東鉄工業が山梨県北杜市で施工中の「JR小淵沢駅乗換跨(こ)線橋改良工事」(発注=JR東日本)で新設階段の架設が終了した。
線路をまたぐ工事のため、線路を閉鎖し、き電を停止している時間内での着実な施工が要求される現場。駅前の作業ヤードで組み立てた新設階段を360トンづりクレーンで一括架設した。
現場で作業を指揮する羽田太監理技術者は「今後、エレベーターや連絡通路の架設を予定しており、最後まで気を緩めず無事故で完遂したい」と気を引き締める。
山梨県の最西端に位置するJR小淵沢駅は、中央線と小海線の接続駅で、観光地の玄関として特急列車の停車駅にもなっている。今回の工事は中央線と小海線の乗り換え用の跨線橋を新設し、駅のバリアフリー化を実現するのが目的。乗客の利便性が大幅に改善することになる。
工事はまず中央線ホームに跨線橋の階段を新設し、既設階段の撤去箇所にエレベーターを設ける。中央線ホームと改築予定の駅舎側に橋脚を設置し、新しい連絡通路で結ぶ。ホームや線路上空の作業で、深夜の短時間施工となる。このため、駅前に作業ヤードを確保し、昼間作業で階段や通路桁などを組み立てて、大型クレーンで架設する。
今回、中央線ホームの新設階段の架設が無事に完了した。3月以降に200トンづりクレーンを用いて、エレベーター塔屋と連絡通路の架設が予定されている。
水越一彦工事管理者は「今回の経験を生かし、エレベーターの新設や連絡通路の架設作業を無事故で完遂し、お客さまや発注者の期待に応えたい」と意気込みを語る。
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