日建設計は、建設廃棄物のアップサイクルなどを取り入れた「循環型建築」の実現に向けた活動を始めた。初弾として建設業界のサーキュラーエコノミー(循環経済)の知見を集約した「サーキュラーアイディアカタログ」を開発する。これまで「負の資産」と捉えられてきた建設廃棄物を、環境的価値と経済的価値の両方を持った「正の資産」へ転換する考えを推進。設計時から分解容易性を考慮するような新たな設計の在り方を提言していく。
資源枯渇と廃棄物処理の課題解決につなげる狙い。循環型建築を実装するためのデザイン手法に関する「ヒト・モノ・コト」を研究し、集合知化に向けた活動として「サーキュラーデザインコレクティブ」を立ち上げた。目指すべき循環型建築は、▽バナキュラー(全ての部材は地球に還る)▽デザイン・フォー・ディスアセンブリー(設計時から解体後の循環を考える)▽アップサイクリング(廃棄物に命を吹き込む)-という三つの考えに分類して定義付けした。
サーキュラーアイディアカタログには、アイデアやデザイン手法などのノウハウをまとめていく。循環型建築の事例などを盛り込んだカタログの運用を社内で始めている。実践する社外パートナーを募り、再現性の高い情報を集約し、共創につなげる。長期構想として、カタログを誰もがアクセス可能なデータベースとしてオープンソース化することも見据える。
from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168116
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