2026年3月24日火曜日

回転窓/視点をくるりと回す

 行き詰まりは、行き止まりではない。地図をくるりと回せば、思いがけない出口が見つかる。発想の転換とは、その小さな回転に似ている。既存の枠組みからいったん離れ、別の角度から物事を見直す。すると、よどんだ状況にも風が通り、新しい流れを呼び込むきっかけとなる▼たとえば、ひねくれた発想。売れない安価品をさらに値下げするのではなく、価値を加えて高級品に変える。ラテラルシンキングは、論理の一本道から外れ、自由な発想で答えを探る。一見遠回りに見える道が、近道になることもある▼「いつもと同じことをしていれば、いつもと同じ結果しか得られない」。実業家ヘンリー・フォードの言葉だ。変化を望むのであれば、行動そのものを変えるしかない▼だからこそ、「なぜそう決まっているのか」と前提を問い直す習慣が大切になる。異なる価値観に触れれば、思考の窓は静かに開く。「できない」を「どうすればできるか」に言い換えるだけでも、課題の輪郭はおのずと変わる▼特別な才能は要らない。視点を磨き、試しにくるっと回してみる。すると、その一回転が停滞を動かす最初の一歩になる。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182688
via 日刊建設工業新聞

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