仙台市が進める「原町東部雨水幹線工事1」で12日、シールドマシンの発進式が行われた。
同市の高橋新悦建設局長をはじめ、施工担当の奥村組・大本組・さとう総業JVなど関係者が出席し、宮城野区扇町4丁目の発進立坑敷地で安全祈願祭とともに「発進の儀」が行われた。
同工事は泥水式シールド工法により総延長4554メートルを掘削、仕上がり内径2800ミリの雨水幹線を構築する。
シールドマシン(外径3330ミリ)は発進立坑(両発進立坑)からまず西方向の到達立坑(若林区卸町3丁目)まで約2800メートルを掘進した後、再び立坑に戻して東方向の到達立坑(宮城野区鶴巻1丁目)まで約1700メートルを掘進する。
設計は日水コンが行った。工期は18年3月。到達立坑の構築はいずれも別工事となる。
安全祈願祭であいさつした高橋建設局長は「原町東部地域は開発時代から低平地で雨水排水性が悪く、たびたび浸水被害を起こしてきた。東日本大震災でさらなる地盤沈下が生じ、地域の人々から雨水幹線の建設が切望されている。奥村JVはじめ施工関係者の技術力に期待し、安全な工事を進めていただきたいと願っている」と述べた。
施工者を代表して奥村組の伊藤和芳執行役員東北支店長は「地下30メートルの大深度で高い土水圧のかかる工事。地中には多大な礫も確認されている。施工はシールドマシンの耐摩耗性がポイント。施工者全員の技術と経験を結集し、日々の安全確認も怠らず工事を完遂したい」と述べた。
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