16年の原発輸出市場の激戦地として、チェコと南アフリカが注目されている。チェコはテメリンとドゥコバニの二つの地域で原発を建設することを決め、早ければ16年中に入札を行うこととした。
慢性的な電力不足に苦しんでいる南アも6基の原発を新設するため、16年に入札が行われるとの観測だ。
世界で原発輸出市場の主導権争いが激しくなっている。米国、フランス、日本など先行国に加え、韓国、ロシアなど後発国の動きも積極的だ。韓国は09年にアラブ首長国連邦で受注して以来、国家レベルで粘り強く海外市場進出に力を注いでいる。
中国の成長の勢いも著しく、15年に英国の原発事業に公式参加したのに続き、パキスタンやアルゼンチンへの原発輸出にも成功した。インドも原子炉建設、運営、機器輸出国として新たに浮上している。
専門家は、韓国が世界原発市場を先行獲得している国々を飛び越えるためには、国際的にネームバリューを築かなければならないと助言する。業界関係者は、「他国との競争で有利な位置を獲得するためには、政府が積極的に業界と手を組んで対応策を講じる必要がある」と語った。
(建設経済新聞、15年12月21日)
0 comments :
コメントを投稿