大成建設は、シールドマシンの掘進時に発生する振動の低減技術を開発した。振動を常時計測して要因を定量的に把握・可視化するモニタリングシステムを活用。マシンの外殻と地山の摩擦で振動が発生した場合、新開発の低摩擦高性能滑材で抑制する。住宅やインフラが近接する都市部での工事を対象に、現場標準技術として確立を目指す。
複数技術を組み合わせてシールド掘進時の振動を低減する「サイレントシールド」として開発した。鹿児島市の市街地で施工する「鹿児島3号東西道路シールドトンネル(下り線)新設工事」(発注者・国土交通省九州地方整備局)の現場で効果を確認した。
振動モニタリングシステムの「サイレントナビ」や、低摩擦高性能滑材の「サイレントゲル」などで構成する。シールドマシンに設置した加速度計や変位計、圧力センサーなどを活用し、サイレントナビで掘進時の振動を収集・解析する。
掘削部や後胴部の付近といった複数箇所の振動などをモニターにトレンドグラフで常時並列表示し、トリガー振動が可視化できる。振動発生の要因が地山掘削か周辺摩擦かを即時に判定し、カッターの回転数を調整するか、必要箇所にサイレントゲルを投入するなど最前線の判断に役立てる。
サイレントゲルは、独自配合で高潤滑性や低粘性による充填のしやすさ、低浸透性の効果を同時に満たす。マシン外殻と地山の間で生まれる摩擦でマシンが静止と滑りを繰り返す現象が抑制可能だ。室内模擬実験では、従来品に比べ振動加速度を約50%低減。現場でも振動加速度レベルを7デシベル減らせた。今後は、シールドマシン掘進時の姿勢自動制御など新たな対策技術の開発を目指す。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182096
via 日刊建設工業新聞


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