大成建設は大阪府内で施工した下水道管渠の新設工事に、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に減らした環境配慮型のコンクリートで製作したシールドセグメントを導入した。必要な耐久性を確保しつつ、土木学会(池内幸司会長)が示すコンクリート構造物の設計・施工指針案に準拠するよう、材料配合を調整した。従来のセグメントと同様に製作し、組み立て、据え付けが可能。環境配慮型コンクリートの普及を加速する考えだ。
下水道シールド工事でのカーボン・リサイクル・コンクリートの適用は国内初という。普及が進めば、従来品と同程度の単価で供給できると見込む。同社の環境配慮コンクリートシリーズ「T-eConcrete」4種類のうち、高炉スラグの活用や炭酸カルシウムの混合によるCO2固定で、CO2排出量の収支をマイナス(100%以上削減)とした「Carbon-Recycle」を使用した。
材料設計を土木学会指針案に沿うように改良し、セグメントに求められる強度や耐荷重性に加え、下水道に必要な耐摩耗性と耐硫酸性を確保した。材料製造時のCO2排出量は、普通のコンクリート製セグメントに比べ84%削減している。実験では、硫酸による質量減少が大幅に抑えられる効果も確認した。セグメントを長く使った場合の耐硫酸性は、従来型の数倍になると期待する。
府が発注した「寝屋川流域下水道門真守口増補感染(第2工区)下水道管渠築造工事」に適用した。工期は2022年10月7日~25年7月31日。大成建設・村本建設・中林建設JVが施工した。泥土圧式シールド工法で延長1672・6メートルの管渠構築で、計1431リングを設置。環境配慮型コンクリ製のセグメントは、10リング分の区間(外径3・25メートル、延長12・0メートル)に採用した。CO2削減量は実質約5・7トンに相当する。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182528
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