生まれ育った盛岡で東日本大震災を経験した。津波の襲来で変わり果てた沿岸の街。迅速に復旧・復興していく姿を目の当たりにし、インフラ整備に多くの人が関わっていることを知った。大学の就職活動で川と地域との密接な関わり、川を生かしたまちづくりを知って公務員の仕事に興味を持った。「地域のために頑張っている姿がかっこよく見えた。川に関わる仕事がしたい」という思いをかなえるため、入省を決めた。
子どもたちに「流域治水」の仕組みを知ってもらおうと、若手職員3人で紙芝居を手作りした。緑やピンク、黄など7色のキャラクターが主人公の「流域戦隊チスイレンジャー」だ。治水アイテムを使って変身し、大雨被害から地域を守るヒーロー。ストーリーやイラストを自分たちで考え、1年がかりで仕上げた。4月に始めた読み聞かせ。キラキラした目で興味津々の子どもたちと触れ合った時に「苦労が報われた」と胸が熱くなった。
公共工事に携わる若手職員のスキルアップになればと、9月に国と県の垣根を越えた現場見学会も企画した。「地域の安全・安心を守るため、広い知識と視野を持ちたい」と決意を新たにする。入省2年目、まだまだ学ぶことは多いがやりがいを感じる日々。「自分の考えが持てるよう勉強して任された仕事をやり遂げ、いつか現場を動かしたい」という思いを秘める。
国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所(おいかわ・ひかり)
from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168112
via 日刊建設工業新聞
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