先日、近所の公園で2人の女性が押し問答をしていた。卒業生と、4月に入学する中学生の親同士。譲ってもらう制服などのお礼を巡ってのことだった▼卒業生の親が「お礼なんていらないって。使ってくれるのがうれしいし、こちらがお礼をしたいくらい」と言えば、新入生の親は「だめだめ、もらって」と返し、かぶせるように「いいえ、受け取れません」と応じる。ソメイヨシノの下で繰り広げられたほほ笑ましい攻防は、最終的に受け取ることで決着した▼環境省は、使用済み製品の再利用を促すロードマップをまとめた。衣類や家具を中心に、家電製品なども対象とする▼2030年には市場規模を4・6兆円(現在は3・5兆円)に拡大するほか、民間事業者と協働する自治体を倍増の約600団体に増やす目標も盛り込んだ。リユースを国民にとっての「当たり前」にすることを目指す▼リユースは廃棄物を減らし、脱炭素につながる。適正な市場の形成は経済を活性化させ、新製品の価値を高めることにもつながる。手放す人も使う人も互いに感謝し合う好循環から、新たな価値や別の思い出が生まれていくはずだ。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182732
via 日刊建設工業新聞


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