて、俳優の斎藤工さんがゲストとして加わり、テープカットで無事完成を祝った。
 マルコメ本社の所在地は安茂里883。JR長野駅の西側約1キロに位置する。新工場には、みその熟成に使う80トンタンク6基、20トンタンク18基を配置。みそづくりの様子を見学できる施設も設けた。
 健康志向の高まりで、無添加みその需要が急速に伸びている。新工場の稼働により、同社の無添加みそ生産量を年間1万8000トンから2万8000トンに増やす。将来的には、会社全体で3万トンの生産体制を目指す。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188295
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回転窓/平易で正確な表現を

 満員電車の中で新聞を小さく折り畳み、器用にページをめくりながら情報収集する。以前はよく見られた光景がすっかりなくなり、今や新聞はスマートフォンに取って代わられた。どこにいても大量の情報に触れられる▼文化庁が先日発表した2025年度「国語に関する世論調査」によると、国語に関心があると答えた人は83・1%と前回の23年度調査から2・2ポイント上昇し過去最高を記録。スマホやSNSが普及し文字でのコミュニケーションが増えたのが要因という▼「見れた」「出れる」といった「ら抜き言葉」の使用は半数を超えた。若い世代ほど割合が高いが、幅広い世代でら抜き言葉が定着している▼日常生活で文字を縦書きで読み書きする機会があると答えたのは67・3%。どこで読み書きするか複数回答で尋ねると「紙の本・辞書」(69・6%)、「紙の新聞」(58・7%)となった▼新聞が日本語の読み書きに与える影響は大きい。手元に置く『記者ハンドブック』の前書きに、記事は「分かりやすくやさしい文章で書く」「できるだけ統一した基準を守る」のが原則とある。どれだけ時が流れても、記者の基本は変わらない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188291
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鶴田浩久国交審/インフラ海外展開、業界の力を最大限生かす

 国土交通省で国際関係施策を統括する鶴田浩久国交審議官が、建設専門紙会社の取材に応じた=写真。インフラ海外展開を加速するため「企業や団体と連携し、業界の力を最大限生かしていく」と民間との協働を呼び掛ける。国際市場の中で日本の立ち位置を冷静に分析し、優位性を発揮できる領域を見極める必要性を説く。「(海外からの)違う目で見て、初めて自分たちの価値に気づく」と指摘し、海外進出が日本の技術やサービスの潜在力を引き出す契機になることを期待する。
 海外諸国の旺盛なインフラ需要を日本の活力向上につなげる。海外インフラ事業はライバル国との競争が激化し、相手国のニーズも変化している。日本単独だけでなく他国と協調する必要性も指摘。「場合によっては国際標準に合わせ、比較優位が見いだせなければあえて追求しない。自分たちを過信し過ぎず、冷静に分析して進める」と話す。
 日本の強みとして公共交通指向型都市開発(TOD)やスマートシティー、3D都市モデルを積極展開する。これ以外に「防災」を有望分野に挙げる。「日本が力を入れる事前防災は、その概念から広めていくべきだ。人命を守るとともに、事前に防ぐ方が経済的に優位だと発信する必要がある」。
 今後の進出先としてグローバルサウスや、高市早苗首相が5月に発表した「進化したFOIP(自由で開かれたインド太平洋)」を踏まえた展開を検討する。相手国のニーズを探り、日本側が持つ技術などのシーズとマッチングするため「対話の場をつくる」ことに重点を置く。エネルギー資源や水資源の安全保障といった国際社会で重要性を増すテーマにも「国交省として貢献し得る」としてインフラやモビリティーの展開を模索する。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188289
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26年熊本地震/木造仮設住宅の建設進む/2階建てで垂直避難可能に、恒久利用も視野

 26年熊本地震の被災地で、恒久利用を視野に入れた木造仮設住宅の建設が最盛期にある。地震が発生した後、豪雨に見舞われた能登半島地震の教訓を生かし、浸水想定区域に位置する建設地は豪雨などの災害時、上階に避難できるよう2階建て住宅を多く建設する。被災者に寄り添った住環境を整える。
 県は災害協定に基づき、全国木造建設事業協会(全木協、安成信次理事長)、プレハブ建築協会(プレ協、芳井敬一会長)らに仮設住宅の建設を依頼した。1日時点で710戸が着工済み。うち203戸が完成しており、住民への引き渡しが始まっている。全木協は428戸の建設を担い、約60戸を引き渡している。
 8日までに実人数で約420人の建築大工が現場に入った。現在の最盛期では1日当たり約200人が作業に従事する。建設要請を受けた全木協は、JBN・全国工務店協会(安成信次会長)に加盟する工務店を元請とし、全建総連(鈴木貴雄中央執行委員長)が建築大工を送り出す「労働者供給事業」のスキームを活用して工事を進めている。
 発災後わずか6日の8月3日に着工した宇城市当尾仮設団地(第一期)は、9月20日に竣工した。現場の指揮を執るエバーフィールドの久原英司社長は「全国から大工が来て宿泊、消費などをすることで地元が元気になることが一番だと思っている」と話す。
 同社は2016年の熊本地震をはじめ、能登半島地震でも木造仮設住宅の建設を担った。過去の災害対応で培った経験は今回の整備にも生かされている。現場で使う資材は、地域で通常流通しているものを基本としている。地域で普段から流通する材料を使うことで、調達のしやすさに加え地元工務店や木材流通業者など地域産業への需要波及も見据える。
 恒久利用で仮設住宅をそのまま一般住宅として活用できれば、高齢者らの転居に伴う負担も軽減できる。熊本県住宅課の田添知和主幹は「少しでも居住環境を良くしたい。どの住宅も従来の6坪(約20平方メートル)から9坪(約30平方メートル)で整備してもらえるよう要望した」と話す。
 さまざまな事業者が一丸となり、被災者の住まい確保に向けた取り組みが進む。災害時の住宅供給にとどまらず、復旧・復興までを見据えた住環境の整備が求められている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188282
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三井不、野村不/東京ミッドタウン日本橋が竣工/総延べ38・6万平米

 三井不動産と野村不動産が東京都中央区で推進していた「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が9月30日に竣工した。街区名称は「東京ミッドタウン日本橋」。A~C街区に総延べ38・6万平方メートルのビルが並ぶ。2027年にグランドオープンする。街区の北側には日本橋川が流れている。付近で今後本格的に行われる他の再開発と連携し、新たな親水空間も構築する。
 東京ミッドタウン日本橋の所在地は中央区日本橋1。日本橋川の沿岸にはA街区とB街区が東西に並んでいる。A街区は中央区指定有形文化財の「日本橋野村ビルディング旧館」が地下2階地上4階建て延べ5300平方メートルの規模で立っている。その東側のB街区には商業と住宅の複合施設「日本橋リバーサイドテラス」が並ぶ。地下2階地上7階建て延べ6600平方メートルの規模となる。
 A・B街区の南側にあるC街区には地下5階地上52階建て塔屋3階延べ37万4800平方メートルの「日本橋野村三井タワー」が立地する。オフィスや商業施設、ホテルなどが入る。廊下やホワイエを含め総面積6700平方メートルのMICE(国際的なイベント)施設も配置している。
 東京ミッドタウン日本橋のコンセプトには「世界に誇る、日本の起点へ」を掲げた。三井不動産ビルディング本部ビルディング事業一部の山崎翔太主事は8日に開いた内覧会で「日本橋の地が持つ歴史性を踏まえながら、このエリアでフラッグシップ施設として世界に発信していきたい」と説明した。設計・監理は日建設計、施工は清水建設・大林組・錢高組JVが担当した。
 近くを流れる日本橋川を生かしたにぎわい創出にも取り組む。日本橋一丁目中地区再開発事業を含めた日本橋川沿いの五つの再開発事業(開発区域面積合計11ヘクタール)が連携した親水空間を生み出す。首都高速道路の日本橋区間が地下化される2040年頃には長さ約1200メートル、幅約100メートルの親水空間が現れる計画だ。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188292
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ゼネコンら9社/次世代燃料活用の実証に参加/クリーン燃料証書制度導入へ課題検証

 鹿島や清水建設など9社は、環境価値を取引する「クリーン燃料証書制度」の導入に向けて環境負荷が少ない次世代燃料を現場で活用する実証に参加する。実証ではENEOSが水素化植物油(HVO)を輸入し環境価値証書とともに提供。ゼネコンなどが需要家企業として現場の重機などに活用する。制度導入に当たっての課題などを検証する。
 経済産業省がクリーン燃料証書制度の構築を目的に実施する実証。▽NTTドコモ▽ENEOS▽鹿島▽清水建設▽鶴見サンマリン▽T2▽東急建設▽NIPPO▽日本航空-の9社が参加する。
 実証では次世代燃料の環境価値を適切に認証・移転するための仕組みづくりを進める。HVOは廃食油などを水素化処理して製造するバイオ燃料。ENEOSがHVOを提供し、他の8社とトヨタら複数企業が需要家企業としてHVOを活用する。
 証書によるHVO供給を通じて制度の有効性や運用上の課題を検証する。需要家企業は環境価値証書(クリーン燃料証書)の活用に向けた制度的な検証に取り組む。需要家企業は証書を活用することで、低炭素燃料由来の環境価値を事業活動の脱炭素化に反映できるようになる。
 クリーン燃料証書制度は環境価値を適切に評価・流通させる仕組みとして、国が導入を主導する制度。2027年度の制度開始を予定する。制度では認証された環境価値を証書化。燃料現物は環境価値を切り離した燃料として消費される一方、その環境価値は需要家企業が購入できる。需要家企業にとっては、次世代燃料用の専用設備を整備することなく脱炭素化に取り組めるメリットがある。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188288
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2026年10月8日木曜日

回転窓/地域の今年の秋

 今年もお裾分けの逸品で、家人が栗ご飯を炊いてくれた。優しい黄色になったほくほくの実と、毎秋試してきた塩加減がいい具合になって、見た目も味も秋らしさいっぱいの食卓を囲めた▼炊飯器を使い栗を煮ずに済ませる手軽な調理法が多く紹介されている。それでも実を取り出すには、水に浸した外皮の底に包丁を的確な角度で当て、絶妙な力加減で引くようなこつと手間がいる。料理好きの人に準備の時間も楽しむための心持ちを聞いてみたい▼この栗は「食べきれないから」という理由で、知人が届けてくれる。ありがたいけれど、今年は栗の木のある農地周辺が様変わりしたと聞いた▼8月と9月の大雨の爪痕が多く残り、土砂がそばまで迫った家屋もまだある。通行止めのある県道の迂回(うかい)路は朝晩や休日に混雑し、通勤や通学への影響が続く▼週末は栗の木から遠くない畑で、さつま芋と落花生の収穫体験がある。畑を手入れしてきた少年サッカーチームの幼稚園児や小中学生が楽しみにしているが、通行止めで回り道をしないと畑に近づけない。笑顔も復旧工事もある今年の秋。現実の重さを受け止めたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188235
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新社長/日本国土開発・長谷川幸生氏/質を重視し収益力向上

 1951年の創業以来、建築部門出身が社長に就くのは初めて。キャリアの大半を過ごした現場を大切にし、量よりも質にこだわり建設事業の収益力を高める。土木と建築で培った知見を応用し事業領域の拡大を目指す。変化を恐れず挑戦する姿勢で、業績の持続的成長をけん引する。
 --就任の抱負を。
 「『三現(現場・現物・現実)主義』を大切にする。現場に足を運び、実際に見て現状を理解した上で、課題などに対応することが大事だ。工事だけでなく、支店なども含め社員が働いているところは全て現場と認識している。持続的成長には人材の確保・育成が不可欠で、若手が知識、経験、資格を身に付ける環境を整備する。近く全国の若手と対話する場も設け、今後の経営戦略に生かす」
 --業績の現況を。
 「中期経営計画初年度の2026年5月期は、営業損益で厳しい業績となった24年5月期から着実に回復している。好調な建築が営業利益を押し上げた。土木のセグメント利益は初年度の計画に届かなかったが、赤字だった前期から黒字に転じた。建設事業は収益力を高めることが重要になる。量より質にこだわり、受注時の採算管理や綿密な施工計画の立案を徹底する。特に一人一人の能力に見合った人員の適正配置を重視する」
 --注力分野は。
 「建設事業は成長の余地がある。土木は、防災・減災やインフラの維持管理・更新を注視する。特に建築は、新築とリニューアルで伸びしろがあるだろう。引き渡し後の維持管理からリニューアル工事までワンストップで手掛ける『建物のトータルサポーター』として進化し、顧客に寄り添っていく」
 --非建設や海外は。
 「成長分野の不動産・エネルギーに安定して投資する基盤を固めたい。新規事業として能登半島でスマート農業を試行している。海外は、業績全体に占める比率を現在の1割程度から高めたい。土木はバングラデシュなどのアジアで無償資金協力の政府開発援助(ODA)案件、建築は支店がある台湾で注力する」
 --アライアンスの考え方や方針は。
 「規模の拡大を目的とするのではなく、当社だけで不足する人材や地域ネットワークなどを補完する手段として考えている。脱炭素やDXなど当社の強みとシナジー(相乗効果)が発揮できる領域で連携できればいい」
 --DXの戦略は。
 「AIで施工データを分析し、リスク評価に生かす。土木現場を中心に施工の機械化・自動化を推進する。建築の施工管理でも配筋検査システムを試行中だ。生産性や顧客サービスの向上を目指す」。
 (8月27日就任)
 (はせがわ・ゆきお)1990年愛知工業大学工学部建築工学科卒、日本国土開発入社。2023年執行役員建築事業本部長、25年常務執行役員。長年現場に勤務した経験を踏まえ、チームとして互いに理解し助け合う姿勢と、最後までやり遂げる責任感の大切さを説く。趣味は山登りとキャンプ、カメラ。愛知県出身、58歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188231
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国交省/26年度建設マスターに446人選定/ジュニアマスターは120人

 国土交通省は7日、2026年度「優秀施工者国土交通大臣顕彰」(建設マスター)の対象者として446人(うち女性1人)を決定したと発表した。15年度に設けた「青年優秀施工者不動産・建設経済局長顕彰」(建設ジュニアマスター)は120人(うち女性1人)を選定。顕彰式典を14日に東京都文京区の文京シビックホールで開く。
 建設マスターの平均年齢は52・7歳(40~65歳)。主な職種は建設機械運転工56人、土工54人、大工(型枠大工含む)29人、とび工29人。顕彰制度は、建設産業の第一線で工事施工に従事する人たちの社会的地位・評価の向上を図る狙いがある。
 建設マスターは特に優秀な技術・技能を持つ「ものづくりの名人」で、後進の指導・育成にも貢献し、現場従事者の模範となっている技能者から選ばれる。35回目で総数は1万3762人になった。
 建設ジュニアマスターは、今後さらなる活躍が期待される青年技能者を顕彰し、次世代の担い手の確保・育成に役立てるのを目的に創設。12回目で計1342人となった。今回の平均年齢は35・5歳(27~41歳)。主な職種は大工(型枠大工含む)14人、鉄筋工10人、電気工9人だった。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188238
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富山県魚津市/新庁舎基本設計案公表/27年度第4四半期着工、30年度中に供用開始

 富山県魚津市は6日、新庁舎整備事業の基本設計案を公表した。一般意見は11月6日まで受け付ける。設計は石本建築事務所・中川建築設計事務所JVが担当している。
 新庁舎の規模はS造3階建て延べ約6900平方メートルで免震構造を採用する。場所は現本庁舎の駐車場がある釈迦堂1の10の1。
 1階に窓口・市民サービスを集約しワンフロアで完結する分かりやすい構造とした。業務時間外にも利用できる開放エリアも設置する。2階には執務機能をまとめ、職員の上下移動を抑えた効率的な業務環境を実現する。3階は議会フロアで議場・議会機能を行政執務から切り離し、独立性のある空間を形成する。駐車場は現本庁舎を解体した跡地に整備する。
 新庁舎の建設と並行して公園の再整備も進める。面積は現在の魚津市役所前公園(6069平方メートル)と同程度の規模で芝生広場や車両が乗り入れられるスペース、水景施設などを設置しにぎわいの創出に取り組む。
 概算事業費は78・3億円で、そのうち建設工事は62・7億円。
 2027年度第2四半期までに実施設計をまとめる。同第4四半期に着工し30年度中の供用開始を目指す。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188243
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大成建設/山岳トンネル吹き付けロボ/機体外からリモコン操作可能に

 大成建設らは、山岳トンネル工事のコンクリート吹き付け作業に使うロボットをリモコンで操縦できる新システムを開発した。機体の周囲が見渡せる安全な場所から、走行・停止や速度などをコントロール。オペレーターが機体の外側から操縦するため、周囲の安全を確認する誘導員を置く必要がなくなる。9月から施工中の現場1カ所に導入し坑内で運用している。
 吹き付けロボットのリモコン走行システム「ヘラクレスRC(ラジコン)」は、山岳トンネル工事向け建設機械の開発・販売などを手がけるエフティーエス(東京都中央区、木村浩之社長)と共同開発した。同社が8日から山岳トンネルの工事関係者向けに一般販売する。
 前後進や速度調整、クラクションによる合図、アウトリガーの操作、ケーブルの巻き取り・巻き出しなどの機能をリモコンに集約。運転席からの通常操作も切り替え可能で、さまざまな施工条件に対応できる。
 操作中は回転灯と音声アナウンスで、周囲に機体が動いていることを知らせる。機体の前後を確認し、リモコンにある安全スイッチを押さないとエンジンが始動しない。操作レバーには意図しない操作を防ぐ機構も採用。リモコン本体への大きな衝撃を検知すると、機体が緊急停止する。誤操作やオペレーターの転倒などの異常時に機体が安全に停止する。
 山岳トンネル工事は、掘削した壁面にコンクリートを吹き付ける作業に専用ロボットを使う。機体が長く、運転席から前後や周囲を直接確認しにくい。特に資機材や設備が並ぶ坑内を移動する場合、オペレーターと別に誘導員を置く必要がある。吹き付け作業の自動化・遠隔化が進んでも、機体の移動に最低でも2人が必要で、省人化の課題となっている。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188239
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2026年10月7日水曜日

飛島HD/中央大学陸上競技部の駅伝ウエアにロゴ/支援団体とスポンサー契約

 飛島ホールディングス(HD)は、中央大学陸上競技部長距離ブロックの活動を応援する。同部の支援団体「CHUO EKIDEN CLUB」(花田俊輔代表理事)と公式ウエアスポンサー契約を締結。12日の出雲駅伝を皮切りに始まる今季の学生三大駅伝(全日本大学駅伝〈11月1日〉、箱根駅伝〈2027年1月2~3日〉)で、選手が着用する公式ウエアの胸元に同社のロゴを載せる。
 長距離ブロックは、学生三大駅伝で3冠の達成を目指している。スポーツを通じた地域貢献にも取り組み、飛島HDが経営ビジョンで掲げた創造、共創、共生の三つの「バリュー」に重なることから支援を決めた。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188204
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回転窓/看板が持つ意味

 過去に放送していたテレビCMの動画集をユーチューブで視聴するのが、ひそかな楽しみになっている。子どもの頃は何とも思わなかったが、大人になって見返すと懐かしさだけでなく、実は丁寧に作り込まれていたのだと、再確認できる▼CMを見て感じるのが、放送当時の社名ではない企業が意外なほど多いこと。廃業した会社もあり、聞きなじみのある社名が変わるのは少々寂しさを覚える▼年度内に名称を変更済みか、変更予定の上場企業は約70社を数える。中には一見しただけで何をやっている会社か判然としない社名もある▼企業が社名を変えるのはイメージ戦略だけでなく、ブランドやサービス名の方が有名になったからなど理由はさまざま。気泡緩衝材メーカーの川上産業は、指でつぶした時に鳴る“プチッ”という音と感触をそのまま社名に使用。1日付でプチプチ株式会社に変更した▼社名とは、いわば会社にとっての看板。企業理念のように守り続けるものと、変えるべきものが何かを捉え、実行に導くのも経営トップの役割と言えよう。看板を掛け替えても中身が変わらない--。そんな事態だけは避けたい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188208
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NTT都市開発/アーバンネット札幌リンクタワーが全面開業

 NTT都市開発(東京都千代田区、池田康社長)が札幌市中央区に開発したアーバンネット札幌リンクタワーがグランドオープンを迎え、3日に池田社長らが出席し、同ビル内でオープニングセレモニーが開かれた。
 セレモニーでは冒頭、近隣に所在するベルキッズさっぽろ保育園の園児が描いたグランドオープン記念作品を披露。引き続きあいさつに立った池田社長は「多様な用途・機能、さまざまな人々がリンクし、さまざまな交流が生まれリンクする場になるという思いを込めて開発した。札幌の発展に貢献し、地域に長く愛される存在となるように努めていく」と述べた。
 来賓として出席した秋元克広札幌市長は「多くの方々がここでさまざまな交流をし、新しい出会い、新しい創造が生まれることを期待している」とあいさつした。
 この後、池田社長、秋元市長、ハイアットセントリック札幌の瀧村勇毅総支配人が園児とともにメモリアルオブジェを完成させ、札幌の新たなランドマークの全面開業を祝った。
 アーバンネット札幌リンクタワーの建設地は北海道庁南側に位置する札幌市中央区北1西5の1の4。建物はS・SRC造地下2階地上26階建て塔屋1階延べ6万0941平方メートル、高さ111メートルの規模。北海道庁に面する高層棟のノース棟と、北海道警察札幌方面中央警察署など歴史的建物に囲まれる低層棟のサウス棟の2棟で構成する。
 ノースは地下1階から地上2階に広場や飲食・物販店舗など、3~16階に高機能オフィス、17~26階に米ハイアットホテルズコーポレーションとして札幌初進出のホテルとなる「ハイアットセントリック札幌」(216室)を配置。サウスは2~7階に札幌中心部で最大級のスタートアップ支援施設となる「Hook」が入居する。
 設計は久米設計、施工は大成建設が担当した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188206
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観魚荘倶楽部/内本浩亮の茶室移築保存を計画/一般社団法人化し支援募る

 九州の電力事業や観光業の発展に寄与し俳人や茶人としても知られる内本浩亮(1885~1977年)の茶室「總庵」(福岡市中央区浄水通)を移築保存する計画が進んでいる。遺族から「茶道や建築を学ぶ人の学びの場として役立てたい」と相談を受けた有志らが「観魚荘倶楽部」(代表・荒井圭一郎大阪工業技術専門学校大工技能学科長)を発足させ、移築実現に向けた活動を行っている。
 茶室は内本が暮らした邸宅「観魚荘」の敷地の一角にあり、W造平屋約35m2。初代は1939年に完成した。設計・施工は清水組(現清水建設)で、設計は同社の設計技師である大友弘、施工は日本を代表する数寄屋大工の中村外二が手掛けた。45年の福岡大空襲で焼失したが、大友、中村両氏が再結集し同一図面を使用して55年に再建された。
 移築計画のきっかけは清水建設社員らによる戦前に同社が手掛けた邸宅を調査、記録保存する活動で、観魚荘の存在や内本の人物像などを知ったこと。2024年10月の文化庁の調査では文化遺産相当の価値があるとの評価だった。
 内本の孫の男性が活用を模索していたが具体化する前に亡くなり、敷地も27年末までに売却されることが決まった。
 移築には億単位の資金が必要との試算もあり、倶楽部を一般社団法人として正式に発足させ、企業や個人から広く支援を募りたい考えだ。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188211
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三井不動産ら/既存トンネル使いDC整備/27年末に運用開始

 三井不動産ら3社は、神戸市が造成時に土砂運搬用として使っていたトンネルに、地中型データセンター(DC)を整備する。トンネルの大部分は地下40メートルより深い位置に造られている。高い耐震性や物理的セキュリティーが特徴。生成AIの需要拡大に対応する。2027年末の運用開始を予定している。将来的には最大受電容量20メガワット規模のDCとして運用することを目指す。
 三井不と熊谷組、DC事業などを展開するゲットワークス(東京都千代田区、中澤秀則代表取締役)の3社が発表した。トンネルの長さは14・5キロで、ベルトコンベヤーが通っていた。05年9月まで使っていた。
 三井不と熊谷組は14・5キロのうち3キロ(面積約1万7000平方メートル)の貸し付けに関する入札に参加し、9月に落札した。トンネル内にはコンテナ型DCを置く。パシフィックコンサルタンツが協力事業者として参画している。
 三井不は今回のDC整備を各地に存在する遊休地中空間の新たな活用モデルで第一歩に位置付けている。ここで蓄積した開発・運営・技術ノウハウを生かし、他の地域でも地中型DCを展開する考えだ。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188201
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大阪府/住之江公園に指定管理とPark-PFI一体導入/具体化へ対話調査実施

 大阪府鳳土木事務所は府営住之江公園(大阪市住之江区南加賀屋1)で、公園全体の指定管理制度とPark-PFI(公募設置管理制度)を同じ事業者に担わせる仕組みの導入を検討する。府営公園では初めての取り組み。プール再整備と周辺の一体更新を2030年度までに終え、31年度から20年間の指定管理による運営を目指す。
 府営公園ではこれまで、指定管理区域の一部を除外してPark-PFIを導入した事例がある。今回は公園全体の管理運営を担う事業者が、Park-PFIによる施設整備・運営も手掛ける仕組みを想定する。住之江公園では従来、5年ごとの指定管理を実施してきた。27~30年度の次期指定管理期間にハード整備を進め、31年度からの長期の指定管理移行に備える。
 事業の具体化に向け、5日にサウンディング(対話)型市場調査を開始した。提案資料は12月16日まで受け付ける。27年1月下旬~2月上旬に個別対話を行い、26年度末ごろに調査結果の概要を公表する。
 実施要項によると調査範囲は公園全域約15・1ヘクタール。プールや更衣室の更新、民間資金による飲食・運動施設の整備、イベントなどの提案を募る。想定する方式以外の提案も受け付ける。 プールは完成から約60年が経過し、躯体やろ過装置、更衣室の老朽化が著しい。50メートルプールは現形状を維持して更新し、夏季以外は水槽内に足場と床材を設置する。プールサイドを含む約3200平方メートルを運動施設に活用する案も示した。
 更衣室約600平方メートル、機械棟約100平方メートルは新築を想定。児童・幼児向けの水遊び施設や日陰をつくる大屋根、約30台分の臨時駐車場の拡張も提案対象とする。
 調査結果を踏まえて課題を整理した上で、整備内容や事業条件を詰める。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188213
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オリエンタル白石、燈/つり足場で四足歩行ロボの自律歩行成功/AIで姿勢制御

 オリエンタル白石と東京大学発のAIスタートアップの燈(東京都千代田区、野呂侑希社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は、障害物や細かい段差のあるつり足場で、AIを搭載した四足歩行ロボットの自律歩行に成功した。周囲の形状を精緻に捉えるライダーを用いて障害物を回避しながら、AIでロボット本体の姿勢を制御し転倒を防ぐ。人に代わって建設現場を自動巡回し、作業員の安全確保などに役立てる。
 実証実験には、中国ユニツリーロボティクス製の四足歩行ロボット「Go2」を使用した。大きさは幅31センチ、高さ40センチ、長さ70センチ。天井が低い空間などでも人に比べ柔軟に移動できる。
 ロボットにライダーを搭載し、つりチェーンなどの障害物を感知し、経路を計画した。ロボットに装備したセンサーで自身の傾きや、床面から受ける反力を計測し、AIが分析することで転倒せずに歩行。シートやケーブルなど足元の障害物がロボットに引っかかると、自律的に引っかかりを解消しようとする挙動も確認した。
 実証実験を踏まえ、両社は四足歩行ロボットの現場導入に向け開発を続ける。平たんでなく、天井が低いなど限られた空間でも柔軟に移動できる四足歩行ロボットによる現場巡視を実用化。現場で作業員の体調不良を早期に検知し、深刻な事態を未然に防ぐ「早期発見パトロールシステム」の実現を目指す。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188209
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2026年10月6日火曜日

北海道開発局札幌開建/三笠ぽんべつダム定礎式開く/2030年度完成目指す

 北海道開発局札幌開発建設部(開建)は4日、北海道三笠市の現地で三笠ぽんべつダムの定礎式を開いた。かさ上げされた新桂沢ダムと合わせて三笠市、岩見沢市を水害から守る幾春別川総合治水事業の一環として治水ダムを新設する事業。式典には高橋祐介国土交通大臣政務官ら国会議員や国土交通省の職員、自治体関係者、施工者ら約150人が参加し、本格的な本体建設工事に向け礎石を納め、ダムの安泰と永久堅固を祈願した。施工は鹿島・飛島建設JVが担当。2030年度の完成を目指す。
 式典冒頭、主催者を代表してあいさつした高橋政務官は「三笠ぽんべつダムはわが国初の流水型台形CSGダム。鹿島をはじめとする工事関係者が無人化施工など先進的な取り組みを積極的に進めており、これらの技術が国全体のダム建設技術の発展につながると期待されている」と事業の意義を強調。その上で「国交省として地域を洪水の被害から守る安全・安心の確保と、地域のさらなる発展を支える国土づくりに取り組んでいく」と力を込めた。
 続いて来賓の国会議員や周辺自治体の首長が祝辞を述べ、幾春別川総合開発促進期成会の会長を務める西城賢策三笠市長は「このダムが将来にわたって流域住民の命と暮らしを守り、持続可能なまちづくりの強力な基盤となるよう、流域自治体として全力で協力していく」と述べた。
 定礎の儀では、高橋政務官らが礎石の周囲にモルタルを投入する「鎮定(ちんてい)の儀」、岡下淳北海道開発局長、西城市長らがモルタルをならす「斎鏝(いみごて)の儀」、鹿島の風間優代表取締役兼副社長執行役員と飛島建設の深田純一取締役兼上席執行役員副社長、鹿島JVの上本勝広所長らが槌でたたいて納める「斎槌(いみづち)の儀」を行い、、仕上げの「埋納(まいのう)の儀」では、ダンプトラックからCSG材が投入され、礎石が埋め込まれた。
 最後に来賓による万歳三唱とくす玉開披で定礎を祝うとともに、工事の無事完了と地域の発展を願った。
 三笠ぽんべつダムは、北海道三笠市の石狩川水系奔別川上流に新たに建設される日本初の流水型台形CSGダムで、堤高53メートル、堤頂長173・5メートル、堤体積21万4200立方メートルの規模。治水の専用ダムで、新桂沢ダムと二つのダムで洪水の一部をため込むことにより洪水被害を軽減させる。23年4月に基礎掘削工に着手し、年間で掘削工を終え、25年4月に堤体打設を開始した。


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from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188163
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回転窓/Bark at the Moon.

 夜道を歩いていると、青白く光る月を見上げることがある。満月なら、なおさらだ。きれいなのに、どこか不気味。こんな夜は、どこかで誰かが悪巧みをしている気がしてならない▼月は何も言わない。ただ、青白い光を地上に落としている。こちらが何を思おうと知らん顔だ。それなのに、見られているような気がする。月のせいなのか、こちらに後ろめたいことがあるのかは分からない▼人間は勝手なものだ。腹が立てば世の中に文句を言い、思い通りにならなければ誰かのせいにする。誰にも言えないことを抱えた夜には、何の罪もない月にまで文句を言いたくなる▼考えてみれば、書くことも似ている。誰かに届く保証などない。それでも、言葉にせずにはいられないことがある。書いたところで何かが変わるとは限らない。それでも、淡々と書く。月が黙って夜空を照らすように▼月は空にいる。こちらの愚痴にも、怒りにも、たぶん興味はない。ただ青白く、こちらを照らしている。ひとりで歩く夜も、誰かと歩く夜も、いつも同じように。もっとも、月からすれば、こっちの方がよほど怪しい夜更けの男なのかもしれない。


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千葉県の台風・豪雨被害/井林国交相らが視察/土砂災害専門家の派遣指示

 井林辰憲国交相らは、台風25号や8月の千葉豪雨で被災した千葉県内の現場などを4日に視察した。多発した土砂崩れの影響で、県管理道路は復旧に数カ月以上かかる通行止め箇所が29区間(1日時点)に及んでいる。土砂で河川がふさがれて浸水が起きるなど、復旧の長期化が懸念されている。井林国交相は、国土技術政策総合研究所(国総研)の土砂災害専門家を現地に派遣するよう指示した。
 井林国交相は熊谷俊人千葉県知事らとともに、台風25号による印旛沼の堤防決壊箇所、認定こども園が被害を受けた佐倉市吉見の土砂崩れ現場、のり面崩落などで運転を見合わせているJR内房線の姉ケ崎~長浦間、通行止めが続く県道287号袖ケ浦姉ケ崎停車場線を視察した。千葉豪雨で冠水した国道16号アンダーパスと、千葉公園(千葉市中央区)で整備中の弁天地区雨水貯留施設も見て回った。視察後、千葉県庁で意見交換した。
 視察と意見交換を終えた井林国交相は「被災箇所の多さと、一つ一つの傷の深さが印象に残った。安全管理上、視察できない箇所もあり、厳しい状況だと肌で感じた」と振り返った。土砂崩れの現場を中心に「(復旧が)かなり長期にわたっている。テックフォース(緊急災害対策派遣隊)の体制を強化する必要がある」と指摘。土砂崩れによる河川閉塞(へいそく)で浸水が発生している酒々井町の現場に対しては「国総研から土砂災害の専門家を派遣し、現地をしっかり確認するよう指示した」と明らかにした。
 熊谷知事は「千葉豪雨からの復旧途中で台風25号の被害を受けた。国交省と力を合わせてそれぞれの復旧作業を早く行い、再度の災害を防ぐことが大切だ」と話した。
 県は1日、台風25号による県管理道路の被災状況と復旧見込みを発表した。降雨量が多かった県の中・南部を中心に、56区間で通行止めが続いていることが分かった。土砂崩れで国道409号が寸断された袖ケ浦市の現場など、復旧に数カ月から半年かかると見込まれる箇所は29区間に及ぶ。被災箇所では、千葉県建設業協会(石井良典会長)所属の各社が復旧作業に当たっている。
 県土整備部道路環境課の担当者は「経験した中でも相当に大きい被害だ。崩壊規模が大きく箇所も多いため、復旧に時間がかかっている」と説明した。テックフォースなど関係機関と連携し、一日も早い完全復旧を目指す。


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さいたま市/地下鉄7号線中間駅周辺区画整理アセス配慮書の縦覧開始/2案を提示

 さいたま市が岩槻区で計画する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」の環境影響評価(環境アセス)計画段階配慮書の縦覧が5日、さいたま市役所などで始まった。区域面積が約120ヘクタールの2案を提示しており、2027年3月にも事業の採算性や案への市民意見などを踏まえて1案に絞る。都市計画審議会を経て29年度に市の都市計画決定を受ける予定。41年度の中間駅開業と同時の街開き、50年度の事業完了を目指す。
 市は地下鉄7号線(埼玉高速鉄道線)の延伸計画(浦和美園~岩槻駅間、約7・2キロ)に伴い、浦和美園駅と岩槻駅の間にある岩槻区浮谷地区に中間駅の設置を想定している。中間駅の周辺の約120ヘクタールを対象に、市施行で土地区画整理事業を行う。区域を駅前空間や商業、産業施設、集合住宅、公園、農業などのエリアに分けて街づくりを進める。目標定住人口は約1万人。
 計画段階配慮書ではA、Bの2案を提示した。A案は、既に都市化が進んでいる真福寺地域などを除いた区域を設定。B案は、同地域などを含めた上で西側の区域を成形し、一体的に区画整理を行えるよう区域を設定している。
 「地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業に係る環境影響評価業務」は国際航業が担当している。計画段階配慮書の縦覧期間は11月8日まで。
 関連して市は8月、「中間駅まちづくり推進会議」の下部組織として、基盤整備や建築デザインを議論する「駅まち空間検討部会(駅前ワーキンググループ〈WG〉)」を設置。緑地の保全・活用やエネルギーマネジメントなどを踏まえた土地の利活用方法を検討する「環境共生検討部会(みどりWG)」も設けた。
 中間駅周辺のまちづくりに民間の意見を取り入れる「官民連携プラットフォーム」の参加事業者の募集も開始。今月にも第1回の会合を開き、個別提案も募る。対話の内容を、今後の街づくりに反映していく。


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東鉄工業/クマ遭遇リスク低減に向けてロボット開発/名古屋と新潟で実証実験

 東鉄工業は、JR東日本管内の線路メンテナンス作業時にクマなど野生動物との遭遇リスクを抑え、作業員の安全を確保する自律歩行型動物撃退装置を開発している。装置はTechShare(東京都江東区、重光貴明社長)が販売する4足歩行ロボット「Unitree A2」がベース。スピーカーを搭載し警報音や動物のうなり声などの音を発生しながら、作業担当者の1~15メートル先を歩行する。
 センサーを使って作業担当者の距離を一定に保つため、作業に集中できる。動物遭遇時にはおとりになり、逃げる時間を確保する。自律歩行は鉄道のレールをガイドの目印とする。システム開発はCalTa(東京都港区、古林秀之社長)が担当する。名称はRail Utility Keeper&Escortの頭文字をとり「RUKE(ルーク)」とした。
 1日には名古屋市中川区で実証実験を行った。レールに見立てた木材を設置した会場で、屋外の基本動作と環境認識試験、音声・スピーカーの動作試験などを行い、動作確認や課題を洗い出した。
 東鉄工業線路技術・DX推進部の住谷寿上席主任は「ここ数年、現場の作業員からクマを目撃したという報告が増加している。クマ対策で鈴や笛、スプレーを携行しているが、より安心して作業に当たりたいという要望があり開発することになった」と経緯を説明した。地元猟友会や自治体とも連携し「クマとの遭遇が避けられる装置に仕上げて作業員の不安を取り除きたい」と語った。導入時期は2027年春頃を予定。特にクマの目撃情報が多い新潟支店、高崎支店、八王子支店管内に配備する。
 さらに「険しい坂路や段差なども超えられ、カメラもあり離れた場所から状態を確認できる。災害復旧現場の巡視にも活用したい」としている。6日には新潟県魚沼市のJR只見線上条駅~入広瀬駅間のメンテナンス工事で実証実験を行う。11月7、8日には長野県塩尻市でJR東日本が開く「塩尻鉄道せつび体験ラリー」で実物を展示する。


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2026年10月5日月曜日

凜/岡田工務店工事管理部建設ディレクター・白石理奈さん

 ◇何げないやりとりにやりがい
 「白石さん、お願い!」と気軽に頼ってもらえる人になりたいと話す。入社2年目だが、群馬県ではまだ数少ない建設ディレクターの一人として、現場を支えている。入札書類や施工計画書の作成に加え、ドローンやSLAM(自己位置推定同時地図作成)を使った測量にも取り組む。
 建設ディレクターを初めて知ったのは高校時代。担任に紹介された岡田工務店を見学したのがきっかけだ。「現場と会社をつなぐ役割は、両方の仕事ができるから楽しそう」。そんな直感と温かな会社の雰囲気に引かれ、入社を決めた。
 5月には、仕事を教えてくれた先輩が退職。多くの仕事を引き継ぎ、不安からミスが増えた時期もあった。上司や現場の社員に支えられ、なんとか乗り切った。心に残ったのは「建設ディレクターは支える仕事なのに、逆に支えてもらっている…」という悔しさ。だからこそ、早く一人前になりたいと強く思っている。
 「ありがとう」「分かりやすいね」と言ってもらえるのがうれしい。何げないやりとりに、仕事のやりがいを見つけている。最近は広報業務も担当。SNSで人気のミーム動画にも挑戦し、サカナクションの「舟こぎダンス」では、自ら船長役を務めた。頼まれたらまずやってみる。そのフットワークの軽さが、「白石さん、お願い!」と声を掛けられる存在につながっていく。
 (しらいし・りな)


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188126
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国建協/25年度のコンサル海外受注、前年度比51・4%増、回復の兆し見せる

 国際建設技術協会(国建協、安田吾郎理事長)が2日、2025年度の海外コンサルティング業務の受注実績調査結果を公表した。総受注額は1242・7億円(前年度比51・4%増)だった。22年度以来3年ぶりに1000億円を上回り、受注水準回復の兆しを見せた。国際協力機構(JICA)の円借款や、世界銀行などの国際機関が原資の業務受注が増えたことが増加に寄与した。
 受注件数は24年度より288件増加の1149件。1件当たり平均の受注額は1・08億円、16年度以降で24年度の0・94億円に次いで2番目に低い水準だった。
 国建協と海外運輸協力協会、海外農業開発コンサルタンツ協会、海外コンサルタンツ協会の会員79社が回答した。実際に海外業務を受注したのは68社だった。
 総受注額の内訳は、政府開発援助(ODA)関連が1164・4億円(前年度比60・0%増)で、全体の93・7%を占めた。発注機関別では、JICAが914・9億円(36・5%増)で、内訳は円借款が445・3億円(99・5%増)、円借款以外が469・6億円(5・0%増)。無償資金(外務省)が16・3億円(33・6%増)、アジア開発銀行(ADB)など国際機関が193・9億円(894・4%増)だった。国別は、フィリピンが449・6億円(283・5%増)で最も多く、インドネシア76・1億円(59・8%増)、ベトナム46・4億円(120・8%増)と続いた。


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熊谷組/トンネル掘削で装薬作業自動化/遠隔システムと脚線付き電気雷管で機械装填

 熊谷組は、山岳トンネル工事現場の掘削で装薬作業を自動化するシステムを開発した。実現場で運用している自社開発の爆薬遠隔装填システムと、今回開発した標準的な脚線付きの電気雷管を使う親ダイの機械装填装置を組み合わせた。実際のトンネル工事で親ダイ・増ダイ・込め物の機械装填に適用し、システムの有効性を確認した。他の実現場に水平展開していく。
 ニシオティーアンドエム(大阪府高槻市、北俊介社長)とキヨモトテックイチ(宮崎県日向市、清本康夫代表取締役)の協力を得て開発した。
 国内の山岳トンネル現場であまり普及していない次世代技術の無線電子雷管向けに先行開発した親ダイ機械装填装置の機構をベースに、結線を必要とする標準的な脚線特有の課題に対応している。脚線のテンション(張力)を適切にコントロールしながら保護・ガイドし、断線リスクを低減しつつ、スムーズに所定位置まで押し込む仕組みを構築した。
 これまで現場で運用してきた爆薬遠隔装填システムは、増ダイや込め物の自動装填に対応していたものの、親ダイの装填は起爆用脚線の処理や取り扱いが難しく、人力による手作業に頼っている。作業員が切羽から離れたドリルジャンボなどの操作室内からパネルを操作。発破孔への位置合わせを行った後、「装薬開始ボタン」を1度押すだけで、脚線付き親ダイの挿入から増ダイ・込め物の遠隔装填までの一連作業を連続して自動で実行する。
 実際の現場に適用した試験施工では、懸念していた脚線の断線や絡まりなどののトラブルがなく、確実に装填できた。今後も従来の脚線付き電気雷管と無線電子雷管の両方に対応する技術の開発や改良を重ね、装薬作業の完全自動化を目指す。


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2026年10月2日金曜日

回転窓/ゲームで培った力

 「eスポーツ」がゲームの対戦や大会を表す言葉として使われ始めたのは2000年ごろだそうだ。デジタル時代の新たなスポーツとして急速に進化し、今や世界中で数億人のプレーヤーと観客を魅了している▼4日閉幕の愛知・名古屋アジア競技大会はeスポーツが正式なメダル競技で11種目13タイトルを実施。パズル型対戦ゲーム「ぷよぷよ」部門で栗原悠輝選手(11)が圧倒的な強さを発揮し、史上最年少で金メダルを獲得した▼応援に駆け付けた日本選手団の井上康生団長は「素晴らしい試合だった。表情を見ていても貫禄があり、かわいさもあった。eスポーツもスポーツの魅力を発信してくれるものだ」と目を細めた。eスポーツは正真正銘のスポーツになったといえよう▼ゲームで培った空間を認識する能力や判断力、複雑な操作能力には目を見張るものがある。ゲームに縁遠い小欄には思考をどう巡らし、瞬時に力を発揮するのか想像が付かない▼その能力は遠隔でロボットを動かすのにも生かせる。人が立ち入れない被災現場、火星や月といった宇宙空間など、未来社会を支える重要な技能になるかもしれない。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188097
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森本輝水管理・国土保全局長/水の恵み生かし災害に備える/職員は果敢にチャレンジを

 8月に就任した国土交通省の森本輝水管理・国土保全局長が日刊建設工業新聞などの取材に応じた=写真。水は、多ければ災害を引き起こす一方、平時には人々の生活を支え、豊かな暮らしや景観、潤いを生み出す。「どうマネジメントするか、日本のためにトライしたい」と話す。「職員が何かにチャレンジしたとき、もし60点だったとしても、失敗したとしても『少しでも前に進んで良かった』と言える局長でありたい」と抱負を語る。
 全国で災害が頻発化・激甚化している。着任以来、26年熊本地震や豪雨災害などへの対応に全力を挙げている。施設の耐震化などハード対策の効果が確実に出ている。財政的な制約も踏まえ「優先順位を付けて効果の高いところから対策する必要がある」と指摘した。
 流域治水は制度面でも現場でも「花が開いてきている」と語る。各府省庁が流域治水の施策を共有する関係省庁実務者会議も効果を実感している。例えば学校施設などさまざまな場所で流域治水に取り組んだとき、何か課題が出てくる。「それを本省でも共有すれば双方向で取り組みが前進する」と話した。
 中部地方整備局長時代の渇水対応の経験も振り返る。豊川の渇水対応では愛知、静岡両県との3者会談で調整役を担った。関係者が一緒になって渇水を乗り越える方策を検討し、納得できる道筋をつくった。「ダムの操作や運用には、さまざまなやり方がある。今後はそうした運用のあり方についても考えていきたい」と意気込む。
 「どこへ行っても建設業の方々がいると安心する」と話す。災害時にいち早く現場に駆けつける建設業の重要性を指摘。業界をより良くしていくには、「いかに大事な仕事か、国民に理解してもらえるようなイメージアップに取り組みたい」と語った。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188102
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国交省/テックフォース予備隊員、全国で499人に/災害支援体制の強化へ

 国土交通省は1日、2026年度のテックフォース予備隊員について、全国で499人を登録したと発表した。民間企業などに在籍する防災の専門知識を持つ人材を登用し、被災地の状況調査や被害拡大の防止、早期復旧の支援体制を強化する。登録期間は27年12月31日まで。
 予備隊員は災害時に非常勤の国家公務員として任用され、被災地などに派遣される。早期復旧支援に携わる即戦力としての役割を担う。今回登録した予備隊員の内訳は、地方整備局などで421人、地方運輸局が43人、地方航空局で35人の計499人。
 被災地では関係行政機関との連絡調整や被害状況の調査(被災状況調査班)、災害応急対策に必要な地方公共団体への技術的助言(高度技術指導班)などを行う。
 国交省は予備隊員のほか、地域企業の力を被災地支援に生かす「テックフォースパートナー」制度や、有識者による助言体制「テックフォースアドバイザー」なども設けている。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188094
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沖縄総合事務局/港湾・空港工事の総合評価方式運用見直し/S・チャレンジ型を新設

 沖縄総合事務局開発建設部は港湾・空港工事入札の総合評価方式の2026年度の運用見直し概要を公表した。受注実績がなく加点が見込めない企業・技術者の参加環境を確保するためWTO対象以外での技術提案評価型(S・チャレンジ型)を新設。技術提案評価型(S型)についても技術提案の配点割合を引き上げ、技術力による競争力をより一層促進する。
 1日に改訂した26年度の運用ガイドラインによると、技術提案評価型(S・チャレンジ型)は全国的な施工実績はあるが当該地域で実績がない企業の受注機会の確保を図ることが望ましいと判断された工事などが対象。配点は▽技術提案40点▽企業の能力等3点▽技術者の能力等3点▽地域精通度・貢献度等4点-の計50点。
 技術提案評価型(S型)の配点については、合計点60点は変わらず技術提案を30点から40点に引き上げ、企業の能力等を7・5点から6点、技術者の能力等を15点から7点、地域精通度・貢献度等を7・5点から7点にそれぞれ引き下げた。
 施工計画重視型(チャレンジ型)についても、近隣地域での受注実績がないため加点が見込めない企業・技術者についても参加しやすくするため、工事内容や難易度に応じて近隣地域での施工実績を考慮しない場合も設定した。
 施工計画評価方法の見直しでは、施工計画重視型で評価基準の「現地条件との整合性・理解度」でこれまで0点だった可に該当する施工計画を新たに加点対象(0・5点)に変更した。
 S型の技術提案記載内容についてはこれまでの「付加的/関連性」という表現が、複数の同等規模の技術提案を行うことにつながり結果として高コスト化を招いていたとして、表現を「補完・補強」に変更。1提案につき1技術を原則として評価対象とし、提案効果を直接高める場合に限り最大3技術まで含めることができるとした。加えて様式にコスト把握のため概算金額の項目を追加した。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188101
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日鉄興和不/東京都中央区に環境配慮型ホテル/地域材・木造技術を活用

 日鉄興和不動産は1日、東京・銀座で環境配慮型ホテルの建設に着手した。東京都中央区に所有するオフィスビルを建て替え、長期滞在型ホテルを造る。地域木材を使用した木質化技術を採用する。建物はS・RC・W造地下1階地上12階建て延べ9742平方メートル規模。2029年10月の開業を目指す。設計監理は三菱地所設計。施工は熊谷組・住友林業JV。地域産業振興と設計などが評価され「令和8年度優良木造建築物等整備推進事業」に採択された。
 計画名は「(仮称)木挽ビルホテル計画」。所在地は銀座7の205の1ほか。建物は中央部分がS造で、設備配管を集約。戸境壁に内装を兼ねる「CLT耐震壁」と、鉄骨の柱梁にかかる力を減らす「耐震木ブレース」を採用した。客室エリアの必要な階高を確保しつつ、木造化が可能に。木造化で生じる梁への配管貫通の制約や、地区計画の高さ制限などの課題を解消した。
 建物全体には「木鉄ハイブリッド柱」「配筋付製材型枠」などの木質化技術を採用。構造、施工技術に木造・木質化技術を採用することで350立方メートルを超える大量の木材を使用する。木材は東日本大震災の復興に取り組む岩手県釜石市産を中心に使う。森林の維持管理、活用に取り組む地域産業の振興にも貢献している。
 建物両端の客室では、木の柱・梁が現れ木造そのものを感じられる。外装は建物中央部の耐震木ブレースと同じ傾斜角の平行四辺形のサッシで構成。木造・木質化への取り組みを町ゆく人に向け発信する。事業は先進的な木造・木質化の取り組みとして国土交通省の「令和8年度優良木造建築物等整備推進事業」で先導枠に採択された。環境配慮型ホテルを通して都市と地域をつなぐ新たな価値を創出する。


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from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188099
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奥村組/築40年の免震ビルで免震性能検証へ/総重量約2500tを自由振動

 奥村組は10月、竣工から40年が経過した免震構造ビルを実際に揺らして免震装置の性能変化を検証する。茨城県つくば市の技術研究所にある総重量約2500トンの免震ビルを油圧ジャッキで押し自由振動させる。国内で最初に建設された実用免震ビルとして、設置40年の性能検証を初めて行うことになる。
 技術研究所管理棟は1986年に竣工した。RC造4階建て延べ1330平方メートルの規模。基礎免震を採用している。実験に当たり、建物全体で鋼棒製ダンパーを取り外し、積層ゴムだけで支持する状態にする。2基の油圧ジャッキで水平方向に10センチ押し込み、瞬時に解放して建物を揺らす。
 自由振動時の揺れの周期や振幅などのデータを測定・分析して免震装置(積層ゴム)の経年による性能変化を検証する。免震装置(積層ゴム)が設置から40年経過しても性能を維持できるかを確認する。
 同社は管理棟の竣工以来、10年ごとに自由振動実験を実施している。今回で5回目となる。
 免震装置の一つである積層ゴムは経年劣化を想定して設計されている。だが免震建物の歴史は40年程度と浅く、長期間にわたる構造性能と耐久性で実測データが不足していた。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188104
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2026年10月1日木曜日

回転窓/きつねの嫁入り祭りの地の防災訓練

 各地に伝わる「きつねの嫁入り」。新潟県東部の阿賀町では、嫁入りの行列に伴うきつね火が多く見える年ほど豊作になると言われてきた。婚礼を再現する祭りが毎年開かれ、中心部には観光交流施設「狐の嫁入り屋敷」がある▼町を阿賀野川が流れ、周囲を険しい山が囲む。気温や湿気の条件によって雲海に包まれやすく、祭りをより幻想的に演出する。一方で、水害や土砂災害と向き合ってきた地域でもある▼先週、この地域の建設会社による合同防災訓練が行われた。土砂の撤去や土のう作りの初動を確認。国土交通省の補助金を活用して導入したマシンガイダンス対応のICT建設機械を稼働させ、特殊アタッチメントのチルトローテーターや3D測量の効果を確かめ、情報を共有した▼参加した建設会社の関係者は「災害はないに越したことはないが、訓練の成果を有事の際に役立ててほしい」と話した。「仲間が減っている。地域の防災力はみんなで高めないと」とも▼きつねの嫁入りの言い伝えが残る地域には、防災・減災に力を注ぐ建設会社がある。地域の守り手であり、担い手でもある彼らに、手厚い支援が届いてほしい。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188054
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内閣府地方創生推進事務局長・宿本尚吾氏/地方から稼げる産業創出

 発足から10年になる内閣府地方創生推進事務局。8月7日付で11代目の事務局長に就いた国土交通省出身の宿本尚吾氏は「政府の地域未来戦略の実現に向けて、整えられてきた仕組みをうまく使い、地方創生を成り立たせていきたい」と抱負を語る=写真。人口減少や官民の担い手の確保といった課題と向き合いながら「稼げる産業の地方からの創出」を目指す。
 地方創生に関する総合戦略(2025年12月閣議決定)に取りまとめることが盛り込まれた地域未来戦略が7月に閣議決定された。戦略産業クラスター計画などの3計画や政策パッケージの取り組みが進んでいく。「国内総生産(GDP)の半分程度を占める地方経済の成長は重要。伸びしろを生かしたい」。稼げる産業を地方からもさらに創出するという地域未来戦略の「新しい発想」を踏まえ、施策の実行に力を入れる。
 地域再生の施策、交付金、税制などを生かしたまちづくり、新しい公共サービスの提供、移住支援といった地方創生を巡る10年の取り組みから「さまざまないい事例が出てきている」と効果を認識している。「地域によって面的な整備も機能の集約も求められる。地域が望むことを大事に取り組みを進める」考え。人口減少と東京一極集中が進み、地方からの産業創出にも課題は多い。地域未来戦略には産業団地の造成などに伴う必要なインフラ整備の実施がうたわれており、地域が必要とするインフラを束ねた事業に期待を寄せる。
 27年度予算概算要求が締め切られ、府省庁の地方創生の施策は金額を示さない事項要求が多く並んだ。府省庁それぞれの政策、施策があり、「国をよりよくしていくために知恵を絞りながら、予算と施策が年末にかけて検討されていく」状況にある。事務局の職員の約半数は地方自治体からの出向者。国と地方の人脈の積み重ねとネットワークを生かしながら地方創生を後押しする。国力の向上に貢献するために「地域からも世界に目を向ける意識」も高めていく。
 設計や施工を担当し、地域のまちづくりやにぎわいの創出に貢献している建設業を地方創生や政府の17の戦略分野を支える「大事な担い手」と見ている。「活躍の場がまだまだある。ノウハウ、知恵、役割はこれからも必要」。地域のために活躍する建設業にエールを送る。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188050
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26年度下半期スタート/建設関連企業の社名変更相次ぐ/組織再編、トップ交代も

 2026年度の下半期を迎える1日、多くの建設関連企業が社名や体制を変更し、心機一転のスタートを切る。国内建設需要は堅調に推移しているものの、国際情勢や金利動向など先行きの不確実性も高まっている。持続的に成長できる事業基盤を築き、変革を強力に推し進める。
 三井住友建設は、インフロニア・ホールディングス(HD)との経営統合を機に、社名を「アルソシア建設」に変更する。グループシナジー(相乗効果)を発揮し、コンセッション(公共施設等運営権)など脱請負領域への参画拡大を目指す。グループ会社の三井住建道路は「アルソシア道路」、SMCテックは「アルソシアテック」、SMCプレコンクリートは「アルソシアプレコン」、三井住友建設鉄構エンジニアリングは「アルソシア鉄構」にそれぞれ社名を変更する。
 住友電設は、大和ハウスグループ入りを機に、社名を「セムリンクス」に変更する。電気工事や機械工事などを対象に、技術と人の力で「つなぐ」という価値を生み出し続ける思いを込めた。28年夏ごろまでに、東京都港区三田にある東京本社を中央区日本橋本町3(日本橋本町MK-SQUARE)に移転する予定だ。
 1月に純粋持ち株会社として発足したパシフィックコンサルタンツHDの新体制も本格始動する。国内は中核事業会社のパシフィックコンサルタンツ、海外は同日設立した全額出資子会社のパシフィックパデコインターナショナルが担い、人員などの経営リソースをより戦略的に振り分ける。パシコンの社長には岡野郊子氏、パシフィックパデコインターナショナルの社長には石河雅典氏が同日付で就任する。
 太平洋セメントは、トクヤマのセメント販売事業を継承するトクヤマセメント(東京都文京区、磯村哲郎社長)の全株式を同日付で取得する。全額出資子会社の「トクヤマ太平洋」として事業を展開。セメント内需が減少する中、両社の顧客ネットワークや販売網を最大限に生かす。


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from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188063
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中日ドラゴンズファーム移転/経済効果は10年間で420億円/MURCらが試算

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)と三菱UFJ銀行は、中日新聞社と中日ドラゴンズが計画している新ファーム施設の開発が実現した場合の経済的・社会的な価値を予測するリポートを作成した。開業後10年間の経済波及効果は420億円、交流人口は40万人増加すると試算した。
 経済的価値を予測する前提条件は、公募条件を踏まえ敷地面積を7万5000平方メートルと設定。
 球場などのほか野球観戦を目的としない来訪者を呼び込む公園・緑地、飲食店、イベントスペースなどの設置も想定した。立地自治体の規模は9・5万人と仮定した。
 経済波及効果は建設期間合計で220億円、開業後10年間では交流人口と定住人口の増加による消費額の増加で420億円の効果が生まれると予想。市町村税収は事業スキームにより変動するが、10年の合計で19億~31億円の増加を見込んだ。
 社会的価値では▽生活・文化水準の向上▽先進都市への進化▽地域への愛着向上▽地域企業・産業の振興▽野球界の振興-が創出されるとまとめた。
 7月18日に締め切った1次提案を通過したのは22自治体。2次提案は30日に締め切り、2027年5月ごろに優先交渉権者を決める。


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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=188064
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プロロジスら/京都府京田辺市でマルチテナント型自動倉庫建設/最大1000億円投資

 プロロジス(東京都千代田区、山田御酒代表取締役会長兼最高経営責任者〈CEO〉)らが京都府京田辺市に次世代型物流施設を建設する。総投資額は800億~1000億円。複数の顧客が使うマルチテナント型の自動倉庫で、工期は2027~30年を見込んでいる。従来、自動倉庫は利用企業ごとに使い方が異なるため、1社だけの専用施設として整備していた。
 台湾を拠点に物流施設の開発・運営などを手掛けるアリー・ロジスティク・プロパティー(ALP、チャーリー・チャン共同創業者兼CEO)と組み、次世代型物流施設を建てる。プロロジスとALPは9月29日に共同事業会社の設立に向け基本合意書を交わした。
 ALPが展開する物流施設「OMEGA(オメガ)」として整備する。オメガは大規模な自動倉庫機能を共用インフラとして提供するサービスモデル。同モデルの物件は中央部に高密度のパレット型自動倉庫を配置する。無人搬送車を組み合わせることで荷物の保管・入出庫・搬送などを自動化する。
 京田辺市での工事現場は松井宮田(敷地面積約9万5000平方メートル)で、既設の物流倉庫「プロロジスパーク京田辺」の近くに位置する。高さは約40メートルで、多層階施設として開発する。建物中心部に置く自動倉庫には数万パレットの保管能力を持たせる。
 入居企業は大規模な自動倉庫設備を整備・保有することなく物流オペーレションを自動化できる。省人化や保管効率のアップも可能になる。利用するスペースやパレット数の増減が可能で、物量の変化や事業拡大に対応できる。
 1号案件が稼働後は「国内で適切な土地があれば2号案件、3号案件の開発に取り組む」(プロロジス広報室)考えだ。世界で事業展開するプロロジスの知見を生かし、将来的には欧米での展開も視野に入れている。


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MSC、佐藤渡辺/プラごみを道路舗装に活用/建設業界初、リサイクル地産地消へ

 プラスチックごみのリサイクルを手がけるMSC(仙台市太白区、麦谷貴司社長)と佐藤渡辺は、リサイクル過程で発生する残りかすを道路舗装材に使う技術を開発した。MSC独自の微粉化技術で残りかすを加工したアスファルト改質添加剤「Re-PAB(リーパブ)」を、佐藤渡辺がアスファルト混合物に添加し、「エコ・ループファルト」として製品化した。建設業界では初めての取り組みという。プラスチックごみが出た地域の道路舗装にリーパブを取り入れ、リサイクルの地産地消につなげる。
 エコ・ループファルトは、アスファルト混合物1トン当たり10キロのリーパブを添加する。プラスチックごみの約51%を占め、これまで焼却されていた残りかすをアスファルト混合物に活用することで、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約50%削減できる。道路舗装材に加え、工業用マットやコーン標識、雨水貯留槽などへの展開も見込む。
 麦谷社長は「出したごみが生活に戻ってくる実感が、資源循環の最大の力になる」としている。佐藤渡辺は、コンクリートにリーパブを添加した「エコ・ループクリート」の開発にも取り組んでいる。同社の橋本秀浩代表取締役兼常務執行役員は「顧客が信頼して選べる製品になるよう、商品価値を高めたい」と話した。


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