データ処理サービスや測量機器のレンタル販売などを手掛けるJDCテクノロジー(東京都新宿区、安井倫社長)が、2DデータからBIM/CIMの3Dモデルを作成する「3Dモデル化事業」に注力している。ゼネコンや建設コンサルタントから提供される2Dデータを3Dモデル化。さらに時間軸を付与して4Dにすることで発注者などへの理解に役立ててもらう。データの利活用までサポートし、これまで300件以上の実績を持つ。現在、ゼネコンや建設コンサルからの引き合いが増えている。
データ処理にはモデル作成や点群分析、動画、画像から対象の形状を復元する「SfM」処理などのソフトを使い、2Dの図面やエクセルなどの計画書から3Dデータを作成。施工手順などを映像や3Dモデルで説明し合意形成に役立てる。
3Dモデル化にはBIMに詳しく施工経験があり、工事内容も理解できる中国やベトナムの海外エンジニアが従事。成果物のチェック体制も強化し、ハイレベルで安定したサービスを提供する。形(外形形状)、大きさ(正確な寸法)と中身(鉄筋、プレストレストコンクリート〈PC〉鋼材など)が把握可能な詳細度400レベルでモデルを作成する。
安井社長は「日本の顧客に求められるのはスピードだ。海外拠点との時差を利用することで迅速でタイムリーに成果物を出せる」とサービスの強みを話す。国内企業は3Dデータを作ろうとしてもBIMソフトを使えず、CADオペレーターに依頼しても施工経験がないため要求や目的、性能を十分に理解できないケースがあり、生産性が下がるという。
同社はこれまで国土交通省案件のBIM/CIMの活用工事で300件以上の実績を持つ。点群データ容量の軽量化やデータ分析、データの利活用も受託している。今後、ニーズに合わせて拡大させ中国とベトナムの体制を強化していく。
from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168034
via 日刊建設工業新聞
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