青と赤の帽子をかぶった双子の野ねずみが活躍する絵本シリーズの「ぐりとぐら」。食事の大切さや仲間をいたわる気持ちなどを教えてくれ、「ぐりぐら」の愛称で多くの人たちに読み継がれてきた▼その作者の中川李枝子さんが先週亡くなられた。作品の発表は1963年。挿絵を担当した妹の山脇百合子さんは一昨年に他界され、相次ぐ訃報に悲しみに暮れる方もおられよう。子どもたちに読み聞かせる代表作品の一つとも言え、幼少期の情操教育に貢献されてきたお二人に感謝の気持ちを伝えたい▼経済産業省が「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」に対する一般意見を来月4日まで受け付けている。書店を巡る課題を整理し、客数の減少、いわゆる「ネット書店」との競合などの課題を挙げている▼同省は集まった意見を踏まえて対応を検討し、課題は民間の関係者とも共有する方針。閉店や退店の目立つ書店の再生への一手に注目したい▼書店、図書館、インターネット…。絵本を手にする場所や手段は変われど、作者がその作品に込めた思いは変わらない。心に残る絵本に出会う機会を広げてほしい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168172
via 日刊建設工業新聞
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