2024年10月21日月曜日

回転窓/「働きたい」改革へ

 「働き方改革があるなら、働きたい改革があってもいい」。建設業関係者からこの言葉を聞いたのは何年前になるだろう。時間の制約が厳しくなり過ぎると、仕事への意欲が低下しかねない。そう心配する声であった▼働き方改革は労働時間削減だけが目的ではない。多様な働き方を選択でき、働く人がより良い将来展望を持てるようになることが重要だ▼現状はどうか。労働時間や休日をきちんと守らなければならない時代に、成長意欲の高い人が短期間で圧倒的な経験を積みたいなどと願っても、会社はそれを許容してあげられない「逆ブラック」な状態かも--。マーケティング支援会社、トライバルメディアハウスの池田紀行社長は自著『自分を育てる「働き方」ノート』(WAVE出版)でそのように指摘する▼「仕事は超効率的に成果を出すアウトプット時間」「自己啓発は仕事で最大効果を出すための戦闘力を上げる時間」と池田氏。仕事の質を高めるためにまず「量をこなす」ことが必要とも書いている。ものづくりの世界にも通じるものがあろう▼働き方改革を一人一人のモチベーション向上にうまくつなげていきたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168107
via 日刊建設工業新聞

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