漫画家・きくち正太さんの作品に、「食」をテーマにしたコミックエッセー『あたりまえのぜひたく。』(全11巻、幻冬舎コミックス)がある。「定番、国民食は玉子焼き。」とサブタイトルの付く一冊に書かれた卵焼きの話が好きで、読むたびに食欲がそそられる▼そのレシピで使う卵は4個。軽く混ぜた後に、めんつゆや長ねぎのみじん切りなどを加えてよくかき混ぜ、たっぷりの油をなじませて熱した卵焼き鍋に、まずはおたま一杯分を流し込む▼表面が半熟となったら、鍋の手前半分に折り畳んで奥に油を引き、そこに卵を寄せて空いた手前のスペースにまた油を引きもう一杯。ざっとこうした手順で焼いていくのだが、きれいな見た目に仕上げるのはなかなか難しい▼卵の価格が上昇し、2023年当時に続く「エッグショック」が再来している。鳥インフルエンザの流行による供給不足などが高値の要因だという。供給量の回復が待たれる▼ちなみに、卵焼きをきれいにおいしく作るには、中途半端な味付けにせず、油をけちらないで油料理と割り切ることだとも。これからも当たり前であってほしいぜいたくな一品だ。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181273
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