2026年2月20日金曜日

回転窓/万博の熱を花博へ

 団体・企業が主催する2026年の賀詞交歓会や新春交流会がほぼ終わった。今年は来賓のあいさつで、国土交通省の幹部が27年国際園芸博覧会(花博)に触れ、マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」のバッジを胸に協力や参加を呼び掛けていた▼花博の会場は横浜市の旭区と瀬谷区にまたがる上瀬谷通信施設跡地。米軍から返還された242ヘクタールのうち100ヘクタールをフィールドに、日本が培ってきた植物や自然との向き合い方を発信する▼運営者によると、大規模な国際花博の国内開催は1990年に大阪で開かれた国際花と緑の博覧会以来。一般来場者数は1000万人を目標としている▼花博は25年の大阪・関西万博で使ったパビリオンや建築物を再利用するのも見どころの一つ。大屋根リングの木材でタワーを造り、大阪で話題となった体験型アートも新たな姿でお目見えする。資源を生かし続ける新しい社会モデルを実際の建築を通して示す意欲的な取り組みだ▼開催まで400日を切った。大阪で生まれた文化や芸術、建築の熱を関東圏にどうつなげるか。万博の経験と機運を引き継いで準備に取り組んでいきたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181787
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特別国会、国交省関係5法案提出へ/下水道法や建築物省エネ法

 18日に開会した特別国会に政府が提出を予定する国土交通省関係の法案が明らかになった。埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を踏まえた対策を盛り込んだ下水道法・道路法の一括改正法案や、建築物のライフ・サイクル・カーボン(LCCO2)評価制度の創設を柱とする建築物省エネ法改正案など、計5本を提出する。会期末となる7月17日までの成立を目指す。
 下水道法・道路法は、国交省の有識者会議が提言した内容などを踏まえ改正する。下水道法では老朽化状況の診断基準の明確化と公表義務の創設、メンテナビリティ(維持管理の容易性)確保に向けた構造基準の見直しを想定。都道府県が下水道広域化の計画を策定し、それに基づき別の管理者が管理を代行できる制度を創設し、改築費用を見据えた使用料の算定基準も明確化する。道路法を含めた措置として、下水道と道路の管理者同士が連携した点検を強化し、道路占用物件などの維持・修繕に関する協定制度を創設する。
 建築物省エネ法の改正では2028年度の開始を目指すLCCO2評価制度の規定を整備する。建築主の義務として一定規模以上の新築で着工前に求めるLCCO2評価結果の「届け出制度」などを設ける。省エネ性能向上への新たな施策として「住宅トップランナー制度」を拡充し、大手の住宅供給事業者に高い省エネ性能の確保に向けた中長期計画の策定を課す。特殊な省エネ技術の導入を促すため、同法に基づく「性能向上計画認定制度」の新たな認定ルートも創設する。
 都市再生特別措置法や都市再開発法などの一括改正法案も提出する。地方自治体が作成する立地適正化計画に業務施設や集客施設の誘導を新たに位置付け、民間都市再生事業計画の認定申請期限を延長する措置などを講じる。
 物流効率化法改正案では高機能な中継輸送施設の活用を認定する制度の創設、地域公共交通活性化再生法改正案では「交通空白」地域でのバス・タクシー事業者などによる運転手や車両の共同化を認定する制度の創設などを予定する。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181799
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東北アライアンス建設/協力会社群の事業協同組合設立/異業種6社と並列連携も

 東北アライアンス建設(TAC、福島県郡山市、陰山正弘社長)は、同社に出資する東北6県のゼネコンなど7社の協力会社などで構成する「東北トラスティア事業協同組合」を4月1日付で設立する。担い手不足や物価高に対処するため、人材の相互融通や資機材の共同調達に取り組む。単体の協力会社では難しかったDXや先端技術の現場実装も目指す。「建設業の課題解決先進地」(陰山社長)として、東北から新たな地域建設業の持続可能モデルを構築する。=3面に関連記事
 陰山社長が19日に都内で開いた会見で発表した。TACに出資する7社の各協力会に名を連ねる会社は計671社(1社当たり約50~約200社)。協力会に所属していない会社もある。今後、これらの協力会社から事業協同組合への参画企業を募る。現時点では「数百社程度が参画するだろう」(陰山社長)とみている。
 事業協同組合は法人格を持つ組織として設立する。東北地方にまたがる広域連携を通じ、▽施工体制の確保・強化▽DXの推進や新工法・新技術の現場実装▽資材・設備の安定供給▽人材育成や省力化▽災害時の連携強化-などを実証し具体化していく。
 4月上旬にも東北地方で設立総会を開き、トップの選出や活動計画などを決める。
 TACは同日、コマツやアイリスオーヤマなど異業種6社とのパートナーシップ協定も締結した。陰山社長は「元請が協力会社に発注し、さらにメーカーなどに発注する縦の受発注構造になっている」と現状を問題提起。新たに元請と協力会社、異業種企業が従来の上下関係ではなく、対等な「並列型パートナーシップ」を構築し、建設業が直面するさまざまな課題解決と新たな価値創出を目指す。
 特に期待するのが技術イノベーションだ。陰山社長は「東北には高い技術力を持つ建設会社が多いが、単独ではDXや先端技術の実装が難しかった」と指摘。その上で「並列型パートナーシップで対等な関係で未来を設計し、成長可能性を見いだして、先端技術などが現場で動き出す循環を生み出したい」と展望した。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181785
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愛知県/名古屋市に高専新設/DX・AI即戦力人材育成

 愛知県は、DXやAIが急速に進展する中で即戦力となる人材を育成するため高等専門学校を新設する。2026年度当初予算案に基本・実施設計費や各種調査費として約1億8900万円を計上した。26年度中に設計を終え27~28年度で建設、最短で29年4月の開校を目指す。
 新高専は名古屋市千種区の愛知総合工科高校の敷地内に設置する。学科は「デザイン情報工学科」とし、定員は1学年1学級40人(5学年で200人)。ロボティクスコースとAI・デジタルコースの2コースを設ける。機械・電気電子技術と情報技術を活用し、さまざまな社会の課題やニーズを本質的に捉え魅力あるサービスや製品を生み出す実践的技術力を発揮する人材を育成する。
 教室や実習に必要となる施設は愛知工科高校の既存施設を使用する。新設するのは職員室や事務室などが入る施設で、4階建てで延べ約2000平方メートルの規模を想定している。26年度は地質調査や測量調査、基本・実施設計を行う。27年秋ごろに文部科学省に認可申請する予定。

 □初代校長に水谷法美氏
 初代校長には名古屋大学の水谷法美副総長が就く予定。水谷副総長は3月で退官し、4月1日付で県顧問に就任する。新高専整備の準備段階から意見を聞き反映する。




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竹中工務店ら/使用済み割り箸のアップサイクル技術を確立/家具などに適用

 竹中工務店とコクヨは、使用済みの割り箸を内装材や建材、家具などの材料に活用するアップサイクル技術を確立した。カナダに本社がある循環型材料メーカーのChopValue Manufacturing Japanと、技術の建築空間やオフィス家具への適用拡大を目指すパートナーシップ(共同研究契約)を締結。実証実験を行い、割り箸の回収・活用体制を固めていく。
 パートナーシップに基づき、コクヨ、竹中工務店のそれぞれの事業所での割り箸の回収に関する実証試験を実施。日本での適切な回収体制や、ロジスティクスの構築を目指す。ChopValueのアップサイクル技術を活用し、竹中工務店が建材、文具や家具の新用途や新製品をコクヨが開発する。開発した建材や器具を使って設計した空間について、3社で協業してエンドユーザーやデザイナーの印象評価などを行う。
 竹中工務店は自社の事業所や建設現場で回収した割り箸を内装材や建材、家具器具などにアップサイクルし、建物の設計提案や自社物件で活用する。建築主や自治体と力を合わせ、割り箸の回収からアップサイクル製品の建物への導入までを網羅したサーキュラーエコノミー(循環経済)の取り組みを幅広く展開する。将来的にはChopValueの持つ廃棄物を板材にする技術を、ほかの建築廃棄物のアップサイクルにも応用展開していく。




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2026年2月19日木曜日

回転窓/空き家にともる再生の明かり

 春めいた光が海面を照らした日曜、海辺の高台にある一軒家で、画家やピアニスト、染織家らによる体験講座が開かれた。暖かな南風が吹き込む中、音楽に合わせた絵描きや旬の食材を使ったランチを、近所の人たちも楽しんだ▼海原を進む帆船をイメージした個性的な家屋と、庭にある大きな梅の木が目を引くこの建物は、少し前まで空き家だった。地元の芸術家が購入し、自然素材にこだわった改修でよみがえらせた▼現在、全国には900万戸の空き家がある。売り手と買い手のマッチングは進むが、その数は増加の一途をたどる。各地でさまざまな支援策が講じられているものの、状況は厳しい▼静岡県掛川市は、所有者や相続人、売却権を持つ人に対して片付け費用を助成している。朽ち果てて売れなくなる前に、良質なストックとして流通させる取り組みで、制度の利用申請が相次いでいるそうだ▼高台の一軒家では今週末もイベントが開かれる。少し前までただの空き家だった建物は、地域のおしゃれなにぎわいスポットに姿を変えた。高台の家にともった暖かな光が、全国に眠る家々へ静かに広がっていくことを願う。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181744
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積水化学工業/清水郁輔次期社長が会見/ペロブスカイト太陽電池量産に社運懸ける

 積水化学工業の社長に3月1日付で就任する清水郁輔代表取締役兼専務執行役員と加藤敬太社長が、17日に都内で会見した。清水次期社長は注力するペロブスカイト太陽電池事業に関し「社運を懸けて堺工場での量産化に取り組む」などと表明。攻めの経営で2030年度までの長期ビジョンを達成し、「長期ビジョンで掲げるステートメントを本気で実現する」と決意を語った。
 清水氏は「現有事業の拡大加速と仕込みの強化継続」「ペロブスカイト太陽電池事業の立ち上げ」「挑戦し続ける人と集団づくり」に重点を置く考え。住宅事業は、M&A(企業合併・買収)を活用しながら施工力のある工務店をグループに取り込み、シェアを拡大する考えだ。
 ペロブスカイト太陽電池は、軽くて曲がる太陽電池として、各社が研究開発や実用化でしのぎを削る。清水氏は「高機能プラスチックス」「環境・ライフライン」「住宅」の3カンパニーで構成する体制が最大の強みと見る。ペロブスカイト太陽電池を含めた新事業関連で「30年度までに2000億~2500億円の売り上げ」が生み出せると説明した。
 加藤氏は「技術開発からものづくり、国内外の組織マネジメントまで幅広い分野に精通している。戦略の立案と実行で確かな手腕を発揮し、多くの実績を積み重ねてきた」清水氏の実績を評価。経営トップの交代で「グループは新たな成長が実現できると確信している」と強調した。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181756
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国交省/維持工事の現場課題に対応/小規模作業の積算や技術者拘束で留意事項整理

 国土交通省は、直轄土木の維持管理工事で指摘されてきた費用や働き方の課題で当面の対応策をまとめた。標準歩掛かりを用いた官積算と実際にかかる費用との隔たりが大きくなる小規模作業や点在作業を対象に、発注者が変更積算などを適切に行うための留意事項を整理。近く改定する積算基準に盛り込む。緊急作業に対応するため監理技術者が常時拘束されてしまうことを解消するため、現場立ち会いを不要とする作業を明確化し、受注者を含めて現場に周知する。
 2025年度に履行中の通年維持工事や維持・修繕工事の受発注者にアンケートやヒアリングを行い、現場の実態を細かに把握し対応策を詰めた。18日に開いた有識者会議「発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会」の「維持管理部会」で説明し、委員らの意見を踏まえ積算基準などに反映させる。
 通年維持工事では1日未満の小規模作業を変更契約で追加した場合、官積算と実際の費用が大きく隔たると認識している受注者がいる。1日未満の作業向けに機械費や労務費を半日分か1日分として積算する制度があるが、適用例は少ない。当初契約の計画的施工と突発的な施工で数量を合算するケースがあり、これらを区分けして扱うよう周知。1日未満の積算制度の活用を促す。発注者が1日以上の作業量の指示に努めることも共有する。
 施工場所が複数点在する工事では、建設機械の運搬費用や交通規制などの諸経費がかさむとの声を踏まえ、通年維持工事に限定した諸経費の実態調査を26年度に行う予定。積算基準に適切な経費率を反映する。修繕工事では施工場所の点在が許容できる発注ロットの目安を新たに作り、発注者に留意を求める。
 監理技術者の現場立ち会いが不要な作業は、目的物の品質管理に関係がなかったり迅速な対応が必要だったりする作業を想定する。あくまで現行の「監理技術者制度運用マニュアル」に沿った解釈として、現場立ち会いが必要かどうかを判断可能な事例を列挙したリーフレットを作成し、現場に周知する考えだ。
 緊急作業に備えるため受注者に待機が発生した際の費用の扱いも整理した。発注者が連絡体制の確保や出動準備などで自宅待機を指示した場合、待機の開始から解除・後片付けまでを対象に実績で精算する。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181752
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大阪府/新御堂筋大規模更新、5者で検討・協議へ/通行止め前提としないあり方探る

 大阪府は大阪市、国土交通省、西日本高速道路会社、阪神高速道路会社とともに、府北部地域の主要幹線道路・新御堂筋(国道423号)の大規模更新に向けた検討に着手する。2026年度に検討業務を委託し、5者による実務者協議の場を設けて更新手法や機能強化の方向性を探る。知事重点事項として26年度当初予算案に検討業務の委託費500万円を新規計上した。
 検討では橋梁や高架構造物の更新手法、施工期間中の交通処理、渋滞緩和策、高速道路との接続強化、北側で接続する箕面有料道路を含めたネットワーク機能の最適化などを詰める。
 併せてルート上の新大阪駅周辺の再開発や将来的な広域交通網の変化も見据え、単なる修繕ではなく機能強化を含めた更新像を深掘りする。
 新御堂筋は大阪市北区から箕面市までの延長約15キロ。淀川渡河部(新淀川大橋)から千里ICまでの区間は大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行線を挟む構造で、本線上下2車線、側道上下2車線の計4車線を基本とする。1960年代中ごろから段階的に供用し、全面開通から50年以上が経過している。
 府北部を南北に貫き、大阪都心と新大阪駅周辺、千里ニュータウン、箕面方面を直結。名神高速道路や中国自動車道、新名神高速道路と連絡する広域交通軸にもなっている。1日当たりの交通量は約14万台に上り、西日本でも屈指の交通量を誇る。
 一方で交通量に比べて本線容量が小さく、各所で慢性的な渋滞が発生している。加速車線が短い合流部も多く、事故発生時には滞留が拡大しやすい。高架・橋梁区間も多く、老朽化対策が急務となっている。
 大阪の南北の都市軸を形づくってきた基幹インフラであり、老朽化と交通集中という二重の課題を抱える中、現道機能を維持しながら更新をどう進めるかが最大の焦点となる。
 当初予算案の記者説明の場で美馬一浩都市整備部長は「現状分析と課題整理を行った上で、通行止めを前提としない大規模更新の在り方を検討する」と述べた。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181758
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大成建設/装薬ユニットを開発/機械1台とオペレーター1人で削孔~装薬

 大成建設は、発破作業の完全機械化を実現する要素技術として「装薬ユニット」を開発した。構成装置を従来のドリルジャンボに後付けできる。自社開発した無線電子雷管対応の爆薬装填装置との組み合わせで、削孔から装薬まで一連作業が1台の機械とオペレーター1人で完結する。作業員が切羽付近に立ち入る必要がなくなり工期も短縮できる。
 自社施工の現場で効果を確認した。多様な装薬孔に対応した一連の発破作業を人手に頼らず、円滑に行える。装薬ユニットは▽装薬孔の中心を保持するスパイク式セントラライザ▽ロッドの継ぎ足しや回収を行うロッドセッター▽ホース類を送り出すホースフィーダー-などで構成する。ドリルジャンボのガイドシェルに後付けで装着できる。ドリルジャンボの改造は不要で、掘削作業の長期停止が避けられる。
 ロッドセッターなどの機構を活用し、装薬孔への装薬パイプ挿入が機械的に行える。削孔と同一軸で装薬パイプを差し込むため、作業ごとの位置合わせも不要になる。無線電子雷管対応の爆薬装填装置「T-クイックショット」と組み合わせることで、作業員の結線作業も不要になり切羽付近に立ち入らずに済む。
 一連の発破作業は、ドリルジャンボの運転席からオペレーター1人で対応可能。完全機械化で連続施工を実現する。
 今後、実爆薬の試験発破を段階実施していく。機械・装置間の連携制御を強化し、2026年度に爆薬装填作業の半自動制御を目指す。全自動切羽穿孔対応のフルオートジャンボ機をベースに、火薬取扱従事者以外は取り扱えない装填・装薬について、従事者のボタン操作で対応できるようにする。将来は自動制御化も見据える。開発した装薬ユニットの実用化と標準化に向けた社内外での取り組みを加速。山岳トンネル掘削作業全般の完全自動化を目指す。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181753
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2026年2月18日水曜日

東京都市大学/リカレントプログラムの最終発表会開く

 ◇地方建設業の若手経営者ら/DXの取り組み、成果披露
 東京都市大学は、社会人向けリカレント(学び直し)プログラム「建設業事業承継DXコース」の最終発表会を、13日に東京都渋谷区の同大学渋谷パクスで開いた。コースを受講した地方建設業や内装工事業などの経営者層9人が、講義や現場見学で得た知見をベースに、事業承継の指針やDXの展望を発表した。
 講評者として、東京都市大の野城智也学長、矢吹信喜特任教授、建設業振興基金の長谷川周夫理事、新建新聞(長野市)の酒井真一編集長が参加した。
 同プログラムは、建設DXのスタートアップであるクラフトバンク(東京都中央区、韓英志社長)が共催し、本年度に開講した。事業承継やDXに課題意識を持つ地方建設業の2代目、3代目の経営者層が対象。2025年10月から計6回講義などを実施した。地域建設業の視点で自社や業界の課題を共有しつつ、先進事例を学んだ。
 松原建設(富山市)の松原悠大社長は、国土交通省が推進するi-Constructionにいち早く対応し、ICT建設機械を導入した。地方都市は少子高齢化の影響もあって人口や社会・経済活動の規模が縮小している。一方でインフラの維持管理コストは横ばいあるいは増加傾向にある。松原社長はこうした実情に着目し、公共工事の受注に注力。現在はすべて元請で受注し、高い利益率を維持していると報告した。
 和賀組(秋田県湯沢市、和賀幸雄社長)からは和賀一晟氏が参加。後継者不足に悩む企業のM&A(企業合併・買収)や、ユーチューブでの動画配信、大学との連携授業などを展開し、若年層の入職に手応えを感じていると発表した。河上金物(富山市)の河上森社長はDXで業務効率が改善し、「採用などの第2領域(緊急性は低いが重要度は高い業務)にリソースを投下できるようになった」と述べた。
 長浜機設(愛媛県大洲市)の福岡信一社長は人事評価制度の改善を報告した。建設キャリアアップシステム(CCUS)と人事評価制度を連動させ、社員のモチベーションアップと制度の透明性確保を図っている。岡部(富山県南砺市)の高平大司氏は、DXプロジェクトを20年から進めた結果、残業を半減できたと報告した。経験を基に、地方建設業のDX支援業務にも取り組んでいる。
 マツナガ建設(長野県須坂市、中村正社長)の小林直樹氏、エス・アイ・ルネス(大阪市中央区)の川口貴之社長、宝来社(富山市)の荒井洋平社長、信和建設(大阪市中央区、前田裕幸社長)の天野英司氏もプログラムの成果を発表した。
 矢吹教授は講評で「歴史は決して繰り返さないが韻を踏む」と指摘。コンピューターやBIMの歴史を学ぶことは、情報社会の未来予測につながると説いた。野城学長は「今回の縁をぜひ生かしてほしい」と述べた。東京都市大は26年度も同プログラムを開講する予定だ。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181711
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回転窓/名は体を表す

 「名は体を表す」ということわざがある。名称とそのもの自体は切り離せないものであるとする仏教の「名体不二(みょうたいふに)」の考え方に由来する▼ベネッセの「2025年たまひよ赤ちゃんの名前ランキング」によると、1位は男の子が「碧(あお)」、女の子が「翠(すい)」。いつの時代も、その名とともに歩む人生が豊かであってほしいという親の思いが込もっている▼独特な相撲のしこ名も分かりやすい。「琴~」「千代~」「~富士」など、各部屋が継承しているしこ名を名乗る力士は多い。地元の期待を背負い、出身地に由来するケースも目立つ▼社名も同様だ。創業からの歴史が長いほど、社員の愛着は深い。それでも、さらなる高みを目指して社名を変えるケースは多い。ソニーやパナソニックはブランドイメージを統一し、グローバル戦略を推進してきた▼三井住友建設が10月1日付で「アルソシア建設」に社名を変える。ラテン語のアルス(技術)とソシア(社会・仲間・共生)を融合し、誠実にものづくりと向き合い、変化する社会と歩む。名に込めた決意をどう企業像に落とし込むのか注目したい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181714
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九州道路啓開協議会/南海トラフ想定し初の道路啓開訓練/九州東進作戦の手順確認

 九州地方整備局や同局管内の県・政令市などの道路管理者、各県建設業協会らで構成する「九州道路啓開協議会」(会長・福井貴規九州整備局道路部長)は16日、南海トラフ巨大地震を想定した初の道路啓開訓練を行った=写真。協議会構成機関や整備局の直轄事務所など60機関約160人が参加。九州の北部や西部の各地域から高規格道路などを使って大分、宮崎などの東側沿岸域に向かって一斉に道路を啓開する「九州東進作戦」の手順などを確認した。
 訓練は、宮崎県内で震度6強を記録する地震が発生し、大津波警報が発令されたとの想定で実施。福岡市博多区の九州整備局に本部を設置し、構成機関らをウェブでつなぎ、18ある啓開調査路線での被災調査などの机上訓練や実動訓練を行った。
 実動訓練では、九州整備局福岡国道事務所が同事務所から大分県由布市の道の駅「ゆふいん」に移動して本部との通信訓練を実施。九州整備局宮崎河川国道事務所は宮崎県都城市の道の駅「都城NiQLL」で放置車両の移動訓練を行い、参加機関はウェブでその様子を確認した。
 改正道路法で大規模災害に備えた新たな道路啓開計画の策定が法定化されたことを受け、同協議会は2025年度中の同計画策定を予定している。今回の訓練では策定に向けた情報伝達・情報共有体制の確認などを行った。
 通信障害が発生するなど予期せぬ事態が起こったものの、福井会長は「道路啓開計画策定に向けた課題を見つけるための訓練でもあった。振り返りをしっかりし最終的な啓開計画に反映させていきたい」と述べた。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181719
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山形県、山形市/新スポーツ施設計画/26年度にPFI導入可能性調査実施

 山形県と山形市は共同で整備する新スポーツアリーナに関して事業スケジュールを公表した。2026年度に基本計画策定とPFI導入可能性調査を実施するため、26年度当初の発注に向けて準備を進めている。27年度に基本・実施設計を行い、29年度に工事着手する計画だ。最短で31年度後半の供用開始を目指すが、PFI方式を導入する場合は1年半~2年程度遅れる見込み。
 建設候補地は県民ふれあい広場などがある山形市桜町。小中高生や地域のスポーツ団体などの利用を見込む。県が主体となる屋内スケート施設は500~1500席を予定。市の小体育館、武道館一体施設はフロア面積1792平方メートルを想定している。
 17日に開いた2025年度第3回「県・市スポーツ施設整備検討会議」で報告した。現在の県体育館と県武道館は史跡内(霞城町)に立地しているため30年度までに移転撤去を求められている。代替施設の市内市街地への整備を山形市が県に要望。冬季の健康増進などに向けて屋内スケート施設の建設を検討している。
 今後、検討会議を継続し、施設の機能や規模、レイアウトなどの技術的な事項、事業手法、施設のイメージなどをまとめ、26年度中に基本計画を策定する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181723
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安藤ハザマ/土留め壁変状監視システムを開発/3DLiDARで面的に点群計測

 安藤ハザマは、3DLiDAR(ライダー)センサーを活用する「土留壁変状監視システム」を開発した。複数の3DLiDARを併用し仮設物で見落としやすい部分を補完し合う。非接触で土留め壁全面の24時間連続監視が可能になり、監視の負担軽減や作業員のヒューマンエラー防止にも効果を発揮する。今後は土留め壁の内側に杭などの既設構造物がある現場に導入していく。
 システムは、複数の3DLiDARで土留め壁を面的に連続して点群計測し、設定値以上の変状発生時に警報で知らせる。土留め壁の変状監視にかかる手間や負担を軽減。作業員の誤検知を防ぎながら土留め壁全面を効率的に監視する。
 従来の土留め壁変状監視は、変位計や切梁反力などのセンサーや巡視で対応していた。センサーでの検知は範囲が特定の範囲にとどまり、面的に監視できる巡視の頻度は1日数回程度になる。土留め壁の崩壊や大きな変状発生を確実に防ぐには、センサーの増設や巡視頻度をアップといった対応が必要で、作業員の手間や負担が大きかった。
 同社は同システムの機能をさらに改良し、現場の安全と作業の生産性向上を目指す。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181716
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2026年2月17日火曜日

回転窓/海図なき航海に未来はあるか

 人は、自分の理解できる範囲でしか世界を認識できない。真の問題は、器の小ささや浅さそのものではない。それを自覚せず、自分の視界がすべてだと思い込むことにある。海図を持たずに航海へ出て、なぜ遭難したのか分からない船長のようだ▼時代は静かに、冷徹に進む。止まった時計を見つめながら、自分だけは前に進んでいると錯覚してはいないか。感覚のズレを見過ごし、異変を告げる警報を雑音と退けているうちに、足場は崩れ落ちていく▼「困った時は自助努力」と言われる。だが、それは弱者を切り捨てる言葉ではない。本来の自助努力とは、いざという時に誰かと手を取り合えるよう、知識や技量を磨き続けておくことだ。孤立を前提にした努力を、自立とは呼べない▼谷底へ突き落とす「獅子の子落とし」を教育と呼ぶ時代は終わった。突き落とす前に、危険を察知する視点を渡し、足場を確かめる方法を示す。それこそが先達の責任である▼無自覚な傲慢(ごうまん)と、学びを更新しない怠慢を許す行為は判断ミスにつながる。古びた海図にしがみつく船の漂流は選択を誤った、その瞬間から始まっている。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181677
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違法白トラ規制強化へ/改正法4月施行、有償委託で荷主に罰則

 4月1日から違法な白ナンバートラック(白トラ)への規制が強化される。同日、改正貨物自動車運送事業法(改正トラック法)が施行され、営業許可を持たない白ナンバー車両による有償運送を委託した荷主に、100万円以下の罰金を科す。白トラによる有償運送が例外なく違法になれば、「ダンプ不足で工事の進捗に影響が出る」との見方が建設業界にはあり、対応を迫られる事業者が出てきそうだ。
 昨年6月に成立した改正貨物自動車運送事業法は、トラックドライバーの経済的・社会的地位の向上を目指している。緑ナンバーの許可に5年の更新制を導入する。適正原価を下回る運賃・料金を制限するなど、緑ナンバー事業者の質の向上も図る内容となっている。
 有償で貨物運送を行うには、トラック運送事業の許可を受けた事業用車両である「緑ナンバー」を取得する必要がある。ドライバーの安全管理や労働時間管理、運行管理者の選任といった要件を満たすことも求められる。これらの要件を満たさない白トラは、緑ナンバーよりも安価に営業できるため、トラック業界全体の処遇改善を阻害している。自家用の白トラを使った有償運送は摘発の対象となる。違法な白トラに依頼した疑いのある荷主は、地方運輸局の「トラック・物流Gメン」の指導対象となる。
 アスファルト合材工場ではかつて、白トラが工場から現場に直接運搬する「現着オーダー」が一般的だった。現在も一部地域では、営業許可を持たない白トラがダンプ組合に加入し、表示番号を取得した上で公共工事に従事する事例が見られる。輸送車両が逼迫(ひっぱく)する中、台数を確保しやすい白トラに頼らざるを得ない中小事業者も少なくない。
 建設業界への影響を見ると、白ナンバーで生計を立ててきた高齢・零細の個人事業者が、緑ナンバーの取得に必要な車両台数要件などを満たせず、業界からの退出を余儀なくされる可能性が高い。これに伴い、現着オーダーは縮小し、施工者が自社で引き取る「工場渡し」の比率が高まると予想される。
 物流面では、合法的に対応可能な緑ナンバーの運送事業者に需要が集中し、ダンプ運賃の上昇は避けられないとみる関係者もいる。これまで「運賃込み単価」で設定されてきた建設資材単価は、「製品単体の価格」と「運賃」を分離する形へ移行し、ルール見直しに伴うコスト増も見込まれる。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181672
via 日刊建設工業新聞

戸田建設/本社でグループ展望発表会開く/CM出演の広瀬アリスさんも参加

 戸田建設は16日、東京都中央区の本社で「TODAグループ2026展望発表会」を開き、大谷清介社長が今年の事業方針を明らかにした。建設事業の知見・ノウハウを生かし、洋上風力発電などの「重点管理事業」を強力に推進。ブランドスローガン「Build the Culture.人がつくる。人でつくる。」に基づき、社会課題を解決しながら持続的に収益を伸ばし、会社のブランド価値を高める戦略に力を入れる。2023年から同社CMに出演する俳優の広瀬アリスさんが大谷社長と「現場づくり」を語り合った。
 重点管理事業では1月に長崎県五島市沖で稼働を始めた洋上風力発電事業をはじめ、未来の都市構想「SECC(スマート・エネルギー・コンプレックスシティー)」などの地域創生に積極投資し、持続的な成長につなげる。大谷社長は「建築と土木、戦略の3事業本部の強みを磨き上げ、同時に事業本部を横断したプロジェクトを展開し、社外パートナーとも新たな価値を創造する。縦と横の展開こそがまねされない価値を生み出す原動力となる。ブランドスローガンを旗印に、社員一丸でビジョンの実現へまい進する」と語った。
 トークセッションではスローガンの趣旨について、大谷社長が「構造物は多くの人の力を借りて建設する。デジタル技術が進歩しても、最終的に人がやらないといけない。戸田建設の社員は、作業員一人一人と一緒にものをつくるという気持ちを持っている」を強調。広瀬さんは「ドラマやCMに出演する役者も、スタッフさんがいなければただの人。撮影では、たった5分のシーンに1日かかる時もある。尊敬を込めて、大変だけど『どうせやるなら楽しくやりましょう』と思って現場づくりをしている」と語り、共感を示した。
 大谷社長は発表会後の取材で「建設業に若い人たちが入るよう、人間が大きいものをつくり上げる魅力を感じてもらえるようにしたい。建設投資に応えるため、生産性を高める技術開発も危機感を持って進めていく」と述べた。午後には全国から集まった社員が所属支店の取り組みを、大谷社長と広瀬さんにPRするピッチイベントを開催。施工の工夫や社会貢献活動などの事例を共有した。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181682
via 日刊建設工業新聞

神戸市/西市民病院DB(長田区)基本設計まとまる/3月にも入札公告

 神戸市は、市立医療センター西市民病院(長田区一番町2)の新築移転計画で、3月にも実施設計・施工一括(DB)方式の事業者を決める一般競争入札を公告する。建設地は新長田駅南西の若松公園内「鉄人28号モニュメント」の西隣敷地(長田区若松町6、約7400平方メートル)。このほど策定した基本設計によると、規模はS一部RC造(免震構造)地下2階地上9階建て延べ3万8868平方メートル。2031年夏ごろの開院を目指す。基本設計は日建設計・山本設計JVが担当。
 大規模地震の発生時や、新興感染症の流行時にも安全・安心に医療機能を継続できる施設とし、若松公園と病院の一体活用で災害対応機能を強化する。公園内のモニュメントと一体化した景観を形成し、地域のにぎわい創出にも貢献する。
 地下1階~地上3階に外来や手術、放射線などの診療機能、4階に事務室や医局、5~8階に病棟を配置する。病床数は現行と同じ358床。高水準で2次救急に対応するため救急外来を拡充し、高度治療室(HCU)や救急病床を増床。手術室も増室し、放射線治療や外来化学医療法などの診療室を拡充し、がん診療に高度に対応する。
 各階に医療スタッフの休憩や会議に使用できるコアゾーンを設け、コミュニケーションや連携の促進を図る。駐車場(約100台)や駐輪場(約70台)は地下2階に整備する。建物はZEB Orientedの認証取得を目指す。
 配置計画では建物東側に玄関を置き、ロータリーを設ける。南の公園側に向かって緑地帯や歩行者動線、芝生広場を確保し、公園との境界を感じさせないランドスケープを計画する。病院敷地外の公園部分は建設局が別途設計を行う。
 26年度にDB事業者を選定し、実施設計と一部工事に着手する。30年度まで建設工事を進める予定。
 基本計画(25年5月改定)での総事業費は605億円を見込む。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181690
via 日刊建設工業新聞

大林組ら/FCショベルを実証/水素供給・充填の課題など把握

 大林組ら3社は、東日本高速道路会社が発注した工事で、水素燃料電池(FC)を搭載した中型油圧ショベルの実証実験を行った。実用性の検証と、水素の供給・充填方法で改善点を抽出するのが目的。ディーゼルエンジン駆動式と同等の作業性能が発揮できると確認した。FCショベルを施工中の建設現場で使用する試みは国内初という。
 実証実験は、同社と岩谷産業、コマツが、東日本高速関東支社長野工事事務所の協力を受け実施した。実験場所は「上信越自動車道(落石対策)北野牧(その2)工事」の仮置きヤード内。2025年12月10~23日の期間で、FCショベルによる掘削残土の移動作業と、車載水素タンクへの水素充填作業で課題などを洗い出した。
 工事の進捗で現場の状況が変化する中、水素充填の法規制を踏まえた建設機械の安全で効率的な運用を探った。現場条件に適した条件を検証。導入に向けた実運用モデルや、現場選定の指針を検討するための知見を得た。
 3社は、水素燃料電池を搭載する建機の開発や導入現場の選定、移動式水素充填システムと運用基準の検討を進める。さまざまな条件に応じた水素の充填方法も検証する。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181685
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違法白トラ規制強化へ/改正法4月施行、有償委託で荷主に罰則

違法白トラ規制強化へ/改正法4月施行、有償委託で荷主に罰則

 4月1日から違法な白ナンバートラック(白トラ)への規制が強化される。同日、改正貨物自動車運送事業法(改正トラック法)が施行され、営業許可を持たない白ナンバー車両による有償運送を委託した荷主に、100万円以下の罰金を科す。白トラによる有償運送が例外なく違法になれば、「ダンプ不足で工事の進捗に影響が出る」との見方が建設業界にはあり、対応を迫られる事業者が出てきそうだ。
 昨年6月に成立した改正貨物自動車運送事業法は、トラックドライバーの経済的・社会的地位の向上を目指している。緑ナンバーの許可に5年の更新制を導入する。適正原価を下回る運賃・料金を制限するなど、緑ナンバー事業者の質の向上も図る内容となっている。
 有償で貨物運送を行うには、トラック運送事業の許可を受けた事業用車両である「緑ナンバー」を取得する必要がある。ドライバーの安全管理や労働時間管理、運行管理者の選任といった要件を満たすことも求められる。これらの要件を満たさない白トラは、緑ナンバーよりも安価に営業できるため、トラック業界全体の処遇改善を阻害している。自家用の白トラを使った有償運送は摘発の対象となる。違法な白トラに依頼した疑いのある荷主は、地方運輸局の「トラック・物流Gメン」の指導対象となる。
 アスファルト合材工場ではかつて、白トラが工場から現場に直接運搬する「現着オーダー」が一般的だった。現在も一部地域では、営業許可を持たない白トラがダンプ組合に加入し、表示番号を取得した上で公共工事に従事する事例が見られる。輸送車両が逼迫(ひっぱく)する中、台数を確保しやすい白トラに頼らざるを得ない中小事業者も少なくない。
 建設業界への影響を見ると、白ナンバーで生計を立ててきた高齢・零細の個人事業者が、緑ナンバーの取得に必要な車両台数要件などを満たせず、業界からの退出を余儀なくされる可能性が高い。これに伴い、現着オーダーは縮小し、施工者が自社で引き取る「工場渡し」の比率が高まると予想される。
 物流面では、合法的に対応可能な緑ナンバーの運送事業者に需要が集中し、ダンプ運賃の上昇は避けられないとみる関係者もいる。これまで「運賃込み単価」で設定されてきた建設資材単価は、「製品単体の価格」と「運賃」を分離する形へ移行し、ルール見直しに伴うコスト増も見込まれる。


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2026年2月16日月曜日

回転窓/還暦3人スキー旅の約束

 還暦を迎えた同級生仲間3人で先日、誰からともなく声が上がり一緒にスキー旅行へ出かけた。皆が久しぶりのゲレンデとあって、何度も休憩しながら緩斜面での滑りを楽しんだ▼スキー用具一式をレンタルすると、昔とは板の形も様変わり。身長より長い板を使っていた時代が懐かしい。かつてと違うのは、リフトにあまり並ばずに乗れたことでもあろう▼1990年代のピークで年間1800万人に達していた国内スキー・スノーボード人口は、2024年に約420万人(日本生産性本部『レジャー白書2025』から)と大幅に減少している。スキー場の閉鎖も相次ぎ、この四半世紀ほどで取り巻く環境は大きく変化した▼とはいえ今回訪れたスキー場は家族で楽しめるイベントなども開かれ、幅広い年代の人たちでにぎわいを見せていた。強い寒波が到来した週末、周辺の道路がきれいに除雪されていたのには感謝の言葉しかない▼さて3人のスキーは、1人が膝に痛みを感じたため早めに終了。無理できない年になってきたと分かりながら、それでも懲りない面々は「来年も必ず来よう」と約束し、それぞれ帰路に着いた。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181656
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凜/国土交通省都市局都市環境課広域緑地調整係長・横山紗英さん/緑を守りつなぐ

 国土交通省に入って4年目、現在は都市局都市環境課に所属している。良質な緑地確保を後押しする「優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)」の運用を担当。「緑の価値を明確にし、伝えるのは難しい」と率直に語る。それでも、自ら作成に携わった制度の手引が実際に使われていると知った時は、喜びで胸がいっぱいになった。
 都内でも緑豊かで、水辺が身近にある環境で育った。季節ごとに表情を変える木々に囲まれ、自然の中で遊んだ記憶は心に深く刻まれている。ただ、時がたつにつれ緑地が少しずつ減っていくことに、幼いながら寂しい思いをした。緑がさまざまな法律で守られていると知り、「緑を守る仕組みに携わりたい」と心に決め、国交省を志した。
 働き始めてからは、国営飛鳥歴史公園事務所(奈良県)や、国営昭和記念公園事務所(東京都)で公園管理を担当した。犬と一緒に散歩をする人や子どもと遊ぶ人、ただ芝生に寝転ぶ人。さまざまな利用者を目にして、「誰にとっても平等なこと」が大切だと実感した。
 現在はTSUNAGの運用に加え、2027年国際園芸博覧会(花博)の開催準備室も兼任している。花博は環境技術や都市の未来像を発信する舞台でもある。「緑の価値を伝える仕事や花博などを通じ、街の中に良質な緑が増えればうれしい」。穏やかな口調で未来を見据える。
 (よこやま・さえ)




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181657
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国交省/専任配置など技術者制度転換へ調査/チーム制導入可能性検討も

 国土交通省は、建設業法に基づく技術者制度の見直しを視野に入れた調査・検討に乗り出す。法令で規定する業務以外に技術者が担っている業務の実態や、業種区分ごとの施工管理の特性を調査し、現状の専任配置制度の妥当性などを検証。複数人による「チーム制」での施工管理が導入可能かどうかも検討する。全国土木施工管理技士会連合会や、元下双方の主要な建設業団体と加盟企業へのアンケートを想定し、2026年度予算案に関連経費を計上している。
 国交省は技術者制度の現状として、地方を中心に若年層の担い手が減り、技術継承の断絶やシニア層への依存が進行していると分析。社会構造の変化から「より合理的で納得感のある」技術者制度への転換を喫緊の課題と認識する。
 まずは基礎調査として実際の現場で技術者が担う役割を把握する。施工計画の作成や工程・品質管理など法令に規定する業務以外にも、環境や安全、防災、設計修正など多様で高度な業務に関与していると国交省はみている。こうした実態を明らかにした上で、技術者が持つ価値が社会から適切に認知され、地位向上や処遇改善につなげていく具体的な方策を検討する。
 一定規模以上の工事で監理技術者や主任技術者の配置を求める専任制度の在り方も焦点の一つ。建築一式を除く全業種区分で一律の基準となっている現行制度の妥当性を検証する。
 担い手の減少や働き方の多様化なども考慮し、より良い配置の在り方を検討する。現行の「監理技術者制度運用マニュアル」で技術者配置は「1人が望ましい」とされているが、適正な施工の確保を前提にチーム制の施工管理が有効かどうかもアンケートで確認する。
 公共、民間工事を問わず、技術者の施工管理実績情報を収集・蓄積する仕組みの構築も視野に入れる。労働市場の流動化が進行する中、技術者の適正な評価の基盤とする。コリンズ(工事実績情報データベース)や建設キャリアアップシステム(CCUS)など既存の仕組みを参考にする。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181647
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主要ゼネコン26社/25年4~12月期決算/24社営業増益、13社が通期上方修正

 主要ゼネコン26社の2025年4~12月期決算が13日に出そろった。連結売上高(三井住友建設と東洋建設は単体値)は、手持ち工事を順調に消化したことから20社が増収。本業のもうけを示す営業利益は24社が前年同期を上回り、このうち11社が過去最高を更新した。単体の完成工事総利益(粗利益)率も21社が前年同期を上回り、建築事業を中心に採算改善の傾向が鮮明となった。旺盛な建設需要を背景に、利益率のさらなる好転も見込まれ、26年3月期業績予想の上方修正も相次いだ。=2面に26社決算一覧
連結売上高が前年同期を上回った20社のうち鹿島や長谷工コーポレーション、インフロニア・ホールディングス(HD)、五洋建設、戸田建設、高松コンストラクショングループ(TCG)、東亜建設工業、淺沼組、ピーエス・コンストラクション、東鉄工業の10社が過去最高を更新した。豊富な手持ち工事が順調に進捗し、採算重視の受注戦略が奏功した。
 営業利益で過去最高を記録したのは鹿島、大林組、大成建設、インフロニアHD、五洋建設、戸田建設、TCG、東亜建設工業、淺沼組、ピーエス・コンストラクション、東鉄工業の11社。設計変更による工事採算の向上に加え、現場の生産性向上策による原価低減も進んだ。
 業績の先行指標となる単体受注高は、17社が前年同期比で増加した。長谷工コーポは「主に民間分譲マンションの受注が好調だった」ことから過去最高となった。一方、物価高騰や労務需給の逼迫(ひっぱく)は続いており、各社は「無理のない施工体制で計画的に受注する」(準大手)戦略を徹底する。
 26年3月期の業績予想を上方修正したのは鹿島、大林組、清水建設、インフロニアHD、五洋建設、戸田建設、西松建設、東亜建設工業、奥村組、東急建設、淺沼組、大豊建設、ナカノフドー建設の13社。いずれも工事採算の改善などで、利益は期初予想を上回る見込みだ。鹿島や五洋建設などは、過去最高を見込んでいる。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181659
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大阪府市/万博記念館整備方針で一致/夢洲2期マスタープランに位置付け

 大阪府と大阪市は2025年大阪・関西万博のレガシー(遺産)継承策として「(仮称)EXPO2025記念館」を整備する方針で一致した。万博跡地を含む夢洲第2期区域(大阪市此花区夢洲)のまちづくりの方向性を示すマスタープランにも位置付ける。12日に開いた第20回副首都推進本部(大阪府市)会議で、マスタープラン策定の議論と併せて確認した。
 記念館は万博のハードレガシーとして残置する大屋根リング北東部約200メートルと、周辺約2・9ヘクタールに計画する記念公園と一体的に大阪市が整備・管理する。万博成果のアーカイブに加え、交流機能や体験機能を導入。万博で生まれた技術や交流、価値観を次世代に引き継ぐソフトレガシーの発信拠点としての役割も担う。
 財源では管理運営に最大370億円が見込まれる万博剰余金の活用を想定。整備費は国の交付金や補助金、民間資金の活用を検討し、府市が原則折半で負担する。基本設計と調査費については大屋根リングの改修や記念公園も含めて約2億円を概算。工事費は未定。
 剰余金の活用に向けては政府が昨年12月に立ち上げた万博成果検証委員会に提案する。
 記念館整備の方向性は関西経済界などとの懇談会でも共有。26年春ごろの策定を目指す「夢洲第2期区域マスタープランVer.3・0」と整合を取りながら具体化への検討を進める。
 会議後の囲み取材で本部長を務める吉村洋文知事は「万博の剰余金は税金ではない。万博を楽しんだ人の入場料で生まれたものだ。来場者がレガシーとして楽しめるよう還元するのが筋だ」と述べた。
 副本部長の横山英幸市長は「AR(拡張現実)やVR(複合現実)など最先端技術を活用し、万博の記憶を追体験できる場にしたい」と語った。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181652
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国交省/専任配置など技術者制度転換へ調査/チーム制導入可能性検討も

国交省/専任配置など技術者制度転換へ調査/チーム制導入可能性検討も

 国土交通省は、建設業法に基づく技術者制度の見直しを視野に入れた調査・検討に乗り出す。法令で規定する業務以外に技術者が担っている業務の実態や、業種区分ごとの施工管理の特性を調査し、現状の専任配置制度の妥当性などを検証。複数人による「チーム制」での施工管理が導入可能かどうかも検討する。全国土木施工管理技士会連合会や、元下双方の主要な建設業団体と加盟企業へのアンケートを想定し、2026年度予算案に関連経費を計上している。
 国交省は技術者制度の現状として、地方を中心に若年層の担い手が減り、技術継承の断絶やシニア層への依存が進行していると分析。社会構造の変化から「より合理的で納得感のある」技術者制度への転換を喫緊の課題と認識する。
 まずは基礎調査として実際の現場で技術者が担う役割を把握する。施工計画の作成や工程・品質管理など法令に規定する業務以外にも、環境や安全、防災、設計修正など多様で高度な業務に関与していると国交省はみている。こうした実態を明らかにした上で、技術者が持つ価値が社会から適切に認知され、地位向上や処遇改善につなげていく具体的な方策を検討する。
 一定規模以上の工事で監理技術者や主任技術者の配置を求める専任制度の在り方も焦点の一つ。建築一式を除く全業種区分で一律の基準となっている現行制度の妥当性を検証する。
 担い手の減少や働き方の多様化なども考慮し、より良い配置の在り方を検討する。現行の「監理技術者制度運用マニュアル」で技術者配置は「1人が望ましい」とされているが、適正な施工の確保を前提にチーム制の施工管理が有効かどうかもアンケートで確認する。
 公共、民間工事を問わず、技術者の施工管理実績情報を収集・蓄積する仕組みの構築も視野に入れる。労働市場の流動化が進行する中、技術者の適正な評価の基盤とする。コリンズ(工事実績情報データベース)や建設キャリアアップシステム(CCUS)など既存の仕組みを参考にする。


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2026年2月13日金曜日

回転窓/若い建築家の夢

 部屋に物を増やさないよう気を付けている。それでもあれやこれやと物は増え、徐々に狭くなる居場所。たまらず断捨離とともに模様替えを計画している。部屋を心地よい空間にと、悩み考えるのは楽しい▼さいたま市の別所沼公園内に、わずか5坪のワンルーム空間にベッドとデスクが配置された極小の別荘がある。小屋のような小さな家として有名な「ヒアシンスハウス」だ▼詩人で建築家の立原道造(1914~39年)が37年冬から翌春にかけ自らの別荘として構想。東京帝国大学卒業後、石本建築事務所で働きつつ、自然の近くに創作環境を求めた。2004年、スケッチを基に有志が建設した▼小空間ながら南東のコーナー窓、北の横長窓、西の縦長小窓が談話と執筆、就寝の場を巧みに分節する。豊かな狭小住宅には若い建築家の夢が詰まっている▼ヒアシンスハウスをはじめ20世紀の建築や芸術、工芸をテーマに理想の暮らしを見つめる企画展「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」が東京都港区のパナソニック汐留美術館で開かれている。暮らしにまつわる過去をたずね、未来への手掛かりにしたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181579
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前田道路/社長に富安敏明代表取締役、4月1日就任

 前田道路は、富安敏明代表取締役兼専務執行役員が4月1日付で社長に昇格する人事を決めた。今泉保彦社長は代表権のある会長に就く。
 富安 敏明氏(とみやす・としあき)1993年前田建設入社。2020年前田道路執行役員、21年取締役兼常務執行役員、23年同兼専務執行役員、24年代表取締役兼専務執行役員。山口県出身、58歳。




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181577
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鹿島/桐生雅文次期社長が会見/やりがい感じられる企業に

 鹿島は12日に開いた取締役会で、桐生雅文常務執行役員が社長に昇格する人事を内定した。6月下旬に開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。押味至一代表取締役会長兼社長は会長職に専念する。天野裕正前社長が1月に急逝し、押味氏が一時的に社長を兼務している。桐生次期社長は「天野前社長が推進してきた施策を継承し、社員がやりがいを感じられる企業づくりを目指す」と抱負を述べた。
 同日、東京都内で会見した。席上、桐生次期社長は、2026年3月期の業績で売上高などが過去最高を更新する見通しであると説明した上で、課題の一つに「労働力不足」を挙げた。建設現場の生産性向上を目指し、AIやBIM、自動化施工といった先端技術の活用を推進する。今後は「スタートアップとの連携」も積極的に進める方針を示した。
 創業以来培った技術力と経営リソースを生かし、「老朽インフラの維持管理や防災・減災、大規模再開発」に注力する考えも明らかにした。経済安全保障分野の需要増も見込まれることから、「半導体や医薬品などの工場、データセンターにも対応する」と語った。
 同席した押味氏は、桐生次期社長について「横浜支店長として難しい支店経営のかじ取りを行ってきた。(関係者との)調整能力も非常に高い」と人物像を評価。「グローバルにビジネスを展開する上でリーダーシップを発揮してほしい」と経営のかじ取りに期待した。
 桐生 雅文氏(きりゅう・まさふみ)1984年早稲田大学理工学部建築学科卒、鹿島入社。2021年執行役員東京建築支店副支店長、24年常務執行役員横浜支店長、東京都出身、64歳。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181572
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鹿島アントラーズFCら/新スタジアム、建設予定地は卜伝の郷運動公園

 鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市、小泉文明社長)らが、新スタジアムの建設予定地を卜伝の郷運動公園(鹿嶋市)に決めた。建設地は現スタジアムに隣接する市有地で、茨城県が新スタジアムの整備主体になる。2026年度に基本計画の策定に着手する。28~33年度に設計や施工を行い、同年度の開業を予定する。開業後に現スタジアムは解体する。跡地は鹿嶋市がまちづくりに利用する方針だ。
 12日に県庁で開いた記者会見で同社と県、市が事業方針を明らかにした。新スタジアムは公設で整備後、県が所有する。建設費の一部や運営・維持管理を同社などに負担してもらう。建設予定地は市が所有しており、都市計画変更を含めた手続きに関する協議を進める。設計は28~29年度、造成や施工は30~33年度を見込む。発注時期や事業費は未定となっている。
 新スタジアムの規模に関し、小泉社長は「収容人数は決め切れていないが、現スタジアムの規模(4万人)は少々大きいと考えている。まちづくりも含めて最適なキャパシティーにしたい」と述べた。
 現スタジアムの解体跡地は、新スタジアムと一体となったまちづくりを進める。田口伸一市長によると「まちづくり構想の策定事業は26年度の補正予算で対応する」見通しだ。
 具体的な整備内容や建設資本、事業手法などは基本計画で固める。基本計画策定に伴う調査費などは茨城県の26年度当初予算に組み込む。
 会見で大井川和彦知事は「地域の発展につながるような、新たなシンボルとなるスタジアムを目指して検討していく」と語った。
 卜伝の郷運動公園の所在地は神向寺55の1(公園面積9万5000平方メートル)。サッカーやラグビーが楽しめる多目的球技場(約4万平方メートル)がある。
 サッカーJ1の鹿島アントラーズの本拠地である茨城県立カシマサッカースタジアム(メルカリスタジアム)の所在地は、神向寺後山26の2(敷地面積10万7000平方メートル)。建物はRC・SRC・S造6階建て延べ8万5019平方メートルの規模。1993年に完成し01年に増改築した。塩害や経年劣化で老朽化が進行。維持管理コストは年間約8億円に達している。




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東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

 東京都水道局は、12日に「東京水道経営プラン2026」と「東京水道施設整備マスタープラン」の案を公表した。経営プランでは高品質な水の安定供給を目標に掲げ、着実な施設整備や水質管理、強靱化と水道経営の進化に注力する。水道施設整備マスタープランでは、経営プランに基づき「強靱で持続可能な水道システム」の構築に向けた今後10年の施設整備内容を示した。都民の意見を聞いた上で正式決定する。
 経営プランと水道施設整備マスタープランは具体的な目標として、2024年度末に85%だった導水施設の二重化整備率を35年度に92%まで高める。工事中の東村山境線や上流部浄水場(仮称)関連導水管の完成を急ぐ。35年度をめどに第二三園導水管の整備に着手する予定。送水管ネットワーク整備率も85%(24年度末)を91%(35年度末)に引き上げる。万が一の事故が起こっても機能を維持するため、ネットワーク化と計画的な更新・整備を進める。
 耐震化率は取水施設で100%(24年度末で75%)、浄水施設は76%(14%)、配水池で98%(84%)に引き上げる。切迫する首都直下地震に備え、計画的に工事に取り組む。管路も耐震継ぎ手率を24年度末の52%から35年度に66%まで高める。特に骨格管路は耐震継ぎ手率を76%にするため優先的に更新していく。これらの取り組みで、大規模地震の復旧日数の14日以内から13日以内への短縮を目指す。
 経営プランでは環境配慮にも言及した。29年度末までに余剰地などを活用した太陽光発電能力を1万キロワット、小水力発電も2700キロワットまで引き上げる。再生可能エネルギーの活用を広げる以外に、機器更新に合わせた省電力機器や水素燃料電池の導入で、持続可能性にも配慮した水道経営を目指す。
 新技術やDX導入促進のため、産学官が利用可能な実験施設を三園浄水場内に設置するなど、業務の効率化を目指す。AIを活用した薬品の自動注入、センシング技術を使った遠隔での設備点検、レーザー測量を使ったのり面点検などを具体例に挙げた。29年度末までに全てを検証あるいは導入する方針だ。管路の維持管理や水道工事にも積極的に新技術を活用していく。
 衛星データを活用した漏水調査を26年度に始める。衛星測位を使ったバルブなどの位置情報管理は28年度からの導入を目指す。水道工事での3Dモデルの活用も拡大していく方針だ。




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東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

 東京都水道局は、12日に「東京水道経営プラン2026」と「東京水道施設整備マスタープラン」の案を公表した。経営プランでは高品質な水の安定供給を目標に掲げ、着実な施設整備や水質管理、強靱化と水道経営の進化に注力する。水道施設整備マスタープランでは、経営プランに基づき「強靱で持続可能な水道システム」の構築に向けた今後10年の施設整備内容を示した。都民の意見を聞いた上で正式決定する。
 経営プランと水道施設整備マスタープランは具体的な目標として、2024年度末に85%だった導水施設の二重化整備率を35年度に92%まで高める。工事中の東村山境線や上流部浄水場(仮称)関連導水管の完成を急ぐ。35年度をめどに第二三園導水管の整備に着手する予定。送水管ネットワーク整備率も85%(24年度末)を91%(35年度末)に引き上げる。万が一の事故が起こっても機能を維持するため、ネットワーク化と計画的な更新・整備を進める。
 耐震化率は取水施設で100%(24年度末で75%)、浄水施設は76%(14%)、配水池で98%(84%)に引き上げる。切迫する首都直下地震に備え、計画的に工事に取り組む。管路も耐震継ぎ手率を24年度末の52%から35年度に66%まで高める。特に骨格管路は耐震継ぎ手率を76%にするため優先的に更新していく。これらの取り組みで、大規模地震の復旧日数の14日以内から13日以内への短縮を目指す。
 経営プランでは環境配慮にも言及した。29年度末までに余剰地などを活用した太陽光発電能力を1万キロワット、小水力発電も2700キロワットまで引き上げる。再生可能エネルギーの活用を広げる以外に、機器更新に合わせた省電力機器や水素燃料電池の導入で、持続可能性にも配慮した水道経営を目指す。
 新技術やDX導入促進のため、産学官が利用可能な実験施設を三園浄水場内に設置するなど、業務の効率化を目指す。AIを活用した薬品の自動注入、センシング技術を使った遠隔での設備点検、レーザー測量を使ったのり面点検などを具体例に挙げた。29年度末までに全てを検証あるいは導入する方針だ。管路の維持管理や水道工事にも積極的に新技術を活用していく。
 衛星データを活用した漏水調査を26年度に始める。衛星測位を使ったバルブなどの位置情報管理は28年度からの導入を目指す。水道工事での3Dモデルの活用も拡大していく方針だ。


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2026年2月12日木曜日

CM協会/都内で学生エッセイコンテスト表彰式開く/6人の健闘たたえる

 日本コンストラクション・マネジメント協会(CM協会、吉田敏明会長)は10日、東京都内で「第5回学生エッセイコンテスト」の表彰式を開いた。最優秀賞を受賞した戸成一翔さん(琉球大学人文社会学部国際法政学科3年)と、優秀賞の受賞者に賞状と賞金が贈られた。
 吉田会長は「部活やアルバイトなど身近なテーマにマネジメントを取り入れ、非常に読み応えがあった。建設以外の学生からも多数の応募をいただき、うれしかった。いろいろな進路があるが、どこに行ってもマネジメントと付き合っていかなければいけない。これを機にマネジメントを頭に置いてキャリアアップしてほしい」と総評した。
 今回設定したテーマは「もしあの時マネジメントを知っていたら…」。CMや建設の領域に限定せず幅広い分野から作品を募った。応募総数79件の中から、最優秀賞1点、優秀賞6件を選んだ。
 戸成さんは「ゴマモンガラは微笑まない」で最優秀賞に選ばれた。審査員からは「沖縄の海と熱帯魚、地獄絵図を見せるゴマモンガラが目に浮かぶエネルギーにあふれた作品だ。学生たちが沖縄の海で躍動しながら、失敗を糧にしてマネジメントに気付き、成長するという内容は印象深く、最優秀賞にふさわしい」と評価された。
 戸成さんは「情熱を空回りさせず、ゴールまで一緒に走っていく。CMに限らず人生にはそうしたことが往々にしてある。そうしたことを再確認させてくれる素晴らしい機会をいただいた」と話した。




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首都防衛・1/総力挙げ複合リスクに備え/国際都市・東京の機能維持へ

 地震、火山噴火、感染症、テロ--。政治、経済、行政、金融の中枢が集積する東京は、常に複合的なリスクと隣り合わせにある。ひとたび都市機能が失われれば、その影響は首都圏にとどまらず、日本、さらには世界にも波及する。小池百合子東京都知事は「首都防衛」を掲げ、都を挙げて都市の強靱化に取り組んできた。相次ぐ自然災害や国際情勢の緊張が危機意識を高める中、首都・東京を守る取り組みは、もはや行政だけに委ねられた課題ではない。産学官の枠を超え、あらゆる主体が総力を結集し、前例のない備えに動き始めている。(編集部首都防衛取材班)
 「首都・東京の強靱化は、東京を守るだけにとどまらず、日本全体を災害に強くするためにも重要だ」。東京都の都市政策を統括する谷崎馨一都技監兼都市整備局長は、語気を強め首都防衛の大切さを説く。危機管理の重要性は年々増している。
 東京には政治、行政、経済、金融といった機能が集中する。それらの全部あるいは一部が一瞬でも止まれば、日本だけでなく世界的な混乱を招きかねない。都は、関東大震災から100年の節目となる2023年度から、多岐にわたる強靱化施策を一体的に進める「TOKYO強靱化プロジェクト」を立ち上げ、本格的に動き出した。
 プロジェクトは「五つの危機」として風水害、地震、火山噴火、電力・通信等の途絶、感染症への対応を掲げる。自治体の計画としては珍しく、具体的な事業規模を明示している点が特徴だ。40年代半ばを目標に、事業全体で17兆円、当初10年間に限っても7兆円を集中投資し、災害に対抗する力を高める。
 強靱化施策の中でも特に力を入れているのは、小池都知事が災害対応の「一丁目一番地」と位置付ける無電柱化だ。今後、宅地開発時の電柱新設を原則禁止とする新たな条例を制定する方針。昨秋の台風では島しょ地域を中心に多くの電柱が倒壊した。小池都知事は25年第4回都議会定例会で「電柱倒壊のリスクは島に限ったものではない。島しょ地域をはじめ都内の無電柱化を加速するべく、今後も力を入れていく」と所信表明し、取り組みを一段と進める方針を示した。
 災害に対抗する力を着実に高めるとともに、都市の安全性を内外に発信していくことも重要になる。谷崎都技監は「レジリエンスを着実に進めることで、東京の国際競争力を維持し、安全な都市として世界から人や投資を呼び込むことにつながる」と期待を寄せる。巨大都市の機能的な“もろさ”は世界共通の課題だ。東京が蓄積してきた技術や施策を世界に発信し、防災技術の輸出にもつなげていく狙いがある。
 プロジェクトは始動から3年。まだ序盤戦といえるが、以前からの取り組みも含め、成果は着実に現れつつある。谷崎都技監は「住宅の耐震化率の向上や浸水被害の棟数は、以前に比べれば大幅に減っている」と手応えを語る。「事前にどれだけ準備できているかが、首都防衛の要だ」。その言葉通り、ハードとソフト、自助・共助・公助を組み合わせ、東京は手だてを尽くして防災対策を進めていく。
 (次回から4面、第2・4木曜日に掲載)




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国交省/ブルーカーボン取り組み推進/藻場の造成や沖合展開で実証へ

 国土交通省は、ブルーカーボンを巡る取り組みを推進する。港湾施設を活用した藻場造成の実証に民間と取り組むとともに、藻場の形成に関するルール・制度や、官民と地域が連携した取り組みを進めるための体制を検討する。4月にはグリーンレーザー搭載ドローン(GLドローン)を使った把握・管理システムを稼働させる。港湾管理者に対して協力を働き掛ける。=2面に関連記事
 9日に開いた「地球温暖化防止に貢献するブルーカーボンの役割に関する検討会」で今後の取り組みを確認した。二酸化炭素(CO2)の吸収源になるだけでなく、ブルーカーボンは生態系の保全や水産振興などの効果も出てきており、取り組みに一段と力を入れる考え。カーボンクレジットのJブルークレジット制度からの資金に期待も寄せている。
 防波堤の壁面などの人工構造物を使って造成した藻場を200メートル以上の海底に沈め、CO2を吸収・固定する「沖合のブルーカーボン」の実証を始める。総合電機メーカー、消波ブロックメーカー、金融機関で構成する実施主体からの提案を踏まえ、港湾内での種苗生産・中間育成、防波堤での藻場造成の確認・実証、事業化を検討する。2026年度にも種苗生産を始める予定。実施主体には10者程度の研究機関、大学、企業が参加の意向を示している。関係機関と情報を共有し、協議を行いながら港湾施設を使うという。地場産業との連携、新産業の育成に貢献することも視野に入れている。
 藻場形成などのニーズが多い一方、海面利用の調整や環境保全は欠かせず、無秩序な案件形成を避ける必要がある。そこで公共施設の藻場形成やカーボンクレジットの考え方を整理し、必要なルール・制度を検討する。環境省が中心の一般海域の制度設計にも貢献する。
 防波堤などの港湾施設を活用したブルーカーボン生態系の保全・創出、ブルーカーボン由来のクレジット、沖合の主体の協力について、それぞれ検討体制を整える。既存の「ブルーカーボンデータ計測マニュアル研究会」の体制を整理し、人工衛星などを利用した計測の検討を進める。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181533
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鉄道運輸機構/北海道新幹線(倶知安駅~新小樽駅間)二ツ森トンネルが貫通

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は10日、北海道新幹線で建設中の新函館北斗~札幌駅区間のうち、倶知安駅~(仮称)新小樽駅間に設ける「二ツ森トンネル」が貫通したと発表した。延長は1万2650メートル。安全確保ができ次第、関係者で貫通式典を開く。建設中区間に17カ所あるトンネルのうち11カ所が貫通したことになる。
 二ツ森トンネルは倶知安町、仁木町、赤井川村の三自治体にまたがる。工事は3工区に分けて発注。9日に最後まで残っていた明治工区(3255メートル)が、新青森駅から305・8キロ地点で尾根内工区に到達した。明治工区の施工者は鉄建建設・ノバック・生駒組・萌州建設JV。
 同工区以外の施工者は鹿子工区(延長4780メートル)が熊谷組・大本組・橋本川島コーポレーション・和工建設JV、尾根内工区(4615メートル)が清水建設・岩倉建設・札建工業・吉本組JV。いずれも貫通している。




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東洋建設/生成AIで現場状況を即時監視・分析/警戒情報を音声通知・画面表示

 東洋建設は生成AIを活用し、工事現場のカメラ映像で現場の労働災害リスクを監視・分析するシステムを開発した。市販のクラウド型AIサービスとAPIで連携。現場に設置したパソコンから任意の間隔でカメラ映像を切り出し、生成AIが現場状況を分析した上で労災リスクの警戒情報などを画面に表示し、音声でも伝える。今後は他の作業・計測機器とも連携し、既存技術の高度化や新技術の開発にも役立てる。
 新技術は「生成AI映像分析システム(VLモニター)」として開発した。画像と言語情報を統合的に理解・処理する生成AI技術「VLM(視覚言語モデル)」を活用する。現場のカメラ映像から任意の間隔で切り出した映像を、事前登録した指示文(プロンプト)とともにAPI経由で生成AIに送信。現場状況の分析結果を説明文と音声で通知する。
 パソコン画面の映像は、建設機械やつり荷などとの接触が懸念される警戒エリアも設定可能。プロンプトで指定した人物、物体などの監視対象物が警戒エリアに入ると警告文で知らせる。
 従来は機械学習などの画像認識AIを使い、作業員や船舶といった作業中の監視対象物を自動検出するシステムを構築してきた。だが、監視対象物の事前学習が必要で、対象範囲だけを認識していた。新技術は監視対象物に加え、作業状況や現場の変化も柔軟に対応可能。作業内容ごとに現場職員がプロンプトを調整して効率的に監視できる。同社は新技術の特許を出願している。




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2026年2月10日火曜日

土木学会/未来の土木コンテスト表彰式開く

 ◇最優秀賞に「まんまるハウスが集う移動できるまち」(兵庫県宝塚市立仁川小、竹内瑶絵さんら)選定
 土木学会(池内幸司会長)は8日、東京都新宿区の早稲田大学井深大記念ホールで小学生から未来の街のアイデアを募る「未来の土木コンテスト2025」の最終選考と表彰式を開いた。最優秀賞には仁川小学校(兵庫県宝塚市)6年の竹内瑶絵さんと土木エンジニア4人のチーム竹内による「まんまるハウスが集う移動できるまち~コロコロ転がり関わり合う~」を選定した。22年度大会のコンテストで最優秀賞を受賞した川戸亮輔さんが表彰状と記念品を手渡した。
 コンテストは日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)が全面協力した。「未来プランナー」として1次選考を通過した優秀賞受賞者の小学生4人とゼネコンに勤めるプロの土木エンジニアがチームを結成。小学生の夢を実現するため技術的な検討を重ねた成果を発表した。自由で夢のあるアイデアの実現を目指し、土木エンジニアたちが本気で取り組んだ。
 最優秀賞に輝いたチーム竹内の提案は、転がって移動できる球形移動式住宅「コロリンハウス」が特徴。誰も我慢せず病気や障害、年齢、住む場所に関わらず全員が幸せを享受できる「強くて優しいまち」をコンセプトに、家自体が移動、浮遊することで災害から命と生活を守れるようにした。家ごと移動できるため防災や安全、利便性向上を実現する。
 タツナミシュウイチ選考委員長(東京大学大学院客員研究員・常葉大学客員教授)は、「非常に優劣がつけにくい審査だった。本当に素晴らしく新しい刺激を受けることができた」と講評。「いずれの作品も決してファンタジーではない。大人が思いつかないアイデアを子どもたちは平気で出してくる。子どもたちが縛られていない証拠だ」と述べた。続けて「大人は予算やヒューマンリソース、スケジュールを考え、その縛りが大人の自由な発想、アイデアを阻害してしまう。子どもたちには今のままの発想でいてほしい」とエールを送った。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181501
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回転窓/信用は残り、信頼は消える

 人の心が離れる瞬間は、音もなく訪れる。崩れるのはたいてい「信頼」であって、「信用」ではない。信用は履歴書のようなものだ。数字や実績で上書きされる▼あいさつの温度、言葉の裏表、沈黙への配慮。どれか一つでも欠けると、信頼は気づかぬうちに薄くなる。問題は、微妙な異変を感じることができるかどうかだろう▼自分は同じ川を渡っているつもりでも、流れは少しずつ変わる。地図を書き換えないまま車のハンドルを切れば、同乗者は冷たい流れに放り出される。変わったことを脇に置く人ほど、「前と同じだ」と言い張る。だが周囲から見れば、昨日まで通れた橋は既になくなっている▼迷惑し、困惑し、人はやがて距離を取る。そこにあるのは対立ではなく諦め、安心が失われただけである。信頼はガラス細工に似ている。磨けば澄むが、乱暴に扱えば音もなくひびが入る。割れた後で「実績はある」と叫んでも遅い。厳しい話だが、それが現実だ▼変化に鈍感な正しさは、人を失うきっかけになる。信頼は日々の更新でしか守れない。はっと気付いた時には、もう後の祭り。人間関係は、だいたいそうだ。




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国、自治体、建設業界一丸で除排雪に尽力/東北整備局が除雪機械を貸与

 1月下旬からの記録的な大雪を受け、国、自治体と建設業界が一体となって除排雪に尽力している。東北地方整備局は青森県、秋田県、山形県の自治体に除雪支援を展開。3県の10市町に除雪機械計41台を貸与するとともに県と連携し「スクラム除雪」を実施した。特に積雪量の多い青森県の建設業協会では、県の要請を受け、比較的降雪が少ない自治体から延べ300台以上のダンプトラックをあっせんしている。
 東北整備局は、3県が豪雪災害対策本部を設置したことを受け、連絡調整会議を開催。国、県、所管事務所が参加し、運搬排雪などの実施状況を共有した。同会議に基づき青森県の青森市、弘前市、鰺ケ沢町、平内町、秋田県の大館市、北秋田市、山形県の山形市、酒田市、新庄市、舟形町に除雪機械を貸し出している。東北整備局では「自治体からのニーズを聞き取り、国、県が連携して自治体支援を継続する。スクラム除雪などの要請があれば適宜対応していく」としている。
 青森県ではJR線の運休が相次ぐ中、青森市や周辺自治体で交通渋滞が発生。ダンプトラックによる排雪輸送を集中的に行っている。さらに、青森市と藤崎町でスクラム除雪を実施するとともに市町村の除雪を県が担う「代行除雪」は鹿内組(青森市)と佐藤惣建設(弘前市)が担当した。板柳町は、同町建設業協同組合などに協力を要請し、一斉排雪で生活道路の通行を確保した。
 秋田県では、県北部を中心に平年の2~3倍の積雪になり、県南部などから除雪ダンプや重機を応援に回している。6日は北秋田市旧合川地区で県と市が県内初のスクラム除雪を実施した。9日から10日にかけては、大館市内の国道7号でスクラム除雪を行う。県内の建設会社も4日から大館市、北秋田市、上小阿仁村の3市村に延べ39台を応援に送り、集中的に作業している。
 山形県は大雪により尾花沢市などで家屋の倒壊などが発生するとともに、除雪中の事故も多発している。スクラム除雪は現在、国と県が調整中だ。山形県建設業協会では要請に備え、対応可能な体制を整えている。




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川崎市/扇島地区先導エリア港湾施設整備/29年度末にも一部供用開始

 川崎市は、2023年9月に高炉を廃止したJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎区扇島、約222ヘクタール)の土地利用転換事業のうち、扇島地区先導エリア(約70ヘクタール)の一部で2029年度末にも供用開始する見通しだ。供用開始を予定するのは先導エリアのうち、港湾物流ゾーンのふ頭用地と臨港道路、桟橋(係留施設)。26~27年度に調査・設計を行い、27~29年度に整備工事を実施する予定だ。
 9日の市議会環境委員会で港湾施設整備の進展状況を報告した。土地と桟橋はJFEスチールが市に無償譲渡する。ふ頭用地と臨港道路は整備に支障がある工作物(ベルトコンベヤーなど)を同社が撤去後、市に引き渡す。桟橋はコンクリート面より上の工作物(ベルトコンベヤー、アンローダーなど)を撤去し、劣化・損傷が著しいと判定された箇所を補修後、順次、市に引き渡す。桟橋がある既存バースは水深18~22メートル、延長710メートル。
 市は23年8月に「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の高炉等休止に伴う土地利用方針」を策定している。高炉休止後の24年5月にはJFEホールディングス(HD)と扇島地区先導エリアの整備推進協定、大規模土地利用転換推進の相互協力協定を結んでいる。
 これまでの計画によると先導エリアを▽高度物流▽港湾物流▽カーボンニュートラル(CN)エネルギー-の3ゾーンに区分する。既存の大水深バースを利用した水素などの供給拠点整備や、最先端技術を使った高度な物流拠点の形成などを想定している。




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清水建設/超高層ビルの建て替え、1年以上工期短縮/仮設杭や土工などが不要に

 清水建設は、超高層ビルの建て替え工事で大幅な工期短縮と環境負荷低減を両立する工法を開発した。既存ビルの地下構造体を再設計し、改築工事の仮設として活用する。新たな仮設杭や土工事、地下水流入対策が不要になる。東京・内幸町で施工している高さ227メートル、地上46階建てのビル工事で1年以上の工期短縮を見込む。他の超高層ビルの建て替え計画にも積極的に提案していく。
 新工法「Re-GENUS BASE(リジェナス・ベース)」は、直接基礎で建設した超高層ビルの改築工事を効率化する。東京都千代田区で進む「内幸町一丁目街区南地区再開発事業」(代表施行者・中央日本土地建物)として施工中の再開発ビル(S・SRC一部CFT造、地下3階地上46階建て、延べ28万5854平方メートル)に初適用した。工期は2029年3月までで、工事の進捗率は約20%となっている。
 清水建設によると、超高層ビル建て替えの地下工事では、一般的に逆打ち工法を採用する。既存ビルの地上階を解体した後、改築部分1階の床を構築し、地上階と地下階の躯体を同時に施工する。ただし、新築柱を支持する仮設の杭基礎が必要となるため、杭打ち機や生コンクリート車が走行する作業床の整備など、大規模な仮設工事を伴う。
 新工法は既存の地下構造体を再設計し、外壁や床、梁を山留めとして活用する。底盤(ピット部)も最大限に用い、杭基礎を不要とした。杭基礎の代わりに、既存底盤の上部に構築するコンクリート層の上に基礎をスポットで築き、改築柱を支持する。これにより、底盤に杭基礎施工用の開口を設ける解体作業や、杭打ち機が走行する作業床の構築、地下水流入を防止して作業床を支持するための既存地下階の埋め戻しなどが不要になる。従来比で約2割、13カ月の工期短縮を実現した。
 初適用した内幸町の工事では、二酸化炭素(CO2)排出量を約9000トン削減し、建設汚泥の発生をゼロにした。担当者は「自社で設計・施工を手掛ける超高層ビル建て替えプロジェクトに積極的に提案していく。地盤が強固であれば、今回適用した建物を上回る超高層ビルの建て替えにも対応できる」としている。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181498
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2026年2月9日月曜日

回転窓/人の心理と錯覚

 人が「だまされた」と分かっていても楽しめるものと言えば、それはマジックであろう。視覚や心理の錯覚を利用した巧みな演出に、不思議な世界へいざなわれてしまう▼最古のマジックはおわんと玉を使った「カップアンドボール」ではないかともいわれる。古代エジプトの壁画に描かれているとの説もあり、歴史はかなり古い。橋場正尚さんのマジックエッセー『手品の部屋へようこそ』(22世紀アート)から知った▼人を悪質な手口でだます犯罪が後を絶たない。警察庁のウェブサイト「SOS47特殊詐欺対策ページ」によると、2024年の特殊詐欺は約2・1万件発生し、総被害額は約718億円に上る。これほど多くの犯罪が起きていることに改めて驚かされる▼手口は振り込め詐欺や預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、SNS型投資詐欺など多様化している。被害に遭わないためにも過去の犯罪事例を知り、正しい知識と警戒心を持ちたい▼マジックで駆使するのは、観客の注意をそらす「ミスディレクション」という技術。心理の裏をかいても許されるのは、やはり拍手で終わるエンターテインメントの世界に限る。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181471
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凜/三菱電機ビルソリューションズ・遠藤紀夏さん/安心して任せてもらえる存在に

 入社5年目の2025年度から、現場代理人としてビルシステム全般の新設・既設工事で施工管理を担っている。流動的に変化する作業工程への対応など、思うようにいかない場面も多い。「最初は戸惑うことばかりだった。その分、自分が少しずつ前に進めている実感もあった」と、初めての現場を振り返る。
 設備の設置環境は現場ごとに大きく異なる。「同じ仕事は一つとしてない。毎日が発見の連続」と語り、前向きな姿勢を見せる。
 ビルの使用者に不便をかけないよう、特に厳格な工程管理が求められる既設工事の現場はプレッシャーが大きい。その分、「やり切ったときの達成感も大きい」と話す。施設によっては、竣工当時の図面や追加設備の情報がすぐにそろわず、現地調査が欠かせない。
 自分が関わった建物が数十年後まで使われ続ける点に責任と誇りを感じ、建築業界への就職を決めた。入社後の2年間は設計部門で基礎を学び、3年目から施工管理部門に異動。「機器が問題なく納まり、無事に稼働した瞬間は、『自分がこの現場を動かした』と実感できる」と語る。
 今後の目標は、「技術力と知識を高め、より難度の高い現場や大規模な現場を任せてもらえるようになる」こと。そして「ゼネコンやサブコンの方から、安心して仕事を任せてもらえる存在になりたい」と、静かな決意をにじませる。
 (三菱電機ビルソリューションズ東日本支社工事総括部空調冷熱・システム工事部工事三課一係)(えんどう のりか)




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国交省/フィジカルAI実用化検討/産学官で3月意見交換、ロボット活用や建機自律化

 国土交通省は、建設機械やロボットを自律的に制御する「フィジカルAI」の実用化に向けた検討に乗り出す。建設会社やAI・ロボティクス関連会社、大学などの学術機関がフィジカルAIの技術シーズと現場ニーズを共有する「ピッチイベント」を3月に開く。産学官が連携した検討を通じ、施工プロセスの中でフィジカルAIを取り入れるべき作業などを見定める。開発中の技術の現場実証も積極的に行う考え。現場データの連携基盤など、企業間の協調領域の創出にもつなげる。
 ピッチイベントは3月17日に予定。シーズ側とニーズ側の両方の参加者を募集する。参加申し込みの1次締め切りは16日、最終締め切りは27日。シーズとニーズのマッチングを踏まえ、直轄工事などをフィールドに現場実証の機会を与えることを想定。異業種間の情報共有によるビジネスチャンスの創出も期待する。
 国交省はインフラの整備や管理にAIを徹底活用する方針を示している。建設現場の省人化や安全性向上につながるフィジカルAIの技術開発・活用を重点テーマの一つに掲げる。まずは民間側の開発動向や現場の課題を直接聞き、今後取り組むべき方向性を固める狙いがある。
 土木施工や維持管理、災害対応のさまざまなプロセスで有効性の高い作業などを絞り込んでいく。人の作業をロボットによる自律・半自律作業に置き換えたり、AIやセンサーを組み込んで認識・判断能力を高めた建機で人の作業を補完・代替したりする。
 当面の目標として既存技術は効果検証を通じ、1~3年の短期で実用化する。現場の在り方を大きく変え得る将来性の高い技術は、国が関わる形で研究開発と実証を重ねて5~10年の中長期で実用化を目指す。
 建設現場に適したAIの開発を促進するため、現場データの標準化・収集やデータ連携基盤の構築に取り組む。ロボット活用などを前提に技術基準類も見直す。土木研究所が整備・公開している建機の自律施工技術基盤「OPERA」を活用した技術開発も促進する。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181470
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琉球大/上原キャンパス跡地利用具体計画策定業務(沖縄県西原町)/NIACに

 琉球大学は「『上原キャンパス跡地利用具体計画』策定業務」の企画競争で、南西地域産業活性化センター(NIAC、那覇市)を優先交渉権者に選定し、3日に随意契約を締結した。契約額は非公表。
 業務では上原キャンパス跡地(沖縄県西原町、敷地面積約17・6ヘクタール)について、沖縄県全体の振興につながるような跡地利用具体計画を策定する。
 業務内容は▽医療ツーリズムを軸とした沖縄ウェルネス拠点構想の事業可能性▽拠点開発に向けた整備コンセプト▽医療・教育関連ニーズの把握▽地域資源の利活用可能性検討▽医療ツーリズムの市場調査・具体展開▽跡地利用具体計画案の作成-など。計画案では、利活用方針と導入機能の整理や段階的な整備計画の検討、完成イメージ図の作成を行う。履行期限は9月30日。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181480
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清水建設/大規模集客施設、初期設計段階から人流可視化/新秋田県立体育館に初適用

 清水建設は、大規模集客施設の初期設計段階を対象に、供用後の人流が予測・可視化できるデジタルエンジニアリングツールを導入した。設計・施工を手掛ける新秋田県立体育館(秋田市)の建設・運営事業に初適用。設計者が通常業務に用いる3Dモデルで高度な人流解析を行い、歩行者の属性まで踏まえた挙動を可視化。工事関係者間の協議が円滑に進み、合意形成の時間が大幅に短縮できる。
 デジタルエンジニアリングツールの名称は「Shimz DDE Pedex+」。動線など最適な人流計画案が選択できる「エリア・モジュール・モデル(AMM)」と、歩行者の動きをリアルに再現・可視化する「マルチ・エージェント・システム(MAS)」で構成する。
 AMMが求めた数値解析の静的な人流計画案を基に、施設内外の利用者の移動行動をMASを使い動的でリアルに可視化する。男女や大人・子供といった移動者一人一人の属性を分け、歩行速度やパーソナルスペース、移動経路などを設定。衝突回避・追従行動、密度相応の歩行速度を反映した数万人分の時刻歴の位置情報を求め、動的に群衆の動きを可視化できる。
 同時開発した専用ビューワにより、混雑度のヒートマップ化や2画面表示による設計変更の前後なども比較でき、速やかな合意形成を可能にする。設計検討と人流解析の同時進行で検討時間の短縮や設計品質の向上を両立。人流を考慮した誘導員の配置やサイン計画の立案といった運営段階でも活用できる。
 新秋田県体育館建設・運営事業は、同社を代表企業とする秋田アリーナPFIパートナーズが主体となって進めている。現在は2028年9月の供用開始に向け設計作業を実施中。AMMを用いて入札時に最適な人流計画を提案し、設計業務ではMASを活用してAMMで求めた人流計画を可視化した。
 清水建設は、デジタルエンジニアリングツールに火災時の避難シミュレーション機能も開発・付加する方針だ。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181477
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2026年2月6日金曜日

回転窓/ベテランの存在を支えに

 2026年はワールドベースボールクラシック(WBC)、サッカーワールドカップ(W杯)など世界規模のスポーツイベントが相次ぎ開かれる。先陣を切るのが、きょう6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪だ▼日頃ウインタースポーツに縁遠いが、冬季五輪・パラリンピックの期間中、にわかファンになる人も多かろう。小欄もそれでアスリートの熱戦を心待ちにしている▼日本代表は120人に上り、ほとんどが平成生まれ。昭和世代は4人しかいない。その1人がノルディック複合で日本のエースとして活躍してきた37歳の渡部暁斗選手(北野建設)。今回で6大会連続出場となる▼1998年の長野五輪に触発されトップ選手となり、前回まで3大会連続でメダルを獲得。今季での引退を表明した際は「季節外れの満開の桜を咲かせたい」と、集大成を飾る決意を表明した。五輪を幾度も経験したベテランの存在が若い日本代表を支えるだろう▼今年も本紙協賛による建設会社、建築設計事務所のスキー・スノーボード大会が近く開かれる。真剣勝負とはいえ交流の輪が広がり、大会が大いに盛り上がるのを期待したい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181392
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岩手県医療局/県立釜石病院(釜石市)建て替え/9月にも基本設計公募

 岩手県医療局は、県立釜石病院(岩手県釜石市)の現在地建て替えに着手する。9月以降に基本設計業務の委託先を公募する。2026年度予算案に建設改良費(基本設計委託料)4722万7000円を計上。新病院の病床数は急性期2棟で120床、回復期リハビリテーション病棟60床の3病棟計180床で、既存病院と同水準の規模を維持する。設計・監理、建設、外構・解体などを含めた概算事業費は計146億円。32年ごろの開院を目指す。
 事業費は、基本・実施設計と工事監理などに4億円、建設に122・4億円、外構・解体などに19・6億円と見積もる。基本設計などに2年、実施設計・工事には4年程度を要する見込み。設計・施工一括(DB)方式や分離発注など、実施設計からの事業手法は今後検討する。
 新病院は2次救急医療機関として、交通外傷などへの対応や救急患者の初期治療を担う。主に内科、循環器内科、外科、整形外科、総合診療科などの入院医療や外来対応を提供。沿岸圏域での回復期機能を強化する回復期リハビリテーション病棟も設置する。
 県医療局は「県立病院等経営計画」(25~30年度)の期間内に釜石病院や遠野病院(遠野市、122床)の建て替えを予定する。
 釜石病院の所在地は甲子町第10地割483の6(敷地面積2万4550平方メートル)。現病院施設は1977年に整備。再整備後は「ケアミックス・連携強化」型の基幹病院に位置付け、高度・専門医療から回復期、リハビリテーションなどの身近な医療までを他基幹病院と連携して対応する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181407
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九州整備局/ハイブリッドドローンを活用した被災状況調査の実証実験を実施

 九州地方整備局は5日、南海トラフ巨大地震による津波被害を想定し、長距離飛行を可能とする「ハイブリッドドローン」を使った被災状況調査の実証実験を宮崎県内で行った。使用したドローンは、電動バッテリーと内燃型エンジンを搭載したモデルで、通常型よりも長時間、長距離の飛行に強みがある。延岡市~日向市の沿岸約36キロを2時間30分程度かけて往復し、港湾施設などの映像や3D点群データの取得に成功した。
 今回の実証は補助者を配置しない無人地帯での完全目視外飛行の「レベル3・5飛行」の形式で実施。ハイブリッドドローンのレベル3・5飛行は国土交通省で全国初の試みとなった。
 実証で使用した機体は、幅約1・3メートル、高さ約60センチ、重量は12・7キロ。最長の飛行距離は100キロ程度で、巡航速度は時速30~40キロ程度。前方と横方向を撮影できるカメラを各1台搭載した仕様となっている。
 同日の実証では延岡市方財町の五ケ瀬川河口から離陸し、長浜海岸、遠見半島に沿った海上ルートを南下し、日向市日知屋の日向岬グリーンパークで折り返して離陸地点まで戻った。現地は曇天、離陸時の風速は3メートルで、気象条件による大きな支障はなかった。
 飛行中には4K対応の映像を撮影し、現地の様子を鮮明に確認することができた。実証の前日には試験飛行も行っており、約7000枚の空撮画像から3D点群データを生成した。今後、取得した映像や点群データの精度、被災調査での実用性を検証していく。
 九州整備局は昨年2月、同様のルートで長距離飛行型の「VTOL(垂直離着陸)型固定翼ドローン」による飛行実証を行っている。VTOL型は飛行速度は速いものの、強風時のバッテリー消耗度や、3D点群データの精度面で課題があった。
 福岡市内から遠隔で映像データを確認した松木厚廣災害対策マネジメント室長は「VTOL型は映像の取得、ハイブリッドドローンは点群データの取得など、それぞれの機体ごとに強み、弱みがあると思う」と話した。今後もさまざなな機体、条件で実証を繰り返し、被災状況調査でのDXのさらなる促進に努めていく考えだ。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181409
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清水建設/26年3月期予想を大幅上方修正/5期ぶり営業利益1千億円超

 清水建設が2026年3月期の連結業績予想を大幅に上方修正した。売上高は25年11月7日公表の前回予想値と比較して5・2%増となり、24年3月期以来2期ぶりに2兆円に乗る見込み。本業のもうけを示す営業利益は前回予想を41・0%上回り、21年3月期以来の1000億円台を見込む。国内工事が順調に進捗し、採算重視の受注戦略や工事採算の回復、開発事業の利益増なども奏功した。
 修正後の連結業績予想は売上高2兆0100億円(前回1兆9100億円)、営業利益1100億円(780億円)、経常利益1110億円(730億円)、純利益1100億円(750億円)。単体は売上高1兆5500億円(1兆4700億円)、営業利益820億円(530億円)、経常利益925億円(580億円)、純利益1290億円(730億円)。
 修正後の連結売上高と各利益は、来期で最終年度を迎える3カ年中期経営計画の目標(売上高1兆8900億円、営業利益1000億円、経常利益950億円、純利益700億円)を全て前倒しで達成できる見通しとなった。
 単体の完成工事総利益(粗利益)率も前回予想を1・6ポイント上回る10・7%と2桁に乗る見通し。建築は10・6%(前回比1・6ポイント上昇)、土木も10・9%(1・3ポイント上昇)に上方修正した。
 同社によると、北米の不動産子会社で減損損失の計上があったものの、純利益は過去最高を更新する見込み。5月に予定する26年3月期の業績発表と来期の業績予想設定に合わせ、中期経営計画の目標見直しも視野に入れる。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181406
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竹中土木/山岳トンネル現場で重機の遠隔操作に成功/自由断面掘削機とコンクリ吹付機

 竹中土木は山岳トンネル工事で使う重機を遠隔操作する技術を開発した。機械掘削時に使用する自由断面掘削機と、コンクリート吹き付けを行うエレクター付きコンクリート吹き付け機の2機種を実現場で遠隔操作した。無線LANと光回線を活用しトンネル坑内に通信環境を構築。自由断面掘削機は坑内だけでなく、数キロ離れた工事事務所からも操作可能だ。
 国土交通省東北地方整備局発注の「国道121号湯野上2号トンネル工事」(福島県下郷町)の現場で重機の遠隔操作に成功した。トンネル切羽の肌落ち災害防止と生産性向上が狙い。
 自由断面掘削機(ブーム・ヘッダー)は、切羽から後方約150メートル離れた操作室で操縦。粉じんや騒音の影響を受けずに掘削作業ができる。重機に広角マルチカメラを搭載し、俯瞰(ふかん)カメラ映像と合わせリアルタイムで操作室に伝送し、映像・操作信号の超低遅延伝送を実現した。電子制御を導入し、実機と同様の操作パネルで掘削作業が可能。オペレーターの違和感を軽減している。
 コンクリート吹き付け機は、切羽の後方約150メートルにある操作室から操縦する。切羽近くに設置した3台のPTZカメラ(左右・上下・拡大縮小が遠隔で可能)と、オペレーター視点の360度カメラ1台の映像をリアルタイムで操作室に伝送。映像を確認しながら実際の操作レバーと同じもので吹き付け作業を行う。搭載したLiDAR(ライダー)により出来形計測し、遠隔での出来形管理も可能だ。
 同社は山岳トンネル公費で重機の遠隔化・自動化をさらに進め、労働災害ゼロを目指す。将来的には他工種への応用も視野に入れ、安全性・効率性の向上や働き方改革などの取り組みを進化させていく。
 重機の遠隔化実現に向け、伊藤忠TC建機(東京都中央区、高橋和好社長)、ARAV(東京都文京区、白久レイエス樹代表取締役)、Nexus Solutions(東京都品川区、岡本剛司社長)、金子組(岡山県倉敷市、金子太一代表取締役)の協力を得た。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181398
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2026年2月5日木曜日

回転窓/レンジャーのカレンダー

 北海道の利尻礼文サロベツ国立公園はこの時期、雪の砂丘などをエゾシカの群れが駆ける。晴天の日、サロベツ西海岸に立てば、海の向こうにある利尻山に沈む夕日が眺められる▼国内最北端の国立公園は、海や島の風景が特徴の一つ。短い夏にはリシリヒナゲシといった固有種の花が咲く。国立公園の指定から半世紀が過ぎ、調査やPRを強化しようと、ボランティアを追加募集している▼国立公園は全国に35カ所ある。環境省の国立公園管理官や自然保護官などが1953年からレンジャーとして配置され、許認可や動植物の保護に従事してきた。現在、レンジャーは全国に390人ほど。自然保護官補佐(アクティブレンジャー)やボランティアも業務に携わっている▼各地のレンジャーが撮影したえりすぐりの写真を使った「国立公園カレンダー」が、2026年版から一般販売された。売り上げの一部は国立公園基金に充てられ、環境保全に使われる▼26年版は、利尻礼文サロベツ国立公園など、表紙を含めた13枚の写真を掲載した。雄大な自然と公園の魅力が広く知られ、保全に役立てば、動植物もレンジャーも喜ぶだろう。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181363
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エネ調小委/地域の価値高める評価を/国産パネル導入支援必要

 総合エネルギー調査会の小委員会は3日、太陽光発電の導入を巡る支援の在り方を議論した。委員からは、設置地域の価値を高めたり、国産太陽光発電パネルの導入を促したりする措置で、対応を求める意見が出た。会合では再生可能エネルギーを長期の安定電源としていく取り組みも確認した。
 省エネルギー・新エネルギー分科会と電力・ガス事業分科会の再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会が会合を開いた。地上設置の事業用太陽光発電は、設置する地域との共生が課題になっている。経済産業省の有識者検討会では、国のFIT(固定価格買い取り)制度や、売電価格に補助を上乗せするFIP制度の新規支援について2027年度から対象にしないことへの賛意がある。一方、再エネを主力電源化する政府方針を踏まえ、屋根設置をはじめ地域と共生させながら導入をさらに進めることも求められており、小委員会で支援を重点化する太陽光発電の類型などを議論することになっていた。
 この日の会合では、「メガソーラー(大規模太陽光発電)を攻撃するだけでなく、地域にどういう価値をもたらすかの検討」を求める意見があった。設置に対して「マイナス要素をなくす評価から地域の発展を促す評価も必要」という指摘も出た。屋根設置の合理性を検証した上で導入の促進策を議論したり、「国産パネルを大規模に導入できるよう応援する仕組み」を求めたりする意見もあった。重点化する太陽光発電に対する具体的な支援の方向は、経産省の調達価格等算定委員会が検討、決定する方向となっている。
 12~16年度に導入された事業用太陽光は約46万件、電源は約2900万キロワットあり、国の総発電電力量の3~4%に当たる。32年度から調達期間・交付期間が終わるため、経産省はアクションプランに基づき、長期の安定電源とするための取り組みを進めている。同小委員会には、地域との共生や自然配慮をうたった行動理念・原則を関係団体が策定していたり、事業評価と損害保険を組み合わせた民間の事業展開が進んでいたりすることが報告された。災害・盗難リスクの指摘もあった。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181368
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働き方改革/日立プラントサービス/東京・上野に本社移転

 ◇働きやすさが力に変わるオフィス
 どこで働いても、最良のアウトプットができるようにしたい--。日立プラントサービスは昨年8月に、本社を東京都豊島区から台東区の上野イーストタワーに移転した。新オフィスは本社で働く約1000人の従業員が本領を発揮できる環境を目指し、フリーアドレス制や座席管理システムの導入など多彩な工夫を凝らす。オフィスづくりの実務を担った人事総務本部の担当者たちにこだわりを聞いた。
 新本社の所在地は東上野2の16の1。徒歩圏内にJR上野駅など5駅がそろう好立地だ。同社は地下1階地上25階建ての上野イーストタワーの3・5フロア分に入居する。同じビルには日立グループ各社が集結し、2~4階には共用フロアとして会議室やサテライトオフィスが整備されている。
 執務フロアはフリーアドレスを前提とした執務席や、コミュニケーションエリア、ボックス型の集中ブースを設置。大容量のポータブル電源などをそろえ、場所を選ばずしっかり働けるように工夫する。会議室不足を解消するため、ちょっとした打ち合わせをすぐにできるようにした。
 フリーアドレス化に合わせ、新たに座席管理システムを構築。フロアのビーコンが社用携帯電話と連動し、誰がどこにいるのかをリアルタイムで把握できる。総務部総務グループの加賀谷明子主任によると、「在宅勤務やフリーアドレスでも、従業員がどこで働いているかがお互い分かることで、スムーズなコミュニケーションを促す」ために導入。従来は各部署の庶務担当者が手作業で座席表を更新しており、業務の大幅な効率化につながっている。
 エントランスは、コーポレートカラーである紺を基調としている。シンボルスポーツとして応援しているパラアイスホッケーや、ユニホームスポンサーであるサッカーJ1・柏レイソル、協賛するラグビートップイーストリーグ・日立サンネクサス茨城のユニホームなどを飾り、スポーツ支援の取り組みも紹介する。
 移転を機に勤務制度を改革し、リモートワークの対象者を拡大。東京都内(上野、秋葉原、大森)や神奈川県内(横浜、戸塚、新川崎、小田原)など各所でサテライトオフィスを利用できるようにした。
 村手俊之取締役本部長は移転の狙いを「ワークプレイスの見直しによる生産性向上」と強調する。2024年の創業60周年の節目に、移転ありきではなく、働き方を切り替える手段としての移転を決めた。コロナ禍を経たニューノーマル(新常態)の働き方を形にし、コミュニケーションの活性化を目指した。
 当初は旧事務所内での見直しを検討したが、総務部総務グループの佐々木修一課長は「書類の削減・電子化でスペースを空けるところから着手しようとしたが、目的周知が難しく、なかなか進まなかった」と明かす。移転先の選定は環境・社会・経済の三つの価値を軸に検討。親会社・日立製作所の本社地区「東京~上野エリア」に合流することで、日立グループの各社と連携を強化する意図もあった。
 貸借面積は従来より300平方メートル以上減り、3・5フロアで計4893平方メートルにとどまる。しかし、座席に固定席とフリーアドレスのハイブリッド型を採用することで、以前を上回る座席を確保した。「集中したい、交流したいなど目的やタイミングに応じて出社か在宅か、どこで働くかを変えていく」(村手本部長)働き方を形にした。
 今後について、佐々木課長は「本社以外の現場や地方拠点を含め従業員の働きやすい環境の提供、エンゲージメント向上を目的として建設業のイメージにとらわれずにワークプレイスを整えていきたい」と語る。移転から5カ月余り。従業員には使い心地のアンケートを取る予定だ。3人は「これで終わりではない。従業員の声を聞きながらより良いオフィスにしたい」と声をそろえる。




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静岡県湖西市/新庁舎建設基本計画案/供用開始時期を先送り

 静岡県湖西市は、「湖西市新庁舎建設基本計画案」をまとめた。建設候補地は現庁舎北側とし、規模は延べ約1万平方メートル、建設工事費は約80億円と試算した。整備手法は従来方式を想定しているが、今後の状況に応じ最適な手法を選定する。当初は2029年度の供用開始を目標としていたが、他の大型事業との兼ね合いから先送りすることも決めた。
 新庁舎には健康福祉センター、市民活動センターの機能を集約する。4階建てで延べ約1万平方メートルを見込んでいるが、▽ペーパーレス化の進展による倉庫・書庫の縮減▽執務室内のキャビネットや書庫の縮減▽一部執務室のフリーアドレス化などによる執務室面積の縮減-などを検討して決める。主構造はRCかS造とし、内装材や家具などの備品は木質化する。新庁舎全体で500立方メートルの利用を目標にした。
 現時点の概算事業費は約90億円。内訳は調査・設計費が約6億円(工事監理費含む)、建設工事費は約80億円(新庁舎、車庫・倉庫の新築工事、既存庁舎の解体含む)、器具・設備導入や移転などその他費用が約4億円。
 事業スケジュールは、基本設計に約2年、実施設計は約1年半、建設工事は2年を想定。事業を円滑に進めコスト管理も行うため、基本設計着手に合わせCM(コンストラクションマネジメント)業務も委託する予定。整備手法は従来方式を想定するが、社会情勢の変化など市を取り巻く状況によっては、DB(設計・施工一括)方式など最適な手法やスケジュールを検討する。設計着手から完成まで約6年を想定するが、財政状況や他事業の進み具合によっては、各工程の移行に一定期間を設ける場合もあるとした。




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2026年2月4日水曜日

神奈川建設重機協組/磯子工高で出前授業開く/クレーンオペレーターが実機操作指導

 神奈川建設重機協同組合(大平道成理事長)は2日、横浜市磯子区の神奈川県立磯子工業高校で出前授業を開いた=写真。建設科の2年生30人(うち女子生徒5人)が参加。クレーン実機の操作体験、シミュレーターによる作業の疑似体験、クレーンオペレーターとして働く卒業生らとの対話イベントを通じ、クレーンオペレーターの仕事を知ってもらった。
 冒頭、大平理事長は「出前授業をきっかけにクレーンオペレーターを目指す先輩は多く、毎年何人かが入職する。実際にクレーンを操作することで、力強さや作業の繊細さが実感できる。クレーン車による仕事の醍醐味(だいごみ)を楽しみながら学んでほしい」と呼び掛けた。来賓の関東地方整備局・佐藤孝建政部建設産業調整官は「話だけではイメージし難いが、出前授業でイメージが膨らむと思う。新たな魅力を発見してもらえればうれしい」と述べた。
 実技実習で使ったクレーン車3台、バックホウ1台は、組合員の市原クレーンサービス、佐藤機工、潮井利興業、恵比寿機工が提供した。各社のクレーンオペレーターが指導。対話イベントでは仕事の良い点や大変な点、給与、休暇、私生活など生徒からの質問に、クレーンオペレーターが本音で答えた。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181341
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回転窓/AIに喰われない

 西日本エリアを中心に放映されている人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」をご存じだろうか。視聴者から寄せられた依頼をタレントが探偵局員に扮(ふん)し、依頼人の視聴者と一緒に解決を目指す▼年間の「神回」を振り返る大みそか恒例の特番。昨年末に放送された依頼は衝撃だった。娘の人生がAIに喰(く)われる前に助けてほしい--。依頼した48歳の父親によると、中学生の長女はAIを駆使して宿題を15分で終わらせるという▼次女は標語コンテストで優秀賞に。ちなみに全く同じ標語内容で表彰されていた同級生がいたと分かり、父親は「大人になった時に、どうなっているのか想像してほしい」と問い掛けていた▼今や日常のツールとして普及したAI。昨年9月にはPC版ヤフージャパンのトップページにもAIアシスタント機能が導入され、若い世代を中心に生成AIはあって当たり前になっている▼テレビリモコンの機能も使いこなせない40代半ばの小欄は、番組に出演した父親の気持ちが理解できる。AIとの共存はどうあるべきか。本来なら楽になるためのアップデートに、少々疲れを感じてしまう。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181333
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前田道路/今泉保彦社長が浅草寺(東京都台東区)の節分会で豆まき

 前田道路の今泉保彦社長が3日に東京都台東区の浅草寺で開かれた節分会に参加した。本堂の特設舞台から年男らとともに豆をまき、一年の無病息災を願った。同社が浅草寺の節分会に参加するのは初めて。
 前田道路は2012年から、浅草寺の参道や広場の改修工事に設計、施工の両方で関わってきた。舗装に石灰岩100%の骨材を使って自然な風合いを実現した「御影石風ベアコート」や、夏場に打ち水などを吸うと温度が下がる「同ベアコートW」を採用。芝生部分は耐久性がありしなやかな「ロングパイル人工芝」を敷き詰め、充填剤にアスファルト製の「温度抑制チップ」を取り入れた。
 現在は本堂西側にある「奥山広場」の改修を施工している。8月に完了する予定だ。担当者は「浅草寺を訪れる観光客などにも興味を持っていただいている工事だ。(現場社員は)普段体験できない大規模な神社仏閣の工事にやりがいを感じていると思う」と話している。




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財務省、総務省/政府調達協定の適用基準額告示/26~27年度、国工事は9億円

 財務、総務両省は、世界貿易機関(WTO)の政府調達協定が適用される2026~27年度の工事や設計・コンサルティング業務の基準額を告示した。国発注の案件では、工事が9億円(24~25年度8億1000万円)、設計・コンサル業務で9000万円(8100万円)を基準とした。
 都道府県・政令市の発注案件は工事が30億2000万円(27億2000万円)、設計・コンサル業務が3億円(2億7000万円)になった。いずれの発注案件も、24~25年度より基準額が引き上がる。
 告示は1月30日付。総務省は、基準額変更に関する通知を都道府県・政令市に同日付で出した。基準額以上の案件を発注する場合は内外無差別の発注手続きの対象になる。
 国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)を日本円に換算し、基準額を定めている。直近の為替レート平均値をベースとして、2年に一度見直す。
 国発注案件では、建設工事で450万SDR、設計・コンサルティング業務は45万SDRが基準。都道府県・政令市発注の場合は、工事1500万SDR、設計・コンサルティング業務150万SDRとしている。




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富士見二丁目3番地区再開発/特定業務代行者選定手続き開始/組合

 富士見二丁目3番地区市街地再開発組合は4日、特定業務代行者の選定手続きを開始する。東京都千代田区のJR飯田橋駅南側で、既存建物の解体や2棟総延べ4・6万平方メートル規模の再開発ビルの建設などを施工する。募集要項を10日まで配布する。希望者は都市みらい推進機構にメール(andou@toshimirai.jp)で申し込む。2029年度の竣工を目指し26年度に着工する計画だ。=5面に発注公告
 単体かJVが応募できる。条件は経営事項審査(経審)の建築一式で総合評定値が1800点以上など。事務所・住宅の複合用途で高さ100メートル以上のビルを1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)で建設した実績も求める。
 ビル建設の計画地は富士見2(地区面積0・5ヘクタール)。日本歯科大学や同大学付属病院に隣接する。計画地東側にA敷地(約4100平方メートル)、西側にB敷地(約180平方メートル)を配置する。
 A敷地にはS・SRC造地下2階地上21階建て延べ約4万5000平方メートルのビルを建設。駐車場のほか住宅や店舗、オフィスなどが入る。同敷地の南東側には約600平方メートルの広場なども構築する。B敷地のビルはS造地下2階地上6階建て延べ約1200平方メートルの規模となる。主にオフィスが入居する。
 総事業費は、東京都が組合設立を認可した24年8月時点で448億円を計画していた。




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大成建設/タイで低炭素コンクリ初適用/現地大学と連携、東南アジアで社会実装推進

 大成建設がタイで施工している建設工事に環境配慮コンクリートを初適用した。日本で実績を重ねる環境配慮コンクリート「T-eConcrete」と、現地大学の研究成果を融合。タイ国内の産業副産物・廃棄物を有効利用する「タイ版T-eConcrete」を開発、実用化した。同国内で調達可能な材料だけで配合設計できる。タイでの現場適用を機に、東南アジア地域で低炭素建設技術の社会実装を進める。
 同社はコンクリート分野の低炭素化技術で先導的な研究を行うタマサート大学と連携し、タイ版のT-eConcreteを開発した。タイ国内で入手可能な副産物を主材料とし輸入材の価格変動や調達リスクの影響を受けにくく、安定した供給体制を確保できる。
 材料選定と配合を最適化すると、コンクリート製造段階で排出する二酸化炭素(CO2)を従来と比べ最大約85%削減できるという。同大学の低炭素コンクリート技術とT-eConcreteの設計・管理ノウハウにより、強度や耐久性、施工性を高い水準で確保している。
 同社は2025年7月からR&D部門の技術職社員をタイに常駐。技術開発と社会実装を継続的に推進する体制を整えている。技術開発・実装拠点と位置付け、大学・産業界・同社の連携による共創を促進。東南アジア各国への技術展開を見据えたハブ機能を担う。
 タイを起点に東南アジア全域で低炭素コンクリートの社会実装を進めるとともに、現地拠点を中心に各国の材料事情や規格、施工状況に適合する配合設計の標準化を推進。公共・民間プロジェクトへの適用拡大を図る。ライフサイクルアセスメント(LCA)評価や品質保証スキームについて整備や共同研究を拡充。国際的な技術共創力を強化し、持続可能な建設技術の構築に貢献する。




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2026年2月3日火曜日

回転窓/制度は整った。判断は止まった。

 企業の組織改革は、大抵「よかれと思って」始まる。意思決定を速め、責任を明確にするためだ。掲げる旗は、いつも正しい。だが現実には、その善意が、いつの間にか誰も決断しなくて済む構造に姿を変えていることが少なくない▼スピード重視、意見尊重を掲げた仕組みが、確認と共有の手間を増やす。「念のため」「万一に備えて」という言葉は便利だ。反対されにくく、誰も傷つかない。その一方で、判断の責任だけが薄まり、所在を失っていく▼慎重さを否定するつもりはない。速さと正確さの両立は難しく、多くの成功が拙速を避けた結果なのも事実だ。だが、その姿勢が固定された瞬間、慎重さは思考停止の言い換えに変わる▼成功体験を温存するための制度は、挑戦を守るふりをして意欲を殺す。しかもそれは、誰かにとって都合のいい逃げ道にもなる。決めなかったのではない、決められなかったのだ--そう言い換えれば、個人の判断力や覚悟は問われずに済む▼問題は慎重さではない。制度の外に立ち、何が滞っているのかを問い直せなくなった時、組織は描いた青写真を理由に、決断する人間を必要としなくなる。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181305
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関東建設マネジ/ガチャピン公式チャンネルとタイアップ/八ツ場ダム管理業務を発信

 関東建設マネジメント(KCM、さいたま市大宮区、藤田清二代表取締役)が、事業内容を分かりやすく伝える取り組みに力を入れている。
 国民的人気キャラクターのガチャピンが出演するユーチューブチャンネル「ガチャピンちゃんねる【公式】」とタイアップした動画を制作。同社が八ツ場ダム(群馬県長野原町)で手掛けるダム管理支援業務を、ガチャピンが“体験”する様子を通じ、ダムの仕組みや役割を広く発信している。
 動画のタイトルは「【超巨大!】ダム管理のおてつだいを5歳の恐竜ガチャピンが体験!」。KCMのロゴ入りヘルメットをかぶったガチャピンが八ツ場ダムを訪れ、担当者の解説を聞きながらダムの仕組みを学ぶ。専門用語に偏りがちな内容を、かみ砕いて紹介する構成となっており、子どもから大人まで楽しめる内容だ。
 動画は約19分で、2025年12月5日に配信を開始した。再生回数は公開後約1カ月半で1万3000回に。約75万人以上が登録する同チャンネルを通じ、同社は業務内容の周知に加え、「新卒・キャリア採用にもつなげたい」としている。
 KCMは13年7月3日に設立。資本金は3000万円。ダム管理や工事監督、河川巡視などの支援業務を関東甲信の1都8県で展開している。




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シエット/外国人材向けスキルアップ訓練を開始/特定技能2号への足掛かりに

 東北国際教育センター・Ciet(シエット、宮城県大郷町、玉腰辰己センター長)は、特定技能1号の外国人材を対象とした技能向上訓練を始めた。各職種で基本となる知識や技能を習得する機会を提供。特定技能2号の取得に向けた足掛かりとしてもらう。1月に行われた初弾の訓練は、4コースで計9人の外国人材が参加した。
 訓練は「特定技能1号対象スキルアップコース」として創設した。1月の訓練は型枠施工、内装施工、建設機械運転、コンクリート圧送の4職種で実施した。6日間計40時間のカリキュラムを設定。職種ごとの概論、工事実習、安全衛生作業再教育などを行った。
 受講対象の外国人材は、技能実習生として入国し、その後に特定技能1号を取得して数年間、現場経験を積んでいる。改めて技能の基礎を学び、家族帯同で永住申請も可能になる特定技能2号の資格取得に役立ててもらう。カリキュラム作成や講師の確保は、協同組合ユウアンドアイ(東京都足立区、天野博之理事長)が協力した。
 シエットは、受講者が宿泊できる施設を有している。訓練には、受講費用と宿泊費を合わせて1人5万円(税込み)の負担で参加できるようにした。実施に当たっては建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協、事務局・建設業振興基金)の支援も受けた。
 外国人材の在留資格を巡る制度は、2027年4月に技能実習から「育成就労」に移行する。その後に取得する特定技能と組み合わせ、外国人材に継続的に活躍してもらうことは、人材不足に悩む建設現場の課題解決の一助となる。シエットでは、今後も継続的にスキルアップコースを実施し、外国人材の活躍を訓練という側面から支援していく考えだ。
 その他、日本人の初心者(実務経験0~3年程度)を対象とした基礎コースも創設。型枠施工、内装施工の2職種を対象とする2月の訓練の参加者を募っている。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181313
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大垣駅南前地区再開発(岐阜県)/組合が発足、28年度着工へ/総事業費182億円

 岐阜県大垣市の百貨店「ヤナゲン大垣本店」跡地の再開発を推進する「大垣駅南前地区市街地再開発組合」が1月27日に発足し、同30日に市内で設立総会が開かれた。住宅や商業施設、公益施設を含む延べ約2万4600平方メートル規模のビルを建設する。着工は2028年度を予定している。
 再開発の計画地は高屋町1など。地区面積は1・2ヘクタール。用途は第1街区が住宅と食品スーパーなどが入る複合施設(RC造17階建て延べ約1万3000平方メートル)。第2街区は駐車場(S造3層4段延べ約5000平方メートル)、第3街区(RC造6階建て延べ約4500平方メートル)には公益機能が入る施設を準備する予定だ。
 今後の計画は26年秋に権利変換の認可を取得し、同年冬に解体工事を開始。詳細設計も同年度中に固める。着工は28年4月、完成は30年12月を予定している。
 基本設計は車戸建築事務所、建物調査は間瀬コンサルタント、資金計画は都市研究所スペーシアが担当する。参加組合員はフージャースコーポレーションで、総事業費は182億円を見込む。
 19年のヤナゲン閉店後、既存施設の活用を模索したものの老朽化などで断念。21年に再開発に向けてまちづくり協議会を設立し、地元住民との対話の場を設けていた。22年に準備組合を設立し計画を進め、今回の組合設立に至った。
 1月30日に大垣市のOKBコミュニティプラザ大垣駅で開かれた組合設立総会のあいさつで松本正平理事長は「コロナ禍や事業者の離脱など厳しい状況に直面することもあったが、駅前通りを発展させたいという皆さまの思いが組合設立に結び付いた」と振り返った。
 石田仁大垣市長は「大垣のランドマークの再開発が決まり感慨深い。困難な課題が出てくるかもしれないが、市としても関係機関と協議しつつバックアップしていく」と協力を約束した。
 大垣商工会議所の金森武副会頭は組合の設立を祝い、市内の観光施設への回遊性向上に期待した。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181317
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2026年2月2日月曜日

回転窓/これからも当たり前で

 漫画家・きくち正太さんの作品に、「食」をテーマにしたコミックエッセー『あたりまえのぜひたく。』(全11巻、幻冬舎コミックス)がある。「定番、国民食は玉子焼き。」とサブタイトルの付く一冊に書かれた卵焼きの話が好きで、読むたびに食欲がそそられる▼そのレシピで使う卵は4個。軽く混ぜた後に、めんつゆや長ねぎのみじん切りなどを加えてよくかき混ぜ、たっぷりの油をなじませて熱した卵焼き鍋に、まずはおたま一杯分を流し込む▼表面が半熟となったら、鍋の手前半分に折り畳んで奥に油を引き、そこに卵を寄せて空いた手前のスペースにまた油を引きもう一杯。ざっとこうした手順で焼いていくのだが、きれいな見た目に仕上げるのはなかなか難しい▼卵の価格が上昇し、2023年当時に続く「エッグショック」が再来している。鳥インフルエンザの流行による供給不足などが高値の要因だという。供給量の回復が待たれる▼ちなみに、卵焼きをきれいにおいしく作るには、中途半端な味付けにせず、油をけちらないで油料理と割り切ることだとも。これからも当たり前であってほしいぜいたくな一品だ。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181273
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凜/熊谷組土木技術本部土木技術統括部・小松花穂里さん/やりがい伝えたい

 トンネルの切羽を掘り進めると、岩盤の隙間から一筋の光が差し込む。工事の苦労が一気に吹き飛ぶような瞬間は、「ものづくりの最前線だからこそ味わえる」と目を輝かせる。現場勤務を経て、現在は本社で測量などの現場支援や展示会の説明員を担当。「仕事のやりがいを伝えたい」と、リクルート活動や新入社員研修にも足を運んでいる。
 入社後、初めて配属されたのは、熊本地震で崩落した斜面の対策工事だった。当時は右も左も分からず、言われるがまま仕事をこなすのが精いっぱい。7年後、旅行で熊本を訪れ、地震の教訓を後世に伝える震災ミュージアムを見学する機会があった。「ここの復旧工事をやっていた」。そう職員に声をかけると、返ってきたのは「ありがとう」という感謝の言葉。「携われて本当によかった」。心の底からそう思った。
 トンネル工事の現場も強く印象に残っている。外界から閉ざされた環境は、「シャンプーが泡立たず、髪を洗うのもひと苦労」という過酷さ。崩れやすい地山に遭遇すると、1日に1メートルも掘り進めない。自然は人間の都合に合わせてくれず、臨戦態勢が求められる。でも、そんな環境に慣れてくると、「計画通りにいかないのが、だんだん面白くなってくる」から不思議だ。
 モットーは「何でも挑戦してみる」。「目の前の仕事に一生懸命取り組み、チャンスがあれば所長もやってみたい。いつか大きな現場に挑みたい」と話す。
 (こまつ・かおり)




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東京都/建設産業支援にソフト面でも注力/26年度予算に関連経費計上

 東京都は1月30日に公表した2026年度当初予算案に、物価高や人手不足に直面する建設業への支援策を盛り込んだ。資機材価格や労務単価の上昇に「最優先で着実に措置する」との方針を示し、対応に必要な額を確保。人手不足対策では都立工科高校での建設系学生確保に向け、業界団体と連携していく。自治体のまちづくり人材確保として、人材バンクの創設や働く女性の環境改善に関連する新たな補助金も盛り込んだ。
 積算単価の引き上げは、施工中の案件で物価スライドを着実に実施し、円滑な価格転嫁を後押しする。今後発注する案件でも工事単価や労務単価を適正に引き上げる。インフレに直面する都民支援と合わせて、都内建設事業者も着実に支援する。工事単価と労務単価の引き上げ分として504億円を確保した。
 人材確保策は、「Neo工科高校改革プロジェクト」と銘打ち、新規事業で理工系生徒の底上げに動く。企業と連携した最先端技術の体験、実践的な技術や技能の習得を通じ、建設・デザイン系の生徒確保を目指す。26年度予算案に5億円の経費を計上。最新機材の導入や専門家から直接学べる講座の開設、業界団体と連携したロールモデル紹介などに取り組む。
 都内自治体でも建設専門人材の不足が課題となっていることから、東京都都市づくり公社が人材バンク事業を始める。新規事業として3億円を盛り込んだ。まちづくりの計画段階から携わる専門人材を登録。都市づくり公社が人材バンクを通じて各自治体を支援する。
 7月から女性活躍推進条例が全面施行されることを受け、26年度当初予算案では働く女性の支援を重点分野と位置付けた。その一環として、働く女性のための施設環境改善事業を新たに創設。女性が働きやすい環境整備の啓発や女性専用トイレカー、レストカーの導入に3分の2(最大500万円)の補助金を出す。女性専用仮設トイレのリースでも3分の2(最大90万円)まで補助する。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181280
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竹中工務店・丁野成人次期社長が会見/伝統と技術で魅力向上

 竹中工務店の社長が交代する。3月26日付の就任が内定した丁野成人取締役兼専務執行役員が1月29日に東京都内で会見し、方針を語った。丁野氏は「社会に貢献できる魅力ある竹中グループとしてさらに発展する」と表明。「信用と品質を第一とする伝統を守りながら、技術革新を推進して生産性向上や生き生きと働ける職場づくりに注力する」と力を込めた。=3面に一問一答
 同社の社長交代は2019年3月以来7年ぶり。3代続いて創業家以外からの就任になる。同席した佐々木正人社長は「経営状況が比較的落ち着いてきた現状で若返りを図った」と経緯を説明した。丁野氏を「皆のやる気を引き出し結束させるリーダーシップがある」と評価した。
 今期から「竹中グループ経営ビジョン」と「中期経営計画2030」が始動した。丁野氏は、経営理念に掲げる最良のものづくりとサービスの提供に徹し、「品質を重視した経営で量(売上高)を増やす」と基本的な姿勢を説明した。ビジョンで提唱した「リジェネラティブ(再活性)」を実践。地球環境を維持する従来の考え方から向上を目指すポジティブな姿勢に転換し、脱炭素や資源循環、自然共生の施策に取り組む。
 デジタル技術を活用した生産システムの変革も追求する。設計・施工一括案件を念頭に、丁野氏は「施工の課題を設計段階から織り込めばプロジェクトをさらに合理化できる」と展望した。
 BIMモデルに時間やプロセス・工程、コストなどの4D・5Dの情報も追加し、「技術の最先端を走り、魅力ある新4K(給与、休暇、希望、かっこいい)実現を目指す」と述べた。




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DeNA、京急電鉄ら/新アリーナ(川崎市川崎区)屋上に公園/30年10月開業予定

 ディー・エヌ・エー(DeNA)や京浜急行電鉄らは1月29日、京急川崎駅の隣接地(川崎市川崎区)で計画する新アリーナの屋上にルーフトップパークを整備すると発表した。1万人以上収容可能なアリーナとしては世界初となる。
 プロジェクト名を「Kawasaki Arena-City Project(カワサキ・アリーナシティ・プロジェクト)」に改称した。新たに味の素と三菱化工機をパートナーに加えた。施設は2027年に着工し、30年10月の開業を予定。川崎市とも連携して持続可能なまちづくりを推進する。
 4者は1月29日にパートナーシップ協定を締結した。1・5万人収容規模のアリーナを含む複合エンターテインメント施設を建設する。宿泊施設、商業施設など総延べ6万平方メートル規模を想定。川崎市を本拠地とし、DeNAが運営するプロバスケットボールBリーグ・川崎ブレイブサンダースのホームアリーナになる。
 アリーナを含む施設を核とした周辺一帯のまちづくりプロジェクトになる。近接する多摩川河川敷の整備や開発とも連携する。アリーナシティは年間330万人の来場を見込む。パートナー企業との共創を通じて課題解決に挑む社会実装型サステナビリティプラットフォームと位置付け、次世代都市モデルの世界的ベンチマークを目指す考えだ。
 計画地は川崎区駅前本町25ほか。区域面積は約1万5360平方メートル。内訳はアリーナ敷地約1万3640平方メートル、三角地敷地約830平方メートル、道路用地約890平方メートル。
 これまでの計画で建物はアリーナ・商業棟はS造17階建て延べ5・8万平方メートル規模などを想定していた。設計は久米設計、米オーバーランド・パートナーズ、仏モロークスノキ建築設計の3社が担当している。




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熊谷組/トンネル覆工、シート接着工にロボット導入/下地処理工と塗布工を自動化

 熊谷組は、トンネル覆工を補強するシートの接着工でロボットを導入する。下地処理とプライマー・接着剤塗布の両工程を機械化する技術を開発。トンネル補強工事の現場で適用性などを確認し、実工事への展開にめどを付けた。2026年度にも、計測センサーとロボット動作の連携をシステム化し現場に投入。人力による作業工数や苦渋作業を軽減していく。
 同社はケー・エフ・シー(東京都港区、田村知幸社長)、日進機工(名古屋市守山区、水野英市社長)と共同で、「トンネル覆工等シート接着工の機械化施工技術」を開発した。
 下地処理工は、粉じんの発生を抑える「同時吸引式ウオータージェット」を採用。装置自体を軽量化するとともに、トンネルの壁面に密着して施工できるようキャスターやスプリングを取り付けた。塗布工は材料を混練・供給する「2液混合ディスペンサー」、供給された材料を塗布する「特殊加工ローラー」を使う。
 産業用多軸ロボットのアームでウオータージェット装置やローラー装置をつかみ、センサーを活用しながらロボットの姿勢や作業位置を制御。LiDAR(ライダー)で3D計測した結果を基に、自己位置を検出・管理している。
 高速道路トンネルの覆工補強工事現場で施工実験を実施。トンネルの半断面で行い、片側車線規制の下、下地処理工とプライマー塗布工の2工種で施工性を確かめた。
 規制内で▽トンネル点検車の準備工▽作業位置への移動▽ロボット施工ポジションの調整▽覆工面への施工▽次の作業位置への移動-といった工程を繰り返した。実験の結果、2工種とも一定の品質が確保できると実証。事前の模擬トンネル実験で接着剤塗布の施工性も確認済みだ。
 開発や実証実験は、熊谷組が試験体や機械装置の製作、実験データの解析・検討を担当。ケー・エフ・シーはシート接着補強工法の材料や施工法、日進機工がウオータージェット装置について、知見と実験装置の提供、実験の評価・検証などを担った。




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