ID&Eホールディングス(HD)は、グループ全従業員が共に成長するための共創ラーニングエコシステムと融合したタレントマネジメントシステムを本格展開する。年内をめどに従業員データベースを拡張。経験やスキルを搭載する機能を取り入れるとともに、目標に近づく上で必要な学習内容を推薦する機能を導入。キャリア形成に積極的な従業員を支援する。人財の経験などを可視化して、互いに教え合い学び合う文化を醸成し、持続的な成長につなげる。
同社は7月に共創ラーニングエコシステムとして「ID&Eグローバルアカデミー」を設立しており、その一環となる。同アカデミーは、▽タレントマネジメント▽教育研修▽ステークホルダーとの共創-の三つが柱。従業員が自らの目標に向けて、効果的かつ効率的に必要な学びを得るための循環型の環境を形成していく。
タレントマネジメントは従業員が自らの立ち位置などを知ることを重視しており、既存システムを拡充して取り組みを進める。同アカデミーの濱中拓郎本部長(日本工営ビジネスパートナーズ常務執行役員)は「これまでの従業員検索システムをバージョンアップし、経験やスキルを入れられるようにする。自分がなりたいものに対して、こういう勉強をしたら良いというリコメンド機能を持たせる」と説明する。12月の完成に向け作り込んでいる段階だ。
同アカデミーでは、研修プログラムなどを記したシラバスを用意するとともに、グループ企業の技術の専門家を、分野ごとに学科長などと位置付けて配置する。グループ全体の知の体系化を図りつつ、グループ内のノウハウの可視化にもつなげる。
課題が生じた時などに、「誰に聞けば良いかすぐにアクセスできる。そうしたきっかけにもなる」(濱中本部長)。ID&EHDの新屋浩明社長は「研修する意味合いだけではない。『つながる』『自分を知る』と機能を持たせて、切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長していける企業文化を作っていきたい」と話す。
from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168412
via 日刊建設工業新聞
0 comments :
コメントを投稿